2009年に購入したブツの中から選定する、恒例の「HARRY'S ROCK AND ROLL
VILLAGE認定ロック大賞」(笑)の時期がやってきました。
まずは映像部門。単体のソフトとして発売されたものを対象にしたのだが、
CDボックスやCDと組み合わせで添付されたDVDに素晴らしい物が
多かったことは記しておかねばなるまい。小坂忠やヘンリー・カウのボックス、
キング・クリムズンの40周年仕様の「RED」、ニック・ロウのベスト盤に
収録された映像はどれも貴重で楽しい物であった。
今回の10選の中には、輸入版で昨年リリースされた物の中で国内仕様版が
リリースされるのを意識して待って購入したDVDが幾つか含まれる。
THE ROLLING STONES / GIMMIE SHELTER
KISS / KISSOLOGY (地獄大全)
V.A. / WOODSTOCK 40TH-ANNIVERSARY EDITION
THE WHO / AMAZING JOURNEY
LOU REED / BERLIN
DEEP PURPLE / ARCHIVE COLLECTION
ロッカーズ完全版
GIL SCOTT-HERON / BLACK WAX LIVE IN WASHINGTON,D.C.
JEFF BECK / PERFORMING THIS WEEK
BRYAN FERRY / BETE NOIR TOUR
「ギミー・シェルター」は永遠にカタログに載り続けなければならない、
最重要フィルム。ブックレットの充実ぶりと、「GET YER YA-YA'S OUT!」に
収録のDVDとの合わせ技もあり、今年の1位。キッスとウッドストックは共に
米国では購入店によって特典や収録内容が違うという、購入者を悩ませる仕様
だったが、日本では全てクリア。特にキッスはボリュームと価格のバランスも
申し分無かったが、完全限定版で今は入手が難しいのと本国で発売されてから
かなり時間が経ってからの販売だったのが少々惜しい気がした。
ザ・フーは4枚組仕様の方。たった5分だが、あのリーズ大学の映像を
見ることが出来るのは今のところ日本版だけというのも素晴らしい。
ディープ・パープルは映像がこれでもかと詰め込まれ、その全てが完奏するのが
良い。当たり前のように思えて、そういう映像集は意外と少ないものだ。
貴重なのは先日リリースされたばかりのギル・スコット・ヘロン。
ライナーや解説の類は一切ないが、82年のライブ映像がリリースされるだけで
貴重というもの。曲間の面白い喋りや、途中で挟まれる屋外でのパフォーマンス
には字幕が入る。詩人で皮肉屋の魅力が炸裂するこのDVD、例によって
長くはカタログに残らないだろうから・・・・後はいつもの通り。(笑)
選に入らなかったが、有山じゅんじと上田正樹の「ライブ・アット・道頓堀
くいだおれ・ぼちぼちいこか ザ・ムービー」やフラワー・トラヴェリン・
バンドのDVDも楽しんだ。