HARRY’S ROCK AND ROLL VILLAGE

お気に入り音楽の紹介と戯言

昨日鳴った音 7月20日~7月24日

2020-07-24 18:03:12 | DAY BY DAY

 7月20日
・THE ROLLING STONES / HAMPTON 1981 2ND NIGHT

ストーンズの北米ツアーの最終日。前日はキースの誕生日で初めてテレビ生中継に臨んだ
日として知られる。最終日とあって気合十分のストーンズのノリは前日以上。
名曲『WAITING ON A FRIEND』のスタジオ録音ではソニー・ロリンズが艶のあるトーンで
ソロを吹いたのだが、この日の同曲でのアーニー・ワッツのソロ・パートではロリンズの
これも名曲『ST. THOMAS』のメイン・パートが吹かれ、思わずニンマリ。

 
7月21日
・VAN HALEN / HAMMERSMITH 1978
・RADIOHEAD / IN RAINBOWS

ヴァン・ヘイレンの掲載ブートレグはブラック・サバスのオープニング・アクトとして
英国を巡った際の録音で音質は素晴らしい。オープニング・アクトなので持ち時間は
45分程度なのだが、短時間に持てる力を全て注ぎ込んだが故の破壊力は凄まじく
これではメイン・アクトは出辛かっただろうことは想像に難くない。

今月号のレココレのロックンロール203選で選ばれた曲で、一番新しい曲は89年リリースの
曲であった。レココレの特集はいつも80年代で終わるのだが、もし続編があったら
レディオヘッドの『BODYSNATCHERS』は候補に挙がるかもしれない。アルバムを貫く
透明感が良い。

 


7月22日 
・日野原幼紀 / 螺旋時間
・比呂公一 / 果樹園

この2枚は07年にプロペラ・レーベルの盤を一挙再発した際にラインナップされた。
どちらも矢野誠の演奏とアレンジの貢献が光る。とぼけたジャケットで損をしているのかも
しれないが、特に日野原幼紀 の盤は曲も歌詞も良いものが多く、これを「裏名盤」に
挙げる人がいても私は何の疑問も挿まないだろう。

 7月23日
・THE GROOVERS / RAMBLE

立ち止まるな 人は言うが そんなことは君の自由


7月24日
・BRUCE SPRINGSTEEN & THE E STREET BAND / ST. PAUL 1984 1ST NIGHT
・BRUCE SPRINGSTEEN & THE E STREET BAND / THE COMPLETE TOUR REHEARSAL 1978

スプリングスティーンのブートレグは余程の物以外は買わないつもりでいる。オフィシャルで
次々とライブ盤が出てそれさえ購入が追い付いていない現状なので。それでも、どうしても
聴きたい日のライブやオフィシャル盤で出そうもないブツはその限りでは無い。

スプリングスティーンのBORN IN THE U.S.A. TOUR初日を捉えたブツは前者に該当する。
マルチを回していたかどうかは知らないけれど、この日は特別だからだ。何せ長いツアー
の初日であることは今後の日程でオミットされる曲やアレンジが変わる曲がある。
それにこの日のオープナーは『THUNDER ROAD』である。翌日以降は『BORN IN THE U.S.A.』に
変わる。『DANCING IN THE DARK』PVを撮影したために同曲を2回演奏したというのも
特筆すべきだろう。ツアー序盤に演奏されその後セット・リストから外れるストーンズ・カバー
『STREET FIGHTING MAN』を聴くことができるのも嬉しい。御存知の通り、歌詞は
「寝ぼけたアメリカの街」と変えて歌われる。

78年ツアーのリハーサルを捉えた3枚組は後者の理由で購入。3枚目にはストーンズや
ヤードバーズのカバーを息抜き程度の演奏で収録。『WHOLE LOTTA LOVE』のタイトルが
付いた曲もあるが過剰な期待(笑)は禁物。同曲のソロのさわりを弾いてバンドがそれに
合わせるが曲はツェッペリンというよりヤードバーズの何かの曲のように進行する。
ドンピカの音ではないが客のいないリハなので特に気にすることなく全編を聴くことができる。

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昨日鳴った音 7月15日~7月19日

2020-07-20 19:51:40 | DAY BY DAY

 7月15日
・ERIC CLAPTON / ERIC CLAPTON THE UNRELEASED ERIC CLAPTON MIX

クラプトンの1STアルバムには2種のミックス違いがあることは有名であるが、E.C.自身に
よるミックスが存在していたなんて露程も知らなかった。ミックスの違いというのは気に
ならなければそれまでだが、気になると些細な処の違いにまで耳が行き、それを発見する
たびに「おおっ!」と喜んでしまうものだ。良い曲を多く収録している盤なので単純に
1枚のアルバムとして楽しめるのだが、この盤で重箱の隅を更につつける日が来るとは・・。

 7月16日
・THE RIDICULOUS TRIO / PLAYS THE STOOGES

昔、この盤が出たことは記憶の片隅にあった(7インチもあったはず)のだが今年になって
再発されて喜んで購入した盤。トロンボーンとチューバとドラムスでストゥージズの「FUN
HOUSE」を全曲カバー。歪なアンサンブルの妙が実に楽しい。

 7月17日
・ゴダイゴ / M.O.R. (LP)

81年リリース。今も昔も馴染めないイラスト・ジャケであるが彼らにしては珍しくも
映画とかドラマとか何がしかの企画の枠が取り払われた、純粋にポップスやロックの曲を
収録した盤。いい曲が揃っている(特にA面)のにアルバムも日本語で歌ったシングル曲も
これまでのようなヒットにならなかったように記憶する。コンセプト・アルバムでないが故に
軽く見られているのなら残念。都会でも田舎でも81年でも20年でも通用するタフさも
あると思うのだけどなぁ。


7月18日
・THE KINKS / PRESERVATION ACT 1
・CHRIS SPEDDIG / SAME

今月号のレココレの企画は第二世代(61年以降デビュー)とやらが演奏するロックンロールの
名曲203選。「おおっ!」と思う曲や人選があれば「はぁ?」と思うのもあるが、こればかりは
個人の趣味なので誰が選んでも完全一致なんてことはないわけで、近似値的な部分の多さを
喜んだり抜けてる部分に不満を抱きながら楽しく酒の友にするのが正解というところだろう。

キンクスは初期の曲が2曲選ばれていたが、俺のとは違うなぁ。私なら「PRISERVATION ACT1」
収録の『ONE OF THE SURVIVORS』を選ぶ。日本では「サバイバー」のタイトルでシングルにも
なった名曲でアルバムだと「ロックン・ロールは生きている(サヴァイヴァー)」との邦題が
付いている。ロックンロールの名曲やジェリーリー・ルイス、ジョニー&ザ・ハリケーンズ、
ディオンらの名前を歌いこんだロックンロール賛歌。そういえば、キンクスは70年代の
ライブではリトル・リチャード・カバーを披露していたものだ。

クリス・スペディングの掲載盤から選ばれていないのはどうしたことだろう。(笑)
ちょっと変わった『NEW GIRL IN THE NEIGHBOUHOOD』か正統派ロックンロールの
『MOTOR BIKIN'』が選ばれても良さそうなのに。


・THE CARS / SHAKE IT UP
・YOKO ONO / APPROXIMATELY INFINITE UNIVERSE

カーズの『SHAKE IT UP』、ヨーコ・オノの『MOVE ON FAST』も強烈なロックンロールである。


7月19日
・MC5 / BACK IN THE U.S.A.
・JOHN LENNON / SOME TIME IN NEW YORK CITY

昨日の続き。レココレが選んだ第二世代が演奏するロックンロール203曲。チャック・ベリー・
カバーでジミ・ヘンドリックスの『JOHNNY B. GOODE』、ザ・バンドの『THE PROMISED
LAND』が選ばれたのには唸った、というか我が意を得たりで嬉しかった。何故なら私が昔、
選出したカバー曲100選にもこの2曲を選んだからだ。(笑)で、MC5である。
実はアルバムとしても曲としても「KICK OUT THE JAMS」は私の中では高い位置にない。
ロックンロール選ならアルバム「BACK IN THE U.S.A.」のタイトル曲が相応しいと思う。
『THE AMERICAN RUSE』でもいいけど、オリジナルの歌詞を変えて「チャック・ベリーの
故郷のセントルイスへ帰るよ」と歌う『BACK IN THE U.S.A.』が最高なのだ。

ジョン・レノンはアルバム「ROCK AND ROLL」収録曲が選ばれていた。アルバムの
B面頭を飾った曲でOGWTでの映像も印象に強く残っている。順当な選曲だと思う。
私の好みだと「SOME TIME IN NEW YORK CITY』収録の『NEW YORK CITY』ということに
なるが。

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昨日鳴った音 7月9日~7月14日

2020-07-15 20:51:37 | DAY BY DAY


7月9日
・PAUL McCARTNEY / EGYPT STATION
・PAUL McCARTNEY / EGYPT STATION EXPLORER'S EDITION

次のポールのDXエディションは『FLAMING PIE』だそうで。相変わらず値段は高いのだけど
何となく揃えてきたので(一つ買ってないのがあるけど)今回も予約。嫌いな盤じゃないので
いいけど。13年に出た『NEW』の時もそうだったけど、ついこの間(18年)リリースの
『EGYPT STATION』も1年そこそこで拡大版が出た。ジャケットのデザインが違うので別物と
思えばいいのだろうけど、こういう商売をされて悦ぶ人はあんまりいないんじゃないだろうか。
個人的には拡大版のCDに収録された曲は大したのがないと感じたし。本編はいつものポール節が
いい方向へ向いている好盤だと思うだけに、残念な商売の仕方だ。といいながら本編を2種の
ジャケットから出して、それぞれ1回ずつ聴くというのも、何だか私がポールのファンの
端くれのように思えて、それはそれで悪くなかったりして。(笑)

 7月10日
・四人囃子 /  一触即発

「一触即発」のCDは手元に2種ある。一つは88年に初CD化された際の盤。シングルの
『空飛ぶ円盤に弟が乗ったよ c/w ブエンディア』が添付された2枚組である。そしてもう一つは
昨年リリースされた3枚組。ライブを収録した2枚が目当てだったのだが、オリジナル・
マスターからマスタリングされたという本編も興味深かった。だがこの3枚組にはシングルの
2曲が収録されていなく、それを残念に思いながらも3枚組というボリュームを満喫した。
しかし。それから半年も経たないうちに本編+シングル2曲のCDが45周年記念とかで
リリースされて個人的には大いに白けたのも記憶に新しい。3枚組が出た時にシングルの
2曲を収録しなかった理由が尤もらしく表明されていたのに、45周年盤は1枚のCDに
本編とシングルの2曲を収録したのだから鼻白む。いや、「一触即発」という盤は
もう何回も聴いた大好きな1枚なのだけど、誰の意向か知らないが商売の在り方というのを
考えると買い手はなめられたもんだという思いが強くなっていけない。(笑)初CD化の際に
わざわざシングルCDまで作って本編と分けた、あのこだわりは何だったのだろう。
あれ、昨日からこんなことばかり考えてるな。


7月11日
・THE WHO / STUTTGART 1975
・THE WHO / LIFEHOUSE LIVE OUTTAKES & REHEARSALS

近年リリースされたザ・フーのブートレグの中で好きな2枚を聴く。「STUTTGART 1975」は
ジャケットの良さもさることながら、荒々しくも勢いのある演奏で気に入っている。音質は
荒く尚且つ客席もザワついていて荒れているのだが、うるさい客に対するバンドのイラつき
加減が演奏に迫力をもたらしている。ブートレグとして世に出たフーのスタジオ・アウトテイクやセッションの音源は
ストーンズやツェッペリンに比べると少なすぎるのだが、「LIFEHOUSE LIVE OUTTAKE & REHEARSAL」は
そんな不満を少し解消してくれる。ライブはオフィシャル盤でリリースされてもいるが
未編集なので、この音源の価値が低く見られることはない。どこを摘まんでいるかとか、
あの曲はスタートに失敗してやり直すのかとか。楽しみは多いに越したことはないのだ。

 7月12日
・沢田研二 /  BAD TUNING

長雨が続く。被災地の皆様には心からお見舞いを申し上げます。このアルバムの最後には
『今夜の雨はいい奴』という名曲が収録されているのだが、いつの日かそんな「雨」に
出会える日がくれば、そんなふうに思える日がくればいいと思うのだが、現実はハードだ。
アニメ「夏目友人帳」を見て行ったことのない彼の地に思いを馳せる一日でもあった。


7月13日
・THE ROLLING STONES / MADE IN THE SHADE
・THE ROLLING STONES / TIME WAITS FOR NO ONE : ANTHOLOGY 1971 - 1977

今年は「EMOTIONAL RESCUE」40周年だと思っていたのにリリースされるのが「GOAT
HEAD SOUP」のデラックス・エディションとは。日本盤のDXエディションは2曲多く
収録されるというので早々にソレを予約しましたよ。で、件の盤を聴くのではなく70年代に
出たベスト盤を聴く。(笑)未発表曲があるわけでもないのでLP時代は見向きもしなかった
のだけど、昨年紙ジャケでリリースされたので(「TIME WAITS FOR NO ONE」は世界初CD化)
手元にあるというわけで。どちらも特に感心する選曲であるとか曲の並びであるとかいう
わけでもないのだが、大らかな気持ちで接するのがよろしかろう。思えばこの後ずっと
ストーンズ・ファンは契約消化のために編まれたであろうベスト盤を何枚も手にすることに
なるのだなぁ。(笑)「TIME WAITS FOR NO ONE」収録の『STAR STAR』は検閲バージョン。


 7月14日
・マイクロスター /  シー・ガット・ザ・ブルース

明らかに自分の趣味ではないような音のように思っていても、何かの拍子で読んだ紹介文が
良かったり内容が良さげに書かれたレビューがあったりしたら「一応、聴いておこうかな、
いや、積極的に聴いてみたい。」と思うことがある。で、すぐ忘れてしまうのだが、不意に
思いだしたり枚数合わせで結局手元に盤がある、ということが多々ある。これもそんな1枚。
「ストーンズとかフーのファンとのたまったり、ラ○ーズとか頭脳○察とか好きな人が
こんなん聴いたらあかんのんちゃうの?」と相方にからかわれるが、これも有りなんだよ。(笑)
過去の音を踏まえまくって学習して作り上げたポップスというヤツも洋の東西を問わず
昔から聴いているのだから。

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昨日鳴った音 7月5日~7月8日

2020-07-09 21:31:30 | DAY BY DAY

 7月5日
・TODD RUNDGREN'S UTOPIA / BENEFIT FOR MOOGY KLINGMAN

2011年1月と11月の二つのコンサートを収録した4枚のCDと2枚のDVDのセット。
タイトルにあるようにユートピアのオリジナル・メンバーであるムーギー・クリングマンの
闘病を支えるコンサートで、1月の演奏にはムーギーが参加していてとても闘病中とは
思えない元気な演奏と歌を披露。ちょっとインプロの占める割合が多いのでポップな側面の
トッドが好きな人には辛い場面もあるだろうが、これはユートピア名義なのでそれを踏まえれば
なかなか現役感ある長尺の演奏を楽しむことができる。
11月の演奏は、そのムーギーが逝去した3日後のコンサートである。複雑な胸中のメンバー
であったろうが演奏は熱い。


7月6日
・ELLIOTT MURPHY / NIGHT LIGHTS
・ELLIOTT MURPHY / MURPHY GETS MUDDY

いわゆる「夜の灯」。

報道や何やかんやで「いわゆる夜の街」という言葉を聴くたびにイライラする。
いちいち「所謂」をつけなきゃならんのかとか、都知事は「夜の街」を洒落たつもりの
お得意のカタカナ言葉で表現してみろよ、とか。全くつまらない。チャップリンの
「街の灯」でも見て、濁った心の汚れを洗い流したい気分。いやいや、マーフイーの
ロックンロールで全て清浄化されるというものだ。
マーフィーのブルーズ集は今聴いても、全く鮮度の落ちないアルバム。ブルーズの形骸化を
救ったといってもいい。風通しのいい00年代のブルーズがここにある。


7月7日
・LA DONNA INVISIBLE (O.S.T.)/ ENNIO MORRICONE
・L'IMMORALITA(O.S.T.)/  ENNIO MORRICONE

追悼エンニオ・モリコーネ。数多あるモリコーネのスコアで私が好きなのは「シシリアン」と
「続・夕陽のガンマン」なのだが、今日はちょっと趣を変えて・・・。

 7月8日
・PINK FLOYD / AKG 451E

75年4月26日のピンク・フロイド。3枚組で1000円なのだから、本当にこの
レーベルは助かるというかお世話になっている。それでも私の中の貧乏人の性がつまらぬ
ことを考える。「ミラードのボックスの第三弾、第四弾には何が選ばれるのだろう。
もしリリースがあるのなら前回と同じくらいの値段だといいのだけど。」こんなことを
頭の片隅に留めているものだから、最近数多くリリースされるミラード音源に手を出せずに
いる。あぁ・・・。

 

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昨日鳴った音 6月29日~7月4日

2020-07-05 08:25:52 | DAY BY DAY

 6月29日
・ARTHUR VEROCAI / ENCORE

72年に自身の名を冠した大傑作を録音したアーサー・ヴェロカイであるが、オリジナル・
アルバムは本当に数少ない。07年リリースのこの盤で、やっと3作目。フロント・ジャケに
記載があるようにアジムスとイヴァン・リンスを招いての一大絵巻。リア・ジャケには
「デヴィッド・アクセルロッドやアイザック・ヘイズを想起させるオーケストレーションには
はっきりとヴェロカイの署名がある」とのインディペンデンツ・オン・サンデイからの一文が
ある。これは最高の褒め言葉ではないだろうか。センスの良いジャケットのデザインに惹かれて
買ったとしても大正解の1枚。

 6月30日
・BLACK ARK PLAYERS / BLACK ARK IN DUB

DUB IS THE ANSWER !!


7月1日
・THE STALIN / trash
・3/ 3 /    3/ 3

遂にスターリンの「trash」が正式に再発された。今や何でもかんでもレア盤になる時代だが
私個人の中では現物を一度も見たことがなくて尚且つ音を聴いて内容の良さ故に、長い間
再発を待ち望んだブツであったので、素直に嬉しい。20年前の「私の再発希望リスト」の
双璧を成していたのが「trash」と「3/ 3」であったのだが、遂に希望が叶ったというわけだ。
というわけで「3/ 3」も引っ張り出してきたのだが、これは07年の再発だったのか。
過去ブログを確認したら「07年ロック大賞ストレート・リイシュー部門」の1位にしていた
のでした。(笑)


7月2日
・PAUL WELLER / ON SUNSET
・PAUL WELLER / IN ANOTHER ROOM ( 7INCH )

壮大なオーケストラを配したライブ盤の後はどうなるのかな、なんて思っていたら実験的内容の
7インチが出た。「やりたいことは判るけどアルバムが全編これならポール・ウェラーである
必然が無いなぁ。」なんてことを思っていた春先であったが、届いた新譜はポール・ウェラー
そのもので一安心。実験的要素の名残はあるが王道のロックである。サーが付くポールのように
クラシックの盤を作るんじゃないか、なんて危惧(笑)もあったのだが、まぁ、ライブ盤の次の
一手というのはハラハラするのである。それにしてもウェラーさんのルックスはどんどん
イギー・ポップ化しているので、そっちもいろんな意味でハラハラである。(笑)

 7月3日
・SHAPE OF THE RAIN / RILEY RILEY WOOD AND WAGGETT

71年にメンバーの名前を連名でタイトルにした盤を1枚だけ残してフェイド・アウトした
シェイプ・オブ・ザ・レインの3枚組が出た。オリジナル・アルバムに15曲もの未発表曲を
追加したディスク1、01年に出た66年から73年の未発表録音をまとめたバンド名を冠した
盤に更に3曲追加したのがディスク2、そしてディスク3は全テイク初出のライブ盤である。
2枚の既発盤を所持していても購する価値大の組物で廉価なのが嬉しい。私は01年盤は
ジャケットの酷さに呆れて購入しなかったのだが、そんな私もこれで一安心。ドイヒーなジャケも
そのまま紙スリーブになっていて歴史は歪められていない。(笑)個人的にはライブ盤には
それほど感心しなかったが録音が存在しただけでも貴重というもの。ヘロンがあれだけ評価
されるのだったら、このバンドももっと高く評価されるべきだと思うが、今がその時なのだ。


7月4日
・THE ROLLING STONES / EUROPEAN TOUR LIVE 1970
・THE ROLLING STONES / LONDON ROUNDHOUSE

某所でブートレグを購入すると購入枚数によって、何種か用意されたおまけCDRの中から
希望するブツを貰えるのだが、私が貰うことが多いのが過去のLPブートレグを復刻した物
である。掲載写真の2枚も「おまけCDR」である。

「EUROPRAN TOUR LIVE 1970」は元々は2枚組LPであった。収録時間は60分に満たないが
音質のアドバンテージを優先したのかもしれない。コンサートの完全収録ではないが、曲数を
絞って1枚のLPにしなかったのがブートレガーの心意気というところか。昔は稀にあったのだが
A面の裏がD面、B面の裏がC面といった作りであったがCDRはA面からD面までを正しい
曲順で並べてある。当たり前か。(笑)70年の演奏を収録したブツは多く無いので手元に
あって嬉しい1枚。普通に聴けるオーディエンス録音で今更のように『ROLL OVER BEETHOVEN』を
新鮮に感じる。

「LONDON ROUNDHOUSE」は71年ツアーの最終日である3月14日の演奏を収録。
昔、TSPがリリースしたLP(タイトルは忘れた)にこれもおまけのようについていた
カセットテープからの復刻。これと似たジャケットのLP(同じTMOQのシールが貼ってある)は
『PRODIGAL SON』が未収録だったが今回のCDRはそれも収録してある。風格のある
ジャケットのLPからCDRにしなかったのは正解だろう。尤も風格も貫禄も無いジャケの
同タイトルのLPには件の曲も収録されていたけれど。

 

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