HARRY’S ROCK AND ROLL VILLAGE

お気に入り音楽の紹介と戯言

CHRIS SPEDDING / SHE'S MY FRIEND

2009-11-29 16:49:52 | THIS SONG
クリス・スペディングのアルバムで一番よく聴いたのは、当時「天才クリス・
スペディング」という間の抜けた邦題がついたアルバムだったが、
ほとんど僅差でというか、比べるのも難しいくらい好きなのが70年リリースの
「BACKWOOD PROGRESSION」だ。アコースティックとエレキが絶妙のバランスで
配されたこの盤は、どことなく英国ミュージシャンの米国への憧れも
感じられ、またオルガンとピアノの組み合わせは、「こうすると格好良い」と
いう見本のような盤でもある。

冒頭のタイトル曲で、アメリカ西海岸の象徴であったような音(具体的な
バンド名も出ているけど、私が好きなのバンドなので端折る。笑)に疲弊し
バーズとフライング・ブリトーズ、そしておそらくボブ・ディランから
感じられるルーツのようなものを求めることの歓びが歌われる。
アルバム全体がこの歌詞の内容のようなトーンで覆われているのに、
何故SSW好きやフォーク・ロック(これも間抜けな言葉だ)好きにまで
浸透していないのか不思議でならない。

そんなアルバム「BACKWOOD PROGRESSION」収録曲で、尚且つ全てのクリスの
楽曲の中で私が一番好きなのが「SHE'S MY FRIEND (邦題:素敵なアドバイス)
だ。それをクールとは言わないし、微熱があるとも言わない。恋愛感情に
発展するかしないかも知らないし、そういう意味では双方無関心だが、
それでも互いに相談相手として楽しく時間を過ごす。昔からこういう
シチュエーションには無縁(笑)なのだが、そんな内容の歌詞が絶妙の
抑揚のついたメロディーで歌われる。決して上手い歌唱ではないのだが
それが却っていい味になっているのも素敵だ。

スリーブをよく見ると、使われている写真はアルバム・ジャケットの
写真の流用ではなく、別のカットなのが嬉しい。日本のみのシングル・カット
だと思うのだが、自分の好きな曲がシングル盤になっているのは
本当に楽しく、嬉しいものだ。
「ギター・ジャンボリー」も楽しいけれど、未聴の方はまずは「BACKWOOD
PROGRESSION」をお試しいただきたい。
コメント (4)
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TOM PETTY & THE HEARTBREAKERS /THE LIVE ANTHOLOGY

2009-11-28 17:12:56 | ROCK
日本では今ひとつ人気があるように思えないトム・ペティ。
若い時から、大御所連中とつるむ機会があったことや、ライブでは
過去の名曲のカバーを演奏することから、何かと私の目に留まりやすく
それ故に熱心にではないが、目配りはしてきた。
ボブ・ディランのバックを務めた際の演奏を収録した2枚組LPの
ブートレグ「TRUE CONFESSION」を大いに気に入ったというのが、私の中で
トム・ペティへの興味を継続させる大きな要因だったという事実もある。

掲載写真は先日リリースされた4枚組のライブ盤。80年から07年までの
ライブ・テイクをランダムに並べてあって、時系列でライブやメンバーの
変遷を追うという形では無い。ほぼ日本盤CD1枚分の値段で買えるのが
嬉しい。

ここで私が思い出したのがブルース・スプリングスティーンが86年に
リリースした5枚組LP「THE LIVE 1975-1985」。7500円という
価格設定にも関わらずこのライブ盤は売れた。大ヒット・アルバムと
それを抱えてのツアーの成功は勿論だが、売り出した時期と装丁がよかった。
つまりは、そこそこ値段が高く5枚組故に厚みのある箱に入れられたそれは、
値段的にも見栄え的にもクリスマス・プレゼントに向いていた、という訳だ。
そうすると、このサービス価格で小さな箱に入ったトム・ペティの
ブツは・・・。まあ、自分で買えという事だ。(笑)
おっとLPも存在して、そちらは7枚組で価格はというと・・・。
これは私には買えません。(笑)

何かの本で、NRBQのメンバー全員が並んでボスの5枚組を買っている
写真を見たことがあるが、なんとなく笑えるというかバンドのユーモアを
表わす写真で、面白いと思ったことを何気に思い出した。

4枚のCDは収録時間いっぱいに曲が入っているわけでなく、どれも60分
前後の収録時間。もっと入れて欲しい気持ちもあるが、何かしながら
聴いていて盤が終わると「あっ、もう1時間経ったのか。」とか思ったりで
飽きて途中で止めることなく聴き終えて、盤を取り替えるという意味では
これくらいが丁度良いのかも知れない。
バンドのヒット曲は満遍なく収録されていて、カバー曲も面白い物が多い。
サンダークラップ・ニューマンからジェームス・ブラウンまで、節操の無さが
面白いと思っていたら、果ては「GOLD FINGER」である。
最早、自分達が大御所の域に達しているのに好きな曲をカバーし続けると
いうのは、ロックの伝承のようで私には素敵に思える。
日本ではあまり売れないだろうが、私には今でもトムが十分若々しく瑞々しい
ことを確認できて嬉しかった。

そういえば、ちょっと前にスティーヴ・ウィンウッドと共にツアーしていた
はずなのだが、こういう組み合わせで来てくれたらなぁ。
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JERRY GARCIA BAND / LET IT ROCK

2009-11-25 20:09:42 | ROCK
今年のグレイトフル・デッドの打ち止めは「ROAD TRIPS」シリーズの
VOL.3NO.1(しかし、未だに馴染めないタイトルだ)。学習能力のある私は
同じ轍を踏まないよう、ちゃんとボーナス・ディスク付きで入手したのだが、
ほぼ同時にリリースされたのが、掲載写真のジェリー・ガルシア・バンドの
2枚組ライブで、75年11月17日と18日の演奏から構成されている。

まず、ジャケットのデザインが良い。
アル・クーパーのスーパー・セッションを思い起こす人がいれば、
クイーンの「HOT SPACE」を思い起こす人もいるだろうし、両方を
混ぜこぜにして、裏ジャケを見たついでにT.レックスのベスト盤を
想起する人もいる。(お、俺か・・・。)

74年10月のウィンターランドのライブがデッド最後のコンサートと
噂され、実際に活動停止状態がしばらく続いた。翌75年、ガルシアは
2月に「OLD &IN THE WAY」を出しカントリーやブルー・グラスのアプローチを
見せ、本体のデッドは5月にスタジオ録音の「BLUES FOR ALLAH」を
リリースする。デッドの存続を知らしめた意味でファンは安心しただろうが
長いデッドの歴史の中で75年という年は飛び抜けて目立つことがある。
それは、ライブの少なさである。この年デッドはたった4回しかライブを
行っていない。メンバーの復帰、新加入といった事がそうさせたのか?。
で、ニュー・アルバムがあるわけでもないのに、ガルシアはライブ用に
バンドを編成する。その時の模様がこのCDでよくわかる。

ガルシアのギターとボーカルの調子は良好でニッキー・ホプキンスの
ピアノが彩りを添えるこの演奏が、ライブに飢えるデッド・ヘッズの欲望を
満たしたであろうことは想像に容易い。デッドと比べても演奏がちょっと
緩いんじゃない?というシーンもあるが、それだけリラックスしたと
思えば大したことじゃない。そんなライブの中でニッキーのブギウギは
場の空気を簡単に変えるし、美しいラインのピアノ・ソロの見せ場もある。
あの「夢見る人」収録曲も演奏しているのがたまらない。

それにしても。
○ンサートの時間は何分くらいがいいのだろう。短くても何だし、
あんまり長くても嫌がられたりしないかな、と思い悩んだ若い日々。(笑)
ここでの「LET'S SPEND THE NIGHT TOGETHER」は19分近くもあるのだ。
ガルシアの手管は憎らしいまでのもので、時間の経過を気にするということ
自体が、一体に慣れていない証拠だと教えている。
もちろん、今の私ならコントロールは自由自在。
えっ、何の話かって?。勿論、音楽の話、コンサートの話だよ。(笑)

というわけで、JERRY MADEの素晴らしい演奏を楽しんでいただきたい。
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PANTA / 歴史からとびだせ

2009-11-23 20:27:16 | 日本のロック・ポップス
1989年12月20日初版発行と、奥付に書かれているのが
今は無きJICC出版から出たパンタの「歴史からとびだせ」。
20年の時を経て、再びお目見えしたのが掲載写真のそれで、今回は
2001年と、2008年のインタビューを追加し、更に89年の
ライブを8曲収録したDVDも添付されている。
前回の本を所持しているのに、再度購入したのは明らかにDVDが目当て
であるのだが、正直なところこの時期のアレンジは私には辛い。
仕事でCDを扱っていたにも関わらず、バンド・ブームが気持ち悪かった
というのもあって、私が日本のロックから一番遠い位置にいた時期でも
あるのが、尚更その思いを今になっても増幅させるのだが、それでも
パンタの映像となれば、見たいというのが情けない。
ファンとは、かくも格好の悪いものなのか?。

追加された内容で興味深いのは、18年ぶりの新作とやらで盛り上がって
いる?頭脳警察だが、実はパンタの現在進行形プロジェクトである
”陽炎”の知名度を上げるために「頭脳警察」の名前を使ったことが
語られていることだ。私は映画は未見なのだが、映画でそういったことが
語られているという話を伝え聞いて、その事実を了解していたにも関わらず
文字に起こされたインタビュー内容を読むと「なんだかなぁ。」という
虚しい気持ちが改めて増幅してきた。
2005年8月13日の日比谷でトシ抜きで「頭脳警察」をやってしまった
時から抱き続けたモヤモヤは、今に至るまで続いているわけだ。

”陽炎”も”響”も、アルバムこそ形になっていないが”漣”もパンタの
表現形態として、その場その時に応じたもので素晴らしいと思っていた
だけに、今はなんとも不思議な気持ちだ。
ここは全てリセットするために、パンタとトシで改めて頭脳警察を名乗って
欲しいところだ。20年近く前の超非国民集会でのエレキとパーカッション
だけのライブの音を「薄い」と思ったファンはいないはずだろう。

それよりも、今回の追加インタビューはあまり面白くなかった。
インタビュアーが自分の表現に酔っているというか、それをパンタに
押しつけているような感じがしたから。
まあ、私も昔ほど思い入れが無くなったのかもしれないけれど。

そういえば・・・。
いつぞや、京都から東京へ帰る時に車中で読もうと「頭脳警察1990-
1991」という本を買って新幹線に乗り込んだことがある。
朝10時半に京都を出たのに東京に着いたのは夜の8時を過ぎていた。
静岡ー神奈川のどこかの信号を○○派が破壊したというニュースを知ったのは
その日の夜遅くだったが、おかげで抱えていた本は2回も読んでしまった。
というか、よりによって何て本を抱えていたんだ。(笑)
新富士駅でかなり長時間止まったため、富士山をずっと眺めていたことを
思い出してしまった。車中であの日のような綺麗な富士山を見たことは
それ以前も以降もない・・・。
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BLACK UHURU / ANTHEM

2009-11-22 10:24:39 | REGGAE
ブラック・ウフルと書くべきか、ブラック・ユフルと書くべきか。
通りがいいのは前者だが、信頼の置けるガイド本では後者で書かれていたので
私もここではそう表記する。

ボーカル・グループなのにグループ創設時のメンバーがほとんど入れ替わった
時期にブラック・ユフルは売れた。ロック向きの声質のリード・ボーカルに
スライ・ダンバーが叩きだすシンセ・ドラムの組み合わせが、当時の
ニュー・ウェーヴ以降のロック・ファンにアピールしたこと、84年の
アルバム「ANTHEM」を抱えてツアーをしたこと、これらが成功の要因となり
彼らにグラミー賞をもたらした。女性ボーカリストの存在がステージ映えに
一役買ったのも想像に難しくない。

私は彼らを一躍有名にした「ANTHEM」を聴いたことが無かった。
というのも、アイランドから83年に出た盤を聴きたいと思っていたのを
見つけられなかったから。84年にリミックスされた盤が所謂ロック・ファン
を取り込んで市場を開拓すべく発売されたという話を漠然と知っていたので
それなら、まずオリジナル・ミックスを聴きたいと思ったのだ。

掲載写真は2004年にHIP-Oからリリースされた「ANTHEM」。
ここにはオリジナル・ミックスを含む4枚の「ANTHEM」が収録されている。
オリジナル・ミックスは当時アメリカでは出回ってなかったことが
表記され、「グラミーを獲得したのは、リミックス盤のおかげだったのか。」
と思ったのも束の間、私が想像していたリミックスはU.K.盤で、
U.S.仕様のリミックス盤の存在を初めて知って驚いた。というか、門外漢の
情報集収能力の欠如を思い知らされたものだ。ちなみに残る1枚は
これまで未発表だったダブ集。

そのU.S.仕様であるが、オリジナルと比べると少々派手でU.K.仕様より
わかりやすくて幾分ロック寄りと言ってもいいだろうが、これがU.K.リミックス
より優れているというようには感じない。オリジナルから1曲外し、
スティーヴ・ヴァン・ザントの曲を入れているのはU.K.仕様と同じだが、
アメリカ進出用にアピールするなら、オリジナルとU.K.仕様にあった
スライ&ファミリー・ストーンの「SOMEBODY'S WATCHING YOU」を外す必要は
無かったのでは、と思うからだ。何れにしろ3枚を聴くと一番レゲエの
醍醐味から遠いのがU.S.仕様だと感じたが、それがグラミーに繋がるのだから
「アメリカ向け」戦略は成功したのだろう。なにしろ「アメリカ」の賞
なのだから。メンバーがグラミーのトロフィーと共に写っている写真には
紛れもなくU.S.盤のLPも写っていた。

レゲエ・アーティスト最初のグラミーであったが、レゲエの流れで言うと
これ以降打ち込み主流になることを思えば、なんだか勝手に虚無感が
私に襲いかかる。ちなみにこの年のグラミーの最優秀アルバムはマイケル・
ジャクスンの「スリラー」、最優秀楽曲はポリスの「見つめていたい」であった。


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LIZARD'S LAMENT

2009-11-20 21:34:01 | ROCK
またまた出ましたドアーズのライブ集、今回は70年1月17日と18日の
4回のショーを収録した6枚組。ドアーズの短い歴史の中でも70年の
ライブ盤は数多く市場に投下され、そのどれもが2枚組以上の
セットで、20年前なら考えられないくらい事態になっている。
そこへきてこの6枚組。価格もそれなりに高額なので、「またか、もう
70年はいいよ。」という人がいても不思議ではない。

今回の6枚組の全てが初出音源ではないということなのだが、
情けないことに私は、どの曲が既発なのか掴みかねている。
ライノ・ハンドメイドから出たライブ盤は、例えば「LIVE AT THE AQUARIUS
THEATER THE FIRST PERFORMANCE」の「THE CELEBRATION OF THE LIZARD」は
「ABSOLUTELY LIVE」と同テイクというように明確なクレジットが
あったのだが、今回はそういった記載が無い。
幾つかの曲は1997年にリリースされたボックス・セットに使われたと
表記しているのを見たりもしたが、あれのディスク2って収録場所の
表記が違うし。う~む。

ドアーズの最初の2枚に有った「透明感」というか「キラキラ感」(笑)が
3枚目以降無くなったことを残念がる人は多い。私もそんな一人だが
どんどん芝居がかっていくジム・モリスンを支えるには、ブルーズという
フォーマットを、拠り所というか避難装置のように隠し持つことが
バンドの延命に必要だったと思えば、それも興味深い。実際のところ、
ジム存命時のスタジオ盤で嫌いな盤は私には無い。

で、今回の6枚組なのだが、ボストンの時のようなドキュメンタリーとしての
スリルは無いが、バンドの演奏は充実しているので全く退屈しないのだ。
極めつけはディスク5の「THE CELEBRATION OF THE LIZARD」。
幾つかあるこの曲のライブ・テイクの中でも最も有名な
「IS EVERYBODY IN ? 」を3回繰り返すのは、ここに収録された
70年1月18日のセカンド・ショーでの演奏。
この日の「THE CELEBRATION OF THE LIZARD」を完全なセット・リストの中で
聴いてコンサートの全貌を楽しめるというのは、恐ろしく贅沢なことだ。

おそらく聴き逃すと後悔必至のセットと断言しよう。
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WHY DON'T YOU COVER THIS SONG? VOL. 7

2009-11-17 05:20:41 | ROCK
これでお終い、7枚目

01 COME TOGETHER / ROSETTA HIGHTOWER
02 SOMETHING / 沢田研二
03 OH! DARLING / HUEY LEWIS
04 I WANT YOU (SHE'S SO HEAVY) / EDDIE HAZEL (掲載写真右)
05 HERE COMES THE SUN / STEVE HARLEY & COCKNEY REBEL
06 BECAUSE / ELLIOTT SMITH
07 SUN KING / BEE GEES
08 POLYTHENE PAM / ROY WOOD
09 SHE CAME IN THROUGH THE BATHROOM WINDOW / THE YOUNGBLOODS
10 GOLDEN SLUMBERS-CARRY THAT WEIGHT-THE END / PHIL COLLINS
11 OLD BROWN SHOE / LESLEY WEST
12 TWO OF US / AIMEE MANN & MICHEL PENN
13 ACROSS THE UNIVERSE / DAVID BOWIE
14 I ME MINE / 野宮真貴 with 花田裕之
15 LET IT BE / NICK CAVE
16 I'VE GOT A FEELING / KGB (掲載写真左)
17 ONE AFTER 909 / TERRY MANNING
18 THE LONG AND WINDING ROAD / JULIE BUDD
19 GET BACK / ROD STEWART

収録時間 75:19

(1)もカバーの多い曲だが、今の気分はこれ。(2)はジュリーの
真面目な処がにじみ出た好カバー。原曲を更に混沌とさせた(4)は
外せない。その昔、ビートルズのブートレグでアカペラ・バージョンの
(6)を聴いた時は凄く感動したが、これも見事なボーカル。
密かに好きなのが(10)のカバー。ジェネシスの時のように無茶な
ドラミングではないが、それでも気持ちよく叩いたんだろうなと
想像できるのがいいのだ。

(13)は、正直なところ名前で選んだ。ジャクスン・ブラウンにするか
とも思ったが、思い入れはこちらが数倍上。実はボウイ様はカバー下手
かも。(笑)(14)は昔から声が好きなので。
(15)のカバーは素晴らしい。ともすれば、大仰になったり感情移入が
過多になりがちな曲だが、ここまで自然体で落ち着いてカバーしてくれれば
文句はない。聴く時の気分によっては「こちらがオリジナルでも全然
構わない。」と言いたい気持ちもある。2/365くらいはそんな日が
あるものだ。
ロッド・スチュワートの(19)は全体のエンディングとしても相応しい
カバー。また次に続きそうでしょ。

というわけで7枚のカバー集なのだが、これを最初の叩き台にして
どんどん、入れ替えや追加ができると思うと楽しみが拡がる。
誰か、「GLASS ONION」の格好いいカバー演ってよ。(笑)


コメント (6)
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WHY DON'T YOU COVER THIS SONG? VOL. 6

2009-11-17 05:11:38 | ROCK
もう6枚目

01 REVOLUTION / BONNIE PINK
02 HONEY PIE / 加藤和彦
03 SAVOY TRUFFLE / THEY MIGHT BE GIANTS
04 CRY BABY CRY / FREEDOM
05 REVOLUTION NO.9 / PHISH
06 GOOD NIGHT / RINDA RONSTADT
07 STRAWBERRY FIELDS FOREVER / TOMORROW (掲載写真左)
08 PENNY LANE / AMEN CORNER
09 LADY MADONNA / KINGMAKER
10 THE BALLAD OF JOHN AND YOKO / TEENAGE FANCLUB
11 HEY JUDE / ALLAN MERILL
12 ALL YOU NEED IS LOVE / NEW MUSIK
13 MAGICAL MYSTERY TOUR / CHEAP TRICK
14 THE FOOL ON THE HILL / BARRY GOLDBURG REUNION
15 I AM THE WALRUS / LOL COXILL (掲載写真右)
16 YOUR MOTHER SHOULD KNOW / チューリップ
17 FLYING / 四人囃子
18 BLUE JAY WAY / COLIN NEWMAN
19 IT'S ALL TOO MUCH / STEVE HILLAGE
20 DON'T LET ME DOWN / FRASER & DEBOLT

収録時間 74:29

disc5の空き時間を考えれば、あと1曲くらいは入ったのだが、disc6の
オープニングも大事ということで。(笑)
(5)はオフィシャル・ライブ盤がリリースされているが、ブートレグから。
わざと(4)との曲間は長く設定し、ダラダラ続く演奏は短縮した。
(11)はザ・リードとすべきだろうが、アランのCDから収録したのと
クレジットはアランとすべきだろうとの考えからそうした。
(12)は淡々と進みつつも、エンディングが「グリーンスリーヴス」に
なるという粋な展開。夜聴くと(15)は怖いかも。

チューリップは初期の楽曲はビートルズの影響がそこかしこに感じられて
結構好きだ。このカバーも丁寧で、双方のファンから好かれる演奏だと思う。
最後は(19)で盛り上がって終わるか・・・とも思ったが
渋く終わることにした。

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WHY DON'T YOU COVER THIS SONG ? VOL.5

2009-11-16 20:58:20 | ROCK
やっと5枚目

01 BACK IN THE U.S.S.R. / BILLY JOEL
02 DEAR PRUDENCE / JERRY GARCIA
03 OB-L-DI , OB-LA-DA / ARTHUR CONLEY
04 WILD HONEY PIE / PIXIES
05 WHILE MY GUITAR GENTLY WEEPS / DAMON & NAOMI
06 HAPPINESS IS A WARM GUN / TORI AMOS
07 MARTHA MY DEAR / AMBROSE SLADE
08 I'M SO TIRED PT.1 & PT.2 / ALEX CHILTON
09 BLACKBIRD / HARPERS BIZARRE
10 ROCKY RACOON / ANDY FAIRWEATHER LOW
11 DON'T PASS ME BY / GEORGIA SATELLITES
12 WHY DON'T WE DO IT IN THE ROAD / LYDIA LUNCH
13 BIRTHDAY / LEIF GARRETT
14 YER BLUES / THE JEFF HEALEY BAND
15 MOTHER NATURE'S SON / HARRY NILSSON (掲載写真左)
16 EVERYBODY'S GOT SOMETHING TO HIDE EXPECT ME AND MY MONKEY / THE FEELIES
(掲載写真右)
17 SEXIE SADIE / PAUL WELLER
18 HELTER SKELTER / U2
19 I WILL / 原田知世

収録時間 71:52

「THE BEATLES」はビートルズの全アルバムの中で最も好きなアルバムなので
これはもうCDの途中から「BACK IN THE U.S.S.R.」が始まるわけには
いかない。だから、もっと正確に言うと今回のカバー集はVOL.1とVOL.7の
構成を最初に決めて、その次にVOL.5の構成を練り始めた。

(3)は個人的には何の思い入れもないが、この曲が無いと恐ろしく
寒々しいと思ったのも事実。スネアの皮を固めに張ってソウルとスカが
混ざりあったようなアーサー・コンレイのバージョンはこのカバー集に
うってつけだった。この後に続く3曲が混沌としているだけに。
(5)はギタリストがこれ見よがしなソロを弾くカバーだけは選ぶまいと
思っていたら、素敵なカバーがあった。ギャラクシー500でも
ジョージ・ハリスン・カバーを演奏していたから、やっぱり好きなんだね。

本当にダルそうな(8)、見事にドライヴする(11)は共に名演。
様々なタイプの曲が揃った「THE BEATLES」の楽曲の中で、(12)を
演奏するというのは変わり者の証だが、これが格好良かったりする。
流石に「HELTER SKELTER」でCDを終わると後味が悪いので、最後の曲は
順番を変更してこの位置にした。
これで安心して、眠れるというものだ。(笑)
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WHY DON'T YOU COVER THIS SONG ? VOL.4

2009-11-16 20:26:08 | ROCK
まだ、4枚目

01 TAXMAN / THE MUSIC MACHINE
02 ELENOR RIGBY / THE STANDELLS
03 I'M ONLY SLEEPING / THE VINES
04 GOOD DAY SUNSHINE / DON & THE GOODTIMES
05 AND YOUR BIRD CAN SING / MATTHEW SWEET & SUSANNA HOFFS
06 DR. ROBERT / ANDREW GOLD
07 I WANT TO TELL YOU / MARC BOLAN & T. REX
08 GOT TO GET YOU INTO MY LIFE / BLOOD SWEAT & TEARS
09 TOMORROW NEVER KNOWS / dip
10 HEY BULLDOG / THE GODS
11 IT'S ONLY A NORTHERN SONG / JAMIE HOOVER
12 SGT. PEPPER'S LONLEY HEARTS CLUB BAND / JIMI HENDRIX
13 WITH A LITTLE HELP FROM MY FRIENDS / KENNY RANKIN (掲載写真左)
14 LUCY IN THE SKY WITH DIAMONDS / ELTON JOHN
15 GETTING BETTER / STATUS QUO
16 I'M LEAVING HOME / KATHY McCORD
17 BEING FOR THE BENEFIT OF MISTER KITE / THE SPONGETONES (掲載写真右)
18 WHITHIN YOU WHITOUT YOU / SONIC YOUTH
19 WHEN I'M SIXTY-FOUR / GEORGE FAME
20 GOOD MORNING ,GOOD MORNING / DAVE STEWART & BARBARA GASKIN
21 A DAY IN THE LIFE / BRIAN AUGER & THE TRINITY

収録時間 73:43

(1)はアルバムの冒頭が似合う曲だ。(2)をラックの片隅に見つけた時は
どんなにホッとしたか。(笑)これが無ければあの野暮ったい長尺のヤツを
使わねばならなかったのだから。マークさん、もうちょっと曲を覚えてから
演奏しましょう。dipは曲が終わった後の延々と続くループのような箇所は
カットしたが、そんなことに関係なくここで聴ける音の塊には圧倒された。

来日という旬のネタを踏まえて、スポンジトーンズ絡みの2曲がここでの
個人的ハイライト。ジェイミー・フーヴァーが2004年に出した
アルバム「JAMIE HOO-EVER」はタイトルが洒落ているだけでなく、
今まで様々なトリビュート盤に提供した曲を集めたもので、選出曲以外に
ビートルズ・カバー「GOOD NIGHT」を収録。

「SGT.」「THE BEATLES」「ABBEY ROAD」「LET IT BE」の4枚はなるべく
アルバムの曲順に従おうと思ったのは、好き嫌いを抜きにして、
私には印象の強い4枚であったから。ほとんど聴いていない「SGT.」にしても
それ以外は考えられなかった。全く曲調の違う(18)~(20)を
均等に好きなビートルズ・ファンというのも意外と少ないかも。

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WHY DON'T YOU COVER THIS SONG ? VOL.3

2009-11-15 09:16:08 | ROCK
そして、3枚目

01 HELP ! / THE DAMNED
02 THE NIGHT BEFORE / THE PUNKLES
03 I CALL YOUR NAME / THE BOYS
04 YOU'VE GOT TO HIDE YOUR LOVE AWAY / ELVIS COSTELLO
05 I NEED YOU / ムーンライダーズ
06 YOU'RE GONNA LOSE THAT GIRL / ザ・スパイダース
07 NOWHERE MAN / 恒松正敏
08 TICKET TO RIDE / CARPENTERS
09 IF I NEEDED SOMEONE / THE HOLLIES
10 DRIVE MY CAR / HUNMBLE PIE
11 YOU WON'T SEE ME / BRYAN FERRY
12 MICHELLE / BEN HARPER & THE INNOCENT CRIMINALS
13 GIRL / PAUL CARRACK (掲載写真右)
14 I'M LOOKING THROUGH YOU / THE WALLFLOWERS
15 WAIT / BEN HARPER featuring ALBERT HAMMOND Jr
16 RUN FOR YOUR LIFE / COWBOY JUNKIES
17 WE CAN WORK IT OUT / HUGH HOPPER & KRAMER
18 SHE SAID , SHE SAID / TOM NEWMAN (掲載写真左)
19 RAIN / TODD RUNDGREN
20 PAPERBACK WRITER / TEMPEST
21 I FEEL FINE / THE VENTURES
22 SHE'S A WOMAN / JEFF BECK
23 DAY TRIPPER / JAMES TAYLOR
24 I'VE JUST SEEN A FACE / LEON RUSSEL
25 I WANNA BE YOUR MAN / KEITH RICHARDS with X-PENSIVE WINOS
26 IN MY LIFE / KEITH MOON

収録時間 74:37

どうしても1曲目に配置したい曲と言うのがある。ダムドの(1)は
それしか考えてかったのだが、そうするとその破壊力故に続く曲が
あるかなぁと思ったら、ありました。(笑)
今回は個人的ハライトが3つあって、最初が日本人アーティスト3連発の
(5)~(7)。恒松正敏はCD黎明期にMM誌でこういう内容のことを
レビューで書いていた。「CDになって音が良くなって、『STRAWBERRY FIELDS
FOREVER』の継ぎ目が良く分かるなんてことばかりに耳がいくなら、
明日から記事を書いたり音楽作ったりするの辞めちまえ。」
あれから、20年か・・・。猛省を促される日々かも。

ハンブル・パイは原曲をほとんど無視したアレンジで、しかもボーカルが
スティーヴ・マリオットじゃないので、このテイクは好き嫌いが分かれる。
アルバム「RUBBER SOUL」には40周年トリビュート盤があって、重宝した。
(17)~(18)が次のハイライト。昔からこの並びは意識していた。
(19)はCDの冒頭に置いても格好いい。
VOL.1でのリンク・レイにしても、ここでのヴェンチャーズにしても
格好良過ぎ。

(25)~(26)の並びも昔から意識していて、カバー集のうちの1枚は
これで終わるべきと思っていた。何故(25)がキースのオフィシャル・
ライブ盤からオミットされたのか疑問だ。最高にドライヴするカバーなのに。
狂騒の後に、自身の人生とダブるムーンの(26)は感慨深い。
ちなみに(24)はライブで、収録盤には意外なアレンジの「JUMPIN' JACK
FLASH」が収録されているので、ストーンズ者は要チェック。

WITH A LITTLE HELP FROM MY FRIEND,MR.IKEDA.
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WHY DON'T YOU COVER THIS SONG ? VOL.2

2009-11-15 07:50:43 | ROCK
続いて2枚目

DISC2 (66S-005-2)

01 SHE LOVES YOU / RITA LEE
02 A HARD DAY'S NIGHT / GOLDIE HAWN
03 HOLD ME TIGHT / STACKRIDGE (掲載写真左)
04 I'M A LOOSER / MARIANNE FAITHFUL (掲載写真右)
05 I'LL FOLLOW THE SUN / DAVID BALL
06 BABY'S IN BLACK / THE APPLEJACKS
07 ANOTHER GIRL / AFFINITY
08 EIGHT DAYS A WEEK / THE RUNNAWAYS
09 I'M DOWN / AEROSMITH
10 EVERY LITTLE THING / YES
11 NORWEGIAN WOOD / CIRCUS
12 IF I FELL / MARY HOPKIN
13 HERE,THERE AND EVERYWHERE / EMMYLOU HARRIS
14 FOR NO ONE / RICKIE LEE JONES
15 YES IT IS / DON HENLEY
16 YELLOW SUBMARINE / JOHN SIMON
17 YESTERDAY / NICKY HOPKINS
18 THIS BOY / BRUCE ROBERTS

収録時間 61:05

今回カバー集を編むにあたって一番最後に出来た盤が、実はこの2枚目。
VOL.1の構想を練った後、VOL.7から遡るように作っていって、時間の
制約や曲調のせいで前後の曲との並びに違和感があった曲が自然と集まった。
冒頭に女性ボーカルを続けたので、1枚くらいは女性のみで構成するかとも
思ったが、そこまでの力量は私には無かった。(笑)

名前を知らずに聴けば(1)は選ばなかったかもしれないが、何しろ
ヒタ・リーである。あのムタンチスのヒタ・リーが今更全曲ビートルズ・
カバーのアルバムを出したことは驚きだったし、この手の歌で女性が
SHEをHEに置き換えないというのも何となく意外だったので。
ゴールディー・ホーンのレコーディング風景を映したフィルムって残って
ないのかなあ。(笑)実は(11)の後にこれも居場所が無かった
ヴァニラ・ファッジの「ELENOR RIGBY」を配していたのだが、これが
どうにもイヤだったのだが、無事解決。(笑)まじで流れを寸断する曲
だったので。
アフェニティーはバンド最初期の録音でリンダ・ホイールが
歌っているわけではない。

エアロスミス、ボーカルが変わるって本当か?。
今は大して興味無いバンドだけど、ちょっとだけ気になる。
イエスはボーカルが変わって平然とツアーしているんだけど。

個人的ハイライトは(12)~(14)。男の子だから。(笑)
御存じの通り(16)と(17)はインスト。クラシックやイージー・
リスニングのような意匠であり、いつもなら選ばないタイプなのだが
ビートルズの音楽の影響がどんなところまで拡がったかを考えたのと
演奏しているのがジョン・サイモンとニッキー・ホプキンスであることを
思えば、何ら恥ずかしものではないということで自信を持って配置。
そこいらのスタジオ・ミュージシャンのやっつけ仕事や匿名での
アルバイトではないのだから。
コメント (2)
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WHY DON'T YOU COVER THIS SONG ? VOL. 1

2009-11-14 09:08:35 | ROCK
と、いうわけで最初の1枚。

DISC 1 (66S-005-1)

01 LOVE ME DO / SANDIE SHAW
02 I SAW HER STANDING THERE / THE PINK FAIRIES
03 I WANT TO HOLD YOUR HAND / モップス
04 PLEASE PLEASE ME / LINK WRAY
05 MISLEY / THE FLAMING GROOVIES
06 DO YOU WANT TO KNOW A SECRET / FAIRGROUND ATTRACTION
07 THERE'S A PLACE / THE DICKIES
08 FROM ME TO YOU / DEL SHANON
09 IT WON'T BE LONG / RICHRAD THOMPSON
10 NOT A SECOND TIME / THE PRETENDERS
11 ALL MY LOVING / NICK HEYWARD (掲載写真左)
12 DON'T BOTHER ME / THE SMITHEREENS
13 ANY TIME AT ALL / NILS LOFGREN
14 LITTLE CHILD / INMATES
15 I SHOULD HAVE KNOWN BETTER / BRINSLEY SHEWARTZ (掲載写真右)
16 ALL I'VE GOT TO DO / LOUIS GOFFIN
17 I'M HAPPY JUST DO DANCE WITH YOU / CYRKLE
18 I'LL BE BACK / ROGER NICHOLS & SMALL CIRCLE OF FRIENDS
19 AND I LOVE HER / BOB MARLEY & THE WAILERS
20 TELL ME WHY / THE BEACH BOYS
21 CAN'T BUY ME LOVE / NEIGHBOORHOOD CHILDREN
22 I'LL CRY INSTEAD / JOE COCKER
23 YOU CAN DO THAT / IAN GOMM
24 THINGS WE'VE SAID TODAY / SNEAKERS

収録時間 64:08

(2)は当初、日本のGSであるバーンズを候補に挙げていた。破壊力抜群の
ボーカルなのだが、ちょっと笑いの要素もあるので出だしは締めたいと
思ってピンク・フェアリーズを配置。でもこれが緩かったりして。(笑)
モップスは文句無し。フレイミング・グルーヴィーズ、スミザリーンズは
語弊があるが「便利屋」で余り多くカバーが残されていない曲の穴埋めに
役立った。とは言うもののスミザリーンズの演奏能力の高さを再確認。

ニック・ヘイワードは今ではちょっとレアかもしれない4曲入りCDシングル
から。ジャケットも「A HARD DAYS NICK」というタイトルもいい感じで
写真のニックは林檎をかじっている。ブリンズレーは「ライムライト」という
変名で選出曲をカバー。ウェイラーズは65年の録音で、アメリカの名だたる
コーラス・グループの影響が顕著にわかる演奏で実に滋味。
ジョー・コッカーは後に聴くような暑苦しさのない歌唱で、初期は随分と
あっさりしていたのだなと思わされる。

WITH A LITTLE HELP FROM MY FRIEND,MR.IKEDA.
コメント (6)
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WHY DON'T YOU COVER THIS SONG ?

2009-11-13 22:01:01 | ROCK
9.9以降、ビートルズをしこたま聴いているうちに、ビートルズ・カバー集を
編もうと思い立って2か月が過ぎた。当初は来年の新春一番に記そうと
思っていたのだが、「今年のことは年内にケリをつけるのが筋だろう」と
思い直し急ピッチで仕上げることにし、遂に完成した。

ロックは勿論だが、クラシックやイージーリスニングのようなものまで
合わせると、ビートルズの曲は全て何がしかのカバーがあるという記事を
見たことがある。実際に全てのカバーを確認したわけではないが、
本当なんだろう。それを凄いこととは思わないけれど。
ストーンズ並みの歴史があれば、そんなことにはならなかっただろうし。

たかがビートルズと言いたいのだが、「されど」が必ずその後にくる。
ビートルズを聴いたことが無いとか、知らないとかいう物言いは
言った本人の底の浅さを図らずも露呈することになる。
子供の頃から、様々なアレンジが施されてテレビやラジオ、果ては
商店街のBGMにまでなって、好き嫌いを言えないうちから知らぬ間に
耳にしているのだから。

では、「ビートルズに興味無い」という物言いはどうか。
これはビートルズを認識した上での言葉なので、否定する気は全く無い。
「ビートルズ命」なんて言うよりは、実は清々しかったりする。
私は「ストーンズ者」なので。(笑)
しかし、その言葉も逆説的に本人の意思に反してビートルズの優位性を
肯定してしまうことになってしまう。
否定する対象は大きければ大きいほど、価値があるのだから。

私の手元にある数少ないレコードやCDに収録されたビートルズ・カバーを
聴き進めるにつれて、ビートルズの偉大さを再確認した2か月でもあった。
今までのストーンズやキンクスのカバー集は「ロック縛り」だったが、
今回はもうちょっと大らかな選曲を意識した。ビートルズがロック以外の
ジャンルの音楽に与えた影響の大きさを鑑みた故の選曲である。

選んだカバーは全147曲。7時間を超えるものになったが、今の時点では
これが私の限界であり、その結果を歓んで受け入れている。
「1アーティスト1曲縛り」「同じ曲は収録しない」という条件を
課さなければ、もっと違うものになったろうが、今回はこれで良しとしたい。
次回の記事から7回に分けてカバー曲を掲載する。
読んでいる方の好きなカバーが多く選ばれているといいのだけれど。
コメント (2)
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THE BAND OF TODAY

2009-11-11 16:45:45 | ROCK
昨日は浜松のロック・バー、LUCREZIAでオンリー・ワンズを見てきた。
百戦錬磨というか、ライブ叩き上げというか、何しろ素敵なライブだった。
LUCREZIAはそれほど大きなハコでは無いが、仮初めにもロック・バンドを
名乗れば出す音の大きさは、それなりの破壊力を持って会場を支配する。
ドラムスを軸に2台のギターとベースの音圧は素晴らしく、それにも増して
ボーカルがレコードの声と同じように、何の澱みも無く響き渡ったのは
ちょっとした感動であった。バンドの音作りの上手さを思い知ると
同時に当日のミキサーである店長の青木さんにも拍手、である。

ライブは1時間ほどでセット終了、アンコールになるのだが
ここからが長かった。(笑)永遠の名曲「MILES FROM NOWHERE」を
演った後は怒涛のリクエスト大会。出来ない曲は速やかにパス、
出来る曲をどんどんこなし、次のリクエストを要求。
ちょっとばかり曲の構成や尺が短くても、もともとオンリー・ワンズの
曲は短い尺の曲が多いし、何よりリクエストでステージが進行するというのが
面白く叩き上げのライブ・バンドの面目躍如である。
気が付けば、あっという間の2時間だった。
「NEW SONG」も2曲披露され、まさかの新譜への期待も高まる。

意外と言ってしまえば失礼極まりないのだが、ライブ終了後のメンバーは
皆気さくで、おそくまでバーにたむろしていたファンと語らい、
サインにも応じていた。私は1STのリマスターCDの中の写真に
サインを貰おうとピーターにお願いしたら、ひとしきり全ての写真を
見て、全然違う写真の余白にサインを書いてくれた。
ちょっと、まて。この写真だと他の3人がサインを書く余白が無い。(笑)
で、お礼を言って作戦変更。私が指定する写真にマイク、ジョン、アランの
順にサインを貰い再度ピーターのところへ。
自分の顔に字がかかっても平気なジョンさんにも笑ったが、こちらの
勝手な想像を覆す位置に自分が書きたいことを全部書く、ピーターさんの
強引さにも笑った。マイクさんもアランさんも皆いい人たちだったのが
ライブの感動の余韻を更に増幅させる夜であった。
即席サイン会が終わった後、ボブ・ディランが流れる店内のスピーカーに
体を近づけ、一緒に口ずさんでいたピーターの姿は一生忘れない。

当日はいろいろ大変だったであろう、青木さんとわっちさん、
ライブをセッティングしたよしのさん、改めてお疲れ様でした。
LUCREZIA、なんて愛らしい場所なんだろう。また行きます。
コメント (8)
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