HARRY’S ROCK AND ROLL VILLAGE

お気に入り音楽の紹介と戯言

追憶のブートレグ61・ACT35 / TEMPEST

2008-09-30 21:34:17 | ROCK
コロシアムという大掛かりな編成のバンドから、トリオという最小編成での
活動へのシフト・チェンジを考えたジョン・ハイズマンがつくったのが
テンペストである。残された2枚のアルバムの1枚目はギタリストが
アラン・ホールズワース、2枚目はオリー・ハルソールで、日本だけか
どうかわからないが、この2枚の人気の差は二人のギタリストの認知度の差と
比例するような感じで1枚目の方を「名盤」と挙げる向きが多い。

実のところ、ホールズワースのギターは苦手である。テクニックがあるのは
わかるのだが、バンドの音とうまくマッチしているかというと
どうもそうではない感じがするのだ。ニュークリアスだとクリス・スペディング
さんを比較対象にするわけで、そうすると私の嗜好がどうかは一目瞭然だし
U.K.やブラッフォード、ソフト・マシーンの「収束」と、どうも私が
苦手なバンドにたまたまいただけで、バンド自体を好んでいないから
ホールズワースを熱心に聴く対象としてこなかったのかもしれないが
ここまで偶然が重なるとそれは必然である。(笑)

テンペストの2枚のアルバムは全く趣が違う。1枚目がハイズマンの思惑を
超えて4人編成であったこともあるが、4人目のメンバーのポール・
ウイリアムスはボーカリストなので、トリオになった2枚目(抜けたのは
ポールとホールズワース、加わったのはオリー)の風通しの良さは
明らかにギタリストとハイズマンの相性と、楽曲自体の出来の良さに関係する。
2枚目のほうがわかりやすいロックと言えばそれまでなのだが。(笑)

そうはいいつつも、掲載写真のブートレグを聴いた時は驚かされた。
ホールズワースとオリーが同時在籍したほんの短期間に、BBCに残した
ライブを収録しているのだが、どちらも弾きまくりでギター・フリークには
堪えられないだろう。収録曲は当然1枚目の曲ばかりでオリーがどう
絡むかが聴き所なのだが、バッキングにリードに的確にバンドをサポート
していて、よくぞこの時期にBBCに演奏を残しておいてくれたというものだ。
少し前にこの音源はオフィシャル化されたので、今では普通に聴くことが出来る。

このブートレグは神戸は三宮の駅ビルに入っていたレコード屋が
極東レコード(笑)のブースをつくっていた時に購入した。以前勤めていた
会社がそのビルの一室を講習会によく使っていたので、そこに行くついでに
立ち寄ってはCDをチェックしたものだ。転職した後、阪神淡路大震災で
そのビルが無残に崩壊しているのをテレビで見た時、当時の事と何故か
このCDのことが頭に浮かんで仕方が無かったのを思い出した・・・。
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追憶のブートレグ61・ACT34 / TEXAS INTERNATIONAL POP FES

2008-09-29 21:00:27 | ROCK
1969年8月30日から9月1日の3日間、つまりはウッドストックの
たった2週間後にテキサス州ルイスヴィルで開かれたのが、テキサス・
インターナショナル・ポップ・フェスティバルである。
最初にこのフェスの名前を知ったのは、レッド・ツェッペリンのブートレグを
入手したことによる。「Don't Mess with Texas」と題されたそのブートレグは
良好な音質でブルージーな若きツェッペリンのステージを1時間ほど収録して
いて、私のお気に入りの音源となった。

他にどんな出演者がいたのかは、ドキュメンタリーとしてこのフェスの
模様を捉えたビデオ「GOT NO SHOES,GOT NO BLUES」で知ることとなる。
ツェッペリン目当てで購入したブートレグ・ビデオだったのだが、
絵と音声がシンクロしてなかったり、演奏シーンが少なかったりで
単なるツェッペリン目当ての人はがっかりしたかもしれないが、私には
収穫があった。動くトニー・ジョー・ホワイトを初めて見たのが
何を隠そうこのビデオなのである。1枚のアルバムすら持っていなかった
私は、それからアルバムを集め始めたのだから、どこにきっかけが
あるかわからないものだ。

掲載写真はフェスに出た数々のアーティストの演奏をコンプリートではないが
収録した3枚組ボックスでパンフレットのレプリカがついている。
千葉の某店(以前もブログに書きましたね)でのブートレグ投売りの際に
2000円くらいで買った記憶がある。
渋いアーティストを収録していて先のトニー・ジョー・ホワイトの演奏も
5曲収録してある。他にはインクレディブル・ストリング・バンドや
デラニー&ボニー、サム&デイブといったなかなかブートレグを聴く機会の
無かったバンドも収録してあって、実に楽しいブートレグである。
できればもう少しグランドファンク・レイルロードを聴きたかった。(笑)

このテキサス・インターナショナル・ポップ・フェスティバルはツェッペリン
以外にも単体でCD化されたアーティストが幾つかあって、私はジョニー・
ウィンター、ジャニス・ジョプリン、ロータリー・コネクション、
スライ&ザ・ファミリー・ストーンのCDを購入した。勿論これらの
アーティストは3枚組ボックスには収録されていないので、ボックスを
買う意味もアーティスト単体で買う意味もあったというわけである。

こういったフェスティバルの常であるが、プログラムに名前があるのに
映像でも音でも演奏の確認が出来ないバンドがある。
NAZZの演奏が残っていたら・・・と思うのは私だけではあるまい。
ウッドストックやオルタモント、ワイト島の影に隠れて余り語られることの
ないフェスティバルだが、多彩なバンドが出演したことと併せて
記憶にとどめて置きたいと思う。


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追憶のブートレグ61・ACT33 / THE DOORS

2008-09-28 20:25:17 | ROCK
ドアーズというのは、私にとって最も重要なバンドの一つである。
よく誰それのレコードを聴いて、ギターを買ったとかバンドを組もうと
思ったとかいう話を読んだり聴いたりするが、私にとってドアーズとは
まさにそんなグループであった。
オルガンを弾こうとか、歌いたいとか思ったのではない。
詩を書こうと思ったのだ。(笑)
今となっては自分でも馬鹿馬鹿しく思えるのだが、事実である。

16歳の時に初めて朝のFMで「水晶の舟」を聴いて、「これから
学校へ行くのが正しいのか?」という疑問に苛まれて以来、気になって
何枚かのレコードを買っては念入りに聴く夜の繰り返しであった。
ひっかかる単語や歌詞を膨らませて、別の詩が書けないかとか、
曲だけ集中して聴いて、自分が作った日本語の歌詞がどう乗るかとか
夜な夜な無駄な時間を過ごしていたのである。
流石に高校3年にもなると、我に返って勉強も少しはしたのだが
高校時代の成績が惨めなものだったのは仕方あるまい。(笑)

掲載写真はCD創成期である88年にリリースされたTSPのブートレグ。
後に無くなるのだが、この時期のTSPのCDには内側の円周に
「MADE IN W.GERMANY」と型押しがあった。
オフィシャル・ライブ盤「アブソルートリー・ライブ」は正直なところ
とっつきにくかった。録音時期がバラバラであること、ヒット曲が少なく
初めて聴く曲が多かったこともあったが、何よりもコンサートの流れに
忠実なライブ盤を聴きたいと思ったのが当時の私の気分であった。
それを叶えてくれたのが掲載写真のCD。68年と言う時期も良かったし
音質もそれなりのサウンドボードだし、入手した当時は何度も聴いたものだ。

2000年以降、ドアーズはブライト・ミッドナイトというレーベルを作り
過去のライブ音源をリリースし続けている。今年も「LIVE IN PITTSBURGH
1970」というブツが出た。今のところ私の手元には7枚のライブ盤があるが
そのどれもが69年から70年のものである。これらは「アブソルートリー・
ライブ」作成を前提として録音していたものがほとんどだと思うのだが、
何故に68年の演奏はリリースされないのか?。
ドキュメントとしては面白いが、ジム・モリスン次第で不出来なステージも
あった後期の音源を先にあるだけリリースしておいて、皆が初期の音源を
渇望した時にリリースするという、商売上の戦略で無いことだけを
願うと同時に、初期音源のリリースを期待する次第である。
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電撃罰符

2008-09-27 19:05:18 | ROCK
ラモーンズのDVD「RAMONES RAW」と「END OF THE CENTURY」は発売されて
すぐに購入したのだが、「IT'S ALIVE 1974-1996」は購入しなかった。
何故かというと、先の2枚は2年後くらいに廉価で再発されたので、
今度のヤツもそのうち廉価ででるだろうという浅はかな考えによってである。
前2者と「IT'S ALIVE」は販売会社が違うので、そううまく事は運ばない
のであるが。(笑)

2枚組でそれなりの値段がするこのDVD、これまでのものと違って
演奏がしこたま詰め込まれているのだな、くらいに思って「そのうち買うさ」
と暢気に構えていたのだが、中古で美品を見つけて入手した次第。
DVDを見終えて思ったのは「もっと早く見るべきだった」である。

最古の映像は74年のCBGBでのもの。「ラモーンズの激情」もリリース
されていない時代の映像が残っていること自体驚きであり、クオリティの
低さは何の障害にもならない価値を感じる。このDVDにはアマチュア・
レベルの記録映像もかなりあるが、それでも「よくぞ撮っていたもんだ」という
思いを強く感じる人のほうが多いだろう。

メニュー画面でも別枠でコーナーが設けられているが、映像として内容も
価値も別格なのが77年12月31日レインボー・シアターでの映像だ。
名ライブ盤のタイトルでもある、あの「IT'S ALIVE」の映像が見られるのだ。
熱心に気に留めてなかったので、よく調べもしなかったのだが
この事実を承知していれば、発売当初に入手したのは言うまでもない、と
言い訳を・・・。(笑)

この日の映像が全て収録されているわけではないが、それでも14曲収録
されている。トリートメントはされているだろうが、元もとの映像と音声を
しっかり記録していたために、実に見ごたえのあるライブである。
実は私がアルバム「IT'S ALIVE」を最初に買ったのは90年に日本盤で
初CD化された時である。20曲で37分弱というスピード感に圧倒されつつも
何で8曲少ないの、とがっかりしたのも事実。
現行CDは28曲入りなので未所持の方も安心して購入できるはず。

82年のUSフェスティバルの映像も面白い。マイクが不調で何度もスタッフが
取替えにくるのをクールに対応するジョーイ、1曲終わってメドレーでイントロを
ドラマーが叩き始めているのに、スタッフにベースを持たせ革ジャンを脱いで
再びベースを持つまで皆を待たせるディー・ディー、もちろん全て
ダウン・ピッキングでキメるジョニーの立ち姿も含めて絵的に面白いバンドで
あったことを改めて思い知る。

ラモーンズの熱心なファンではないのだが、ラモーンズなら許せること或いは
ラモーンズから学んだことは幾つかある。
マーシャルの音は好みでないのだが、ジョニーが使うなら文句はない。
100段積み重ねたっていいくらいだ。
「パンクの時代になって髪を切った」ことで時代の変化を感じたふうな話を
事あるごとに書く日本のミュージシャン(笑)がいるけれど、ラモーンズは
昔から髪が長かったぜ。そのことでラモーンズを貶めたヤツがいたか?。
少なくとも私は知らない。
私に言わせると、ビーチ・ボーイズが好きならラモーンズを聴かない道理は
無いということになるのだけど、ブライアン信者はそうでもないらしい。
世の中の幾つかの事象は、間違っているのだ・・・。

より激しくより早く、どちらかというと昔ながらのスタイルと
いってもいいロックを演奏したラモーンズは、その演奏スタイルゆえに
全く古びない。フロントの3人はもうこの世にいないことを思うと
それだけが残念だ。さあ、もう一度いや何度でもこのDVDを見よう・・・。







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BABY COME HOME / KEVIN AYERS

2008-09-25 21:12:57 | THIS SONG
初夏の頃か、ケヴィン・エアーズの4枚組「Songs For Insane Times 」が
発売されるというアナウンスがあったのだがいつの間にか発売延期になり
8月頃、再び発売アナウンスがあったので早々にamazonで予約した。
そう、8月には予約が出来たのだ。
ところが、タワーやHMVには入荷した今になってもamazonにはまだ
入荷していない。それどころか「予約可能になったらメールを送る」
という状態である。
この4枚組はベスト盤の体裁をとっているが「Live at the Queen
Elizabeth Hall 1973」というお宝音源を収録しているのでスルー厳禁なのだ。
もうしばらく根競べをしてもいいが、そろそろ我慢も限界である。(笑)

掲載写真は、ジャケットの表裏のどこにもアーティスト名も曲名も
記されていないが、先日限定1000枚でリリースされたケヴィン・エアーズの
7インチ。両面とも昨年の傑作アルバム「THE UNFAIRGROUND」からの
曲で、何を今更のシングルではある。
しかしながら、なんとなく和むジャケ写はいい感じだし収録曲がいい。
A面は「BABY COME HOME」、B面ならぬAA面は「WALK ON WATER」。
くしくもアルバム収録曲中、私の最も好きな2曲がシングルとなったわけだ。
賢明な方はお気づきだろうが、2曲ともブリジット・セント・ジョンの
参加曲である。本当によくこの2曲を選んでくれたという思いが
この7インチへの愛情を深いものにする。

アルバムの流れで聴くのも楽しいが、独立した1曲として対峙するのも
また楽しい。紅茶を飲みながら秋の夜長を楽しみたいものだ。
と、これで締めくくれば、それなりに格好がつくのだが、まだ蒸し暑い夜も
あるだろうし、はやく4枚組が欲しいという欲望も渦巻いている。
現実はちっとも美しくなく、かくも見苦しいものだ。(笑)
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追憶のブートレグ61.ACT32 / GENESIS

2008-09-24 21:13:01 | ROCK
ブートレグにもブランド人気というのはあって、昔なら「T.M.O.Q.」や
「T.S.P.」というと、何となく「買ってみようかな」という気にさせる
レーベルの筆頭だったと思う。
今では日本がブートレグ生産国であるのを承知しているのであるが、
そう考えるとE.Cで有名なあの名前やツェッペリンのそれは、もっともらしく
英語表記のレーベルだけど、何に由来しているのだろう。
意外と人名だったら大笑いなのだけど。

CD時代になってプログレのブートレグの一時代を築いたレーベルに
「HIGHLAND」がある。取り扱ったバンドは多岐に及ぶし、ジャケットも
綺麗な写真やバンドのオリジナル・アルバムを彷彿させるデザインで
人気は高かった。しかしながら次々に新しいレーベルが出来て、いつもながら
後発の方が音が良いだの、収録時間が長いだので今では過去の遺物と
なってしまったように感じる。
「AYANAMI」だの「SIRENE」だのというレーベルのネーミングは何となく
プログレさんに相応しく笑ってしまった。そのうち「Clarice」という名前の
レーベルが出来ると踏んでいるが、如何だろう?(笑)

掲載写真はジェネシスの「眩惑のブロードウェイ」のデモを集めた2枚組の
ブートレグ。2枚組というヘビー級の量であるのに加え難解なオリジナル・
アルバムを楽しんだ人向けであるのは言うまでもない。
当たり前だが、オフィシャル盤の出来には遠く及ばないものの、バンドで
演奏しているバージョンをアルバムと同じ曲順で(曲によっては数テイク)
並べているので聴きやすい。もっともテイクを続けられても、私のような
凡庸な聴き手には、どこが違うのかなかなか気がつかなかったりするのだが。(笑)
この時期のライブが聴きたくて余り音の良くないブツを何枚も買ったことが
あるが、このデモ集が出たのとそれほど変わりない時期に(どっちが先かは
忘れた)オフィシャル4枚組「GENESIS ARCHIVE1967-75」がリリースされ、
CD2枚に亘って「眩惑のブロードウェイ」のライブを聴くことが出来た時は
嬉しかったものだ。

もうすぐジェネシスの70年から75年までのアルバムをSACDとDVDで
収録したボックスが出る。映像も多く収録されるようだが、数々の不気味な
写真で見る事が出来た「眩惑のブロードウェイ」の映像が少しでも
多く収録されているといいのだけど・・・。
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GO RIDE THE MUSIC & WEST POLE

2008-09-23 18:21:05 | ROCK
ジェファースン・エアプレインの映像は実に多い。それは彼らがライブでの
演奏能力が高かったというのと、発言や立ち位置が時代を象徴するに相応しい
バンドであったため、様々な演奏の場があったということを意味する。
しかしながら正味な話、フロントにグレイス・スリックがいなければ
これほど映像が残されたか、あるいは今になって発掘されて商品化されたか
と言われれば、答えは自然と見えてくる。

掲載写真は2枚のDVDを収録しているのだが、目玉は1枚目の「GO RIDE
MUSIC」だろう。69年に放送用に製作されたもので「ヴォランティアーズ」の
曲を中心に7曲のスタジオ・ライブを披露するエアプレインと、4曲の
野外ライブを収録したクイックシルヴァー・メッセンジャーズ・サービスの
演奏を見る事が出来る。両者の映像が代わる代わる出てくる編集意図が
よくわからないが、QMSのここまでまとまった映像を見る事ができる物は
今のところ他にないので有難い限り。

エアプレインはドラマーがスペンサー・ドライデンからジョーイ・
コヴェントンに変わった直後のライブ。ホット・ツナでヨーマ・コウコネンと
ジャック・キャサディーとプレイしていたためか、全く自然にバンドに
とけこんでいる。グレイス・スリックのような目立つ存在ではないものの
バンドのフロントを担うもう一人、マーティ・バリンはスリックと
ボーカルを分け合う時はいい感じだが、絵的にどうも地味である。
何気にうつむき加減だし。観客を煽ったり盛り上げたりするキャラクターでは
なく、純粋にポップスとしての音楽に向かい合うタイプなのだろう。
画面の分割処理が如何にも当時をしのばせる。

私は野外での演奏シーンが好きなので、ここに写っているQMSの映像は
お気に入りである。観客との間にしきりもなく、前の客は座り後ろの客は踊り
秩序を見だす者もなく平和な午後のひと時、そんな感じのライブだ。
ディノ・ヴァレンテの歌唱もいいし、ゲイリー・ダンカンとジョン・チポリナの
コンビネーションも聴きどころだろう。

「WEST PAUL」のほうはエース・オブ・カップス、サンズ・オブ・チャンプリン
といった渋いところの映像を楽しめるのだが、デッドやスティーブ・ミラー・
バンドはコラージュのようなシーンが多く被り、演奏を集中して映している
ものではない。ここでのエアプレインは「GREASY HEAT」を収録していて
プロモと捉えれば、それなりに楽しく見る事が出来る。
このDVDも今のところ日本盤の発売はないようだ。

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朝まで待てない・・・

2008-09-21 21:39:48 | DAY BY DAY
最近はなんだか日本盤のDVDが出るのが遅い気がする。
日本先行発売なんてのは、一部の特異なジャンル(全く興味なし)に
まかせておけばいいので、そこまでは求めないがせめて日米欧同時発売
くらいに持っていけないのかなあ。

今までビデオにもDVDにもなっていなかった「フィルモア最後の日」が
遂にDVD化される。未見の映像なので購入を考えたのだがドキュメンタリーの
部分が多ければ「字幕」が無いと辛いかもしれない。しかしながら
見たいという気持ちが勝り、リージョン1の危険も顧みず(笑)オーダー
してしまった。これを買うのならザ・フーの「キルバーン1977」を
日本盤が出るまで待っているのは整合性が無い。じゃあ、未だに日本盤の
発売アナウンスのないストーンズの「シャイン・ア・ライト」は・・・と
次々に悲しい数珠繋がりが出来てしまい、それらもオーダーすることになった。
とはいうものの、どれも楽しみなので今から到着が待ち遠しい。

掲載写真は「FILLMORE:THE LAST DAYS」のCD。
フィルモア・イースト最後の1週間のいわゆる「THE CLOSING WEEK」に
出演したバンドの演奏を抜粋してあるのだが、映画にもレコードにも収録
されていないのが残念なバンドがある。C.C.R.は勿論そうなのだが
フレイミン・グルーヴィーズも実はこの最後の1週間の間にライブを
行っている。両者が収録されていれば、少々間延びしたこのアルバムも
少しは締まった印象を与えたのにと思うのだが。

収録されたバンドの名前をしばらく眺めていると、ジェファースン・
エアプレインの名前が無いことに気付く。
巨大化したロック・コンサートの在り方に幻滅し疲弊したが故に、ビル・
グラハムはフィルモアの閉鎖を決意した。モンタレーにウッドストック、
果てはオルタモントにまで関わったとなると、いい場面ばかりではなかった
ことは想像に難しくない。
かつては東西のフィルモアで録音したライブ盤をリリースし、ビルと同じく
先に挙げた3つのロック・コンサートの全てに参加したエアプレインの
不在というのは、なんとなく寂しいものだ。
ちなみに彼らが最後にフィルモア・イーストに出演したのは70年9月15日
であった。




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DAN BAIRD & HOMEMADE SIN

2008-09-20 20:22:33 | ROCK
高校生になるかならないかのうちに洋楽を聴き出したのはいいものの、
いきなりビートルズとストーンズというどの時代にどの世代が聴いても
インパクトのある両者が振り出しであったために16歳にして早くも
同時代の物を買うよりも、過去盤を探すということに熱心になったのが、
今に至る収集癖の根幹となったのは間違いない。

それでは80年代にリアル・タイムの音楽を聴かなかったのかというと
そんなことはない。当時デビューした人の中には00年代も最終コーナーを
曲がりつつある今年になっても、未だに新譜をチェックさせる気になる人は
いるのだ。

「それで、ジョージア・サテライツを持ち出して80年代のリアル・タイム・
ミュージックとでも言うの?」と笑われるのは目に見えているのだが、
あのなんだか無理やり作られたような音が多かった時代に、豪快な音で
「昔ながらのロック」の守護神を演じたのは彼らくらいではなかったか。
少なくとも私にはそう思えたものだ。

掲載写真はダン・ベアード&ホームメイド・シンが自身の名を冠した
アルバムで今年の新譜(笑)である。2005年にはライブ盤を自主制作の
ような形で出していたが、待望のスタジオ録音盤。
メンバーがダブっているTHE YAYHOOSは小休止というところだろうか。

ライブ盤はジョージア・サテライツ時代の曲やカバー曲といった耳馴染みの
ある曲が盛り上がりに一役買っていたのだが、全て新曲の今作は一聴すると
地味である。バリエーションであと5枚くらいアルバムをつくれて、
そのどれもが見分けがつかないのでは、というくらい地味に感じる人も
いるかもしれない。しかしながら、昔からファンがよく知るダン・ベアードの
血と汗をそこかしこに感じることが出来るアルバムである。
私が気に入らないわけが無い。ダン以外のメンバーがボーカルをとる曲は
少々甘い感じがするが、それ以外は全てO.K.。

新しい発見とか流れとかには関係ないところで、鳴り続ける音にも
ロックの真実というものはあるのだ・・・・。
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追憶のブートレグ61・ACT31/ DAVID BOWIE

2008-09-18 21:17:28 | ROCK
ボウイ様のブートレグで何か1枚と言われれば、掲載写真のブツを
思い浮かべる方は多いと思う。ボウイが自身のHPでこともあろうかファンに
「歴代ブートレグNO.1」を投票させた結果、堂々第4位にランクされた
有名盤であり、内容も人気に違わず素晴らしかったであろう一夜を収録している。
もっともアナログ盤のD面はテレビ番組「シェール・ショー」に出演した
際のものであるが、76年3月23日のナッソー・コロシアムの演奏が
いかに素晴らしかったかはこれを聴けば一発でわかる。

そもそも、76年のツアーは映像も音もまとまった形での発売が無いのだ。
これがこのブートレグの人気を高めている一因であるのは間違いない。
ブートレグの元になったのは当時FM放送されたものであるので、音質も
それなりに良い。
リハーサル映像はさておき、このツアーの幾つかの音を聴く限りでは、
うまくまとまり過ぎたきらいのあるアルバム『STATION TO STATION』収録曲が、
躍動感溢れるアレンジで演奏されていることに驚く。
このブートレグのオープニング曲である「STATION TO STATION」を聴いて
それ以降私が編む「ボウイ・ベスト」のオープニングは必ず同曲にするように
なったくらいなので、その衝撃はわかっていただけようか。

この日の演奏曲のうち「WORD ON A WING」と「STAY」は91年にライコが
『STATION TO STATION』をCD化した際にボーナス・トラックとして
収録された。もちろん私が今まで聴いた同日の3種のブートレグのどれよりも
音質は良かった。
ボウイの有名なブートレグの一つだった72年のサンタモニカは何度か
オフィシャル扱いでリリースされているので、そろそろ「THE THIN WHITE
DUKE」に登場願ってもいいころでは、と思うのは私だけではあるまい。


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LIVE AT FILLMORE EAST / NEW YORK DOLLS

2008-09-16 22:29:47 | ROCK
ここにもまた現在進行形のロックンロール。
掲載写真はニューヨーク・ドールズが2007年12月28日と29日に
フィルモア・イーストで行った演奏からのベスト選曲のライブ盤。
れっきとした新譜である。

驚くべきはその値段である。なんでこんなに安いのか?(笑)
安手の安易なブートまがいのブツではなく、しっかりとミックスされた
ライブでしかも大手メーカーからの発売である。
いつまでもピンクのルージュを強調するようなジャケットはどうかと
思う人もいるだろうが、私はこのジャケットを気に入っている。
アーティストのパブリック・イメージを裏切らないピンク色のロゴと
躍動感溢れる写真の組み合わせは、見事に生き物としてのロック・バンドを
表現している。

いまどきのCDにしては10曲で45分というのも潔い。
たたみかけるように過去の代表曲を演奏し、2006年の復活作からも
2曲収録と選曲のバランスもいい。最後に「LONELY PLANET BOY」で
切なく終わるのもグッとくる。多分実際のライブではこの曲で終わりでは
ないだろうけど。(笑)

2004年にモリッシーの肝いりでスタートした復活劇だったが
バンドが今も続いていることを知って嬉しい限り。もちろんスタジオ録音の
新作を期待するのだが、今はこのライブ盤だ。
言葉本来の意味で手垢の付かない、そしてもっと言うなら無駄な装飾や
贅肉のないライブをこの歳で見せ付けるデヴィッド・ヨハンセン達に
改めて脱帽。貴方の財布に1000円あるなら、是非購入していただきたい。
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追憶のブートレグ61・ACT30 / ROXY MUSIC

2008-09-15 10:02:57 | ROCK
ロキシー・ミュージックの魔法というのは、不思議なもので
私にとってはアルバムでいうと「サイレン」まで、ライブでいうと76年までで
そこまでは得体の知れない音の魅力に取り付かれているのだが
そこから先はさっぱりなのである。憑き物が落ちたとはこのことか。(笑)
もちろん以降のアルバムや近年の再結成映像なんかも嫌いではないが、
先の年代までのものに比べるとその魅力は全然低いものだ。

オフィシャル・ライブ盤「VIVA!」は、当時の制約で1枚ものしか出せなかった
というのもあるだろうが、そこに異なった年代の演奏を幾つも押し込んだ
ことで何だか落ち着かない中途半端な印象を残すのが残念である。
今年も残るところあと3ヶ月なのだが、恒例の「ロック大賞いけない部門」の
ノミネートに相応しい74年の音源がロキシーのブートレグとして発売された。
「VIVA!」にも一部使用された由緒正しいライブであったが、それでも
76年のサイレン・ツアーの構成や演奏のほうが私には魅力的であった。

掲載写真は昔から有名なアナログ・ブートレグ。タイトルの由来は
知らないのだが、フェリーさんの不思議な踊り方が「おかしなひよこ」の
ように見えたからか?。(笑)
1977年に豪華ゲイトフォールド、コーティング仕様でリリースされた
このブートレグはオフィシャルDVD「THE THRILL OF IT ALL」にも
5曲収録されたストックホルムでの演奏を優秀なライン録音でコンサートの
全貌を捉えている。ブートレグには「76.1.27」の日付があるが
オフィシャルDVDでは映像に入る前の曲のクレジットで「76.1.23」と
表記されているので、これはオフィシャルを信じようと思ってブックレットを
見るとそこには「76.3.12」とある。(笑)76年3月はアメリカ・ツアー中
なのでこれは明らかな間違いと言うことで「76.1.23」で手を打ちたい。

基本的に「サイレン」というアルバムが大好きなので、そこに収録された
曲が多いこと、オープニングに「SENTIMENTAL FOOL」を持ってくるセンス、
フィル・マンザネラの見せ場が中盤にあること、
後半の「RE-MAKE RE-MODEL~DO THE STRAND~EDITION OF YOU」という
メドレーでの演奏が勿体無いくらいの怒涛の流れから「A HARD RAIN'S
A-GONNA FALL」へなだれ込んで大団円を迎えること、これらの流れが
楽曲毎の出来もさることながら、コンサートの流れとしてよく出来ているのが
サイレン・ツアーだと思う。
アマリカ・ツアーでは76年3月6日ボストンでの演奏をFMで放送した
ものがお勧めである。音がいいのは勿論だが、「LOVE IS THE DRUG」に入る前の
靴音とかの効果音のミックスが異様に大きく気持ちいいので。(笑)
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CCS Ⅱ / CCS

2008-09-07 19:14:35 | ROCK
来週にはレッド・ツェッペリンの賛否両論の紙ジャケが発売される。
恥ずかしながら、金の無駄使いであるのを百も承知の上で予約してある。
1STだけでもよかったのだが、以前も書いた通り私が所持するLPは
全て日本盤の適当なヤツであるのと、かなり聴きこんでダメージもあるので
まあいいかと思っている。「永遠の詩」のリマスターも聴いていないことだし、
と無理やり自分を納得させている。

掲載写真はアレクシス・コーナーが70年に結成したビッグ・バンド・スタイルで
ジャズ・ロックを演奏するCCSの2枚目で72年の作品。
このアルバムには参加メンバーの詳しいクレジットがないのだが、
バック・カバーに使われている演奏している写真では少なくとも13人は
確認できる。ちなみに73年リリースの3枚目は詳細なメンバー・クレジットが
あってそこでは15人がクレジットされている。

大掛かりなバンドを維持するのは大変だったと思うのだが、ここで聴くことが
できるサウンドはユニークだ。英国ブルーズに根ざしながらもホーンを
取り入れ、ロックの有名曲をアレンジしたものと自作曲を絶妙のバランスで
配することで、結果的に後の私のようなリスナーの興味を惹くことに
なるのだから。

レッド・ツェッペリンのファンにも見逃せないアルバムとも言える。
「BLACK DOG」「WHOLE LOTTA LOVE」という有名曲のカバーが収録されている
からである。面白いのは「WHOLE LOTTA LOVE」は「WHOLE LOTTA ROCK'N'ROLL」
というメドレーとなっていてそこには「SCHOOL DAYS」「LUCILLE」「LONG
TALL SALLY」といった曲がメドレーで演奏される。
ツェッペリンのブートレグ・ファンにはインクルされていると言ったほうが
通りがいいか?(笑)
ツェッペリンのライブでのハイライトであるロック・メドレーのアイディアを
師匠がビッグ・バンドにアレンジし直して先にレコードにしてしまった
わけだが、まあ自身も身に覚えがあることなので文句は無いだろう。(笑)
この「WHOLE LOTTA ROCK'N'ROLL」は英国チャートの13位になるスマッシュ・
ヒットとなりテレビ番組「TOP OF THE POPS」のテーマとしても使われた。

ビッグ・バンドの維持が大変だったせいか、CCS継続中にクリムズン組と
スネイプを結成したりと多忙だったコーナーではあったが結局CCSとして
残したアルバムは3枚のみである。
他のアルバムにはストーンズやキンクスのカバーを収録してあるので
興味のある方は探していただきたい。

コメント (2)
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THE SECOND CHANCE / SONIC'S RENDEZVOUS BAND

2008-09-06 19:01:27 | ROCK
2006年にリリースされた6枚組ボックスが、心あるロック・ファンを
興奮の坩堝に叩き込んだことが記憶に新しいソニックス・ランデヴー・バンド。
そのボックスに未収録の新たなライヴ音源が登場した。
掲載写真の「THE SECOND CHANCE」がそれで、77年2月22日の演奏を
CD2枚というボリュームで収録している。
おそらくコンサートの完全版ということなのだろうが、先のボックスに
収録されなかったのが不思議なくらいの素晴らしい内容である。
同ボックスには77年の演奏と明記されたライブが収録されていないので
ボックス作成後にテープが見つかったのかもしれないが、いずれにせよ
怒涛のロックンロールに再び触れることが出来るのだ。
嬉しくないわけがない。

綺麗に整理された音はここにはない。ライブ・ハウスで聴くことができる
荒々しい音が、そこで耳にすることが出来たのとほぼ同等の迫力で
スピーカーから飛び出してくるのだ。
決して「音が悪い」と言わないで欲しい。
「音がいい」というのが何を指しているのかはともかく、
音が綺麗に整えられてはいるが、耳障りな音楽は山のようにあるのだから。

それにしても。
このバンド・ロゴをあしらったTシャツあれば、欲しいなあ。(笑)
コメント (9)
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追憶のブートレグ61・ACT29 / GANG WAR

2008-09-03 21:18:05 | ROCK
いや~、知りませんでした。
大麻って、所持・譲り受け・譲り渡し・栽培は禁止されていても
「使用」については罰則規定はないのですね。
たまたまそこにあった1本を吸ったり、誰かから廻ってきたのを一服したり
するのはお咎めなしということ?。2本あれば1本吸っていても
残りの1本が「所持」になるからダメってことなのか?。
なんだか間が抜けている法律だな。

人の行動は意識しなくても、生活に必要な物を調達できる範囲で行動する
ものだ。必要な物とは「金」であったり、その「金」を得るための
「仕事」だったり、もっと原始的に考えれば水や食料ということになる。
もちろん、「情報」「人脈」なんてのもその中に入るだろう。
人によって必要な物の種類が違うのは言うまでもない。

ある時期のジョニー・サンダースに必要な「物」をもたらすのが、
ピーター・ペレットだったかもというのは、真偽はともかく今となっては
なんとなく信憑性がある。では「人」ではなく「土地」「地域」だったらと
考えたら・・・。
ギャング・ウォーの活動の場がそれほど広くなかったのは、ジョニーが
必要な「物」の入手に難儀するのを避けたため、というのを何かで見たことが
きっとそれも真実なんだろう。

ギャング・ウォーは79年から80年にかけてのほんの一時期、ジョニー・
サンダースとウェイン・クレイマーが組んでいたバンドで、活動中には
アルバムを発表しておらず、90年代に入ってライブ盤が出ただけである。
(他のアルバムが正規盤なのかどうかはよくわかりません。)
残されたライブ盤はどちらかというと、ジョニー色が強いように感じられるが
MC5時代の曲やナンシー・シナトラの当たり曲をカバーしたりと
バラエティに富んだ楽しい内容であった。
不幸なのは二人の当時の立ち位置で、自由奔放なジョニーと刑務所から
出てきて更生したウェインでは音楽に取り組む姿勢が相容れなかった。
もしウェインがもっと弱い人間なら、このバンドは長続きしたかもしれないが
私としては、ウェインを支持するしかない。

そんなこんなを差し引いても、夢のあるバンドだったのは間違いないだろう。
短いバンドの活動を補完するのが掲載写真のブートレグ。
多分、他に音源があってもどれも同じような演奏だとは思うのだが
それでも、短命に終わったバンドのライブを聴くことが出来るのは嬉しい。
立ち姿の格好いい二人だけに、どこかに映像でもないかなと思っているのは
私だけではあるまい。




コメント (4)
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