HARRY’S ROCK AND ROLL VILLAGE

お気に入り音楽の紹介と戯言

FISHERMAN STYLE

2014-02-28 00:15:43 | REGGAE

フィッシャーマンという言葉は日本語にすれば、漁師とか釣り人という意味であるが
私がこの言葉を初めて知ったのは18歳の時である。

大学に入学して間が無い、まだ少し肌寒い4月半ば頃だったろうか。服装に頓着しない
私にクラスのある男が声をかけてきた。「そのフィッシャーマン・セーター、ええ感じやな。
自分、結構オシャレか?。」な、なんなんだこの唐突な会話は。
私は肌寒いから適当なセーターを着ていただけなので、何のことだか話の意図が
見えず、「さよか、ほな。」と言ってその場を去った。

それでもフィッシャーマン・セーターという耳慣れない言葉は記憶に残った。
そこで、調べてみるとどうも、アイビー(死語ですな)に人気のセーターだったようで、
私が着ていたスタジャンのイメージと相まってそういう話をふってきたのだろう。

これはいかん、何せ心は一本気なロックンローラーなのだから。
で、私は慌てて前から欲しかった濃い茶色のジャケットと白いシャツを買いにいった。
お手本はストーンズの『START ME UP』のPVでのキース・リチャーズさん。(笑)
似合うかどうかはさておき、一本気なロックンローラー(笑)の自尊心は回復したのであった。

その後、スカジャンを買ってしまい、何だかわけがわからなくなってしまった(笑)のだが
四国の田舎に帰ってスカジャンを着ていると「おおっ」と羨ましがられたのであった。
昔のヤンキー気質が抜けていない同級生に褒められても嬉しくないので、フィッシャーマン・
セーターと共に破棄しようとしたところ、スカジャンは意外なところで引き取り手があった。
妹だったのだけど。(笑)男物の青と銀のスカジャン(背中には鷲の刺繍)を着るような女とは
つきあいたくないものだ。(笑)

おっと、くだらない前置きが長くなった。
掲載写真は06年に出たコンゴス&フレンズのアルバム「FISHERMAN STYLE」。
レゲエ特有の用語にリディムという言葉がある。一般的にはリズムと呼ばれる言葉と
ほぼ同義であるが、レゲエでは格好いいリディムを使いまわすことが当たり前である。
好きなリディムを使ったトラックを集めるという遊びを楽しむことができる大らかさも
レゲエの魅力の一つであろう。

このアルバムはコンゴスの名盤「HEART OF THE CONGOS」の1曲目に配された
『FISHERMAN』のリディムを使って24組のミュージシャンが様々な解釈で同曲を
演奏する企画盤。

コンゴスのオリジナルの編集バージョンで幕を開け、ビッグ・ユース、ホレス・アンディー、
マックス・ロメオ、フレディー・マクレガー、Uロイ、ディリンジャー、グレゴリー・アイザックスら
大物が大挙参加しているところが、この企画の価値を大きなものにする。
スムースな歌唱を聴かせる者がいれば、速射砲のようなトースティングでたたみかける
者もいて、元を正せば同じ曲なのに、ここまでバラエティーに富んだものになるのかという
驚きがある。とどめはアップセッターズのダブで、これがまた格好良い。

レゲエという音楽の懐の深さを知るには、もってこいの1枚である。

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AREA 203

2014-02-27 01:29:43 | LAND OF 1000 DISCS

       

LYNN TAITT & THE JETS / ANTHOLOGY 65 - 73 (2005)

EARNEST / RANGLIN / RANGLIN ROOTS (1976)

       

THE MYSTIC REVELATION OF RASTAFARAI / GROUNATION (1973)

DADAWAH / PEACE AND LOVE (1974 → 2010 CD)

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AREA 202

2014-02-26 07:41:03 | LAND OF 1000 DISCS

       

AUGUSTUS PABLO / ITAL DUB (1974)

AUGUSTUS PABLO / THIS IS . . . AUGUSTUS PABLO (1973)

       

AUGUSTUS PABLO / ORIGINAL ROCKERS (1979)

SOUL SYNDICATE / HARVEST UPTOWN , FAMINE DOWNTOWN (1977)

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PASSION

2014-02-25 00:05:03 | JAZZ

昨日と同趣向の盤をもう1枚。
掲載写真は95年9月にニューヨークはレインボー・ホールで行われたチャリティー・
ディナー・ショーを収録した青江三奈の「PASSION MINA IN N.Y.」。
93年にマル・ウォルドロンらと製作したアルバム「THE SHADOW OF LOVE」が
好評だったことを受けてのジャズ仕様のライブ盤である。

ここで頭をよぎるのが、八代の時は「演歌」とどう違うのかということであったが
青江の場合は「演歌」に加えて「ブルーズ」とどう違うのかということである。
よく、青江三奈や淡谷のり子が歌っているのは「ブルーズ」なのかということが話題に
なることがある。昔の私なら一笑に付したものだが、今では「ブルーズ」でいいんじゃないかと
思っている。アメリカの形式ではない日本独自のブルーズであると解釈すれば却って気分がいいし
何しろ本人が「ブルーズ」って歌っているのだから。(笑)

では、この盤は「ブルーズ」なのか「ジャズ」なのか。
バックで演奏しているのはニューヨークのジャズ・メン達である。ライナーを書いてるのは
岩波洋三大先生。なんだ、立派なジャズじゃないか。(笑)

ここでの青江の歌唱と、『恍惚のブルース』や『伊勢佐木町ブルース』のオリジナルの歌唱と
比べる気は無いので、歌い分けているのかどうかはわからないのだが、この盤での
歌は生き生きしているし、あちらのジャズの人たちがコテコテの日本仕様の曲を演奏するのが
面白く、私はこの盤を気に入っている。ジャケットも洒落ているし。

ロック者の聴きどころとしては、ビリー・ジョエルの『NEW YORK STATE OF MIND』を
歌っているところか。あと、ギタリストがデヴィッド・スピノザであること。
『女とお酒のブルース』での渋いフレーズは、ちょっと格好いい。

それよりも何よりも、アルバム冒頭で『MOANIN'』から『伊勢佐木町ブルース』に繋がる
メドレーは何度聴いても「この流れは凄いなぁ」と思う。
この盤に出会ってしまった偶然を、嬉しく思っている私が確かにいる。

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YOU CAN DO A LOT WITH MORE 100 WOMEN - 2

2014-02-24 00:01:57 | JAZZ

実はかなり前から、八代亜紀という人は美人で色っぽい人だと思っていた。
そりゃ、中学生や高校生の頃はそんなことは露程も思わなかったし、ましてテレビで
演歌が流れてくれば即座にチャンネルを変えるか電源を切ったものだが、経験値が
上がると、景色は変わってくる。

12年に小西康陽のアレンジとプロデュースでリリースした「夜のアルバム」は、それまでの
八代のファン以外の処で大きな話題になった。小西プロデュースというのが若者(といっても
30代は超えているだろうが)の気を惹いたというのもあるが、それで聴いてみたリスナーが
八代の歌唱の素晴らしさに気付いたということであったのだろう。しかもそれが演歌でなく
ジャズ・ボーカルの盤だったというのも良かったのだろうし。

掲載写真は97年9月26日原宿クエスト・ホールでのライブを収録した「八代亜紀と素敵な
紳士の音楽会 LIVE IN QUEST」。ジョージ川口、世良譲らジャズ・マスター達をバックに
八代はジャズのスタンダードやオリジナルを歌う。

八代のルーツともいえるジュリー・ロンドンの持ち歌『CRY ME A RIVER』、共演したこともある
ヘレン・メリルの持ち歌『YOU'D BE SO NICE TO COME HOME』、エラ・フィッツジェラルドや
ジュディー・ガーランドが歌った『BEI MIR BIST DU SCHON』といった、数々のスタンダードと
並んで歌われるオリジナル曲がまた素敵で、初めてこの盤を聴いた時に「ああ、いい盤に出あえて
良かったなあ。」と思ったものだ。

『雨の慕情』『なみだ恋』『舟歌』といった超有名曲を、このアレンジで聴くことができたことで
改めて曲自体のもつ強靭な魅力を知ったということである。何よりジャズのスタンダードと
同列に置かれて何ら見劣り聴き劣りしないのがショックでもあった。
楽しそうにステージを進行するのが手に取るようにわかり、その笑い声がまた可愛らしく
思えたりするのだから、自称一本気なロックンローラー(笑)には、ちとバツが悪い。(笑)

これはあくまでジャズである。「演歌の八代亜紀」のアルバムというものを手にする度量は
まだ無いが、この盤は何らかのとっかかりにはなるだろう。

70歳をとうに過ぎた親父がグランド・ファンクを聴くようになったのだから、私が八代亜紀を
聴くようになっても不思議ではないのだ。(笑)

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STUDY IN BLUE

2014-02-23 00:19:17 | JAZZ

柄にもなくジャズを聴くようになったものの、ジャズという音楽の歴史やスタイルの変遷を
顧みたことはことはなかった。大まかな流れは了解しているつもりだが、何せ門外漢(笑)なので
学究的なことは何一つ手つかず。そんな門外漢(笑)に最適なテキストが出た。
しかも漫画である。

掲載写真は昨年末に出版された「ラズウェル細木のはじめてのジャズ教室」。
少し前に出た「ブルーノート道案内」という本は私には敷居がちと高い(笑)のであるが、
今回のような歴史と用語をわかりやすく説いてくれた本は役に立つというものだ。

結局それが「ジャズ」でも「ロック」でもいいが、それを説明するとなれば抽象的で感覚的な
表現になってしまうのはしょうがないのだが、何となく私にも「ジャズ」とは何ぞやということが
わかった気にさせてくれる本であった。

ルーツ・ロック・レゲエとは何ぞやと問われた時に「ボブ・マーリーの曲名」と答えた山名昇氏は
実にクールだったが、ジャズとは何ぞやと問われて「マイルス・デイヴィスが、そう呼ばれるのを
嫌がった音楽」と答えたラズウェル氏もクールだ。もっとも、どちらも彼ら一流のスカし方であることは
了解してるが。

それでもやはり、「ジャズ・ボーカルとは何ぞや」という問いの答えは、私を満足させるものでは
なかった。誰が答えても正解の無い設問なのだから当然と言えば当然である。

この本でのジャズ・ボーカルの定義は、こうである。
歌詞のついたテーマを歌うこと、ジャジー(ここでは「斜にかまえる」「ありきたりでない」と解説
される)であること、「小粋」で「洒脱」であること、それに「人生経験」が加わればよいと。

ふむふむ。
元々、苦手な「ジャズ・ボーカル」であるが、次は私が知るところの「小粋」で「洒脱」な
盤を取り上げてみたいと思う。盤のジャンルは勿論「JAZZ」である。(笑)
ま、ジャズ・ファンの理解は得られないだろうけど。

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YOU CAN DO A LOT WITH MORE 100 WOMEN - 1

2014-02-22 08:52:13 | 日本のロック・ポップス

2011年11月で完結したシリーズ「YOU CAN DO A LOT WITH 100 WOMEN」。
無謀にも続編を始めようかと思ったのが、つい先日のこと。頭の中には20人ほどのリスト
しかないのだが、見切り発車もいいだろうということで、更に100人と対峙することにした。
というか、このシリーズでないと取り上げられない人もいるし。(笑)何せ、一本気な
ロックンローラ気質なんで。(笑)

前回の第一弾はアン・マーグレットだったので、今回も女優さんがいいだろうということで
登場したのが松坂慶子。遅々として進まない「日本映画100選」を決める上で、もしかすると
最も多く登場する女優になるかもしれないとか思いながら、それはともかく男優が船越英二に
なることを危惧する(笑)今日この頃。

掲載写真は82年11月3日に渋谷エッグマンで収録されたライブ盤「EXPENSIVE 1 弟よ」。
ライブの冒頭のMCで1時間弱のステージであることを松坂が言っているので、おそらくは
当日の全てが収録されているのではないだろうか。

このライブの1か月前にあの「蒲田行進曲」が公開され、風間杜夫、平田満と共に歌った
同名曲のシングル盤も出た。女優として最も脂がのっていた時期のライブであり、また演出を
つかこうへいうが担当したということもあって、今思えば貴重なドキュメンタリーの様相を呈している。

それほど声量があるわけでもなく音程も不安定なところがあるが、声の艶は最高で歌は勿論だが
数多く挿入される語りを聴いているだけで、痺れる。(笑)

選曲がまた絶妙。自身の79年のヒット曲『愛の水中花』、3人で歌う『蒲田行進曲』も良いが
ライブ前半で歌われる『沖縄ベイ・ブルース』『知らず知らずのうちに』『アイム・ジャスト・ア・
フーチー・クーチー・マン』といったダウン・タウン・ブギウギ・バンドのカバーが絶品。
宇崎竜童の歌が持つ世界観を表現者として男女の違いこそあれ、見事に歌いきっていると思う。

ただ、踊りながら歌った『アイム・ジャスト・ア…』以外は比較的スローな曲なので粗は目立たない
のだが、ライブ後半で歌われる『プレイバックPart2』『ロックン・ロール・ウィドウ』といった
ちょっとテンポの速い曲だと、若干もたついているようにも思える。ここで改めて山口百恵の
強力な歌唱力にイヤでも気づかされるわけであるが、それはまた別の話ということで。

ゲストで登場する石丸謙二郎や風間杜夫、平田満とのトークも面白いし、松坂が初めて役名のある
名前をもらったという、あのウルトラセブン出演時のことが自身の口で語られるのも嬉しい。
ライブ後半で、延々と語られる出鱈目な自身の出自やエピソードが笑えるのだが、淡々と
それを語る松坂慶子はきっと美しかっただろう。今は貫禄のある体型であるが、全盛期の
松坂慶子は個人的感覚であるが最も美しい女優であったのではと思うこともある。
本人は「脱ぎ散らかした」と言うのだが、それを含めて美しい女優であったということだ。

ところで、学生時代にとある事情で行くことになった病院が、「蒲田行進曲」で使われた
病院だった時は密かに感動していた。とある事情が何かは、当事者の許諾(笑)が無いので
今は伏せて書くのであったが、あの時はちょっと大変だったよね。(笑)

というわけで見切り発車でスタートした「YOU CAN DO A LOT WITH MORE 100 WOMEN」、
果たして完遂できるか頓挫するかは、神のみぞ知る・・・か。

コメント (2)
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AREA 201

2014-02-21 18:22:17 | LAND OF 1000 DISCS

       

JOE HIGGS / LIFE ON CONTRADICTION (1975 → 2008 CD)

AUGUSTUS GUSSIE CLARKE / DREAD AT THE CONTROLS DUB (1978)

       

KIDDAS I / ROCKERS:GRADUATION IN ZION 1978-1983 (2007)

THE RASTAFARIANS / ORTHODOX (1981 → 2009 CD)

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AREA 200

2014-02-20 00:04:03 | LAND OF 1000 DISCS

       

KEITH HUDSON / TORCH OF FREEDOM (1975)

KEITH HUDSON / FLESH OF MY SKIN ,BLOOD OF MY BLOOD (1974)

       

THE HEPTONES / ON TOP (1968)

CARLTON & THE SHOES / LOVE ME FOREVER (1978)

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AREA 199

2014-02-19 02:25:02 | LAND OF 1000 DISCS

       

BURNING SPEAR / MARCUS GARVEY (1975)

ERIC DONALDOSON / KEEP ON RIDING (1976)

       

DUB SPECIALIST / 17 DUB SHOTS FROM STUDIO ONE (1995)

WILLIE WILLIAMS / ARMAGIDEON TIME (1982)

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HERE COMES THE NICE

2014-02-18 00:00:01 | ROCK

  
スモール・フェイセズのディスコグラフィーというのは、熱心なファンでないとなかなか
把握しづらいものがあったのではないだろうか。デッカとイミディエイトというレーベルから
レコードが出たことも、後追いで聴く分にはオリジナル・アルバム単位で聴くにしろ、
コンピレーションで聴くにしろ、面倒くさいように思えたものだ。

オリジナル・アルバムは揃えても、当然のように漏れる曲は多い。CDで再発されるたびに
ボーナス・トラックが付いたり2枚組になったりで、ややこしいこと甚だしい。
「おい、キンクスはちゃんと把握しているんだろ。」と言われればその通りで、なんのことはない
単に熱心でないだけの話である。(笑)

95年にチャーリーから出た4枚組は、そのうち買おうと思っていてすっかり忘れてしまい、
それでもモーメンツ名義でマリオットがボーカルをとる『YOU REALLY GOT ME』に興味が
あったので、レパートアーから出た2枚組「THE DEFINITIVE ANTHOLOGY」は買った。

そして今年になって、これぞ「お宝」と呼ぶに相応しいボックスが登場した。それが「HERE
COMES THE NICE」と題された4枚のCDと4枚の7インチで構成された箱である。

ポスターやポストカードの類も嬉しいが豪華なブックレットが素晴らしい。特にハードカバーの本は
写真が多く使われ、曲ごとのクレジットが明確で資料として一級品であろう。
今回の4枚のCDのうち、2枚目と3枚目の全てと4枚目の数曲は未発表音源なので
これまでの音源を細かく拾ってきた熱心なファンも満足するはずだ。
そして、個人的には7インチが4枚もあるのが嬉しい。

   

この2枚は67年にフランスでリリースされたEPを復刻したもの。06年にCDでも出たが、
アナログ盤での復刻は初めて。

    
左はアルバム「SMALL FACES」のサンプラー、右は未発表アセテートからの復刻7インチで
共に片面ディスク。
     
限定3000セットということで入手は難しいと思ったが、とにかく手元に無事届いたことを
喜びたい。イアン・マクレガンとケニー・ジョーンズが情報を整理・管理し、監修を務めただけあって
おそろしく内容の濃いセットとなった本作の価値を高めるのは、二人の直筆サインが添付
されていることである。

    マリオットとレインもこの箱を見たら
きっと喜んだだろうなと思いながらCDを聴き進めているのだが、もし二人が存命していて
二人のサインが加わったら、どんな値段になっただろうとか、けしからん想像をする
物欲の塊の私がいるのも事実である。
あとは、この力作をどれだけ聴きこめるか・・・である。

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THE GOOD , THE BAD AND THE UPSETTERS

2014-02-17 10:10:23 | REGGAE

       

アップセッターズが70年にトロージャンからリリースしたアルバム「THE GOOD , THE BAD
AND THE UPSETTERS」にリー・ペリーが関与していなかったのは、よく知られた話である。
ペリーにしてみれば、自分が不在の間に「勝手にリリースされた」という気分だったのだろう、
全く同じタイトル、ジャケットで「ジャマイカン・エディション」を製作したという。

現物など見た人がどれだけいるのか知らないが、裏ジャケに収録曲のステッカーを貼って
リリースしたとのことだが、今回新たなジャケットでようやくその全貌が明らかになった。
掲載写真左の盤に収録された曲とは違う曲ばかりなので、単純に両者を比較して優劣を
つけるわけにはいかない。単純に「幻」が眼前に現れたことを喜ぶのみである。

スティール・ドラムの怪しい響きが、アップセッター・スタイルのオルガンと絡むさまは
異様に気持ちがいいし、ハード・ロックのそれとはまったく違うギターやオルガンの過度の
歪みがある曲も面白いし、アクセントで加えられる鳴り物もいい味を出している。

では、ペリーが関与していない70年のトロージャン盤が面白くないのかと言われれば、
そんなことは全くない。ダブの要素はないが、アストン・バレットとカールトン・バレットの
鉄壁のリズム隊を誇る時代であり、ソウル・マナーの曲の演奏もお手の物である。
スカタライツは勿論だが、ここで演奏された『GUNS OF NAVARONE』も、後進の
スペシャルズに影響を与えたであろうことは容易に想像できるし、お馴染のメイタルズ・
ナンバー『MONKEY MAN』の別解釈も面白い。

というわけで、ペリーは自分抜きで、鑑賞に堪えうる盤を別なプロデューサーが作ってしまい、
その出来がそれほど悪くなかった、というのである意味燃えたのかも、なんて想像するのも
楽しい今回の「ジャマイカン・ミックス」なのであった。

  さて、今回のアルバム・タイトルであるが
映画「THE GOOD , THE BAD AND THE UGLY」からいただいているのは間違いない。
何せアップセッターズには「CLINT EASTWOOD」とか「EASTWOOD RIDES AGAIN」と
題された盤があるのだから。

私もクリント・イーストウッドが好きだ。(笑)

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THREE CHORDS AND A CLOUD OF DUST

2014-02-16 00:04:44 | ROCK

掲載写真は、スコット・モーガンの1965年から2010年までの足跡を3枚組CDで
辿る「THREE CHORDS AND A CLOUD OF DUST」。絶対に入手したいブツの
はずだったのに、後回しにし続けていて先日やっとこさ入手した、ダメな僕。(笑)

これは私の勝手な思い込みだが、英米日どこの国でも所謂工業都市というのは
それなりの鬱屈というものがあって、そこから派生するロックは当たり前だが危険な香りが
して、当然ながら格好いいと。デトロイトなんかはその典型的な例でないだろうか。

これは事実なのだが、スコット・モーガンはあのソニックス・ランデブー・バンドのメンバー
なのだから、当然ながら格好いいと。

もう最初のキャリアである60年代のバンド、ザ・レイショナルズの音源からして単純な
ガレージ・バンドの枠を超えたセンスを感じさせるし、その後のソロ・シングルや様々な
バンド名でリリースした音のいちいちが格好よすぎる。

流石は信頼のEASYACTIONが編んだコンピレーション。一切の退屈が無い。
おっと、これは編集者を褒めるより、それだけの音源を残したスコット・モーガンこそを
評価すべき話なのだ。

曲によっては耳を捉えるベース・ラインを随所で聴くことができ、ブックレットを見ると
それは大概ゲイリー・サスムッセンの演奏で、彼もSRBのメンバーであった。
細かい起伏が印象的なラインのベース・プレイの貢献は大きく、それは今回のボックスを
聴くことで、改めてSRBの凄さを再確認することにもなった。

さて、これからの私の課題は、今手に入るスコット・モーガンのアルバムを揃えることだ。
のんびりいくさ。(笑)

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MUSIC FOR PEOPLE WHO DON'T SPEAK ENGLISH

2014-02-15 00:05:49 | ROCK

ライノからジョン・セバスチャンの3枚組がリリースされた。ラヴィン・スプーンフル脱退後に
リプリーズからリリースされた4枚のスタジオ盤を収録した2枚のCDと、70年10月に放送された
「IN CONCERT」を収録したDVDで構成される。

この時期のオリジナル・アルバムは日本では紙ジャケでリリースされたので、好きな人は
それを手にしているかもしれないが、そんな方の中にもDVD目当てで本セットを手にした
人はいるだろう。私もそんな一人である。

BBCの「IN CONCERT」は、ニール・ヤングやキャロル・キングが登場した回を裏モノで
見たが、私自身、ジョン・セバスチャンの「IN CONCERT」を見るのは初めてである。
本セットの製作スタッフがBBCのアーカイブの中から本映像を発掘し、そのコピーを
見たジョン・セバスチャンのお墨付きをもらってのリリースであるというのだから、期待は
高まる。

内容はジョンが一人でソロやラヴィン・スプーンフル時代の曲をギターを弾きながら
歌うというシンプルなもので、絵的な面白みは然程ない。それでも、ウッドストックの
喧騒から一段落ついた後の、単純に気軽に楽しく聴くことができる音を演奏者と少数の
観客が共有している様子は手に取るようにわかるし、45年近く経ってテレビ画面に
映し出された映像を見た私も同じように多幸感に満たされる。

CDには2曲のボーナス・トラックが収録されていて、それは72年にリリースされた
シングル『GIVE AS A BREAK』とそのB面の『MUSIC FOR THE PEOPLE WHO
DON'T SPEAK ENGLISH』である。前者はベスト盤にも収録されたが、インストの
後者の収録が嬉しい。曲のタイトルが意味深で、尚且つインストであるのがまた考えさせ
られるのだが、「英語がわからなくてもこの曲の良さをわかってくれるかい?」というのが
ジョンの意図だとしたら、「十分すぎるほど良い曲だと理解できるよ。」と答えたい。

廉価なので、ジョンの足跡の一端を手っ取り早く知りたいという人にもうってつけの組物
だと思う。

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AREA 198

2014-02-14 18:24:56 | LAND OF 1000 DISCS

       

JIMMY CLIFF / IN CONCERT THE BEST OF JIMMY CLIFF (1976)

JIMMY CLIFF / REBIRTHE (2012)

       

HORACE ANDY / IN THE LIGHT・IN THE LIGHT DUB (1977 → 1995 CD)

YABBY YOU / DELIVER ME FROM MY ENEMIES (1977 → 2006 CD)

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