滋賀県、湖南市(旧水口町)JR草津線三雲駅より山手に約2kmほどのところに妙感寺という古刹がある。
この寺は臨済宗妙心寺に縁のあるお寺で、京都妙心寺二世授翁が、ここで晩年を過ごし開基したと伝えられる寺です。
地蔵参道より見た妙感寺の佇まい。
裏山より流れる谷川沿いに約10分ほど登ると山から露出した磐を覆う、お堂が建っている。
このお堂の中に「山の地蔵」と呼ばれている地蔵磨崖石仏が信仰厚く祀られている。
お堂の正面のおおきな岩に約2mの舟形光背を彫りくぼめ、蓮華座の上に立つ像鷹1.7mの地蔵を半肉彫りにしている。
地蔵の左右には掌善、掌悪、の二童子が刻まれており、珍しい三尊形式です。
南北朝初期の形式が見られ、近江の地蔵石仏の中でも、大きさ、時代、共に貴重な石仏であると言う。
撮影2006.4.16