HARRY’S ROCK AND ROLL VILLAGE

お気に入り音楽の紹介と戯言

THE STRANGLERS / NO MORE HEROES

2006-07-31 21:49:02 | THIS SONG
パンク30周年だそうで。誰が言い出したかしらないが、なんとも
似つかわしくない。今回、紙ジャケCD化されたストラングラーズの帯に
堂々と印刷されているのだが、近日発売されるギャング・オブ・フォーの
紙ジャケもその一環でのリリース。
ちょっとダサいね、東○EM○。
期待した「レイヴン」も3D仕様ではなかった。
単価だけは高くて、これぞ○芝○○I仕事ですな。
あっ、でも紙ジャケ全部買いましたよ。
理由は・・・。男前だからということにしといてください。(笑)

パンク・ロックというジャンルで括られるバンドで、一番最初に知ったのは
人並みにセックス・ピストルズである。たしか図書館にあった「中一コース」の
レコード・レビューだったと思う。ジャケット写真を見ながら
「こんなバンド名があっていいのか、セックスだよ、まじかよ。」というのが
最初の感想。どういう人がこういう音楽を聴くのだろうと思ったものだ。
ピストルズの横には確か岩崎宏美のLPのレビューが掲載されていたと思う。
岩崎宏美とセックス・ピストルズ。同時にレビューを読む機会はなかなかないと
思う。(笑)

なんだかんだいって月日が流れ、パンク・ロックのさわりくらいを聴くようになって
感じたことがある。「パンクだ、不良だといってもダムドやピストルズの連中と
街で喧嘩になっても負けねえな。」
ところが。写真を見ただけでえらく怖そうで、おっかないと思った唯一の
パンク・バンドがあった。それがストラングラーズだった。
他のパンク・バンドより年上で、なおかつ極真空手を学んだメンバーがいるなんてのは
後から知ったのだが、とっつきにくさを感じたのは事実。

それでもある日FMから流れてきた「NO MORE HEROES」は私の耳を
見事に捕らえた。もうドアーズは聴いていたので、キーボードを使用しているだけで
「ああ、ドアーズの進化系っぽくていいな。」などとお気楽な気分で
アルバムを買った。タイトル曲のわかりやすさもよかった。
高校時代、大したこともないのに、うまく立ち回って教師や同級生や
ましてや女子の受けがいいヤツらがいた。
ヤツらはもちろん私のことなんか、眼中にないしそれはこっちも同じだから
別に構わないが、顔役面されるのだけは気分が悪かった。
ヤツらを英雄だと思ったりしたことないのだが、なんとなく16才の私の気分に
この曲はピッタリだった。

ロックの名曲といわれるものが本当に聴くに値するか、買うに値するかを
確認するのに最も有効なのはラジオであった。私は気になった曲を
リクエストして真偽を確かめていたということは、以前書いたことがあるが
二つのペン・ネームを使った。
「ソウル・キッチン」と「ノー・モア・ヒーローズ」。
ドアーズとストラングラーズなのだが、これもたまたま
FMから流れてきてインパクトのあった曲名をそのまま使用した。
前者のペン・ネームはD.J.から「趣味がいい」と褒められたが、後者は
今思えばペン・ネームには不向きな感じだ。(笑)

最近のストラングラーズの音は全く聴いていない。アルバム単位で
一番聞き込んだのは多分「黒豹」。とてもストラングラーズのファンとは
言えないが、今でも「NO MORE HEROES」を聴くと体中に不思議と、
反発心が漲る。どこへいっても幾つになっても同じだな。
もっとも、本当のところは「BRING ON THE NUBILES」みたいなことを
いってサマになればいいのだけど。(笑、もしくはバカ)




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ロック伝説・・・そのロマンとシステム

2006-07-29 23:39:54 | ROCK
72年3月26日。モット・ザ・フープルのファンならこの日付は
頭に刻み込まれているはずだ。「モット・ザ・フープル物語」のサブ・タイトル
にもなったこの日付は、モットがチューリッヒでのライブの後に
解散を決意したその日である。ベーシストの職探しの電話でモットの危機を
察知したボウイ様の援助で、モットは窮地を脱しバンドが存続したのは
有名な話である。
では、ボウイとモットの話し合い?もしくは援助の旨の意思伝達は
いつ行われたのか。

掲載写真は72年4月6日のライブ盤。もちろんオフィシャル物である。
このライブは72年のロックンロール・サーカス・ツアー二日目を収録していて
初日は4月5日。ということは、3月26日からわずか9日のインターバルで
ツアーが始まったことになる。この9日の間にボウイとのミーティングがあり、
バンドが存続することが決定し、多分当初から決められていた通りの
スケジュールでツアーが始まったのだろう。
たった9日の間に、4月22日まで続く16回分のコンサート会場を押さえるのは
至難の技だろうから。

で、ツアー2日目のこのライブ盤で早くも「モット・ザ・フープル物語」が
演奏されているのを聞くことが出来る。
この曲もたった9日の間に出来上がったということになる。
ロックには様々な伝説があり、そのロマンに私のような凡人は様々な思い入れを
時に過剰に盛り込んでしまう。
もちろんロマン優先であるのだが、バンドを取り巻くビジネスという
現実も見えてしまうこともある。
存続が決まったから、さあツアーに出ろといったところなんだろうなあ。
哀愁漂うバンドの現状を、聴衆に披露する気持ちというのはどんなものだった
ろう。

ボウイ様の援助は現実のものになり、バンドはそれなりの成功を収める。
72年11月から始まる「ALL THE YOUNG DUDES U.S. TOUR」では
もう「モット・ザ・フープル物語」は演奏されない。
74年のライブを収録した「華麗なる煽動者」にも収録されていない。
コンサートのオープニングがホルストの「木星」であるのは変わらないけど。

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MOTT THE HOOPLE / BRAIN CAPERS

2006-07-29 22:49:01 | ROCK
モット・ザ・フープルのアイランド時代も紙ジャケ化されているのだが、
アイランド時代は唯一「BRAIN CAPERS」を購入した。
何故これだけを購入したかというと、「マスク」のレプリカが添付されている
からである。
アルバムの内袋の再現も嬉しいが、やはりマスクの添付が嬉しい。
もっとも、オリジナルとは装丁が異なり、なおかつ縮小比率も違うという
少々期待はずれのもではあったが。

だいたいにおいて、紙ジャケはアナログのほぼ忠実な再現を目指している。
掲載写真の左を見て欲しい。実に格好いいプロモーション・ポスターである。
先にプラスティック・ケース仕様でリリースされた盤には(ボーナス・トラックは
同じ)大量のライナー(もちろん英語です)のほかに、こういったポスターや
写真が掲載されている。
紙ジャケがリアルな最限度を増すのは嬉しいが、資料的なものが少なかったり
すると、あれも捨てられない、これも・・・なんてことになって
困ってしまう。まあ、いつまでCDやらLPやらを所持し続けることが
できるかわからないのだけど。

前作「WILDLIFE」はジャケットの格好よさに反比例して、まとまりのない
アルバムだったが、今作は再びプロデュースをガイ・スティーブンスに任せ、
統一感のあるロック・アルバムに仕上がった。
予算不足と、土壇場でのプロデューサー指名で、アルバム製作はバタバタしたようだ。
たった5日間での録音、ガイが関わるまでにレコーディングされた曲の
再録音の要請といった負の要素にも関わらず、アイランド時代では一番
聴き所の多い盤に仕上がっている。
ヤングブラッズの「ダークネス・ダークネス」のカバーもオリジナルの
曲調を活かし、モットらしいハード・ドライヴィングな側面も取り入れて
いい感じだ。ちょっとフェイド・アウトが早いけど。(笑)

この時期に録音されながら採用されなかった曲は編集盤「TWO MILES FROM
HEAVEN」に収録されている。この盤には1STの1曲目にインストで
収録されたキンクス・カバー「YOU REALLY GOT ME」のボーカル入りテイクも
収録してあるので、興味ある方はご一聴を。
インストにして正解だったね、いい判断だ。さすがガイ・スティーブンス。
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IAN HUNTER / SHORT BACK'N SIDES

2006-07-27 21:45:57 | ROCK
どのレコードが何年にリリースされたのか、なんてのは意外に覚えていないのだが
1981年というのは、私が本格的に洋楽のレコードを買うようになった時期でも
あるので今でもよく覚えている。
例えば、1981年にリリースされた有名どころはというと・・・。
エイジアの1ST、ジャーニーの「エスケイプ」、E.L.O.の「タイム~時への
パスポート」、ホール&オーツ「プライベート・アイズ」、ポリスの「ゴースト・
イン・ザ・マシーン」等等。好き嫌いはともかく、今思えば妙に分厚く音を作ったり
シンセサイザーが幅を利かせた音が溢れ始めていたんだなあ。
そんな中で妙にステレオ感があるのに、スカスカ加減が不思議で、不思議なのを
通り越して気持ちよく耳に響いたのがストーンズの「刺青の男」だった。
高校時代に私の周囲でストーンズを聞いているヤツはほとんどいなかった。
クラスに1人いただけ。田舎の高校生はそんなものであった。

さて、81年にリリースされたことなど当時は全く知らなかったのが
イアン・ハンターの「SHORT BACK'N SIDES」。邦題は「双璧のアウトサイダー」。
数年後にモット・ザ・フープルを知り、後おいで買った盤である。
今聴くと、なんともチープな音である。いかにも80年代前半に低予算で
つくった(時間の制約という意味も含む)という感じの音。
PANTAのファンなら85年の「反逆の軌跡」を想起するとわかりやすいかも。(?)
ドタバタするリズム隊と、古めかしくなったエコーとキーボードの音が
「時代」を雄弁すぎるくらい残酷に物語っている。

ところが。私はこのアルバムが大好きなのだ。ミック・ジョーンズ&トッパー・
ヒードンの参加が嬉しいし、ミックがミックスした曲は後のビッグ・オーディオ・
ダイナマイトで聴くことが出来る趣向の萌芽を感じ取ることも出来る。
更にトッド・ラングレン&ロジャー・パウエルのユートピア組の参加もある。
ハンターはトッドがミックスした「I NEED YOUR LOVE」には不満があるようだが
「GUN CONTROL」での仕事には最大の謝辞を送っている。

最大の聞き物が「OLD RECORDS NEVER DIE」であるのは間違いないだろう。
イントロの美しいギターのトーンとフレーズが耳を捉えて離さない、
珠玉のバラッド。このレコードを気に留めるきっかけというのがあった。
私の最初の本格的な「バイヤーズ・ガイド」となった本の編集後記に
編者の鳥井賀句氏がこの曲の歌詞を引用していたのだが、その歌詞が
琴線に響きまくり、アルバムを探したというわけである。

「あの歌が聴こえたか?
 何もかもがうまくいかないとき
 夜通しあのレコードをかけ続けよう
 朝日がキミを照らし出すまで・・・・・
 音楽は絶えることなく生き続けるもの
 どこにいても彼はキミに歌いかけてくれる
 昔のレコードはいつまでも死にはしない」

もちろん、昔のレコードで忘れ去られたものはあるし、今ある音の中にも
消費されようがされまいが早急に忘れ去られるべきレコードがある。
このアルバムに出会って20年が経ったが、私は忘れてなどいない。
このアルバムは、死に絶えることは無い。
カタログに載っていようとなかろうと・・・。

強がってみたものの、現実はこのアルバムはカタログに載っていない。
掲載写真は95年にリリースされたもので、ラフ・ミックスやテイク違いを
13曲収録して計23曲2枚組でリリースされたもので、今でいうところの
「デラックス・エディション」の先駆けのようなものだ。
アイランドとCBSのカタログの紙ジャケ化で、モット・ザ・フープルと
イアン・ハンターが再注目されている今こそ、このアルバムが
再発されるべきなのだが・・・。



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MOVE OVER MS. L

2006-07-23 14:51:51 | THIS SONG
ビートルズのアルバムをとりあげたり、メンバーのソロについて
音楽的にかつ意識的に書くことはそれほどないのだが、先日とりあげた
キース・ムーンの流れで、ちょこっと興味を持ったのがこの曲。
ジョン・レノンの「MOVE OVER MS. L」。
邦題は「ようこそレノン夫人」。アルバム未収録曲で、シングル盤
「スタンド・バイ・ミー」のB面が初出。
「THE JOHN LENNON COLLECTION」というベスト盤がCD化された際の
追加トラックとしてCD化されたが、現在は廃盤。

つまり。今、この曲をCDで入手することはできない。ああ・・・。
曲自体がいつ頃つくられたか、よく知らないのだが、手元にあるブートレグには
最初期と思われるデモが収録されている。
アナログ時代からブート名盤といわれた「WINSTON O'BOOGIE」がそれだ。
煙草の銘柄とパッケージ、それにジョンのミドル・ネームをかけた
なかなか感じのいい?ブートレグである。
CD化された際に大幅に曲が増えたのだが、ここに「MOVE OVER MS. L」は
4テイク収録されている。自宅で録音されたと思しき最初のデモには
後ろのほうでヨーコらしき声も聞こえる。
未発表テイクを数多く集めたオフィシャル盤の4枚組ボックス「ジョン・レノン・
アンソロジー」にもこの曲は収められているが、そこではまだホーンが
被さっていないバージョンを聞くことが出来る。

セッション自体は「WALLS AND BRIDGES」のためのもので、やはりこの曲は
まず、自身のための録音が前提にあり、キース・ムーンのセッションのために
書き下ろしたのではないことがわかる。
ジョンのレコーディングとキースのレコーディングで共通しているメンバーは
ジェシ・デイヴィスだけだ。キースのバージョンでは更にジョー・ウォルシュが
参加しているのがミソで、その分ハード・ドライヴィングなギターが
炸裂する。おまけにダブル・ドラムスで、デヴィッド・フォスターの
ピアノもいかしている。ホーン・アレンジもジョンのバージョンより派手で
判りやすい。ベースの唸りもこっちが上だろう。

面白いのはキースの歌唱だ。当たり前だがジョンとは比べ物にならない。
だが、飲み仲間のジョンがヨーコとよりを戻しつつあり、徐々に
付き合いが悪くなったのを癪に思ったかどうかしらないが、
適当に歌いとばしていながら、サビの「MOVE OVER MS.L」のところは
なんだかリキが入っているように聴こえるのは気のせいか?(気のせいです)

スタンド・バイ・ミーのB面かぁ・・・。
当時からほとんど無視されているんだろうなあ。
現行の2枚組ベストがジョンのベストの決定版とはとても思えない。
「NEW YORK CITY」を収録したのは評価できるけど。
CCCDのようなまがい物や、適当な編集盤しかないから、
結局、また「俺編集ジョン・レノン」で頭を悩ますことになる。
何回でも作り直すさ・・・。

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Q:WHO IS THE HERO? A: NO MORE HEROES

2006-07-22 17:55:15 | ROCK
ブリティッシュ・ロックの奥底を探索していくと、掲載した2枚のような
盤に行き着くことがあるかもしれない。
似たようなジャケットのデザインで、しかも耳なじみがないので、アルバム名や
アーティスト名が覚えられない。「あれ、何だったかなあ。」
「どっちだったかなあ。」と頭を悩ましたのは、単に私の物覚えが悪いから
なんだろうけど。

そこで例の怪しいレーベル「HUGO-MONTES PRODUCTION」の再発盤の
お世話になり両方を手元に置いて、もう迷う必要も意味もなくなった
というのが数年前の話。
それにしても、レーベル・ロゴの配置の適当さはなんとかならなかったのか。
右上にしろ、右下にしろ統一するくらいの美意識は欲しいものだ。

写真右がKEVIN LAMBが73年に発表した「WHO IS THE HERO」。
シンガー・ソング・ライター然としたアルバムで、彼が参加したRARE BIRDほど
ヘヴィな音ではない。ストリングスの被さり方は好き嫌い別れるだろうが、
私は嫌いではない。最も穏やかな歌唱で通していたと思えば、急に力んで
みたりで、そこいらが近日来日する大メジャーなピアノ・マンの歌唱に
ほんの少し似ていたりする。(その部分が苦手だったりして)
ディラン・カバー「IT'S ALL OVER NOW BABY BLUE」収録。
オリジナル盤にもアルバムのメンバー・クレジットが全く無いのだが、
もうじき発売される紙ジャケでは謎が解けているか?。

写真左は、更に謎の盤である「GRANNIE」。71年にプライベート・プレスされた
彩気ロック。オリジナルは5枚とないといわれるが、真偽はさておき
そういう話にむやみに弱かったりして。(笑)
ファズ・ギターの使用や、バタバタしたドラムスからヘヴイー・サイケと
いわれることが多いが、フルートが流れてくると、「おお、ブリティッシュ・
フォーク」なんていい出す私もおっちょこちょいである。
コーラスもしっかりしているし、曲構成もよく練られているので
音質の悪さを差し引いても、一聴の価値はあると思う。
最近は怪しくも400枚限定でアナログがリリースされたが、このアナログを
リリースしたところが今度は「3/3」!!をリリースするというではないか。
そこいらで流通する数回ダビングした音源がマスターなのか、それとも・・・。
いずれにしても確認する価値はある。
いや、積極的に楽しみだったりして。(笑)




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20TH CENTURY BOY & REBEL REBEL

2006-07-18 23:32:38 | 日本のロック・ポップス
昨年はシャーベッツのベスト盤を、今年はユダのベスト盤をリリースし、
ブランキー・ジェット・シティ以降のバンド活動に一区切りつけた浅井健一。
休むまもなくソロ・シングルを発表、既に第二弾もアナウンスされている。
70年代の矢沢永吉は1年に2枚アルバムを出していて、購入はしないものの
「凄いなあ」と思ったものだがこの6,7年の間の浅井健一の作品量は、遥かに
それを上回る。バカな私は30年近くたっても「凄いなあ」と同じ言葉しか
浮かんでこない。語彙不足。

今回、なんで取り上げたかというと珍しくカバー・ソングが収録されているからだ。
ブランキー時代に特典ディスクとして、思わせぶりな「マイ・ウェイ」のカバーを
収録したことがあったが、それ以降はカバー・ソングは無かったように思う。

掲載写真右は「ユダ」のベスト盤で、そこには未発表曲として、T.レックスの
「20TH CENTURY BOY」が、写真左の最新シングルにはカップリングとして
ボウイ様の「REBEL REBEL」がそれぞれ収録されている。
(愛しき反抗という邦題はついていない。)
ボウイは新しい展開に入っていた時代の曲であるが、グラム・ロックの
残り香はあり、私としては意外に思えた浅井健一の趣味が伺えて
なんとなく嬉しい気分になった。

開放弦をうまくフレーズに組み込むタイプの曲は、弾いていて気持ちが
いいものなんだろうなぁ、とギタリストでもなんでもないが、そう思わせるに
十分な魅力がこの2曲にはある。
「20TH・・・」はイントロでロー・コードのEを弾きながら6弦で
変化をつけるし、「REBEL REBEL」のメイン・リフは4弦開放から始まる。
単純だが効果的だ。
2曲とも斬新な試みがあるかというと、そういった類のものではないが、
カバーというものは好きな曲を気持ちよく演奏するものであろうし、
それを気に入ってT.レックスやデビッド・ボウイに興味を持つ人が
出てくれば、更に楽しい。

最新シングル曲「危険すぎる」ではベースを照井利幸が担当し、「おおっ!」と
思わせたが、肝心の中村達也は今はフリクションなんだなぁ。
まあいいや。
次は「ROLL AWAY THE STONE」を演ってくれないかなぁ。
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KEITH MOON / TWO SIDE OF THE MOON

2006-07-17 12:47:55 | ROCK
ドラマーだからといって、リズムや民族楽器に拘った曲を録音したり、
無駄に大仰なドラム・ソロで構成された曲を収録して、ソロ・アルバムを
作成する必要は無い。大抵そんなものは退屈だ。
リンゴ・スターの傑作アルバムと同じく、幅広い人脈で固めた
趣味のアルバム。それがキース・ムーン唯一のソロ「TWO SIDE OF THE MOON」
である。

それにしても、なんでジョン・レノンはこのアルバムに参加していないのだろう。
74年のL.A.での飲み仲間である、ジョン・レノン、ハリー・ニルスン、
ちょっと後追いでキース・ムーンは同時期にそれぞれ原点回帰ではないが、
カバー曲で構成された、もしくは多くのカバーを含んだアルバムを録音した。
ジョンの録音は混迷を極めたものであるし、ゲストを多く招くと、
もはや収拾がつかなかったのは明白であった。

それはさておき。
ジョンがプロデュースした、ニルスンの「プシー・キャッツ」には
キースは参加している。キースのこのアルバムにニルスンはボーカルで
参加。ジョンは曲提供にとどまっている。
各人の3枚のアルバムは義兄弟のようなものだと常々思っているのだが、
なんとなく、ジョンにも参加してもらいたかったなあ。
「MOVE OVER MS. L」でギターを弾きながら、サビをガナッてる図を
想像するだけで、楽しくなってくるのだけど。

くりぬき仕様で紙ジャケを購入したのも束の間、今度は大量の
セッション時のアウトテイクを収録したデラックス・エディションが登場した。
2枚目に備えてスティーブ・クロッパーと製作した3曲や、シングル・ミックスは
以前のCD化の際にボーナス・トラックとして収録されたが、今回は
それに加え、このアルバムのために録られたが採用されなかった曲が
追加されているし、ベーシック・プロデュースとホーン・アレンジを
担当したマル・エヴァンスによるミックス・バージョンも6曲ある。
1STのお蔵テイクには、先日ナンシー・シナトラのところで触れた
「LIES」のカバーもある。これで私がニヤけないわけがない。

「DON'T WORRY BABY」の録音メンバーはギタリストだけで5人も
クレジットされている。収録曲中、ひとつのパートにこんなに多くの
人数がクレジットされているのは、この曲だけである。
みんなでアコギをガチャガチャ弾いたんだろうな。
私的ビーチ・ボーイズ・フェイバリット・ソングのかなり上位に位置する
大好きなこの曲のテイク1でガイド・ボーカルをとるのが、ジョン・セバスチャン。
これ1曲のためにこのCDを買っても後悔はしない。
完成度が高いわけではないが、ガチャガチャとギターを弾いた5人のうちの
一人である、ジョン・セバスチャンが仮歌を入れているという事実を
確認できただけで、大収穫というものだ。
他にもディック・デイルが唯一参加した「TEENAGE IDLE」でのオーバー・ダブの
模様が聴けたり、ザ・フーの曲としては「THE KIDS ARE ALRIGHT」以外に、
「MY GENERATION」を収録曲候補としてセッションしていたことがわかる。
「MY GENERATION」は完成テイクの収録ではないが、そのアレンジやテンポで
容易にパティ・スミス・グループのバージョンが想起されて、またもニッコリ。

それにしても。
セッション時のキースの歌唱は下手くそだったり、やけくそだったり。
よくプロデューサーは投げ出さなかったな。(笑)
アルバム製作時から、今回のCDにいたるまで関係者全ての「愛」を
これほど感じさせるアルバムは少ない。
1枚しか残されてない、キース・ムーンのアルバムを
私は一生涯、聴き続けるつもりだ。



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アラン・メリル / MERRILL 1

2006-07-16 00:21:36 | 日本のロック・ポップス
待望のCD化である。
68年から70年にかけてレコーディングしたものを71年にリリースしたもの。
最初のアルバム「ひとりぼっちの東京」が、アランの意思にそぐうもので
なかったので、これが1STソロだという意味合いで「メリル 1」と
タイトルがつけられた。

ギターとベース、ボーカルをアランが演奏し、ミッキー吉野、大野克夫が
キーボードを、原田裕臣がドラムスを担当。
マッシュルーム・レーベルのイメージはガロと小坂忠が一手に
引き受ける感があるが、このアルバムもレーベル・イメージを損なうことなく
ほどよくポップな出来である。
ビートルズに近似値的な要素が多いほど喜ぶような類の人で
このアルバムを気に留めない人がいたら、ちょっと不幸だ。
国産で、しかも71年にここまでの完成度のアルバムをつくっていたという
事実に正直、感動してしまう。

ボーナス・トラックも充実している。
まずはG.S.時代(ザ・リード)にアラン・メリルがボーカルをとった
モンキーズとビートルズのカバーが1曲ずつ。
そして、なんといっても「メリル 2」に備えてのデモが2曲聴けるのが
嬉しい。これが、実に時代を見据えたもので、特に「THE DRIFTER」は
CSN風のコーラスをまぶしたグラム・ロック前夜という感じの曲で
何度も繰り返して聴いてしまう。エンディング間近での、どうでもいいような
サウンドをダビングしている様を想像するだけで笑ってしまう。

素晴らしい2曲のデモを聴いていると「メリル 2」も聴いてみたかったと
思うが、この後が私の中で永遠の憧れである「ウォッカ・コリンズ」なのだから
贅沢はいうまい。
マスター・テープが見つからなかったので、基本的に板落としであること、
相変わらずジャケットの印刷やCDのつくりがイマイチなこと、
限られた流通経路にしか乗らないこと、となかなか広く浸透しそうにないが
頑張って入手する価値は大いにある。

もちろん、今年の「ハリー・ザ・ロック認定ストレート・リイシュー部門大賞」の
最右翼であることは間違いない。
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星空のドライブ

2006-07-15 10:31:48 | DAY BY DAY
研修期間中は全くテレビを見なかった。
新聞くらい見ればいいのだが、日経をちょこっと見た程度。
文化的でない一週間だった。

シド・バレットの認知度ってどの程度なんだろう。
今はともかく、17,8年前ならたいしたことなかったかも。
「ロック映像年鑑」という、シリーズでビデオやLDが何枚も
発売された時、そのうちの1枚に「SEE EMILY PLAY」の映像が収録された。
その時のレビューで「シド・バレットが動いている」と興奮気味に
書かれたものがいくつかあった。
おいおい、ギルモアがいるじゃないか。リック・ライトがシドにでも
見えたのかな。
「1ST IN ROCK JOURNALISM」を標榜する某紙でさえ、このザマだった。
まあ、一人のレビュアーの質がたまたまその程度だったのかも知れないが。

2001年にたった1曲の未発表曲「BOB DYLAN BLUES」を含むというだけで
掲載写真のCDはファンの間で大騒ぎになったし、BBCセッションが
CD化された時も個人的に盛り上がってしまった。
新録音なんて期待してなかったけど、生死なんて気にかけていなかったけど、
訃報は寂しいものだ。
貴方がいなくて・・・・寂しいにきまっているじゃないか。

遅れて訃報を知った私はシドのアルバムを今日は聴かないことにした。
かわりに仲井戸麗市の「BABY LOVE」を聴くことにする。
CRAZY DIAMONDという響きは魅力的だ。
向こう側に突き抜けたら、周りはともかく本人は楽なんだろうか。
戻ってきた人の話を聞いたり読んだりしたことがないので、
わからないのだけど。
ダイアモンドのように研磨はされないが、私のような凡人は
それでも鈍くゆっくりと歩を進めていかなければならない。

さようなら、CRAZY DIAMOND。
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今日から研修

2006-07-10 08:25:36 | DAY BY DAY
今日から金曜まで泊り込みの研修である。
W杯終わってからでよかったよ。(笑)
それでは皆様、戻ってくるまで、ジェーン・バーキンの画像を
お楽しみください。
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READY STEADY WHO !

2006-07-08 22:08:15 | ROCK
アメリカと日本はだいたい13~14時間の時差がある。
アメリカ時間(といっても地域はどこや)の午後3時から
ザ・フーの22公演分のCDとDVDを収めた大箱の予約が始まった。
ここのところサッカーにあわせて4時に起きる習慣がついていたのだが
今日の目覚めは5時。
出遅れたか・・・・?と思って慌ててHPをチェックすると
なんだよ、まだだいぶ残っているじゃないか。
ザ・フーだよ。限定150だよ。

さすがに若い番号や、ゾロ目、キリ番はオーダーが入っている。
ならば69番をと思ったが、それも先客あり。
それでもとりあえずオーダー完了。69(ロック)がだめなら
ルート66さ。というわけで66番を所望。
送料込みで1111ドルなり。当初のポンドがドルに変更になっただけでも
よしとしなければ。

全23公演中、ツアー初日のリーズ大学のみが含まれていない。
リーズといえば、あの「ライブ・アット・リーズ」がすぐに想起されるが、
これだけ単体発売(しかもDVDはPALではない)というのは
商売上手というか、それなりの需要が見込めるということなんでしょうな。
まあ、いい。そいつも買うさ。(笑)

で、引き落としはいつや?
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ウソでもホントのロックンロール

2006-07-07 00:34:12 | ROCK
もう一発いくかい?。

ハイロウズがモット・ザ・フープルの「THE GOLDEN AGE OF ROCK'N'ROLL」を
日本語でカバーしているのをご存知だろうか。
完全な意訳なのだが、これが結構曲にハマッていて気持ちいい。

「歌うわよ 踊るわよ けっこうやるわよ
 寄ってらして 見てらして ガッカリさせちゃヤーヨ
 ゴキゲン サイコー
 ウソでもホントの ロックンロール」

歌詞だけ抜き出すとバカバカしく感じるかもしれないが、これが
曲にのるとバッチリなのだ。なかでも「寄ってらして 見てらして」という
箇所が気に入っている。遠藤賢司はピストルズのレコードを聴いて
バックのコーラス(掛け声)が「ワッショイ、ワッショイ」と聞こえたというが
この「寄ってらして 見てらして」がいかにも楽しいロック・バンドの
ショーが始まるよという感じで、このハイロウズ・バージョンを聴いてからというもの
イアン・ハンターが元の歌でもそんな歌詞を歌っている気がしてきたから
不思議だ。

アルバム「THE HOOPLE」のカバーを飾ったカリ・アンは、その2年前に
ロキシー・ミュージックのデビュー・アルバムのカバー・ガールにもなっている。
どちらかというと、モットよりロキシーのジャケットのほうがインパクトがあり
記憶に残っている方も多いと思う。
ロキシーのフォト・セッションでは、たった20ポンドがギャランティーだった
という話もあるが、モットのカバーに納まった時はいくら貰えたのだろう。
ちなみに彼女はミック・ジャガーの弟であるクリス・ジャガーの奥方である。

IT'S GOOD FOR BODY,
IT'S GOOD FOR YOUR SOUL
IT'S THE GOLDEN AGE OF ROCK AND ROLL
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MOTT THE HOOPLE / ALL THE YOUNG DUDES

2006-07-06 23:36:48 | THIS SONG
モット・ザ・フープルの紙ジャケが一挙に発売された。
まだ、アイランド時代のものは購入していない。
アイランド原盤を持っているものがあるし、ボーナス・トラック入りの
CDを既に全て購入済みというのが、紙ジャケ未購入の理由なのだが
CBS時代のアイティムを机に並べた時点で、ウズウズしている。
また、怒られちゃうかな。

CBS時代のアルバムの中では、タイトル曲の知名度・人気度から
「すべての若き野郎ども」が一番人気かもしれない。
しかし。もし、今回の再発の中でこのアルバムだけを購入すると、
ちょっと残念なことになるかもしれない。どういうことかというと
名曲「すべての若き野郎ども」は私も思い入れがあるだけに、今回の対訳が
気に入らないのだ。ちなみにライブ盤「華麗なる煽動者」も対訳は同じだが、
ベスト盤「黄金の軌跡」は昔からの慣れ親しんだ対訳のままである。
どちらが英語詞に忠実かはさておき(いや大事なんだけど)、
どちらがイマジネーションを掻き立てるかは聴き手(読み手)次第。
大きく違うところを抜き出してみる。

まずはアルバム「すべての若き野郎ども」バージョン。

テレビの男が熱狂的に語っているよ
俺たちは脆くも傷ついた青少年だ
おい、俺はT.レックスを知ってテレビが欲しくなった
なあ兄弟 俺のことをイカれたオヤジだと思ってるだろ

俺の弟はビートルズやストーンズを手に帰ってくる
だが俺たちは決してその革命的な中身には触れない
なんとつまらない壁だらけだ

次は往年の「黄金の軌跡」バージョン。

TVの修理屋には頭にくるぜ
オレ達を不良だのクズだのと言いやがって
畜生、T.レックスを観るのにTVが要るんだ!
なあ兄弟、察してくれよ、オレも仲間だぜ

兄貴は家でビートルズやストーンズばかり聴いているが
オレたちゃ革命だとか何だとかにゃ興味ないね
あんなのタイクツで 苦労が多いだけさ

もちろん、サウンドはどちらも同じ、英語詞も同じ。
だけど。私には圧倒的に後者のほうがグッとくる。
1972年の英国ロックの気分をどちらが正しく伝えているか・・・・。

さあ、気を取り直して全部聴こうぜ!。
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Q:誰がディランをカバーしたか A:俺達皆さ

2006-07-04 20:51:16 | ROCK
先日、BSで放送されたビートルズ来日40周年記念番組を見ていたら
相方が、「ビートルズとディランのどっちが好きか?」と聞いてきた。
「わかっとるやろ。」「やっぱりな。」

と、いうわけで、「俺セレクション・ディラン・カバー集」(勿論ロック縛り、
でもちょっと縄は緩めにしてね)である。
DISC1の中ほどで、縛りが緩くなる。
私は女性には優しいのだ。きつく縛って跡が残るのは可愛そうなのだ。(バカ)
私のセレクションにしては、女性の歌唱も多く入っていてバランスも
いいのではないかと思う。


DYLAN COVER SELECTION DISC 1

01 SUBTERRANEAN HOMESICK BLUES / HARRY NILSON
02 SHE BELONGS TO ME / WEST COAST POP ART EXPERIMENTAL BAND
03 IT'S ALL OVER NOW , BABY BLUE / CHOCOLATE WATCH BAND
04 ABSOLUTELY SWEET MARIE / THE FLAMIN GROOVIES
05 ONE MORE CUP OF COFFEE / ROBERT PLANT
06 WICKED MESSENGER / THE FACES
07 RAINY DAY WOMAN #12&35 / THE BLACK CROWES
08 A HARD RAIN'S A-GONNA FALL / BRYAN FERRY
09 BLOWIN' IN THE WIND / MARIANNE FAITHFULL
10 IT AIN'T ME BABE / NANCY SINATRA
11 MR. TAMBOURINE MAN / KENNY RANKIN
12 PLEASE MRS. HENRY / CHRIS SPEDDING
13 I WANT YOU / ELLIOT MURPHY
14 LAY LADY LAY / KEVIN AYERS
15 LOVE MINUS ZERO,NO LIMIT / BRIDGET ST. JOHN
16 ALL ALONG THE WATCHTOWER / BARBARA KEITH
17 MOST LIKELY YOU GO YOUR WAY AND I'LL GO MINE / TODD RUNDGREN
18 I THREW IT ALL AWAY / ELVIS COSTELLO
19 WHEN THE SHIP COMES IN / ARLO GUTHRIE
20 TANGLED UP IN BLUE / JERRY GARCIA
21 MY BACK PAGES / JOAN OSBORNE & JACKSON BROWNE

DYLAN COVER SELECTION DISC 2

01 HURRICANE / ANI DIFRANCO
02 MAGGIE'S FARM / THE SPECIALS
03 LO AND BEHOLD / COULSON,DEAN,McGUINNESS AND FLINT
04 TOO MUCH OF NOTHING / FOTHERINGAY
05 MILLION DOLLAR BASH / FAIRPORT CONVENTION
06 OPEN THE DOOR,HOMER / THUNDERCLAP NEWMAN
07 ONLY A HOBO / HERON
08 NOTHING WAS DELIVERED / THE BYRDS
09 I'LL BE YOUR BABY TONIGHT / UNCLE DOG
10 DESOLATION ROW / ROBYN HITCHCOCK
11 WITH GOD ON OUR SIDE / MANFRED MANN
12 TONIGHT I'LL BE STAYING HERE WITH YOU / JEFF BECK GROUP
13 I SHALL BE RELEASED / TOM ROBINSON BAND
14 KNOCKING ON HEAVEN'S DOOR / G.T.MOORE & THE REGGAE GUITARS
15 LIKE A ROLLING STONE / THE GROOVERS

大トリは友部正人訳の「ライク・ア・ローリング・ストーン」で
演奏はザ・グルーヴァーズ。グルーヴァーズには「運命のひとひねり」の
カバーもある。

LIKE A ROLLING STONE (訳:友部正人)

昔はすげえいい服を着て 乞食にも金を投げてやってたな
誰が落ちぶれたりするもんか冗談じゃないわと思ってた
普通の奴等を 笑い者にしていたな
あの時の元気はどうしたの あの時の威厳はどこへやったの
食事にありつく邪魔になるだけ

どんな気分だい どんな気分だい
宿無しになるって ひとりぼっちになるって
LIKE A ROLLING STONE

一流の学校に行ってたんだろう ずいぶん絞られていたんだろう
街角での生き方なんて教えちゃくれない 自分で見つけろよ
関係ない世界じゃないぜ あのミステリー・トランプは今の君に
アリバイなんて欲しがらない あの空っぽの目の奥に
どんな取引があるというのか

どんな気分だい どんな気分だい
頼る人もいない 帰る家もない
誰も君を知らない LIKE A ROLLING STONE

一杯ひっかけようとやってくる手品師やピエロにゃいい顔ばっかり
他の連中を蹴飛ばしたってちっとも悪いことじゃない
シャム猫肩にのせたヒモ野郎と 金ぴかの車を乗り回す
気がついた時にはもう遅い 搾り取れるだけ搾り取って
奴は君からおさらばさ

どんな気分だい どんな気分だい
頼る人もいない 帰る家もない
誰も君を知らない LIKE A ROLLING STONE

高嶺の花のお姫様たち 贈り物の交換にも金かける
君は盗むしかないダイヤの指輪を質屋に入れよう
それで楽しみを掴もう 馬鹿騒ぎとあいつの言葉があるところ
なんであいつのところに行かないの 得るものも失うものもない君
透明だから秘密もつくれない

どんな気分だい どんな気分だい
頼る人もいない 帰る家もない
誰も君を知らない LIKE A ROLLING STONE
コメント (4)
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