日本のフォーク・ロック史を語る上で、避けて通れないのがウラワ・ロックンロール・
センター(URC)の活動であるが、URCが記録として保存していた貴重な
音源が日の目を見た。そのうちの1枚がハルヲフォンのライブである。
残された3枚のアルバムはどれも一筋縄ではいかぬもので、ロックと
歌謡曲が、お手軽かついかがわしく交配したようなサウンドは、当時はもちろん
今もあまり例を見ないものだ。
G.S.は格好悪くない、という考えはもちろん重要だし、歌謡曲や全米トップ40まで
なんでも演奏してきたというハコバン時代に鍛え上げられた、「バンド」としての
体力と他のバンドにない柔軟性をハルヲフォンには感じる。
バンド存命時にはライブ盤は発表していないが、今回のURC発掘シリーズで
遂にオフィシャルな形でライブを聴くことが出来るようになった。
75年から77年の田島が原フリーコンサートの音源がメインの音源で、
ギターレス時代にはサポート参加の森園勝敏のプレイも2曲、聞くことが出来る。
私はハルヲフォンでは1STが一番好きなのだが、あのアルバム収録曲を
ライブ演奏で聴くことができるだけで嬉しいのに加え、お楽しみは
終盤にやってくる。
日本のバンドが「日本のロック・メドレー」を演奏するというのは、
当時は勿論、今でもそんなにないのではなかろうか。
恒田義見はCDに掲載されたインタビューで「これくらい、やろうと思えば
出来ますよという高慢な気持ちで演奏した。格好いいといえるくらいまで
消化できたかといえば、そうでもなく、ひがみみたいなものもある。」と
語っている。(文面は端折ってます)
確かにそれなりのコピー・レベルに終わっている部分もあるが、この
距離の置き方こそ、ハルヲフォンらしくて私は好きである。
ちなみにどんなバンドをメドレーで繋げたかというと、四人囃子~キャロル~
紫~ダウンタウン・ブギウギ・バンド~チャー~サディスティック・ミカ・バンド~
カルメン・マキ&OZ~クリエイション~フラワー・トラベリン・バンド。
一般的にテクニカルといわれるバンドが多いのがわかる。
曲を作るのと、コピーするのでは比べる次元が違うが、この自信と皮肉に
満ちた遊び心を、今なら十分楽しめると思う。
URCはまだまだ多くの秘蔵音源を持っているようなので、ゆっくり多くの
音源をリリースして欲しいと切に願う。
次はPANTA&HALだ!。
センター(URC)の活動であるが、URCが記録として保存していた貴重な
音源が日の目を見た。そのうちの1枚がハルヲフォンのライブである。
残された3枚のアルバムはどれも一筋縄ではいかぬもので、ロックと
歌謡曲が、お手軽かついかがわしく交配したようなサウンドは、当時はもちろん
今もあまり例を見ないものだ。
G.S.は格好悪くない、という考えはもちろん重要だし、歌謡曲や全米トップ40まで
なんでも演奏してきたというハコバン時代に鍛え上げられた、「バンド」としての
体力と他のバンドにない柔軟性をハルヲフォンには感じる。
バンド存命時にはライブ盤は発表していないが、今回のURC発掘シリーズで
遂にオフィシャルな形でライブを聴くことが出来るようになった。
75年から77年の田島が原フリーコンサートの音源がメインの音源で、
ギターレス時代にはサポート参加の森園勝敏のプレイも2曲、聞くことが出来る。
私はハルヲフォンでは1STが一番好きなのだが、あのアルバム収録曲を
ライブ演奏で聴くことができるだけで嬉しいのに加え、お楽しみは
終盤にやってくる。
日本のバンドが「日本のロック・メドレー」を演奏するというのは、
当時は勿論、今でもそんなにないのではなかろうか。
恒田義見はCDに掲載されたインタビューで「これくらい、やろうと思えば
出来ますよという高慢な気持ちで演奏した。格好いいといえるくらいまで
消化できたかといえば、そうでもなく、ひがみみたいなものもある。」と
語っている。(文面は端折ってます)
確かにそれなりのコピー・レベルに終わっている部分もあるが、この
距離の置き方こそ、ハルヲフォンらしくて私は好きである。
ちなみにどんなバンドをメドレーで繋げたかというと、四人囃子~キャロル~
紫~ダウンタウン・ブギウギ・バンド~チャー~サディスティック・ミカ・バンド~
カルメン・マキ&OZ~クリエイション~フラワー・トラベリン・バンド。
一般的にテクニカルといわれるバンドが多いのがわかる。
曲を作るのと、コピーするのでは比べる次元が違うが、この自信と皮肉に
満ちた遊び心を、今なら十分楽しめると思う。
URCはまだまだ多くの秘蔵音源を持っているようなので、ゆっくり多くの
音源をリリースして欲しいと切に願う。
次はPANTA&HALだ!。