特に意識していなかったのだが改めて思い起こせば、私の中でのスモール・フェイセスの位置づけというのは
著しく低い。若い頃はストーンズ、フー、キンクスといったバンドの膨大なアルバム群を集めるのに手一杯だった
のは事実。イミディエイトというレーベルの権利の複雑さが生み出した、よくわからないレコードの数々に
翻弄されたために後手にまわったのも事実。それでもヤードバーズはアナログのブートレグや原盤も
探したのだから言い訳はこのあたりにしておくべきだろう。
まあ、正直に書けば。最初に手にしたレコードが、曲が多く収録されているのはいいのだが音質の悪い編集盤で
それに閉口したというのもある。ホワイト・ヴィニールだったのが嬉しかったのだが、その盤は今は手元に無い。
今回のレコード・ストア・デイでは、『ITCYCOO PARK』と『TIN SOLDIER』の2枚の7インチがリリースされた。
レコード・ジャケットの横の写真は、それぞれの7インチに添付されたポスト・カード。実際にこういう「おまけ」を
実用する人はいないだろうが、それでも「おまけ」は嬉しい。(笑)
この2枚はモノラルで、明らかに私が聴いてきたCDとは音の感触が違う。こうなってくると先日発売された
モノとステレオ・バージョンを収録したアルバムのDXエディションが欲しくなってくるから、罪な7インチである。
流石に如何に私がスモール・フェイセスに縁が無かったと言っても、「OGDEN'S NUT GONE FLAKE」くらいは
2回ほど買っているので、件の盤の3枚組を買うか否かは迷うところだが。(笑)