HARRY’S ROCK AND ROLL VILLAGE

お気に入り音楽の紹介と戯言

OH POLITICIAN

2015-06-29 08:59:08 | REGGAE

       

キャピタル・レターズが82年にリリースしたセカンド・アルバム「VINYARD」が
再CD化された。04年にCD化されていたのだが、オリジナル・アルバムがドイツの
レーベルからのリリースということもあってかドイツでのCD化であったために
入手は難しかったので今回のCD化は大歓迎。

掲載写真左が今回のCDのジャケットで、右はオリジナルLPのジャケット。
全くデザインが違う新装ジャケであるが、それはまあいいか。(笑)

79年のファースト・アルバムにあった切迫感や強烈なリズムというものから
解放されたかのような物憂げな歌唱とそれを際立たせるコーラスの冴えが、硬派な
バンドが歌う歌詞をより際立たせる。

今回の復刻では3曲のジョン・ピール・セッションでの演奏と4曲のファースト・
アルバム「HEADLINE NEWS」録音時の曲を聴くことができる。4曲ともセカンド・
アルバムや80年の4曲入りEPに収録されなかった曲なのだが、どれも素晴らしい
出来で、よくぞ発掘してくれたとしかいいようがない。ライブで聴くことが出来る
バンドの演奏能力の高さにも感動する。

      07年に再発された「HEADLINE NEWS」
は2枚組でディスク1にはボーナス・ディスクとして3曲の12インチ・ミックス
が収録され、ディスク2には80年のEP「BREAD AND WATER」が収録されている。
これも実に気の利いたリイシューであった。

こういうアルバムこそ、日本盤でリリースされるべきだろう。レベル・ミュージック
としてのレゲエの側面を置き去りにすることのほうが、販売戦略上今の我が国の
レゲエ・シーンを支える上で望ましいのかも知れないが。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

LOVER'S ROCK

2015-06-28 00:05:33 | 日本のロック・ポップス

昨日の流れで引っ張り出してきたのが、ミュート・ビートが88年にリリースした
セカンド・アルバム「LOVER'S ROCK」。

これもリアル・タイムでは聴いていない。また繰り返しになるが私にとっては
時期が悪かった。時はバブル期真っ盛りであり、大きなビルが建ちそこに企業が
金を出したライブハウスが入るといった時期でもあった。冷静に聴けば硬派な音楽
であるのに、私の感性は捻くれて別の方向を意識して見ようととしていたことが
弊害となっていたとしか弁明のしようがない。(笑)

音の隙間で交わされる濃密な楽器のやり取りとミュージシャンの息づかいに、
気持ちの良い音であるのに、心地よい緊張感を強いられる。これが80年代の音なら
あの時代の音も捨てたものではないと、一瞬だけそんな気持ちにもさせる。

御存知の通り、このアルバムのジャケットには、スリーマイル島の原子力発電所の
写真が使われている。全編インストの盤であるが、声高にアジテーションをしなくても
これが何に対してアピールしているかは明白である。

昨日取り上げたストーンズ・トリビュートを出した会社からは絶対に出せないCD。

アルバム最後に配された曲はイアン・デューリー&ザ・ブロックヘッズのカバー
『LULLABY FOR FRANCES』。(綴りはこのアルバムに記された通りに記載)
スリーマイル島原発事故があった79年にでたアルバム「DO IT YOURSELF」に
収録されている曲である。ロック者として、この盤を愛する理由はこんな処にも
あるのだ。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ストーンズ・トリビュートの最高峰

2015-06-27 08:40:46 | 日本のロック・ポップス

11年に当ブログでルーツ・ロック・レゲエ100選を決めるにあたって、「日本人の
レゲエは入らないのか?DRY & HEAVYはいいですよ。」という推薦を頂いた。
恥ずかしながら、その時点でDRY & HEAVYという名前は知っていたが、聴いたことは
なかった。

ユニット(或いはバンド)としての名前は知っていたが、「DRY & HEAVY」と言われて
まず頭に浮かんだのがバーニング・スピアのアルバム・タイトルであったりするのだから
始末が悪い。そんな私も今では数枚のアルバムを所持するに至る。新作も買わねば。

で、オリジナル・アルバムを手にする前に聴いたのが掲載写真の「IT'S ONLY
ROCK 'N' ROLL (BUT WE LIKE IT)」と題された日本のミュージシャンによる
ローリング・ストーンズ・トリビュート盤であった。

03年に出たこの盤を、当時は手にすることも無かったのだが、ひょんなことから
安く見つけ、そこに収録されたDRY & HEAVYの『START ME UP』を含む数々の
曲のクオリティーの高さに感動したのであった。

日本人が演奏するレゲエというのに偏見があったのは事実である。私の耳や情報
収集能力が低かったというのもあるが、80年代から90年代初頭にかけて
目や耳に入ってくるのは、どちらかというと色物的或いは芸能界的な匂いが強くて
相容れなかった物が多かった気がしたのが私がそれらを受け入れなかった理由である。

しかし、この盤を聴いて「ああ、もうとっくに日本人のレゲエ(或いはセンスと
言い換えてもよい)は少なくともアレンジや演奏能力では世界レベルだったのか。」
ということに気付かざるを得なかった。

こだま和文の『PAIT IT , BLACK』の冷たい緊張感や、LITTLE TEMPOを象徴する
スティール・ドラムの響きが湿って聴こえる長尺の『AS TEARS GO BY』が
バラッドというよりナイヤビンギの趣さえあるのに感動する。

『MISS YOU』『SYMPATHY FOR THE DEVIL』といった女性ボーカル物の出来が
良いのに加え、変名で岸田繁が歌唱で参加した『EMOTIONAL RESCUE』の音数が
少ないはずなのに派手で賑やかなところも素敵だ。可愛らしく始まり、途中で
カントリー・フレーバーを織り込む『SHE'S A RAINBOW』は美しい。

ストーンズが75年に敢行した「TOUR OF THE AMERICAS '75」で使用した
鳥のシンボル・マークを上手く意識したジャケットも最高。もうこうなったら
この盤にリアル・タイムで出会わなかったのは販売元が気に入らなかったことに
でもするしかない。(笑)

全てのトリビュート盤は、すべからくこのレベルで在って欲しいものだ。

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

CUT OUT

2015-06-25 19:34:56 | ROCK

やっと我が家にも「STICKY FINGERS」のスーパー・デラックス・エディションが
到着。どうしても好きになれない曲が1曲あるのだが、それを差し引いても素晴らしい
アルバムであることには変わりない。

このLPを買ったのは高校2年生の時で、家庭訪問とやらで教師が家に来る日で
あった。教師が何時に来るのかわからないので、鉢合わせを避けるべく街をブラついて
時間を潰し、レコ屋でかなりの時間レコードを見た挙句に摘み上げた1枚であった。

チャーリーやキースが参加していない曲があるのに驚いたのも懐かしい思い出だ。
「バンドなのに・・・。ストーンズなのに・・・。」なんてことを思った初心な時期で
あったが、ビートルズの『YESTERDAY』なんかとっくに聴いていたはずなのに
そんなことまで頭が回っていなかった時期でもある。(笑)

さて、そんなボックスの中には、掲載写真に写るメンバーを形取った「CUT OUT」の
レプリカがランダムにメンバー一人分だけ封入されている。

 私の箱の中にはミック・ジャガーが入っていた。

キース・リチャーズ原理主義者ではあるが、何となく「ミックで嬉しいな。」という
気分である。

えっ、ボックスの内容はどうだったのかって?
いや、そんなもの最高に決まっているじゃないですか。

しこたま酒を飲んで『BROWN SUGAR』『BITCH』『YOU GATTA MOVE』
『DEAD FLOWERS』を弾けもしないギターを持ち出して盤に合わせて弾きまくりです。(笑)

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

YOU CAN DO A LOT WITH MORE 100 WOMEN - 45

2015-06-23 00:07:52 | 日本のロック・ポップス

俳優の活躍の場というのは、当たり前だが人によって違う。舞台に重きを置く人が
いれば映画に重きを置く人もいる。しかしながら、市井の人々に一番わかりやすいのは
テレビでよく見かける人ということになろう。

しかしながら、映画で高く評価された人がテレビで視聴率がとれる人というわけではないし
外国で評価された人が日本で人気があるというわけでもないところが、面白いというか
複雑なところである。

昨年の日本アカデミー賞の「最優秀主演賞」と「最優秀助演賞」を受賞した、文字通り
無敵の真木よう子であるが、私が彼女の名前と顔を覚えたのは実に遅かった。
01年頃からテレビや映画での露出が始まるのだが、私が気になった映画ではなかったと
いうの差し引いても、あれだけ熱心に見ていた「時効警察」に出ていたことも
気づかなかったのだから、私は鈍かったのだろう。

名前を覚えたのはテレビドラマの「SP」に出ていた頃だったが、その後に放送された
「週刊真木よう子」は強烈にその印象を私に焼き付けた。何せ自分の名前が番組に冠され
毎週違ったシチェーションで違った役柄を演じるのだから、見る方は様々な魅力に
気付くというものだ。

掲載写真は同名ドラマのサントラで、ドラマ内で使われるBGMを収録しているのだが
1曲だけ番組冒頭で使われた真木の歌唱が収録されている。1929年に書かれた
ジャズのスタンダード『GEE BABY AIN'T I GOOD TO YOU』がその曲で、男の
立場で書かれた歌詞を女の側に視点を置き換え、日本語で歌われるその声はスモーキーで
実に艶っぽい。

ここまで歌えるのなら、是非ともフル・レングスのスタンダード集でも作って欲しいと
思うのは私だけではあるまい。(笑)サントラ自体もスリリングな演奏を収録していて
1曲ずつ抜き出しても冴えている曲が多いので飽きずに聴き通せる。70年代の映画や
ドラマのサントラが思い出したように再発されて高い評価を得ている昨今であるが、
この盤も近い将来、そんな盤の仲間入りをすると思う。

それはさておき、真木よう子である。勝手な私見で申し訳ないが、私はこういう
扱い辛いような女性、つまりは男の都合のいいように扱われない女性に惹かれることが
多々ある。おかげで何度も痛い目にあってきた(笑)が懲りないものだ。

話変わって・・・。

恥ずかしながら真木よう子の発見(笑)には7年ほど遅れたが、ほぼデビュー時から
推し続けて早5年の、大野いとがまだ19歳であることを先日のテレビ番組で知って
驚いた。今こそ「ケータイ刑事」を復活させる時なのだ。(笑)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

BAIAO VIOLADO

2015-06-22 00:41:24 | BRASIL

昨日とりあげたエラズモ・カルロスの盤は日本初CD化であったが、掲載写真の
ドミンギーニョスの「DOMINGO MENINO DOMINGUINHOS」は世界初CD化。

アコーディオンでサンバもファンクも演奏することが可能であるという事実に
ある種の驚愕と感動を覚える1枚。ドミンギーニョス自身のボーカルも温かみがあり
穏やかに時が紡がれる。

アコーディオンと共に演奏の隠し味になっているのが、ジルベルト・ジルと
トニーニョ・ホルタが弾くギターであるのだが、それでも本来はこの盤をきっかけに
ダンス・ミュージックであること、或いは「フォホー」なる耳馴染みの無い言葉に
気を留めなければならないのだろう。

やたらとセッション・メンバーとして名前が通っていて、自身のリーダー・アルバムが
それほど取り上げらることのないヴァギネル・チゾのエレピも心地よい。

それまでインストの曲を録音していたのに、この盤で初めて歌ったというのも、それまで
歌わなかったのが不思議に思えるその歌唱は、朴訥としたリチャード・シンクレアという
感じ。これじゃ意味不明か。(笑)

何れにしろ、私にとっては2015年における実に気の利いたニュー・ディスカバリー
であったことは間違いない。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

BOM DIA , ROCK N ROLL

2015-06-21 07:39:10 | BRASIL

ユニヴァーサル・ミュージックが様々なジャンルのCDを1000円で再発する
シリーズは大変有り難く、今まで未聴だった盤を揃えるのに役立っている。
昨年好評だった「Brasil 1000」のシリーズが、日本初CD化或いは世界初CD化の
盤を追加して再登場した。

掲載写真はエラズモ・カルロスが72年にリリースした8枚目のアルバム「SONHOS
E MEMORIAS 1941 / 1972」。日本初CD化の1枚。輸入盤ではボックス・セットを
含めると2度ほどCD化されているが、何れも短期間で廃盤になり、しかもそれが
高額物件になっていたので、今回のCDは廉価ということもあり大歓迎されるのでは
ないだろうか。

私自身、「LAND OF 1000 DISCS」に選んだほど気に入っている1枚であるのだが
今回の日本盤が出たおかげで、この盤の意図するところや歌詞の内容を理解することが
できた。

この盤を気に留めたきっかけはジャケットに小さく写っている、英米のミュージシャンの
写真が気になったからである。リア・ジャケットには政治やスポーツで著名な人や
俳優の写真もあるが、このフロント・ジャケットに写る人たちは、やはり気になると
いうわけである。

ジャケットに惹かれた盤は、ずばり全編聴き処の凄盤であった。自身のこれまでの歴史を
回想するのだから楽曲がベストであるのは必然である。ここにはロックンロール賛歌が
あり、挑戦と挑発があり夢がある。

浮遊するサイケデリック・ミュージックは、ポップスとかAORとかフォークとか
様々に細分化されるジャンルを飲み込んで、気持ちよく耳に届く。この音のもたらす
快楽を言葉に置換出来かねるのが本当に、もどかしい。

多くの人が聴くべきだと思うが、廉価故の限定盤である。
このブログを長年読んでいる人の耳には、是非とも届いてほしい音が、ここにある。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

IT'S HARD

2015-06-19 19:57:50 | ROCK

掲載写真はザ・フーが82年に敢行した解散コンサート・ツアーから、10月13日に
シェイ・スタジアムで行われた演奏を完全収録したDVD「LIVE AT SHEA STADIUM
1982」。当日は25曲が演奏され、その全曲と前日の演奏から5曲がボーナス・
トラックとして収録されている。

この時期の演奏としては解散コンサート当日(つまりはツアー最終日)を収録した
12月17日のトロントでの演奏が「ROCKS AMERICA」としてリリースされている
他に、前日の12月16日や10月20日のシアトルでの演奏のプロショットが広く
知られている。

82年10月13日の演奏は、09年に出たDVD「MAXIMUM R&B」に2曲が
収録されていたが、今回のDVDは映像はより鮮明に、音はよりクリアになっていて
「たった6年でこんなに綺麗に生まれ変わるのか」と驚く。尤も映像の後半では
マスターに基づく「揺れ」が幾つかあるが、些細なことだ。

ケニー・ジョーンズをドラマーとして擁した時期のザ・フーは、あまり高い評価を
得ているとは言い難いのが通り相場であるが、それは前任者とどうしても比べられる
ということが最大の要因であるのは間違いないだろう。ただ、それ以外にもバンドを
取り巻く状況は極めてタフなものであったのも事実なので、ここは「あれから30数年」
ということを鑑みて暖かい目で振り返るのがファンというものだろう。

82年の解散ツアーの音源がオフィシャル商品で最初にリリースされたのは、2枚組の
ライブ盤「WHO'S LAST」であったが、アレを聴いて違和感を覚えた人は多かったのでは
ないだろうか。何故ならケニーが参加して製作された「FACE DANCES」「IT'S HARD」の
2枚のアルバムからの演奏が1曲も収録されていなかったからである。

当時のコンサートをセット・リストに忠実な形でリリースしていたら、もっと良い物が
出来たのにとは常々思っていたが、ここにまたそんな当時の状況を穴埋めする映像が
登場したというわけだ。

ロジャーの声が連日の公演のせいか少々荒れているが、それでも演奏が進むに連れて
調子を上げてくるし、厳しい表情のピートも徐々にノってくるのが如実にわかる。
今回のライブではレア曲である『TATTO』を聴くことができるのがポイントが高い処か。
それと同時にこのツアーにあって『MY GENERATION』が演奏されない日であることも
レアではある。

中盤で演奏される『DROWNED』でバンドは最初のピークに達する。この曲は
演奏の密度の高さから、ストーンズでいうところの『MIDNIGHT RAMBLER』と
同じように位置づけることができるだろう。

それにしても『WHO ARE YOU』での溌剌としたロジャーは実に素晴らしい。
この「その場でランニング」しながら歌う様こそ、これぞ「ランニング・マン」なのだが
それはまあいいか。(笑)

この日(82年10月13日)のオープニング・アクトはデヴィッド・ヨハンセンと
クラッシュ。クラッシュの演奏は08年に「LIVE AT SHEA STADIUM」として
リリースされている。クラッシュの持ち時間は50分で、CDにはオープニングのMCを
含めて当日の全てである49分の演奏が収録されていた。たった30分の持ち時間
だったとはいえ、デヴィッド・ヨハンセンの音源も世に出て欲しいものだ。

和気藹々としていればいいというものでもない。結成時から常に「バンド内競争」が
あったバンドが、更に張りつめた人間関係の中で演奏する様を多くの人に確認して
ほしいと思う。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ルーポケット

2015-06-15 20:39:20 | DAY BY DAY

性懲りもなく再び集め始めた「味覚糖のど飴缶アンディウォーホル第二弾」。
今回は何と一発で「バナナ」を引き寄せた。今回は2種の「バナナ」があるのだが
私がゲットしたのは横に書かれたバナナ。今回の缶はメタリックに光っているので
そこがまた惹かれる。もう一つの「バナナ」もゲットしなければ。

一発で「バナナ」を引いたその勢いで、こんな紙袋を買ってしまった。

                  

外側に大きめの切れ目が入っていてポケット状になっているのだが、カンガルーに
ひっかけて「ルーポケット」と名付けているのが琴線を擽る。
「LOU POCKET」でないのはわかっているのだけど。(笑)

基本的にそれほど頑丈ではないので、毎日外に持ち出すようなものではないし、
商品紹介には「ダスト・ボックス」と書いてある。まあ、要は使い方次第であるが
デザインが気に入っているので、しばらく見て楽しもう。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

KEITH

2015-06-14 13:10:47 | THIS SONG

ジョナサン・リッチマンはモダン・ラバーズの時代から、実在の人物やバンド名を
そのまま曲名にすることがよくある。ロック者は92年のアルバム「I , JONATHAN」
収録の『VELVET UNDERGROUND』をすぐさま想起するだろう。

そんなジョナサンがキース・リチャーズ賛歌『KEITH』を7インチでリリースした。
ライブでは2010年頃から演奏していた曲であるが、レコードとしてリリースされる
のは初めてである。

歌詞が聞き取れないのは不徳の致すところであるが、誰も彼のようには演奏できないと
最大の賛辞を送っているのはわかる。曲の途中で『GIMME SHELTER』『(I CAN'T
GET NO) SATISFACTION』のフレーズが挟み込まれるのはライブと同じであるが
『GIMME SHELTER』のフレーズを先に弾くバージョンは、レアかも。(笑)

例によってドラマーと二人での録音であるが、最早このスタイルに何の違和感を
抱かせないところが、流石のジョナサン・スタイル。ニルス・ロフグレンの『KEITH
DON'T GO』と並ぶべく登場した、新たなキース・リチャーズ賛歌に拍手である。

今回の7インチはホワイト・カラー・ディスクで回転数は33。同時リリースの7インチ
『O SUN』が45回転盤であるのに、更には尺が長いわけでもないのに、わざわざ
33回転盤にするところも何だか笑ってしまうのであった。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

YOU CAN DO A LOT WITH MORE 100 WOMEN - 44

2015-06-13 21:25:01 | 日本のロック・ポップス

女性のアイドルは可哀想である。ソロでデビューすれば尚更である。何しろ、いい曲を
貰えるような大きなプロダクションに所属できなかったり有能なスタッフがいないと
売り出しにも苦労するし、周りは可愛い娘だらけなのだから、ルックスやプロポーションの
自己責任というのは大きい。それに相手にするのは浮気な男どもである。

やれ、あっちが可愛い、いやこっちだ、いやあっちもこっちもと移り気で不安定な
購買層がターゲットなのだから手に負えない。

二人組でデビューする女性アイドルは可哀想である。間抜けにも男どもは、二人いれば
必ず「どっちが可愛い」と口に出すとも出さずとも順番をつけてしまうのだから。
ピンク・レディーやWINK、はたまたPUFFYといった例を出すまでもなく、私も散々
そういった話題の中に居たことがある。アイドルかどうかはさておき、「花*花」や
「あみん」にも順番を付けようとするのだから、タチが悪い。(笑)

三人組でデビューする女性アイドルは可哀想である。阿呆なことに男どもは、三人の中で
自分の好みは誰なのか、愚かしくも次は誰なのかと順番をつけてしまうのだから。
キャンディーズやPerfume、果ては「少女隊」や「パンジー」にも順番を付けようと
するのだから、始末に負えない。(笑)

今年のロック・イン・ジャパン参戦メンバーに私が組み込まれるのは2月の定例飲み会で
決定した。問題は自分たちが見に行く日に誰が出演するか、である。
去年はきゃりーぱみゅぱみゅや矢沢永吉を見て大いに盛り上がったのだが、今年は・・。

私が見に行く日は、何とPerfumeが出演するではないか。音だけを聴いても気分が
高揚する曲があるのは確かだが、やはり彼女たちは「画付き」が良い。シンプルなようで
凝ったライティングのステージにしろ、PVにしろ、映像を見たいと思うのはそれだけ
彼女たちの踊りや動きが可愛らしいというのが大きい。

トラックの音や電気処理されたボーカルの統一感は、使用する機材の限度故に保たれる
ものだが、逆に言えばアレンジや曲調のバリエーションの幅はそれほど大きくない。
つまり、すぐ飽きる危険性をずっと孕み続けているのだが、それでもここまで鮮度を
保ったままきているのは、やはり彼女たちの絵的な魅力の大きさに他ならないことは
認めざるを得ない。

さて。

大人数が所属するグループで活動する女性アイドルは本当に可哀想である。
その大半が、一般的に通用するレベルで名前と顔を覚えてもらえるまでに至らず
近年では個人の遊びレベルでなく、大々的に対価を払ってもらった者が勝利する
選挙とやらで大勢の人から順番を付けられるのだから。

二人、或いは三人だと幾ら順番を付けられても、顔や名前は覚えてもらえるだろうし
個々のキャラクターも認識されようが、数百人いる「グループ」の中で100位だろうと
10位であろうと、出資した人以外の圧倒的大勢の市井の人には何の変りもない。

ただ、彼女たちのことを忘れることはない。
だって、覚えていない人のことは忘れることはできないのだから。

私は明確に「のっち」「あ~ちゃん」「かしゆか」を認識している。
流石はロック者いや、ストーンズ者である。(笑)

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

TWO TONE KISSES

2015-06-11 22:00:09 | ROCK

      

ストーンズの「FROM THE VAULT」シリーズはどれも素晴らしいのだが、今回もまた
格別のセットと言って過言ではないだろう。

発売されたタイトルは「THE MARQUEE CLUB LIVE IN 1971」で、そこにかつて
配信で発売され、その後超高額物件の箱物で限定発売された「BRUSSELS AFFAIR」の
CDが添付されるというもの。

今回は日本盤に限って両者が独立したCDサイズのケースに収められている。
73年の絶頂期を捉えたライブ盤が「おまけ」のような扱いになるのを避けられたという
意味で、この計らいは実に「粋」であり、製作者のストーンズ愛をひしひしと感じる。

ブリュッセルでの演奏はアナログの時代からブートレグで親しまれ、私でさえ未だに
3種のブートレグを所持しているのだが、オフィシャルで配信された時は聴いたことの
ないセカンド・ショーの演奏が多く含まれて驚いたものだ。

それをCDRにして聴いてはいたが、こうして手軽な値段とは言えないものの、
それなりに頑張れば手に入る値段で流通したというのは画期的でさえある。この時期
特有のチャーリー・ワッツの裏拍を強調するバス・ドラの響きと、オープン・ハイハット
とタムの組み合わせで聞かせる絶妙のタメに魅せられて、もう30数年であるが
未だにこの気持ち良さには勝るものはないとさえ思う。

ここでの『MIDNIGHT  RAMBLER』は最強だろう。白人ブルースマンの多くが
シカゴやテキサスのモダンでアーバンな(笑)ブルースを真似たのに対し、ストーンズは
ブギ仕様のエンジンを搭載し、減速と加速を見事に演出したのだから。

マーキーの方は、画質の悪いVHSで親しんだものだ。頻繁に切り替わるカメラに
イライラしたのも何だか懐かしい。これを初めて見たのは二十歳くらいだったのだが
『BITCH』のメイン・リフをミック・テイラーが弾いてキースがリードの役割で
あることに驚いたものだ。

演奏時間に4時間も遅刻してやってきた髭面のキース・リチャーズというのもなかなか
他では(少なくともステージでは)見られないし、「BRUSSELS AFFAIR」には参加
していないボビー・キーズの熱い演奏を聴くと、彼のベスト・プレイの一つに『LIVE
WITH ME』を挙げた私は正しかった、という思いも強まる。

さあ、次は76年のパリとネブワースを2枚のブルー・レイと4枚のCDでお願い
したいところだ。

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

荒馬のように

2015-06-09 20:09:07 | ROCK

           

昨日届いたストーンズの71年のマーキーでの映像と73年のブリュッセルでの演奏を
収めたセットは強力で、一気に3枚のCDと1枚のブルー・レイを見聴きした。

その興奮も冷め遣らぬ中、ポストを覗くと外国からの郵便物が。オーダーしたことすら
忘れていた(笑)のが掲載写真右のドイツ版ローリング・ストーン誌。読めもしない
雑誌を何で注文したかというと、掲載写真左の7インチが添付されているからである。

A面に『WILD HORSES』の未発表アコースティック・バージョンを、B面に『DEAD
FLOWERS』を組み合わせた7インチ。雑誌の付録としては、これ以上の物はない
贅沢なオマケである。

7インチは雑誌の表紙に貼り付けられているが、ゆっくりと剥がせば綺麗に分離する
ことができる。

レーベルにはストーンズの例のベロ・マークにポリドールのロゴ、そしてローリング・
ストーン誌のロゴも印刷されていて、それだけで特別な感じがして所持して嬉しい
ブツである。

毎回CDが添付されているのかどうか知らないのだが、今回買った雑誌には「ALMOST
SUMMER」と題された10曲入りCDも付いていて、今年出たばかりのボズ・スキャッグスや 
フランツ・フェルディナンド&スパークスの新譜から選ばれた曲を聴くことができる。

11年6月に雑誌「MOJO」がビーチ・ボーイズの7インチを添付した号を取りあげたが
こういう雑誌の企画は大歓迎だ。それほど利益がでないというか、赤字になるかも
しれないけれど。(笑)

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

REDUX

2015-06-08 00:43:31 | ROCK

ジャー・ウォブルの長年の活動を俯瞰する6枚組ボックス「REDUX ANTHOLOGY
1978 - 2015」がリリースされた。ディスク6は新録音のカバー集で、それ以外の
5枚は「GREATEST HITS」「THE EIGHTIES」「WORLD ROOTS」「JAZZ」
「AMBIENT AAND SPOKEN WORD」と題されたディスクにそれぞれのテーマに
沿った曲が時系列を無視して収録されている。

その結果、このボックスは単なるベスト盤ではなく、1枚1枚がコンセプトを持つ
独立したコンセプト・アルバムの集合体となり、各ディスクが非常に聴き応えがある
ものに仕上がっている。

ジャーのディスコグラフィーを熱心に調べたことなど無かったのだが、添付された
ブックレット掲載されたジャケット写真の数々を眺め、更に音を聴きながらこの男の
ロックという枠に収まらない活動エリアの広さに驚かされる。

ベーシストという特性を強調しながら様々な音楽に取り組むということは必然的に
ギターの役割というものが数多のロック・バンドに比べればその比重は軽くなる。
しかし様々な打楽器やキーボード類の音色や音響効果の面白さが格別で、他のバンド
ではこれは味わえない。それと同時にキース・レヴィンの鋭角的な音と対峙した
初期のPILの凄味を思い出さずにはいられないのも事実なのだが。

「GREATEST HITS」という表記に、らしくもないと思わなくもないがここにしか
PILの曲は入れられないだろうし、キース・レヴィンとのコラボレーションさえ何だか
遠い昔のように思えてしまうから不思議だ。

最初の2枚のディスクには2015年に新録音されたものやリミックスされた曲が
収録されているが、最大の目玉は「COVER VERSION」と題されたディスク6である。

収録曲が多彩で尚且つ私好みなのが嬉しい。まずオーガスタス・パブロの『JAVA』、
ハリー・J・オールスターズの『LIQUIDATOR』というレゲエの王道でありながら
その実、渋い選択がうれしい。

ジャズのカバーではデイブ・ベイリー・クインテットの『COMIN' HOME BABY』が
渋い。ジョン・バリー作のTVドラマのテーマを取り上げるのは英国ならでは。
映画「追撃者」で使用されたロイ・バッドの『THEME FROM GET CARTER』や
同じく映画「続・夕日のガンマン」でのモリコーネ作の名曲『THEME FROM THE
GOOD , THE BAD & THE UGLY』は、サントラ好きには堪えられない選曲。

コンピレーションとして秀逸なボックスであるが、新緑のディスク6ただ1枚のために
このボックスを入手する価値は大いにある。

 

コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

121212

2015-06-07 07:20:24 | ROCK

掲載写真は「121212ニューヨーク奇跡のライブ」と題されたDVD。
12年に米国東海岸を襲ったハリケーン「サンディ」により被災した地域や人々を
支援するためのコンサートのドキュメンタリーで、ミュージシャンの演奏をじっくりと
見るための映像ではない。

コンサートを収録した映像もオフィシャル 発売されているが、6時間弱の長丁場の
コンサートであったので当然ながら完全収録ではなく、私は未見。オフィシャル盤が
出る前に入手した3枚組のブートレグは、生中継をそのまま収録しているので放送中に
流れる募金を募る字幕が被りっぱなしではあるが、その価値は落ちないだろう。

さて、今回のDVDであるがドキュメンタリーとして見れば面白いシーンの続出である。
被害の様をリアルに伝えるシーンを面白いと言っているわけではない。
コンサートが開催される経緯や舞台裏の混乱、ミュージシャンのリハーサルや楽屋裏を
捉えた様が面白いのである。

ロジャー・ウォータースと共演することで緊張するエディ・ヴェダー、リハでピアノを
弾きながら『WE ARE THE WORLD』を冗談めかして歌うビリー・ジョエル、ステージに
向かう通路で何故か『THEME FROM THE MONKEES』を歌うポール・マッカートニー。
ここらの映像はドキュメンタリーならではの見所であろう。

字幕があるので、アダム・サンドラーが歌う『HALLELUJAH』の歌詞がわかって大笑い。
レナード・コーエンは笑って許しただろうか。

コンサート自体の映像も使われるが、ほとんどの曲はブツ切りで曲中に被災地や支援の
状況の映像が差し込まれる。そんな中、完奏する曲がある。
そうか、この映像に隠されたテーマは「CROSSFIRE HURRICANE」と「TEENAGE
WESTLAND」に立ち向かうことなのかと、勝手な解釈を加えて自己満足な私。(笑)

ここまで書いて今更なのだが、このDVD、レンタルしたものをナニして見ました。(笑)
今更ついでに、何故英国ミュージシャンが多く登場して米国の大物の姿が少なかったのか
考えようかと思ったが、やめた。

それより、さっき見たばかりのチャンピオンズ・リーグの決勝戦をもう1回見直そう。
負けたけど、ブッフォンは素晴らしかったし、モラタも良かった。それ以上にネイマール
の凄さを再認識した結果であるが、面白い試合だった。
まさにロックンロール!。

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする