HARRY’S ROCK AND ROLL VILLAGE

お気に入り音楽の紹介と戯言

年の瀬2015

2015-12-31 13:30:37 | DAY BY DAY

仕事は基本的にカレンダー通りなので今日から休みである。

掲載写真はあと数時間で年も変わろうという時に届いた、本年最後の買い物。
ブルース・スプリングスティーンが78年に行ったコンサートの中でラジオ放送
された5回の演奏を収録した15枚組CD。

ここ数年、こういったブロードキャスト物が「灰色盤」として多種出回っていて
ここらの音源は昔からブートレグの定番であった。CDRコピーで所持している物や
9月19日のキャピトル・シアターのように映像で所持している物もあるのだが、
15枚で5960円で入手できるのなら「買い」だろう。FMで放送されたものを
ソースにしているので時折薄っすらとノイズがのる日もあるが、この熱気と低価格を
考慮すれば何の問題もありません。(笑)

振り返ればこの2か月間はディランとスプリングスティーンのコンサートの会場撮影
或いはプロ・ショットの映像を落としてはDVDに焼いて見る日々であった。
ディランの組み物で盛り上がり、クリスマスを見据えたボスの組み物を聴く前の
前哨戦の意味合いで更に盛り上がり、というわけで。

ボスのコンサートは長尺なので画質を考慮して1回のコンサートを2枚のDVDに
分ける必要があるものもあったが、それにしても2か月で100枚強のDVDを作成
するという熱中ぶりであった。

コアなファンの方々には及ばないが、それでもディランのゴスペル・ツアー時の
プロ・ショット(80年4月20日)や、ボスの80年11月24日のプロ・ショット、
ボックスに収録された映像とは全く違う80年9月のリバー・ツアーのリハーサルを
初めて見て興奮する夜の繰り返しでもあった。ついでと書けば失礼ながら、J. ガイルズ
バンドの72年11月HOLY CROSSの映像も感動したものだ。

で、今は先に書いたボスのライブ盤を順に聞きながら、ハードディスクに録りためた
テレビ番組のCMカットをしながらブルーレイに焼く作業をダラダラと行っている。
もちろん、飲酒中である。(笑)あ~、眠い。完全にぐでってきた。(笑)

今年も終わる。良いお年をお迎えください。

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2015年総括 その4

2015-12-26 00:05:12 | ROCK




総括その4は発掘物。今年も箱物が多くを占めたのだが、品数的にはそれほどのブツは
揃わなかった年であった。それでも超ド級のブツがあったのも事実。

01 BOB DYLAN / 1965 - 1966 THE CUTTING EDGE COLLECTOR'S EDITION (18CD)
02 GRATEFUL DEAD / 30 TRIPS AROUND THE SUN (80CD)
03 BRUCE SPRINGSTEEN / THE TIES THAT BIND : THE RIVER
04 THE ROLLING STONES / STICKY FINGERS SUPER DELUXE EDITION
05 VELVET UNDERGROUND / THE COMPLETE MATRIX TAPES
06 THE JAM / FIRE & SKILL
07 YES / SEVEN SHOWS FROM SEVENTY TWO
08 SLY & THE FAMILY STONE / LIVE AT THE FILLMORE EAST OCTOBER 4TH & 5TH 1968
09 JESSE WINCHESTER / SEEMS LIKE YESTERDAY
10 NEIL YOUNG AND BLUENOTE CAFE / BLUENOTE CAFE

圧巻のディラン、である。大したことのない演奏も含めてあるだけ出したという潔さ
というか、おおらかな感覚は一体どこからくるのだろう。現在も新録盤を出し
ツアーを続けることで歩を先へ進めるディランからすれば、どうってことない
のかもしれないけれど。

デッドの80枚組はやっと一通り聴き終えた、というのが本当のところ。各年代から
1公演なので、公演数が少なくセレクトに苦慮した年もあったはずだがこれもまた
素晴らしい企画であった。

ボスの組物は到着してやっとのことで一通りを見聴きしたのだが、発売前にわかった
内容を鑑みればインフォメーションの段階で3位は当確だった。

V.U.に関してはあれがセット・リストの全てかどうかという疑問が無いこともないが
上等の音質でたっぷり聴くことができるという、その一点だけでも価値があるはず。

スライのライブ盤の評価が今一つ高くないように思えるのは気のせいか?。もし
そうだとしたら、それは聴き手が期待した或いは好きな曲がリリースされた時期とは
違う頃の演奏であるのだ、ということを念頭に置くことを忘れているのかもしれない。

ニール・ヤングのアーカイブ・シリーズ、今回は「THIS NOTE’S FOR YOU」を
リリースした時期の演奏で、つまりは大きな支持を集める時期の演奏ではない。
個人的にはタイミング良く、この時期のブートレグを何度も聴いた年であったので
実にしっくりときた。次は86年のカウパレスをドンピカの画質と音質の組物でも
出してくれれば最高なのだけど。え、76年の日本公演とどっちがいい?なんて
ことは聞かないでいただきたい。(笑)

ということで、今年の総括はこれにて終了。
来年はいきなりボウイ様の新譜と遠賢の大箱でスタートだ。

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2015年総括 その3

2015-12-25 00:07:49 | ROCK

総括その3は初CD化が条件のストレート・リイシュー部門。各部門の中で一番
混沌としていて雑多な魅力(笑)を誇る部門なのだが、近年一番選出し辛いのが
本当のところ。

       

01 東京キッドブラザース / 南総里見八犬傳
02 東京キッドブラザース / 帰ってきた黄金バット
03 羅生門 / 日本国憲法(平和・自由・愛)
04 V. A. / ORK RECORDS : NEW YORK , NEW YORK
05 TWO FRIENDS / SAME
06 V. A . / BLACK SYMBOL PRESENTS THE COMPLETE HANDSWORTH EXPLOSION
07 THE NEW JAZZ ORCHESTRA / LE DEJEUNER SUR L'HERBE WITH THE NEW JAZZ ORCHESTRA
08 ROGER HATCHER / R & BETTER
09 KASHMERE STAGE BAND / ZERO POINT
10 DOMINGUINHOS / DOMINGO MENINO DOMINGUINHOS

自分でも意外だったが、東京キッドブラザーズの1-2フィニッシュである。
テンプターズの松崎由治の洒落たセンスを思い知る「南総里見八犬傳」に、柳田ヒロの
オルガンが炸裂する狂気のニュー・ロック「帰ってきた黄金バット」。正に日本ロック
史上に埋もれた宝。無粋ではあるが伏字でうやむやにされた台詞を知りたい。

オーク・レコーズのコンピレーションはローリング・ストーン誌選出の「ベスト・
リイシュー10選」にランクインしていて、何となく嬉しい。

ロック、レゲエ、ジャズ、ソウル、ブラジル音楽と四方八方に色目を使った結果が
このリストであるが、自分で言うのも何だが結構充実しているのではないか(笑)
と思ったり。

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2015年総括 その2

2015-12-24 00:19:42 | ROCK

総括その2は新譜部門。例年の如く「時代の音」とは無縁の10枚(笑)。
今年も単純によく聴いた順に並べてみた。

      

01 KEITH RICHARDS / CROSSEYED HEART
02 佐野元春&THE COYOTE BAND / BLOOD MOON
03 W.C.カラス / うどん屋で泣いた
04 TWINK / THINK PINK Ⅱ
05 THE JON SPENCER BLUES EXPLOSION / FREEDOM TOWER : NO WAVE DANCE PARTY
06 THE GROOVERS / GROOVISM
07 PAUL WELLER / SATURNS PATTERN
08 DROP'S / WINDOW
09 THE MIGHTY MOCAMBOS / SHOWDOWN
10 RICHARD THOMPSON / STILL

キース・リチャーズさんの新譜が出てそれを1位にしないわけにはいかない。
というか、本当によく聴いた。ジャケット写真も気負いがなく素敵だ。

佐野元春、THE GROOVERSといった歌詞と音の両方に価値がある人たちの新譜を
聴くことができるというのは幸福である。日本人であることを喜べる瞬間でもある。

W.C.カラスのブルーズには痺れた。ソウル・マナーに則った正統派ソウルがあれば
ギター1本で唸るブルーズもある。ブラインド・レモン・ジェファースンとボビー・
ブランドの同居は可能なのだ。青空と曇天、それに夜空のいずれも似合うブルーズと
いうのはそうはない。私が聴きたい本当のブルーズがここにあった。

今年最大の驚きは、トゥインクの新譜が物凄く良かったということかも。近年も
コンスタントにアルバムを出してはいるのだが、ジャケット・デザインの趣向が
今一つで購入意欲を削いだのだが、今作は別。名盤「THINK PINK」を踏まえた
写真と書き文字の魅力には逆らえまい。(笑)内容も素晴らしくこの先も愛聴盤と
なりそうである。

先に時代の音とは無縁と書いたが、DROP'Sには売れてほしい。女性だけの
ロック・バンドが格好いいことを提示できる数少ない存在なのだから。

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2015年総括 その1

2015-12-23 00:43:15 | ROCK



     

2015年に購入したブツの中から選定する、恒例の「HARRY'S ROCK AND ROLL
VILLAGE認定ロック大賞」(笑)の時期がやってきました。まずは映像部門。

01 キャンディーズ / キャンディーズ・メモリーズ
02 THE ROLLING STONES / LIVE IN LEEDS 1982
03 THE BEATLES / 1 +
04 THE WHO / LIVE IN HYDE PARK
05 FRANK ZAPPA & THE MOTHERS / ROXY THE MOVIE
06 TASTE / WHAT'S GOING ON TASTE LIVE AT THE ISLE OF WIGHT
07 THE J . GEILS BAND / LIVE AT ROCKPALAST 1982
08 QUEEN / A NIGHT AT THE ODEON
09 THE ROLLING STONES / THE MARQUEE CLUB 1971
10 THE WHO /  LIVE AT SHEA STADIUM 1982

キャンディーズが1位でいいのだろうか、なんてほんの1秒たりとも悩むことなく
ブツを手にした時点で1位確定であった。(笑)それくらい充実した内容。
ストーンズは賛否両論ある82年の映像であるが、これを上位に選んだのは裏物
でも見ることができなかった映像の蔵出しであることを重要視したため。

82年の解散時の悲壮感と比してやりきった感のある今年の演奏のほうが見ていて
清々しかったが故に、ザ・フーはハイドパークでの演奏を上位にした。
ザッパは待望の映像であったし、Jガイルズ・バンドは映像の公式商品化が初めて
であったというところでポイントが高かった。

映像としての単独商品ではなかったが、レインボーの「MONSTERS OF ROCK」が
公式に世に出たというのもファンの留飲を下げたであろう。
クイーンに関しては、次は76年のハイドパークをお願いします、ということで。

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鈴なりのロック

2015-12-21 00:02:12 | ROCK

最近は一時ほど熱心にチェックしなくなったBIG PINK LABEL。かつてはeBayで
あちらの業者(笑)から安く買うこともあったが今は円安だし、VIVIDから出る
国内盤仕様のものを買うほうが精神衛生上気分がいいなんてことを考えれば、自ずと
購入点数は減ってくる。それでも、今年もどうしても欲しい盤が幾つか出たので
そこは抜かりなく入手。(笑)

     

5人組ロックバンド、ノー・ダイスのファースト・アルバム「NO DICE」は77年の
リリース。88年刊行の深民淳編著作「ルーツ・オブ・ブリティッシュ・ロック」の
巻末に掲載された310枚のレコードは、若き日の私のレコード収集の一助になった
のだが、ノー・ダイスもそこに掲載されていた。ストーンズ&フェイセス・タイプの
ギター+パワーポップみたいな紹介文が私の気を惹いたものだ。昨年初CD化された
のだが国内盤が出たのが今年。

バンド名から察することが出来るようにバッドフィンガーの亜流のような音であるが
悪くはない。ジャケットが面白く、実はリアに4枚の写真があって、そこから
フロントの3枚へと繋がる。ジェスロタルの「THICK AS A BRICK」と同じ楽しみ?
があるジャケットでもある。

ブラウンズ・ホーム・ブリューの「TOGETHER」は74年にリリースされたセカンド
アルバム。ジョー&ヴィッキーのブラウン夫妻を中心とした6人組で、ここにもまた
英国ロックが米国のスワンプ・ロックに抱いた憧憬が垣間見れる。使用楽器の関係上
軽い感じがする瞬間もあるが、ジャケット写真のような家族的魅力溢れる好盤。

       個人的に本年度最大の発掘はこれ。

米国のフォーク・デュオが72年にリリースした唯一作。アコースティック色が
強いのだがエレキ・ギターやリズム・セクションが入る曲ではサイケな風情も
見せる。全体的にCSN&Y(特にニール・ヤング)のような節回しの歌唱は
聴きやすい曲調と相まって初めて聴く人にも受け入れられやすいと思う。

さて、次からはいよいよ当ブログ認定の今年の総括の始まり・・・である。

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EMI YEARS

2015-12-19 12:59:58 | 日本のロック・ポップス

個人的に今年の重大なトピックの一つに沢田研二のEMI時代のオリジナル・アルバムの
再CD化というのがあった。

沢田研二がそれまで所属していたポリドールからEMIに移籍してアルバムを出し始める
のは85年である。その頃の私と言えば、洋楽にどっぷり浸っていてとてもジュリー
どころではなく、仕事でCDを扱うようになっても当時のジュリーはヒット・チャートから
縁遠い位置にいたので、失礼ながらどんなCDが出たのかどれくらいの量を扱ったのか
記憶が定かでなく、つまるところほとんど聴いていなかった。

昨年ジュリーの「俺ベスト」を作るとき難儀したのは、EMI時代を聴きこんでいない
ということもその一因にあった。役に立ったのは「ROYAL STRAIGHT FLUSH 1980 
 - 1996」や08年に出た5枚組「Cocolo Nooto」であったのだが、
その記事中にEMI時代の盤を再発してほしい旨を書いたところ、願い叶って(笑)
一挙に13タイトルが再発された。

     

     

今度は嬉しい悲鳴をあげなければいけなくなってしまった。全部買う予算が無い
だろう、って。ま、徐々に攻めていくしかないのだけどジュリーの目指したところが
歌謡曲とかロックとかを超越した処にあったことに気付けば気付くほど、シングル盤
だけでなくアルバムを聴かなければと思うことしきり。

EMI時代を集めきっていないのに最後に今回も書いてしまおう。
「え~っと、次は未CD化の大量にあるライブ盤をお願いします。」

   

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言いなりのJAZZ

2015-12-18 15:15:38 | JAZZ

徐々に総括モードに入ってきている師走の午後3時。今年も導かれるままに手にした
ジャズのCDの数々。ロリンズとドン・チェリーの6枚組を差し置いて掲載するのは
今年よく聴いた或いはこれからも聴き続けるであろう4枚。

       

カースティン・マイナートの「TO YOU」は68年にデンマークでリリースされた
私家盤。ジャケット写真を見ただけで「買いだ。」と思ったインスピレーションに
間違いは無かった。というか、ここに掲載された4枚ともジャケット・デザインを
重視しての購入だったのが本当のところ。(笑)引き合いに出されるコルトレーンを
彷彿させる音の激突はおそろしくスリリング。

トリオ・イデアの「NAPOLI CONNECTION」は92年のイタリア録音。直球ド真ん中
の、わかりやすくもストイックな感じが私のような門外漢の気を惹く。

       

クシュトフ・サドフスキーの「POLISH JAZZ」は72年のポーランド・ジャズ。
いや、ジャズというより最も近しいのは70年代のジャーマン・プログレのような
音でロック者が飛びつくのに相応しい音。尖鋭性と垣間見える遊び心のバランスが
面白い。

年の瀬に遂に登場したのがカシミア・ステージ・バンドの「ZERO POINT」。
既に音だけは聴いていたが初CD化の快挙にすぐさま飛びついた。72年録音の
カシミア高校吹奏楽部の演奏はこれもジャズでありつつもドス黒いファンクであり
サイケなロックでもある。来年に亘ってオリジナル・アルバムの数々がCD化
されるようなので、ここは性根を据えて予算計上することにした。(笑)

というわけで、今年もジャズを少しだけ聴きました。

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それなりのレゲエ

2015-12-18 13:31:08 | REGGAE

今年入手したものの取り上げてなかったCDの総ざらえ、というのは大袈裟なのだが
とりあえずの総括モードということで。

       

グレゴリー・アイザックスの「SLUM IN DUB」は78年の盤で、同年リリースの
有名盤「COOL RULER」からの曲を中心に据えたダブ・アルバム。CD化は初では
ないが私は未所持であったので、約20年ぶりの再発を機に入手。歌唱はほぼ無いに
等しいのだがプロデュースそのものをグレゴリーが手掛けているので、そういう名義に
なったのだろう。地味ながら渋い1枚。

グラッドストーン・アンダースンの82年盤「SINGS SONGS FOR TODAY & TOMORROW」は初CD化。
2枚組でディスク2は同盤のダブであるルーツ・ラディックス名義の「RADICAL
DUB SESSION」がセットであるのが便利。ダブも初CD化。ジャケットは「SINGS SONGS・・・」であるが、
見開き中ジャケに「RADICAL DUB SESSIONS」のジャケットの表裏が印刷されている。

      

キース・ハドスンの「TUFF GONG ENCOUNTER」は84年にウェイラーズ・バンドと
録音した未発表作のCD化。キースが没するのは84年で最後の録音と考えることが
できる。併聴すべきは78年の「RASTA COMMUNICATION」。LP盤では分売された
「TUFF GONG ENCOUNTER」とそのダブ「JAMMYS DUB ENCOUNTER」であるが
CDでは両者が1枚のCDに収録されている。

レッド・ローズ&キング・コングの「TWO BIG BULL IN A ONE PEN」はキング・
タビーのデジタル路線を代表するアルバムで86年のリリース。本来ならあまり興味が
無い時代の音なのだが、これはジャケ買い。(笑)初めて聴いたのだが二人の
ボーカリストの歌唱がスムースで意外と聴きやすい。ジャケット写真もタビーの手に
よるもの。

レヴォリューショナリーズのLPは同時購入のブツが難儀して(笑)まだ未着。
今年は例年になく良質な再発や発掘が多かったように思える。
ま、いい年だったということですね。(笑)

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GROOVIN '

2015-12-14 10:57:34 | THIS SONG

今年逝去したソウルの偉人ベン・E・キング。掲載写真はベンが60年から66年に
かけてリリースしたシングル盤の両面を収録した2枚組CD「THE COMPLETE
ATCO / ATLANTIC SINGLES VOL.1 : 1960 - 1966」。ベンが亡くなったのは
4月なのだがこのCDは8月にリリースされ、最初の追悼企画としては最高の盤と
なった。

2枚のCDにぎっしりと50曲が収録されているのだが、私の最大の目当ては
64年1月のシングル『WHAT  NOW MY LOVE』のB面曲『GROOVIN』である。
この曲は後にレッド・ツェッペリンが『WE'RE GONNA  GROOVE』として
ライブで演奏し更にはバンド解散後にリリースされた編集盤「CODA」にも収録され
ロック者が広く知ることになった。

私は『WE'RE GONNA GROOVE』の元歌である『GROOVIN'』を聴きたくて
見かけたベンのLPやCDをチェックし続けたのだがどこにも収録されていなく、
「ということは7インチか」なんて思いつつも「ソウルの7インチは探すのが面倒
だなあ。」なんてことを思ったものだ。今から20年くらい前の話である。

 『GROOVIN ' 』は確かに7インチに
収録されていたのだが、やがてこのライブ盤で聴くことが出来ることを知り、
同時に7インチに収録されているのも、スタジオ録音ではなくこのライブ盤からの
カットであることを知る。

初めて聴いた『GROOVIN '』は期待に違わない格好いいホーンのリフを携えた曲で
ベンの熱唱も最高な曲であった。同時にこれほどの曲を何故スタジオ録音で残さな
かったのかと思ったり。ライブではこの曲の後に余り間をおかずに次の『DON'T
PLAY THAT SONG』が演奏されるし歓声もあるので、シングルはどうなっている
のか興味があった。

で、冒頭に戻って今年出た2枚組シングル集でようやくシングルがどんなものかを
聴くことができたのである。シングルは客の歓声があまり被ってこない2分少々の
ところでフェウドアウトする。最初にこのシングルを聴いたら、スタジオ録音に
歓声を被せた疑似ライブかと錯覚するような処理である。結論としては7インチの
バージョンは何らかの「俺ベスト盤」(笑)を作る時には適しているが、普段なら
ライブ盤を聴いたほうがいいかな、であった。

05年6月にマンフレッド・マンを取り上げた時にこんなことを書いた。

ヤードバーズとも交流が深かった初期マンフレッド・マンであるが、
私の一番の興味はというと・・・・。
これもEPからの収録となったBEN E KINGの「GROOVIN'」を聴いて欲しい。
レッド・ツェッペリンの1970年のコンサートのオープニング・ナンバー
で、解散後発表されたアルバム「コーダ」にスタジオ録音が収録
されたのが「GROOVIN'」を改作した「WE'RE GONNA GROOVE」。
ジミー・ペイジはこのマンフレッド・マン・バージョンを聴いて
「この曲をよりハードに改作しよう」と考えたのではなかろうか?。
ブルーズの改作はペイジの得意とするところである。そして、マンの
演奏する「GROOVIN'」からもう一つおいしいところを頂いていると
思えなくもない。マンの演奏するイントロでリフでもあるピアノ・フレーズを
ギターに置き換えるとあのロック史上に残るといわれる曲になる。
ペイジさんの”胸いっぱいの愛”を感じることが出来ますか?。(笑)

今回改めてベンのオリジナルを聴いて、マンの演奏するピアノのフレーズは
元々の曲のホーンのフレーズに近しいので、ペイジさんはその両方をいただいて
ギターに置き換えたということなのだろう。

それにしても、マンフレッド・マンは『GROOVIN '』が7インチで出た年であり
元々収録されたライブ盤「APOLLO SATURDAY NIGHT」が出た年である64年に
同曲をカバーしたというのは慧眼と言わざるを得ない。

   

この記事を読んでマンフレッド・マンのアルバムを取り出した貴兄に「SATURDAY
NIGHT AT THE UPTOWN」を引っ張り出してきた貴兄。今日もうまい酒を
飲んでください。

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GUS & ME

2015-12-13 20:40:46 | DAY BY DAY

自分が歳をとったと思う項目の一つに「酒が弱くなった」というのがある。外で
酒を飲むことが多くなる時期ではあるが、二日続くと翌朝は全く頭が冴えない。
それでも知り合いと酒を飲んで話をするというのは楽しいことだ。

昨日はよしのさんと枝さんと楽しく食事をして酒を飲んで話をすることができた。
出不精の私であるが、声をかけていただいたことに感謝である。それぞれ4年ぶり
11年ぶりくらいに会ったのだが、最初に会ったのは15年前くらいである。

そもそも出会うきっかけとなったのは、とあるロック・バンド(というのも変だな)
のファン(?)の集い的な場所にいたことに端を発するのだが、本来なら私なんかが
いるような場所ではなかった。それほど熱心なファンでも信者でもない私が
何故あそこに参加したのか、今振り返ってもよくわからない。(笑)

よくわからないのだが、そんな当時のことも昔話として楽しく振り返ることができる
時間が持てたというそれだけで十分なような気もする。

よしのさんにキース・リチャーズさんの絵本をいただいた。
嬉しい。ありがとうございます。

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追悼 野坂昭如

2015-12-10 20:30:57 | 日本のロック・ポップス

作家で作詞家でタレントで歌手。そして政治家。様々な分野で活動した野坂昭如が
心不全で亡くなった。享年85歳。

所謂美男子でなくても多くの女性を惹きつける何かを持っていた数少ない男として
野坂とセルジュ・ゲンスブールは、憧れの存在であった。だらしなく自由奔放な
ようでいて、日本人の多くが感動するような小説を書くことができるという、
その才能に憧れた。臆病な私はその小説を読むことはおろか映画すら見る勇気がない
まま今まで時を重ねた。

何よりも野坂の歌声には痺れ続けていた。酩酊寸前でもあれほど気持ちよくは歌えまい
と思える歌唱は一般的な意味合いでの「上手下手」を超越していたのだから。

快楽と終末と不条理を歌った野坂昭如。 安らかに・・・。

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GIVIN HEAD TO STEVE McQUEEN

2015-12-09 00:02:58 | DAY BY DAY

      

買い逃しというのは誰しも経験することだと思うが、買い逃したこと或いはそれを
未所持であることを恥ずかしく思うブツの存在というのは厄介である。
何しろ精神衛生上よくない。(笑)あんなに結構な数を持っているのに、それを
持っていないの?なんて人に言われる前に、その台詞が自分の頭の中を駆け巡り
始めると、もう始末に負えない。

私の場合、「荒野の七人」のサントラ盤を未所持であったというのがそれに該当した。
大して詳しくないのにサントラ好きであるとか、西部劇好きだとかを公言している
ことがそもそもの間違いなのだが、とりあえず好きで集めていることは間違いない。

そんな中で基本中の基本ともいえる「荒野の七人」のサントラが棚に収まって
いないのは具合が悪い。数年前に出たCDは何時でも買えると思っていたら、
とっくに廃盤でそれなりの高額物件になっていた。つい、この間までは。

スティーブ・マックイーンの存在を知った映画であり、DVDも購入したのだが
どうしてもサントラCDが欲しいと思ったはずなのに、何故後手に回ったのだろう。
そう思い悩んだ日々(笑)から、遂に解放された。

掲載写真は今年になってジャケット・デザインも新たに再発された「THE MAGNIFICENT SEVEN」
のサントラ盤。ブックレットの最後のページの写真こそ
私が買い逃したCDに採用された写真じゃないか。おお、この写真も掲載されて
いるならもう何も言うことは無い。ボーナストラックも4曲あるし。

おそらく、「荒野の七人」のサントラ盤LPは存在しない。日本盤で帯に
「荒野の七人」と書かれた盤はあるが、あれの中身は「続・荒野の七人」の
サントラだし、「THE MAGNIFICENT SEVEN」と書いてあるLPを買っても
オリジナル・スコア盤だったりするのだ。

何はともあれ、やっと正真正銘60年録音のサントラを手にすることができて
ホっと胸を撫で下ろしている。エルマー・バーンスタインとスティーブ・マックィーン
の名前が出てきて忘れてならないのが、掲載写真左の「大脱走」。これは抜かりなく
サントラを購入してある。

「大脱走」も当初LPで発売されていたのはサントラではなく、オリジナル・スコア
であった。サントラでなくスコア。映画公開年と同じ63年のバーンスタイン指揮に
よる録音なので手にした人は違和感なく聴いたことだと思うが、11年にリリース
された3枚組CDは、スコアと正真正銘のサントラの両方を収録していて至れり
尽くせり。実はこれも04年に出た時には買い逃していた(笑)。

しかし、今はこうして2つとも手元にあり、いつでも聴くことができる。
これが幸福さ。

   YEAHHHH !

あっ、これはバーンスタインじゃないか・・・。(笑)

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A NIGHT AT THE ODEON

2015-12-08 00:04:47 | ROCK

昨年、クイーンの「LIVE AT THE RAINBOW ' 74」を取り上げた際に「今回の映像の
商品化をきっかけに75年のハマースミス・オデオン他の正規発売が実現することを
願ってやまない。」と書いたのだが、本当に商品化されてしまった。実に嬉しい。

75年12月24日のハマースミス・オデオンでの演奏はロック者には有名な
プログラムであるOGWTで放送され、幾多のブートレグの元になったことで知られる。
CDブートレグだと「WHITE QUEEN NIGHT」という盤の知名度が高い。

OGWTでの放送なのでオリジナルだと司会のボブ・ハリスがステージに登場して
MCをするのだが、今回の映像ではそこはカットされている。熱心なマニアの間では
この日のフレディーの調子は今一つともいわれている日ではあるが、ライブでは
高音をセーブする人なので個人的には特段の違和感はない。

それよりも、今回も綺麗な画質で40年前の演奏を見ることができるという、その
ことだけで本当に嬉しい。フレディーの衣装替えのタイミングの妙は映像でないと
わからないし。個人的にはジョン・ディーコンの音がもう少し大きくミックスされても
良かったかなとは思う。ロジャー・テイラーのドラムスはそれほど好きではないのだが
結構カウベル使いの達人かも、なんて認識も新たにした。

それにしても、アンコール前の本編終了時に舞い降りてくる多くの風船に交じって
何体ものダッチワイフを降らせるとは・・・。(笑)

コンサートの完全版は映像未収録の曲を含めて2枚のCDで聴くことができる。
これまでは「QUEEN Ⅱ」「SHEER HEART ATTACK」の40周年盤にそれぞれ
1曲のみがボーナス・トラックとして収録されていただけなので、音でコンサートの
全貌を把握できるようになったのも素晴らしい。

次は言わずと知れたハイドパーク公演か?。是非ともお願いしたいところである。

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N 060

2015-12-07 00:05:55 | ROCK

今年のレコード・ストア・デイの最大の目玉はORK RECORDの7インチ・ボックスで
あった。間抜けにも最初は見落としていたので入手にあたふたしたのだが、手にした
時の充実感は過去のシングル・ボックスのどれをも上回るものであった。

更に追い打ちをかけるように、ORK RECORDSの音源が2枚組のCDになるという
アナウンスがあったのが6月半ば頃だったのだが、11月半ばにしてやっと手にする
ことができた。アナウンスの段階で「2枚組にしては高いなあ」と思たのだが7インチ・
ボックスに高額を払ったことを思えば、楽勝である。

で、届いたCDの豪華な装丁に驚く。ブックレットに記載された情報量の多さに眩暈が
しつつも、これを正確な対訳で読むことができたらなあと思うことしきり。ちっとも
高くない2枚組である。

ロックの歴史の中ではほとんど「染み」程度の扱いしか受けないレコード群であろうが
ここに残された音は75年から79年の間にニュー・ヨークの地下で何が行われて
いたかを如実に記録してある。CBGB周辺にいて今や有名になったバンド群や
NO WAVE辺りを網羅しても零れ落ちる、これらの音の放つ魅力に多くの人が
気付くべきだろう。

2枚のCDの曲の並びはシングルがリリースされた順番ではない。どのような意図で
曲が並べられたのかはわからないのだが、ブックレットというには豪華な本(笑)の
巻末にジャケット写真付きでディスコグラフィーが掲載されているので、これを
見ながら自分で曲を並び替えるのも一興。

ただ、ディスク2の7曲目から10曲目にかけて明らかに意図的に並べられた
ストーンズ・カバー4連発の流れは個人的には嬉しい。正に一ストーンズ・ファンで
一ロック者の私が並べたかった曲順。(笑)

ジャケットに写るテリー・オークの笑顔が素敵なジャケットのデザインも秀逸で
初めてのまともなCD化という価値も含めて、多くの人がこのずっしりと重い2枚組に
気を留めてほしいと思う。

コメント
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