奈良市の南の庄は京都府加茂町の当尾地区と境を接する古い歴史の山里で、浄瑠璃寺や岩船寺までも、すぐそこの距離にあります。
この集落の入り口辺り、新道横に戸隠神社への参道が小川の横手に伸びていて、参道奥の境内境の2本の大杉に、この勧請縄が渡されている。
まるで、二本杉が神社の鳥居であるかのように、また枝が鳥居の横木であるかのように伸びていて、その枝の真下に、この勧請縄が渡されている。
両端で細く、中ほどで急に膨らむ縄に、長い地を掃くような小縄が12本、縄のれんよろしく吊り下げられ、その縄にはアオイ、ヒノキ、スギの小枝が括り付けられている。
もちろん太縄の上部には串刺しの御幣が突き刺さっていて、殆ど何処の縄とも同じ形態です。
撮影2007.2.17