愛しきものたち

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都祁水分(つげみくまり)神社の狛犬

2006年04月08日 | 石塔:石造物

水分神社は、山から流れ出す水が分かれる所で川の分配をつかさどる神として祀られている。

 都祁水分神社は、大和高原の都祁の地にあり、この辺りから南に流れる大和川、北に流れる木津川の分配を司る。

 天平2年には正史に記録されている古い神社です。





                        右側 阿形狛犬

 石造狛犬は、東大寺南大門に安置された狛犬がもっとも古い狛犬だとされています。 鎌倉初期に大仏殿再興のために来日した宋人の石工の作として名高い。





               左側 吽形狛犬
 
この都祁水分神社の狛犬も宋風のつくりで鎌倉後期の古様式を良く伝えている。

 石材は安山岩で、像高70cm、阿吽両像とも完全な姿で今も本殿の前に鎮座している。




 ほとんどの人が良く見かける狛犬とは少し趣きを異にしているが、いかにも古様で形式化されていない良さが窺える。


場所はここ