HARRY’S ROCK AND ROLL VILLAGE

お気に入り音楽の紹介と戯言

ウルトラマンレオ

2004-11-30 22:13:11 | DAY BY DAY
ちょっと前にウルトラQ、ウルトラマン、ウルトラセブンを
DVDに落としたものをもらった。子供の頃好きだったので
懐かしく楽しんだのだが、先日、それを送ってくれた御仁が
ウルトラマンレオを送ってくれた。

レオにもなるとほとんど記憶が無い、というより見ていない。
「もう、ウルトラマンとかいう歳でもないやろ。」という
感じだったし、何より暗かった。
それでも当時第1話は見たのだ。そしてよく覚えている。
なにしろヒーローのセブンが半殺しにされ、変身不能になるし
怪獣が嵐を起こし、雨が降り海は荒れ狂い画面が暗かったし
その怪獣を操るマグマ星人の登場の仕方や、何から何まで
ダークな雰囲気でその後は続けて見る気がおきなかったのだ。

今回まとめて数話見たが、実に殺伐としている。
主人公のおおとりゲンは毎回、モロボシ・ダン隊長に
スポ根ドラマなみにしごかれる。
後の2時間ドラマで悪役を演じることが多くなる
ダン隊長のいやな面ばかりが目だって仕方ない。
人の殺され方も尋常でない。
MAC隊員は胴体を真っ二つにされて殺されて、それが画面に
大写しになるし、別の回では隊員の恋人が怪獣に踏み潰される。
毎回毎回、MACの戦闘機は2機ずつ打ち落とされるし・・。
番組開始以来、5話まででこの有り様である。
おまけに隊員同士の関係は殺伐としている。

話の流れも考えられない物で、ウルトラ兄弟とレオ兄弟が
義兄弟の契りを結んで子供達が喜んだであろう、その次の週には
MACは全滅、ダン隊長もいなくなってしまう。

いい歳になって見た今でも「これでええのか?」と思うところが
多いのに、当時レオでウルトラ・シリーズを見知った子供は
かなりショックだったんじゃないだろうか。
レインボーマンの比ではないが、エース、タロウと続いた
路線のイメージを打ち破るには余りに強烈な番組であったことを
改めて思い知った次第である。

ところで映画「太陽を盗んだ男」で
主人公の沢田研二がテレビを見る場面で
ウルトラマンレオが映るシーンがある。
おおとりゲンがレオに変身するシーンなのだが、このシーンは
レオ最終回の変身シーンである。(と、思う)
コメント (4)
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甲斐バンド / 英雄と悪漢

2004-11-29 22:48:31 | 日本のロック・ポップス
75年発表の2枚目。
中学生にもなるとそれまで聞いていた歌謡曲以外にも
目がいくようになり、テレビに出ないバンドの曲を
ラジオやレコードで知ることになる。
甲斐バンドは友人の家で初めて聴いたのだが
ちょっとしたショックだった。

ガキにはちょっとハードな歌詞であった。
大いなる勘違いが、そこに含まれているのだが田舎者の私には
「都会で生きるのはこんなにハードなのか、
大人の恋愛はこんなにクールなのか・・・」と思えたのだ。

”東京の冷たい壁にもたれて1メートル君は60センチ
とてもステキさ”・・・この1M60CMというのが
大人の女性を強く意識させた。
「煙草」「酒」「夜汽車」「フランス映画」といったガキには
全く縁遠い言葉の数々が、引っ掛かりまくった。

先に引用した歌は歌詞はルー・リード、曲はゾンビーズの
借り物であることに気が付くにはまだかなりの時間を
待たなければならなかった。
あれもそう、これもそう、という感じで後々、そういった
引用の多くに気が付くが、そんなことは私には
どうでもいい。気が付けば気が付くほど、「洋楽の優れた
聞き手」としての甲斐よしひろがクローズ・アップされる。

演奏は大してうまくない。洋楽の引用というのは簡単だ。
そして甲斐バンドの世界しか知らないで、つまりは
洋楽を聞かないでそこに留まった人たちのことは
余り好きになれない。
しかし、70年代の夜の匂いが確実にここにはある。
それは否定できない。子供の頃聞いておいて良かった音である。

そういえば、1メートル60センチより低い女性とは
つきあったことはなかったなあ。(笑)

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THE LITTER / DISTORTIONS

2004-11-29 18:09:59 | ROCK
ガレージ・サイケのバンドとして最初に私が想起するバンド、
それがリッターである。67年発表の1ST。
ジャケットの色合い、写真の配置がいいし、タイトルだって
その名の通り歪んでて申し分ない。
日本のG.S.が英米の曲をカバーしたように、アメリカ産の
ガレージ・バンドのアルバムには
英国のビート・バンドのカバーが含まれている場合が多い。

このアルバムも例外でなくザ・フーやクリーム、ヤードバーズ、
スモール・フェイセス、S・デイビス・グループの
カバーが含まれている。
個人的にはザ・フーが2曲カバーされているだけで、
ポイント高いのだが、他のカバーもいい選曲をしている。

オリジナルも負けてはいない。なんといっても
冒頭の「アクション・ウーマン」で鳴り響くファズに
やられるし、曲のメロディーもキャッチーだ。
フーの「恋のピンチヒッター」とメドレーで演奏される
「ザ・マミー」は、まるで前者のカバー曲が
前菜のようにさえ思える迫力のインストである。
キンクスのカバーが収録されていたら文句なしだが
まあ、それはいいだろう。

オリジナルとカバーのバランス、曲の良さという点で
もっと広く聴かれるべきガレージ・バンドである。

(キンクスのカバーは「ウエスト・コースト・ポップ・アート・
エクスペリメンタル・バンド」の1STに極め付けが
収録されているので、そちらをどうぞ。)
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SOUL GENERATION / BEYOND BODY AND SOUL

2004-11-28 17:56:07 | SOUL
70年から活動を始めたニュー・ジャージーのグループが
72年に発表した唯一のアルバム。
ファルセットが実は大好きである。
ビーチ・ボーイズ、フォー・シーズンズは勿論、ミック・ジャガーの
ファルセットも実に格好いい。

ジャケ写から伺えるように4人組のコーラス・グループだが、
リードをとるクリフ・パーキンスの田舎くさい
ファルセットが最高である。ライナーを読んで
気が付いたのだが、ベース・パートがない。
だが、逆にそれがこのグループのコーラスの
スィートな部分とシャープな部分という、
本来相反するものを、バランスよく聞かせることに
成功しているのでは・・・と考える。
「スイート・ソウル」のグループは、バラッドが
聞き物であるが、ビートの強い曲も充分聴かせる。
たった1枚しかアルバムが残ってないのが残念だ。

ニュー・ソウルの他のアルバムに
なんら劣らない演奏は、チャック・レイニー(b)以下
腕利きのミュージシャン達(クルセイダーズ)によるもの。
コーラスと演奏、共に最高の1枚。
92年にCD化された際に、シングル曲4曲を含む全14曲の
コンプリート録音集としてリリースされたので
探す価値はある。
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JOHN PHILLIPS / PAY PACK & FOLLOW

2004-11-27 22:37:45 | ROCK
2001年に発表された元ママス&パパスの
ジョン・フィリップスのアルバム。
ジャケット写真のジョンの横に写っているのは
キース・リチャーズ。
内容は73年から79年に行われたセッションで
ジョンの歌を聴いたミック・ジャガーの発案で
レコーディングはスタートした。

集まった面子はミック、キース(全曲参加)、ロン・ウッドに
脱退以来キースと初顔合わせとなるミック・テイラー。
これだけでもストーンズ・ファンなら倒れそうになるのに
クリス・スペディングまで参加している。
しかし、このセッションは長い間発表されなかった。
主な録音時期は76年から77年であるが、
77年には、キースはトロントで逮捕されている。
つまり、ジョンもキースもヤリすぎで録音が進まず
嵩むスタジオ代が払えなくなり、嫌気がさしたミックも
セッションを降りて、録音は放り出された形になったのである。

曲は全曲ジョンの手によるものであるが、ミックとキースが
参加した曲には特に興味深い物がある。
「OH VIRGINIA」は78年発売のストーンズのアルバム
「女たち」に収録されても全くおかしくない出来である。
「女たち」はストーンズからパンクへの回答という
捉え方で語られることが多く、そのほうが通りもいいが
カントリー風の曲も収録されている。このジョンの
アルバムでのセッションとの繋がりが今なら、
よくわかるというものだ。

98年頃からジョンはこのアルバムのリリースを
準備していたというが、01年3月に他界した。
このアルバムのどのくらい完成した形を聞いたかわからない。
運命のいたずらというものは何ともし難いが、
もし79年にこれがリリースされていたら
ジョンの評価は今よりずっと高いものになっていただろう。

70年発売の「JOHN,THE WOLF KING OF L.A.」も良かったが
私はこちらに肩入れしたい。
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ブートレグ

2004-11-27 21:34:46 | DAY BY DAY
海賊盤を買わなくなって久しい。
インターネットの普及のおかげで、トレードしてくれる人が
見つかる場合があるからだ。

初めて買ったブートはLED ZEPPELINのアナログ・ブート
「LIVE IN JAPAN」。音の悪い1枚もので、「なんだこりゃ。」である。
次に買ったのがストーンズの「フィラデルフィア・スペシャル」。
72年の北米ツアーを収録した2枚組のカラー・ディスク、コーティング・ジャケット
おまけに音はライン録音。これではまった。ピッチは少し早いのだが
こんなのがあるのなら、どんどん聴きたいと思ったのだ。

で、1枚4800円とかのブートを阿呆のように買いまくる時期があった。
が・・。所詮こんなものは誰かが録音した物、スタジオから持ち出された物
に勝手にジャケットをつけただけである。音源の貴重さは認めるが
法外な金は払いたくないと思い始めた。
今でも年に数タイトル、「おお!」と思うブツがあるのは事実だが、
最近はCDRリリースなので、ますます購買意欲は鈍る。

最近は以前ほど(いや、ほとんど)トレードはしない。集まった
3000枚近いCDRの山を見て「本当に聴きたいのか」と自問自答すると
以前ほどの熱意がない自分がいる。
それでも、トレード相手から私好みの
「お宝」音源が提供されたときは
トレードの重要性(無駄に金をかけずに、いい音源を入手できる)に
改めて気づいたりもする。

いや、正直にいいましょう。
ブートレグを買えなくなったのは金がないから(笑)である。

聴きたい音は山ほどあるのだ。
クラプトンやビートルズ、ストーンズやツェッペリンの
ツアーごとの日替わり音源や同日音源のソース違いを
集めることで完結できれば、どんなに楽か・・・と、
皮肉交じりに思う晩秋の夜である。


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2004/7/24 YOKOHAMA 

2004-11-26 20:35:47 | DAY BY DAY
とても暑かった7月24日。
私は横浜でザ・フーを見た。オリジナル・メンバーが半分になった
ものの、まさかの初来日。ライブの1ヶ月くらい前から
わけもわからずドキドキして、その日を指折り数えて待った。
こんなに盛り上がったのはストーンズの初来日以来である。

当日のコンサート評はそこかしこで書かれているので
省く。ライブ終了後「このコンサートはCDになる」とう
アナウンスがあり、どよめきが起こった。

ザ・フーは2002年から自分達が行ったライブは全て、
インターネット上でCDとして販売している。
2002年はライブが行われる度に次々とCDがリリースされ、
「いつまで続くんだ?」と思いつつ我慢できなくなって
10数公演分購入した。2ヵ月後に届いたブツには関税が
かけられ、その1ヵ月後悲しくなるような(笑)金額が
口座から引き落とされた。更にリリースは続き、「もう買えん」
と、思ったところで全公演をまとめたBOXがリリースされた。
バラで全て揃えるより遥かに割安であるBOXが恨めしかった。

さて2004年。横浜公演だけでも真っ先に欲しかったが
ここは同じ轍は2度踏むまいと思い、しばらく待っていると
やはり全公演を収録したBOXが出た。
満を持して注文したBOXがしばらく前に、やっと届いた。
今回のツアーは2002年と違い、新曲はあるし、日替わりの曲を
演奏した日もあり聴き応えがある。

自分が見たライブは誰しも思い入れが深いと思うが
横浜公演はもう何度も聴いた。聴くたびにあの暑かった日の
夕暮れとザ・フーの演奏している姿が目に浮かぶ。

そして、通帳の残高が減るのである。
よし、今日もまた聴こう。




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THE WAILERS / CATCH A FIRE

2004-11-25 19:57:04 | REGGAE
73年発表。アイランド・レーベルを通じて世界配給される
ようになっての第一弾である。ボブ・マーリーが太巻きを
吸っているジャケットは再発でオリジナルはジッポー・ジャケットで
あると知るのにはちょっと時間がかかった。(笑)

日本盤CDがジッポー・ジャケットを再現したそのすぐ後に
オリジナル・ジャマイカ・バージョンを含む2枚組の
デラックス・エディションもリリースされた。
ビデオ「クラシック・アルバムズ~キャッチ・ア・ファイアー」で
はウェイラーズを売り出すにあたってラビット(先日のザ・フーの
来日公演にも同行)がキーボードを、ウェイン・パーキンス(ストーンズの
グレイト・ギタリスト・ハントの際にも名前があがった)がギターを
オーバー・ダビングしたことが語られて、驚いたものだが
デラックス・エディションのリリースで聴き比べが簡単に
出来るようになった。
ギターやキーボードを加えたことでロックのファン層への
アピールを狙ったクリス・ブラックウェルの戦略が30年近くたって
解りやすく解明されるとは、天国のマーリーさんやトッシュさんも
思ってもみなかったろう。

今やレゲエは73年とは比べ物にならないポピュラリティを得ている。
あれやこれやを通過した耳で聞くと、ジャマイカ・バージョンの
「すっきりさ」が実に格好いい。ベース・ラインの迫力や役割の
重要性は断然ジャマイカ・バージョンだ。
それはさておき、このセッションでギター等が
オーバーダブされる様子を見てきたことも関係あるだろうと
思うが益々ロックよりのアプローチが強まり、
後に名盤「ライブ!」で一つの高みに達する。
ロック者の私は「ライブ!」の曲の流れやアレンジが
解りやすくて好きなのだが、スタジオ盤だと「
キャッチ・ア・ファイアー」が一番、曲の出来がいいのではないかと思う。

アイランド契約前の録音は様々なアルバムや編集盤があるが
私は、ジャケット・デザイン(実に格好いい)、監修・解説を山名昇氏が
担当したジムコからリリースされた4枚がお気に入りである。

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村八分 / 草臥れて

2004-11-24 22:09:12 | 日本のロック・ポップス
71年に録音したスタジオ・デモを91年にリリースしたもの。
これが出るまでは73年の「ライブ村八分」でしか録音物を
聴くことはできなかった。(公式には)

このたった6曲しか収録していないCDは、
村八分の音を渇望する全てのロック・ファンに衝撃だったろう。
なにせ、スタジオ録音である。ナイアガラ関連でのほうが
通りがいい上原裕のドラムスが聴けたことが個人的には
特筆すべきことであるが、何はともあれ、
タイトル曲「くたびれて」の美しさ、儚さに驚いた。
ストーンズを手本にした、ブギ、ブルーズ、ロックンロール
といったものとは趣を変えたバラッドである。
山口冨士夫のリード・ギターにはこれ以上、何を求めよう?。
これほど琴線に触れる音には滅多に出会えない。

近年は更に4種も未発音源がリリースされて昔から比べると
夢のようである。
最初このアルバムは京都の某所で中古で購入したが、
帯が無かった。
しかし、どうしてもこのインパクトのある帯がないと意味が無い
ような気がしてまた買いなおしてしまった。

「俺のこと解る奴いるけ?」
チャー坊の人生を通しての問いかけであるかもしれない。
でも、解りたくない気持ちがなんとなく私にはある。
周囲が理解しようとしても「どうせ、わからへんやろ。」と
往なし続けたのではなかったのか?
自分を解って欲しかったら、まずはその対象を自分で理解しようと
努めなければならないのでは・・・と、何の才能も無い
私は、そう思ってしまうから。
それとも天才にはそんなことは不要なのか?。
いずれにしろチャー坊はもういない。

このアルバムも入手困難になって久しい。
これほどの音をこれからの若い世代が、聴こうと思ったときに
様々な壁がそれを阻むとしたら、なんてもったいないことだと
思わずにはいられない。
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TEMA 3 / MADRUGADA 1:30

2004-11-24 20:48:52 | BRASIL
ロックなら、様々なガイド・ブックやら、名盤○○選とやらを
何冊となく何度となく目にしてきたので、大抵のアルバムの
ジャケットはインプットされている。それが自分に合うか
合わないか、名盤か見掛け倒しか、ある程度判別がつく。
ところが、ブラジルものはまだまだその比でない私は、
このジャンルにおいては「ジャケ買い」というものが
成立するのである。

このジャケットを見て即買いした結果、大当たり。
名キーボーディスト兼アレンジャーのジルソン・ペランゼッタが
率いるピアノ・トリオの幻盤にして名盤との触れ込みに
違わず、素晴らしいジャズ・ボサ・アルバムである。
ジルソンは70年代前半のブラジル・ソウルの名盤の多くに
アレンジャーとして参加しているので、詳しい諸兄には
ジャケ買いでも何でもないのだろうけど。
ピアノ・トリオといっても各曲に3~5人のホーンが
加わり、時にファンクだったり、時にムーディーだったりする。

ディオンヌ・ワーウィックの当たり曲に「WALK ON BY」という
曲がある。ロック者にはストラングラーズのカバーが有名な、
このバカラック・ナンバーが収録されているのも嬉しい。

このCDを手にして思わずこう呟いた・・。

ジョーよぉぉぉぉぉ・・・・・。(意味なし)

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THE CLASH / PEARL HARBOUR '79

2004-11-22 20:31:31 | ROCK
初めて買ったクラッシュのアルバムがこれだった。
音が悪いだのなんだのでクラッシュの1STは
アメリカ発売されなくて、輸入盤が出回っている状態であった。
そんな状況下、ツアーにあわせて1STにいくつか
曲を加えて再編し、おまけに7インチまでつけて
リリースしたのがこのアルバムである。

アウターカバーを外すと1STのジャケットが
現れたときは、何も知らない当時の私は事情が
掴めず驚いたものだった。そういえばアルバムの
背表紙には「THE CLASH」としか印されていない。

内容は、もう初期のベスト的内容である。捨て曲一切無し。
「白い暴動」がシングルとバージョン違いであること、「1977」が
収録されてないことなどは些細な話でしかない。
なんといっても当時シングルでしか聴けなかった
「ハマースミス宮殿の白人」が収録されただけでも御の字なのだ。
この曲はイギリスでアンケートをとると今でも人気NO.1だ。
CMですっかり有名になった「アイ・フォート・ザ・ロウ」も
入っている。原曲にほとんど忠実にカバーしているのが
かえって潔い。

単なるパンクのファンはこのアルバム以降、次々と振り落とされる。
そのかわり、レゲエ(ダブ)や、ロカビリー的な要素と思慮深さを
どんどん加味して、より多くのロック・ファンを獲得する。
私の好みのアルバムは「ロンドン・コーリング」だが
勢いを楽しむなら断然この「パール・ハーバー79」だ。
現行CDはしっかり当時の7インチがCDシングルで添付されている。
79年当時の思い入れたっぷりの森脇美貴夫氏のライナーの
再録も嬉しい。もちろん04年現在の森脇氏の考えや立ち位置も
ライナーとして付け加えられている。過去に落とし前を
つける意味合いも含めて、復刻CDはかくあるべしという
再発である。

それにしても。ジョーよぉぉぉぉ・・・・・。
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JORGE BEN / AFRICA BRASIL

2004-11-21 21:08:51 | BRASIL
76年発表のジョルジ・ベンの大傑作。
(現在はジョルジ・ベンジョールと改名している。)

CMでも使われて耳なじみがあろう「マシュ・ケ・ナダ」は
彼がオリジナル(1ST収録)である。
サンバのワン・パターン男と揶揄されることもあるが、
彼の功績はボサノバとはまた別のもう一つの
ブラジル音楽の大きな潮流であるサンバを、
よりソウルフルに解釈し、世界に広めたことであろう。
ボーカルも時にボブ・マーリーっぽかったりする。
(つまりはハリー・ベラフォンテ風だったりする。)
その事がアメリカやその他の国の
ポピュラー・ミュージックのファンにアピールし易かったのでは
ないだろうか。

このアルバムは非常にソウルフルでロック色も強い。
有名な曲は「タジ・マハール」だろう。ディスコ路線を走って
大ヒットとなったロッド・スチュワートの「アイム・セクシー」
はこの曲を下敷きにしている。

このアルバムの後ろジャケは録音に参加したミュージシャンの
集合写真となっている。ルー・リードの「都会育ち」の後ろジャケも
そうだが、結構こういう写真は好きだ・・・。

タジ・マハールというミュージシャンがいる。ブルースやレゲエなどを
うまく取り入れて演奏する好きなミュージシャンである。
彼がベンの「タジ・マハール」を演奏したライブ盤があるが、その時の
曲のタイトルは「ジョルジ・ベン」となっていた。(笑)
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MC5 / BACK IN THE USA

2004-11-21 12:43:11 | ROCK
70年発表のMC5、2枚目のアルバム。
一般的にMC5といえば、1STがよく
取り上げられる。MC5の数多い音の悪い
ライブ盤を聴けばわかるが、彼らのライブは
混沌としたエネルギーが渦巻いている。
デビュー作でそのエネルギーを見事に捕らえ、
なおかつ「マザー・ファッカー」の一声で
有名になった「キック・アウト・ザ・ジャムズ」が
収録されているのだから、
取り上げられて当然である。

が、私のフェイバリットはこの2NDである。
全11曲中9曲が3分以内という、非常にシェイプされた
楽曲が機関銃のように繰り出される。
オープニングはリトル・リチャード、エンディングの
タイトル曲はチャック・ベリーのカバーであるが
重要なオリジナル曲も多くある。
「TEENAGE LUST」「TONIGHT」「THE AMERICAN RUSE」など
ほぼ全曲がそうじゃないだろうか?。
今聴くと、音は若干痩せているように感じるが
それが却って、贅肉の無い飢えた狼達の咆哮のように
思えてSTOOGESと並んでパンクの元祖と呼ばれるに
相応しいと思えるのだ。

ボーカルのロブ・タイナーと、ギターのフレッド・スミスは
他界したが、ウェイン・クレイマーはまだまだ健在である。
彼がいる限り、「DTK MC5」(現在、MC5として活動するとき
使われる名前)は最高のロックンロールを
提供し続けるだろう。

プロデューサーのジョン・ランドゥは後に
スプリングスティーンの「明日なき暴走」を手がけるその人である。
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クニ河内とかれのともだち / 切狂言

2004-11-21 12:21:44 | 日本のロック・ポップス
70年発表。ハプニングス・フォーのクニ河内が
全作詞・作曲を担当し中心になって制作された。
フラワー・トラベリン・バンドのジョー山中と
石間秀樹、ハプ4のチト河内が参加メンバー。

フラワーは2ヶ月前に1STアルバム「エニウェア」
を発表したばかりである。
クニの名前が最初にクレジットされているが
ジョーと石間の比重は大きく、FTBのアルバムを
揃えたら次はこれを聞くしかないのである。
もちろんクニはハプ4のメンバーであるから
音のほうは一筋縄ではいかない。
単なるハード・ロックに終わりかねない「タイム・マシーン」
ではハーモニカを使い、また曲の中間とエンディングでは
キーボードの多重録音で幻想的な世界を創る。
もちろん、石間のシタール風ギターも「恋愛墓地」で
聞くことができる。

このアルバムの歌詞は日本語である。
FTBはいわゆる、「日本語派」のはっぴいえんど一派に対して
「英語派」と見なされ不毛な論争の矢面に立つのである。
裕也さんの勇み足とはいえ、このアルバムのことは
その論争では触れられなかったのだろうか?
ジョーの歌は実に伸び伸びと響くのであった。

クニの歌詞は72年のソロもそうだが、女々しい物が多い。
自分の傍にいない女性のことを想定したものが多いのだ。
でもそれを表に出すか出さないかの違いだけで
大抵の男の心底はそんなものである。
そういう意味で、あまり頻繁に聴きたい類ではないかも
知れないが、嫌いになれるものでもないのであった・・・。
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紙ジャケCD

2004-11-20 22:04:33 | DAY BY DAY
昔からCDのプラ・ケースが嫌いであった。
デジパックなんてのもかさ張って、今ひとつだったが
ここ数年紙ジャケットのCDが多くリリースされて
購入が追いつかず、嬉しい悲鳴をあげている。
モノによっては広がってしまって収納に難ありだが
それでも、プラ・ケースより可愛いものだ。

過去にリリースされたものの再発が主流だが
リマスターされてボーナス・トラックが追加されていれば
「何回買わせるんだよ」と悪態をつきながらレジに向かう私。
(顔はにやけているかもしれない)

これからボーナスを見込んでか、また多くのリリースが予定されている。
紙ジャケの醍醐味は、アナログをいかに忠実に再現するかにある。
フラワー・トラベリン・バンドと、スピード・グルー&シンキが
紙ジャケ化されるという。この2者は変形ジャケが豊富なので
それなりにコストがかかるのか、値段もそれなりの設定である。
全てのCDを持っていることは持っているが、買わざるをえまい。(笑)
個人的にずっと前から、紙ジャケでリリースされないかなあと
思っていたので。
あと、ファミリーである。
ファミリーのアルバムも変形ジャケだらけである。
既製のプラ・ケース入りCDは購入をスルーしてきたので
これは素直に買うしかない。こちらはボーナス・トラックもつく。

個人的に真打ちはティラノザウルス・レックスである。
輸入盤に、大量のボーナス・トラックが追加されているので
それを買うか迷っていたのだが、どうやら紙ジャケにも
同様のボーナスが追加されるようで、一安心。

ああ、12月は出費がかさんで大変である。
(が、顔はにやけている・・)

来年は、アリス・クーパーを是非ともお願いしたい。
「スクールズ・アウト」は大変だろうな。
ジャケットは組み立てると机になるし、
CDはもちろん紙パンティに包まれてなければならないのだから。
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