我が山城の最西端、前回紹介の高船集落から笠上神社脇の峠を越えれば其処は生駒市の高山町。
峠を下って突き当たった道路は旧県道7号線、右手方の方面に暫く進むとやがて目の前が開けて奈良県最北端の小さな傍示集落の家並みに出逢う。
今では地図上では傍示と云う地名を発見することは出来ないが古い歴史を秘めた鄙びた集落で「かいがけ道」と言う古道の大和側の起点になっている。
集落の北はずれに緩やかな棚田の中を何とか車が通れる農道が一筋西に伸び、「国さかい」を越え北河内の私市へと通じている。
長閑な棚田道を暫く行くと右手山裾から突き出した軟質の大岩に小さな磨崖石仏が刻まれている。
大岩の基部には古くて忘れ去られたような石製の花立も有って、それと解るが車で走ってしまうと見落としてしまうだろう・・・。
地元では切りつけ地蔵と呼ばれる磨崖石仏は大岩の高さ2.5mぐらいの位置に可愛い舟形後背を彫り沈め、像高約30cmの蓮華座に立つ阿弥陀如来を刻み出している。
地衣類はそれほど目に付かないが軟質凝灰岩??に刻まれているためか、風化が激しく最早目鼻立ちも定かではない。
来迎印をもつ阿弥陀磨崖石仏で室町時代の像立だと云われています。
今ではもう忘れ去られたように佇んでいます。
撮影2011.3.31
でもひとの気質はだいぶに違うようですが??。
存在は知っていましたが
ついつい大和高原や山城、伊賀方面に行く事が多く
生駒方面はずっと後回しになっていました。
生駒方面以外は行き尽くした感がありますので
こんな好みの磨崖仏が在るんでしたら
そろそろ、生駒デビューしようかな・・・