本来掛け渡されるべき谷を名阪国道の高架橋に乗っ取られ、傍らに追いやられ形だけ残され続けられてる勧請縄。
此処は名阪国道福住IC依り東へ直ぐの谷間に細く軒を並べる南田(みのだ)集落の北入り口に当たる場所、空撮地図を見てもらうと解るように南田集落への入り口付近を名阪国道が高架橋で横切っている。
元々名阪高架橋の有る位置に高く掛けられていたようですが、国道側からの苦情でこんな片隅にこんな状態で置かれているようです。
高みに掛け渡されると脇見運転で危険だからと言う理由なのだろうが、高架橋に目隠しすればそれで済む事なのになあ・・・。
仕方なしに高みに掛け渡されずに丸められ、低い木の枝に吊り下げられた勧請縄です。
もうこんな形になって永らく経つそうですが、偶々通り掛かったお年寄りは・・・・、「もうこんなになってしまったらお終いですわ、縄の綯い方も間違いなら赤い南天の実も要らないものやのに」と・・・・。
間違いなく伝えようとしてもそれが正しく伝わらないことも一杯あるし、まあ形だけでも残ってるほうが有り難いけど・・・、
もうこの福住地域にはこの縄だけしか残って無いようです。
撮影2012.3.3