伊賀上野から名張市方面に向かう国道368号線の菖蒲池信号を旧道の方へ左折すると、すぐ右側道路脇空き地にこの勧請縄
が張り渡されているのが見えてくる。
ここの勧請縄は見事なまでに、何重にも用心のうえに用心を重ねていて、もうナリフリかまわず、わが在所の「安全」と「豊穣、清浄」をひたすら願って居るように見える。
縄に吊り下げられてる藁細工は村に向かって左側から、ワラジ、何か害虫のように見える得体の知れない虫、ヒョウタン、樽?、蛸、環に十字、塵取り、いずれとんちのような、語呂合わせなのだと思うが、よく解らない。
縄の真ん中辺りには陰陽道の呪文とセーマン・・(安倍晴明のマーク)、ドーマン・・(芦屋道満のマーク)
を1つの木札に書いて吊り下げている。
また、地上には12光仏の物だと思われる祈祷札と、竹串に射した御幣が勧請縄下の土に付きたてられていた。
いずれにせよ、神道の神、仏教の仏、陰陽道のセーマン、ドーマンを総動員して、村に厄が入って来るのを食い止めようとしている。
撮影2007.2.11