HARRY’S ROCK AND ROLL VILLAGE

お気に入り音楽の紹介と戯言

YOU CAN DO A LOT WITH MORE 100 WOMEN - 43

2015-05-31 07:47:31 | 日本のロック・ポップス

10年ちょっとの間、駄文を書き連ねているがキャンディーズ絡みのアルバムを
取り上げるのは初めてである。最初に「YOU CAN DO」シリーズを開始した時に
取り上げる予定だったのだが田中好子の訃報があったためにシリーズ中で取り上げる
ことが出来なかったのが、ここまで尾を引いたということである。シリーズの条件に
キャンディーズが合致しなくなった今、取り上げるべきはミキこと藤村美樹の
アルバム「夢恋人」である。

元々、キャンディーズの中では今風に言えば「ミキ推し」であった。今はそれほど
でもないが、痩せた女性が好きだったのは明白であるが勿論そのルックスに
惹かれていたのは間違いない。後に知ることだが全てのアルバムを聴いたわけでは
ないものの、音楽的貢献という意味合いではメンバー三人中飛びぬけていたという
ことに気づき、嬉しくなったものだ。

EL&Pでいうところの「WORKS VOLUME 1」(笑)ともいえるアルバム「早春賦」は
メンバーが作詞作曲した曲のみで構成されているが、そこで聴くことができるミキの
曲つくりのセンスは素晴らしかった。シングルではセンターに立つことがほとんど
無かったのだが唯一のメインボーカル曲『わな』は思い入れがある曲だ。(笑)

「夢恋人」はキャンディーズを解散して5年後にリリースしたアルバムである。
この時期、私は洋楽にどっぷりと浸かっていたのと、テクノ歌謡みたいな音に
理解が無かったのでリアルタイムでは聴いていない。

今聴くと、見事に当時の「音」「雰囲気」を体現していて、1983年にはこういう
音があったのだなあという格好のサンプルとして有効である。昔も今も、この盤が
紹介される時は、YMOやムーンライダーズ人脈が大挙参加みたいなことが書かれる。
ただの一度も仲井戸麗市提供曲があると書かれた文を読んだことがなかったのだが
もし当時それを知っていたら、もう少し早くこの盤を手に取ったかもしれない。(笑)

ミキのアルバムはこれ1枚しかないのだが、大きめのカラフルなモザイク模様の
ジャケットの向こうに、見えないはずのミキの秘密のもう1枚の存在を夢想するのも
一興である。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

LISTEN TO THIS HARRY

2015-05-28 21:37:54 | DAY BY DAY

ここ1,2年でまたブートレグを気にするようになった。(笑)何となく欲しい
内容のブツに出くわす機会が多くなったからに他ならないからだが、当然ながら
そればっかりといういうわけにもいかないのが、懐具合の寂しさ故か。これは昔から
変わらない。(笑)

レッド・ツェッペリンの有名なタイトルに「LISTEN TO THIS EDDIE」というのがある。
1977年6月21日、L.A.フォーラムでの演奏を収録したもので高音質のオーディエンス
録音として有名なものである。この時のフォーラム公演は6公演行われ、その中でも
ジョン・ボーナムのドラムスのキレっぷりが話題になる日でもある。

そんなブートレグが久しぶりに世に出るということで、経緯を見守っていたらアッという
間に完売したようで「EDDIE人気高し」を今更のように感じる。実は経緯を見守った
なんて書いたが、この1日は私にとって間抜けな1日でもあった。
以下、間抜けな1日の記録。

「あれ、俺はEDDIEの音源を持っていたっけ?」確か「LISTEN TO THIS EDDIE」と
題されたCDは持っていないはずだ。そこでかつてCDR交換に精を出していた時期に
集めたCDRの山と格闘する。一時期ツェッペリンのブートレグは特定のレーベルが
高額で売られて人気だったのだが、個人的にとても1組のCDに払える値段では
なかったので私は中古で安く見つけでもしないかぎり買わなかったものだ。

90タイトル程の中に、そのタイトルは無く77年6月21日の日付の物もない。
「う~む。もしかして現物で所持してたっけ?」先に書いたが77年6月の
フォーラム公演は6回ある。ここらはマニア様達の間では話題にも上らないレーベル
TDOLZで揃えた記憶がある。

22日、23日、25日、26日、27日・・・・。何で21日だけが無い?。
ああ、「FOR BUDGEHOLDERS ONLY」は23日だったのか。」いや、そんなことは
今はどうでもいいのだ。21日は何処へ行った?。
翌朝、ネットを見るとまだ完売ではないようだ。まあいい、仕事に行こう。

仕事から帰って一息ついてネットを見ると完売している。「凄いね。」何が凄いのか
本当はどうでもいいのだ。問題は「俺の77年6月21日」である。(笑)
どうでもいいことだらけなのに、見つからないのは気分が悪いので棚を探す。
だが無い。「21日だけ無いのも癪に障るのでEVレーベルのヤツでも探して
買うかな。いや、その前にもう一度探すか・・・。」

で、棚ではなく適当なダンボール箱の山の中から出てきたのがコレ。

 確かに77年6月21日の演奏を
収録したCDであった。(笑)しかも買わないと決めていたブランド物だった。
中古で安く見つけた時に手にしたのだろう。同時にダンボール箱の中からこのレーベルの
ブツをもう1枚見つけた。「JIM'S PICKS」というタイトルの71年のライブであった。

音質が何ミリ(笑)良くなったとか、どうでもいいよ。マニア様じゃないし。
とりあえず、高額もとい後学のためにもう一度聴くことにしよう。

それにしても「OUT ON THE TILES」なんてタイトルじゃピンとこないわけだ。
大体、今の私はこの日のライブでは演奏していないが『DANCING DAYS』を聴いても
「ゲラゲラポ~」と口ずさんでしまうくらい、ダメなヤツ(笑)なのだから。

やっぱり有名な特定の日付のライブは、例えブートレグとはいえタイトルは(できれば
ジャケットも)継承してほしいものだ。
ああ、そうそうストーンズのブートレグでも絶対買わないと決めているレーベルが
ある。もうこれは意地なのだ。

というわけで、間抜けにも疲れた1日(正確には1日半か・・・)であった。
このCDはとりあえず、棚の判りやすい処に片づけるとするか・・・。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

YOU CAN DO A LOT WITH MORE 100 WOMEN - 42

2015-05-27 00:02:31 | 日本のロック・ポップス

未だに喫煙者である。一時2年ほど止めていたのだが現在の職場になってから
ストレスが増えて(笑)また普通に吸うようになってしまった。思えば私が常用する
銘柄も時の流れと共に随分と変わった。歴史を辿ればショート・ホープ、ケント・
マイルド、ハイライト、セブンスターときて今はマールボロとなる。

コンビニをさほど利用しないせいもあってか、次々と世に出る新しい清涼飲料水や
インスタント・ラーメンの類を試すという事はほとんどない。袋麺ならサッポロ一番
塩ラーメン、カップ麺ならカップヌードルほぼ一筋であるが最近はリフィルを買うように
している。それをこじはるのマグカップで食べるのだ。(笑)

袋麺の元祖と言えばチキンラーメンなのだが、84年頃だったろうかこのラーメンの
CMを鈴木さえ子が担当した。彼女の声も可愛らしかったがバックの音の無国籍感を
演出する楽器の使い方が妙に記憶に残ったものだ。

高校生当時は四国の田舎にいたのだが、そこでは何度も書いてきたが所謂サブカルと
いった類はほとんど無効であった。私の周囲だけが鈍感だったのかもしれないが、
小難しいことや捻ったことにはほとんど反応できず、直感的に本能的に「格好いいか
ダサいか」を各自の基準で判断していたのは間違いないだろう。

初めて鈴木さえ子を知ったというか見たのは、多くの人がそうかもしれないが忌野
清志郎と坂本龍一が演奏した『い・け・な・いルージュマジック』をテレビで演奏
した時であった。テレビを見た翌日はギターにチャボが参加していたことで話題が
もちきりだったが、ドラマーが女性でしかも美人かもなんて思ったのも事実。
おそるおそる「あのドラマー美人だな。」と私が言った時に話の中にいた一人が
名前を教えてくれたのだ。流石にそいつは坂本龍一シンパだったから知っていたのだな、今思うと。

サブカル関係に疎かったと先に書いたが、そういったこともあって鈴木さえ子のことは
すぐに忘れてしまう(笑)のだが、掲載写真の「スタジオ・ロマンティスト」は後に
手にすることになる。アンディー・パートリッジが数曲をプロデュースしたということも
あるがサンダークラップ・ニューマンの『SOMETHING IN THE AIR』のカバーが
目当てであったのは間違いない。

同曲は原曲より幾分ゆったりとしたテンポであったが途中に『STRAWBERRY
FIELDS FOREVER』のメロディーが挟み込まれ、楽しい気分になったものだ。
「スタジオ・ロマンティスト」は87年のアルバムである。80年代半ばから後半の
ポピュラー・ミュージックの音作りは今聴いても好きになれないものが多いのだが
この盤にはそういうことは感じなかった。おそらくそれは、ドラムスの音が酷かった
数多の盤に比べてそうは感じなかったのと、バックの音の凝り方と程よいポップな
曲の数々、何より鈴木本人の可愛らしい歌唱とジャケット写真の美しさに得体の
知れない浪漫(笑)を私が感じていたからに他ならない。

当時は意識もしなかったが今の耳で『TV DINNER』を聴くと、そのギターの音が一発で
リチャード・トンプスンと判るところは、私も長く音楽を聴いてきたなというところか。
タイトルからもわかるようにザッパ的な『FREAK IN』も面白い。

現在はアニメ音楽が主な活動の場のようであるが、また素敵なポップスのアルバムを
作ってほしいものだ。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

LIVE +

2015-05-26 00:08:18 | ROCK

ジェフ・ベックの新譜「LIVE+」がリリースされた。収録曲中14曲が2014年に
行われたライブからのセレクションで、2曲がスタジオ録音の新曲。この後には
スタジオ録音のフル・アルバムのリリースも予定されているようだが、それなら
新曲は入れずに純粋にライブ盤としたほうが良かったようにも思うが、ミュージシャンや
レコード会社の戦略は、私のような素人の考えることを軽く凌駕するものだ。(笑)

今回の選曲は、カバーが多いように感じる。それはJBGやBBA時代のレパートリーを
含んでいるからそう思ってしまうのだが、そうすると個人的に問題になってくるのが
ボーカリストである。今回のライブ盤の面子は昨年の来日公演のメンバーにボーカリストの
ジミー・ホールを加えたもの。過去に何度も書いたが私とジミー・ホールの相性は
極めて悪い。(笑)

今回のライブに収録された数あるボーカル参加曲の中で『A CHANGE IS GONNA
COME』を聴いた時に、またいつものように「これがロッドだったらなぁ。」と
思ってしまった。折角のサム・クック・カバーだけに尚更なのだ。

実のところ、個人的に最も数多く聴いたジェフの盤は「GUITAR SHOP」である。
単にあの時期はハードワークのために家に帰っても、プレイヤーにセットされたCDを
変えるのも億劫だったというそれだけの理由で何度も聴いた(笑)のだが、件の盤以降
コンスタントに出るジェフのアルバムには良い盤が多い。今回のライブ盤は70年代の
ソロ・アルバム収録の有名曲が見当たらないのが新鮮な気分にさせてくれるが
できればもっと多くの曲を聴きたかった。商売上の都合なのだろうが2枚組でも
ファンは買うのだから。

新曲はYOSOGAIに、いやYOSODORIにスリリングで良かった。このレベルの曲が
12,3曲集まれば凄い盤ができるのではないだろうか。ジェフ・ベックという男から
目が離せない状況というのは、嬉しい限りだ。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

未来神は真実の世捨て人

2015-05-25 10:05:02 | ROCK

     

トッド・ラングレン(関連)のアルバムが2枚リリースされた。掲載写真左はトッドの
ソロ・アルバム「GLOBAL」。日本盤にはYMOの『テクノポリス』カバーがボーナス・
トラックとして追加されたが、私は12年3月にNYで行われたライブを収録した
DVDが添付されている輸入盤を手にした。

このところ、「えっ?」というジャケット・デザインが多いトッドであるが、今回も
あまり格好いいとは思えないジャケである。内容はシンセ、キーボード主体のポップ・
ミュージックである。歌詞を深く読み込んでいないのだが、収録曲のタイトルの数々
から、現代の地球の在り方にある種の警鐘を鳴らしているのかもしれない。

ジャケットに描かれた地球だと日本なんて見当たらないのだが、我々はそれくらい
小さな存在なのだという事を受け止めるということも必要なのかなと思うことしきり。

ライブDVDは小さな会場での演奏を110分の尺で収録している。ここではトッド
以外にキーボード奏者がいないことから、トッドがギターを弾くときは自ずとギター・
バンドの様相を呈し、少々荒々しくも生(レア)な演奏を十分に楽しめる。

掲載写真右はノルウェーのバンドのギタリストとプロデューサーとの連名でリリース
した「RUNDDANS」。トッドは「40年間温めてきたものを形にした」とインタビューで
語っているのだが、個人的な見解はユートピアからプログレ臭を除き現代風のグルーヴを
付け足したとでもいう感じである。

かつて、不用意なノイズと言われたこともある「魔法使いは真実のスター」や「未来
から来たトッド」のメロディアスで無いパートを拡大し、そこに音響効果やリズムを
足すというアイディアは、今だからやっと73年から75年頃のアイディアの断片を
まとめあげられたということなのだろう。

これは1枚のアルバムとして実に面白い。面白いのだが我々はトッドのメロディー・
メイカーとしての才を十分に知っている。そうすると今度は所謂美メロの曲を
聴きたいと思ったり。(笑)全く厄介である。

で、その両方を満たしてくれたのは「魔法使いは真実のスター」だったのかという
結論に行きつくのは、お粗末なのだろう。(笑)

今回の2枚、どちらもトッドらしさに溢れていて面白いのだが今の私の気分なら
「RUNDDANS」をより多い回数聴くかもしれない。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ROCK AROUND THE CLOCK

2015-05-23 23:58:54 | THIS SONG

ロックの歴史を云々する時、よく言われるのが「1955年にビル・ヘイリー&ヒズ・
コメッツの『ROCK AROUND THE CLOCK』が映画『暴力教室』で使われてヒット
したのがロックの始まり」という説である。10代の頃に買ったガイド本か雑誌の誌面で
複数回そういう文章を読んだことがあり、その刷り込みは今でも残っている。

件の曲がリリースされたのは1954年であり、当初はヒットしなかったことや
それ以前にもカントリーやロカビリーの派生的な音楽が今でいうロックの原型的に存在
していることを知ってしまった今となっても、55年をロックの始まりとする説を私が
否定しないのは、55年というのが覚えやすい(つまりはキリがいい)年であるのと
『ROCK AROUND THE CLOCK』という曲が好きだからに他ならない。

尤も、学術的なことは向学心のある人に任せておけばいいのであり、音を楽しむことが
最優先であるのだけど。(笑)

『ROCK AROUND THE CLOCK』を最初に聴いたのはラジオであった。高校2年の時に
FM愛媛が開局し、FM大阪の受信に難儀していた私がラジオを聴く時間は大幅に増えた
時期の話である。当時何曜日か忘れたが週の中頃、夜の8時(だったと思う)から1時間
ほど洋楽をかける番組があった。その番組のオープニングが『ROCK AROUND THE CLOCK』であった。
一聴して間奏のギター・ソロや「ROCK」と「CLOCK」の韻の踏み方を気に入ったのだ。
曲はシンプルなのにドラムが単純なバック・ビートを打たないというのも新鮮であった。

その番組ではジングルとして、オールディーズのさわりの部分を流していたのだが、
後にその曲の数々が映画「アメリカン・グラフィティ」のサントラ収録曲であることに
気付き、以降そのサントラは愛聴盤となったものだ。

掲載写真はお馴染みオールデイズ・レコードがCD化したビル・ヘイリー&ヒズ・
コメッツのデビュー盤「SHAKE RATTLE AND ROLL」。元々は8曲入り10インチ
だったのだが、この盤には更に8曲のボーナス・トラックが収録されている。

赤地にROCKと書かれたジャケットの盤をよく目にしたことがあるが、同じ55年に
リリースされているLPであることから、あれをデビュー盤と捉える向きもあろうが
個人的には10インチ・ジャケの方が好きなので、これのCD化は嬉しかった。

これもアルバムを通して聴けば目から鱗状態の楽しい盤で、時期も年代も国も遠く
離れた処で鳴らされる吾妻光良&ザ・スウィンギン・バッパーズにも通じているのだなぁ
と今更のように思うのである。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

LOVE LIVE LIFE

2015-05-19 00:05:16 | 日本のロック・ポップス

布施明と言われてすぐに思い浮かぶ歌は、人によって様々だろうが私の場合は
『君は薔薇より美しい』である。79年にリリースされたこの曲はCMソングとして
テレビから頻繁に流れてきたし、音楽を聴くことやレコードを買うことに興味を
覚えた時期と一致するので特に印象に残っている。

後付上等で言えば、この曲は作曲と編曲がミッキー吉野であり、私がゴダイゴを
好きだったのは何度もこのブログで書いてきたので、話の整合性は高まるというものだ。

歌謡曲フィールドの歌手のレコードを買う度量はさほど無かったが、日本のロックの
再発CDを買い進めるうちにLOVE LIVE LIFEに行き当たり、遂に布施明の歌唱を
収録した盤が我が家に来てしまったわけである。(笑)

私が購入したLLLのアルバム「LOVE WILL MAKE A BETTER YOU」は98年に
2度目にCD再発された際のものであるが、そこで聴くことができた幾分エフェクトが
かけられたかのような金属的でヒステリックな布施明の声に随分驚いたものだ。
その盤にはボーナス・トラックとしてアルバム・タイトル曲のライブ・テイクが収録
されていた。いつかこのライブ盤を聴いてみたいと思っていたのだが、遂にそれが
CD化された。

それが掲載写真の「日生劇場の布施明」である。恐るべき声量なのに甘く深い声で
ニルスンやフランシス・レイ、バカラックの曲を歌い、ライブ盤の後半では自身の
オリジナル曲を歌う。歌謡曲のショーに取り込んでも違和感の無い洋楽カバーは
この時代ならではだが、バックを務めるのが水谷公生や柳田ヒロのLLLであるのが
肝で、それ故に私はこの盤を手にしたのだ。

ロック者にとっての目玉はやはり『LOVE WILL MAKE A BETTER YOU』だろう。
曲の導入で客をリラックスさせ参加させるための軽いMCも今聴けば凄い(笑)のだが
何といっても曲に入る前のカウントで、それまで聴くことの出来なかった感じで
荒々しくシャウトする、その一瞬に鳥肌が立つ。続くGFRの『HEARTBREAKER』も
ロック者には嬉しい選曲。

LPだと盤をひっくり返して、この後に『LOVE STORY(ある愛の歌)』が聞こえて
くるのだから眩暈がした人がいても不思議ではない。ああ、『そっとおやすみ』って
布施の曲だったのか、と間抜けなことを改めて思い知りました。なんか、20代の頃
嫌々連れていかれたスナックとかで年齢不詳のお姉さまが歌っていた記憶しか
無かったので。(笑)

いずれにせよ、芸能界とロックあるいはジャズの世界の縺れ具合の不思議さと面白さを
見事に提示するライブ盤である。ああ、『遥かなる影』っていい曲だなぁ。(笑)

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

HISTORIX

2015-05-18 21:53:57 | ROCK

「ORK RECORDS SINGLE BOX」でプリックスの7インチを聴いたものだから
久々に引っ張り出したのが掲載写真の「HISTORIX」。プリックスはバンド存命時に
2枚の7インチしか残していないのだが、その全曲にコロンビア・レコードでの
オーディションの為に録音された曲を加えてアルバムの体裁をとってCDで
リリースされたのが02年。

デモ・テープのほとんどは、籠った音でお世辞にも「いい音」ではないが、バンドの
演奏はラズベリーズかバッドフィンガー、いやビッグ・スターのようで琴線を擽る
メロディーが満載である。しかし、76年という時代はこういう音を望んでいなかった。
この手の音は流行に関係なく聞かれても良さそうなものだが、レコード会社は常に
商業的成功を求め流行に敏感である。商売であるから当然なのだが、一過性の流行で
手にした莫大な金で、こういうバンドをフォローする余裕があってもいいのでは
と、昔も今も思う。

レコーディングにはアレックス・チルトンとクリス・ベルが参加している。
プリックスはバンド名であるが実質はジョン・ティヴェンとボーカリストのトミー・
ホーエンのプロジェクトであった。ジョンがチルトンの「BACH'S BOTTOM」を手伝った
繋がりでチルトンがレコーディングに参加し、自身のソロのキャリアを諦めかけていた
クリス・ベルがプロデュースを担当と、微妙ながらもビッグ・スターの影を感じる
ことができる。

書き殴りの三流ポップスと言われるかもしれない。しかし、ビッグ・スターに思いを
馳せるような人なら、プリックスの音に理解を示してくれるのは間違いないだろう。

ジョン・ティヴェンは後に、プリックスをもう少しハードにしたヤンキース(笑)
というバンドでアルバムを出す。私はアラン・メリル絡みでヤンキースを知ったのだが
ここにも美しい連鎖があるのだなあと思わずにいられない。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

MR . PENNY FUNK

2015-05-17 00:33:41 | SOUL

        

ミック・ジャガーが製作にその名を連ねる映画「ジェームス・ブラウン~最高の魂(ソウル)
を持つ男」公開記念ということで、ユニバーサル・ミュージックからJBのアルバムが
廉価でまとめて再発された。

JBのオリジナル・アルバムは数年毎に、ある程度の数がまとめて再発されてきたので
その時の気分や懐具合(笑)で少しづつ揃えてきた。今回は紙ジャケではないが廉価での
再発ということで「未所持の盤を揃えよう。」という意思の下、数枚購入した。

ここで、ハタと気付いたのが、書くのも恥ずかしいのだが何十枚もアルバムを所持して
いながら「LIVE AT THE APOLLO」「同 VOL.2」を未所持だったということだ。
こういう時に廉価での再発は助かる。(笑)「VOL.2」はDX盤があるのだがまあいい、
とにかく聴くきっかけというのは大事なものだ。

今回の再発は、先にも書いたが何度目かの再発時に施されたリマスター盤をそのまま
再発しているので、全ての盤で音の広がりや音圧が共通しているわけではない。
まあ、これは過去の盤をコツコツ買い進めていくと必然の事態であるので、特に気にしては
いけないのだろう。

因みに今回私が購入した盤でいえば「LIVE AT THE APOLLO VOL.2」や79年の
日本公演を収録した「LIVE : HOT ON THE ONE 」は92年マスター、「LIVE AT
THE APOLLO」は03年マスター、「PRISONER OF LOVE」は07年マスターであった。

数あるJBのオリジナル・アルバムの中でどれが優れているのかを判断するのは難しい。
ジャケットが気に入ったり好きな曲が入っている盤から聴いていくのがよいのだろうが
今の私の気分だと68年の「I CAN'T STAND MYSELF」が一番かもしれない。

ほぼ全編ファンクの嵐なのだが、その中でふっと聞かせるバラッド『YOU'VE GOT TO
CHANGE YOUR MIND』が泣かせるのだ。歌詞中に自身の過去のヒット曲名を織り込んで
いるのが、これまた琴線を擽るし何といってもボビー・バードとのダブル・ボーカルの
魅力が全開なのだ。LPでいうところの各面の最後がインストであるのも、狙った感が
よくわかり、気合の入った盤であると思わせるのだ。

これで、私が所持するJBのアルバムはコンピレーションを入れて数えれば50枚超えと
なった。ロック者の酔狂にしては、いい案配ではないだろうか。(笑)

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ORK

2015-05-14 21:58:40 | ROCK

さて。私が買い洩らしたRSDのブツが掲載写真のコレです。
16枚の7インチが収納された「ORK RECORDS BOX SET」なのだが、本来なら
これこそ私にとって今春のRSD最大の目玉である筈であった。
しかし、買い洩らした。RSD初日に3回のオーダーをして一息ついて、じっくりと
リストを見て青ざめた(笑)のである。

実のところ、この地味な箱がリストに載っているのは知っていた。しかし、私は「ORK」と
書いてあるのに間抜けなことに「ODE」と脳内変換してしまったのだ。(いや、単に
読み間違えただけなのだが)で、スルー。いや、「ODE」が嫌いなわけではないが
値段が張るので「ま、いいや。」なんて思ったわけで。(笑)

しかし、これは「ORK」である。「ORK」であれば、例えこれが2万であっても入手
せねばならないのである。あれから約一か月が経ち、こうして安堵している。
75年から79年までにリリースされた全シングルを一挙に聴くことができるだけでなく
当時リリース予定がありながら世に出なかったシングルまで収録されているのだから
堪らない。

       
Television - Little Johnny Jewel Pt.1 / Little Johnny Jewel Pt. 2
Richard Hell - Another World / Blank Generation / You Gotta Lose

       
Marbles - Red Light / Fire And Smoke
Alex Chilton - Free Again / The Singer Not The Song / Take Me Home & Make Me Like It / All The Time 
                   / Summertime Blues

         
 Prix - Girl / Everytime I Close My Eyes / Zero
 Mick Farren - Play With Fire / Lost Johnny

        
Link Cromwell - Crazy Like A Fox /  Shock Me
Chris Stamey - Summer Sun / Where The Fun Is

         
Chris Stamey & the dBs - I Thought You Wanted To Know / If And When
The Feelies - Fa Ce'La / Big Plans

          
Blue Vein - Get Off My Cloud / Connection
Erasers - Funny / I Won't Give Up

          
Idols - You / Girl That I Love
Revelons - The Way You Touch My Hand / 96 Tears

          
Cheetah Chrome - Still Wanna Die / Take Me Home
Student Teachers - Christmas Weather / Channel 13

テレヴィジョンのオリジナル・シングルにスリーブは無かったが、今回は12インチの
ジャケットを7インチサイズで流用。なんだか可愛らしくて、これ1枚だけでも満足。

アレックス・チルトンの盤のみ33回転盤。アルバム「BACH'S BOTTOM」を
フェイバリットに掲げる私には最適の7インチ。

フィーリーズとブルー・ヴェインの盤は当時リリースされなかったと記録にあるが、
真偽は如何に。ブルー・ヴェインと如何にもバンドのような体裁をとった名前であるが
その実はリチャード・ロイドのシングル。81年に別のジャケットでリリースされて
いるのだが、両面とも渋いストーンズ・カバーというのが嬉しい。

思えば当ブログの「COVER OF THE ROLLING STONES」にはアレックス・チルトンも
ミック・ファレンも使ったのだから、やはり今回のシングル・セットは頑張って入手
して正解だろう。と、今更だが尤もらしい購買理由を言い訳がましく探している。(笑)

アイドルズは実質この7インチだけで十分のような気がする。
プリックスは02年に日本盤で驚愕のCDが登場してビッグ・スターのファンを
驚かせたものだ。

今の時代なら忘れ去られそうなシングルの数々だが、時代やシーンがどうであれ
ロックとは何ぞやポップスとは何ぞやということを、再び思い起こさせてくれる
実に楽しいボックスであった。一通り聴くと、7インチを出したりひっくり返したり
しまったりで面倒くさいのだが、それがまた楽しくて・・・。

コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

SEEMS LIKE ONLY YESTERDAY

2015-05-12 00:53:37 | ROCK

昨日とりあげたCDの発売元レーベルである「REALGONEMUSIC」は、時々驚きの
ブツをリリースすると書いたが、今日取り上げるのが正にその1枚。

掲載写真はジェシ・ウィンチェスターが76年にモントリオールで行ったライブを
FM放送した音源をCD化したもの。最近はこういうCDが多くて、どこまでが
ミュージシャンやマネジメント公認の盤なのか解りかねるところがあるのだが、
とりあえず、この盤はジャケットのデザインが悪くないしライナーやクレジットが
しっかりしているし、何より音質に問題が無いので気に入っている。
ジェシのHPにもしっかり掲載されているので正規盤ということでいいのだろう。

FM放送らしく冒頭にアナウンスが入るのだが、それがフランス語であることで、
かつてカナダは英仏の植民地であり、その中でケベック州はフランスの支配下にあった
ことを思い起こさせる。

ジェシが兵役を拒否してカナダに入国したため、本国アメリカで演奏活動ができなく
なったことは有名な話であるが、そんなジェシの演奏を米国の人たちにも聞いてもらう
ためにFM局が録音し米国で放送したというエピソードが、この音源の価値を一つ上に
上げる。最もそんなエピソードが付随しなくても、ここで聴くことができる演奏は
素晴らしい。セット・リストは、この時点でのジェシのベストに近い曲が選ばれ
ジェシの生演奏の魅力を伝えるには十分な内容だと思う。

ジェシのライブ盤といえば、77年に録音された「LIVE AT BIJOU CAFE」という
プロモーション用に録音された盤が06年にCDとなって一般に流通したが、その
横にそっと並べよう。ジェシの暖かい声は時に心の支えになるものだ。

ここからは下種な話(笑)になるのだが、例のWOLFGANG VAULTの音源からは
ストーンズやザ・フーを例に挙げるまでもなく多くのブートレグが生まれた。
ジェシの音源も77年と78年のものが幾つかあるのだが、こういうのはブートレグに
なっても売れないのだろうね、きっと。(笑)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

BLUE BEAT

2015-05-11 00:42:45 | REGGAE

    

ロンドンの再発レーベル「REAL GONE MUSIC」は時々ドキっとするような物を
リリースするのだが、コンピレーション物のジャケット・デザインは大雑把で購買意欲を
削ぐ。(笑)しかしながら、掲載写真の2セットは勢いで手にした。

これまでも3枚組のセットで数種のリリースがあったのだが、それらを手にしていなかった
ことや価格が異常に安いこともあって、この4枚組2セットは気になっていたのだ。

ブルービートは60年に英国に設立されたレーベルで、ジャマイカでレコーディング
された音楽をリリースした。基本になっているのはリズム&ブルースやスカ、或いは
メントといったレゲエ前史の音楽であるが、ここで紹介された音楽が後に英国で
レゲエが広く聞かれる土壌を作り上げたという意味でも特筆すべきレーベルである。
あの、アイランド・レーベルより2年も前に設立されたというところからも由緒正しく
パイオニアというべきだろう。

そんなブルービートのシングルの両面を型番1から48まで(13は欠番)をVOL1に
49から96までをVOL2にこれでもかと収録してあるのだが、このセットには詳しい
解説など全くなくリア・ジャケに細かい字で記載された曲名とミュージシャン名を
追いながら聴くのが精いっぱいといったところ。

それでも音質は上等で、ダンス・ミュージックとして楽しむも良し、民族音楽としての
側面を掘り下げるも良しの好コンピレーションであるのは間違いない。
ところで、気になるのは続編があるのかどうか、である。

60年にリリースされた最初のシングルの型番はBB1であるのだが、67年までに
出されたシングルはBB403まで続く。もし、これが最後までCD化されたら
快挙以外の何物でもないのだが、それまでゆっくりとこのコンピレーションを
聴き続けようと思う。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

LE CINEMA DE SERGE GAINSBOURG

2015-05-10 09:05:57 | ROCK

01年に出た3枚組CD「LE CINEMA DE SERGE GAINSBOURG」は本当に
重宝した。05年4月の当ブログにも書いたが、ゲンスブールが映画のために書いた
曲を73曲も、まとめて聴くことができたのだから。

あれから14年。何と今度は5枚組131曲収録の豪華拡大版として再登場したのだから
これは素晴らしい。前回は縦長だった装丁は、CDサイズの洒落たボックスセットとなり
場所塞ぎにならないのも良い。

大幅に増えた曲数から解るように、前回漏れた曲が大量に含まれる中、今回初めて
マスターテープが発見されたという「LES CHEMINS DE KATMANDOU」からの4曲の
発掘が目玉なのは間違いないだろう。ゲンスブールと共に音楽を担当したジャン・クロード・
ヴァニエの娘が自宅でテープを発見したというのが泣かせる。

時期的には69年ということで時系列で並べると「SLOGAN」「LES CHEMINS DE
KATMANDOU」「LA HORSE」「CANNABIS」という並びになり、これらは全て
ゲンスブールとヴァニエの共同作業によるもので、個人的にはゲンスブールの仕事の中で
最も好きな時期と重なる。この時代の音源の発掘は大歓迎だ。

5枚目のディスクはボーナス的な趣もあり、オリジナルはジュリエット・グレコが
歌った『STRIP - TEASE』をニコが歌うバージョンや『GOODBYE EMMANUELLE』の
別バージョンは耳を惹くし、名曲『LA HORSE』の03年ディスコ・ミックスを
手軽に聴くことができるのも有難い。

これだけ詰まった5枚組が3500円弱で購入できるのも嬉しいと、いいことづくめの
コンピレーション。普段、1枚2000円弱で7インチを買っているのだから、これを
手にしなくてどうする、というものだ。

   

10年に数枚リリースされ、続編もアナウンスされていた7インチ再発もすっかり
忘れ去られてしまい、後が続かなかった。今回のCD再発を機会に、再び7インチ・
シリーズの再発が始まることを切に願う。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

THE WHO HITS 50 ! NORTH AMERICAN TOUR

2015-05-09 17:44:40 | ROCK

ロジャー・ダルトリーの病気で5月7日公演がキャンセルとなったザ・フーの
北米ツアー。喉の調子が悪いのだろうか。とにかく回復して無事ツアーを乗り切って
ほしいものである。

その北米ツアーであるが、今日現在で9回分のコンサートをダウンロードすることが
できる。MP3なら9.99ドル、更に5ドルを追加すればFLACでのダウンロードが
可能。かつては、ほぼ全公演をCDで発売したものであったが、今回はダウンロードでの
発売である。できればフィジカルでの発売をお願いしたいところなのだが、バンド側が
オフィシャルで発売するというのだから、ダウンロードであろうと音源は入手したいと
思うのがファンである。

私は「MP3でもいいか」というわけで9.99ドル支払った。数日後ダウンロードの
ためのコードにアクセスするためのメールが来たのだが、9.99ドルで一回の公演を
ダウンロードできるのかと思っていたら、そこにあった9公演(つまり、今日時点の
北米公演の全て)をダウンロードすることができた。

これが正しいのか、システムが後日修正されるのかよくわからないが、とにかく
9公演分の音源をたったの9.99ドルで入手できたことになっている。(笑)
もちろん、今後厳密にその料金で1公演のみのダウンロードとなっても、残りの全てを
入手するつもりではいるけれど。

今まで以上に演奏にミスは多い。加齢からくるものか体力的なものなのか、長年の
ファンからすれば辛いシーンが続出するのだが、老いさらばえて、のたうちまわるのも
苦闘の歴史を体現したザ・フーらしいと思えば、それもよい。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

買い物日記 RSD2015-3

2015-05-08 00:32:13 | ROCK

さて、買い物日記RSDも今回が最後である。

       

ロキシー・ミュージックの「LADYTRON c/w THE NUMBERER」は今回購入した
唯一の10インチ。実は昔からロキシーのファースト・アルバムにおけるジャケットの
カリ・アンの構図には不満があった。今回の10インチのようにフロント・ジャケットで
足首あたりまでしっかり見せる構図が良いと思っていたからである。(笑)

オリジナル・アルバムでは4分20秒程の尺だった『LADYTRON』は今回は
未編集の7分25秒バージョン。これは近日リリース予定のファースト・アルバムの
DXエディションからのものであると記載されており、これは楽しみである。

アレックス・チルトンの7インチ「JESUS CHRIST」は3曲入り。75年の
セッションでの録音でこの時期の音は私が一番好きなアレックスのアルバム
「BACH'S BOTTOM」として81年にリリースされる。B面収録の2曲も件の
アルバム収録曲であるが、未発表バージョン。

  

フロントとリアのジャケットを掲載したのはアダム&ジ・アンツ(笑)の7インチ。
80年にリリースされた2枚のシングルのA面を豪華カップリング。(笑)
ご丁寧にも、それぞれのオリジナル・シングルの内袋のフロントデザインも復刻
してある。シリアル・ナンバー入りで私のは1165盤。艶消し(笑)の金色の
カラー・ヴィニール。いや、実に格好いい。

   

フランク・ザッパ名義でリリースされた「OVERTURE 200 MOTELS c/w WHAT'S
THE NAME OF YOUR GROUP ? 』は共にザッパの演奏では無い。オリジナルの
「200MOTELS」のサントラで使われていたオーケストラはロイヤル・フィル
ハーモニック・オーケストラであったが、今回の7インチはロスアンゼルス・フィル
ハーモニック・オーケストラによる13年の録音。オリジナルにあった台詞まで
しっかり再現しているのが泣かせる。B面は71年録音のサントラ未収録曲。

あっ、上記写真の右側は今回のRSDとは何の関係もないCDです。
今はそれなりの高額物件なのが、FZが生前に権利を買い戻せなかったことを
物語っているのが何だか虚しい。

     RSDのザ・フーは昨年の英ユニヴァーサル
ミュージックのクリスマス企画とは違って、カラー・ヴィニールでB面には『I CAN'T
EXPLAIN』を収録。

   

最後は真打ち登場、ボウイ様のピクチャー・ディスク・シリーズ。定期的に出続ける
ピクチャー・ディスクなのだが、RSD用のブツは何故か高額だったり入手が平易で
なかったりで難儀する。今回は「何を今更?」の『CHANGES』なのだが、B面が
あの「BOWPROMO」収録の『EIGHT LINE POEM』というのが燃える。(笑)
いっそのこと「BOWPROMO」を次回のRSDでリリースしてくれたらと思うのは
私だけではあるまい。

さて、ここまで書いてきて「あれ、これで終わり?アレはスルーしたの?」と
思った方は、このブログの長年の読者認定かも。(笑)

実はボーっとしていてオーダーし忘れました。現在、鋭意手配中です。
しかし、散財したなぁ。後悔はしていないけれど。(笑)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする