HARRY’S ROCK AND ROLL VILLAGE

お気に入り音楽の紹介と戯言

「ハウス」

2008-01-29 22:58:49 | DAY BY DAY
少し前のブログで「ハウス」を見たいなぁと書いたら、
いつもロックなコメントをくれるイケダさんのご好意により
遂に見る事が出来ました。

77年という時代が映画にどんな影響をもたらしたか、なんて
ことを考える必要は無い。テレビと紙一重の演出や画像処理は
時に安っぽさを感じるがそれもまた今となっては面白い。
ロケとスタジオ撮影合成したり、ありえない書き割りが妙にドキドキ
させたり。前半は「マジカル・ミステリー・ツアー」のような
楽しい感じなのだが、私はこれが「ホラー・ファンタジー」であることを
忘れていた。(笑)

「ハウス」に到着してからのホラー映画たる描写の中には何気に
怖い部分もあり、これを公開当時に見ていたら多分しばらく夢見が悪かった
ろう。同時に登場人物の10代の少女達に無茶をさせるシーンもあり
これを公開当時に見ていたら・・・(笑)
善人面した監督の人に言えないような趣味だったら、笑えないのだけど
やっぱりドキドキしたりして。

それにしても当時18歳だった池上季実子のなんと完成されていることか。
顔立ちもそうだが、映画の最後のほうで雨戸を開ける所作はとても
18歳とは思えない落ち着きと色気がある。
17歳の大場久美子の未完成具合と比べれば、その差は歴然としている。
この2年後が「太陽を盗んだ男」なんだなぁ。うんうん。

ついでに書けば南田洋子はなんであんなに不気味なんだろう。
子供の頃から無意識に「通夜とか葬式が似合う」と思っていたのだが
今でもそのイメージは変わらない。

ゴダイゴの登場シーンはあっさりしていて必然は感じられないが
それでも「君は恋のチェリー」が流れると楽しくなるから、曲の持つ
力を感じざるを得ない。掲載写真は映画の最後に流れる「ハウスのふたり」で
歌は成田賢。

まあ、おいしそうな娘たち?。
7人の娘達の中で本当においしそうなのが何人いるかは貴兄次第。(笑)

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コカ・コーラを飲む女

2008-01-27 20:02:14 | BRASIL
量が多ければいいってものではない。
例えば、何かの映画でも写真撮影でもいいのだけどテーブルに
ビールとか缶ジュースとかがある風景で、それが500mlの缶だったら
いまひとつ絵的に格好悪い。あくまで小道具としての扱いなので
小道具が写真や画面に占める割合の問題の話である。
たくさん飲みたい時や、喉が渇いているのならそれはまた別の話。

今では瓶に入ったコカ・コーラの1リットル・サイズなんてのは
見かけなくなったが、それよりも量の多いペット・ボトルが店頭で
幅を利かせる。私はそんなものは買わないけれど。

掲載写真左はヒタ・リーが72年に出した「Hojo E O Primeiro Dia Do
Resto Da Sua Vida(今日は残りの人生最初の日)」。
オリジナルのジャケットはヒタ・リーのイラストが描かれたものだが
2006年にrev-olaから再発されたCDはコーラを飲むイラストに変わって
いた。オリジナル・ジャケットの図柄もちゃんと印刷されているので
一安心だが、私はこっちのジャケットのほうが好きだ。
コカ・コーラの瓶のデザインは秀逸だ。それに負けず劣らずアルバムの
中身も素晴らしく、ムタンチスの最高の演奏を聴くことができる。
ちなみに私が一番好きなムタンチスのアルバムは70年の「神曲」。

掲載写真右はジョイスが本国ブラジルで77年に出した「Passarinho
Urbano(都会の小鳥)」。こちらは缶コーラである。
75年にイタリアで録音され、76年に発売されブラジルではその後に
発売された。サイケ者には別のアルバムの人気が高いようだが
エドゥ・ロボやカエターノ・ヴェローゾらの曲を気持ちよくカバーする
このアルバムの魅力には抗えない。

ビールとかじゃなくて、コーラというのがなんとなく可愛い
両者である。音は全然違うけど。(笑)


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GO !JOHNNY! GO ! GO !

2008-01-26 21:30:12 | DAY BY DAY
日テレは開局55周年ということで、「日テレ55」というキャッチ・コピーで
短いTVコマーシャルを流している。
そこで使われているのが、チャック・ベリーの「JOHNNY B. GOODE」の
サビの「GO! JOHNNY! GO!GO!」を「日テレGO! GO!」と変えた曲なのだが、
バックはともかく歌は誰が歌っているのだろうと、ぼんやり考えていた。

「凄くチャック・ベリーに似ている、でも声が若いなあ」という私に対し
相方は「これはチャック・ベリーやろ。金もろたら替え歌くらいするやろ。」
と言う。う~む。しばらくダラダラと問答をしていたのだが、検索して
見れば何のことは無い、本物が替え歌していることがすぐにわかった。
何を今更なのだが、いかに私がスポーツ新聞やテレビを見ていないかと
いいほうに解釈していただきたい。(笑)

御年81歳にしては、声が若いのでなんらかの加工はしてあるだろう。
それにしても、おそろしきはその影響である。
最近の私は何かにつけて「日テレGO!GO!」と口ずさんでしまうのだ。
もし、ご家庭で子供が「日テレGO!GO!」と歌っていたら、ちゃんと
オリジナルを聴かせて『「GO!JOHNNY!GO!GO!」と歌うんだよ』と教えて
あげましょう。それが「教育」というものだ。

今日は電気屋に買い物に行ったのだが、そこではボブ・マーリー&
ウェイラーズの「EXODUS」が流れていた。
帰ってから一日中「EXODUS,MOVEMENT OF JAH PEOPLE」とか
「ARE YOU SATISFIED」とか口ずさんでいたのは言うまでもない。(笑)
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もう一発いくかい?

2008-01-26 21:01:12 | DAY BY DAY
と、いうわけで「URIEL - ARZACHEL COLLECTORS EDITION」の
ジャケットも掲載しておきましょう。
エッグの3人にスティーヴ・ヒレッジのサインが加わったものだが
エッグのCDには☆マークはなかったので、これは
スティーヴが書いたものかと思われ・・・(笑)
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EGG / THE METRONOMICAL SOCIETY

2008-01-23 18:06:21 | ROCK
エッグの1969年から1972年までのライブ音源を収録したCD。
最初にこのジャケットを見たのは国内の某通販サイトだったのだが、
値段が高い(4000円を超える)のに加えて、「オフィシャル・ライブ
並みの高音質」なんて書いているからてっきりブートレグかと思って
スルーしていた。
実際はブートレグではなく、れっきとしたオフィシャル・アーカイブ集で
オフィシャル・サイトではもっと安く購入が可能である。
日本で4000円以上払うのなら、サイン付きで20ポンド払ったほうが
価値があるというわけで、掲載写真の盤が手元にある。

7曲のラジオで放送された音源と72年7月9日(ROUNDHOUSE)でのライブが
中心の構成で、ラジオ音源のほうは詳しい日時のクレジットはない。
ブートレグで聴ける音源かもしれないが、こうしてしっかりした
パッケージに包まれて製品化されてことを喜びたい。

カンタベリー・サウンドといってすぐ思い浮かぶのは、リチャード・
シンクレアの声であることは以前も書いたが、その次にくるのは
デイヴ・スチュアートのキーボードだ。繊細さとノイジーな暴力さを
巧みに使い分けるこの人が渡り歩いた道程が、カンタベリー・サウンドの
大きな流れの一つであることに異論はないだろう。
そう思えば、この二人がいたハットフィールズがいかに素敵なバンドだったか
ということになるのだが、それはまあいいか。(笑)

ジャケットには4人が写っているがエッグのメンバーは3人。
左から二人目はグループのローディーだったアルフレッド・ガスコインで
このCDには「我々の右腕、アルフ・ガスコインに捧げる」という
クレジットがある。
冒頭の推薦文をダムドのキャプテン・センシブルが書いていることを
付け加えておこう。


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THE CAPITOLS / DANCE THE COOL JERK

2008-01-21 21:52:10 | SOUL
ジェームス・ブラウンはともかく、モータウンとスタックスのさわりを
聴いているだけで、ソウルをかじったつもりになっていた私の
次の扉を開いたのはトッド・ラングレンであった。
トッドと言えばピンと来る方も多いだろうが、そう、「魔法使いは
真実のスター」のあのソウル・メドレーである。
「アイム・ソー・プラウド」(インプレッションズ)、「ウー・ベイビー・
ベイビー」(スモーキー・ロビンスン&ザ・ミラクルズ)、「ラ・ラは
愛の言葉」(デルフォニックス)、そして「クールジャーク」(キャピトルズ)。

この素晴らしいメドレーを聴いてオリジナルを聴きたい気持ちにならなければ
「はい、それまでよ。」なのだが、当時の私の音楽仲間は皆一様にオリジナルに
対しても興味を示した。と、同時に最後の「クールジャーク」を
お気に召さないようで「あれが無ければ・・・」という話によくなった。
私は逆であれがあることで甘く流されずに済み、おもちゃ箱のような
このアルバムに相応しいと思ったのだが、なかなか理解されず
「じゃあ、なんでライブではこのメドレーの最後は『クールジャーク』
じゃなくて『アイ・ソー・ザ・ライト(瞳の中の愛)』なんだよ。」
と言われてしまう。う~む。

まあ今思えばスタジオ録音向きではあっても「ライブ映え」ということを
考えて、あるいはこの歴史的なソウル・メドレーのトリを飾るに
相応しいレベルの自前の曲という意味でトッドが誇らしげに演奏したと
持論を展開できるのだが、当時は反論できなかったものだ。(笑)

「クールジャーク」はキャピトルズのアルバム「ダンス・ザ・クールジャーク」
のA面1曲目に収録されている。
このアルバムのA面は「クールジャーク」を除いて全てカバー曲が収録
されている。
「マイ・ガール」「モジョ・ワーキン」「プリーズ・プリーズ・プリーズ」
「イン・ザ・ミッドナイト・アワー」「グッド・ラヴィン」が残りの曲だが
余りに有名な曲ばかりである。
「クールジャーク」の作者の一人であり、プロデューサーの
オリー・マクラフリンはこの曲がスタンダードな価値のある曲と判断し
これも誇らしげに他の有名曲と同等以上の価値を持って1曲目に置いたに
違いない。
比較的オリジナル曲が多いB面との色分けも明確でアルバム自体も
すっきりと構成された好盤だ。

さて、改めてトッド・ラングレンのカバーを聴くと実に微に入り細に入りの
カバーだというのがよくわかる。
もう一度こういうのやってくれないかなぁと思っているのは
私だけではあるまい・・・。
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NEVER ENDING JOURNEY

2008-01-20 22:00:01 | ROCK
数ヶ月に1回、「検索病」というのが発症する。
なんでもいいのだけれど、いろいろなガイド本に掲載されている
聴いたことのない盤のタイトルを検索して片っ端からオーダーするのが
症状なのだが、年頭の決意はどこへやらである。

で、今回は「サイケ」という括りで探したのだが今までの例でいうと
届いたブツを聴いて「当たり」はほとんどない。最早何が「当たり」かという
感覚が麻痺しているのかもしれない。
人によって捉え方は全く違うだろうし、ガレージ、ハード・ロック、
プログレ、フォークにソフト・ロックとジャンルは何でも良いのだから。
で、マイナーな「サイケ」のCDの山を見つめて「これを聴いて何が
楽しいのか」と出口が見つからない自問自答を繰り返す。

「非日常」な空気を満たしてくれて「気持ちよく」なれるなら、
グレイトフル・デッドで十分じゃないか、との結論にいたり昨日から
15,6時間デッドを聴いている。
ジェリー・ガルシアの逝去により、歴史に幕を降ろしたデッドの数ある
ライブの中では1972年のものが一番好きだ。
「EUROPE '72」という傑作盤が、その印象を強くしているのは間違いない。
数箇所でのライブ音源で構成されるのが、デッドのオリジナル・ライブ盤の
常であるが、これは主に72年5月23日~26日のLYCEUM THEATREでの演奏から
選ばれている。

72年のデッドの演奏は3枚組の「ROCKIN'THE RHEIN WITH THE GRATEFUL
DEAD」(掲載写真72年4月24日)や4枚組「STEPPIN' OUT WITH THE GRATEFUL
DEAD ENGLAND'72」で聴くことが出来る。後者は「EUROPE'72」用に録音した
先のLYCEUMや、WEMBLEYなどの音源で構成されている。
ガルシアのギターは遥か遠くに(宇宙でも見知らぬ荒野でも)連れて行って
くれるし、ドナ・ゴドショウの声はさわやかな風のように吹き抜ける。
ピッグペンが体調良好なら、キース&ドナの加入は無かったかも知れないが
そんなことは抜きにしても、ピアニスト&女性ボーカルの加入は
バンドの音楽性の幅を拡げたのは間違いないだろう。
ピッグペンは72年のツアーを最後にバンドを抜け、翌年3月に故人となる
のだが、それがまた72年のライブに熱心に耳を傾けさせる一因でもある。

デッドのライブ盤(特にPICKSシリーズ)は未所持の物が沢山ある。
これらを集めるのも果てしない旅になるかもしれない。
間違っても「TRIP」ではない。あくまで気分は「JOURNEY」だ。
ほら、また新しいライブ盤が出る。
でもタイトルには「ROAD TRIPS」と付いているのだなぁ。(笑)
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全部は集められません

2008-01-16 22:50:41 | DAY BY DAY
私的には大物ミュージシャン、大物バンドだと思っているのだが
なかなかリマスターされずにかなり以前にリリースされたまま
放ったらかしのCDの多いこと。
70年代は遠くになりにけり、ということか。
あれ、似たような言葉をちょっと前に使ったのだが、まあいいか。

ブルー・ホライズン時代からバッキンガム・ニックス加入までの間の
フリートウッド・マックの「微妙な時期」とか、J.ガイルズ・バンドとか。
LPがボロボロになったのでCDで買いなおそうかとHMVとかで
検索すると値段は安いのだが、もう10年以上前にリリースされた
CDだし、そのうちリマスターされてボーナス・トラックなんか
つけられたら目も当てられないので、買わないのだけど。
ヴァン・モリスンのような大物でカタログ数が多い人のファンは
今回の再発には悲鳴をあげているかもしれない。
その点フランク・ザッパなんかはこの世にいないので、変な意味で
安心していいなんて思っていると、とんでもないのは周知の事実。
嬉しいような困ったような。

キャプテン・ビーフハートも旧譜のリマスターを強く希望する
アーティストの一人。初期の数枚はボーナス入りで出た物もあるが
それ以外はお寒いのが実情。人気盤で割りと早い時期にCD化されたものは
放っておいてもそこそこセールスを記録するからか、放置されっぱなしだ。
昨年の話になるが例の「60年代の25枚」で、実は選んでなくて後悔した
のが「トラウト・マスク・レプリカ」だ。
お恥ずかしいことにリリース年はずっと1970年と勝手に思い込んでいたので
自分のブログに「60年代の25枚」を掲載した後、「70年代の25枚」を
選び始めて愕然としたのだけど、まあ「後の祭り」である。

ビーフハートはとっくに引退しているので新録音のスタジオ盤なんて
出ないのだけど、近年やたらとライブ盤がリリースされている。
昨年も72年のライブが出たのだけど、音は悪いし本当に正規盤と
みなして良いのかすら怪しい感じがする。そのレーベルは「CAPTAIN'S
LAST LIVE CONCERT」なるCDも出しているが、どこにも場所も日付も
書かれていない。う~む。

それに比べれば掲載写真の2枚のCDは日付・場所・メンバー全ての
クレジットがあるし、音質も良好なものが集められていて好感が持てる。
掲載写真右はアメリカでの72年から81年までの7つのライブから
選曲された「RAILRODISM」。左はイギリスでの72年から80年までの
6つのライブから選曲された「MAGNETIC HANDS」。
5年ほど前のCDなので、そろそろ見かけなくなるかもしれないので
あとは・・・・いつもの通りです。(笑)


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ゴダイゴ / 君は恋のチェリー

2008-01-14 21:51:48 | THIS SONG
ゴダイゴをテレビの歌番組で見かけるようになったのは
テレビ番組「西遊記」の主題歌「ガンダーラ」がヒットしてからだ。
大した曲ではないと思うが、仲間内ではシングル盤を持っている
ヤツがかなりいた。
今思えば中学の時は「Y.M.O.」が好きな奴等、「甲斐バンド」が好きな
奴等とグループ別けがあったが、どちらにも共通して人気だったのが
「ゴダイゴ」だった。

なかなかLPを買うほどの金は持てなかったので、バカな13歳なりに
各々が「人が持っていないシングルを入手しよう」とやっきになったもので
このころから、コレクターとしての意識の下準備が出来ていたのかもしれない。
ゴダイゴのシングルの型番は「YK-○○-AX」だったので、○○に入る
数字が若いほど古いシングルとなる。
ところが、デビュー曲の「僕のサラダガール」(YK-57-AX)を入手しても
誰も羨ましがらず、つまりは誰でも容易に入手できたということだ。
別のヤツが「ミラージュのテーマ」(YK-98-AX)を入手して学校に持って
きたが、実はこれも手に入りやすかったので「ふ~ん」だった。

なんでこんなことをよく覚えいるかというと先の「ガンダーラ」の型番が
(YK-503)だったので、余りに間が空いているので一体何枚のシングルを
出しているのだろうと、暇な中学生達は考えていたのだ。(笑)
こんなことを考えていたのは冴えない野郎ばかりで、女の子達は私達が
学校に持ってきたレコードを「あっ、それ貸してね。」というだけであった。

後からディスコグラフィーを見ると「ミラージュのテーマ」の次の
シングルが「ガンダーラ」でそこでいきなり500番台に飛んだことがわかる。
しかしながら、デビュー曲の「僕のサラダ・ガール」と「ミラージュの
テーマ」に挟まれた4枚のシングルはなかなか見つからず、
私なんかより熱心だったヤツでも2枚しか入手できなかった。

私が一番好きなゴダイゴのアルバムは「DEAD END」なのだが、シングルなら
「君は恋のチェリー」(YK-91-AX)だ。
CMやテレビのサントラの仕事が多かったゴダイゴだが、CMのイメージ・
キャラやテレビの1シーンがジャケットに写らない、つまりはメンバーのみが
ジャケットに写った最初のシングルでもある。

今見れば「元ゴールデン・カップスに、元Mかぁ」ということに
なるのだが、子供の頃見ていた歌番組でそんなことに触れたやりとりを
司会者としているシーンは一度も見たことが無い。

原題は「CHERRIES WERE MADE FOR EATING」だから、直訳すると
とてもシングルのタイトルに向かない。英語で歌われる歌詞は他愛のないもの
だが、聴いているだけで多幸感に溢れるポップ・ナンバー。
押し付けがましさも、あざとさもない本当に楽しい曲だ。
大林宣彦監督の映画「ハウス」の挿入曲で、メンバーが登場するシーンで
この曲が流れるというのだが、私は見たことが無い。
テーマ曲は成田賢が歌っているということもあるので、一度見ておかないと
いけないな。

そういえば、ゴダイゴのCDは1枚も持っていない。
3月にリマスター再発されるのを何枚か買うかな。
「DEAD END」や「西遊記」はともかく「CM ソング・グラフィティ」は
楽しみだ。
レコ・コレ2007年4月号で、これが選ばれていないことに
何の憤慨もしなかった人は、引き続きサイダーでも飲んでいてください。(笑)
ちなみに私は79年にサイダーのCMをやったグループといわれて
すぐにピンときましたよ。嫌いなグループですけど。(笑)
さすがに13歳にもなると、いろいろ覚えてしまったのだなぁ。


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PANTA~陽炎 THE 1ST CRUSIN'

2008-01-12 18:58:08 | 日本のロック・ポップス
昨年のアルバム「オリーブの樹の下で」には少々がっかりした。
どこにがっかりしたか、ということは書きたくない。
物事の考え方という意味において、多分パンタには何のブレもないだろうし
そうだとすると、私の考え方が小さく纏まりつつあることの証左に他ならないと
いうことを認めるのが嫌だというのがある。
ここは、音楽的クオリティに対する見解もしくは趣味の相違ということで
片付けておきたい。10年寝かせてみるか・・・。

近年のパンタは菊池琢己とのアコースティック・ユニットを「響」、
バンド編成のものを「陽炎」と使い分けているのだが、
掲載写真は昨年の3月、新宿ロフトで行われた「陽炎」の
ライブをCD化したもの。
2006年に「CACA」を録音したメンバーとのライブ盤ということで
聴く前から気分が高揚していたのだが、全く素晴らしいライブ盤である。

実際のライブでは曲間が空いたり、MCで間を持たせたりした場面が
あったかもしれないが、このCDでは全15曲がほぼノン・ストップで
息をつかせる暇もなく駆け抜ける。
何より曲順の構成が見事だ。
「MELTING POT」「GEARD」とPANTA&HAL時代の曲を叩きつけ、そこから
「朝を呼ぶ男」「午後の悪魔」「氷川丸」と重要なナンバーを落ち着いて
聞かせる構成は憎らしいほどだ。
後半はおなじみの曲が並ぶが、今までのパンタのバックを勤めたメンバーの
中でもベストと言えるメンバーが集まった「陽炎」だけに手堅いながらも
スリリングな演奏が聴ける。
「つれなのふりや」の曲間ではノー・クレジットながら「あやつり人形」
「GET UP ,STAND UP」を聴けるのがまた楽しい。

今のところ一般販売はしていないが、パンタのHPで通販での購入が可能。
「響 MARCH 2005"ONE DOUBLE"TOUR」も同時発売されたので、
あわせての購入をどうぞ。

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蔵出し~ダウン・タウン・ブギ・ウギ・バンド オフィシャル・ブートレグ

2008-01-11 22:19:39 | 日本のロック・ポップス
ダウン・タウン・ブギ・ウギ・バンド結成35周年記念ということで
一気にアルバムがCD化される。初期の作品は長くカタログに残っているが
後期のものは初CD化だと思う。
「あぁブルース」シリーズや「曽根崎心中」は心して押さえて置こうと
今から楽しみである。

オリジナル・アルバムの再カタログ化を前にベスト盤とレア録音集が
発売されたが、掲載写真は初登場音源を中心に編んだレア・トラック集。
2枚のCDと1枚のDVDで構成される。
1枚目には8トラック・カセット用にリリースされたオールディーズ・
カバーが18曲とライブが5曲収録されている。
オールディーズ集はカセット発売というのがいかにもなのだが、
昔のLPやカセットに小さく書かれた「本人が演奏しているものでは
ありません」という類のものだろう。
ライブで演奏しているレパートリーだったためか、演奏はかなり
こなれているし宇崎のハスキーな声はどの曲にもマッチしている。
ストーンズ者としては「ホンキー・トンク・ウーマン」のカバーが
気になるところだが、柄の悪いフライング・ブリトーズという感じで(笑)
気に入った。

郡山ワン・ステップに出演した翌日のライブ(74年8月6日ということ
になる)である「軽井沢ニュー・ミュージック・メディア」でのライブでは
観客に1STアルバム収録予定の「網走番外地」と「ちゅうちゅうタコかいな」
がレコ倫に触れて収録されなかったことがユーモア交じりで語られる。
今回は「網走番外地」は未収録だが、先の「ワン・ステップ・フェスティバル」
のCDでは聴くことが出来る。

2枚目は有名曲のデモやCM用に録音された曲をフル・レングスで聴くことが
出来る。デモならではの味わいはあるが、ここから膨らませて世に出た
バージョンは、曲やアレンジよりも歌詞が格段に良くなっている。
語呂合わせの面白さや音に対する言葉の乗りを良くするための
努力がどれくらいあったか、容易に想像できる。

3枚目のDVDは2002年の再結成ライブを捉えたもの。
たった1回のコンサートのためかリハーサル不足を露呈する箇所もある。
ずっと音楽活動を継続している宇崎にとっては、満足できるライブであるとは
思えないが、それでもD.T.B.W.B.としてのパブリック・イメージを
裏切ることのないM.C.には、失礼な物言いだが「プロフェッショナル」を
感じた。

「特出し 持ち出し 大奮闘」というのは「ジプシー・マリー」の歌詞だが
今回のCDは正にそんな感じで、ハコバンやベース・キャンプ廻りで
鍛えた洋楽カバーと、日本ならではのブルーズと演歌を消化したスタイルの
両方を楽しめる稀有なアルバムである。

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京都は遠くになりにけり?

2008-01-07 22:55:33 | DAY BY DAY
田舎に帰るときは新幹線を利用するのだが、チェックする風景が幾つかある。
新富士駅あたりで富士山を見るのは当然なのだが、普段の行いが良くないせいか
昨年は都合4度見る機会があったにもかかわらず、全て雲に覆われていて
見る事が出来なかった。
城好きでもあるので、小田原、掛川、姫路では窓にへばりつく事になる。
ちなみに四国に入ってからは、丸亀で列車の窓から城を見る事が出来る。
京都はもちろん「京都タワー」だ。

前にも京都タワーの造形が好きなことは書いたが、なんともいえない
不思議なデザインである。
くるりのベスト盤「TOWER OF MUSIC LOVER」はジャケ買いした1枚。(笑)
世紀が変わってどんどん日本のロックやポップスに興味が薄らいでいき
90年代に気に留めていたバンドのアルバムを買うことも少なくなったのだが
くるりも例外ではなかった。
2006年にこのベスト盤が出たのだが、ジャケットがこれじゃなかったら
買ってなかったかもしれない。
当たり前だが、音がどんどん変わっているのに驚かされ(最新作を聴いて
いないが、問題作のようだ)自分がこの変化に取り残されていることを
痛感した。過去に愛聴した曲と以降の曲のギャップを埋められる日は
来るのか?。

CDを収めているトレイやブックレットには京都の幾つかの風景が
収められている。私の母校も写っているが、ここで使われている写真は
私が最も嫌いな光景でもある。そういえば私が3回生になった4月に
2回生と思しき応援団の野郎二人が「おい新入生、応援団に入れ」と
私の両腕を掴んだことがある。軽く振りほどき「俺が何回生か教えてやるけん、
ちょっと来いや」と一人の胸元を掴んだところに「おらぁ、そいつは
やめとけ」の声。見ると2年間同じクラスだった同級生の応援団員。
「すまない。」と謝る同級生に「いや、かまへんけどお前も大変やな」と
笑いつつ「また勧誘されたらかなわんから、顔覚えといてもらおか。」と
小さくなっている2回生の手をとる僕。
「勘弁してやってな。」「冗談だよ。」
あれは今思い出しても笑いがこみ上げてくる。

トレイには北山通りにあるファミレスの写真もある。大学卒業後数年たって
半年ほど京都にいたのだが、その時の私はまさにこのファミレスの
裏手に住んでいた。なんだよ、すっかり回想モードじゃないか。
昔の思い出に浸るのは簡単だが、そこから一歩踏み出せるか?。
くるりの新しい音を聴けば、それは私にとって一歩踏み出すことに
他ならないが、まだそこまで行かない・・・。

今年は京都に行くのか!?
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VODKA COLLINS / Boy's Life

2008-01-06 22:35:04 | 日本のロック・ポップス
90年代に再結成したウォッカ・コリンズは3枚のアルバムを発表したのだが、
98年リリースの「BOY'S LIFE」は店頭販売がなされなかった。
リリースを知ったときは、まだネット通販に抵抗があった時期なので
どうやって入手するか思案し中古屋を探し回ったが、結局ネットで購入した。
ちなみにその後1度だけ中古で見た。

ジャケットには73年のシングル「SANDS OF TIME」のジャケットに
使われた写真の別テイクを使用しているが、録音は全て新しい物だ。
再結成時のメンバーはアラン・メリル、大口ヒロシ、ムッシューかまやつ、
加部正義だったがそのメンバーでの録音は5曲のみ。
残る8曲はアランと大口を軸にする2つのバンドでの録音。
先の4人で録音した5曲のうち3曲はベスト盤「boys in the band」にも
収録された。

全体的にすっきりした音やアレンジではあるが、これはもう
私に言わせればアランのストーンズ趣味、更に言えばキース・リチャーズの
一連のソロ・アルバムをもっとモダンにした感じで、これを
嫌いになれというほうが無理なのだ。
その証拠にスタジオ録音の12曲は、全てのギターをアランが弾いている。
今までのウォッカ・コリンズでは聴けなかったコーラスが聴ける
「POSESSION OBSESSION」が何を手本にしたか、アランは言わないだろうけど
何となくわかる気がする。
お得意のセクシャルな曲「BITCHES FOR BREAKFAST」は「VACUUM GIRL」の
続編のようなスピード感溢れるナンバー。希望と自信に満ち溢れた
バラッド「PASSION AND EMOTION」もある。

このアルバムが一般の流通経路に乗らなかったというのは罪な話だ。
幸いなことに廃盤ではないので、ネットで検索すれば購入は可能だ。
ローラ・ニーロのファンにも是非聴いてもらいたい。
私と誕生日が一日違いのアラン・メリルには長生きしてもらいたいものだ。
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THE ROLLING STONES / TUMBLING DICE

2008-01-05 20:42:06 | THIS SONG
おそらく、ストーンズの全楽曲の中で一番好きな曲。
気分によって、ある時点で1位の座を譲ることはあるかもだが
20年以上この曲の魅力に取り付かれている。

傑作アルバム「メインストリートのならず者」発売に先駆けて
72年4月14日にリリース。
何本ものギターに、チャーリー・ワッツとジミー・ミラーの
ドラムス、遠くで転がるニッキー・ホプキンスのピアノ。
ミキサー泣かせの曲でもある。

オープニングでのスネア2発のタイミングは絶妙で、これで間違わずに
リズム・キープに入っていけるというのはスタジオ録音ならではで、
ライブでこの入り方をしたことは一度も無い。
同じような例では「START ME UP」がある。
ドラムスはオープン・ハイハット、バスドラ、スネアの順で叩かれるが
その次のバスドラはそこだけ続けて2発踏まれる。
学生バンドでこれをコピーした時に、「頼むからそこで2つ踏まないでくれ」と
言われたことを思い出した。それでは一拍ずれるのでオープン・ハイハットも
抜きにしないといけない。(笑)
ストーンズのライブもいたってシンプルな入り方だ。

2分27秒あたりで無くてもいいタイミングで踏まれたバスドラは
消し忘れか?。タムでリズムをキープする箇所は「BROWN SUGAR」
での気持ちよさをチャーリーが覚えてしまったためかも。(笑)
ライブでは単純にタムをハイハット代わりに叩いているこの部分も
スタジオ録音ではもっと音数が多く転がるようなリズムを聴くことが
できる。ここいらがジミー・ミラーの本領発揮というところ。
ドラムスを重ねる気持ちよさは「SHATTERED」で再びタムを被せている
ところからもストーンズのスタジオ録音の隠し味になっている。
おっと、この曲も2分17秒のスネアのミス・ヒットをそのまま
使っているがそれがまた格好よかったりして。

オープンG4カポのキースのギターはひたすら気持ちいいのだが、
私はここでのスライド・ギターはいまひとつ微妙だ。
ソロはともかく、曲中で鳴るそれは妙に不安定な音でつかみどころがない。
まあ、そこらもこの曲の魅力なのだが。
ベースはミック・テイラー。ギタリストがベースをやると弾き過ぎるのが
常だが、ここでのベースは地味にルートを弾いているかと思えば
急に跳ねるようなラインや魅力的な音の上下があり大好きだ。

「WOMAN THINK I'M TASTY,ALWAY'S TRYING TO WASTE ME」と歌うミックは
実に冴えているし、まさにストーンズの歌詞に相応しい。
以前も書いたがこれをカバーしたリンダ・ロンシュタットが
「PEOPLE TRY TO RAPE ME, ALWAYS THINK I'M CRAZY」と歌ったのも
最高に冴えていた。

人生においてあと何回この曲を聴くのだろう。


コメント (6)
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BONZO DOG DOO-DAH BAND / POUR L'AMOUR DES CHIENS

2008-01-03 00:37:50 | ROCK
これも昨年末に出たCDなのだが、遅ればせながら取り上げる。
ボンゾズがライヴ活動しているのはDVDを見て知っていたが、
ストゥージーズと同じくまさかスタジオ録音が出るとは思わなかった。
全28曲がこれでもかと詰まったCDである。
歌詞は掲載されていなく、曲ごとに簡単なコメントと曲をイメージした
イラストが添えられてある。
70分を超える収録時間は少々だれるのだが、今は新譜が出た
驚きのほうが強い。日本盤は出ないだろうな。
中にはヴィヴィアン・スタンシャルのクレジットがある曲もあり
昔の曲を引っ張り出したにしろ、ボンゾズの絆について考えさせられる。

リミテッド・エディションと箱に記載され、中にはCDとDVDが
1枚ずつ入っている。この箱が開けにくいのが難儀だ。(笑)
DVDには「今までリリースしていない」最近のライブが6曲
収録されている。収録曲は全て過去の曲で耳なじみのあるものばかり。
相変わらず演奏の骨格はサポート・メンバーに任せ、オリジナル・
メンバーの皆さんはニール・イネスを除き、やりたい放題で
度を過ぎた老人ホームの発表会のようですらある。
おっと、今のは口ならぬ筆が滑ったがメンバーが元気なのは間違いなく
「TROUSER PRESS」でおなじみのズボン・プレッサーを叩くシーンでは
力強く好き放題叩くものだから、他の楽器との音のバランスはおろか
リズムも怪しくなりそうな場面もある。
まあ、ボンゾズの来日はストーンズがチッタ川崎でライブを演るのより
有り得ないだろうから、こうやって最新の映像が見られるのは嬉しい限り。

ニール・イネスをして「この34年間で俺たちがやってきた一番いい仕事」と
言わしめた新作を是非聴いていただきたい。
もっともボンゾズがこのCDの前に作ったアルバムは1972年の
「LET'S MAKE UP AND BE FRIENDLY」なんだけど。(笑)

それにしてもCDには「MADE IN CHINA」とあるのだがマジか?。



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