HARRY’S ROCK AND ROLL VILLAGE

お気に入り音楽の紹介と戯言

7回目の「LIVE AT LEEDS」

2010-11-30 18:57:26 | ROCK

ザ・フーの「LIVE AT LEEDS」はオリジナルの発売から数えて3回のお色直しがなされた。
つまり2度のバージョン・アップが施され、今回は40周年記念ということでこれまで未発表であった
翌日のハル・シティ・ホールでのライブとの組み合わせで、都合3回のお色直しというわけだ。

原盤や帯付き、はたまた各国盤を買い揃える趣味の無い私でも、「LIVE AT LEEDS」は
今回の40周年記念ボックスで、都合7度目の購入となった。今回の発売でリーズは
これが最終決定版的な扱いを受けるだろう。6回も回り道したことになるが、最短距離で
ここに辿り着けなくても、なんとなく楽しかったなと過去を振り返る私。(笑)
最初にリーズを買ったのは18歳の時で、どこにでもある日本盤LPだった。いきなり
今回のセットを10代の若者が買うのは金銭的に厳しいものがあるかもしれない。
確かに「最短距離」で決定版に辿り着くなら、これを買えばいいのだろうが、今買えなくても
いいじゃないか。本当に好きなら、そのうちなんとかなるかもしれないし。
あっ、ちなみに私は国内盤はハナから無視。そんな金があったら他に聴きたいレコードが
山ほどあるもんで。輸入盤で6000円弱での購入。

しかしながら、なんで「HULL」を別売りしないかね。たまたま次の日のライブだったから
セットにしちゃったの?。それとも「HULL」の音源で欠落したベース音を「LEEDS」から
もってきて補完したから、抱き合わせちゃったの?。
本来とるべき販売方法は別にあったのだ。

まず、「HULL」は単独で発売する。欠落部分の補填をどこでしたかを明確にしても
70年のザ・フーのライブをこれだけの音質で聴くことが出来るのなら、ファンは飛びつくはずだ。
現に今回のボックスは「HULL」目当ての人が多いはる、もとい、多いはず。
で、「LEEDS」は40周年で箱を出したいなら、既発の2枚組プラス、「HULL」の代わりに
06年6月17日のリーズ大学での演奏を2枚組CDで抱き合わせれば良かったのだ。
2002年から2006年までのザ・フーのほぼ全ての演奏はオフィシャルCD化されているが
6月17日のリーズはCD化されなかった。この時点で何か別な発売方法を考えているのかなと
思ったのだが、今のところこの日の演奏はまだCD化されていない。

しかしながら今回の箱が「深い」のは、オリジナル仕様、つまりA面4曲B面2曲のLPと
「SUMMERTIME BLUES」のシングルを添付したことである。デラックスだ、スペシャルだで
オリジナルがどんな具合だったか忘れてしまった、或いは知らないというのは話にならない。
最初に世に問われた「LIVE AT LEEDS」がどんな形であったかを再確認する良い機会なのだ。

私の「LIVE AT LEEDS」に対する思い入れは08年11月15日のブログに記してあるとおりだ。
「何故、2枚組にならなかったのだろう。」「何故、シングルは『SUMMERTIME BLUES』だったのか。」
あれから2年経っても、同じ事を考えている私がいる。

えっ、「HULL 」はどうだったのかって?。
70年のザ・フーだよ、きまってるじゃないか。(笑)

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APPLE RECORDS BOX SET

2010-11-27 17:33:43 | ROCK

発売2カ月くらい前からオーダーしていたのだが、同時注文のブツの発売が越年したため
「高額物件だから来年までキープということでいいか。」とのんびりしていたところ、HMVが
ごく短期間の40%オフをやっているのを見つけてしまった。前回のオーダーは速攻でキャンセルし、
こうして今手元にあるというわけだ。割引ポイントが14000円ほどあったので、4000円ほどで
買えたことになり、それもまたグー(GOOD)。(笑)

リンゴ・スター推薦のジョン・タブナー、ジョージ・ハリスン肝入りのラダ・クリシュナ・テンプル。
この両者をどうするかが今回の課題(笑)である。前者が初CD化かどうか知らないが
後者は前回のCD化の時は買わなかったし。結果はう~む。(笑)前者は現代音楽と言うより
クラシックかオペラかという趣で、フランク・ザッパのどちらかというと退屈な(失礼)クラシック物を
更に面倒くさくしたような感じで、まだまだ私には時間が必要。後者は香の匂いがたちこめそうな
音であるが、まだ音楽として面白みはある。近日届くであろう、ラヴィ・シャンカールの組物に
私は耐えられるのか?。(笑)まあ、「ハリ・クリシュナ」というより「ジャー、ラスタ・ファーライ」という
気分なので。そういえば、今回のCD化からは漏れたがラヴィとアリ・アクバル・カーン名義の
2枚組「IN CONCERT 1972」は何故か買ったのだった。

MJQを除いて、箱に含まれるその他のCDは過去盤で所持しているのだが、この箱を買った
本当の目当ては2枚組のボーナス・ディスクだ。特に1枚目のバッドフィンガー。アナログ時代から
CDに至るまでスタジオ・アウトテイクの収録されたブートレグを何枚も買った身としては
ここまで聴くことが出来る時代がくるとは思いもしなかった。単体CDのボーナス・トラックも
凄いのが多く、特に「NO DICE」のボーナスにはやられた。ジャケットのつくりが今ひとつなのと
旧盤CDにしか収録されていないボーナス・トラックはどうなるの、という嘆きはあるが
そのうち暇でもできたら、過去盤と今回の盤のボーナス・トラックだけを集めたCDRでもつくって
一人、悦に入りたいと思っている。(笑)

ロン&デレク・ヴァン・イートンやエレファント・メモリーをCD化して欲しいのはいうまでもないが、
アイヴィーズってどうなるのだろう。デヴィッド・ピール?。キャプテン・トリップの箱を買えばいいじゃん。(笑)

それにしても。今回の箱に入った17枚のうち、メリー・ホプキンのブックレットだけ、2枚ともしわが
多かったのは何故?。梱包の際にバイトのあんちゃんが、メリーさんに見とれちゃったのだろうか?。
それもまたグー、とは言えないが気持ちはわかるよ、気持ちは。

ああ、時間が足りない。ジミ・ヘンドリックスが届いちまった。(笑)

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これ、な~んだ?。

2010-11-26 23:10:58 | REGGAE

数日前にやっとこさ届いたのが、ウイングレス・エンジェルのCD。馬鹿でかい日曜大工で
つくったような箱に入っているのが、そこらの雑貨屋で売っているようなジュード麻の
何と言うか、複雑な入れもの。その中に2枚のCDと1枚のDVD、ステッカーにブックレット、
そして掲載写真の紙きれ。2枚のCDのうちの1枚は過去盤だし、普通に流通するCDを買えば
事足りるのだが、酔っ払いの勢いというのは止まらないもので、この「紙きれ」目当てで
世界限定100枚の仲間入りをしてしまった。DVDはほとんど演奏シーンが無く余り面白いとは
言えないのが、少々残念。

ストーンズ・ファンには良く知られた海外のHPでこの箱の全貌を見ることができるのだが、
どうも「紙きれ」のデザインは1種ではないようで・・・。(笑)
こんなものを買うのは好き者か変わり者のストーンズ・ファンであるのは間違いなく、何れにせよ
辛い出費であるのは間違いない。

それでも、レゲエ或いはナイヤビンギというものに、ある程度の嗜好があれば幾らかは
救われるというものだ。ジャスティン・ハインズのレコードを聴いたことがあるなら、尚更だ。
もう、自分を納得させるために、いろいろと後付けしているのだが、私が「レゲエ100選」に
トライする景気付けというか、ご褒美というか、そんなふうにさえ捉えている。
勿論、ジャスティン・ハインズも私的レゲエ100選にランク・インしている。

ナイヤビンギではないが、ジャスティン・ハインズ&ザ・ドミノスの76年の「JEZEBEL」は
一度は聴くべきだろう。オジー・ヒバートとアーネスト・フー・キムの二人の仕切りによる録音の妙と、
アルバムの全曲で映画「ロッカーズ」の主人公であるホースマウスがドラムスを叩くという
二つの隠し味が、ジャスティンの歌唱に彩りを添える。

「レゲエ100選」も実のところ、後5枚を残してほぼ確定なのだが、残り5枚が辛い辛い。
アーネスト・フー・キムの技が冴える「LIBERATED DUB」を入れるか、はたまた
オジー・ヒバートの「LEGGO DUB」を選ぶか・・・。どっちも選ばなかったりして。
今夜も眠れない。(笑)

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ロック誕生

2010-11-25 17:06:17 | 日本のロック・ポップス

この映画を下敷きにしたであろう、テレビ番組「ロック誕生 ~ニッポンRock40年~」を
見た時に、感じた違和感は以前書いたのだが、そこで書かなかったのはコメンテーターの
発言についてだ。番組の趣旨に沿うように編集されていることを考えれば、一部を
抜き出して云々するのも気の毒な気もするが、放送されたということは、そこで発言した
ことは事実であり、個人的にはそこにがっかりしたのである。
BS2で、12月28日に全6回が一挙に再放送されるので、未見の方は見るのも一興。

あまり期待せずに見た、映画「ロック誕生」のDVD。期待せずに見たせいか、実は
すっきりと見ることが出来た。演奏される曲にテロップが被らず、いらいらするナレーションが
無かったというのもあるし、先日のテレビを見た後、自分の中で勝手ながら、日本のロックが
どこらへんから始まったかというのを正解でなくとも定義付けする機会を作ったから、
というのもある。大体、この映画は「THE MOVEMENT 70'S」という副題があるし。
映画上映時には収録されていた、村八分がオミットされているが気にしない、気にしない。
だって、皆あのボックスもっているでしょ。(笑)

それよりも何よりも、テレビと全く違ったのがコメンテーターの話が良かったという点だ。
ミッキー・カーティスにはもっと多くを語って欲しい。以前、雑誌「ロック画報」における
インタビューもやたらと面白かった。キャロルと外道に目を付けたというだけで
表彰ものだが、制作者としてハズした仕事の方が多かったという趣旨の話もあった。
その事実を語る自然な感じが良かった。
テレビではがっかりしたのだが、この映画での近田春夫の話は深い。
「コマーシャルなだけでも、アングラなだけでも面白くなく、そこがうまく混じり合ってこそ
ロック」という趣旨の話は、実に的を得ている。

ロックは売れていいのだ。売れてミュージシャンが潤う事の何が悪い?。
そう思うのだが、ロックは反体制で、それ故に金儲け自体が悪のように思われた時代を
孤軍奮闘した内田裕也の、愛憎入り乱れたインタビューこそ、ロックの歴史の
ある一面の核心なのだなあと思うと、70年代をサバイブしてきた人達の『思い』と言うのも
なんとなくわかる。

いずれにしろ全てを見終わって、「買って良かった」と思えるDVDであったことを記しておく。

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頭脳警察 / 無冠の帝王 結成40周年記念BOX

2010-11-24 22:20:57 | 日本のロック・ポップス

ここのところ、精力的なライブ活動と精力的なリリースが続く頭脳警察。結成40周年と
いわれると単純に「凄いなあ」と思うのだが、ついさっき『EL&○40周年』なんて文字を何気に
見てしまうと「なんだかなぁ。」と、その価値を貶める気分になるのは、けしからん話である。(笑)

今回の箱は、CD7枚とDVD2枚で構成され、まだ一部しか見聴きしていないのだが
なかなか素晴らしい内容だと思う。しかしながら諸手を挙げて万歳するわけにはいかず
つっこみ処があるのがZKらしい。そりゃそうだ、万歳は降伏のポーズでもあるのだから。

まず1枚目の最新スタジオ録音が素晴らしい。圧倒的迫力で生まれ変わった「風の旅団」
「七月のムスターファ」に息を飲む。「落ち葉のささやき」の朗読が載ったオリジナル・バージョン、
歌詞が違う「万物流転」も面白いが、何より耳を奪われたのが、長尺の詩の朗読を含む
「時代はサーカスの象にのって」だ。古臭いと感じる若い人もいるだろうが、私のような
特に熱心な寺山ファンでない者にも、パンタの朗読は胸に響いた。

75年12月31日の所謂「解散ライブ」は、それまでアンダーグラウンドで出回っていたテープで
聴くことが出来なかった曲を多く収録している。本来のテープでは曲と曲の間のすさまじい(笑)
ダレ具合や客席の友川かずきのヤジを聴くことができ、ドキュメンタリーとして面白いのだが
今回のCDはそういった部分はカットし、演奏に焦点を合わせている。
天晴れなのは、一部の店が昨年の新譜「俺たちに明日はない」購入特典として配った、
「悪たれ小僧」「詩人の末路」が未収録であるということだ。
タワーと赤黒で2枚買った貴方が偉いということです。斜に構えた私はルーザーというところか。(笑)

映像はメインで2001年のツアー・ファイナルを飾った渋谷AXのものだが、ボーナスとして
05年8月13日、日比谷野音での演奏が4曲収録されている。これが何となく腑に落ちないのだ。
当日はトシが参加していないにも関わらず、ZKを名乗ってライブをした異例の日である。
「トシと俺がいればZK」と折に付け発言するパンタだが、これは一体何だったのだろう、いや
今回のボックスに入れるべきだったのだろうか?。しかも収録された4曲は当日の演奏順では無いし。

あまりライブに足を運ばない私だが、02年10月25日東京厚生年金会館は、現場で見た。
どちらかというと後ろに近い席だったがミキサー卓の近くだったこともあって、パンタと藤井一彦の
ギターを(どんどん音が大きくなった気がしたが)聴き分けられたのは収穫だった。
この日の一彦さんは共演の△人囃子に対し、複雑な感情を抱いていたことを後で聞いたのだが
内実を文字にするのは止めておこう。何はともあれ、自分が行った日の演奏が収録されているのは
何となく嬉しい。

それにしても、メジャー・カンパニーからの発売であることをイヤでも思い知らされるのが
今更の伏字である。「麻薬」だの「グラス」だのといった言葉を今更検閲する必要があるのか。
あっ、でも最初にZKのアルバムがCD化された時に、バイクをふかす音や銃撃音で言葉が
消されているのは何となく格好良いと思い、今でもそれを聴いたりするんだけど。(笑)
真実を知っていても、隠されたものを見たくなるのは人間の性なんでしょうね。

90年のZKの再始動は、私にとってはまさに大きな意味を持っていた。最初の仕事を退職した
まさにその日に初めてZKを見たこと、藤井一彦という類まれなるギタリストを知ったこと・・・。
現在のZKは演奏面で充実している。次は『全曲ライブ』を心して待ちたい。

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外道 / VIDEO GEDO

2010-11-22 22:15:11 | 日本のロック・ポップス

もうすぐ届くであろう、頭脳警察の40周年記念ボックスの到着を前に前夜祭とばかりに
引っ張り出したのが、このDVD。この間までZKとツアーをやっていた外道が2004年に
リリースしたDVDで、この頃何度目かの再結成をして盛り上がっていたものだ。

1枚ものDVDとしては6090円となかなか高額だったのだが、168Pの豪華写真集と
70年代の映像をまとまった形で見ることが出来るという貴重さ故に、発売と同時に買った。
トータル145分の中身は、水増し感のある部分もあるにはあるが、あれから6年経ったのかと
思うと03年の映像ですら、懐かしい感じがする。

何より興奮するのは75年の「TVKヤングインパルス」での3曲。外道は曲間のMCも
面白いバンドで、ここでは「香り」を演奏する前に「我々のヒット曲」と青木が紹介し、
それを受けて加納が「おまちどうさま」というところなんかは阿云の呼吸で、たった
これだけのやりとりが、いちいち格好良いのだ。客席にはリーゼントとパンチパーマ。
バンドは長髪なのに、そんなヤツは客席にいない。(笑)
翌76年は、たった1年後だというのにバンドの音は大きく変貌する。76年の演奏も3曲
収録されていて、ノリのいいロックンロールからフュージョンの色合いを帯びた曲調に
変化した様がよくわかる。諸悪の根源(といいきってしまおう)はダブル・ネックのSGか?(笑)
それはともかく、70年代のライブを曲が完奏する形で24分も見ることが出来るのは
事件だったのだ。

03年の映像は50分ほど収録されていて、当時スペース・シャワーTVで生放送の時間内に
収まりきれなかったアンコール部分が収められているのが個人的には嬉しかった。
これは西部講堂でのライブで、オープニング・アクトがギター・ウルフだったのも実に良かった。

03年に出た外道のベスト盤には、74年に放送された「新若者考~シラケの季節をぶっとばせ」
という、外道とそのファンを撮影したドキュメンタリーをDVD化したものが付いていたのだが、
この「VIDEO GEDO」にもそれは収録されている。この映像は必見で映像の後半には伝説の
町田警察署横に特設ステージを組んで演奏した時の模様を断片的に見ることが出来る。
この日のライブはCDにもなったので未聴の方はそちらで、当時の外道のユーモアを存分に
楽しんでいただきたい。

そしてDVDの最後は75年の川口湖畔での演奏を断片的に捉えた映像で終わる。
ほんの短い断片の寄せ集めだが、それでも外道の格好よさは見る者の目を捉えて離さないだろう。
改めて思ったが、実に野外の似合うバンドだったのだなぁ。

ゲ・ゲ・ゲ・ゲゲゲゲゲゲ・ゲ・ゲ・ゲ・ゲ・外道!。

「声が小さい!」(笑)

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PAUL McCARTNEY & WINGS / BAND ON THE RUN

2010-11-21 17:33:13 | ROCK

大物アーティストの再発も、三回り目くらいになると次々と合わせ技を絡めて、手を変え品を変え
我々の懐を狙う。哀しいかな、潤沢な予算があるわけではないので、ボウイ様の時と同じように
ウイングスの「BAND ON THE RUN」は1万超えの大箱を入手できず、CD2枚+DVD1枚の
デラックス・エディションを購入することになった。

だいたい、ふた昔前ならポール関係の中古LPは300円~500円で買えたのだ。
様々なおまけが添付されていた「VENUS AND MARS」の、おまけ完品帯付きミント盤を300円で
買うことができたのだから、いい時代だった。そんなポール(どんな、ポールだ)のCDを
値引いても3600円で買うというのは、昔に比べると高い買い物をしたということになるのだが
CD2枚とDVD1枚というフォーマットだと、それほど高くないと思えるから、時代は変わる。
いや、単純に私の状況が変わっただけなのだが。(笑)何年か前に出た2枚組CDを
買っていなかったから、割と喜んでいられるのかも、というのもある。

上等のリマスターである。そんなに良い耳を持っているわけではないが、昨年のビートルズの時と
同じような質感で、今後のリリースも楽しみになるというものだ。オリジナルの「BAND ON THE
RUN」が胸躍る楽しいアルバムなのを再確認したのはいうまでもない。今後の再発に期待を
持たせたのはDVDである。

つまり、大して画質のよくない「ONE HAND CLAPPING」を収録したと言う事は、今後リリース
されるDXエディションで、73年の「JAMES PAUL McCARTNEY」や、あの「ROCK SHOW」、
はたまた75年の「WINGS FLY SOUTH」が正式に日の目をみるかも、という期待ができるのだ。
いや、なんだか楽しみだな。

それにしても、ポールは凄い男だ。曲の中で、どんなギター・ソロよりも印象的なフレーズの
メロディーを、簡単に演奏できるようにしてリンダに弾かせるのだから。

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ガンジス渡れば明るい光が・・・

2010-11-19 18:53:46 | DAY BY DAY

「亨起きろ、おきろ。」
「うん?。」
「見ろ、亨。いつまでもダラダラしてんのも邪魔くさいし、今更日本盤買う気なんて
更々無いから、強行突破してやったぜ。」
「すげぇよ、兄貴ィ。」
「これで、綾部のババァにも嫌味言われなくて済むぜ。辰巳には買ったことは内緒だぞ。」
「ところで兄貴ィ、『GASLIGHT』も持ってなかったの?。」
「それは言わない約束でしょ。」

「亨、お前なに手紙書いてんだ?。」
「あんまりこのCD凄いからさぁ。」
「ああ、ボブ・ディランに手紙書いてんのか。」
「兄貴、拝啓のけいってどういう字?。」
「漢字はお前の方がよく知ってるでしょ?。」
「ああわかった、競馬の競だ。」
「それでもいいし、軽率の軽でもいいんだよ。」
「兄貴は偉いよなあ、やっぱり中学卒業だから。」
「おだてんなよ。」

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どうしようかな

2010-11-17 20:10:31 | 日本のロック・ポップス

先日BSで30分×6回にわたって放送された「ロック誕生~ニッポンROCK40年」。
基本的にドキュメンタリー物は好きなのだが、今回の番組は私の中では未消化な状態だ。
「視点」がずれていると見ていてがっかりするのは当然で、これは私の考え方と映画もしくはテレビの
制作者の考え方が違うということで、深く触れないが「始点」がずれているということだけは
書き記すことにする。少なくとも私にとっては「ニッポンROCK44年」だから。

もうすぐDVD化される映画「ロック誕生」は予約してあるのだが、テレビを観終わった後は
予約を取り消そうかと思った。しかしながら、「はっぴいえんど」「F.T.B.」「ハルヲフォン」と
いったバンドの映像をテロップがかからない状態で手元に置きたいという欲望のほうが
上回って、今でも予約は取り消していない。今回のDVDは映画と違う「ディレクターズ・カット」との
ことだが単に「村八分」の映像が使用できなかっただけ、なんてオチだったら辛いなぁ。

掲載写真は94年にリットー・ミュージックからVHSで発売された「日本ロック映像全集」で
全部で3種リリースされた。生意気にコピー・ガード仕様のビデオである。(笑)
掲載写真の「VOL.2」には「イエロー」「四人囃子」「めんたんぴん」「ジョニー、ルイス&チャー」ら8組の
映像が46分収録されていて、先のBS放送で流れた4バンドの映像はこれでフル・レングス版を見ることが出来る。
私は当時このビデオを「四人囃子」をメインの目当てで買ったのだが、BSで見た方はご存じの通り、
あまりに短い映像でがっかりしたのだが今思えば、映像が残っていただけでも有り難いものだ。

フジテレビ映像企画部が発売にかんでいるので、CXに残っている歌番組からの映像もあり
80年の「シーナ&ザ・ロケット」76年の「憂歌団」の貴重な演奏を見ることもできる。
ちなみに「VOL.3」には「上田正樹とサウス・トゥ・サウス」「金子マリ&バックスバニー」らが収録されている。
先のBS番組で、いくらNHKのアーカイブならふんだんに使えるといっても、やたら映像が使われた
あのバンドの名前は出さないのさ。あれ、なんで「VOL.1」を買わなかったのだろう。(笑)

このビデオのシリーズに収録された「岡林信康」「遠藤賢司」は、もうすぐDVD化される70年の
第二回全日本フォークジャンボリーの映画「だからここに来た」からの映像。未見の方は必見の映画だが
かつて放送されたものをDVDにしてある私は金欠と言う事もあって、今回はスルーするかも。

単純にバンドの演奏だけを8組みづつ脈絡なく並べただけのビデオだが、押しつけがましい意図や
主張が無いだけ、素直に楽しめるというものだ。こんな感じのDVD出ないかなあ。

追加:さっき買ってきたばかりのレコード・コレクターに「ロック誕生」のDVD発売の広告が載っていて
映画で使われなかった曲が4曲追加される模様。広告には「4曲も」という書きかたをしていて
いやぁ~、ありがたいですね。

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WILLIE WILLIAMS / ARMAGIDEON TIME

2010-11-16 20:00:53 | REGGAE

レゲエのアルバムを立て続けに聴いていくと、ヤバいことになる。実にヤバいことに。
それがどういうことかというと、ロックのレコードが酷くゴテゴテと飾りつけたものに思えたり
かったるく感じたりするのだ。これはロック者としては非常にまずい。ロック馬鹿一代を標榜しても
いいというくらいロック好き(それでも、最早期間限定なのだが)のはずなのに。
家ではレゲエ、カーステではストーンズとデッド。ああ、なんだかダメ人間になりそうだ。(笑)
先日のBSでの日本のロック特集が楽しめなかったのは、これが一因かも。(?)

『レゲエ100選』にトライすると大見栄を切った以上、ちょっとは気合を入れているのだが
選盤の基準には、どうしても今まで聴いてきたロックからの影響が大きく関わってくる。
ウィリー・ウイリアムスのアルバム『ARMAGEDON TIME』(掲載写真)もそんな1枚だ。
勿論100選の内の1枚である。

ウイリー・ウイリアムスというと、今でも最初に浮かぶのは1980年にアントニオ猪木と
異種格闘技戦を闘った空手家である。今までテレビで見てきたプロレスとは違った緊張感と
うやむやな感じでリングアウトになってホッとした妙な気持ちは、今でも忘れられない。
もっとも私は20歳くらいまで、猪木が世界で一番強いと信じていたのだけど。(笑)

レゲエのウイリー・ウイリアムスは、クラッシュのファンなら避けて通ることはできない存在だ。
なにせ、シングル「ロンドン・コーリング」のB面でウイリーの「ARMAGEDON TIME」をカバー
したのだから。クラッシュのレパートリーとしては、比較的地味な感じがしたが、
ウイリーのバージョンはドラムスの刻みは単調なものの、キーボードとホーンのアレンジが
効果的で気持ちがいい。というか、この曲には実はオリジナルがあって元曲はサウンド・ディメンションの
「REAL ROCK」でこれをダブにしたトラックに歌を被せたのが、ウイリーのバージョンである。
サウンド・ディメンションの盤は60年代の録音だが、2008年にCD化されたので今でも
容易に聴くことが出来るので、興味のある方はそれも試してみていただきたい。

スタジオ・ワンに残されたトラックを駆使してつくったアルバムなので、土台は保証されたような
ものだが、そこに被さるボーカルの素晴らしさは素直に認めるべきだろう。
「TURN ON THE POWER」のトラックの勢いに負けず劣らずの、ダブル・トラックで録られた
ボーカルの活きの良さは、ソウル・ファンにも聴いてもらいたいほどだ。
アルバムの構成も見事で、最後はミディアム・テンポの幾分甘めの曲調で終わるのがいい。

このアルバムは1度CD化されたのだが、アナログ盤とは似ても似つかぬジャケットでのCD化だった。
LPのジャケットを見て何の予備知識も無しに購買意欲が沸くかと問われれば、それは疑問だが
私はこのジャケットが好きだ。結構、本人に似ていると思いますよ。(笑)

クラッシュ絡みでいくと、トゥーツ&ザ・メイタルズや、マイキー・ドレッドも当然ながら外せない
ということになる。なんだか、楽しいな。(笑)

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きっかけは、コレでした

2010-11-14 18:00:16 | DAY BY DAY

以前から「当ブログが続いていれば、何時かは『スカ/レゲエ 100選』をやりたい」と、何回か書いた
ことがある。しかしながら、レゲエのアルバムというのはCD化された物が少なく、またCD化されても
すぐに市場から姿を消す。未CD化のアナログは、なかなか見つからないか見つけても高値が付いている
ので、なかなか入手に至らない。「それはソウルも同じじゃないか」と言われれば全くその通りで、
2008年2月の「ソウル/ファンク100選」は勢いだけでやってしまった。
あの時点では、あれでよかったと強がるしかないのだが、レゲエの場合、手持ちの数百枚の盤だけで
選ぶのは早計との思いが強く、なかなか実行に至らなかった。

ここのところ、バニー・ウェイラーのシングルを集めてCD-Rにした頂き物を良く聴いていて
「あっ、俺も1枚持っていたな」と棚を探すと出てきたのが掲載写真の1枚。
ジャケットには「SOLOMONIC PRODUCTION」「BUNNY WAILER」と書かれているだけで
曲のタイトルはどこにもない。まあ、ちょっと凝ったカンパニー・スリーブと思えばいいだけの話だが
買った当時は気にもしなかったが、今見ると不思議な感じでレコードのレーベルを見ると
曲名が書いてあり、81年の盤だということもわかる。ディストリビューションはラフ・トレード。

「ああ、時代だなあ」と想いながら、このシングルについて検索したところ・・・・。
いきついたのが、レゲエのレア盤をダウンロードできるHPというかブログというか、まあどっちでも
いいが、そういう処で更に検索を進めて、数ヶ所からレゲエのアルバムを約250枚ほど
聴くことができた。

結局、聴かなければ話にならなかったのだ。
選んだ250枚は、ほとんど外していない。信頼するガイドブック、海外のHP、試聴できるレコ屋のHPを
駆使した情報の蓄積に、錆ついていなかった「ジャケ買い」の勘。これと手持ちの盤を合わせれば
当面、恥ずかしくない「レゲエ100選」が出来るとの結論に至った。
「日本のロック/フォーク100選」「ソウル/ファンク100選」と同じく、1アーティスト1枚縛り。
来年初頭には完成させたい。

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フェラ

2010-11-12 20:30:18 | DAY BY DAY

また同じ事を書くのだが、『ワールド・ミュージック』という言葉が嫌いである。そして、その何だか
よくわからないが便利な言葉でまとめられる音楽が嫌で仕方なかった。理由は単純で、私が
好きな『ロック』が貶められるような気がしたからであり、上から目線でさも高尚な音楽であるという
語り口で紹介する雑誌がふんぞりかえっているのも気分が悪かった。

それでもフェラ・クティの名前は気になった。何せ男の子なもんで。(失礼)
冗談はともかく、胡散臭い山師のようで策士のような男の顔写真と、その男がナイジェリアの体制と
闘い続けた闘士であるというキャプションだけでもインパクトは強かったのだが、生み出すサウンドは
ジェームス・ブラウンの影響を汲み取れるファンクだという内容の紹介文は、私には十分に
刺激的であった。

掲載写真はフェラ・クティの偉業が詰まった「THE COMPLETE WORKS OF FELA ANIKULAPO
KUTI」と題されたボックスで、26枚のCDと1枚のDVDで構成される。
驚くべきは価格でHMVのマルチバイを使えば11831円で購入できるのだ。アナログ盤を探すことは
困難なので、私は最初からCDを買っていたのだが、後にこれがちょっとした購買意欲を削ぐ一因となった。
我が国ではフェラのCDは現行の紙ジャケが出る以前は、まとまった形で2度ほどCD化される機会が
あったように記憶する。オリジナルのアルバムの収録時間が短いこともあって
大抵のCDは所謂「2in1」で発売されたのだが、最初のCD化と2度目のCD化の際では「2in1」の
組み合わせが違う盤があった。つまり買い逃した盤を買う際に、以前買ったCDに含まれる
アルバムがカップリングされることがあるわけで、何となく複雑な感情が頭をもたげたのだ。

今回も26枚中20枚はカップリングだ。しかし、これだけまとまって驚異的な安価での発売である。
最早文句は言ってられないのだ。CDが入った紙ジャケが簡素でも、過去盤と組み合わせが違う
「2in1」でも関係無いのだ。延々と続くリズムの渦に体を預ける、快感原則を最優先させた方が
精神的にも肉体的にも気持ちいいのだから。

DVDは基本はドキュメタリーなのだが、ベルリン・ジャズ・フェスティバルやグラストンベリーでの
演奏をまとまった形で見ることが出来るし、カラクタ共和国での呪術的ライブの様子も伺える。
軍に攻撃されてカラクタ共和国が壊滅させられた記事や写真も生々しい。
日本国内のDVDデッキでは再生できない機種があるようで、我が家の新しいデッキでは
再生できなかったが、5年程前に買ったデッキでは走査線の問題も無く再生出来た。

日本語解説なんかなくても構わないさ。レコード・コレクター誌94年3月号から95年3月号にかけて
連載された『フェラ・クティの全アルバム』をテキストに十分楽しもうじゃないか。
ザッパ特集号で始まり、ストーンズ特集号で終わるというのが、今思えば何とも出来過ぎである。
ところで、フェラ好きの女の子っているのかなぁ。
えっ、「フェミ好きです」って。恐れ入りました・・・・。(笑)

 

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ドキュメンタリーの極致

2010-11-10 20:38:34 | ROCK

今年の春頃だったろうか、COLLECTOR'S CHOICE MUSIC LIVEと銘打って、ジョニー・ウィンター、ホット・ツナ、
ポコの70年代初期のライブ盤が廉価でリリースされた。廉価だったのとジャケット写真が良かったので3枚とも
購入したのだが、どれもなかなかの音質で楽しめた。そんなCOLLECTOR'S CHOICE MUSIC LIVE から
ジェファースン・エアプレインのライブ盤が4種発売された。

エアプレインのライブ盤は、近年ちょっと怪しげなブツが数枚リリースされているのだが、今回の4枚はどれも
アーティスト写真がしっかりしていて、尚かつ音質もなかなかの物だ。特筆すべきは掲載写真の2枚。掲載写真右は
66年10月15日、フィルモア・オーディトリアムで収録され、この日はヴォーカルのシグニ・アンダースン最後の
ライブであり、掲載写真左は翌16日同じくフィルモアで収録されたのだが、この日は新加入のグレイス・スリックの
お披露目コンサートだった。
普通、メンバーが交代する時というのはバンドの進行は停滞するものである。アルバム制作中なら中断し、
ツアー中ならツアーは延期になったり中止になったりする。大抵メンバー・チェンジはバンドが活動を停止あるいは
充電期間中に起こるパターンが多いのだが、エアプレインは何の空白期間も無くメンバーチェンジを敢行したのだ。
容易周到というべきか、前進を止めたくなかったからか何れにしろエアプレインの歴史の中でシグニの脱退の
翌日にグレイスが歌ったことは有名であるが、その事実が記録されこうして耳にすることが出来ることに、
ちょっと興奮している私がいる。
そういえば、このバンドはそれ以前にドラマーの交代を速やかに敢行しているのであった。

出産を経て家庭に入るシグニの挨拶に対し、観客は暖かい拍手を送っている様子が伺えるのだがおそらく、翌日の
ライブは元グレイト・ソサエティのグレイス・スリックが加入して歌うことは事前にアナウンスされていたのだろう。
翌日の演奏は大して混乱も無くゆったりと始まる。それにしても、バンドはどんなふうにリハを重ねたのだろう。
楽器奏者でなくボーカリストの交代だからレパートリーや曲のキーを含めて綿密な打ち合わせがあったであろうことは
想像に難しくない。 グレイス加入後初のライブではカバー曲がレパートリーの1/3を占め、テンポも割合ゆっくりとした
曲調のものが多い。これは前夜からの流れをそのままいるといえる。ここではまだグレイスの曲はレパートリーに
組みこまれていないが、今回発売された内の1枚である約1ヵ月後の11月25日では「WHITE RABBIT」を
聴くことが出来る。後にアルバム「SURREALISTIC PILLOW」に収録される曲も徐々に増えてきて、
今回発売されたライブを続けて聴くと、まさに歴史が動かんとする様を体感できるというわけだ。

グレイス・スリックの参加はバンドが絵的に注目を浴びる存在になるのに大きく貢献したといえるが、
個人的なことを言えば、エアプレインのレパートリーの中で好きな曲は大抵、マーティー・バリン作だ。
演奏を聴くとなると、ジャック・キャサディのベースとヨーマ・コウコネンのギターに耳がいくという具合で
私にとっては何とも不思議なバンドなのだ、ジェファースン・エアプレインというバンドは。

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JEFF BECK / LIVE AND EXCLUSIVE

2010-11-07 16:48:02 | ROCK

譜面が読めるわけでなく、ギターを弾くわけでもない私が何故ジェフ・ベックに惹かれるのか。
これは昔からの疑問である。どちらかというとギタリストの長尺のソロなんてのは邪魔くさいと思っているのだが
それは「バンド」とか「曲」のアンサンブルを重視しての物言いであって、すべての縛りを超越した
ジェフ・ベックという存在の前では、そんな物言いは無効なのだと自分を納得させている。

「EMOTION & COMOTION」はボーナス・トラックがどうした、DVDがどうしたフィギュアがどうしたと
様々な形態で発売されたので「なんだかなあ」と思っていた。まあ私はフィギュアに興味は無いのだが、
何度も買いなおした方もいるだろう。以前と比べて熱心でなくなった私は、発売日に購入したわけではなく
後からでた日本盤のボーナス・トラックとDVDが付いたヤツをのんびりと買ったのだけど。

そんなものだから、ジェフのライブ音源がiTunesで販売されることも知らなかったのだが、ジェフが
そういう販売方法を試みるというのは何とも意外である。ギターへの探求心を持ち続けるのと同様に
新しいことにもトライする姿勢が今のジェフにはあるというのは、何とも嬉しいところだ。
しかしながらiTunesでの買い物なんて興味無いのが、旧態依然とした私である。配信される曲と同じ内容の
CD-Rがamazon USAで購入できると言うので掲載写真のブツは、そこで購入した。
本体が8.98ドルで送料が7.98ドルの計16.96ドル。
送料とCD-R1枚の値段が、ほぼ同じなのが馬鹿らしいが形に残った物が欲しいのと、私が探した時点では
amazon USAでしか購入できなかったので仕方が無い。

簡素なジャケット(ブートレグによくあるカラー・コピーのような感じ)にCD-Rという中身。
配信に使ったのと同じだからだろうか、曲が終わった後の歓声のフェイド・アウトの編集が雑な気もする。
30分ちょっとと尺も短い。しかしながら、とりあえずオフィシャル・ライブなのでCD-Rとはいえ
形に残る販売措置がとられたのでホッとしている。iTuneでは映像も販売しているのだが、これは
どうなるのだろう。そのうち、音源と映像をセットにして販売する店あるいは国が現れるかもしれないが
その時はまた考えましょう。

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男前の肖像シリーズ・バイクと男前番外編

2010-11-06 18:09:20 | REGGAE

以前、アルバム単位で「クイーン」を熱心に聴いていないことを書いたが、それは初期と後期の話で78年の
「JAZZ」から82年の「HOT SPACE」の期間のアルバムはよく聴いた。おっとここでも、フラッシュ・ゴードンの
サントラは除くという注釈が入るのが面倒くさいが(笑)それが事実だ。
「JAZZ」というアルバムはジャケットも好きだし、収録曲も好きな曲が多い。その中にシングルにもなった
「BICYCLE RACE」という曲がある。歌詞中に「スター・ウォーズ」「スーパーマン」「ジョーズ」「ピーターパン」等の
固有名詞が登場し、プロモーション・ビデオにはそれらのアニメーションが挿入されていたのだが、現行DVDで
見ることができる「BICYCLE RACE」では、アニメの部分は差し替えられている。何だか残念なのだが
それらの名詞が歌詞中では否定的に扱われているのと、いろいろな権利関係のしがらみがあって差し替えに
なったであろうことは想像できる。

そうそう、この曲の歌詞で凄いと思ったのは歌詞中に『FAT BOTTOMED GIRL』という言葉が出て来るところだ。
この言葉はそのままクイーンの曲名であり、アルバム「JAZZ」のA面2曲目に収録されている。アルバムを続けて
聴き進めるとA面4曲目の「BICYCLE RACE」に辿り着くわけで、そこで2曲前のタイトルが耳に入ると「おおっ」と
思ってクレジットを見ると二つの曲は作者が違う。「FAT BOTTOMED GIRL」はブライアン・メイの曲で
「BICYCLE RACE」はフレディー・マーキュリー作。私的には両方ともフレディーのイメージがあるのだが、それが違った
ということでも記憶に残っている。
クイーンの何が気に入らないかというと、それはドラマーの演奏と作曲能力なのだが、それはまあいいか。(笑)

で、自転車絡みでやっと辿り着きました、ココ・ティー。(笑)
バイクと言えば日本語の感覚だと単車だが、本来は自転車を指す。よって「『番外』とは何事か、俺が本流だ。」と
言われればその通りであるが、ここまできたら後戻りは出来ないのである。

掲載写真は85年のアルバム「I LOST MY SONIA」。これがデビュー・アルバムだが、ココのレコーディングの歴史は
74年に始まる。80年代であること、当時のジャンル分けがダンスホールであったことで、聴かず嫌いを
通していたが、やっぱりジャケットの魅力には抗えなかった。グラサンで自転車に跨り何となくイキがっている感じが
格好悪くも格好良いのである。収録時間が短いのも飽きずに聴ける範囲で良かったし、歌も多少甘くスムース。
しかしながら、ココこそ、その後のコンピューターライズド・レゲエを牽引する役割を果たした人でもあり、
なかなか他のアルバムに手が出せないのであった。
ココには他にも自転車に跨ったジャケットのアルバムがあるので、これはいつか「ジャケ買い」したいと思っている。

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