HARRY’S ROCK AND ROLL VILLAGE

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THE TIMES

2012-05-29 19:07:30 | 日本のロック・ポップス

掲載写真はジョー山中・ウィズ・フラワー・トラベリン・バンドの「THE TIMES MAY 1971-
APRIL 1974」。1975年10月10日に発売された編集盤で、先日CD化された。

70年代のFTBの活動は73年4月までで、このアルバムはバンド表記とタイトルから推測されるのだが
ジョー山中のソロ・デビュー・アルバムからの曲を1曲収録したために、こういう表記になったのだろう。

FTBのアルバムに興味を持ち始めた頃、このアルバムは一際欲しいと思ったものだ。
それは偏に、ジャケット・デザインが私好みであったからに他ならない。このジャケットを使用した
ブートレグCDもあったように記憶するが、ようやく正規CDでの入手となったわけだ。

収録された曲に、さして目新しいとかレアな曲とかいう物は無い。
『SATORI PT.1』と『SATORI PT.2』は何故順番を変えて並べたのだろうという疑問はあるが。
疑問と言えば、CDの新規ライナーでは『SHADOW OF LOST DAYS』『MAKE UP』はアレンジ違いの
シングル・バージョンとあるが、私の耳ではアルバム収録バージョンと同じように聴こえたのだが。
前者はシングル盤を所持しているので聴き比べたが、やはりアルバム・バージョンと差異は無いように
思えた。

昔は今に比べて情報は少なく、インター・ネットで簡単に調べることもできなかった。
それ故に今なら間違いであったということがすぐにわかることもあるので、昔のLP時代のライナーを
そのまま使われると悲しいことにもなる。今なら『THE TRAIN KEPT A-ROLLIN'』の
オリジナルはヤードバーズでは無いことは大抵のロック・ファンは知っているだろうから。

それはともかく、FTBの歴史を簡潔に知ることが出来る選曲であるし、先に書いた通り
ジャケット・デザインが気に入っているので、私はこの盤を機嫌良く所持することには変わりない。

数年前に72年の日比谷野音録音と称する音源がアンダーグラウンドで出回ったが、いつか70年代の
未発表ライブ音源が日の目を見ることを願って・・・。

コメント (2)
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