7月20日
・THE ROLLING STONES / HAMPTON 1981 2ND NIGHT
ストーンズの北米ツアーの最終日。前日はキースの誕生日で初めてテレビ生中継に臨んだ
日として知られる。最終日とあって気合十分のストーンズのノリは前日以上。
名曲『WAITING ON A FRIEND』のスタジオ録音ではソニー・ロリンズが艶のあるトーンで
ソロを吹いたのだが、この日の同曲でのアーニー・ワッツのソロ・パートではロリンズの
これも名曲『ST. THOMAS』のメイン・パートが吹かれ、思わずニンマリ。
7月21日
・VAN HALEN / HAMMERSMITH 1978
・RADIOHEAD / IN RAINBOWS
ヴァン・ヘイレンの掲載ブートレグはブラック・サバスのオープニング・アクトとして
英国を巡った際の録音で音質は素晴らしい。オープニング・アクトなので持ち時間は
45分程度なのだが、短時間に持てる力を全て注ぎ込んだが故の破壊力は凄まじく
これではメイン・アクトは出辛かっただろうことは想像に難くない。
今月号のレココレのロックンロール203選で選ばれた曲で、一番新しい曲は89年リリースの
曲であった。レココレの特集はいつも80年代で終わるのだが、もし続編があったら
レディオヘッドの『BODYSNATCHERS』は候補に挙がるかもしれない。アルバムを貫く
透明感が良い。
7月22日
・日野原幼紀 / 螺旋時間
・比呂公一 / 果樹園
この2枚は07年にプロペラ・レーベルの盤を一挙再発した際にラインナップされた。
どちらも矢野誠の演奏とアレンジの貢献が光る。とぼけたジャケットで損をしているのかも
しれないが、特に日野原幼紀 の盤は曲も歌詞も良いものが多く、これを「裏名盤」に
挙げる人がいても私は何の疑問も挿まないだろう。
7月23日
・THE GROOVERS / RAMBLE
立ち止まるな 人は言うが そんなことは君の自由
7月24日
・BRUCE SPRINGSTEEN & THE E STREET BAND / ST. PAUL 1984 1ST NIGHT
・BRUCE SPRINGSTEEN & THE E STREET BAND / THE COMPLETE TOUR REHEARSAL 1978
スプリングスティーンのブートレグは余程の物以外は買わないつもりでいる。オフィシャルで
次々とライブ盤が出てそれさえ購入が追い付いていない現状なので。それでも、どうしても
聴きたい日のライブやオフィシャル盤で出そうもないブツはその限りでは無い。
スプリングスティーンのBORN IN THE U.S.A. TOUR初日を捉えたブツは前者に該当する。
マルチを回していたかどうかは知らないけれど、この日は特別だからだ。何せ長いツアー
の初日であることは今後の日程でオミットされる曲やアレンジが変わる曲がある。
それにこの日のオープナーは『THUNDER ROAD』である。翌日以降は『BORN IN THE U.S.A.』に
変わる。『DANCING IN THE DARK』PVを撮影したために同曲を2回演奏したというのも
特筆すべきだろう。ツアー序盤に演奏されその後セット・リストから外れるストーンズ・カバー
『STREET FIGHTING MAN』を聴くことができるのも嬉しい。御存知の通り、歌詞は
「寝ぼけたアメリカの街」と変えて歌われる。
78年ツアーのリハーサルを捉えた3枚組は後者の理由で購入。3枚目にはストーンズや
ヤードバーズのカバーを息抜き程度の演奏で収録。『WHOLE LOTTA LOVE』のタイトルが
付いた曲もあるが過剰な期待(笑)は禁物。同曲のソロのさわりを弾いてバンドがそれに
合わせるが曲はツェッペリンというよりヤードバーズの何かの曲のように進行する。
ドンピカの音ではないが客のいないリハなので特に気にすることなく全編を聴くことができる。