HARRY’S ROCK AND ROLL VILLAGE

お気に入り音楽の紹介と戯言

AN ALL STAR TRIBUTE TO THE WHO

2012-10-31 21:09:18 | ROCK

どちらかというと、ロックの古株にあたる面子によるザ・フーのトリビュート盤が
リリースされた。いつもなら曲のリストなんて掲載しないのだけど、今回ばかりは
いちいち書くのも面倒くさいほど豪華(人によってはそうでもないかも)な面子なので、
まずは曲目と演奏者リストを転載する。

01. Eminence Front – John Wetton (Asia) – K.K. Downing (Judas Priest)
      – Derek Sherinian (Dream Theater)
02. Baba O Riley – Nektar – Jerry Goodman (Mahavishnu Orchestra)
03. I Can See For Miles – Mark Lindsay (Paul Revere & The Raiders)   
     – Wayne Kramer (MC5)
04. Love Reign O’er Me – Joe Elliott (Def Leppard) – Rick Wakeman (Yes)
     – Huw Lloyd-Langton (Hawkwind) – Carmine Appice (Vanilla Fudge)
05. My Generation – Knox (The Vibrators) – Dave Davies (The Kinks)
     – Rat Scabies (The Damned)
06. The Kids Are Alright – The Raveonettes
07. Won t Get Fooled Again – Sweet
08. Anyway Anyhow Anywhere – Todd Rundgren – Carmine Appice (Vanilla Fudge)
09. I Can t Explain – Iggy Pop
10. Behind Blue Eyes – Pat Travers
11. Magic Bus – Peter Noone (Herman s Hermits) – Peter Banks (Yes)
    – Ginger Baker (Cream)
12. Who Are You – Gretchen Wilson – Randy Bachman (Bachman-Turner Overdrive)
13. Pinball Wizard – Terry Reid – Mike Pinera (Blues Image) – Brad Gillis (Night Ranger)
14. Squeeze Box – John Wesley (Porcupine Tree) – David Cross (King Crimson)
15. Bargain – 38 Special – Ted Turner (Wishbone Ash) – Ian Paice (Deep Purple)
16. The Seeker – Joe Lynn Turner (Rainbow) – Leslie West (Mountain)

「ジョン・ウェットンって、キング・クリムズンじゃなくて、エイジアなのね。」と軽くツッコミを入れながら
トリビュート盤はスタート。ベテラン勢の録音ということで、ほとんど全ての曲において、それほど突飛な
アレンジや演奏はなく原曲に忠実かつ無難な演奏で安心して「バリエーション」を楽しむことができる。

原曲に忠実なら、無名のアマチュア・バンドのカバーと、どこが違うんじゃぁという更なるツッコミも
ありそうだが、ズバリ、ネーム・バリューが違う。(笑)ハッキリ言ってこれが、そこらのアンちゃん達の
カバー集なら買いません。私もカバーしたことあるし。(笑)
ウェイン・クレイマーやテリー・リードが演奏するから買うのである。

あまり共通点の無さそうなバンドのメンバーが集まったという意味では『LOVE REIGN O'ER ME』が
面白い。個人的に一番注目したのは『MY GENERATION』。ピート・タウンゼンドが影響を受けた
キンクスのギタリストであるデイヴ・デイヴィスに、ザ・フーの不肖の息子たちというべきダムドと
バズコックスのメンバーでの録音というだけで、胸躍るというものだ。曲がベタなだけに演奏の出来に
甲乙なんて簡単につけられないが、ワクワクするのは確かだ。

『WON'T GET FOOLED AGAIN』をバンド単体でカバーしたスゥイートの男気に痺れたし、
先日のカバー・アルバムとはまた違った味わいのイギー・ポップも良い。
控えめな(笑)ドラムスが却って好印象だった『MAGIC BUS』も良いし、レスリー・ウエストの豪快な
音に打ちのめされれる『THE SEEKER』も迫力満点。
2年前に当ブログで編んだザ・フー・カバー集の改訂版を作るなら、どれを選ぶか迷う。
作らないけど。(笑)

さて、最後はクイズで締めよう。

プログレ四天王(?)と呼ばれた、「イエス」「EL&P」「キング・クリムズン」「ピンク・フロイド」。
この4バンドの中で、ザ・フーの公式に発表された曲のレコーディングに参加したメンバーが所属した
バンド名は・・・・。

答えは「EL&P」と「キング・クリムズン」。
で、そのメンバーの名前は・・・。

グレッグ・レイクでした。

おしまい。

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BOXER

2012-10-30 22:18:47 | ROCK

    

今ほどロック以外に聴く音楽が多くなかった20代の頃は、英国ロックというだけで
それがプログレであろうとハード・ロックであろうと手当たり次第に聴いていた。
レーベルにも興味を持つようになったので、ヴァーティゴだのデラムだのと言われると
よくわからないバンドであっても目につけば買ったものだ。

そんな中で特に気に入ったのがパトゥーであった。
変形ジャケットに惹かれたというのもあったが、ブルーズに根ざしながらも適度に
ハードでポップな曲自体が良かったし、何よりマイク・パトゥーの渋いボーカルと
オリー・ハルソールの適度にツボを押さえたギター・プレイに痺れた。

パトゥーの前身のタイム・ボックスも気に入ったし、パトゥー解散後にオリー・ハルソールが
参加したテンペストも好きだった。そんなオリーとマイクが再び組んだバンドがボクサーである。
ボクサーの75年の1ST「BELOW THE BELT」(掲載写真左)のジャケットを見た時は魂消た。
「なんだ、これは。こんなの恥ずかしくて買えないよ。」

店頭で買う恥ずかしさはスコーピオンズの「VIRGIN KILLER」のLPと双璧ではないだろうか。
今では気軽にネット通販できるので、いつか「VIRGIN KILLER」をこっそり買うかな、なんて
思ったこともあったが現行CDはジャケットが変更されている。先にLPと書いたのはそのせいである。
よって、未だ件のアルバムは私の手元には無い。(笑)

で、「BELOW THE BELT」。かつて1度CD化されたような記憶があるが、その時は買い逃した。
とりあえず今回の再発で、私はようやく聴くことができたというわけだ。
フロント・ジャケットも大概であるが、リア・ジャケットは写真こそ小さいものの、もっと素敵なことに
なっている。できればリア・ジャケをフロントに持ってきてほしかったが、それは流石に
無理だったのだろう。このジャケットでオリジナル盤のレーベルはVIRGINというのは
今思い返しても気が利いている?。(笑)

メンバーもマイクとオリー以外の二人も、英国ロック歴戦の強者なので、演奏は安心して
聴いていられる。期待に違わない素敵な内容の盤であったのでこれでまた英国ロック熱が
再燃したりして。パトゥーやテンペストを好きな方には間違いなくストライク。
テンペスト・カバーというか、再演曲もあるし。

同時に再発された3枚目の「BLOODLETTINGS」(掲載写真右)は1STより地味だが、
これも良い盤であった。冒頭のビートルズ・カバー『HEY BULLDOG』ニール・ヤング・カバー
『THE LONER』に加え、レナード・コーエンの『TEACHERS』のカバーが素晴らしい。
76年に録音された事実上の2枚目なのだが、79年まで発売を見送られたというのが
このバンドの不幸というか、所属したレーベルの急伸的な流れに乗れなかった不幸というべきか。

もうこうなったら今回の再発からは漏れてしまった77年の「ABSOLUTELY」の再発にも
期待したい。最後にボクサーということで、思いついたアルバム・ジャケットを少しばかり。

   
   

実のところ、どれもそれほど気に入っている盤ではないのだけど、賑やかしということで。

   以前も書きましたが・・・・。

バンデージだけで殴ってはいけません。(笑)

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市俄古への長い道

2012-10-28 22:17:52 | ROCK

  

  シカゴというバンドは何となく縁遠いというか、
これまで熱心に聴いてこなかった。それでも有名な曲はあるし、長い歴史のバンドなのでロック者
としては70年代のオリジナル・アルバムくらいは揃えておかなければという意識はあった。

しかし、レコードはどれもこれも2枚組とか3枚組で面倒くさいなあと思ったのと同時に
2枚組にも関わらず適当な再発LPの中古盤でよければ、安価でいつでも買うことができるのも
事実だったので、何かのついでに買って2、3回聴いては棚に放り込んでいた。
そんなものだから、いつまで経ってもアルバムは揃わないし、どれが「Ⅵ」でどれが「Ⅶ」だか
さっぱり頭の中でジャケットとタイトルが一致しない。(笑)

先に掲載した写真は私が所持するシカゴのCD。テイチクから95年に「LIVE IN JAPAN」が
リリースされた時は世界初CD化だったので、「おお、世界初か。」と盛り上がって買った。
4枚組の「GROUP PORTRAIT」は未発表曲が収録されているという大義名分の下、
その実は「これで大概の有名曲は押さえたわけだから、スタジオ盤はもうええか。」と
思いながら手にした。

「CHICAGO AT CARNEGIE HALL」はLPでは3枚組でしかもライブ盤なので、ずっと
遠ざけていたが、05年にライノから出たCDは拡大版の4枚組。LPより枚数は増えたわけだが
「どうせ買うならコレで」というわけで購入した。

で、まだスタジオ盤は揃わない。(笑)

  そこへ登場したのがコレだ。
ライノはミュージシャンのアルバムを5枚1セットで廉価で発売するシリーズをヒットさせていて
私もリッキー・リー・ジョーンズやポーグス等を購入した。シカゴも同様にリリースされ、
私は飛びついた。ボーナス・トラックこそ無いものの面倒くさい2枚組LPはCDで
聴くことができるし、これで「Ⅵ」と「Ⅶ」の区別もつくというわけで。
便利だなと思いながら、これも棚にしまいこんでいたら先日とんでもないブツがリリースされた。

   またもライノの良い仕事。
なんと1STから78年の「HOT STREET」までの10枚のスタジオ盤が紙製スリーブに入って
コンパクトなボックスに収納されたこの箱が、HMVのマルチバイで買えばたったの2500円
ちょっとで購入できるのだ。
しかも、今回は1ST以外には全てボーナス・トラックが収録されている。
この値段なら多少のダブりも関係ないというわけで、こうして手元にある。
これで、暫くシカゴをしっかり聴こうと、今更のように思う晩秋の雨の夜。

ふと気になってLP棚を見に行く。コロンビア時代だと、後2枚欠けているがまあいいか。
「16」以降も、まあいいか。(笑)

市俄古への道は長くて遠い。

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追悼 桑名正博

2012-10-27 06:06:57 | 日本のロック・ポップス

桑名正博が26日心不全で死去した。享年59歳。
7月に脳幹出血で倒れてから、意識不明の状態が続いていた。

私が桑名を知ったのはテレビで歌う『セクシャル・バイオレットNO.1』を見た時
である。後に彼は財のある家の出だと知るのだが、初めてテレビで見た時は歌番組の
他の出演者とは全く違う雰囲気に子供心に「この人は、何だかおっかないというか
他の人とは違うみたいだ。」なんてことを思ったものだ。

日本のロックを遡って聴き始めたら必然的にブチ当たったのが、ファニー・カンパニー。
そこで聴くことができたバンドの演奏のまとまりの良さと、何より桑名の歌唱の
素晴らしさに驚いたものだ。歌詞の途中で自然に発せられる合いの手というか
掛け声のセンスに、洋楽やソウル・ミュージックと同等の格好良さを感じた。

私生活では負の要素の話題に事欠かなかったが、様々な慈善活動をしていたことは
もっと世間に知られるべきであったろう。本人はそれを望んでいなかっただろうが。

桑名正博アゲイン、という願いは届かなかった。
R.I.P.

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左に90度回転

2012-10-26 21:20:16 | DAY BY DAY

    

例えば。こんなふうに掲載されたアルバム・ジャケットの写真を見た時、意識しなくても誰もが背表紙は
左側にあると思うはずだ。

ところが、様々なガイド本や名盤○○選とかで、よく見かけるこちらのジャケットは・・・。

   

この状態でよく目にする、こちらの2枚を例に出せば、ゲイトフォールド・ジャケットの背表紙にあたる
部分は掲載写真の下側に位置する。つまり、本来ならこの2枚のアルバムはこんなふうに
掲載されるべきではないのだろうか。これなら背表紙は左側になる。

   

いやぁ、酔っ払っていると、ろくなことが思い浮かばないね。(笑)
そんなことを言い出したら、ロッド・スチュワートの「NEVER A DULL A MOMENT」なんて
どうやっても説明つかないことに気が付いたのだけど、まあいいか。なんせ背表紙が無いし
豪華見開きジャケだけど、とんでもないところから盤を取り出すことになるし。(笑)

     

     

     

      う〜む。

そういえば、今年は旬の時期に秋刀魚を焼いて食べなかったなぁ。(笑)

因みにこれは失敗例。

     

何やってんだか、アップル。(笑)



  

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直に描くのはやめてくれ

2012-10-23 09:00:09 | ROCK

       

ジャン・クロード・ヴァニエに興味を持ったのは、セルジュ・ゲンスブールの傑作「HISTOIRE DE MELODY
NELSON」の制作において大きな貢献をしたことを知ったことによる。タイミングよく72年の「L'ENFANT
ASSASIN DES MOUCHES」が再発されたのを耳にして、その盤の素晴らしさ故に、より多くの
彼の音楽を聴きたいと思ったものだ。

うっかりしていて見逃していたのだが、昨年ヴァニエの未発表曲集と近年の録音を集めたアルバムが
リリースされていたことを知り、amazonで購入。amazonの該当商品欄に掲載されているジャケット
写真を見て、何の根拠も無いのに「ああ、ジャケットの上にステッカーを貼っているのだな。」と思い
それよりも何よりも「早く聴きたい」という想いの方が強く、一も二もなくカートにブツを放り込み購入。
で、届いたブツを見ると・・・。

う〜む。なんだよ、ステッカーだと勝手に思い込んだ、あの丸い絵はジャケットに直書きじゃないか。
一気に興醒めである。ネット上で他の店で同商品を調べると、こんなステッカーみたいな絵が無いジャケット
写真が掲載されているではないか。実際に手にって見たわけではないが、当然ながらそんな
商品があるなら、ステッカーの直書きじゃないジャケットの方が良いに決まっている。あぁ・・・・。

因みに掲載写真左は73年に録音した未発表曲を中心に、60年代後半から71、2年に録音された
音源を組み込んだコンピレーション盤「ELECTRO RAPID」。右は07年頃に録音された「ROSES
ROUNGE RANG」。どちらも素晴らしい内容で、聴いて損は無い。それだけにジャケットが・・・。(笑)

そういえば・・・。

    

フィリピンのレーベル、VICOR MUSIC設立40周年ということでリリースされた、ウォーリー・
ゴンザレスの2枚のCDもジャケットにつまらない文字とマークが直に印刷されてた。
今でもこの2枚はよく聴く(笑)のだがジャケットを見るたびに萎えてしまうのも、この先変わらないか。

更に思い出した。

大昔ジェファースン・エアプレインの「SURREALISTIC PILLOW」を中古盤屋(忘れもしない、京都の
スローター・ハウスだった)で買ったのだが、買う時は値札で見えなかったのだが家に帰ってLPを
袋から取り出して唖然。なんとジャケット上部左に丸く囲まれた中にBEST BUYという文字が印刷されて
いるではないか。その格好悪く安っぽい文字を見て、一気に聴く気が無くなり、しばらくは
ジェファースン・エアプレインを遠ざけていた(笑)10代終わりのちょうど今頃の話である。

とにかく。
直に描くのはやめてくれ、ということだ。

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THE MOVE / THE LOST BROADCASTS

2012-10-22 20:44:48 | ROCK

ドイツのテレビ番組「ビートクラブ」出演時の映像を、未放送分も含めて
ミュージシャン別にDVD化する「THE LOST BROADCAST」シリーズに
ザ・ムーヴの1枚が加わった。

収録された全11曲中、7曲が本放送されている。ビートクラブは3巻全24枚の
DVDが発売されたおかげで番組の全てを見ることが出来るのだが、ムーヴは
どの巻にも収録されているので、こうして1枚のDVDにまとまると、それはそれで
便利で有難いものだ。
収録された時系列に並んでいないのが不便といえば不便だが。

ロイ・ウッドが各種楽器を操り、コーラスだけでなくリード・ボーカルをとる曲もあり、
おまけに人一倍妙な服を着て、更にはあの風貌(失礼)だから、どうしても
ロイに目がいくのは仕方ない。それでも、短いバンドの歴史の中で多くのメンバー・
チェンジをしたグループでもあるので、カール・ウェインの時代とジェフ・リンのいた時代の
二人の歌唱を含めた曲調の違いを楽しむのが本筋だろう。

今回は初出映像が少なめではあったが、長続きして欲しいシリーズである。

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THE DURUTTI COLUMN / SHORT STORIES FOR PAULINE

2012-10-21 11:25:18 | ROCK

熱心なドゥルッティ・コラムのファンの方が待ち望んでいたアルバム、なのだろうか。
私のような、にわかファンが有り難く拝聴した盤であるのは間違いない。

83年に録音されながら公式にリリースされなかった「SHORT STORIES FOR
PAULINE」であるが、そこに収録されるはずであった9曲は、91年にリリースされた
コンピレーション盤「LIPS THAT WOULD KISS」に収録されていたため、
本来の曲順はさておき、その大体の内容は既に聴くことができた。そのために先の
出だしのような書き方になったのだが、全14曲収録され、曲名もオリジナル・タイトルでの
表記になったので、やはりファン待望というのが正解なのだろう。

大体、私はアルバム2曲目の『DUET』が流れてきた時に、「ああ、いいメロディーだな。
でもどこかで聴いたことがあるんだけど、思い出せないんだよな。」と思ったくらいの
適当なリスナーなので、この盤を偉そうに云々するわけにはいかなのだが。(笑)

暫くしてようやく84年の「WITHOUT MERCY」を引っ張り出してくる始末。
久しぶりに聴いたのだが、やはり美しい。B面のホーンが入ってくるところは未だに
個人的には違和感があるが、それでも全体的に美しい。そのオリジナル曲である
『DUET』が本来の形で本来のアルバムに収録されて世に出たというだけで、価値がある
アルバムだと私は思う。

当初「SHORT STORIES FO R PAULINE」はLPのみのリリースであったが、先日CD化された
際にはライブ盤「LIVE INBRUXELLES 13 AUGUST 1981」が添付された。このライブ盤は
過去に単体でリリースされていたので、CD版「SHORT STORIES FO R PAULINE」では
お値段据え置きの「おまけ」という位置づけになる。このライブ盤も未聴だった私には
願ったり叶ったりの企画ということになって、本当に有難いリリースとなった。

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ザ・フーの10曲

2012-10-19 21:52:35 | ROCK

先日、ローリング・ストーン誌の読者投票による「ザ・フーのベスト・ソング・
トップ10」が発表された。

選ばれた10曲を見て、老舗というか権威のある雑誌の読み手が選んだ曲という以前に、
英語圏の歌詞の内容が理解できる人たちが選んだ曲という印象が何故か頭に残った。
日本で選んだら、まずこうはいかないだろう。まあ、どんな人が選ぶかにもよるが。
最大の驚きは、その選ばれた1位と2位の曲であった。私のと順番こそ違うが
これが正しい1-2フィニッシュである。(笑)

私が世界で一番好きなバンドは、この30年間一貫してローリング・ストーンズである
ことに変わりないが、精神的支柱はピート・タウンゼンドに他ならない。
何故なら、ピートが書いた曲やバンドの演奏の破壊力と同等の魅力を、歌詞から読み取れる
世界や情景に感じ取ったからだ。

「好き」だとか「振られた」とかだけではない、もっと大きな焦燥感や孤独感、疎外感といった
内面の悩みをすくい上げた歌詞に、時にとどまったり或いは一歩踏み出す力を感じた時、
ザ・フーは私にとって特別な存在となった。

昔、何で読んだのか忘れたのだが、彼らには男のファンが多いと書いてあったのを見て
子供心に「格好良い」と思ったのも懐かしい。(笑)

私も今の気分で10曲選んでみた。上位5曲は、この10年ほど変わっていないし
この先も変わらないだろう。

01 WON'T GET FOOLED AGAIN
02 BABA O'RILEY
03 GUITAR AND PEN
04 SO SAD ABOUT US
05 YOU BETTER YOU BET
06 LONG LIVE ROCK
07 SUBSTITUTE
08 PURE AND EASY
09 THE REAL ME
10 MY GENERATION

THERE ONCE WAS A NOTE , LISTEN .

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JIMMY CLIFF / REBIRTH

2012-10-17 20:42:38 | REGGAE

 

昨年の12月にリリースされたジミー・クリフの「SACRED FIRE EP」を取り上げた際に、
「この調子で10曲揃ったら、今年最高のアルバムの1枚になったのに」と書いた。
それが今年になって、アルバム「REBIRTH」となって実現した。

EPに収録されたディラン・カバーこそオミットされているが、全曲聴きどころの珠玉の13曲が
揃った。ジミー・クリフのアルバムは10枚ほどしか聴いていないのだが、今回のアルバムは
70年代や80年代の数ある盤と比べても全く見劣り聴き劣りがしない。

21世紀に提出されるに相応しい、ルーツ・ロック・レゲエとでも言おうか。ランシドというバンドには
全く疎いのだが、90年代以降のシーンを牽引するパンク・バンドであることは了解していた。
そのランシドのティム・アームストロングがプロデュースしたことで、現役感覚溢れるアルバムが
出来たということなのだろう。

62年に自身のキャリアをスタートさせ、映画「THE HARDER THEY COME」に出演して
飛躍的に知名度が上がり現在に至るまでを歌いこんだレゲエ賛歌『REGGAE MUSIC』を聴くと
嫌でもジミーが歩んだ王道の凄さを思い知る。王道故に「通」からは軽んじられもするが
ここまで楽しい今回のアルバムを避けて通る道理は無い。聴く人によってはジミーの声の
衰えを感じる向きもあるかもしれないが、曲の魅力の前では大した問題では無いだろう。

ソウル・マナーに則った『OUTSIDER』や、昔ながらのスタイルながら哀愁漂う『ONE MORE』、
それに、かつてレゲエはレベル・ミュージックであったことを思い出させる『REBEL REBEL』と
本当に聴き処は多い。先のEPに収録されたクラッシュ・カバーやランシド・カバーも秀逸で
カバーと自前の曲のバランスが良いのも楽しい。大袈裟では無く、まさか2012年に一生聴き続ける
であろう新譜に出会うとは思ってもみなかった。

アルバムの登場のおかげでEPのみで聴くことができる曲は2曲になってしまったが、勿論EPの
価値が下がることは微塵も無い。できれば2枚揃えて楽しみたいところ。
もし、全曲のバージョンが出たら・・・・勿論買いますよ。(笑)

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人文字

2012-10-14 12:19:16 | DAY BY DAY

数年前にブートレグで登場したボウイ様の「1980 FLOOR SHOW OUTTAKE」は
素晴らしい発掘であった。トロッグスの出演はともかく、『TIME』『1984 / DODO』
『THE JEAN GENIE』といった曲を何テイクも見ることができたのだから。

更に面白かったのは、番組のオープニングの「BOWIE」という文字をダンサーたちが
形作る様のリハーサルもふんだんに見られたことだ。人文字という発想は
お手軽で馬鹿げているように思える時もあるが、バッチリきまればそれなりに絵になる
もので、私は嫌いではない。

掲載写真はブーガルー・ジョー・ジョーンズが73年にリリースしたアルバム「BLACK
WHIP」。プレステッジに残した最後のアルバムでもある。エルトン・ジョン、レオン・
ラッセル、ポール・マッカートニーの曲を演奏しているのが、ベタと言えばベタなのだが
ロック者には、それが取っ付きやすい要素でもある。

カバー曲はスローな曲を選んでいるが、自前の曲はスピード感溢れるファンクで
本当の聴き処はそこにある。徒にギターをシングル・ノートで弾きまくるのではなく
(もちろん早弾きもあるが)カッティングで迫るところが好きだ。

そして、何よりこのジャケットが好きだ。寓話の世界から抜け出したような人形とも人とも
つかない不思議な造詣によって形作られた文字が、実に幻想的である。
それほど数が多くない彼のアルバムの中で、私が「BLACK WHIP」を愛聴するのは
内容の良さもあるが、この盤を棚から取り出した時にジャケットを見て嬉しくなりたいからに
他ならない。

人文字と言われて、忘れてならないのがコレだろう。

  ジェームス・ブラウンが75年にリリースした
その名も「SEX MACHINE TODAY」のジャケットに描かれた、タイトルの「SEX MACHINE」は
白人と黒人の女性の裸像の人文字で描かれている。何故か「h」だけ小文字だけど。(笑)

ここで注目すべきなのは「I」である。後ろ向きの黒人女性が少し腰をかがめているのが
わかるだろうか。この腰のかがめ方が肝なのだ。単に直立している状態では出せない
曲線の色気が漂うこの「I」の文字こそ、この人文字の最重要ポイントである。(笑)
小さくて、この画像ではよくわからないだろうが、白人女性二人で作る「E」は下の女性が
胸を隠しているのに対し、黒人女性二人で作る「E」の下になる女性は胸を隠していない。
何とも芸が細かい。

アルバム自体は自身の有名曲(タイトル曲や『I FEEL GOOD』)を焼きなおしたこともあって、
発売当時の評価はそれほど高くなかったが、ソウル・ファンクを牽引してきた第一人者の自負が
作らせたディスコ・ソウルという視点で見れば、それほど悪いとも思えない。
まあ、これもアルバムを棚から引っ張り出して笑いたい時に聞くのだけれど。

大体、収録された全6曲中、1曲を除いた5曲の冒頭でいちいち「YEAHHHH, SEX MACHINE」と
叫ぶのだから。

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DISCO DEVIL : THE JAMAICAN DISCOMIXES

2012-10-13 08:52:46 | REGGAE

     

リー・ペリーは77年から79年にかけて、かのブラック・アークで数十枚の12インチを制作している。
元々ダブという発想が当たり前のうえに、長尺のディスコ対応のミックスとなれば、御大の
腕も鳴ろうというもの。ただ、優れた12インチが多いのだが、LPより更に流通枚数が限られていたで
あろう、それら12インチは簡単に聴くことはできない。

掲載写真右は89年に出たアナログ3枚組CD2枚組の「OPEN THE GATE」。ペリー制作の
12インチを集めた編集盤で美味しいところをこれでもかと詰め込んでいる。ただ、今現在は
これすらも入手は簡単でなく、それなりの高額物件と化している。

ペリー制作の12インチで最も有名な1枚に『DISCO DEVIL』がある。マックス・ロメオの
アルバム「WAR INA BABYLON」収録の『CHASE THE DEVIL』のトラックをディスコ・
スタイルに組立てペリーが唸った曲で、B面にボブ・マーリー&ザ・ウェイラーズがインプレッションズの
『I GOTTA KEEP ON MOVING』をカバーした『KEEP ON MOVING』のバージョンを
収録しているのもポイントが高いところ。

この12インチは少し前に再発されたのだが、実は買いそびれた。(笑)しまった、と
思いながら月日が流れ(笑)掲載写真左のCDがリリースされた。ジャケットに写ったトランクから
少し覗く12インチこそ、あの「DISCO DEVIL」ではないか。これは買うしかないとばかりに
予約したのだが、発売延期になりヤキモキしたが、今はこうして手元にあるというわけだ。

2枚のCDに18曲が収録されている。各CDに9曲ずつの配分なのだが収録時間はどちらも
70分を軽く超えている。ダブとディスコの要素が混じった、快楽の長期持続を求める向きには
最適の盤である。先の「OPEN THE GATE」と9曲が重なるが、そんなことを気にするよりも
おそらく初CD化であろう『DISCO DEVIL』の収録を喜ぶべきだろう。

そうすると、かの12インチ「DISCO DEVIL」のB面が気になるわけで、結局12インチは
そのうち探さなきゃダメなんだろうな。(笑)
ボブ・マーリーの77年のアルバム「EXODUS」のデラックス・エディションには、77年に
録音されたマーリーとペリーのセッションが4曲収録されている。そこには7分前後の
『KEEP ON MOVING』のオリジナル・ミックスとダブが収録されている。77年に
あのマーリーがかつての師匠と録音していたのかと感慨深く聴いたものだが、今は更に
想像を膨らませて聴いている。(笑)

今回の2枚組CDには、マックス・ロメオやジュニア・マーヴィン、コンゴスにヘプトーンズ、
ドクター・アリマンタドらとの録音が収録されていて、さながらオールスター戦の様相を
呈している。ただでさえ入手が難しい12インチを簡単に聴くことができる今回のCDの発売は
実に嬉しい限りである。

さて、このCDに未収録で「OPEN THE GATE」に収録された12インチで、聴き逃がせないのが
エリック・ドナルドスンの『CHERRY OH BABY』。何せストーンズ者ですから。

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THE WHO / LIVE IN TEXAS ' 75

2012-10-12 00:20:56 | ROCK

          

ブートレグではよく知られていたザ・フーの75年の映像が「LIVE IN TEXAS '75」の
タイトルでオフィシャル・リリースされた。
75年のアメリカ・ツアー初日にあたる11月20日ヒューストンでの演奏を収録していて
最初は音声のみがCDブートレグとしてリリースされ、コンサートの全貌を捉えた
サウンドボード音源として話題になったが、その数年後に映像がDVDブートレグ(掲載写真
右)でリリースされ、ファンの度肝を抜いたのも懐かしい。

メインはステージ左(ジョン側)上部からの撮影であるが、ピート側からの映像や
メンバーのアップもあり、特にキース・ムーンの破天荒なドラム・プレイを
ふんだんに見ることができ、ファンなら110分ちょっとの時間が短く感じられる
充実した映像である。ただ、編集やカメラワークの詰めが甘いところもあり、撮影当時は
商品化を意識するようなものでは無かったのだろうが、今となっては貴重すぎる
蔵出し映像ということになろう。

照明の具合でステージが暗い時(特に赤みがかった照明の時)は、今時の
ライブ映像と比べると画質の甘さが目につくが、ステージが明るい時や青みがかった
証明の時は十分に綺麗な絵である。ブートレグ時代でも満足できる映像であったが
オフィシャル発売ともなれば流石にトリートメントが施され、特に音声の明瞭化は
演奏の迫力を十分に伝えることに成功し、音だけでCD化しても良いくらいである。

この時のツアーは同年10月にリリースされた「THE WHO BY NUMBERS(不死身の
ハード・ロック)」のプロモーションの意味合いもあったので、この時代ならではの
曲(例えば『HOWEVER MUCH I BOOZE』『DREAMING FROM THE WAIST』)と
いった曲の演奏を見ることができるのも貴重だ。

ブートレグを持っている方も、ここはもう一度オフィシャル盤で、ザ・フーの
ワイルドなステージを確認すべきだろう。ただし、輸入盤のDVDはNTSC仕様であるが
リージョン・コードの関係で国産の一般的なプレイヤーでは見ることができない。
因みに私が使用しているパソコンで再生しようとしても、再生可能リージョン・コードの
設定変更を要求された。よって、私は今はほとんど使用しないもう一台のパソコン(それは
リージョンコードの設定を変えてある)で、ナニしてソレして(笑)見たのだけど。
心配な方は、後日発売される国内盤を待った方が良いかもしれない。

ところで。

   今を遡る5年ほど前に、タワー・レコードで左のDVDを
買った。「タワーで売っているのだから、遂にあのヒューストンがオフィシャルで
リリースされたのか。」と、よく調べもせずに買ってハズレを掴まされたのも今は昔。
先に掲載したブートレグDVD「THE SUMMIT 1975」を所持しているのだから、こんな
ブツはとっとと処分すればいいのに、面倒くさがってまだ持っていたという事実に
今更ながら呆れている。(笑)

さて、その「THE SUMMIT 1975」。ヒューストンの他に、これもVHSの時代から有名な
12月6日のポンティアックでの演奏を比較的高画質で収録しているので、これはまだ
処分できない。因みにこのブートレグDVDを出した「4REEL」というレーベルの
ザ・フーの”69年”のワイト島フェスとウッドストックの映像を収録したブートレグDVDは
発売当初、その収録内容の貴重さから絶賛されたものだが、今ではおそらく、そのほとんどの
DVDが再生不能であるはずだ。私はその噂が囁かれだした時にバック・アップを
とった(相変わらず、すぐに探し出せない間抜けぶりではあるが)のだが、「THE SUMMIT
1975」も念のためバックアップをとっておこうかな。(笑)

次は74年5月のチャールトンでの映像のオフィシャル・リリースを期待して、
本稿を終わることにしよう。

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1972年のT.REX

2012-10-09 23:00:30 | ROCK

近日発売がアナウンスされているT.レックスの72年のアルバム「THE SLIDER」の
40周年記念ボックスの内容がどんなものになるのか、まだわからないのだが
私はもう待ちきれなくて棚から何枚もCDを引っ張り出してしまった。(笑)

掲載写真は94年にリリースされた「RABBIT FIGHTER(THE ALTERNATE
SLIDER)」。文字通りアルバム「THE SLIDER」に収録された全13曲の
オルタネイト・テイクやほとんどデモの段階のバージョンを、アルバムの曲順通りに
並べて収録したもの。頭の中にアルバムの曲順が刷り込まれているので、
その順番通りにいちいち違うテイクが流れてくるのは、実に面白い。

例えばここで聴ける冒頭の『METAL GURU』はサビの繰り返しの後のコーラス・
パートはまだ無いし、次の『MYSTIC LADY』はイントロのギターにかけられた
重いエフェクト処理に驚かされる。『TELEGRAM SAM』はアコースティック・ギターと
単調なパーカッションだけのシンプルな演奏だが、それでもボーカルやギターは
重ねられてあり、これはこれで十分面白いというか、これがマークの本質だといっても
いいくらいである。

  

オルタネイト・シリーズが出た同時期に「UNCHAINED」と銘打たれたスタジオ・セッションや
デモを集めたシリーズも出た。全部で8集まで出たシリーズだったが、最初の2枚は72年の
録音を集めたものであった。このシリーズは輸入盤は全て、T.レックス・ワックス・カンパニーが
リリースした7インチのカンパニー・スリーブを模した色違いのデザインで統一されていたが
何故か国内リリースのこの2枚は独自のジャケットでの発売であった。

ここにも面白いテイクが沢山ある。VOL.1収録の『SUGAR BABY』は『RABBIT FIGHTER』の
元歌。意外に聴き物だったのが単に『JAM』とだけ名付けられた8分程のセッション。
ここでのマークはいつものようにジミ・ヘンドリックスになりきり(笑)、尚且つ遊び心満載の
音響効果を楽しむような音をギターでダビングしている。

VOL.2には地味ながら印象的なアコースティックの小品と、ブルーズを多く聴くことができる。
以前、「ELECTRIC WARRIOR」40周年盤を取り上げた際に、マークのブルーズは良いという
旨のことを書いたが、ここでも意外なマークのブルーズ好きを確認できる。
そして、最も初期の『FAST BLUES(EASY ACTION)』を聴くことができる。

『SOLID GOLD EASY ACTION』はT.レックスが72年12月にリリースした曲で、実は
私はラジオ番組にこの曲をリクエストする葉書を書いたことがある。ああ、蒼い17歳。(笑)
その元歌が『FAST BLUES』なのだが、この曲が進化する様が次の2枚のCDで聴くことが
できる。

   

左が00年に出た「BUMP'N'GRIND」、右が01年に出た「SHADOWHEAD」。
どちらも件の曲は72年8月2日の録音なのだが、全くテイクが違う。右の盤のテイクは途中で
やり直すのだが、やり直した後のテイクのマークのギターの狼藉振りが凄まじく、ここでも
ブルーズマンに直結する演奏が素晴らしい。また、薄くかけられたストリングスが効果的。
これは比較的長尺な演奏なのだが、勢いで押すなら、上手く纏まった左の盤のテイクが
疾走感満点。

この2枚の盤は様々な時代の比較的完成したテイクを収録しているのだが、「THE SLIDER」
収録曲も多く含まれている。また、72年と言えばT.レックスは来日し日本でレコーディングも
している。3曲がレコーディングされたと言われるが最も有名なのが、あの『20th CENTURY
BOY』だろう。翌73年に発売され後に日本の映画「20世紀少年」にも使われた、あの曲である。

左の盤では、6分21秒に及ぶ同曲の完全版を聴くことができる。オフィシャル・シングル盤は
3分半あたりで切られるのだが、その後例によって混沌としたジャム・セッション状態になり、
なし崩しに曲はエンディングを迎える。この曲は東京でレコーディングされ、英国に持ち帰ってから
様々なオーバーダビングやトリートメントが加えられる。バック・コーラスのクレジットに
ブリジット・セント・ジョンの名前を見つけたのだけど、マジ?。恥ずかしながら今まで気にも
留めていませんでした。(笑)

というわけで、心はいつもロックンロール、もとい心は早くもスライダー40周年に飛んでいるの
だけど、既に散々手を変え品を変えリリースされたCDでも十分に楽しめるというわけである。

それでも、40周年だから、期待してしまう自分がいる。
今回は自分の中では「電気の武者」よりハードルが高そうなんだけどね。

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CALL ME RABBIT FIGHTER 

2012-10-08 22:07:14 | DAY BY DAY


今年の5月に当ブログに書いた「贅沢なお願い」が実現しそう。

何だかここ数年で、どんどん嵩張るブツが増えてきて困りものだが
例によって顔はニヤけている。
因みに今現在、amazon.ukで£131.99也。

「THE SLIDER」はLPでしか所持していないので、私にとっては
購入すれば初CD。()またまたLPも付いてきそうだが、収録される内容の詳細は
現時点では、まだ不明。

さて、どうやって予算計上するか、それが問題だ。

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