愛しきものたち

石仏、民家街並み、勧請縄、棚田景観、寺社、旧跡などが中心です。

三多気の桜

2006年04月25日 | 風物:陵墓
三多気は三重県の津市と、市町村合併して今年の四月から津市美杉町となった、旧美杉村にある。

 国道369号線で奈良県再東端の御杖まで行き、そこから368号線にと進行すると約10分程度で奈良県と三重県の県境に差し掛かる。

 369号線は旧伊勢本街道沿いに走る道路で、途中旧街道を進めば懐かしい街道筋を走ることも出来る。

 美杉の三多気はこの県境からすぐのところ、国道より北方に山道を登ってゆく。



 僕がここを訪れた3月23日は散り初めの桜が小雨にはらはらとと舞う、あいにくの日だったが、観桜客は少なくない。

 下記は三多気桜保全協力会のパンフより・・・・・・

 名勝三多気のさくらは、三多気蔵王権現の御神木として、参道に植えられたのが始めで約1080年の歴史があります。

北畠氏が伊勢国司になるにおよび、三多気権現その祈願所として保護したので最盛期には、国司の館まで延々8キロも連なっていたと伝えられています・・・・・・ としており・・・



昭和17年名勝に指定されたときの調査では山桜の古木約2000本とありますが・・・・。

 現在では約500本の桜がこの参道の奥に有る真福院まで続いている。



 鄙びた山里の棚田に写る山桜、かやぶきの屋根に舞う花びら、煙る山に対峙する小さな桜花。



 ここの桜は日本の源風景を思い起こさずにはいられない。



 若者の二人連れがこの桜並木に妙によく似合うのは何故だろう??

 撮影2006.4.23

場所はここ