HARRY’S ROCK AND ROLL VILLAGE

お気に入り音楽の紹介と戯言

RAM ON

2012-05-30 22:49:02 | ROCK

      

ポール・マッカートニーの数あるアルバムの中で何が一番好きなのかを自問自答する時、頭に
浮かぶのは「BAND ON THE RUN」と「RAM」である。気分によってこの2枚の順位はコロコロ変わる
のだが、今は気分は「RAM」である。何せ、4枚のCDと1枚のDVDを収録したスーパー・デラックス・
エディションを楽しんでいる真っ最中なのだから。

ポールの豪華箱も今作で4作目。正直に言えば、箱の装丁はいつにもまして豪華なのだが
相変わらずボーナス・トラックというか未発表曲の類の収録数が少ないという不満はある。
ただ、あくまで私の感覚ではあるがポールの蔵出しトラックに対して、それほど感心したことはないので
まあいいかという大らかな気持ちは常にある。アルバムの中に平気で捨て曲をぶち込むことも
出来る人なので、当たり前といえばそうなのだが。この表現、悪くとってもらっても結構だが
私はそこにポールのロケン・ローラーを見る気がする。

私にとっての今回の目玉は「RAM」のモノ・バージョンであった。ブートレグCDでも出廻ったことがあるが
それは聴いていない。今回初めて聴くのだが、音の柔らかい感じがとても心地よい。ステレオ・バージョンの
リマスターも素晴らしい。手作り感と手だれ感(笑)が程良く混ざり、ポールのメロディー・メーカーぶりが
炸裂した1枚なので、良い音で聴くことができる嬉しさは何物にも代えがたい。

「RAM」をオーケストラとジャズ風味でインスト・カバーした「THRILLINGTON」も収録されている。
95年にCD化された際に喜んで買ったのだが、2,3度聴いてそれっきりだったので、改めて向き合う
良い機会にもなった。ポールが演奏に参加しているのでは?と言われていたが、ポールは今回の
ライナーで否定している。

DVDにはアルバム作製にあたってのエピソードを簡潔にまとめた映像があり、ライナーに掲載された
ポールのインタビューを補完する。『3 LEGS』のプロモは『HEART OF THE COUNTRY』のプロモの
アナザー・バージョンのような感じだが、『HEY DIDDLE』を弾き語る映像には感動。ポールとリンダの
幸福な日々が伺えて、見ているこっちが嬉しくなる映像だ。画質はよくないが72年の欧州ツアーの
映像を組み合わせた『EAT AT HOME』も興味深い。

ボックスの「おまけ」が、また豪華。132ページの分厚い本には写真と解説が満載で、それとは別に
32ページのスクラップ・ブックを収納。大きめの生写真が5枚に、インクの載りが良すぎる(笑)歌詞
シートの複製も嬉しいのだが、個人的に一番気に入ったのは、アルバム・ジャケット作製用に撮られた
羊の写真集(笑)であった。ああ、楽しいなあ。 



あれ、俺ってこんなにポールのファンだったっけ?。(笑)
まあ、「RAM」のファンであることは間違いないのだけど。

  

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THE TIMES

2012-05-29 19:07:30 | 日本のロック・ポップス

掲載写真はジョー山中・ウィズ・フラワー・トラベリン・バンドの「THE TIMES MAY 1971-
APRIL 1974」。1975年10月10日に発売された編集盤で、先日CD化された。

70年代のFTBの活動は73年4月までで、このアルバムはバンド表記とタイトルから推測されるのだが
ジョー山中のソロ・デビュー・アルバムからの曲を1曲収録したために、こういう表記になったのだろう。

FTBのアルバムに興味を持ち始めた頃、このアルバムは一際欲しいと思ったものだ。
それは偏に、ジャケット・デザインが私好みであったからに他ならない。このジャケットを使用した
ブートレグCDもあったように記憶するが、ようやく正規CDでの入手となったわけだ。

収録された曲に、さして目新しいとかレアな曲とかいう物は無い。
『SATORI PT.1』と『SATORI PT.2』は何故順番を変えて並べたのだろうという疑問はあるが。
疑問と言えば、CDの新規ライナーでは『SHADOW OF LOST DAYS』『MAKE UP』はアレンジ違いの
シングル・バージョンとあるが、私の耳ではアルバム収録バージョンと同じように聴こえたのだが。
前者はシングル盤を所持しているので聴き比べたが、やはりアルバム・バージョンと差異は無いように
思えた。

昔は今に比べて情報は少なく、インター・ネットで簡単に調べることもできなかった。
それ故に今なら間違いであったということがすぐにわかることもあるので、昔のLP時代のライナーを
そのまま使われると悲しいことにもなる。今なら『THE TRAIN KEPT A-ROLLIN'』の
オリジナルはヤードバーズでは無いことは大抵のロック・ファンは知っているだろうから。

それはともかく、FTBの歴史を簡潔に知ることが出来る選曲であるし、先に書いた通り
ジャケット・デザインが気に入っているので、私はこの盤を機嫌良く所持することには変わりない。

数年前に72年の日比谷野音録音と称する音源がアンダーグラウンドで出回ったが、いつか70年代の
未発表ライブ音源が日の目を見ることを願って・・・。

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いつもの処でグレイトフル・デッドを

2012-05-28 10:58:01 | ROCK

   

DAVE'S PICKSの第二段は74年7月31日ハートフォードでの演奏を収録した3枚組。
アルバム「FROM THE MARS HOTEL(火星ホテルのグレイトフル・デッド)」発売直後ということもあってか
同アルバムから4曲演奏される。ここで演奏される4曲は、この後もデッドのライブでは演奏され続けられる
4曲なので、「MARS HOTEL」制作の段階からバンドにとって重要と認識された曲なのだろう。

最早私は、3枚組のボリュームでないと物足りない体質になってしまっているのが、栄養価の高い
餌で飼われた豚のようで自分でも情けないのだが(笑)、今回も十分満足。
名曲『BERTHA』は72年の勢い溢れる演奏や、78年頃のタメをつくった演奏も良いが、ここでの
テンポを落とした演奏も滋味でよい。

私の手元に届いたブツの今回のシリアル・ナンバーは、前回の「VOL.1」とは違っている。
当たり前か。(笑)今年発売予定の「VOL.1」から「VOL.4」までを事前予約した人に届けられる
ボーナス・ディスクが掲載写真右のCD。本編の前の公演日である7月29日ランドオーヴァーでの演奏を
1枚のCDに収録。ということは、この日の演奏の全長版を聴くことはできないのか?という
疑問が残らないではないが、ボーナス・ディスクは素直に嬉しい。何と言ってもジャケット・デザインが
秀逸なのが素敵だ。

本編のジャケット・デザインはカラスが描かれていますが、そう言えばこんなデザインのブツも先日
話題になりましたね。

   これに関しては今後の映像の全長版のリリースを期待する。

近日、「BRICKERSHAW FESTIVAL 40TH ANNIVERSARY BOX」なる物のリリースがアナウンスされている。
2枚のDVDと6枚のCDで構成されるようなのだが、未見ではあるが過去にリリースされたDVDの評判は
今ひとつだし、6枚のCDのうち4枚はデッドの演奏なのだが、これは72年の大箱に収録済みなので
購入しないかもしれない。残りの2枚のCDはフェスに出た様々なミュージシャンの演奏が収録されるとのことだが
もし、キンクスの演奏が収録されるのなら考え無くも無い。(笑)

まずは、いつものデッドを楽しもう。

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IN FACT IT'S A GAS

2012-05-27 19:24:58 | DAY BY DAY

今回のクールで、見ているドラマは「鍵のかかった部屋」「リーガル・ハイ」「都市伝説の女」
「ATARU」「家族のうた」である。「カエルの王女さま」は途中で脱落してしまった。(笑)
時間帯が被っていようがなんだろうが、とりあえずハードディスク・レコーダーに録画して見るので
それは問題ない。

最早旧聞に属するが「家族のうた」の視聴率があまりに悪いので、全11回のところが
8回に短縮されると言う。番組開始前から「負」の要因がいろいろと重なったこともあってのこと
だろうが、確かに数字だけをとってみればテレビ局としては頭を抱えるだろう。

私は個人的には面白く見ている。先に「時間帯が被っていようとも」と書いたが、これは
「ATARU」と「家族のうた」を指すのだが、同時に録画が進行している中、リアルタイムでは
「家族のうた」を見ている。

ロック者の琴線を擽ったり苛立たせたりする仕掛けが、ところどころにあるのが面白い。
毎回ゲストで浅井健一や遠藤ミチロウといったミュージシャンが、チョコっと出るのも楽しい。
主題歌や挿入歌も悪く無い。しかし日曜9時にこういったドラマが受け入れられないということは、
実のところ、「ロック」なんていうものは本当はまだお茶の間レベルには浸透していないということか。

いやいや。ここで言うところの「ロック」とは何ぞや、どの程度のレベルを指すのかという問いを
無視し、更に脚本や演出の良し悪しをも無視した物言いなので、酔っ払いの戯言として看過願いたい。(笑)

前回は主人公が子供にギターを教えるシーンがあったのだが、課題曲は『JUMPIN' JACK FLASH』。
初めてギターを弾く子供に、全部ハイ・ポジションでコードを押さえる曲を選ぶのが素晴らしい(笑)というか
無茶な感じで笑った。

結局のところ、いろいろな意味で一番大人なのは「家族のうた」は一社独占スポンサーとはいえ、
裏の「ATARU」でもスポンサーに名を連ねている「花王」ということになるのだろうな。

さて、このドラマも残すところ後2回。今日も見ますよ。

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DTBWB / EMI YEARS BOX 1974 - 1979

2012-05-26 08:00:50 | 日本のロック・ポップス

07年はダウン・タウン・ブギウギ・バンド結成35周年だったのだが、その頃彼らのカタログを
順次再発するようなアナウンスがあったように記憶する。私の記憶間違いだったのか、
例によって最初の数枚のお馴染みの盤と2種の編集盤がリリースされたのみで、70年代後半の
アルバムはCD化されずに終わった。

あれから5年。遂に19枚組ボックスというボリュームでDTBWBの仕事がまとめられた。
今まで未CD化だった7タイトルを含むのが嬉しい。全くの初CD化ではないものの、オリジナルの
装丁では初CD化の「あゝブルースVOL.1」「同VOL.2」も含めると実に9タイトルが初CD化である。

自分の中で何を基準に音楽のジャンルを「勝手に」分けているのか、今もって曖昧なのだが
洋楽のロックを聴きだした頃は「日本の歌謡曲や演歌、ニュー・ミュージック(死語)は格好悪い」と
思っていた。それ以前はテレビやラジオで見聴きする音楽をジャンルなんて意識せずに「これは好き、
あれは嫌い」と単純に好き嫌いで分別できていたはずなのに。

勿論、今ではそんなことはない。(と、思いたい)つまり、それは今の「自称ロック」の方々が
それほど格好良くないという事実の裏返しかもしれないのだけど。

DTBWBのシングルやアルバムを順に聴いて行くと、そのスタイルの変遷に驚く。ただ、当たり前だが
その根底にあるのは、日本人が演奏するロックという事実で、洋楽のロックのスタイルにジャズや
演歌、歌謡曲、日本のブルーズを混在させることで、実は日本のロックは格好良いということを
形にしたバンドだと私は了解している。

    

私が初めてDTBWBを聴いたのは、小学生の頃に叔母に聞かされた『スモーキン・ブギ』だった。自ら
意識して聴いたのは中学生の頃だったと思うが、NHK・FMの「昼の歌謡曲」という45分の番組だった。
その番組で何曲流れたのかは当然のように覚えていないのだが、そこで聴いた『沖縄ベイ・ブルース』を
一聴して好きになったのだ。今聴くと、後付け上等なのだがホーンの絡みがアトランティック・ソウルのようで
私が好きになるのは当然だったのかもしれない。それでも、この曲を聴くたびに自分の部屋は
子供の頃の夏のけだるい昼下がりになり、聴き終わった後には何故か「昼の歌謡曲」のテーマが
脳内で流れ始める。(笑)子供の頃の記憶というのは、適当に上書きされているのだろうが刷りこまれると
簡単には消せないものだ。

私が「あゝブルースVOL.1」に思い入れがあるのは、『沖縄ベイ・ブルース』を収録しているからだけではない。
外国のブルーズと日本のブルーズは違うということ、シカゴやミシシッピーのブルーズのスタイルを真似しなくても
青江三奈や淡谷のり子の歌う「ブルース」に馴染めなかったとしても、日本のブルーズは格好良いということを
教えてくれた盤であるのだから。菅原文太の『一番星ブルース』もよいが、宇崎のブルーズも妙に重くて
その重さが心地よい。ゆらゆら帝国の『夜行性の生き物3匹』を聴いた時に、『東京ナイト&デイ』を思い起こす
ことはできなかったのだが。(笑)

単体でのCD化は難しかったであろうサントラ盤『白昼の死角』『曽根崎心中』の復刻が叶ったのも、
ボックスという企画があったからかもしれない。ただ、今回のボックスに不満がないわけではない。
アルバム未収録曲集と題されたCDには7曲が収録されているのだが、このディスクに不満があるのだ。
『港のヨーコ・ヨコハマ・ヨコスカ』『賣物ブギ 』といった重要曲のシングル・バージョンが収録されていないのだから
7曲と言わず、ここはドンと詰め込んで欲しかった。そんなのは散々7インチやベスト盤で聴いてるでしょと
言われれば、その通りなのだけど。(笑)

 

更なるレア・トラックなら「(秘)色情めす市場~日活ロマンポルノの世界」、「蔵出し~ダウン・タウン・
ブギウギ・バンド・オフィシャル・ブートレグ」で聴くことができるのだが、ともに現在はカタログに載っていない。
前者で聴くことができる宇崎竜堂と梢ひとみの『煉獄のブルース』は、一聴の価値がある。
「煉獄」という言葉で何気に思いだしたが、進行中の「日本の映画100選」には「煉獄エロイカ」は
選ぶだろう。勿論「白昼の死角」も。

今回のボックスは、宇崎のロング・インタビューが面白いので、それを読みながら聴くのも一興。
値段は張るものの、私にとっては大切なボックスとなるだろう。

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私たちスペシャルズの大ファンです

2012-05-23 05:08:19 | ROCK

今思い返しても、スペシャルズの影響というのは大きかった。10代の頃はただ単純に
「コステロがプロデュースしたから」「格好良いから」という理由で聴いていた。
彼らのオリジナル曲が素晴らしいのは勿論だが、少しずつカバーした曲の原曲を知るに連れて
スペシャルズというバンドの懐の深さを思い知ることになるとは、10代の頃は予想もしなかった。

    

「SKA EP」という7インチ・ブートレグ・シリーズがあるのだが、これがスペシャルズ関係のカバーを
多く収録していて実に楽しい。盤によって33回転だったり45回転だったりするのがややこしいのと
レコードのレーベルはクレジット一切無しのホワイト・レーベルなので聴きたい面を間違えることもあるが
それも御愛嬌。レコードは全てカラー・ヴィニールというのが嬉しいのだが、プレス状態は
それほどよくはない。

エイミー・ワインハウスの実力をまざまざと見せつける盤は、4曲収録。スペシャルズがカバーした
トゥーツ&ザ・メイタルズの『MONKEY MAN』、スペシャルズの『HEY LITTLE RICH GIRL』
これもスペシャルズがカバーした、スカタライツがオリジナルで歌入りバージョンはアンディー&ジョーで
お馴染みの『YOU'RE WONDERING GIRL』、サム・クックの『CUPID』という構成。
エイミーの歌唱とバックの演奏の上手さが際立つ7インチである。

ノー・ダウトの盤は5曲収録。A面3曲がカバーで、スペシャルズがカバーしたスカタライツ・ナンバー
『GUNS OF NAVARONNE』、スペシャルズ・カバー『GHOST TOWN』、スペシャルAKAカバー
『RACIST FRIEND』。B面は自身のオリジナルを2曲収録しているのだが、この2曲のスカが
滅茶苦茶格好よくて、密かにノー・ダウトのCDを買ってみようかななんて思うのであった。(笑)

    

リリー・アレンの盤は45回転盤で2曲収録。A面はスペシャルズのテリーとリンヴァルをゲストに迎えた07年の
グラストンベリーでのライブ録音『GANGSTERS』を、B面はスペシャルズ・カバー『BLANK EXPRESSION』を収録。
このレコードはジャケットが2種あるようだが、流石に2種買うのはどうも・・・・。(笑)

ポーグスの盤にはスペシャルズがカバーしたダンディー・リヴィングストンの『A MESSAGE TO YOU,
RUDY』のライブ録音を収録。88年の録音でスペシャルズのリンヴァルがゲストで参加している。(これは
映像も残っている)5枚組ボックスに収録されたカルチャー・カバー『I'M ALONE IN THE WILDERNESS』も
ここで聴くことができる。

というわけで、みんなスペシャルズが好きなのだ。

    本家スペシャルズがエイミーをゲストに招いた09年の
ライブ録音『YOUR WONDERING NOW』を収録したブートレグ・7インチもある。時代を完全に無視した
合成写真が笑えるのだが、それほど違和感が無いのも、また笑える。

エイミーのスペシャルAKAカバー『NELSON MANDELA』を収録した7インチは、今現在未所持なのだが
近日中に捕獲せねば。(笑)

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KEITH DON'T GO

2012-05-22 18:49:35 | ROCK

今頃になって気付いたのだが。

クリス・スペディングの『夢のギター・ジャンボリー』の日本盤シングルに描かれたギタリスト達を見て
ピンときたこと。この絵はアルバム「天才クリス・スペディング」の日本盤LPのライナーにも
掲載されていたので、そこで気付くべきだったのだが。

なんとキース・リチャーズさんが描かれていないではないか!。

アルバート・キングやデイヴ・ギルモアも描かれていないのだが、それはさておき(笑)
キースさんが描かれていないのは如何なものか。1番歌詞で歌われるアルバート・キングが
描かれていないのは拙いといえば拙いのだが、知名度から言えばやはりキースさんのことが
気になるのだ。

曲の後半でキースさんが登場してからは、バックで鳴るギターのリフは曲のエンディングまでずっと
『BROWN SUGAR』なのだから。う~む。

因みに左から3人目はマイケル・ジャクスンではない。(笑)

  SEE THE MEN WHO MAKE MUSIC HISTORY.

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BIG 10 INCH RECORD

2012-05-20 10:37:01 | ROCK

久方ぶりに10インチのレコードを収納しているダンボール箱(笑)を開くと、日本のバンドやミュージシャンが
結構10インチ盤を出しているので驚いた。ハイロウズ、ゆらゆら帝国、ミッシェル・ガン・エレファント、UA、
BONNIE PINK、オリジナル・ラヴ、トライセラトップス、AJICO、ピチカート・ファイヴと、90年代に
よくもこれだけの10インチが出たものだ。

コーネリアスとカジヒデキのカップリングの10インチなんて持ってたっけ?と、不思議に思いながら中身を
取り出すと、ハート型マヨネーズ・カラー・ヴィニールだったのだが、何でこれを持っているのだろう。(笑)
更に昔だと「招き猫カゲキ団」なんてのもありました。ついでに、収まりが悪かったために10インチ収納
ダンボールの中に突っ込んでいたのであろう、「すきすきスウィッチ」のソノシート5枚組が出てきたのだが、
私は一体何を聴きたかったのだろう。(笑)

04年にリリースされたルースターズの大箱「VIRUS SECURITY」をタワー・レコードで購入すると
特典で4曲収録の10インチが貰えた。黒の穴あきスリーヴに入れられていたそれはジャケットが無いのが
残念であったが、選曲が洒落ていた。

A面が『SITTING ON THE FENCE』『CASE OF INSANITY』、B面が『VENUS』『再現出来ないジグソウ・パズル』。
(S)の時代と(Z)の時代を上手く両面に分けた素敵な10インチだと今でも思う。

さて、大した物は見つからなかったのだが、賑やかしに10インチ・ブートレグの画像でも。

    

ストゥージズは青盤、ピンク・フロイドは赤盤でした。(笑)

      

この2枚は普通の黒いレコード。ジョン・スペンサーはスリックのみの昔ながらのストロング・スタイル(笑)の
ブートレグ。このインサートは赤や黄色等の複数の色があった。

そういえば。BOMP !から出た「JESUS LOVES STOOGES」の4曲入り10インチは3Dジャケで
3Dメガネが入っている。この盤のA面は、針の落とし方によっては最初の溝がループしていつまで経っても
曲が始まらない仕掛けになっている。溝がループして終わらないなんてのは、普通レコードの最後で
演出としてやるものだけど、まさか私の盤だけプレス・ミスなんてことはないよね。(笑)

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レコード・ストア・デイの10インチ

2012-05-19 09:48:49 | ROCK

       

7インチ好きだが、10インチという何だか面倒くさげなサイズも好きだ。今回のレコード・ストア・デイで
リリースされたブツの中では2枚と1セットの10インチを購入した。

掲載写真左はナックの「LIVE IN LOS ANGELS , 1978」。A面には近日リリースされるライブ盤
「HAVIN' A RAVE-UP !」から2曲、B面には同年録音のリハーサル・テイクを2曲収録。
リア・ジャケットの断り書きにあるように、音質は今の耳で聞けばドンピカとまではいかなくて
サウンドボード・テープのブートレグを聴いているような感じである。

今更ナックのライブ盤にどれだけの需要があるのかと問われれば、う~むと考えてしまうが
とにかくこの10インチは楽しい。ライブのオープニング曲『LET ME OUT』と『MY SHARONA』の
収録なのだから。おまけにオレンジを基調にした綺麗なカラー・ヴィニールでこれが美味そうな
アイスクリームのようで。(笑)

そういえば、レーザー・ディスクのソフトが世に出始めた時、いち早くナックのライブがLDになったのは
一体何だったのだろう。(笑)

掲載写真右はピート・タウンゼンドの「THE QUADROPHENIA DEMOS 2」。前回のRSDで
登場した10インチの続編。今回の方がジャケットも収録曲も良い。B面に『DOCTOR JIMMY』、
『LOVE REIGN O'ER ME』と2曲並ぶと「重いなあ」と思わせるに十分で、この「重さ」も
ザ・フーの魅力である。
近日、「四重人格」のオリジナル・ミックスのCDがリリースされるようなのだが、きっと買ってしまうのだろうな。

  

さて、個人的に最高だったのがアップセッターズの「BLACKBOARD JUNGLE DUB」が3枚組10インチ・
ボックスで登場したことだ。オリジナルに忠実といわれる「14 DUB BLACKBOARD JUNGLE」と比すれば
こちらは2曲少ないのだが、長年このジャケットの盤質の悪い再発アナログ盤に慣れ親しんだ身としては
このジャケットというだけで反応してしまうのだ。

しっかりした装丁の箱に、これまた丁寧にプレスされたレコード。片面2曲ずつ収録で何度もひっくり返す
煩わしさが良い。(笑)いや、CDやLPならアルバム片面分或いは全曲を流して聴いてしまうところを、レコードを
ひっくり返しにいったはずなのにもう一度同じ曲、同じ面に針を落としてしまうというのが良いのだ。

次は「RETURN OF THE SUPER APE」のジャマイカ盤仕様の10インチ3枚組でも出たら最高なのだけど。

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WHAM BAM THANK YOU MAM

2012-05-17 21:18:56 | ROCK

    

        

特に意識していなかったのだが改めて思い起こせば、私の中でのスモール・フェイセスの位置づけというのは
著しく低い。若い頃はストーンズ、フー、キンクスといったバンドの膨大なアルバム群を集めるのに手一杯だった
のは事実。イミディエイトというレーベルの権利の複雑さが生み出した、よくわからないレコードの数々に
翻弄されたために後手にまわったのも事実。それでもヤードバーズはアナログのブートレグや原盤も
探したのだから言い訳はこのあたりにしておくべきだろう。

まあ、正直に書けば。最初に手にしたレコードが、曲が多く収録されているのはいいのだが音質の悪い編集盤で
それに閉口したというのもある。ホワイト・ヴィニールだったのが嬉しかったのだが、その盤は今は手元に無い。

今回のレコード・ストア・デイでは、『ITCYCOO PARK』と『TIN SOLDIER』の2枚の7インチがリリースされた。
レコード・ジャケットの横の写真は、それぞれの7インチに添付されたポスト・カード。実際にこういう「おまけ」を
実用する人はいないだろうが、それでも「おまけ」は嬉しい。(笑)

この2枚はモノラルで、明らかに私が聴いてきたCDとは音の感触が違う。こうなってくると先日発売された
モノとステレオ・バージョンを収録したアルバムのDXエディションが欲しくなってくるから、罪な7インチである。
流石に如何に私がスモール・フェイセスに縁が無かったと言っても、「OGDEN'S NUT GONE FLAKE」くらいは
2回ほど買っているので、件の盤の3枚組を買うか否かは迷うところだが。(笑)

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ELECTRIC SEVENS

2012-05-16 19:33:55 | ROCK

今回のレコード・ストア・デイのT. レックス関連のレコードでは、『TELEGRAM SAM』の
7インチは狙っていたのだが、これはどうやら入手が難しそうである。勿論、金に糸目を
付けなければ何とでもなるが自分の中での適正価格をとっくにオーバーしているので、
今のところ入手の予定は無い。

入手したのは、以前も宣言(笑)したとおり「ELECTRIC SEVENS」と題された4枚組7インチ。
前回のレコード・ストア・デイでデレク&ザ・ドミノスの7インチを入手された方は、あの重さに
笑ってしまっただろうが、この4枚の7インチも重量ディスクで手にした時の重みが心地よい。

           

     

最初の3枚のディスクは正規に世に出た『HOT LOVE』『GET IT ON』『JEEPSTER』をA面に配し、
B面には以前当ブログでとりあげた「ELECTRIC WARRIOR DX EDITHION」に収録されたデモや
アウトテイクを収録している。7インチに収録された『GET IT ON』のデモは尺が2分18秒なのだが
これはCDに収録された3分15秒のデモを途中でカットしたもの。

4枚目のディスクは「THE BBC EP」と題され、3曲が収録されている。これらは初登場ではなく
07年に出た3枚組CD「BOLAN AT THE BEEB」で聴くことができる。

つまり。目新しいテイクは何一つ無いのだが、何も問題はありません。(笑)
今の御時世だと、7インチを聴くなんて音楽道楽の極致なのだから、阿呆な好き者の自己満足と
いうことで笑っていただければ幸いだ。

アルバム「ELECTRIC WARRIOR」を6枚の7インチに収録したボックスも欲しいのだが
残念ながら予算が無いのであった。酒の度が過ぎて勢いでもつけばよいのだが・・・・。(笑)

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HITSVILLE UK

2012-05-15 20:10:01 | ROCK

今春のレコード・ストア・デイのブツも、ボチボチ手元に集まってきた。クラッシュの
『LONDON CALLING (2012 MIX)』は、もしかすると入手が難しいかなと思っていたのだが
意外な事に簡単に入手できた。というのも前回のレコード・ストア・デイでリリースされた
『MAGNIFICENT SEVEN』の7インチ赤盤は、適正価格で入手できなかったからだ。
今でもeBayとかを探せばあることはあるが、どうも値段が折り合わなくてまだ未入手。(笑)

今回の7インチは限定盤なので当然実売数はしれているのだが、実のところクラッシュが
バンド存命中にリリースしたシングルで、英国チャートのトップ10に入った曲は1曲もない。
最高位は79年リリースの『LONDON CALLING』の11位。チャートの上位に挙がるのが
優れた曲だとは思っていないが、クラッシュにトップ10ヒットが無いのは意外極まりない。
(後年、再発された『SHOULD I STAY OR SHOULD I GO』は1位になったが。)

   

クラッシュのシングル盤で好きな曲は多いのだが、『(WHITE MAN) IN THE HAMMERSMITH
PALAIS』は別格だ。それほどテンポが速くなく単純に「ノる」曲ではないが、レゲエのセンスをロックに
昇華した曲として、初めて聴いた時から今に至るまで大好きだ。歌詞にレゲエ・ミュージシャンの名前が
何人も登場するのが楽しいのだが、全体的に歌詞が良い。

逆に微妙なのが『TOMMY GUN』。B面の『1-2 CRUSH ON YOU』の方が好きだというのもあるが
この曲が収録されているアルバム『GIVE'EM ENOUGH ROPE(動乱)』に、ほとんど思い入れが無いと
いうのも微妙な理由か。

シングルとして1曲を抜き出して聴く分には、まだましだが『動乱』のサウンド・プロダクションの拙さには辟易する。
逆に思う人もいるだろうが、硬質な音を塗り固めたような音はハード・ロックには向いているだろうが
クラッシュ向きでは無い。アルバムにはパッとしない曲が多いきらいもあるし。でも『STAY FREE』は、
このアルバム収録なんだよね、と単なるミック・ジョーンズ好きを露見してしまう私である。(笑)

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SILLY THING

2012-05-14 21:27:29 | ROCK

        

セックス・ピストルズの2枚のアルバム「NEVER MIND THE BOLLOCKS, HERE'S THE SEX PISTOLS」と
「THE GREAT ROCK AND ROLL SWINDLE」がリマスターされるという。今更感ありありなのだが、
後者がオリジナルLPの曲順でリリースされるなら、廉価だし買ってもいいかな、なんて思っているのだが、
やっぱり今更感がある。(笑)

ピストルズが、パンクの始祖かどうかを改めて論じる気はないが、ピストルズ「こそ」パンクの代名詞だとか、
ましてこれ「こそ」がパンクだなんて言われると困り果ててしまう。髪をおっ立て安全ピンをつけてガーゼ・シャツを
着るのはパンク・ファッションではなく、それは単なるピストルズのステージ衣装に過ぎないのだし。

ジョニー・ロットンという類稀なるキャラクターがいたが、バンド存命時の作品で無い「THE GREAT ROCK
AND ROLL SWINDLE」収録曲である、ポール・クックの『SILLY THING』、スティーヴ・ジョーンズの
『LONELY BOY』、シド・ヴィシャスのエディ・コクラン・カバー『SOMETHING ELSE』、果てはロニー・ビッグスの
『NO ONE IS INNOCENT』ですら、普通に格好良いと思う私は単なる定型のロック好きで、ピストルズも
ことサウンドに関してはそうだったと思う。

ただ、最初の2枚のシングルA面曲の歌詞を誰でも歌えたかというと、そんなことは無いわけで、その点に関しては
恐るべきバンドだったと認める。あと、『THE GREAT ROCK AND ROLL SWINDLE』の歌詞で「エルトン・ジョンは
ヅラ野郎」と言えたのも凄い。(笑)

徒に暴れたり逆らったりするだけでなく、ちっとは考えろと私に促したのは
勿論、クラッシュであった。

   『SILLY THING』のシングルを引っ張り出したついででは
無いが、久しぶりに映画「THE GREAT ROCK AND ROLL SWINDLE』を見た。

初めてコレを見たのは18、9の頃で、無暗に盛り上がったのを今でも覚えている。あれから28年経ったのだが
大人ってのは厭だねぇ。つまらない処に目がいってしまって。

A&Mとバッキンガム宮殿前で契約するピストルズの映像の後、「関係者の話では、この後A&Mで祝賀会が
開かれました」というナレーションがありアニメーションに切り替わる。祝賀会場に登場するピストルズ御一行様の
人数は6人。マネージャーのマルコム、ジョニー、スティーヴ、ポール、シド。あれ、グレン・マトロックもいるじゃないか。
会場での傍若無人な振る舞いを描いたシーンにはグレンは登場しないが、会場に入場する際にはグレンも
描かれている。18、9歳の頃は、そんなことには気付かなかったのにね。(笑)

後付け上等の虚実入り混じった映画の中で、一番笑えたのはシドが歌う『SOMETHING ELSE』の場面。
ベッドから飛び起きるやいなや、下着越しに一物を数回擦るのが頭悪そうで、ここは今でも笑えた。

OH YOU SILLY THING !

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鰆の尻尾をよこしな

2012-05-13 12:00:38 | REGGAE

        

コンゴスと言えば、誰もが(私も)大好きなのが77年の「HEART OF THE CONGOS」。リー・ペリー・マジック
炸裂の1枚だから当然と言えば当然なのだが、06年に出た「FEAST」(掲載写真左)もなかなかのアルバムだ。

70年代の音源を集めたコンピレーションで、プロダクションやメンバーは様々なのだが、どのトラックも
渋い仕上がりで何よりセドリック・マイトンのボーカルが冴えている。また、ギターの細かなフレーズも
レゲエの枠を超えて広く聴かれるべきもので、全体にソウル好きにもアピールするアルバムだと思う。

そんなアルバムのダブが登場した。ダブが施された年代というのがわからないのだが、12年になって
突如登場した「DUB FEAST」がまた素晴らしい。オリジナルはソウル好きにもアピールすると先に書いたが
このダブは、完全にレゲエ愛好者対象。特に目新しい感じがしないと言うか、次の展開が読めるダブであるが
これぞ王道のダブという感じに仕上がっていて、安心して聴いていられるのだ。

ジャケットも良い。最初に「FEAST」のジャケットを見た時は、「宴会なのに、魚だけ?」と思ったものだが
後になってダブが出てきて身の喰われた魚のジャケットを見て「確かに、上手い魚だった」と思わせるのが良いのだ。
これは「FEAST」を曲順違いの別タイトル盤「COCK MOUTH KILL COCK」で所持していると、
理解できない「お楽しみ」ではあるが。

ダブの施されたトラックの隙間をぬって聞こえて来るボーカルにもほどよいエフェクトがかけられているが
元歌が良いだけに、ダブの施し甲斐があっただろう。

ああ、鰆が食べたくなってきた。(笑)

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DU JAZZ DANS LE RAVIN

2012-05-12 07:25:18 | JAZZ

「ルーツ・ロック・レゲエ100選」にゲンスブールを忍び込ませた私である。「門外漢が聴くジャズ100選」にも
当然ながらゲンスブールを選ぶのは言うまでも無い。最初の4枚の10インチのどれかを選ぼうと思ったのだが・・・。

半ば反則気味(笑)にミンガス・トリビュート盤を選出したので、セルジュも反則気味にオリジナル盤でなく
編集盤をぶちかまそうとの結論に至った。選んだのは98年の編集盤「ジャジイ・ゲンスブール DU JAZZ
DANS LE RAVIN(ジャズと自動車事故)」。

タイトル曲自体は、1STアルバム「DU CHANT A LA UNE !...(第一面の歌)」収録。58年から68年までに
様々な映画音楽やアルバムに残したジャズ・テイスト(笑)溢れる曲を20曲収録している。このコンピレーションは
全部で3作あるシリーズの1枚で、あとの2枚は「エロチック・ゲンスブール」と「エスニック・ゲンスブール」。
何れも優れた編集盤で、「エロチック・ゲンスブール」は、07年1月1日の当ブログで、私の「無人島レコード」に
選んでいる。(笑)

ゲンスブールの映画音楽は01年発売の3枚組CD「LE CINEMA DE SERGE GAINSBOURG」が手っとり早くて
便利なのだが、それには未収録の映画「LES LOUPS DANS LA BERGERIE(羊小屋の狼たち)」からの
曲が2曲収録されている。『GENERIQUE』で冒頭のカウントを呟いているのはゲンスブールなのだろうか。
『FUGUE』はサックスとベースの疾走感が素敵なのだが、尺が短く唐突に終わるのが勿体ない。(笑)
因みに『GENERIQUE』は、映画「SEX SHOP」の曲とは同名異曲。

それにしても、ここまでクールな曲をよくも集めたものだ。
映画「唇によだれ」収録の『ANGOISSE(不定)』の冷たい響きのトランペットと濡れたようなサックスの対比に
乾いたドラムスの組み合わせは最高。『BLACK TROMBONE』はゲンスブールのボーカルも聴きもの。

傑作アルバム「GAINSBOURG PERCUSSIONS」からは、『COCO AND CO』と『QUAND MAN 6.35
ME FAIT LES YEUX DOUX(6.35口径の誘惑)』を収録。前者は構成が面白く、早い曲を演奏し終えた後に
スローな曲に移る瞬間のスリルがあり、クラブかバーの客席のノイズが目の前で生演奏を聴いているような
雰囲気にさせる。後者は、以前当ブログで映画「病院坂の首縊りの家」のサントラをとりあげた際に言及した。

アルバム「GAINSBOURG CONFIDENTIEL」からの収録曲は、ジャズ・ギターをバックに唄うゲンスブールを
楽しめる。

ゲンスブールは、より金になり人目を惹きつける音楽へスタイルを変えていくが、本当にジャズが好きだった
のだなあという私の想いは、この編集盤を聴けば間違い無いであろう。

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