HARRY’S ROCK AND ROLL VILLAGE

お気に入り音楽の紹介と戯言

SOUNDS OF THE CITY

2015-04-28 00:04:55 | SOUL

        

日本が誇るレーベルP-VINE40周年を記念して、関東赤黒組がとんでもなく素敵な
プレゼントを用意した。それもレコード・ストア・デイに合わせての企画というのだから
恐れ入る。

掲載写真左はサウンズ・オブ・ザ・シティーの7インチ「GETTING DOWN」。
赤黒で条件に見合った買い物をした人にプレゼントされる非売品7インチである。
7インチをプレスするのに、どれだけの費用がかかるかを考えれば何とも太っ腹な
企画である。サウンズ・オブ・ザ・シティー・エクスペリアンスのアルバム自体は
13年にCD化され評判を呼んだのだが、まさか日本独自で7インチ化が実現するとは
思わなかった。

面白いのは、もしかしたらワザと狙ったのかもしれないのだが擽りどころが幾つか
ある点だ。まずは7インチのジャケのグループ表記。正確にはサウンズ・オブ・ザ・
シティー・エクスペリアンスであるが、略されて表記してあること。

次に7インチのA面である曲名よりB面曲である『GETTING DOWN』の方が大きく
表記されそれが『ゲット・ダウン』と書かれてあること。B面曲は『STUFF AND
THANGS』と表記されているが、アルバムの曲表記は『STUFF N' THING』であること。

70年代にはレコードでも雑誌でも、よくミュージシャン名や曲名の誤記があったが
もしかしたら今回の7インチは、これを狙っての所作だったら最高に笑える。

尤も、73年にプロモ盤としてプレスされた時の7インチのA面表記は『STUFF
AND THANGS』で、グループ名もサウンズ・オブ・ザ・シティーなので、それを
踏襲しただけなのだろうけど。因みにそのプロモ盤のB面は『THROUGH NO FAULT
OF OUR OWN』今回のプレゼント7インチの型番は、73年のプロモ盤の型番を
そのまま使用している。

細かいことはともかく無料7インチなので、それほど数は多くないだろうから気になる方は
早目の入手に尽力されたし。

因みに私はこの7インチをゲットするために未所持のライトニン・ホプキンスのCDを
数枚買いました。(笑)

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KILLER

2015-04-27 00:03:16 | ROCK

      

昨日に引き続いてであるが、ジェリー・リー・ルイスという人についても私は熱心な
聴き手ではなかった。女性関係のスキャンダラスな側面まで含めて自身の若い時期の話を
89年に映画化した「GREAT BALLS OF FIRE !」はウィノナ・ライダー目当てに
見た(笑)というのが正直なところだったし。

ジェリーの持ち歌で有名な曲と言えば、どちらかというとアップテンポのハードな
曲が思い起こされるが、キース・リチャーズのブートレグで聴くことができた感傷的な
バラッド『SHE STILL COMES AROUND』の作者がジェリーだと知って興味は
急速に高まった。

掲載写真左はジェリーが58年に発表した自身の名前を冠したデビュー・アルバムを
オールデイズ・レコードがCD化したもの。例によってジャケットが少し改変されているが
オリジナル・アルバムの曲順で聴くことができる意義は大きい。この盤は6月に
別の会社がサン・レコードのオリジナル・アルバムを21タイトル紙ジャケ化する予定が
あるので、そちらを気に留めて購入するというのも手であるが、ボーナス・トラックが
無い(多分)のと値段がちょっと高いので、気になる方は懐との相談が必要かも。(笑)

いきなり、プレスリー・カバーでアルバムは始まるが、ジェリー自身の手による名曲
『HIGH SCHOOL CONFIDENTIAL』をオリジナル・アルバム収録の1曲として
聴くのは一味違う。

サン・レコードに残された音源で有名なものに、ロイ・オービスン、ジョニー・キャッシュ、
カール・パーキンスと共に録音したミリオン・ダラー・カルテットのセッションがある。
その中の唯一の生き残りであるジェリー・リー・ルイスは今もアルバムを発表し続ける。

掲載写真右は昨年リリースされたアルバム「ROCK & ROLL TIME」。ここ数年の盤と
同様に自身の影響を受けたであろう多くの後輩ミュージシャンがレコーディングに参加し
ジェリーを盛り上げる。

『LITTLE QUEENIE』にはキースさんにロン・ウッド、ワディー・ワクテルといった
ストーンズ人脈が参加しているのが嬉しいし、ジミー・リード・カバー『BRIGHT LIGHT
BIG CITY』ではニール・ヤングがギターとボーカルを聴かせる。ジョニー・キャッシュ・
カバー『FOLSOM PRISON BLUES』で素晴らしいラップ・スティールを聴かせるのは
ニルス・ロフグレン。ドラムスは全曲ジム・ケルトナーが担当。

しかしながら、尤も注目すべきなのはジェリー・リー・ルイスがオリジナル・アルバムを
リリースし続けているという、その事実である。若々しく溌剌とした歌唱にピアノ、
時にはギターも担当するという張り切り具合が何とも嬉しい。

キラー健在なり、である。

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HONEY DON'T

2015-04-26 00:13:44 | ROCK

ビートルズ以前のロック或いはロカビリーと呼ばれた先人たちのオリジナル・アルバム
というのは、よほど意識して探そう或いは聴こうと思わないと、手に入れる機会と
いうのは訪れない。大抵は何人かのミュージシャンの楽曲を集めた2枚組とか3枚組とかの
便利なヒット曲集で終わってしまうからだ。

プレスリーやチャック・ベリーにボ・ディドリー、バディー・ホリーやリトル・リチャード
といったところはオリジナル・アルバムの復刻が事あるごとに成され、カタログに載る
ことがあるが、他のミュージシャンに関してはなかなかそうはいかない。私の関心が
薄かったせいもあろうが、何となくそういう印象がある。

掲載写真はカール・パーキンスが57年に発表したデビュー・アルバム「DANCE ALBUM」
を、オールデイズ・レコードが先日CD化したもの。例によってジャケットが若干改変されて
いるが、国内盤の廉価仕様というのが嬉しい。この盤がCDになるのはおそらく3回目
なのだが、国内盤でCDになったことがあるのかどうかは知らない。

ポール・マッカートニーが「カール・パーキンスがいなければビートルズは誕生しなかった。」
と言ったのは有名であるが、サーの来日に浮かれる今だからこそ、このカールの盤は
多くの人に聴かれるべきだろう。

『HONEY DON'T』『EVERYBODY'S TRAYING TO BE MY BABY』『MATCHBOX』
といったビートルズが取り上げた曲をこの盤で聴くことができるし、何より『BLUE
SUEDE SHOES』のオリジナルを聴くことができるのだ。後追いからしてみれば
こんな贅沢で便利な盤はそうはない。

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YOU CAN DO A LOT WITH MORE 100 WOMEN - 40

2015-04-25 08:26:09 | 日本のロック・ポップス

ケメという女性は多才な人である。勿論、多才は多彩と書くこともできる。
ちょっと懐かしいような、私からすれば気恥ずかしいようなメロディーに歌詞を乗せ
アコースティック・ギターを弾くSSWの側面があれば、エレキギターに強烈な
エフェクトを効かせてサーフ・バンドを牽引する。どちらも嫌いではない。(笑)

個人的な趣味を押し出せば、サーフ・ギターの音が好きなので今回は発売された
ばかりのトーキョー・キラーの「トーキョー☆キラーストリート」を取り上げる。

12年に4曲入りの7インチがリリースされたが、今回は待望のフル・アルバム。
とはいってもCDだと11曲入りで収録時間は、わずか30分ちょっと。この潔さが
かつてのサーフ・インスト・バンドのようで短いと感じつつも燃える。(笑)

往年の名曲に混ざってメンバー作のインストが4曲あるのだが、その出来が不足ないので
違和感なく聴きとおせる。勝手な物言いだが、サーフ・インストの曲のメロディー・ラインを
書くのはそれほど難しくないと思っている。メロディーの改変や曲の起伏を少し捻れば
参考になる過去曲から何曲もできる可能性が容易にあるからなのだが、それをバンドの
音として完成させるとなると、これが難しいのではと考えるのだ。そう思えばここでの
メンバーのセンスは素晴らしいということになる。おっと、そこに付け加えれば
オリジナルの4曲を4人のメンバーが1曲ずつ持ち寄っているというのも素敵だ。

サーフ・バンドが取り上げるお馴染みの曲の中に混じって、琴線を擽るのが頭脳警察の
『真夜中のマリア』のカバー。出演が予定されながら叶わなかった昨年の「UNTI
CHRISTMAS」にケメが参加していたらこの曲が演奏されたのだろうか。なんて想像
してしまうのだが、それはともかくここでのギターと鍵盤の組み合わせが絶妙で
実に怪しくも艶っぽい。リンク・レイの『SWITCHBLADE』を取り上げているのも
渋い。

ケメは絵的にも可愛らしいので、この音で夏フェスなんかに出れば強烈な印象を
残すのでは、なんて下種なことを考えてしまう私は阿呆なのだが、愛聴盤になるのは
間違いない。DVD出ないかなぁ。(笑)

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怒りと復讐の調べ

2015-04-23 20:17:29 | 日本のロック・ポップス

掲載写真は「歴史からとび出せ」と題された頭脳警察名義のDVD。サブ・タイトルには
「結成45周年記念ドキュメント」の文字がある。

実際に収録されているのは昨年12月22日から28日までの間に5日間行われたパンタの
様々な演奏形態。この時期のパンタといえば、恒例の「UNTI  CHRISTMAS」のライブが
ある。イベントが始まった当初に付けたタイトルの綴り間違いを潔く訂正せず、ライブの
たびに潔悪くも(笑)綴り間違いの説明をする、お馴染のイベントの前後に行われた
ZK45周年記念ライブを含むバラエティーに富んだ演奏を収録している、というのが
正確なところだ。

それにしても何故頭脳警察名義なのだろう。やはり「パンタ」と書くより「頭脳警察」と
書く方が、しかも結成45周年という大義を前面に出した方が商売上良かったという
ことなのだろうか。10年8月に3枚組DVDとなった映画「頭脳警察」を取り上げたが
あの時に感じたことを再び薄らと感じた。まあ、長年のファン(私でさえ30年のファン歴
である)には、大した問題でないのだろうけど。

2枚組DVDで、どちらも収録時間は軽く2時間超え。一気に見たのだが心地よい
疲労が「ああ、見たなぁ。」と意味不明の満足感を誘う。(笑)
1枚目のスタートはパンタのソロ。インタビューを随所に挟み込むことでパンタと
ZKの歴史を振り返る構成なのだが最初の数曲がいきなり完奏しないので
「は?」と思ったのだが他はディスク2も含めて曲はほぼ完奏するので一安心。
ただ、機材や照明の関係からか画質はそれほど優れてはいないし、編集が雑なところが
散見されるのが残念なところか。

それでも、74年にリリースされた当時のラスト・アルバム「悪たれ小僧」録音時の
メンバーである勝呂和夫と石井まさおが参加してのZKの演奏は素晴らしかった。
ジャストなリズムに派手な装飾の音楽に馴染んでいる今の若い衆にしてみれば、ラフで
下手な演奏にしか聞こえないかもしれないが、ロン・アシュトンがいた頃の再結成
ストゥージズと同じようなガレージ・ロックの魅力が炸裂しているのだから、堪らない。

2014年になって、まさかこの面子で『落ち葉のささやき』『真夜中のマリア』と
いった曲を演奏し、それを今年になってDVDで見ることができるなんて想像も
できなかった。本当に残念なのはJOJO広重が参加して大ノイズ大会になった『前衛
劇団モータープール』がインタビューで寸断されることだ。演奏におけるキメのタイミング
が怪しいところもあるが、ここで聴くことができるノイズは美しい。ノイズの中に
美しいメロディーを聴きとった時、その時放たれたノイズは雑音を超えるのだろう、
なんてことを足りない頭で考える。

インタビューでパンタが話す内容のほとんどは、昔何かで見聞きしたことばかりであるが
ディスク2を見るためだけに、このDVDを買ってもファンは満足するだろう。

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PAUL

2015-04-19 19:12:18 | DAY BY DAY

ステージで演奏することに生き甲斐を感じ、音楽と興奮や熱狂を観客と共有
することに喜びを感じる。こんな内容のことを言うのは容易いし、容易に共感を
得そうな言葉の羅列である。しかし、1回のコンサートに10万円を払わせるという
気持ちが私には理解できない。使いきれないくらいの金を既に持っているというのに。

それくらいの価値があると言われればそうなのかもしれないが、私には到底払えない
金額である。尤も金持ちの客から集金して、それを自身が投資する何かの事業の
運営費やチャリティー名目で行っている様々な出費を補てんしている、なんてことを
言ってくれたら、大笑いで拍手しちゃうのだけど。

20年以上前だが、グリール・マーカスは思い入れたっぷりにアメリカの某市で行われた
ジャクスンズの公演のチケット代が高いことを批判した。要約すれば「この日(コンサート
が行われた日)町は二分した。ジャクスンズのコンサートに行くことができる人と
そうでない人に。」

これはジャクスンズのコンサートの高額なチケットを買う金がある家庭とそうでない
家庭があることを揶揄したのであるが、その前に皆が皆、ジャクスンズを好きなのか
という疑問が浮かぶ。(笑)ポール・マッカートニーの音楽はどちらかというと嫌いでは
ないが、それは私にとっては最早レコーディング・アーティストとしてのポール・
マッカートニーに限ってという前提が必要なのかもしれない。

ところで、結成50周年の豪華?面子で来日したビーチ・ボーイズの公演を山下達郎は
見に行かなかったという話を聞いたことがある。理由までは知らないのだが、勝手な
想像をした結果は、おそらくは私がストーンズを見に行かないのと同じ理由なのではと
いう想像に行きついた。いや、本当に勝手な想像だけど。(笑)

人の価値観は様々であるので一般論としての正解はないのだが、個人の中には明確に
正解と不正解があるということだ。

昨日はレコード・ストア・デイであった。いつにもまして欲しいブツが沢山あり
オーダーに難儀した。国内で2店舗、海外で2店舗を視野にいれていたが今回は
国内の店へのオーダーで事足りた。因みに7インチを18枚、10インチを1枚購入。

RSDのブツも限定品ばかりなので、後に値段が高騰するため転売目的で買う人もいる。
欲しい人に行き渡らないことを不満に思ったポール・ウェラーは昨年春のRSDを最後に
参加しないことを表明した。残念であるがウェラーらしくて清々しく思ったものだ。

   
左が14年のRSDにリリースされた7インチ「BRAND NEW TOY」、右が13年の
RSDにリリースされた「FLAME OUT !」。私はリアルタイムでどちらも入手できなかった
のだが、昨日この2枚を適正価格で見つけることができた。実に嬉しい。

そういえば、5月から6月にかけてユニバーサル・ミュージックが例の1000円CD
シリーズを大量にリリースする。4月の頭にここぞとばかりに50枚オーダーしてある。

これだけ買った金を費やしても、まだポール・マッカートニーの1公演分のチケット
代金10万円には到達しない。(笑)

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捨てられない物

2015-04-15 00:21:32 | ROCK

このところ、仕事が忙しいので落ち着いてCDを聴いていない気がする。
そんな時は、懐かしのLPでも引っ張り出してきて・・・ってわざわざLPかよ、
と自分に突っ込みを入れる。しかもブートレグである。(笑)

今や音源的に価値の無いブツがほとんどなのだけど、何故か捨てられないのである。

       

       

       

       

       

       

単なる埋め草の賑やかしです。(笑)

     

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NOTHING MORE

2015-04-14 00:08:47 | ROCK

掲載写真は3枚のCDと1枚のDVDで構成されるフォザリンゲイの「NOTHING
MORE : THE COLLECTED FOTHERINGAY」。アイランドが07年にリリースした
サンディ・デニーやフェアポート・コンベンションのBBCライブ集と同じような
装丁で好感が持てるつくりになっている。

数年前に「THE LOST BROADCAST」と銘打ってドイツのTV番組ビートクラブでの
未放送パートを含んだ映像を再発するシリーズがあった。サード・イヤー・バンドや
キャプテン・ビーフハート、エリック・バードン&ウォー等幾つかのDVDを購入した
のだが、発売予定のラインナップの中にフォザリンゲイもリストアップされていた。
発売を楽しみにしていたのだが何時の間にかリリース予定から消されて残念に思って
いたのだが、今回のボックスでその映像が登場した。

70年11月28日に撮影された4曲の映像はたった15分ほどのものであるが、
これは素晴らしいとしかいいようがない。リアルタイムでの番組では『TOO MUCH
OF NOTHING』1曲のみがオンエアされた。この曲のボーカルはトレバー・ルーカス
なので、サンディ・デニーが歌う3曲を今回のDVDで見ることができるというのは
嬉しい。『GYPSY DAVEY』は番組の再放送の際にオンエアされたことがあるためか
今回の純粋な初登場映像は2曲となるのだが、データ上の些細なことはこの際
どうでもいい。

ディスク1にはフォザリンゲイのバンド存命時の唯一のアルバム「FOTHERINGAY」が
ディスク2には08年にリリースされた未発表のセカンド・アルバム「2」が収録され
それぞれボーナス・トラックが付いている。『BURTON TOWN』は15年バージョン
とのクレジットがある。この曲は後日の限定7インチ化が予定されている。

ディスク3は70年のロッテルダムでのライブが9曲とBBCライブが7曲収録
している。ロッテルダムでの演奏は70年6月28日の演奏で、ロック者には
スタンピング・グラウンドの名称で知られるフェスでのもの。

3日間のフェスの最終日に登場したフォザリンゲイ。このフェスは撮影されDVD化
されているのだが、フォザリンゲイの映像は収録されていない。果たして映像は
あるのか。

余談であるが3日間のフェスの面子を見ると個人的にフォザリンゲイが出演した
最終日が興味深い。他にはソフト・マシーン、キャラバン、ピンク・フロイド、
ジョン・サーマンにフェアポート・コンベンションも出演しているのだから。

BBCライブの7曲は全曲初登場。音質も上等である。
天国のサンディとトレバーが手にしたら、きっと喜んだであろうこのセットを
私は長く愛でたいと思う。

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BOUQUETS FROM A CLOUDY SKY

2015-04-13 00:03:50 | ROCK

掲載写真はプリティー・シングスのバンド結成50周年を記念してリリースされた
ボックス「BOUQUETS FROM A CLOUDY SKY」。13枚のCD、2枚のDVD
そして1枚の10インチの計16枚組。ハードカバーの豪華ブックレットは資料として
一級品。添付されたファミリー・ツリーのポスターは特にポスターとしての必然(笑)は
感じないが、ボックスの賑やかしとしてはOKである。

収録された11枚のスタジオ・アルバムのうち、所持しているのは7枚だけなのだが
このボックスを手にして残りの4枚プラス映像と45曲のレアリティーズを一挙に
手にしようという算段である。

DVDに収録された「MIDNIGHT TO SIX, THE PRETTY THINGS 1965-70 &
REELIN' IN THE YEARS」と題された2時間のドキュメンタリーは見応え十分。
ドキュメンタリーなのでメンバーの回想を中心に映像は進行するのだが、途中に
挿入される曲は基本的に全て完奏する。20曲ほどの映像を見ることができるのだから
満足である。初期の映像でのヴィヴ・プリンスの傍若無人ぶりを見ると、キース・
ムーンでさえ抑制されていたように思える。(笑)

「THE PRETTY THINGS ON FILM」と題された映像は、04年に再発された
セカンド・アルバム「GET THE PICTURE?」の国内盤にCDエキストラとして収録
されていた。今回も大画面のモニターで見るには不十分な情報量であるが、
DVDにまとめられて便利ではある。

2枚のレアリティーズには未発表のデモやライブが数多く収録されている。
玉石混交の音質の中で、バーズのカバーが2曲収録されているのが興味深い。
また、個人的にはプリティーズの盤の中で一番好きな「PARACHUTE」収録曲のデモが
数多く収録されているのが嬉しいところ。

プリティー・シングスは財政難に陥った時期にフランスの富豪フィリップ・ドゥバルジュ
の援助を受け、彼をボーカルにしてバックを担当しレコーディングした曲がある。
69年に録音されたものの09年まで発表されなかったのだが、そこに収録された
14曲中、4曲を聴くことができる。とんでもないエピソード下でのレコーディング
なので09年の盤を未聴だったのだが、コレを聴く限りでは演奏は手抜きなしで
ボーカルもまあまあなので、先ほど09年盤「PHILLIPE DEBARGE」を手配しました。(笑)

それしにても、強烈なリズム&ブルーズ・バンドからサイケになりハードロックを
通過してパブ・ロックのような趣になるという、不思議なバンドである。また、
このボックスを手にしたとしてもエレクトリック・バナナという変名で録音した
多くの曲はまた別の形でフォローしないといけない。

一筋縄ではいかないプリティーズの懐の深さを感じるボックスである。

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BAD COMPANY

2015-04-10 21:18:12 | ROCK

バッド・カンパニーが74年にリリースしたアルバム「BAD COMPANY」が
2枚組デラックス・エディションとして登場した。ディスク1には同盤の14年
リマスターを、ディスク2にはオリジナル・マルチ・トラック・テープからデモや
セッション音源を収録し、加えてシングル・エディットやB面曲も収録されている。

初めてこのアルバムを聴いた時、当然ながらポール・ロジャースやサイモン・カークが
在籍したフリーのことは頭にあった。フリーとは別物ということは百も承知で比べるのも
おかしいのだが、フリーとは違った魅力に打ちのめされたものだ。

計算されているというか、綿密なプロダクションであったであろうが、フリーとは
別の何と言うか、瑞々しさとでも表現したらいいのだろうか、とにかく素敵な魅力に
溢れていると感じさせるレコードであった。

貴重な未発表テイクもさることながら、完成形として世に出たアルバムの完成度の
高さを改めて思い知ることになる2枚組である。個人的な感覚では、これ以降の
バンドのどのアルバムを聴いても得られない何かが、このファーストにはある。
もちろん、バンドはこれまでにそれほど多くの未発表曲を蔵出ししていないので、
ディスク2だけを目当てに購入しても損はない。

そして、おもむろに下記掲載のCDを引っ張り出してきた。

 06年にオーディオ・フィデリティーが
リリースした24KTゴールド・ディスク仕様のCDである。

このCDは純然たるアルバムの復刻ではなく、『ROCK STEADY』『THE WAY I
CHOOSE』『MOVIN' ON』の3曲の冒頭でイントロのやり直しやカウント、
メンバーの会話といったものを聴くことができ、一般のCDとは一線を画す。
今では高額物件かもしれないが、興味のある方は記憶に留めておいていただきたい。

さて。やはり「STRAIGHT SHOOTER」も何れは手に入れないといけないのだろうな。

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32 - 1

2015-04-09 20:16:53 | DAY BY DAY

せっせと買い続けている「味覚糖のど飴缶 アンディウォーホル」。
32個目でやっと「バナナ」が出ました。(笑)

で、30種類ある中で何種類集まったかというと、18種。
一番多くダブったのが、「FRAGILE」の4個。(笑)
もう1個「バナナ」が欲しい気もするが、どうしようかな。
全部集めるのは、あきらめました。(笑)

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STILL I LOVE ROCK AND ROLL

2015-04-07 00:59:10 | ROCK

        

まだまだ続く「俺ベスト」シリーズ本年度第四弾は、思い描いた選曲と曲順で完成した
イアン・ハンターである。近年はボーカルに年齢の深さを感じないこともないが、
アルバムの出来は優れたものが多く、精力的なツアーを続けていることもあって現役感は
一向に薄れることはない。

個人的に思い入れの強すぎる数曲が、気分を感傷的にさせる一瞬がどうしても訪れるが
そんなことは関係ない。モット・ザ・フープル時代と合わせての選曲で、恨みつらみの
ロックンロールを楽しむのだ。

それでは、覚書を兼ねて、ここに曲目を記す。

        

DISC 1

01 GOLDEN AGE OF ROCK ' N ' ROLL
02 ROCK AND ROLL QUEEN
03 THE MOON UPSTAIRS
04 CLEAVELAND ROCKS
05 WHO DO YOU LOVE
06 ALL OF THE GOOD ONES ARE TAKEN
07 WHAT FOR
08 WAY WITH WORDS
09 SOUL OF AMERICA
10 ALL AMERICAN ALIEN BOY
11 I GET SO EXCITED
12 NOW MUCH MORE CAN I TAKE
13 HYMN FOR THE DUDES
14 BALLAD OF MOTT THE HOOPLE (26TH MARCH 1972 , ZURICH)
15 SATURDAY GIGS
16 NOW IS THE TIME
17 BOY

       

DISC2

01 ONCE BITTEN TWICE  SHY
02 JUST ANOTHER NIGHT
03 SOMETHING'S GOIN' ON
04 ROLL AWAY THE STONE
05 UP AND RUNNING
06 FUN
07 BEG A LITTLE LOVE
08 WILD BUNCH
09 GOOD GIRLS
10 APATHY 83
11 WALK ON WATER
12 ALL THE YOUNG DUDES
13 WALKIN' WITH A MOUNTAIN
14 SWEET ANGELINE
15 HONALOOCHIE BOOGIE
16 FUSS ABOUT NOTHIN'
17 GOLDEN OPPOTUNITY
18 STILL I LOVE ROCK AND ROLL
19 OLD RECORDS NEVER DIE

ロックンロールを知ってしまったことで失った時間もあろうが、知らない人が
得られなかった時間を与えられたことで、人生に価値を見いだせたことを感謝したい。

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OUT OF THE BLUE

2015-04-06 00:21:41 | ROCK

掲載写真はエレクトリック・ライト・オーケストラのブルーレイ「OUT OF THE
BLUE - LIVE AT WEMBLEY」。LDやDVDのフォーマットでリリースされていた
定番映像であるが、凝ったつもりの画像処理の評判が悪かったので私は今まで
購入したことがなかった。

今回のブルーレイには、これもDVDでリリースされていた「LIVE - EARLY YEARS」も
ボーナス扱いで収録されている。「EARLY YEARS」には73年のブルーネル大学での
演奏、74年のロックパラスト、76年の「FUSION」と題された「FACE THE MUSIC」
リリース時のツアーが収録され、初期から中期にかけての大所帯のライブバンドとしての
全貌を捉えている。実のところ、このDVDも未購入であった。

日本では缶入りDVDとしてリリースされ、またDVD時代の「LIVE AT WEMBLEY」の
ボーナス映像であった、アルバム「DISCOVERY」全曲のPVも今回のブルーレイには
収録されている。

つまり・・・。

  この2本のDVDを
一挙に見ることができるブルーレイということで、両者を未所持の私は有難く
購入したというわけである。総再生時間205分(笑)というのは、見るには
ちと骨が折れたが便利な時代である。

ま、05年に当ブログで取り上げた、この缶入り
DVDは装丁が可愛らしいので処分はしないけれどね。(笑)

次は81年から83年頃のPVや演奏をまとめた映像集の発掘に期待したい。

INTO THE BLACK . . .



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YOU CAN DO A LOT WITH MORE 100 WOMEN - 39

2015-04-05 00:45:13 | ROCK

カントリーやブルーズを歌う女性歌手は先人にいたであろうが、ロックを歌う女性の最初の
一人であるのがワンダ・ジャクスンであるのは間違いないだろう。美人が迫力のある声で
ロックを歌う、というのは50年代のシーンに於いて衝撃だったのではないだろうか。

ワンダの持ち歌で真っ先に思い浮かぶのが『FUJIYAMA MAMA』である。この
歌を最初に聴いた(いや見たといったほうが正確だろう)のは、クラッシュの
来日公演に同行していたパール・ハーバーの歌唱である。テレビ放送された来日公演の
後半に出てきて同曲を披露するのだが、ロック3年生(笑)くらいの当時の私には
何だか奇異な光景にしか見えなかった。

こんなの放送するくらいなら、もっとクラッシュの曲を流してくれよと当時は思った
ものだが、冷静に考えるとその次の『POLICE ON MY BACK』でもパール・ハーバーは
ステージに残って踊り続けていたので、「流れ」というものを重視すれば『FUJIYAMA
MAMA』はカットできなかったのだろうな、なんて思ったり。(笑)
つまらない物言いである。

それにしても、この曲の歌詞はとんでもないのだが、ワンダが歌うバージョンは日本でも
それなりにヒットしたというか馴染みがある曲として認識されているのだから不思議な
気分ではある。広島や長崎で果たしてヒットしたのだろうか、いや、文字通り「ヒット」
されてはいるのだけど。

元々はカントリー歌手であったのが、エルヴィス・プレスリーの助言を受けたスタッフの
戦略でロック寄りの録音をするようになるというのが、何とも素敵なエピソードである。
今をときめくテイラー・スイフトの転機はどこだったのか、何てことも同時に考える
わけで、ロックの歴史を紐解くのは、私の脳内にロックンロール連鎖を呼び起こすという
意味で面白くてやめられない。

御年77歳のロカビリー・クイーンは、ポール・マッカートニーのトリビュート盤
「ART OF MCCARTNEY」で『RUN DEVIL RUN』を歌い、その健在ぶりを示して
くれた。ジャック・ホワイトと制作した11年の「THE PARTY AIN'T OVER」も
衝撃だった。

掲載写真は『FUJIYAMA MAMA』を収録した62年のアルバム「ROCKIN' WITH
WONDA」。パーティーは終わらない。

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COME ON FELLAS

2015-04-04 08:37:33 | ROCK

掲載写真はジョン・スペンサー・ブルース・エクスプロージョンの3年ぶりの新作
「FREEDOM TOWER」。サブタイトルに「NO WAVE DANCE PARTY 2015」と
あるように、アッパーな曲が多くあっという間に盤を聴き終えてしまう感じがする。
日本盤だと15曲入りで40分ちょっとという尺なのだが、今時のアルバムの中では
短いくらいの尺が却って痛快だ。

「NO WAVE DANCE PARTY」という言葉に惑わされてはいけない。アルバム・
ジャケットにはそう表記されているが、ジャケットを見開くと中には「NEW YORK
DANCE PARTY」「NEW WAVE DANCE PARTY」という言葉もある。
ニューヨーク産の最新型は流行に囚われない普遍のロックンロールでもあると解釈した。

彼らは昔から50年代のロックンロールからブルーズの歴史を踏まえつつ、70年代の
ソウル・ミュージック・ファンの大半が置き去りにしたヒップホップ、或いはパンクの
要素を巧みに反映させて素晴らしい曲を数多く生み出してきた。今回も全く同様で、
殊更ファンクであることを強調するまでもない。

しかしながら、先日とりあげたマイティ・モカンボスもそうだったが、2015年の
合言葉が「ファンク」だったら、それはそれで格好いいはずだ。今回のアルバムの
録音はシャロン・ジョーンズ&ダップ・キングスの盤を輩出し続ける、あのダップ
トーン・レコーズ・ハウス・オブ・ソウルで録音された。最新型のロックを
ヴィンテージ機材で提出するという発想こそがNO WAVEである所以であろう。

JSBXの本盤とモカンボスの盤で、1年を乗り切れそうな気すらしてきた。(笑)
懸念事項があるとすれば、前作からずっとPVのセンスが今一つ(笑)ということか。
3人が演奏しているだけで最高の絵ができるのだから、今度はライブ映像の決定版を
リリースしてほしいものだ。

コメント
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