HARRY’S ROCK AND ROLL VILLAGE

お気に入り音楽の紹介と戯言

昨日鳴った音 10月18日~10月24日

2020-10-25 07:56:08 | DAY BY DAY

 10月18日
・JEFF BECK / JAPAN TOUR 2014

ジェフ・ベックが14年に行った日本公演中、関東で行われた5公演を収録した10枚組。
このツアーでは4月9日公演がオフィシャルDVDとしてリリースされていて、それを意識してか
全体的にどの日の演奏も素晴らしい。音質も良好な廉価仕様で私のような者には大助かりの組物。

 10月19日
・THE ROCKETS / ROKKET SIZE

私的定番の1枚。比較的気分が良好な時に取り出す盤。ロックとポップスの良質な部分を
抜き出してブレンドしたら凄い美味の盤が出来たという感じ。勿論、ロースターが最高の
仕事をしているからこその味わい。


10月20日
・DIRE STRAITS / MAKING MOVIES
・DIRE STRAITS / LOVE OVER GOLD

ダイアー・ストレイツのスタジオ盤6枚を収録したボックスが出た。数年前にリリース予定が
あったものの延期になっていて、やっと出たという思いが強い。別に未発表曲とかがボーナスで
収録されている訳でもなく、各アルバムは直球のストレイト・リイシューだがアナログ盤でしか
所持していない私にはうってつけの箱。捨て曲皆無の「MAKING MOVIES」に惚れ直し、17歳の
時に買った「LOVE OVER GOLD」を聴きながら回想に耽る夜、懐古趣味者の夜。

 10月21日
・RONNIE SPECTOR / ENGLISH HEART

ロニー・スペクターの16年盤は60年代の英国ロックのカバーで構成された。キンクス、
ゾンビーズ、ビートルズ・カバーが嬉しいのは勿論だが、よりによってこの曲という
ストーンズ・カバーもある。他者に提供した曲でストーンズ名義では「METAMORPHOSIS」で
聴くことができるのだが、ここはやはり64年に英国を廻った時のロニーの思い出というか
思い入れに理解を示すのが筋というものだろう。思えば「METAMORPHOSIS」の初CD化は
02年と遅かった。そういえば日本盤LPのライナーはなんだか、よくわからなかったな。(笑)


10月22日
・LOU DONALDSON / LIVE IN BOLOGNA
・LOU DONADONALDSON / FORGOTTEN MAN

ルー・ドナルドスンの84年録音盤と81年録音盤。録音面子はどちらも同じ。ボローニャでの
ライブ盤は緊張感はないが(そんなものが必要なら、だが)もし、フラっと立ち寄ったクラブで
こんな演奏が聴けたら一生物の記憶に残るのでは、という好演奏。81年盤では、パーカー
直系のアルトと共にルーさんの歌唱も聴くことが出来る楽しい盤。

 10月23日
・ALEXSIS KORNER / BOOTLEG HIM !

72年リリースの編集盤。ロック初心者の頃、参加メンバーにストーンズやツェッペリン、
クリームのメンバーの名前があることを知って猛烈に欲しかった盤。いざ、手にして聴くと
余りに地味で、どう対応したらいいか全くわからず途方に暮れたのも懐かしい。勿論、今では
更に細かなパーソネル表記と共に滋味に楽しめる盤となった。ジャケットの絵は未だに
訳がわからないが。

 10月24日
ERIC DOLPHY / MUSICAL PROPHET

近々ビル・エヴァンスとソニー・ロリンズの発掘音源がResonanceから登場する。このレーベルは
気になる音源を発掘してくれるので気に留めている。掲載写真のドルフィーの3枚組は18年に
登場。あの「OUT TO LUNCH」前後の録音と言われると聴く前から気分は高揚するのは私だけ
ではないだろう。ここには発掘録音として過去に2枚のLPでリリースされた盤と新たに追加
されたテイクを収録している。聴いてわかるのは流石に残されたセッションの中から聴き分けて
「いいもの」から順にリリースしたのだな、ということであるのだが、新たに世に出た音源も
当たり前ではあるが悪いものではない。秋の夜長のジャズもいいものだ。

 

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昨日鳴った音 10月12日~10月17日

2020-10-18 06:38:51 | DAY BY DAY

 10月12日
・RICHARD & LINDA THOMPSON / HARD LUCK STORIES 1972 - 1982

リチャード&リンダ・トンプスンが残した6枚のアルバムと未発表ライブ等を収録した2枚の
CDで構成される8枚組。既発のスタジオ盤にも多くのボーナス・トラックを収録。
添付されたハードカバーの豪華本には各アルバムに使われたアルバム・ジャケット等の
アウトテイク写真が数多く収録されていて見ているだけでも楽しい、愛情溢れる組物。
タイトルに反して音楽的には幸福な実りを見せた11年間であった。

 10月13日
・原田知世 / 恋愛小説3~You & Me

ナイアガラ・トライアングルのカバーと、細野晴臣とのデュエット。それだけでも興味は湧くが
個人的な嗜好が最大値に達するのは『ユー・メイ・ドリーム』『あなたから遠くへ』と続く並び。
ジャケット写真も含めてシリーズ3作中、最も気に入っている。

 10月14日
・内田裕也 / ROCK'N ROLL BROAD CASTING STATION - FOREVER-

内田裕也がワーナー・ミュージックに残したシングルを集めた編集盤。シングルだけ聴くと
似たような調子の曲が並ぶきらいがあるが、映画に於ける活動にも重きを措いていた時期だけに
そうなっただけなのだろうけど。テレビ番組で有名になった安岡力也の『ホタテのロックンロール』の
元歌を初めて聴くことができたのは嬉しかった。(笑)

 10月15日
・内田裕也 / さらば愛しき人よ

ロックを聴きだして暫くの間、内田裕也のことは「歌が下手な人」と思っていた。しかし
ある時、この人独特の歌唱の味わいに気が付くことになる。82年リリースの「さらば愛しき人よ」
は、リアルタイムで聴いたわけではなく後年CD化されて手にした。様々なジャンルの音を
消化してどれも裕也さん仕様にアレンジされた曲の数々を聴くと、ワン・アンド・オンリーな
人だったのだなぁと思わずにはいられない。


10月16日
・THE ROLLING STONES / SAME
・THE ROLLING STONES / THE ROLLING STONES NO.2

ローリング・ストーンズが英国でリリースした1枚目と2枚目が紙ジャケのモノラル盤で
リリースされる。16年にモノラル仕様でCDボックス内で再発されてはいるが、私が買った
輸入盤ボックスに入っていた盤のジャケットは上記掲載のような感じ。日本盤はどんな感じだった
のか知らないのだが、トリミングが微妙なこのデザインを気に入ってはいない。



日本盤のモノラル盤CDは1枚目は95年頃、2枚目は90年頃の盤で所持しているのだが
16年ボックス内のCDと比べてジャケット写真の印刷も含めてこちらの方が良い感じ。
ただ、当時の日本ポリドールがリリースした盤は「LONDON」レーベルの印刷が目立つ。
なんてことをダラダラ考えていたのだが、結局今回の再発盤をオーダーした。
16年リマスター音源を使用するので、1枚目の『TELL ME』は普通のバージョンのまま
なんだろうな。差し変わっていたら事件だけど。(笑)


10月17日
・FRANK ZAPPA / HALLOWEEN 81

今年も出ました、ハロウィンのFZ。昨年出た73年のハロウィン箱と同じくコスプレ用の
マスクやグッズが付いている。去年がフランケンシュタインで今年がドラキュラ。もし、
来年出るかもしれない箱にウェアウルフのマスクが付けば・・・。おお、怪物君のお供勢ぞろいと
なるのだが、来年どうでしょう。(笑)3回のコンサートを完全収録した6枚のCDは
まとめて聴くとお腹いっぱい。相変わらず鉄壁の演奏で1枚目の『YOU ARE WHAT YOU IS』の
演奏を途中で止めるも、すぐさまやり直す処ですら演出かと思えるほど。
頼むから、77年のハロウィン箱をUSBでなくCDで出し直して・・・。

 

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昨日鳴った音 10月4日~10月11日

2020-10-11 21:50:31 | DAY BY DAY

 10月4日
・THE ROLLING STONES / STEEL WHEELS LIVE

何だかんだの全部入り6枚組。89年のアトランティック・シティーでの演奏を収録した
映像はすぐにブートレグで出回り、それを入手して何度も見た。当時はCDや本を扱う
郊外型店舗に店長として勤務していたので、店で好き放題このビデオを流していたのだが
今だったらダメだろうな。(笑)カメラワークが少し変わったが違和感無し。画質は当たり前だが
極めて良好。これを見ると何故かストーンズの初来日公演のチケットを取った日の事を思いだす。
アパート暮らしだったので徹夜でドアポストを睨み続け、朝刊がくるやいなや新聞でチケット
売り場を調べ、当時住んでいた奈良は橿原市の近鉄百貨店の入り口に並んだものだ。
1月の寒い日だったので缶コーヒーも飲まずに6時間位並んだのだがあの情熱は最早、
何処にも無い。当初は日本限定リリースだった90年2月24日の映像もしっかり収録。(笑)


 10月5日
・INVIVO / B . B . B .
Vanity Recordsから出たノイズ物の単独CD再発。このシリーズ、揃えようと思うのだが
リリース量が多くてなかなか全てをとらえきれていない。生活ノイズでなく、わざわざ生み出した
ノイズの価値というものを計りかねるが、音楽として記録する作業自体が面白いと言われれば
それを否定する理由も見つからない。一瞬、有名評論家のラジオからの声がコラージュされて
いて、ドキっとする。(笑)

 10月6日
・J . A . シーザー / 疫病流行記

75年から76年にかけて上演された演目であるが、音が世に出るのは初めてのはず。
02年に白夜書房から刊行された書籍「J . A . シーザーの世界」にも上演された日程は
記されているがLPやCD、カセットでの販売は記されていない。数あるシーザーの音源に
あっては聴き易い部類に入る音。それにしても、今の時代を象徴する演目名である。
FUCK COVID-19 。




10月7日
・VAN HALEN / SAME
・VAN HALEN / VAN HALEN Ⅱ
・VAN HALEN / WOMEN AND CHILDREN FIRST
・VAN HALEN / FAIR WARNING

初めてヴァン・ヘイレンを聴いたのは82年、高校2年生の時。私にレッド・ツェッペリンの
LPを全部貸してくれたヤツが「次はコレを聴け」とばかりに貸してくれたのだ。最初は
「ギターがうるさいな。」と思ったものだが、30分ちょっとの尺だったので何度も聴くと
溢れるユーモアとロックの楽しさに気付くのであった。デイヴ・リー・ロス時代の盤しか
さほど興味が無いのだが、それでもあの笑いながら走りながらギターを弾くエディーの姿は
いつの時代も格好良かったと思う。
R . I . P .

 10月8日
・VAN HALEN / OSAKA 1979 2ND NIGHT

初来日時の中野サンプラザ公演を収録したブートレグをよく聴いていたが、これは2度目の
来日の際の大阪府立体育館での演奏をサウンドボードで収録したブートレグ。卓直結の
生々しい音で、興奮の一夜を見事に記録している。昨日に引き続きエディー追悼。
LISTEN TO THIS , JIMMY .

 10月9日
・LED ZEPPELIN / LISTEN TO THIS , EDDIE

この日の演奏は昔買った別タイトルの付いた盤で所持しているが、なんというか、
遂にこのタイトルで所持することになった。(笑)ただ、それだけの事であるが
なんとなく嬉しい。


10月10日
・小坂忠とフォージョーハーフ / ロック・ソサエティ・ウラワ
・パワーハウス / 1968-69

どちらも凄い発掘録音。小坂忠の盤は72年の演奏で当時のライブ盤「もっともっと」に
勝るとも劣らない名演。名曲『どろんこまつり』も無粋な所作に煩わされた、いつぞやの
ボックスと違ってしっかり収録。パワーハウスはスタジオ録音の3曲の音質の良さに驚き
それ故にライブ収録の4曲の音の悪さが目立つが、そんなことは音源発掘の価値の前では
大した問題では無い。


10月11日
・PRINCE / SIGN O' TIMES SUPER DX EDITION

遂に登場の9枚組。DXエディションを名乗るならこれくらいの量で、という良い見本。
購入以来、やっと全CD2回ずつ聴き終わりましたよ。DVDは1回見ました。(笑)
プリンスは私にとってはポール・マッカートニーと同じで、何でも思いついたものを
録音して形にする人。だからこそ、この熱量(物量と言い換えてもよい)でのリリースが
可能なのだろう。正直、ライブ映像はいつの時代のものを見ても大して感心しないのだが
この世紀の名盤の前では些細なこと。それにしてもマイルス、ほんの少しだけ吹いて
帰っていくなんざ、格好つけにも程がある。(笑)続きは密室(車)の中で・・・。

 

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昨日鳴った音 9月27日~10月3日

2020-10-03 21:48:26 | DAY BY DAY


9月27日
・ザ・ゴールデン・カップス / ワン・モア・タイムス
・ウォッカ・コリンズ / boys in the band

ルイズルイス加部は、時代を超えて様々な形で日本のロックに大きな足跡を残した。
人によって思い入れのある時期やバンドは違っても。「ワア・モア・タイムス」の1曲目で
聴くことができるFZカバー『WATERMELON IN EASTER HAY』での美しいギターのトーンが
今も耳に残って離れないのだが、個人的には「これで再結成ウォッカ・コリンズの4人は
みんないなくなったんだな。」という思いが胸に迫る。


・THREE DOG NIGHT / NATURALLY

AND SLEEP PEACEFULLY , QUEEN OF LUNCH

 9月28日
・遠藤賢司 / 還暦リサイタル 2007

エンケンの弾き語りとティンパンが加わっての演奏(5曲)の両方を楽しめる贅沢なライブ。
エンケン・バンドとはまた違った味わいのティンパンの演奏に惚れ惚れしたのも束の間、
最後の『夢よ叫べ』で身が引き締まる。

 9月29日
・JOSE CHEPITO AREAS / CHEPITO

こんなアルバムが残されていたことを再発のアナウンスがあるまで知らなかったので
抜かりなく入手。盤の内容も良かったが、Willie Nagasaki氏のライナーがとても良くて
ラテン音楽の理解の一助になったことは書いておかねばなるまい。

 9月30日
・EARTH WIND & FIRE / JAPANESE SINGLE COLLECTION

アース・ウインド&ファイアーが日本で発表したシングルのA面全て(米国でシングルに
なったが日本ではB面収録の1曲を含む)収録した2枚のCDとPVを集めた1枚の
DVDで構成される3枚組。ソニー・ミュージックの当たり企画で個人的に楽しみに
しているシリーズ。フィリップ・ベイリーとフィル・コリンズの『EASY LOVER』も
シングル、PV共に収録されているのが嬉しい。

 10月1日
・浅川マキ / シングル・コレクション

浅川マキのシングル全11枚の両面を収録した2枚組CD。全22曲中10曲がシングル・
バージョンで、1曲が再録音バージョン。単なるベスト盤を超えたコンピレーションである。
時の刻みが緩やかに感じる何とも深い歌唱に、ため息の出る夜。

 10月2日
・IKE TURNER & THE KINGS OF RHYTHM / A BLACK MAN'S SOUL

69年リリース。全編インストで、時に緩やかで時に強烈なファンクを堪能できる1枚。
アイク&ティナ以外のアイク・ターナーの仕事を総括する優れた組物がでないかなあと
思わずにいられない。


10月3日
・FLEETWOOD MAC / 1969 TO 1974

なかなか絶妙な時期のマックの箱。7枚のアルバムはリマスターされ、過去盤より音は
よくなった。未発表ライブ盤も1枚あるので安く買える処で入手されたし。(笑)
前も書いたがボブ・ウェルチのポップな感覚がブルース・フィーリングに絶妙にマッチした
時期なので聴き逃す手はない。思えば「動物ジャケ」が多いバンドである。

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