HARRY’S ROCK AND ROLL VILLAGE

お気に入り音楽の紹介と戯言

ライナスの毛布

2015-11-30 22:13:16 | DAY BY DAY

昔からチャーリー・ブラウンにもスヌーピーにも何の関心も持たなかったのだが、
不思議とライナスには興味があった。いや、ライナス自身にではなく、ずっと毛布を
持ち歩いているその心情に対して、である。

私も子供の頃、ずっと同じ毛布をかなり長い間それこそボロボロになるまで使って
いた。子供の頃というより中学を卒業するまでくらいの間ずっとだったかもしれない。
毛布に染み込んだ自分の匂いがないと安心できなかった、なんていうとまるで
頭のおかしなガキの戯言のようなものだが、事実そうであった。ただその一点に
おいて、ライナスに妙なシンパシーを感じたものだ。

そういえば、気の強い女の子を好きになるのはルーシーの影響か?
いやいや、みんな後付けの冗談である。(笑)

掲載写真は昨日の流れから、ヴィンス・ガラルディ・トリオの演奏する「A CHARLIE
BROWN CHRISTMAS」。65年にリリースされ、その後何度かCD化された。
現行CDは3曲のボーナス・トラックを含む全14曲入り。

アニメーションのファンの方々にはお馴染みの『FUR ELISE』や『GREENSLEEVES』
のクリスマス・キャロル版(といってもインストだが)の『WHAT CHILD IS THIS』
といった曲を聴くことができる。クリスマス仕様の曲が多い中、やはり耳を惹くのは
『LINUS AND LUCY』である。可愛らしいメロディーと跳ねるピアノ。ブギウギの
一歩手前というのが実にいいのだ。

ああ、ロック者がこんな盤を聴いていていいのだろうか。(笑)

  というわけで、やはりここは
ゲンスブールの7インチで〆ねばなるまい。(笑)

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MASKED

2015-11-30 00:00:07 | ROCK

暇な時間など無いはずである。つまり、聴かなければいけないレコードや見なければ
ならない映画が山ほどあるのだ。それなのに何故かおかしなDVDを借りたりしている。
これでは学生の頃、明日が試験だというのにその科目とは違う本を読んだり急に部屋の
掃除をしたりして無駄な時間を費やした頃と何ら変わっていないではないか。

いや、おかしなDVDというのは語弊がある。プロレス者の何十人に一人くらい?は
興味を持つのではないか、というそのDVDはマスクド・スーパースターのDVDで
あった。(笑)日本では新日を主戦場にしていたのに、こともあろうか全日の御大の
技をフィニッシュ・ホールドにしていて子供心に「これでええのんか?」と思ったことも
あるのだが、流石はスーパースター、ちゃんと事あるごとに「これは馬場が使っている
のを参考にした」と公言してきたという処が偉い。引退後の活動も素晴らしいもので、
これにはちょっと感動。

さて。マスクド・スーパードッグとでも呼ぼうか、とにかくちょっと間抜けで可愛い犬の
ジャケットはニック・ロウが覆面を被ったサーフ・バンドであるLOS STRAITJACKETと
共に行った昨年のライブを収録した「THE QUALITY HOLIDAY REVUE」。
今回のブラック・フライデイ用にアナログ盤でのリリースである。

シュリンクに貼られたステッカーに「BIG HITS & HOLIDAY FAVORITES」とある
ように、昨年リリースしたクリスマス・アルバムからの6曲が収録されている。
ニックにBIG HITSがあるかはともかく(失礼)これからのシーズンに向けての意味合い
も込みでバランスの良い選曲の楽しいライブ盤である。

物凄くハイ・クオリティーな機材で録音したようなライブ盤ではないが、アナログ盤
独特の柔らかみと温かさを感じられるだけで幸せな気分になる。LOS STRAITJACKET
単独の演奏もあり、それがクリスマス・シーズンにピッタリの『LINUS AND
LUCY』というのが泣かせる。ヴィンス・ガラルディが演奏する「A CHARLIE
BROWN CHRISTMAS ALBUM」に収録されている曲で、アメリカのファンはこれを
生で聴いて物凄く喜んだのではないだろうか。

サーフ仕様で演奏された『LINUS AND LUCY』に続いてニックの『(I LOVE THE
SOUND OF )BREAKING GLASS』までインストで演奏するのだから、これが
面白くないわけがない。ニックは最後に一言「NOTHIN' NEW , SOUND OF BREAKIN'
GLASS」と歌うだけ。(笑)

アルバムのリア・ジャケットには演奏時の写真があって、ニックと共に写っている
4人の覆面男を見るとそれだけで笑いがこみあげてくる。平和と愛と理解、それの
何が可笑しいというんだい?このライブ盤には、それら全てが溢れているのだ。

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NO MONEY DOWN

2015-11-29 16:18:17 | DAY BY DAY

いつも使っているキャッシュカードがATMで読み込まず、調べてもらうと「磁気が
弱っている」とのことで、交換処理をしてもらうことになった。新しいカードが
届くまで1か月くらいかかるとのことで、別に構わないだろうと思っていたら・・・。

抜かった。ネットでのカード決済は日常茶飯事なのでカードの番号は控えてあったが
カード裏面の3桁の数字を記憶していなかった。(笑)こんな時に限ってというか、
もうそんな時期なのだが、グレイトフル・デッドの「DAVE'S PICKS 2016」の
受付と重なってしまった。

う~む。カードが届くまで待ってはいられない。というわけで、今回は相方のカードを
使った。つまり、来年の「DAVE'S PICKS」は全て相方宛に届くことになった。
勿論、借り倒すつもりは無いので「4回にわけて届くから、その都度少しずつ返して
いこうかな。」なんて言うと「頭金不要の一括返済じゃ。」と宣われてしまった。(笑)
「一か月の間に(先月の話です)8万越えの買い物を2回も出来るのだから、1万
ちょっとでガタガタ抜かすな。」というわけである。ご尤も。デッド購入に理解が
あるだけ感謝である。

 抜かったついでに・・・。

昨年のレコード・ストア・デイに限定のLPが出て、その後にCDもリリースされた
掲載写真のブツであるが、デッド・ストアで完売しているじゃないか。限定盤故に
1枚物にも関わらず6000円近い値段がついていいて「ま、そのうちに。」なんて
思っていたら、売り切れである。

慌てて各所をあたり無事入手したのだが、これは普通のカード決済で事足りたので
相方に購入値段を知られることなく、何事もなかったかのように到着した。何でも
ない買い物のはずであるが、その前にカードを借りて買い物をしただけに少しだけ
後ろめたい気持ちがあったのかも。私もまだまだである。(笑)

因みにこの録音、フィル・レッシュのベース音が大きくミックスされているせいか
それが異様に気持ちよかったりして。

さて、先日のブラック・フライデイ。当日は仕事だったせいもあり、完全に出遅れた
のだが、とりあえず4枚確保した。これくらいなら許されるだろう、なんて恐る恐る
の所作、やはり私は未だ未だ、である。(笑)

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LOVE ATTACK

2015-11-27 00:04:39 | REGGAE

    

掲載写真右はレヴォリューショナリーズ名義で78年にプレスされた「MUSICAL
DUB ATTACK」のCD。78年当時はプロモーション用に配布された盤のみが存在し
ジャケットはなくレーベルに曲名表記も無かったのだが、今回のCD化に際し
新たなジャケットが用意された。

掲載写真左はI ロイが76年にリリースした「MUSICAL SHARK ATTACK」。
「MUSICAL DUB ATTACK」はこの盤のダブであるので、オリジナルのトラックを
担当したレヴォリューショナリーズ名義というわけである。それにしてもオリジナルの
イメージを踏襲したなかなか洒落たデザインである。

I ロイはディージェイなので、既存のトラックを生かしてそこに絶妙のトースティング
を被せる。それを更に使いまわしてダブのレコードを作るのだから、レゲエの世界は
奥深く鷹揚である。(笑)

I ロイのアルバム自体が素晴らしい出来で、鋭いリズムにスムースな喋りが重なり
聴き応えがあり、そのダブも大技炸裂とまではいかないが、こちらもシャープに
仕上がっていて、ここは両方揃えるのが筋というものだろう。

レヴォリューショナリーズといえば、「DUB OUT HER BLOUSE & SKIRT VOL. 1」
と「DUB OFF HER BLOUSE & SKIRT VOL. 3」がLPでリイシューされた。
CDでの再発が無いようなので、これはLPを手にするしかあるまい。
この2枚のダブは強烈なので抜かりなくいくしかあるまい。ジャケットもいいし。
それにしても何故「VOL.2」を飛ばして「VOL.3」なのだろうねぇ。

おっと、さっきレゲエは奥深く鷹揚だと書いたばかりだった。(笑)

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バナナマラという名の誤植

2015-11-26 19:40:58 | DAY BY DAY

       

そういえば、今年はロックTシャツ(笑)を買わなかった。毎年、1枚か2枚は買うの
だけど。何回かロックTシャツのことを記事にしたことがあるが、それは多分、なかなか
気に入ったデザインのものに出会わなのが原因なのだろう。じゃあ、自分で作れば
いいじゃないかという声もあろうが、そんなセンスは持ち合わせていないし、第一に
面倒くさいんじゃぁ。(笑)

ウォーホル缶の第三弾が始まるということで、VUの1枚目のバナナを使ったTシャツを
考えてみた。掲載写真右のように本来はバンド表記が無いにも関わらず、バナナを
使ったデザインのTシャツはほとんどが左上にバンド名が入っている。これは今一つ
印象が良くない。

フロントは掲載写真左のような感じで良しとして。右の写真は勝手にどこかから
引っ張ってきた(笑)のだが、リアは首の下あたりにワンポイントでバナナが剥けた
状態のデザインを小さく入れるのはどうだろう。問題はどの程度どんなふうに剥けて
いるかである。全部剥けた状態だとなんだかグロテスクにも思えるので、ちょっと
ラフに剥けているか、あるいはバナナのシールが剥げかけた状態のデザインが良い
だろう。

バナナの次はリンゴである。

                      

アップル・レーベルのリンゴのデザインは秀逸である。このリンゴを使ったTシャツも
よく見かけるが、残念なことにリンゴの中にTHE BEATLESという文字が入っている。
これが興醒めなのだ。

掲載写真左のようなデザインが白地のシャツに印刷されていると、きっと可愛いだろう。
わざわざ「Apple」と印字されることには賛否あろうが、この「わざわざ」はこの場合
肝なので、ここはこの文字は残したい。

そして、VUの時と同じようにリアは首の少し下あたりに、掲載写真右のような食べた
(喰われたといった方がいいか)後のリンゴのワンポイントを使うのはどうだろう。
無くてもいいという意見の方が多いだろうけど。(笑)

アップル・レーベルのTシャツ、このデザインで実現したら可愛い女の子が着たら
似合うと思うのだけど、そうするとリアの首下のワンポイントは髪で隠れて見えない
かも。見えない処のお洒落は大事である。

さて、次はオレンジである・・・・。

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ABOUT THE YOUNG IDEA

2015-11-23 00:22:13 | ROCK

掲載写真は解散してから33年後の今年リリースされたザ・ジャムのドキュメンタリー
「ABOUT THE YOUNG IDEA」。正直に言ってドキュメンタリーだけだと購入は
しなかった。添付された80年の「ロックパラスト」のDVDが最大の目当てである。

そうはいっても、メンバーや関係者が語る事実というのは何よりも雄弁に歴史を証明
するであろうから、興味が無いわけではない。プロデューサーや、今もポール・ウェラーの
片腕的にサポートするスティーヴ・クラドック、更には多くのファンが語る内容は
大部分においてジャムの真実を明らかにするもので興味深く見た。

ただ、中には個人的に相容れない人の話もあり、そこは「俺のほうがあんたより格好
いいぜ」ということで一笑に付したが。何の話かというと、クラッシュやピストルズとの
比較論やパンクとモッズの違いについての話なのだけど。

それはさておき、メンバーの話の温度差というのが如実に感じられるのが収穫でもあった。
ジャムがメジャー・デビューする以前に脱退したスティーブ・ブルックスと、ポール・
ウェラーは同席してカメラに収まるのに、他の二人はポールとは同席していないのが
何となく不可解なような気もしたが、それはそれでいいのだろう。

ポールとスティーブの二人がギターを弾きながら歌う様は、もっとこなれれば別ユニットで
録音しても面白いと思えるような瞬間もあるが、それは素人考えでプロフェッショナルで
あり、尚且つ売らんが為のポピュラー・ミュージックであることを思えば、ロックを
正業とすることの難しさを思ったりもした。

誰もが思っている(いや、私だけかも)が、文字或いは言葉にして形に残せないことが
ある。遠回しに言っている人もいたが、もしポール・ウェラーのルックスがもう少し
貧弱なものであれば、ジャムの成功はあれほどのものにはならなかったかもしれない。
ま、それもロックの重要な要素であるから、持っている武器(才能、ルックス、センス、
タイミングを逃さない能力等)は多いに越したことはない。

おっと、つまらないことばかり書いてしまった。(笑)

ジャムがメジャー・デビューしてから解散までの活動期間は6年間である。活動期間は
短かったがその期間の活動が濃密で若者に密接な音楽を演奏したからこそ、その若者が
成長した今も聴き継がれ、新たな若者のファンを獲得していることがドキュメンタリーの
隅々から伺える。確かにジャムは格好良かった。しかし、それだけで終わらない何かを
感じ取ることができるドキュメンタリーである。

同時に添付されたロックパラストの映像は商品化が待たれていた映像の一つであるので
これが世に出たことは素直に嬉しい。多分この後は、ロックパラストのDVDばかり
見ることになるのだろうけど。

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CHAOS AT A CONCERT

2015-11-22 00:18:04 | ROCK

        

見た瞬間、強烈な印象を残す写真がある。ディープ・パープルが73年6月25日に
日本武道館で行ったコンサートは演奏終了後に暴動があり、翌日の公演が中止に
なったのだが、その暴動の後を写した1枚は私には実に印象深い写真として記憶に
残った。

公演終了後に暴動が起こったなんていう現場にはいたくないし、そういう行為を
行った観客を擁護することは何一つないが、起こってしまった事実を捉えた写真の
出来は素晴らしい。絶妙のアングルで会場の荒れた様を見事に伝えてくれる。

そんな写真を使ったレコードがあるのを知って、それを欲しいと思わないほうが
どうかしているわけで、最初にその写真を使ったレコードの存在を知ったのは
ブートレグであった。(掲載写真右)とはいっても、熱心に探したわけでもない
ので手に入れることはできなかった。

後に80年に英国で再発された7インチ「BLACK NIGHT」や02年にリリース
されたボックス「LISTEN LEARN READ ON」で同じような写真が使われるのだが
それらも入手できずにいた。

先日、その写真を使ったCDがコンサートの全曲と終焉後の荒れた様子を短い
ながらも捉えたブートレグとして登場したので、衝動的にジャケ買いしてしまった。
アナログ・ブートレグ「CHAOS AT A CONDERT」の復刻版も添付されて、これは
もう絶対に欲しいと思ったのだ。

熱心にディープ・パープルのブートレグを集めているわけではないのだが、この
写真の魔力には勝てなかった。

73年6月に行われたパープルの日本公演は、前年の公演と代わり映えしない
セット・リストであったことで熱心なファンの間では賛否両論あるようだが
イアン・ギランが日本公演後に脱退したことや、暴動があったことで重要な
位置づけにあるツアーであることは間違いないだろう。

暴動の原因はバンドがアンコールを行わなかったことによるものと言われている。
バンド側は、観客のノリが悪かったからアンコールをしなかったということで
あるが、『SMOKE ON THE WATER』を演奏中に客席から投げ込まれた花火が
バンドの気分を害したという話もある。

アンコールに応えるのが当たり前というステージの流れも、よくよく考えると
おかしなものだが、それはともかくステージにメンバーを不快にさせる物を投げ込む
という行為は褒められたものではない。
花火が投げ込まれた場面というのは、演奏を聴いている限りではよくわからないの
だけど。

音質は当時の会場録音として、何ら不足の無いもの。勿論、何の不満もない。
でも、そんなことよりも。私はこの写真が好きなのだ。この写真を使った音盤を
手にすることができたというその事実だけで満足している。


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ROXY THE MOVIE

2015-11-21 09:57:10 | ROCK

フランク・ザッパが、そしてザッパ亡き後もこれも今年故人となってしまった妻の
ゲイル・ザッパが完成させたかった73年12月のロキシーでの映像がリリース
された。

73年12月にハリウッドのロキシーで行われた4回のライブは撮影され、映像作品
としてのリリースが予定されていたが、機材の不調で音と映像の同期が難しかった
ために、まずは「音」だけがアルバム「ROXY & ELSEWHERE」として74年に
リリースされ、その後は「ON STAGE」シリーズに小出しで登場した。
元々はロキシーの映像化のための費用捻出プロジェクトであった「ROXY BY
PROXY」が14年に登場した時に何らかの予感はあったが、遂に、である。

ロキシーでの映像はクラシック・アルバム・シリーズのDVD「APOSTROPHE/
OVER-NITE SENSATION」のボーナス・トラックで『MONTANA』を見ることが
出来たが、そこに収録された映像に比べて段違いに画質が向上しているのが嬉しい。
しかし、今回の映像作品「ROXY THE MOVIE」には『MONTANA』は収録されて
いないのだなぁ。(笑)

映像は4回の公演を上手く繋ぎ合せて、興奮の一夜を再現している。メンバーの
服装は全て同じなのだが、客は入れ替わる。編集の妙を楽しむのも一興という
ところであるが、それよりも何よりも映像があってこそわかったステージの
面白さに注目すべきだろう。

先の「ROXY BY PROXY」にも収録されていた3人の打楽器奏者による『CHEEPINIS』における
ラルフ・ハンフリーの活躍ぶりは映像で見て初めて
その面白さがわかる。その抑制の効いたジェイミー・ミューアとでもいうべき
動きもさることながら、チェスター・トンプスンとルース・アンダーウッドの
3人の鉄壁のアンサンブルには舌を巻く。

アルバム「ROXY & ELSEWHERE」のジャケットにはステージ上のザッパ&
マザーズのメンバーの他に女性が何人か写っていて、その中に下着姿の女性もいる。
ライブの最後の曲『BE-BOP TANGO』でステージに呼ばれたストリッパーが
踊る様を見て、あのジャケット写真はその時のものだったのか、とわかった。

本編に収録されなかった曲が3曲ボーナス扱いで収録されているので、全18曲
2時間強の演奏を楽しむことができる。客いじりの場面や長めのザッパのトークの
全てを字幕付きで見ることができる日本盤は至れり尽くせりである。

MUSIC IS THE BEST .

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MAYBE THE LAST TIME

2015-11-20 22:26:58 | ROCK

今年はストーンズのアーカイブ・シリーズの映像が3作品もリリースされ、ファンと
しては「こんなに次々と出していいの?」なんて妙な心配までしてしまうのだが、
いろいろと問題があったのも事実。ブルーレイ・ディスクの交換にCDの交換と
メーカーも大変だったろうが、とりあえず現状は我が手元には「しっかりした状態」で
全て揃っているので良し、というわけである。

今年出た3作の中で発売前の期待が一番大きかったのが掲載写真の82年の
「LIVE IN LEEDS 1982」であった。今までほんの一部の曲しか見たことが
なかった映像の全長版を初めて拝めるというのだから。

81年の北米ツアーの映像はブートレグを含めて幾つも見てきたものの、サポート・
メンバーに変更があり、少し趣を変えた82年欧州ツアーというのは個人的には
情報量が少なかったので今回の映像は実に有り難いものである。

今では考えられないくらい、日が高い時間帯の野外コンサートというのは、その
シチュエーション自体が新鮮だし、スタジアムと違って公園での特設会場というのも
時折映る木々の緑が眩しくて映像自体が今まで見てきたコンサートの映像とは
違う感じで目新しい感じがするのも良い。

カメラの台数が少なかったこともあり、今の時代のような多様なアングルが望めない
代わりに各メンバーがやたらとアップになるのも面白い。この時期のキースさんが
異様に格好いいのがよくわかるし、これほどまでにビル・ワイマンさんを何度も
何度もアップで捉えた映像というのは後にも先にもこれだけだろう。

更に驚くべきは演奏される各楽曲のテンポの速さである。昔のクセでストーンズの
映像を見ると今でも時々スティックを取り出したりするのだが、ここに収録された
曲のテンポが速いのには驚かされた。たまたま一曲バンドの演奏が走ってしまった、
なんてものではなく、どれもこれもテンポ・アップしているので流石に
いつものように真似はできなく、早々にスティックは仕舞い込んでしまった。(笑)

サポートの2管が共にサックスであり、時折音を被せ過ぎるきらいはあるが『HANG
FIRE』のように以前とアレンジを変えた曲では、その試みが面白いと思える
場面もある。

そして、これはイアン・スチュワートが演奏に参加した最後の公演でもある。
後にストーンズにとっては不可欠な存在となるチャック・リーヴェルが初参加した
ツアーであるというのも何か不思議な因縁を感じ、今回の映像が正式に世に出た
ことを喜ばしく思っている私がいる。

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COMPLETELY UNDER THE COVERS

2015-11-16 00:21:25 | ROCK

マシュー・スイートとスザンナ・ホフスによるカバー・ソング・シリーズ「UNDER THE
COVERS」のコンプリート盤が登場した。06年から13年にかけてリリースされた3枚の
アルバムにはそれぞれ60年代から80年代までの10年単位で区切った中から選ばれた
曲が収録され、両者のファンやカバー・ソング好き(私です)を楽しませてくれたものだ。

ただ、単純に3枚のCDを手に入れてそれで済む話ではなかった。12年5月の当ブログで
触れたが、06年の「VOL.1」リリース時には4曲入り2枚組7インチが出され、それにしか
収録されていないザ・フーとキンクスのカバーがあった。そして、09年の「VOL.2」が
リリースされた時はi-tuneで購入できる10曲の存在が悩ましかった。

13年の「VOL.3」発売時にはこれまたi-tuneでのみ購入できる3曲というのがあった。
ここにクラッシュ・カバーとプリンス・カバーがあるのが何とも悩ましくて。(笑)

しかし、今回のコンプリート盤の発売が全てを解決する。今風に言うと「安心してください
全部入ってますから。」ということになる。追加収録されたのは全部で15曲。4枚組
CDとしては良心的な値段なので過去の3枚を購入した人もそれほど不満はないだろう。
これも13年11月の当ブログに書いたことだが、全てパッケージ商品化して欲しいという
願いが叶ったわけで、これが嬉しくないわけがない。

それでも、これで完結するのも勿体ないので、もう一度60年代から今度は「VOL.4 -
60'S PART.2」とでも銘打ってあと3枚作ってくれないかなぁとも思ったり。
夢は果てしない・・・。

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COULDN'T I JUST TELL YOU

2015-11-15 09:58:19 | ROCK

       

トッド・ラングレンが72年にリリースした傑作「SOMETHING / ANYTHING?」は、
日本においては当初1枚ものに編集されオリジナルとは別ジャケットでリリース(2年
遅れではあったが)されたのは有名な話である。そこで使われたメイクを施したトッドの
写真が派手なこともあってこのジャケットは世界的に人気がある。

この写真がCDで最初に使われたのは10年に日本独自の編集盤としてリリースされた
2枚組「HELLO IT'S ME」(掲載写真右)であった。日本独自ジャケのアルバムに使用された
写真が時を経て再び日本独自編集盤に使用されるのは面白いと思ったものだ。

そして、今年になって遂に74年にリリースされた「HELLO IT'S ME」が当時の仕様で
再発された。日本独自仕様の10曲をこの並びで聴きたければ自分で「SOMETHING /
ANYTHING?」から抜粋して並び替えればいいだけなのだが、やはりこのジャケットが
付いてフィジカルでリリースされると一味違うというものだ。

今なら日本オンリーとかでボーナス・トラックが収録されることはあっても、2枚組は
売りにくいから1枚に編集するなんて所作は受け入れられないだろう。昔の洋楽事情を
垣間見るうえでも、またトッドのメロディー・メイカーとしての冴えを思い知るうえでも
重要な1枚の再発を心から悦びたい。

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レコジャケ・ジャンキー

2015-11-14 21:32:54 | ROCK

              

ダウンロードした音楽を聴くことが当たり前の時代ではあるが、ジャケットがあるレコードや
CDで音を所持するということが「音楽のある生活」をより豊かにするのは間違いない。
ジャケットや添付されたブックレットやライナーに書かれた情報が重要なのは当然だし
次の音楽を探す手助けになる。勿論、ジャケットを見て購入時やそれを聴いた時の自分の
状況を喜怒哀楽を含めて思い起こす、なんてのも個人的には大事なことである。

レコードやCDをジャケ買いすることもある。気に入ったデザインのもの選択する基準に
パロディー・ジャケというのも含まれるのだが、そんなブツを特集したレコジャケ・ジャンキー
の第二弾が登場した。前回が06年の発売だったのでまさか第二弾が今頃出るとは思いも
しなかったが、今回も楽しんだ。

実のところ今回一番笑ったのがFTBの「ANYTIME」のパロディー・ジャケだったのだが
カバーしたバンドに全く興味がないので購入できないのが残念(笑)だ。彼らには
ブロンディーのパロディー・ジャケもある。かえすがえすも残念である。

で、この2冊に掲載されていないながらも当ブログで使用したジャケットを幾つか。
  
ナチュラル・フォーとビートルズ。
 
          

エルヴィス・コステロとトッド・ラングレン。

    ルー・リード。

この本には「空似」というコーナーがある。個人の解釈次第でジャケ買いの対象になるのだ。

        

私にとっては、これはもうスプリングスティーンとキング・クリムズンである。(笑)

   

この2枚のカンのアルバムを指してビートルズとブラック・サバスと宣えば誹りを受ける
可能性があることを否定しない。(笑)

   

これは単に元ネタが一緒だったということですね。
  
   
そういえば、「FROM LIVERPOOL TO TOKYO」は掲載されていたが、続編にVOL.2が
掲載されなかったのが不思議。人生でピザを電話注文したのは1回きりである。
あっ、関係ないですね。(笑)

というわけで。レコードやCDのジャケットには愛と夢がある?という話でした。

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追悼 アラン・トゥーサン

2015-11-11 20:38:23 | SOUL

       

アラン・トゥーサンが心臓発作により公演先のマドリッドで亡くなった。享年77歳。

ニュー・オーリンズを代表する総合音楽家であると同時にロック者には、ザ・バンドや
フランキー・ミラー、エルヴィス・コステロらとの活動が強く印象付けられているだろう。

個人的には、これは何度も書いたが94年に豊橋で見たステージが今も忘れられない。
スマートでクールな佇まいと熱い演奏を見ることができて本当に良かったと今でも思う。

R.I.P.

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HOW DOES IT FEEL ?

2015-11-08 22:19:39 | ROCK

ボブ・ディランのブートレグ・シリーズ第12弾「THE CUTTING EDGE 1965 -
1966」が到着した。以前当ブログに記したように5000セット限定の18枚組である。

安い買い物でないのは解っていたが、どうにも歯止めが効かず。いや、どうしても
聴きたいという意思が勝ったということにしておくしかない。言い訳は多いに越した
ことはないが、今回はこの一点で十分だ。

まずは一気に4枚分のディスクを聴いたのだが、これが全く退屈しない。当たり前と
言われれば当たり前なのだが当時のスタジオの雰囲気が味わえるちょっとした場面も
含めてこれ以上の物はこの時期のスタジオ録音に関しては今後もリリースされないであろう
ことを思えば、有難味も数倍増しである。

ディスク4は丸ごと『LIKE A ROLLING STONE』でトラック14から17にかけては
パート毎のマスター・テイクを抜き出してあり、中でもディランの歌唱とディランの
演奏するギター・パートを抜き出したトラック15は、「ああ、こんなふうに弾いて
いるんだ。」なんて思いながら聴くことができるわけで、これは楽しい。
『LIKE A ROLLING STONE』はご存知の通り、最後はフェイド・アウトするのだが
ディランが演奏が止まるその最後まで弾ききっている様がわかる。

とりあえず、パソコンにもiPodにも全て取り込んだ。これから時間を見つけて朝な夕なに
聴いていこう。

因みに私のシリアル・ナンバーは301番。ボックスを保護する大きめのビニール袋
にも「301」と印刷されたシールが貼ってあった。ブツが到着時に今回払った
消費税は3400円也。ええ、かまいませんとも。(笑)

因みに先日購入したグレイトフル・デッドの大箱は丁度半分を聴き終えたところ。
これではペースが落ちてしまうなぁ。(笑)既に先月末にデッドとディランの代金は
カードで引き落とされたのだが、勿論それだけではないので懐のダメージは大きい。
しかし、それを上回る極上の時間が約束されているのだ。

ロックの時間は終わらない。

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1 +

2015-11-07 21:57:06 | ROCK

熱心なビートルズのファンではないのだが、掲載写真の「1 +」リリースの情報が
出た時は胸がときめいた。03年に出たアンソロジーDVDは買わなかったが、
あれを見た時に「曲が完奏する形で映像を収録したPV集が欲しいなあ。」と
思ったもので、それが実現したのだから。

学生の頃、とある大学の近くのレンタルビデオ屋に何故か、いかがわしいビートルズや
ジョン・レノンのビデオが置いてあり、何本か借りて見たことがある。その時初めて
見た『HELLO GOODBYE』の3パターンのPVにはちょっとした感動を覚えたのだが
まさか、それがオフィシャルで登場するなんて・・・。

今回も大物の(というか、ビートルズ関連の)アーカイブ物の発売の例に漏れず、
様々な形態で発売され、口さがない人(私も含まれる、か)に言わせれば抱き合わせ
商法的なニュアンスを感じさせなくもないところが批判の対象になるかもしれない。

ちょっとした定位の違いに一喜一憂するほど低位な、もとい熱心な聴き手ではないので
CDは抜きで映像だけで出してほしかった(それなら価格はもっと下げられただろう)
という思いもあるが、そもそも「1」がCDで出た時に一笑に付して買わなかったので
今回のCDは「おまけ」と思うことで自分を納得させている。

それにしてもわからないのは「本編」と「ボーナス」の2枚の映像集の振り分けである。
『STRAWBERRY FIELDS FOREVER』や『REVOLUTION』が本編に収録されず
ボーナス扱いなのは、それでいいのかという疑問は今も消えない。「ボーナス」なんぞと
銘打っても結局はCD込みの3枚組が基準になるのは間違いないはずで、「ああ、
こういう有り難さの押しつけみたいな売り方は何だかなあ」という思いは消えない。

勿論、今回収録された映像は見たことがあるものも初見のものも含めて、どれも画質は
素晴らしいし、何より映像集の音がいいのに驚かされた。一挙に50曲分の映像を
手に入れられたという喜びを優先させて、この先も折につけ棚から引っ張り出すことに
しよう。

そうそう、本編ディスクの各曲が始まる前の曲名の出方が可愛らしくて気に入った。
ストーンズもテレビ出演時の映像やPVを集めたブルーレイでも出してくれないかなぁ。
8枚組とかになってもいいから・・・。(笑)

コメント (2)
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