HARRY’S ROCK AND ROLL VILLAGE

お気に入り音楽の紹介と戯言

 タイムマシンにおねがい

2006-01-30 22:51:52 | DAY BY DAY
17年ぶりの再結成だそうだ。
前回の再結成はボーカルに桐島かれんを迎えてのものだったが
今回は木村カエラ。個人的好き嫌いを度外視しての物言いだが、
前回といい今回といいなんて的確な選択なんだろうと思った。
オリジナルのミカの歌は上手いとはいえないが、個性的だ。
しかし必ずしもライブでずっと歌っているわけでもない。
歌い手を軽視しないが、さほど重視しなくてもいい?という微妙な
オリジナルのスタートが、今となってはバンドの選択肢を
拡げたともいえる。
過去のイメージを崩さずに、フロントの女性を若返らせるだけで
バンドが新しい生命を吹き込まれるとしたら、それも面白い。
今回の話は、コマーシャルのタイアップの関係で出来たものだが
「タイムマシンにおねがい」だけで終わるか、アルバムが出来るかは
少し興味がある。

個人的な趣味で言えば、ミカ・バンドの全てを好きだとはいえない。
名盤として名高い「黒船」でさえ、すべてO.K.という訳にはいかない。
高橋幸宏のドラムスは上手いなあと今でも思うが、加藤和彦の
気取りが、私の気分と合わないことはままあるし、それがそのまま
バンドと私の相性とも言える。「HOT MENU」を聴くことはほとんどない。
それは、お前が単純だからだと言われれば、当たっている。
だって私が好きなのは「サイクリング・ブギ」や「お花見ブギ」なのだから。
1STアルバムのやけくそなグラムロックこそ、私の好きな
ミカ・バンドである。洗練される手前のいかがわしさ・・・。

「タイムマシンにおねがい」という曲は好きだ。これを爆音で聴いたら
私の中の「グラム魂」(笑)がうずきだす。だけど、これをバンドで
演奏したいかと聴かれれば答えはNOだ。
バンドに女の子がいたらレパートリーにした、もしくは女の子をバンドに
誘ったためにレパートリーにした、なんて話は腐るほど聞いた。
昔、バンドをやっていたことがあってこの曲を歌ったことがある、という
女性も多いと思う。
私も遊びでバンドをやっていたことがあるが、下手くそなりに
私の中でのルールはあった。男だけで音を出すという単純なものだけど。

ある日、バンドのギタリストが私に「たまには他の人と演奏しよう」と
声をかけてきた。のこのこついていくと、スタジオには女性が3人いた。
自己顕示欲は必要だと思うが、自分の力量以上にそれが前面に出ると
見苦しい時がある。特にバンドのフロント・マンは。
青臭い私には、そこに居合わせた3人がそんなふうに見えてしまった。
ひとしきり歌い終わるとボーカルの女性は、満足そうに「また演奏してね」
なんて言ったのだが、なんとも居心地が悪かった。
もしかしたら、その彼女、「昔、バンドをやっていたことがあって
○○なんか、歌ったことあるよ。」とか言ってるのではないだろうか。
「タイムマシンにおねがい」を聴くと同時にそんなことも思い出して
しまうのであった。

そんな私も女の子が二人いたら、「サーキットの娘」を演奏してもいいと
思ったこともある。(バカ)
女性3人に野郎2人、今なら楽しめるかもしれない?(笑)
いまや、「七日に二日は仕事もお休み」の時代なのである。


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FABULOUS POODLES / HIS MASTERS CHOICE

2006-01-29 16:34:57 | ROCK
例えば・・・。
ビートルズを「FAB4」、ビーチ・ボーイズを「BB5」と読んだり
書いたりする記事をみかけることがある。誰が言い出したか知らないが
いろいろと考えるものだ。もちろん私はそんな表記はしないけど。
デイブ・クラーク・ファイブはその名の通りDC5と書かれても
違和感は無い。MC5は、初めからそういったバンド名である。
それがメンバー5人でデトロイトのバンドだから「モーター・シティ・
ファイブ」を縮めて名乗ったなんていわれると、もうこれは
「格好いい!!」と言わざるをえない。

ところで、「ファブ・プー」と言われるバンドがあった。
その読み方を口に出してみると、なんとも間抜けな響きだが
別に私が言っているわけではなく、メンバー自信がそう略して呼ぶの
だから仕方が無い。それが今回とりあげる「ファビュラス・プードルズ」だ。

私は犬好きだが、どうもプードルは苦手だ。フランク・ザッパに歌われた
ような使い方をする方がいるかどうかは別にして、とにかく苦手だ。
このバンドを気に留めたのはデビュー盤をザ・フーのジョン・エントウィッスルが
プロデュースしたからである。77年にザ・フーは目立った活動はしていない
から時間はあったのだろう。
しかし、1STのジャケットを見てその趣味の悪さに愕然とした。
ピンクの縁取りにリボンをつけたプードルの大写しである。
「大丈夫か?」
裏にはメンバーの写真があるが、冴えないルックスである。
が、メンバーにバイオリン担当がいる。これはいけるのではないかと
思った。私はロック・バンドにバイオリンが入るのが大好きなので。
初期スレイド、ザッパはもちろんドクターズ・オブ・マッドネスとか
大好きだし、ジャン・リュック・ポンティやエディ・ジョブソンとか
格好いいでしょ。

日本盤のライナーは当時のある意味2トップ(笑)だった大貫憲章氏と
伊藤政則氏。レコード会社もリキ入っていたわけである。
1曲目はその名も「THE ENDING」。本当にたった16秒で何かの曲が
終わりそのまま2曲目になる。この遊び心が気に入った。
パンクとはいわないが、パブ・ロックの末席にいてもいいし、
バイオリンが時にカントリー・タッチに、また大仰に曲に色付けを
加えるのが楽しい。多彩で多才なバンドだと即座に了解した。
B級ロックの極みとでもいおうか。ちなみに米盤は発売されていない。
ただ、他のアルバムもジャケット・デザインが酷く、著しく
購買意欲を削ぐのだ。

CDの時代になったが、このバンドのオリジナル・アルバムはCD化
されていない。唯一聴けるのが掲載したベスト盤である。
タイトルも犬をあしらっているだけに、いいタイトルだ。
ニッパー君もおもわず蓄音機に首を突っ込んでしまうこと間違いなし。
バンドは3枚ほどアルバムを出しているようだが、私の1番の
お気に入りは2枚目に収録の「B-MOVIE」。ずばり名曲なのだが
ニック・ロウの「恋する二人」同様、初出はシングルのB面である。
キンクスにも通じるノスタルジックなポップ・ソングである。

と、ここまで書いて何気に検索すると、なんとこのCDも廃盤だとか。
何やってんだよ~。オリジナル・アルバムの再発なんて無理なのかも
しれないが、このCDは中古では安く見つかると思う。
エバリー・ブラザーズの「MAN WITH MONEY」の格好いいカバーも
収録されているので、是非気に留めて欲しいCDである。



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GORDON HASKELL / IT IS AND IT ISN'T IT

2006-01-28 21:02:14 | ROCK
この間、「ジュディ・ダイブルが歌う「風に語りて」は他のCDでも
聴けるのかなあ?」なんて書いたのだが、2001年に出たジャイルズ・
ジャイルズ&フリップの発掘録音集「THE BRONDESBURY TAPES」で
聴ける。なんですぐ浮かばなかったかと言うと持ってないから。(笑)
アナログ盤が出たときに、限定だなんだと煽られて?すぐオーダーした
のでLPは所持している。件の「風に語りて」はCD化された時に追加された
ものであるが、あわててLPを買ったのとCD化の際に8曲も追加
されたことで頭に来て買わなかったのだなあ。

クリムゾンの歴代メンバーの中で、最も軽い扱いなのがゴードン・ハスケル
だろう。「ポセイドンのめざめ」の録音途中から参加し、「リザード」の
録音後に脱退。地味な時期での参加だし、後の編集盤ではボーカルを
差し替えられると言う仕打ちまで受けている。
元々、ポップ・フィールドでの活動を主としていたものの、メンバー・
チェンジ後のクリムゾンの急場凌ぎのために参加したというもので、
ハスケルがロバート・フリップの学生時代の友人でなかったら、
声をかけられることはなかったろうし、勿論加入はなかっただろう。

掲載写真はクリムゾン脱退後の71年作。ソロとしては2枚目にあたり
「歳時記」という邦題がついている。
このアルバムはプログレの括りで聴く類のものではない。
地味ながら良質なシンガーソングライターの作品として捉えるべきだ。
元クリムゾンということで買ってみたものの「つまんねえ」と
言われるなら少々腹立たしい。
未聴の方には草臥れ果てた(笑)ポール・ウェラー、もしくはエルビス・
コステロだと思って聴いてもらいたい。
プロデューサーはダニー・ハザウェイ(ライブ盤やEXTENSION OF A MANを
思い起こして欲しい)を担当したアリフ・マーディン。全12曲中、
米国録音の2曲にはラスカルズのメンバーも参加している。
なんとなく、いい感じに思えてきたでしょう?(笑)
米国録音の2曲が残りの曲に比べて、少しだけ派手で音が厚いように
感じるのは気のせいか?。
ちなみに私のフェイバリットはその米国録音の「COULD BE」。
ドラマチックな中に、ほのかに英国風の陰翳が感じられる。

ファミリー脱退後のジョン・ウェットンが参加しているところが、
中途半端にクリムゾン・ファンにアピールするのも事実だろう。
くどい様だがそういった側面から楽しむものではない。
でも大抵「プログレ・コーナー」に置いてあるのだなぁ。

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NICK LOWE / CRUEL TO BE KIND

2006-01-26 23:31:57 | THIS SONG
ニック・ロウといえば、まずはこの曲が浮かぶ方は多いと思う。
邦題は「恋する二人」。
実際にアメリカでもそれなりに売れたし、日本では落語家による
カバーがマニア人気を呼んだこともある。

79年に英国でシングルのA面として発売され、日本でも
同時期にリリースされている。軽快でザクザク刻むアコースティック・
ギターやドラムのエコーも過不足ない。うるさいギターもなく
耳なじみのいいポップ・ソングである。

この曲が最初にレコードとして登場したのはその1年前、
シングル「LITTLE HITLER」のB面であった。アレンジは全く違う。
テンポは速く、キーボード、エレキ・ギターがより印象的な
フレーズを弾き、何よりベースの音数が多くミックスも大きめだ。
私はヒット・シングル・バージョンの数年後に、オリジナルを
聴いたのだが、「バンドの音」っぽいつくりのオリジナルのほうを
断然気に入ってしまった。しかしながらヒット・ソングとなるには、
アレンジの変更というのは重要なんだなぁと思ったものだ。

それから、月日が流れブリンズリー・シュウォーツの「お蔵入りアルバム」を
入手することになる。74年に録音されながらも、出来ばえに満足
しなかったためか発売されなかったもので、それは「IT'S ALL OVER NOW」と
題されたCDで、まあブートレグでしょう。(笑)
そこで「恋する二人」にまた出会うことになるのだが、そこで謎が解ける。
「ああ、あのアレンジはブリンズリー時代のものだったのか。」
なるほどバンドの音なわけだ。
ちなみにこのCDのタイトルにもなった「IT'S ALL OVER NOW」は
ライ・クーダーのバージョンを下敷きにしたような感じで、レゲエっぽい
アレンジが楽しい出来で気に入っている。
「WE CAN MESS AROUND」も後にニックのソロ・アルバムで再レコーディング
される。

2004年にブリンズリーのBBCレコーディング集の第2弾が登場したのだが
そこには75年録音の「恋する二人」が収録されている。
スタジオ・ライブならではの瑞々しさ、生きのよさ、この勢いが
スタジオ録音に生かされたなら、お蔵入りになんかならずに
堂々と7枚目のオリジナル・アルバムとして世に出たかもしれない。
同じ日に先の「WE CAN MESS AROUND」も録音されているのが
尚更そんな気にさせる。
だが、もし「7枚目」が世に出ていたら、ヒットしたバージョンは
なかったかもしれないのが、複雑なところ。
このBBCテイクはお奨めである。当たり前だがライブなので
フェイド・アウトせずにきちんと終わるのだが、終わらせ方もキマっている。

この曲はニック・ロウとイアン・ゴムの二人によって作られた。
ゴムも後年、ソロ・アルバムで再録するのだが、ニックのソロ・ヒット
からかなりの歳月が流れ、「なんで今更」感が強く、個人的な感想は
今ひとつといったところ。

ヒットしたバージョンももちろん、素晴らしいのだが未聴の方は
ブリンズリー・バージョンを是非聴いてみて欲しい。
ブートレグはともかく、BBC録音は今でも入手は可能である。


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A YOUNG PERSON'S GUIDE TO KING CRIMSON

2006-01-24 21:14:35 | DAY BY DAY
キング・クリムゾンのファンも今、頭を痛めているのでは
ないでしょうか?。以前紙ジャケ化され、ユニオン特典の帯とか
箱が揃ったセットは、馬鹿馬鹿しいまでの高い値段で
「ユニオンの中古コーナー」で売られていたりします。
今回の再発の中でも「クリムゾン・キングの宮殿」はジャケットは
オリジナル・プレスの再現、肝心の音もオリジナル・マスター使用なので
前回の紙ジャケ、その後に出たオリジナル・マスター仕様盤を
購入した人にとっては、悩ましいかもしれません。
ピート・タウンゼントのところでも書きましたが、全部買うなんて
できません。2枚ほど(またかよ)考えていますがどうなるやら。
「U.S.A.」もダビング前の完全版が既に存在していますので、
そこらも一考の余地があります。

それにしても、余りに沢山のモノがリリースされると感覚が麻痺してくる
ものです。4枚組「THE GREAT DECEIVER」が出た頃は嬉しくて
毎日聴いていましたが、「THE COLLECTORS'」シリーズで様々な
音源がCD化されると、もう追いつかなくなり、ブートを買うことも
トレードで集めることも止めてしまいました。

フリップはその時々に応じた「編集盤」をリリースしていますが、
その最初が「ア・ヤング・パーソンズ・ガイド」。
「紅伝説」も「コンパクト・キング・クリムゾン」も所持してないので
これが私の所持する唯一の編集盤。ちなみにCDです。
久しぶりに聴くと、最近のリマスターCDに比べると音質は落ちる感じが
しますが、そういう意味でも贅沢になりました。

あれ、「21世紀の精神異常者」(あえて書きます)って収録されてないのね。
「キャット・フード」と「グルーン」はこれで聴けるからいいや。
ジュディ・ダイブルが歌う「風に語りて」は他のCDでも聴けるのかな?。
なんて、いろいろ思いながらあっという間に聴き終えました。
LP時代のとっかかりとしては素晴らしい内容ですが、倍近くの
収録が可能なCDフォーマットだと、物足りないのも事実です。
で、結局オリジナル・アルバムを聴かないと・・・となるわけです。
大好きな「偉大なる詐欺師」も入ってないし。
とは、いうもののこのブックレットというか、フリップが収集した
バンドに関する記事の数々のスクラップには脱帽するしかありません。
日本語訳がないのが残念ではありますが。

実はフリップのライナーとか日記が好きなので、大瀧詠一みたいに
全曲解説でもついていたら、全部買いなおしたりして。(笑)
どのアルバムが一番好きか、なんて聞かないでくださいね。
「宮殿」と「レッド」の二つにまでは絞れるのですが・・・。
あっ、2枚がこれで判っちゃいましたね。

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THE WHO 再来日祈念

2006-01-24 18:53:05 | DAY BY DAY
記念じゃないよ、祈念だよ。(笑)

ピート・タウンゼントの諸作品が一挙に紙ジャケCD化される。
HMVでは全部購入すると100個限定のジッポーが貰えるという。
ご丁寧にも、そのうちの1個はピート本人に送るから実質99個限定
なんて但し書きもある。
で、全部購入すると・・・30060円也。

それなりにボーナス・トラックもつくようだが、ザ・フーなり
ピート・タウンゼントを「ロックの指針」とする私でも、「全部買い」は
できない。まず基本的に全て既に所持している。
掲載写真の「スクープ3」はピートのHPでの販売であったが、
そこでしか販売していないライブ盤なんかと一緒に購入した。
ああ、「通販生活」。(笑)

1STの「現人神」は初CD化の再には6曲のボーナス曲が収録されたが
今回は3曲らしい。他のに振り分けるのかなあ。
シングル・オンリー曲もシングルを持っているものがあるし。
ギミック・ジャケの楽しみも無い。
だいたい、2月22日は他にもリリースされるものが多いのだ。
それでも、2枚くらいは買うかもしれないけど。
まあ、紙ジャケでボーナス・トラック付きで、最新リマスタリングだから
決定版のリリースであるのは間違いないだろう。

「紙ジャケだけどボーナス無し」なんていう大物の場合3度買い、
4度買いは当たり前のような販売の仕方は勘弁して欲しいものだ。
ザ・バンドの時はボーナス入りプラケCDの販売から紙ジャケまでの
間隔が短かったので、悪意さえ感じたものだ。

えっ、ストーンズのデッカ時代の紙ジャケ?。
無視です。「3D」と「八角形」が実現すればそれは買います。
それと、「LET IT BLEED」は出来がよければ・・・。

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ほなどないせぇちゅうねん

2006-01-22 15:41:02 | DAY BY DAY
いやぁ、雪が降ったので外出をとりやめたもんで、昼間から
「雪見酒」と洒落こんでおります。
車の雪降ろしと駐車場の雪かきをしてきたら、冷気に
あてられたのか、咳がでて困っています。

それにしても、2月は出費がかさみます。
HMVやタワーに数回に分けてオーダーした金額を恐る恐る計算すると
今の時点で8万を超えています。(笑)
そのうち相方に殺されるかもしれません。
「永久ポイント貯まってええやんか。」
ああ、きっと通用しないでしょうね、こんな言い訳。
「おのれの薄給で、よくもそんな買い物ができるな」と
言われるのが関の山です。

何気に検索するとショーケンのライブDVDが2枚もリリースされることを
知ってしまった私。そんなもん買うしかないでしょ。(笑)
これをオーダーすると9万超えてしまいます。
サム・ペキンパのBOXオーダーすると10万超えてしまいます。
おお。ここは一発K点越えを目指すか・・・(バカ)

「神が味方」というのはボブ・ディランの曲でありますが、
貧乏な私に神が味方してくれたのかどうか知りませんが、
相次ぐ延期にはらわたが煮えくり返っている方も多いでしょう。
そう、ポップ・グループ関連のCDの発売延期の件です。
過去にCDになったものを既に所持はしていますが、
1枚は2イン1だったので、今回の再発はちょっと期待しているのです。

掲載写真はポップ・グループの日本盤7インチで、B面はスリッツ。
どちらも当時の気分をよく表したタイトルで邦題も冴えている。
仲良きことは美しき哉。
早いとこ権利をクリアして、未聴の若人のためにも、また
私のような愚者のためにも、再発にこぎつけて欲しいものです。
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ドン・ブライアントを入手

2006-01-22 14:49:32 | SOUL
昨年の7月にドン・ブライアントのことを記事にした。
その時に93年に国内発売された2枚のCDのうち、1枚を
買い逃したことを書いたのだが、昨日入手することができた。
嬉しげに2枚のジャケットを並べてみたのだが、金色に
輝く「PRESCIOUS SOUL」のジャケットがもう眩しくて・・・(笑)

SONY盤「PRESCIOUS SOUL」は全18曲収録。頭5曲と最後の
曲に挟まれるかたちで、当時の唯一のオリジナル・アルバムである
「プレシャス・ソウル」がそのまんま収録されている。
シングルはオリジナルを吹き込んだのに、唯一のアルバムが
カバー集というのは、なんとも不思議であるが今回初めて聴くことが
でき、驚きの感嘆符を三つほど・・・。

何の偶然か、ウィルスン・ピケットの当たり曲を3曲もカバーしていた
のか・・・。ピケットの記事を書いた翌日だけになんとも胸に
くるものがある。最も最初から所持している人には「なんのこっちゃ」な
感想なのであるが、なにしろ入手した日が昨日なもんで少々大袈裟な
気分にもなる。
アナログでいうところのA面がジャンプ・ナンバー、B面がスローな曲と
分けていたこともはじめて知った。
ちなみにピケットの歌唱で有名な「SHE'S LOOKING GOOD」「FUNKY BROADWAY」
「LAND OF 1000 DANCES」はもちろんA面収録。
他にもサム&デイブ、マービン・ゲイ、クラレンス・カーター、
ジェームス・ブラウン、タイロン・デイヴィスでヒットした曲の
カバーを収録している。どれもオリジナルの印象の強い曲ばかりだが
ドンは見事にそれらを歌い上げている。
ジャニス・ジョプリンの熱唱でロック者には有名な、ガーネット・ミムズ&
ジ・エンチャンターズの「CRY BABY」のドンのバージョンは必聴かも。
カバー集だからと、軽く見ていたつもりはなかったのだが、
私の愚行を知ってか、なかなか出会う機会が与えられなかった
このCDがピケットが亡くなったことを知った日に届いた偶然を
静かに喜びたい。
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ラスト・ソウル・マン

2006-01-21 22:33:43 | SOUL
「ラスト・ソウル・マン」と名乗る男が二人いた。
過去形なのは、そのうちの一人、ウィルスン・ピケットが
亡くなったからだ。ちなみにもう一人はボビー・ウーマック。

掲載写真は68年発表の「I'M IN LOVE」。
66年の名盤「THE EXCITING WILSON PICKETT」でボビーの
「SHE'S SO GOOD TO ME」を」とりあげたピケットだが、
このアルバムで二人の「ラスト・ソウル・マン」が
共闘することになる。

当時のボビーはサム・クックの未亡人と結婚したことで
メディアやファンから非難を浴びていた。サムの死から
それほど間があいていないことがその原因である。
様々な非難をバネにボビーはピケットととのアルバム制作に
力を注ぎ込み、完成したのがこのアルバムだ。
曲の提供だけでなく、ギタリストとしても全面参加し
アルバムの完成度の高さに貢献している。

ピケットの歌唱も冴え渡る。それまでのシャウターとしての
側面を残しながらも、ミディアム・テンポの曲を多く収録した
ことが歌い手としての成熟と貫禄を感じさせる。
ボビーが提供した「JEALOUS LOVE」「I'M IN LOVE」の
2曲は当時の彼の状況を反映したものだが、それを見事に
歌い上げたピケットは、ボビーの良き理解者だったのだろう。

ボビーはサム・クックに背信したわけではない証拠に、この
アルバムでサムの「BRING IT ON HOME TO ME」を取り上げることを
ピケットに進言している。どちらが先に名乗ったかは知らないが
「ラスト・ソウル・マン」とは、なんとも格好いいキャッチ・
フレーズである。それを他人が名乗ったら喧嘩になりそうなものだが、
この二人には、そんなことは問題ではなかったことが
このアルバムを聴くとよくわかる。
そうそう、キング・カーティスのサックスも華を添えていることを
忘れてはならない。

「THE EXCITING WILSON PICKETT」では真っ赤なスーツでジャケット写真を
飾っていたが、このアルバムでは、よりお洒落な雰囲気を出している。
”WICKED PICKETT"・・・今いるところは「ダンス天国」。
男前の登場にご婦人方は、気もそぞろだろう。

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DOWN AT THE END OF LONELY STREET...

2006-01-20 22:12:00 | DAY BY DAY
最近はブートレグの映像もビデオからDVDへと
フォーマットが変わった。昔は「ブート屋」の店舗へ出向くか
リストを見て通販を利用したものだが最近はコピーが簡単なこともあり
複製品をオークションで売る人もいる。
まさか個人が気軽に「無店舗販売」できる時代がくるとは
ブート屋も思わなかったろう。本来見込める売上はどのくらい
落ちたのか、興味がある。

最後にブート屋でビデオを買ったのは、もう10年以上前。
「AIRS」で「LITTLE VILLAGE」のものを購入したことを明確に
覚えている。ジャケットなんてどうでもいいのだが、この店のつくる
ジャケットは雑で汚いものが多かった。DVDの時代になって
立派なジャケットのものが多くなったのも時代の流れか・・・。

久しぶりに「映像熱」が出て(笑)ネットで検索すると「AIRS」の
通販が安くなっっているのを発見。最近のものはともかく、いまだ
この店のカタログでしか見たことがなかったタイトルを思い出し
何点か購入。届いたDVDのジャケットは、同業他社に比べ
相変わらず「ださい」ものだったが、そこは内容重視で。(笑)

「LAUSANNE'89」と題されたブツがある。時間にして65分。
テレビで放送されたものだろうが、それなりに劣化している。
このDVDの主役はエリオット・マーフィー。バンドを従えての
熱の入ったほとんど「グレイテスト・ヒッツ」ライブ。数曲演奏したら
ギターにクリス・スペディングが加わり、彼も2曲ほど持ち歌を
披露する。そのバンドに今度はガーランド・ジェフリーズが加わる!。
クリスもカバーした「WILD IN THE STREET」を歌うのだからたまらん。
アンコールはマーフィー&スペディングのライブ盤でもおなじみの
「ROUTE 66」。私にしてみれば、こんな凄い面子のライブならいろいろな
業者がDVDで売りそうだが、まあ売れそうも無いから手を出さないのかな。

他には御茶ノ水の某店でも扱っているが、パティ・スミスが
ソニック・ランデヴーと共にライブを行った「ANN ARBOR '91」という
タイトルも前々から見たかったものなので購入。
パティの朗読、ソニック・ランデヴーのライブ、そこにパティも再び
加わるというのがライブの流れ・オーディエンス・ショットだが
なかなか見ごたえがある。だいたい、ソニック・ランデヴーの映像なんて
そうはないものだ。CDも2枚ほどリリースされているがとうの昔に
廃盤。オークションで競り合ったこともあったが、熱くなりすぎて
凄い値段になったので途中で降りたのだが、今でもちょっと悔しい。
話を戻す。(笑)ソニック・ランデヴーの演奏にはレニー・ケイが
ゲストで1曲「FOR YOUR LOVE」を歌うというお楽しみもある。
時間も80分ちょっとでなかなか満足できるものだ。

掲載写真はアナログ時代から有名な、昔懐かしいブートレグで、
ジョン・ケイルのライブにクリス・スペディングがギタリストとして
参加していた時代のもの。表ジャケはちょっとイマイチなので、
クリスが写った裏ジャケを掲載した次第。
そういえば、クリスとケイル二人でのライブを収録した画像劣悪かつ
収録時間が短いビデオがあったが、まさか捨ててないだろうな。(笑)

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ELVIS COSTELLO / THE RIGHT SPECTACLE

2006-01-18 21:23:29 | ROCK
私が大学生の頃、ブート・ビデオが大々的に売り出され始め、
西新宿の店舗はもちろん、通販カタログにも魅力的なタイトルの
数々が掲載されていて、どれもこれも見たいものだらけであった。
もちろん、金は無い。そこで利用したのがダビングやレンタルであった。
記憶は遠いのだが・・・。
京大の近くに「コンフォート」という店があった。今も同名の
店はなかなかマニアックなアーティストも取り扱うブート屋として
健在なのだが、当時は輸入ビデオやブート・ビデオをレンタルしていたような
記憶がある。友人たちと折半していろいろ借りたのだがそこで
借りたもののなかに、エルビス・コステロのクリップ集があった。

多作家コステロだけに、プロモ・ビデオも数多く作っていて
当時はかなり楽しんだものだ。もちろん正規にビデオが製品化もされた。
今回とりあげるのは、その拡大版DVDである。プロモは
「PUMP IT UP」の時代から「SULKY GIRL」の時代までの全27曲収録。
おまけに77年から83年までの7つのテレビ放送された番組から17曲の
ライブも収録され、2時間半に渡るボリューム。

サブ音声でコステロの各クリップの解説が聞け、対訳を画面に
出せるのだが、これが面白い。
初期のビデオはほとんど酔っ払って制作されているなんて言われると、
なるほど、「CHELSEA」や「PUMP IT UP」のコステロは赤ら顔だ。
この二つはその日のライブ終了後に収録され、ライブで怪我をした
ブルース・トーマスの手に「グローブ」が装着されていることが
わかった。

ミスター・チルドレンのビデオでコステロのパロディ(あの、内股での
歩き方!)があったが、コステロは「俺はダブル・ジョイント(二重間接)
なんだ」なんて語っている。
ダブル・ジョイントなんていうと、昔アントニオ猪木が、藤原喜明に
「俺はダブル・ジョイントだから、アキレス腱固めなんて効かないよ」と
豪語していたことを思い出した。(全くコステロと関係なし)

「I CAN'T STAND UP FOR FALLING DOWN」のビデオを改めて見て
ハッと気付く。ウルフルズのデビュー曲「やぶれかぶれ」のプロモの
トータス松本以外の3人の踊り?はアトラクションズの3人の動きを
「いただいている」のか・・・。どっちのプロモもヘナヘナな動きが
面白いので記憶に残るビデオである。最もウルフルズのほうは
予算不足からか、ワン・カメの長回しだけど。(笑)

ダリル・ホールが登場する「THE ONLY FLAME IN TOWN」のコメントが
面白い。「ダリル・ホールを見た女性スタッフがこう叫んだんだ。
誰か、エルヴィスを男前にメイクしてあげて!」
とはいうものの、このビデオではコステロ以下アトラクションズの
3人も皆女の子とカップルになるのに、ダリル・ホールだけ
一人ぼっちで、あげくのはてにサックスを吹く女に蹴られるという
予想外(笑)なものだ。
そういえば、こんな笑い話がある。
美容院にホール&オーツの写真を持っていって、「ダリル・ホール
みたいにしてくれ」と頼んだのに、完成してみればジョン・オーツに
なっていた・・・という知人の話。ネタかもしれんが。

ちなみにコステロは歌詞とビデオの内容がうまく一致しているという
点で「I WANNA BE LOVED」がお気に入りだとか。私もこのビデオの
コステロのくたびれた表情が好きなのだが、これは当人によって
前日から寝ていなかったためにマジで疲れていたことが明かされる。
え~、私は男にキスされるなんて我慢ならないけど。

というわけでこのプロモ集は、最初は副音声なしで次に解説つきで
見れば一粒で2度おいしいDVDなのだ。
最近、裏モノで「STIFF TOUR」の画質アップ版が出回っているらしい。
う~ん。欲しい!
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McGOUGH AND McGEAR / SAME

2006-01-15 21:39:16 | ROCK
68年にリリースされたこのアルバムは89年ごろCD化された。
つまり、かなり早い時期にCD化されたことになる。
日本盤は出なかったように記憶するが、定かではない。

ビートニク詩人に影響を受け、詩をジャズの演奏とともに
朗読する「ジャズ&ポエトリー」について、3ヶ月連続で
レココレに記事が掲載されている。ピート・ブラウンのインタビューを
軸に展開する記事だが、40年も昔からこういったことが行われ
続けられていることと、ロック・ミュージシャンも深く
関っていることが興味深く、面白い読み物だった。

社会風刺や世相批判を題材に、詩を詠んだり演劇をすることは
今も行われている。こういった試みでロックの側から、いやロックの
形態をとった初期のものとして、興味深く聴かれるべきなのが、
この「マッゴー&マクギア」のアルバムだと思う。
いくらクリームのファンでも作詞家ピート・ブラウンに興味を
持つ人は少ない。最もピートは「バタード・オーナメンツ」や
「ピブロクト!」といった優れたバンドでアルバムを残しているので
クリームの流れとは別のところで聴かれてはいるだろう。
では、この連名で記された二人のうち、一人がポール・マッカートニーの
弟だ、ということで興味を持つ人は・・・。いるはずでしょう。

兄とは別の表現形態で世にアピールしようとしていたマイク・マクギアは
風刺劇で歌っていたが、その兄の協力でレコードを出すことになった。
楽器演奏が得意でない二人は、もともとアンディ・ロバーツらを
録音用のメンバーにしていたが、兄の威光のせいか、イギリスに連綿と
息づく詩とサウンドの合体という試みに興味があったせいか、
集まった面子が凄い。グラハム・ナッシュ、デイブ・メイスン、
ジョン・メイオール、ポールマッカートニー自身、そして
ジミ・ヘンドリックス!。

プロデュースはマッゴー&マクギア名義だが、ポールがセッティングした
セッション抜きでは完成しなかったのは明白だ。ロック・アルバムでは
あるが、「ビートニク」の佇まいは失われず聴き所は多い。
ただ、詩に重きを置く側面もあるので日本盤で歌詞対訳つきで
再発されないかなあと、常に思っている。
誰がどこで演奏しているのか、今ひとつよくわからないが
1曲目のサイケでポップな「SO MUCH」のギターはジミのプレイである。
マッゴー&マクギアの二人はジョン・ゴーマンを加えた「スキャッフォルド」
名義で録音した曲が、先に売れてしまいこの二人名義でのアルバムは
これ1枚となった。

ストレンジ・デイズ誌2004年8月号に二人のインタビューが掲載されて
いるが、マイクのインタビューにこんな件がある。
「スキャッフォルドは、もともと”リヴァプール・ワン・ファット・
レディ・オール・エレクトリック・ショーという名前だった。」
これだけなら、「ふーん」で終わりそうだが、「この話を一昨日、
ビル・ワイマンとジミー・ペイジに教えてあげたんだ。ピート・ブラウンと
ジンジャー・ベイカーも来ていたけど、彼らもはじめて聞いたと
いっていたよ。」と、いうところが深い。
英国を代表するバンドのメンバーだった人達も、日本ではほとんど
無視されている表現者の話に耳を傾けているとなると、
英国ロックの奥行きの深さと、歴史をいやでも感じざるを得ないのであった。
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RED KRAYOLA / LIVE IN PARIS

2006-01-13 21:32:00 | ROCK
全てのアルバムをコレクションしているわけではないが、
常に気に留めているアーティストというのは、誰にでもあるだろう。
私にとっては、レッド・クレイオラは数多くある「常に気になる
バンド」の一つである。

テキサス産のサイケ・バンドとしての体裁をとった60年代から
ニュー・ウェーブやパンクに呼応した70年代は充実していたし
現在はシカゴに拠点を移し、音響系もブルーズもノイズもコラージュも
なんでもありだが、ポップな側面も持ち合わせることのできる稀有な存在だ。
正直言って、バンドのどのアルバムよりも、中心人物の
メイヨ・トンプスンの70年のソロ「corky's debt to his father」のほうが
好きなのだが、時代やアルバムが違うたびにメンバーが変わり、
バラエティに富んだ作品をを聞かせる「バンド」の魅力は捨てがたい。
バンドは70年にいったん活動のペースが鈍るが、76年頃から再加速し
傑作を生み続ける。そしてまた活動を休止したが80年代後半から定期的に
アルバムを発表する。もともと「CRAYOLA」と綴っていたのを94年に
「KRAYOLA」と変えて現在にいたる。

2004年に出た入手困難なシングルや未発売のものをかき集めた、
その名も「SINGLES」はバンドの歴史を俯瞰するのに最適といわないまでも
内容はバラエティに富んで楽しいものだった。
そして、2005年になんと限定500枚で、78年のライブがリリースされた。
それが掲載写真の「LIVE IN PARIS」である。
収録曲がたまらん!(笑)先の「SINGLES」にも収録された
76年に発売予定だったが78年まで見送られたシングルの両面、
「WIVES IN ORBIT/YIK YAK」、何故か未だCD化されない79年の
「SOLDIER-TALK」から5曲、なんといっても特筆すべきは・・・。
ライブのオープニングは、触り程度だが、メイヨのソロ・アルバムから
「WORRIED WORRIED」だ!。

音ははっきりいってよくない。だが、イギリスを拠点にパンクや
ニュー・ウェーブとリンクするこの時代の音の迫力は半端ではない。
音の悪さを差し引いても、広く聴かれるべきだと思うが、いかんせん
限定500枚。青のボールペンで500と書かれ、赤のボールペンで
シリアル・ナンバーが書かれてある。もちろん?手書き。
ちなみに私のは「305」番。
通常のCDケースでなく、薄っぺらい冊子にCDが貼り付けられていると言う
なんとも無骨なつくりで、いかにも限定物という感じだ。

しかし、日本製のブートレグならいざ知らず、レッド・クレイオラの
ライブが限定500枚程度でいいのだろうか・・・・。

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FAMILY / OLD SONGS NEW SONGS BOX SET

2006-01-12 23:17:35 | ROCK
昨年末にリリースされていたのだが、同時に注文した
ブツとの兼ね合いで、入手できずにいたのがこのファミリーの
5枚組。記事で取り上げたおかげか(笑)、ようやく到着。
タイミングがいいとはこのことだ。

5枚組と書いたが、本来は4枚組で最初の1000枚のみに
ボーナス・ディスクが付く。が、この5枚目はくせものだ。
アセテートから起こした5曲の貴重なデモはともかく
ライブ音源の6曲は、オーディエンス録音だ。しかも、
かなりコアなブートレグ・マニアでもちょっと厳しいかな、という
位の音質で音飛びもある。
でも、「おまけ」があるのと無いのとでは全然違う気もする。
特にデモ録音は聞いて損はない面白さなので、ここは早めに
手を打つべきだろう。

ディスク1はこの組み物のタイトルにもなっている「OLD SONGS NEW SONGS」
という71年のアルバムをそのまま収録している。これは当時の
未発表曲や、既発曲のリミックスで編まれたもので、4枚組の
最初を飾るに相応しい内容だ。残りの3枚は未発表テイクを
散りばめながら、スタジオ録音とライブ・テイクを収録したもの。
長文のライナーの流れの中で、断片的に各曲に触れられているが、
こういった組み物だと、曲の詳細なクレジットや、どのオリジナル・
アルバムに収録されているかがまとめて記載されているものだが、
そういったものがない。不親切と言えば不親切、マニア向きと
いわれれば、マニア向きである。

だが、最初に書いたとおり初回1000枚にはボーナスCDが付いている。
そして、何故だか「ワイト島フェスティバル」のパンフレットの
レプリカまで付いている。この時の映像は商品化され、ファミリーの
姿も本編かボーナス映像か忘れたが、見ることができる。
ファミリーの単独コンサートでなく、様々なバンドが出演した
フェスのパンフのレプリカが添付されているなんて、なんだか
よくできたブートレグのように思えてきた。(笑)

オリジナル・アルバムを聴いてから、というのが筋だろうが
限定物の側面もあるブツだけに、少しでも興味のある諸兄は
ご注意を。「ショート・カット」が必要な時もあるのです。(笑)
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FAMILY / BBC RADIO VOLUME 1 & 2

2006-01-10 22:28:18 | ROCK
NHKなんかと違ってBBCでの放送用に録音された音源は
時々CD化され、ファンを喜ばせてくれる。
BBCにおいて、何故放送用のライブが録音されたかは
今月号の「レコード・コレクター」誌にピーター・バラカン氏が
書かれているので、お読みになっていただきたいが、
ファンもアーティストも様々な思惑でもって、こういったライブに
接したであろう事は想像に難しくない。
もちろん、ブートレガーの皆さんも。(笑)

レコードを流せる時間の制約があったために「放送用ライブ」を
番組に使ったという背景、BBC音源はアーティストが音源を
使用してアルバム製作ができること、こういった要素があってこそ
「お宝」CDが実現するわけである。我が国とは事情は違うとはいえ
「ロック」を「文化」として捉えるか否かというのも
根底にはあると思う。

大物はともかく、通好みなアーティストのものは輸入盤では
入手できても国内盤が出なかったりする。その輸入盤もすぐに
見つからなくなってしまう。
「インクレディブル・ストリング・バンド」「マッチング・モール」
「センセーショナル・アレックス・ハーヴェイ・バンド」あたりは
もう入手が難しいかもしれない。
「ソフト・マシーン」の「BBC Radio 1 Live In Concert 」の
中にはプレス・ミス?で何故か「エース」のライブが収録されたものも
あるという。「エース」のBBCライブって単独で販売されたことは
ないと記憶するので、う~ん、これは聴いてみたい。

というわけ?で今回取り上げるのがファミリー。
年代順に並べて5つの番組から9回分の放送、全30曲を2枚のCDに
収録してある。1曲もダブらないから、番組を丸々収録してはいないだろうが
それでも貴重な音源である。
ところで、ファミリーってどう捉えられてるのだろう?。

ブラインド・フェイスで一番地味な役回りのメンバーの肩書きにある
「元ファミリー」。キング・クリムズンの歴史の中で幾度目かの
メンバー・チェンジの際、新加入したメンバーの肩書きにある「元ファミリー」。
で、肝心のファミリーを知らない人もいることだろう。
わずか6年ほどの活動期間であったが、ロジャー・チャップマンの歌唱の
アクの強さ、これに魅入られるとこのグループの魔法にかかったも
同然だ。無骨なピーター・ゲイブリエル?。いやこの泥と埃にまみれた
感じの渋いしゃがれた声こそ、大英帝国のロックの象徴とさえ
吹聴したくなるほどだ。プログレとトラッドの要素をうまく混ぜ合わせて
何故か土臭い感じの骨太なロックを聴かせるバンドってのは
そんなにいないはずだ。

録音した日付やその時点でのメンバー・クジットもしっかりしている。
日付を見て面白いと思ったことがある。
ラジオに出たり、放送用のライブで演奏するのはアルバムのプロモーションに
最適だと思うのだが、ファミリーの場合、放送当時に演奏された曲は
そのほとんどが「新曲」であり、放送後半年くらい経ってリリースされる
アルバムにそれらの曲が収録されている。
もちろんこのCDに放送用に録音された曲が全て収録されているわけでは
ないだろうから、勝手な推測に過ぎないがバンドのスタンスがなんとなく
感じ取れて興味深い。

ライブを聴いて「いいな」と思って過去のアルバムを聴いても
どれにも収録されていない。次のアルバムへの期待も高まろうという訳だ。
これは余程曲と演奏に自信がなければ出来ないことである。
事実、ここに残された演奏はどれも素晴らしい。
メジャーなようでいまひとつ認知度の低いファミリーだが、この2枚の
BBC録音は、ファミリーを聴く取っ掛かりのアルバムとしても、
マニアの嗜好品としても最高のアルバムなので、無くなる前に是非!。




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