HARRY’S ROCK AND ROLL VILLAGE

お気に入り音楽の紹介と戯言

2015年に微笑みを

2014-12-31 12:13:38 | DAY BY DAY

      

今年はじわじわと体の衰えを感じた年であった。さまざまなところにガタがきているのが
わかるのだが怖くて診てもらう気にもなれず、また年が変わろうとしている。
いっそのこと、「STARIGHT TO HELL」でも構わないのだが、神は風など吹かせてはくれない。
音楽だけが救いである。

久しぶりに、間抜けな上司と大喧嘩をした年でもあったが、仕事に関しては順調な一年で
あった。担ぐ神輿がボロでも担がなければいけないのがサラリーマンではあるが、来年は
「御輿が勝手に歩ける言うんなら、歩いてみいや」とでも言ってみるかな。次年度になれば
神輿は変わるんだろうけど。(笑)

MEET THE NEW BOSS ,  SAME THAT OLD  BOSS . . .

趣味に関しては、いささかやりすぎた感もある。ま、IT'S TOO LATE TO STOP NOWな
気分なのは来年も変わらないだろう。

ボブ・ディランの「NASHVILLE SKYLINE」は個人的に「最も聴いていないディランの
スタジオ盤ワースト5」に入る盤だろう。久しぶりに聴くと「あれ、『I THREW IT
AWAY』ってこの盤に収録だったのか。」なんて今更の間抜けぶりを露呈することになる。
そして、意外といいレコードだな、なんて思ったり。

藤井一彦が「NASHVILLE SKYLINE」のアルバム・ジャケットを意識したのは、彼の
ジョニーキャッシュ好きが嵩じたことを鑑みれば、ファンとして微笑ましくも嬉しい限り。
来年はグルーヴァーズの純度100%のブツを期待します。

今年も終わる。良いお年をお迎えください。
また、明日。


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最後に見る夢

2014-12-28 00:03:55 | 日本のロック・ポップス

渚にてが、前作から6年ぶりのアルバム「遠泳」をリリースした。
11月の話だけど。(笑)

13曲71分と、どう対峙するか聴く前から「とまどい」があり、もし期待外れ
だったら嫌だなあという不安もあった。

一聴して、しばらく考える。「これは過去の盤と比べて、どうなのだろう」と。
3回、5回と聴くうちに全ての誤解が溶けていく。ああ、単純に過去盤と比べて
聴く回数が少なかっただけの話なのだ。当たり前だけど。

10回聴いて、最早すべてが私の中での「渚にてスタンダード」。
全てが美しい。スタイルの違い云々はあるが、日本のロック・バンドの中では誰も
到達できない、真似できない幾つもある頂点の中の一つであることは間違いない。

タイトルこそ『フジオ』となっているが、山口富士夫とケヴィン・エアーズに
シンパシーを抱く歌詞に涙腺が緩み、はたまた『けものみち』で読み取れる直接的以上の
ロマンに過去を重ねる。

泳ぐのは得意ではない。
しかし、遠くまで行くには常に飛ぶことだと思っていた私の選択肢に「遠泳」が加わった。

敢えて、今年の新譜ベスト10に選ばなかった特別な1枚。

ハルモニアの「DELUXE」に映っていたのは果たして朝日なのか、それとも夕日なのか。
人生は暇つぶし、か・・・・。

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ROMANTIC TIMES

2014-12-27 13:53:31 | ROCK

雑誌MOJOが選ぶ今年のベスト・リイシューはルイスの「L'AMOUR」であった。
一部の好事家の間で話題になった再発盤で、原盤自体が幻であることと内容の良さも
人気に拍車をかけたようだ。

ただ、私はなんとなくジャケットが好きになれなかった。胸より上しか写ってないとはいえ
男の顔の大写しのジャケは勘弁だなぁなんて思ったものだ。ほどなくして2枚目のアルバム
「ROMANTIC TIMES」が再発され、これはジャケットを一目みて即買いすることを決めた。

白のタキシードにおそらくは金時計、そして葉巻を持ってこちらを見つめる男。
その後ろには白のベンツともしかして自家用ジェット?まである金持ちぶり。
何だか嫌味な写真であるが、横わけのブライアン・フェリーにも似た風貌に惹かれた。

実に当たり!であった。85年にリリースされたとされるこの盤がどれくらいプレスされた
のか知らないのだが、今回の再発で初めて聴く人がほとんどなのではないだろうか。
アルバム全編で薄く鳴り続けるシンセに、サックスやギター、時にはベースまでもが
艶っぽさを演出し、ルイスの自己憐憫に満ちた歌唱をひきたてる。

歌詞の内容もわからないのだが、私の勝手な想像だと満たされない愛を歌っているように
思えてならない。10のメモリのカップに10の分量の愛が入っていても満たされない
愚かな男の歌のように思えて、何度も聴いてしまう。それは精神が病んでいるのかも
しれないし、最愛の女性から10与えられていても、他の美しい女性たちからも10の
メモリ分の愛を欲しがるせいかもしれない。

身勝手故の自己憐憫を自分に重ね合わせた時、シンセサイザーは夜にまとわりつく
カーテンのようであり、サックスは濡れた夜露のように思え、リズム・ボックスは
体を重ねもしないから聞くこともできるはずもない女性の鼓動のように思え、なおさら
この盤に愛着が湧く。もちろん、聴く時は一人だろう。
昼の日中に酒を飲みながら聴くと、くだらない妄想は拡がり続ける。(笑)

実のところ、再発は2枚にとどまらず大手通販網に乗ることなく3枚目のアルバムも
世に出て、アッという間にソールド・アウトとなった。今となっては聴いてみたかった
と思うが、今はこの「ROMANTIC TIMES」に打ちひしがれていたいという気持ちの
方が強い。

再発レーベルは、今回のプレスが売切れたら重版する予定は無いと述べている。
それは、ルイス自身が過去にこだわっていないこと、金銭に不自由していないことを
意味するのだが、もし大々的に宣伝され誰かの後押しでもあれば、いつぞやの
ピーター・アイバース再発時くらいの衝撃で迎えられると思うのだが、それも叶うまい。

敢えて今年の再発ベスト10に入れなかった特別な1枚である。

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2014年総括 その4

2014-12-25 00:03:53 | ROCK

           

総括その4は発掘物。今年も箱物が多くを占めたが、収録された物量と内容を鑑みて、
この並びとなった。

01 BOB DYLAN AND THE BAND / THE BASEMENT TAPES COMPLETE : BOOTLEG SERIES VOL. 11
02 VELVET UNDERGROUND / VELVET UNDERGROUND 45TH ANNIVERSARY SUPER
DELUXE EDITHION
03 遠藤賢司 / 遠藤賢司実況録音大全第三巻
04 KING CRIMSON / STARLESS
05 SMALL FACES / HERE COMES THE NICE
06 RORY GALLAGHER / IRISH TOUR ' 74 40TH ANIVERSARY DELUXE BOX
07 THE ALLMAN BROTHERS BAND / THE 1971 FILLMORE RECORDINGS
08 CROSBY STILLS NASH & YOUNG / CSNY 1974
09 TODD RUNDGREN / AT THE BBC 1972 - 1982
10 ROD STEWART / LIVE 1976 - 1998

見事に組物だらけである。(笑)枚数が多ければいいというものでもないが、聴くべき音
として世に放たれた量が必然として多いのなら、喜んで聴くべきであろう。

一向に密度の落ちない遠藤賢司の「第四巻」を楽しみに待つのも、ディランの「VOL. 12」
を楽しみに待つのも当然なのだが、この両者は新譜にも期待を寄せることができるという
意味において、私にとって貴重な存在である。

それは、年々多くのミュージシャンがこの世を去っていくことの裏返しでもある。
今更のようにルー・リードの新録音を聴くことが出来ないという事実をかみしめながら
聴いたV.U.の組物や、発売時には存命だったイアン・マクレガンを思いながら再度
聴くことになったスモール・フェイセスの組物と対峙すると、いろいろと考えてしまう。

来年はどんな音が発掘され、世に放たれるか。それを楽しみに年を越そう・・・。

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2014年総括 その3

2014-12-24 00:02:23 | ROCK

     

総括その3はストレート・リイシュー部門。個人的な感想としては、ここ数年の中で
一番選ぶのに難儀した。それでも掲載写真に使った2枚は待望のCD化であり、本当に
再発を心から喜んだ。それだけでも実り多い1年だったと思える。

01 HENRY McCULLOUGH / MIND YOUR OWN BUISINESS !
02 ひがしのひとし / マクシム
03 LUIZA MARIA / EU QUERIA SER UM ANJO
04 ハイライズ / PSYCHEDERIC SPEED FREAKS
05 モップス / MOPS 1969 - 1973
06 THE UPSETTERS / THE GOOD , THE BAD , AND THE UPSETTERS JAMICAN EDITION
07 東京キッドブラザーズ / 西遊記 THE MOON IS EAST THE SUN IS WEST
08 BLACK SLATE / OGIMA
09 DOLLAR BRAND, DON CHERRY, CARLOS WARD / THE THIRD WORLD-UNDERGROUND
10 J.O.B.ORQUESTRA / OPEN THE DOORS TO YOUR HEART

上位3枚は各ジャンルの定番として、長くカタログに残って欲しいアルバム。
ハイライズの盤は超限定だったので、入手できて良かった。モップスの盤は
「オリジナル・アルバム」という位置づけで聴くべきで、重要な盤。タイトルに
惑わされてはいけない。

東京キッド・ブラザーズの「西遊記」は、よくぞこんな盤を再発見したという
気持ちの高まりが大きかった。ブラック・スレイトの盤はCDになったものの
流通経路の関係で一般的には入手が難しかったのではないだろうか。

ジャズとソウルからも1枚ずつ。八方不美人もとい、全方位外交のニュアンスを
感じ取っていただければ幸いである。(笑)

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2014年総括 その2

2014-12-23 00:05:32 | ROCK

総括その2は新譜部門。例年の如く「時代の音」とは無縁の10枚(笑)。
今年も単純によく聴いた順に並べてみた。

   

01 遠藤賢司 / 恋の歌
02 WAYNE KRAMER / LEXINGTON
03 JAH WOOBLE PRESENTS PJ HIGGINS / INSPIRATION
04 NEIL YOUNG / A LETTER HOME
05 坂本慎太郎 / ナマで踊ろう
06 BRUCE SPRINGSTEEN / HIGH HOPES
07 SHARON JONES & THE DAP-KINGS / GIVE THE PEOPLE WHAT THEY WANT
08 WILKO JOHNSON & ROGER DALTREY / GOING BACK HOME
09 TOM PETTY & THE HEARTBREAKERS / HYPNOTIC EYE
10 ウルフルズ / ONE MIND

ジャケットも曲も歌詞も全て含めて、遠藤賢司の新作は素晴らしかった。70年代の
アルバムと比べること自体が間抜けな感じなのだが、所謂「定番の名盤」と比べても
ひけを取らない。私的には「夢よ叫べ」に匹敵する凄味と暖かさを持つ盤である。

ウェイン・クレイマーの盤は、まだCDになってないのかな。LPだけの発売だと
多くの人の耳に行き渡らないという、その一点において早急にCD化すべきだろう。
ニール・ヤングは、この後に出た「STORYTON」も良かったが、「レコーディングとは
何か、いい音とは何か」を考えさせられたという意味合いで「A LETTER HOME」を
選んだ。

今年の新譜なのに、早々とDXエディションまで出してしまったウィルコ&ロジャーの
「GOING BACK HOME」。DX盤でなく別タイトルの続編みたいな感じでもう1枚
出した形のほうが良かったようにも思うが、まあいい。

トム・ペティの全米チャート1位とウルフルズの復活に祝杯を。

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2014年総括 その1

2014-12-22 00:04:20 | ROCK

  

2014年に購入したブツの中から選定する、恒例の「HARRY'S ROCK AND ROLL
VILLAGE認定ロック大賞」(笑)の時期がやってきました。まずは映像部門。

01 THE ROLLING STONES / FROM THE VAULT L. A. FORUM LIVE IN 1975
02 THE ROLLING STONES / FROM THE VAULT HAMPTON COLISEUM LIVE IN 1981
03 ザ・ルースターズ / ALL THESE BLUES
04 MOTT THE HOOPLE / LIVE 2013
05 ROCKPILE / LIVE AT ROCKPALAST
06 HENRY McCULLOUGH BAND / LIVE AT ROCKPALAST
07 QUEEN / QUEEN LIVE AT THE RAINBOW ' 74
08 LITTLE FEAT / LIVE IN HOLLAND 1976
09 V.A. / RONNIE LANE MEMORIAL CONCERT
10 BOB MARLEY / UPRISING LIVE !

ストーンズの1-2フィニッシュは、当然でしょう。何せ、選者が私なのだから。
この先も何度も何度も見るのはわかっているが、次のアイティムが何なのか期待させる
罪作りなシリーズである。

モット・ザ・フープルのライブがフルレングスで商品化されるのは初めてで、これは
CDに添付されたDVDという扱いだが、その意義の大きさ故にここでのランク・イン。
ロックパイルの「ROCKPALAST」は厳密には昨年の暮れもおしせまった頃に出た
のだが、昨年の締め切り(笑)に間に合わなかったので、今年の登場と相成った。

ヘンリー・マッカロクの映像の登場は快挙。来年はJ. ガイルズ・バンドの登場が
アナウンスされている「ROCKPALAST」シリーズであるが、何故我が国にはミンク・
デヴィルの盤が入ってこないのだろう、なんてことも同時に考えてしまう。

それほど残された映像が多くないであろうリトル・フィートの登場も嬉しかったし、
クイーンは今後の70年代の映像のリリースにも期待する。

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NOT GOOD ENOUGH

2014-12-21 00:05:48 | ROCK

      

さて、今年のリリースもあらかた出揃ったので、年末恒例の「HARRY'S ROCK AND
ROLL VILLAGE認定ロック大賞」(笑)の選出をしなければならない。本当はまだ未着の
大物が二つほどあるのだが、当ブログの規定(笑)では毎年12月20日我が家着が選出条件
であるので昨日が締切日であったのだ。

ロック大賞選出前に、今年今一つ「盛り上がれなかった」複雑な感情を抱いたブツをまとめて
取り上げてみる。

まずはキンクスの「LOLA VERSUS POWERMAN AND MONEYGOROUND & PERCY」。
これまでのキンクスのデビューアルバム以降のDX盤は、全て単体のアルバムに大量の
BBCライブやら未発表テイクやらが追加されて2枚組でリリースされていたのだが、
今回はよりによって「LOLA」と「PERCY」の合体作であるというのが、そもそも
気に入らない。

例えスタジオ録音のボーナス・トラックが少なくなったとしても、ライブ音源を収録して
嵩を増す(大歓迎)ことで分売は可能だったと思うのだが。

もう一つ残念なのは、再発プロジェクトの途中で販売権が移行したため、日本での販売
会社が変わったことだ。ユニバーサル・ミュージックからのリリースは実に丁寧な
愛情がこもったものであった。ソニー・ミュージックのリリースの痛いところは
それまでユニバーサルがリリースしてきた「紙ジャケ」を踏襲せずプラスチック・ケースで
リリースしたところだ。

私は「紙ジャケ」愛好家ではないが、それまでずっと続いてきた流れが変わったのが
腹立たしいのだ。普通、アルバムは棚に整理するときはリリース順に並べる。
今回だと「ARTHUR OR THE DECLINE AND FALL OF BRITISH EMPIRE」と
「MUSWELL HILLBILLIS」の2枚の紙ジャケの間に「LOLA+PERCY」のプラケを
並べることになる。何だかなあ。

そういえば、キンクスは15,6年前の再発プロジェクトの時も、英米での販売権が
移動して一時再発プロジェクトが中断したことがある。全くファンをやきもきさせる
バンドである。(笑)

レッド・ツェッペリンのオリジナル・アルバムのDXエディションも、とりあえず
2CDバージョンで全て手にした。今回の再発プロジェクトはアナログ盤の出来が良い
という話を見聞きするが、とてもそこまでは手が出なかった。

ジミー・ペイジいうところの「コンパニオン・ディスク」に収録された曲に期待が
高まったのだが、細かいミックス違いに終始する曲が多かったのが個人的に盛り上がり
きれなかったところか。ツェッペリンのスタジオ・アウトテイクのまとまったリリースは
これまで無かったので、過度に期待をしすぎたのかもしれない。

比較的気に入ってよく聴いたのが3枚目のディスク2であるので掲載写真に選んだ。
勿論、どのオリジナル・アルバムも素晴らしいのはいうまでもない。

あっ、わかった。何故今一つ盛り上がれなかったか。
コンパニオンだから駄目だったのだ。やっぱりスーパー・コンパニオンでないと。
意味不明ですね。(笑)

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THE WILD SIDE OF LIFE

2014-12-20 08:05:13 | ROCK

今年はヘンリー・マッカロクが75年にリリースしたアルバム「MIND YOUR OWN
BUSINESS !」が初CD化され、大いに喜んでいたのだが、ここにきてまさかの
映像の登場である。

掲載写真はヘンリーが自身のバンドを率いて、76年にドイツのテレビ番組ロックパラストに
出演した時の演奏を収録したDVD+CDのセット。ロン・ウッドのような、いい意味で
ルーズなボーカルと、大雑把な括りだがパブ・ロックの範疇にも入りそうな演奏の
組み合わせは魅力的で、よくぞこの時期の演奏の録音が残っていたと思わずにいられない。

バンドのメンバーにはグリース・バンド時代の盟友ニール・ハーヴァードや、ワインダー・
K・フロッグとしての活動で知られるミック・ウィーヴァーが参加していて、英国ロック好きの琴線を擽る。

「MIND YOUR OWN BUSINESS !」収録曲を中心に演奏するのだから、セット・リストは
悪かろうはずもなく、加えてグリース・バンド時代の曲を2曲演奏するのが堪らない。
個人的には『LET IT BE GONE』が好きなので、もう何も言う事はない。

あっ、一つあるとすれば、世の人は『LET IT GO』なんて歌を聴くくらいなら『LET IT BE
GONE』を聴くべきだろう。(笑)
実に素晴らしいリリースである。


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ロックンロール

2014-12-19 22:07:39 | DAY BY DAY

  

だめだ、明らかにストレスが溜まっている。(笑)金も無いのに、何か買うものがないか
毎日ネットを彷徨っている。

先日、文字通りヘヴィー級のチャック・ベリーのCDが届いて、ニヤニヤしていると
唐突に相方にこう言われた。
「あんた、まさか次は126枚組じゃないよね。」

まさか。それよりも、相方が126枚組のことを知っていることに笑ってしまった。
私は女の子の集合体としてのおニャン子クラブは、面白く見ていたこともあったが、
個別にどれか取り立てて好きな曲があるわけでもないので、そんな組物を買う訳がない。
第一、買う「大義」が無い。(笑)

それにしも126枚組か・・・。全てシングルの復刻とはいえ、126枚という量には
圧倒される。演奏のトータル・タイムでは私の所持するマイルス・デイヴィスの71枚組や
ジョニー・キャッシュの63枚組のほうが遥かに長時間楽しめるのだろうが、やはり
単純に枚数だと負けてしまう。この世に出たCDの中で過去最高の収録枚数を誇る
CDボックスって一体何枚組なのだろう。

だめだ、明らかに酔っぱらっている。

酒を飲みながらそんなことを考え、ネットを彷徨っていて、勢いで、とあるブツを
購入してしまった。元々は3枚組なのだが掛けること30セットということで都合90枚の
組物と考えると、とんでもない量ではある。あと36枚足りないが、おニャン子クラブに
肉迫したつもりでいる。

そしてまた冒頭に戻る。

だめだ、明らかにストレスが溜まっている。(笑)金も無いのに、何か買うものがないか
再びネットを・・・。

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WHAT GOE ON IN YOUR MIND ?

2014-12-17 20:47:52 | ROCK

V.U.の3枚目のアルバム「VELVET UNDERGROUND」発売45周年記念として
6枚組のスーパー・デラックス・エディションがリリースされた。

一般的に最初の2枚に比べると地味な扱いの盤であるが、聴けば聴くほどに愛着が
湧くのが、この3枚目という人も多いだろう。私のように「セカンドのA面とサードの
A面でアルバムが構成されたら、世界最強。」などと眠たいことを呟く間抜けもいる。(笑)

それはさておき。今回の6枚組であるが、個人的には大いに気に入っている。それは、
「ヴァレンティン・ミックス」「クローゼット・ミックス」「プロモーショナル・モノ」と
3つの違ったミックスを、簡単に一つのセットで楽しむことができるからであるし、
単純に過去の2枚のDX盤に比べてV.U.の音源を多く聴くことができるからでもある。

「クローゼット・ミックス」が初めてCDになったのは、93年にでた3枚組「WHAT
GOES ON」だったように記憶するが、あれは買わなかった。金が無くて買えなかったのかも
しれないが、95年に出た5枚組「PEEL SLOWLY AND SEE」で聴くことができた。
ただ、どちらも編集物なので1枚のCDに1枚のオリジナル・アルバムを収録している
わけではなかったので、これですっきりと各ミックスと対峙できると思うと実に嬉しい。

また、85年に「VU」(1曲以外84年ミックス)として登場した音源の多くを69年の
オリジナル・ミックスで聴くことが出来るし、翌年に出た「ANOTHER VU」収録曲の幾つか
は最新ミックスが施されたものがあり、熱心なファンは聴き比べに余念が無いだろう。
2枚に亘って収録されたライブも聴き応えがある。

で、ここで思うことはこのスーパー・デラックス・シリーズも「これで終わりかなあ。」
ということである。次の「LOADED」は発売元が違うし、既に「LOADED」と「MAX'S
KANSAS CITY」は2枚組が出ているということもあるし。
次があるとしたら、やはり「ライブ集大成」のような組物になるのかもしれない。

「ヴァレンティン・ミックス」と「クローゼット・ミックス」のどちらが好きか、
なんて聞かないでね。(笑)一応、朝聴くなら前者で夜なら後者という逃げ道は
用意してはいるけれど。(笑)



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BE LUCKY

2014-12-15 00:15:08 | ROCK

THE WHO HITS 50! BRITISH TOUR 2014と題したツアーを敢行中のザ・フー。
最新のセット・リストには、『SO SAD ABOUT US』が加わったようでこの勢いで
来日とまではいかなくとも映像とライブ盤をリリースして欲しいものだ。

掲載写真はザ・フー結成50周年を祝してリリースされたベスト盤「THE WHO HITS 50」。
いやもう、今世紀に入ってからでもフーのベスト盤を何枚買ったかわからない(嘘。把握して
います)くらいで、この手のリリースには辟易している。しかも、このところ新曲を
1曲とか2曲収録して2枚組CDとかをリリースするのだからタチが悪い。(笑)

いやいや、祝い事ですから祝儀だと思って喜んで買いますよ。ええ、喜んで。
でもできれば、新曲のクオリティーはもう少し高いものを望むのだけど、というのが
本音であるが、何度か聴くと馴染んでくるから、ファンというのは優しいものだ。
歌詞に二つのバンド名が登場するが、その真意を考えている。
『YOU BETTER YOU BET』で登場した「T . REX」よりは深い意味がありそうだ。

新曲『BE LUCKY』は、英ユニヴァーサルによって英国のみで12月13日に7インチ
として限定リリースされた。これは企画としては面白く12月1日から13日まで
(7日を除く)毎日7インチをリリースするというものの一環でザ・フーもエントリー
された。2種リリースされたウイングスの7インチは世界中で争奪戦になったのでは
ないだろうか。

シングル『BE LUCKY』のB面はエッチングが施され、ピクチャー・スリーブは無く
レーベルはカスタム仕様。日本のレコード店に入荷しそうもないので、とりあえず
某所で手は打ったので後は到着を待つのみ。

ま、何であれザ・フーのニュー・マテリアルを聴くとき、私は幸福な気分になる。
自分の人生の2/3以上の期間をかけて、取るに足らない個人の人生を重ね合わせる
価値のあるバンドなんて、そうざらには無い。

ザ・フーをロックの指針とする価値があることに早くから気が付いた私こそ
幸運だったと思うべきなのだろう。

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MOTHER OF PEARL

2014-12-14 10:14:04 | ROCK

       

「真珠」と「パール」。どちらも同じ物を指すのだが、前者と後者では私にとって
想起するものが全く違う。例えば前者だと、それが埋め込まれた一物がすぐに思い浮かぶ。
そんなことを思い浮かべること自体が馬鹿も甚だしい(笑)話なのだが、何だか痛そうで
顔をしかめてしまうのだ。真珠を調達できる金が無かった人が歯ブラシを削って入れた、
なんて話を見たか聞いたか忘れたが、そんなことまで思い出して(笑)また顔をしかめる。

後者だと間違いなくジャニス・ジョプリンその人を想起する。ああ、やっとこれで
ロック者の面子が保てますね。(笑)

掲載写真左は、先日日本初CD化されたジョン・リー・フッカーの「JOHN LEE HOOKER
SINGS BLUES」。ブルーズ者にはKING 727というオリジナルの型番で認知されている
名盤である。LPの各面の最後の2曲(計4曲)は何故かアール・フッカーの曲が
収録されていて、そこらの適当さがまた「ブルーズ」を強く意識させる。何せ、ジョン・リー
その人もおかしな変名でレコードを出しまくった人だし。

で、気になるのがジャケットである。手にしたブツを見て即座に「あれ、真珠が大粒だ。」
と気が付いた。それよりも右上にあるはずの、虫の死骸か何かよくわからない黒い物体が
無いではないか。掲載写真右がオリジナルのジャケットなのだが、何故このような
変更をしたのだろう。

       

同じく日本初CD化のアーニー・ケー・ドゥーの「MOTHER-IN-LAW」然り。
確かに今回の左のジャケットのほうが本人の写真(オリジナルは絵)を使ってすっきり
しているし、日本盤なら「帯」という存在があるので、アーニーの写真なり絵なりは
左にあるより右にあるほうが、しっくりくる。

でも折角の「日本初CD」なのだからオリジナル通りのジャケットで復刻して
欲しかったという気持ちもある。

このシリーズは他にフレディー・キングやリトル・ジュニア・パーカー、ジョニー・エースの
CDを購入したが、全て微妙にジャケットが変わっている。
細かいことを気にするより、廉価で手軽に聴くことができるようになったことを
喜ぶのが本筋なんだろうけど。

あっ、そうか。全ての盤にボーナス・トラックが追加されているので、これは
「オリジナル盤の完全復刻」とは別の意匠ということか。と、自分を納得させている。(笑)
勿論、内容はどれも悪くないので、ここは大らかな男気の勢いに任せてドンと
まとめて手にするのが男前ということにしておこう。

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ANY OLD WAY YOU CHOOSE IT

2014-12-12 19:01:12 | DAY BY DAY

     

遂に到着したチャック・ベリーの16枚組CD。ギター・ケース込みの重量は10.4キロ。
9月の当ブログでは前情報から6キロと書いたのだが、そんなものではすまなかった。(笑)
御大の88歳を祝って製作された限定88部のギター・ケース・エディション、私の
シリアル・ナンバーは「37」であった。ゴールドのペンでケースに書かれたサインが
眩しい。

送料等を含めて530.99ユーロの引き落としはこれから。う~む。
因みに、このブツがドイツから国内に入ってきたときの「申告価格」は44、035円。
配達された時に3,400円の税金を払ったのだが、配達してくれたあんちゃんは
例によってわかりやすく「代引き3,400円になります。」と言ってくれた。(笑)

添付された豪華ブックレットには各国盤の写真が多数あり、日本盤のページには
P-VINEから83年に出た3枚組LP「VERY GOOD ! !」も掲載されているのが嬉しい。
この16枚組やHIP-Oから出た組物を持っていても、このLPは手放さない。
私の基本中の基本なのだから。

さて、これから21時間分のCDを聴きこもうと思っているのだが、よりによって
明日は仕事。しかもつまらない類の仕事をしなければならない。このブツのことを
思いながら時間をやり過ごすか・・・。(笑)

これを書いている時点で530.99ユーロを日本円に換算すると78,242円。
参った。(笑)

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OUR SONG

2014-12-10 21:37:40 | 日本のロック・ポップス

       

それにしても。何故「赤」と「青」なのだろう。洋の東西を問わず様々な
ミュージシャンが2枚のベスト盤を出すときの色分け或いは呼称が「赤」であり
「青」であることが多々あるのは、あのビートルズの2枚のレコードが「赤」と「青」
だったとに起因するのは承知している。

いや、私なら「紫」と「橙」にするのだけど。(笑)ま、単純に私の好きな色が
その二色であるだけの話で、皆が皆「赤」と「青」でなくてもいいのに、という思いは
強い。

ウルフルズは「赤盤」「青盤」なんてタイトルのベスト盤を出すべきではなかった。
『バカサバイバー』であり『アホでケッコー』なのだから『バカ盤』と『アホ盤』に
するべきだったのだ。それじゃ、ファンが許さないか。(笑)

掲載写真は原田真二のベスト盤二種。左は77年から79年までの第一期フォーライフ時代、
右は83年から87年までの第二期フォーライフ時代の代表曲やシングルB面曲を収録。
間のポリドール期はこの2枚ではフォローできないが、それはさておき、この2枚の
ベスト盤は手っ取り早く、早すぎた天才の軌跡を確認するにはもってこいの2枚である。
暖色系と寒色系か、と思わずドキっとしたが、それもまた良し。(笑)

アイドルのように扱われつつも、曲の良さと演奏スタイルやアレンジの良さで勝負し続けた
男気が素敵だ。初期の歌詞の多くを松本隆が書いているとか、演奏をティンパンアレイ
人脈が担当している曲があるとか、そんなのは特に大きな意味を持たない。そんなことに
気がいくのは、アイドル歌手のルックスに現を抜かしていたくせに、曲の提供者や編曲者の
名前に重きを置き、気が利いていると勘違いする間抜けと同じである。

真二自身の声と作曲能力、自前のバンドを早くから持ちピアノやギターを弾きながら
茶の間にも登場した革新性こそが本当に注目すべきことなのは明白であろう。
私自身、ごく初期のシングルの瑞々しさ以上に自らが作詞も担当し始めた『OUR SONG』
『MARCH』といった曲の方に強く惹かれたのだから、何をかいわんや、である。

正直なところ、間のポリドール期はあまり記憶にない。(笑)再び真二を意識したのは
83年に出た2枚のシングル『雨のハイウェイ』『愛してかんからりん』を聴いた
時である。

ここで想起するのが佐野元春である。元春はアメリカに行って現場のストリート感覚に
溢れるリアルな音を届けたのに対し、真二は逆に日本の良い部分に気づいたという。
一見正反対のように見えるが獲得目標というか到達点は同じようなものではなかったか。

9回ツー・アウト、ランナーはニ塁、カウントはツー・ナッシング。
元春はランナーが居ようが自信を持ってワインド・アップから直球を投げ込み
バッター・アウトを取った。真二はクイック・モーションで二塁に牽制球を投げ
ランナー・アウトを取った。つまり、方法は違うが到達点は同じだった。

同じはずなのだが、真二の評価が今に至るまで明確でないのは、偏にオリジナル・
アルバムがきちっとした形でカタログに残っていないからだと強く思う。
幸いなことに、二枚のベスト盤は今なら税抜き925円である。早すぎた天才を
確認する期を逃してはならない。そして、これを機会にオリジナル・アルバムが
カタログに復活することを強く願う。

自分だけのものを自分のかたちで自分以外のために。

優れたポップス、優れたロックはこうあるべきだと思うのだけど、自分と近似値的な
ものを見つけて安っぽく共感し、或いは自分より低く小さいものを見つけて安堵できる
ような言葉や音が多すぎる。気のせいならいいのだけど。(笑)

コメント (4)
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