HARRY’S ROCK AND ROLL VILLAGE

お気に入り音楽の紹介と戯言

ドイツ VS ノルウェー

2010-06-28 19:09:12 | DAY BY DAY
ドイツVSノルウェーといってもW杯じゃないよ。
だいたい、ノルウェー出てないし。(笑)

イングランドVSドイツを見ていたら、試合前にいきなりスタンドにいるミック・ジャガーが
テレビ画面に現れる。「ミック、南アフリカまで見に行ったんだ。」と意味も無く嬉しく
なる私。試合が始まっても「スタンド、映らないかなぁ。」と不埒な思いばかりが強くなる
のであった。ミックはウインブルドンにも姿を見せたことがあるので、今後はそっちが
気になったりして。
世紀の大誤審?。いえいえ、あれがサッカーなんです。人ごとだから言えるんだけど。

HMVのクリアランス・セールに乗じて普段は見向きもしないブツを幾つか買った。
1枚が700円ちょっとなので遊んでもいいかな、くらいの気分だったのだが今はネットを
探せば大抵の物は試聴ができるので、事前に有る程度チェックしたのは言うまでも無い。
遊ぶのなら、可愛らしい女の子に限る。というわけで、まずは掲載写真右はMARGARET BERGERが
2006年にリリースした「PRETTY SCARY SILVER FAIRY」。自作の曲を歌うノルウェーの
アイドル的存在とのこと。ジャケ買いも甚だしいのだが、これがなんと私のお気に入りとなった。
バック・トラックは今風であるが、よく聴くと曲のメロディーは80年代の雰囲気を漂わせ
早い話がブロンディーっぽいところが多い。「何だよ、またブロンディーかよ。」という
お叱りはご尤も。(笑)彼女の写真は巧妙に演出されていて、アイドルというにはちょっと
キツかったりもするが、アルバムのクオリティーの高さには驚いた。

掲載写真左はドイツのソウル・クイーンといわれるジョイ・デラナーニが、これも2006年に
出したアルバム「BORN & RAISED」。これが2枚目のアルバムで初の英語でのアルバム。
デビュー・アルバムはドイツ語で歌ったのだが、ワールド・ワイドな成功を目指して英語詞を
歌い録音はフィラデルフィアで敢行。打ち込み主体であるが生音とのバランスがいいのと
音質がこの手の音にしてはまろやかな感じがするのは、フィリーソウルの幻影を知らず知らずの
内に私が感じているからか?。ゲスト・ラッパーも3人。ラップは嫌いなはずなのだが
これもすんなり耳に入る。あっそうだ、私はソウルの楽曲によくある「語り」が好きなのであった。
全ては危ういバランスの上に成り立っている。何か一つ均衡が崩れたら私の守備範囲から
外れることになるのだが、それでもなんとなく気に入ったのである。

というわけでスコアレス・ドローということにしておきましょう。
ちなみに私はイングランドVSドイツ戦は、イングランドを応援していました。
一昔前はポルトガルを応援していましたし、今年は日本以外では実はオランダを推しています。
お楽しみはこれからなのだ。
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追悼 ピート・クウェイフ

2010-06-25 21:09:52 | ROCK
キンクスの初代ベーシスト、ピート・クウェイフが6月23日腎不全のために亡くなった。
享年66歳。

ピートがギターを手にしたのは、遊んでいる最中に釘を突きさして手を怪我したため、
リハビリのために医者に勧められたからだという。ほどなくベースをマスターし、
デイヴ・デイヴィスと組んだレイヴンズにレイ・デイヴィスが参加した後にキンクスと改名
したのは有名な話だ。

66年に一時的な脱退はあったものの、その後も在籍し69年に正式脱退する。
レイやデイヴの陰でキンクスとして演奏することに興味を失い、より自身をクリエイティブな
方向に導くために脱退したのだが、その後の音楽活動はパッとせず、バンド活動以前に
こなしていたデザインの仕事に戻っていく。
ピートがキンクス脱退後に参加したバンドとしてメイプルオークがあるが、アルバムを
出す頃にはピートは脱退していた。しかしながら何かと名前が出て来るので気になって
買ってみたキンクス・ファンも多いだろう。

確かにレイモンド・ダグラス・デイヴィスの才がバンドの中心であった。それでも初期の
キンキー・サウンドから名盤「THE KINKS ARE THE VILLAGE GREEN PRESERVTION SOCIETY」
までを支えたベーシストとして、決して忘れることはできない。

THANK YOU FOR THE DAYS.
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THE BACH BOYS / HEROES AND VILLAINS

2010-06-24 17:20:44 | THIS SONG
ビーチ・ボーイズのファンや音楽を愛する方々から見れば、私は少数派というか異端の
部類に入るかもしれない。理由は『60年代の25枚』を選ぼうとも、「ビーチ・ボーイズの
アルバムで一番好きなアルバムは?」と問われても決してそれは『PET SOUNDS』では
ないというその一点においてであるが。

一番好きなアルバムが『SMILEY SMILE』で一番好きな曲がそのアルバムの冒頭に配された
「HEROES AND VILLAINS(英雄と悪漢)」であるのは、この20年近く変わらないし、
最近はそれで正しいとすら思っている。メンバーに酷評されつつつも『PET SOUNDS』は最高位
米国10位英国2位のチャート・アクションを記録し、同年10月に出たシングル
「GOOD VIBRATIONS」は両国で1位を獲得している。
しかしながら約1年後の翌67年9月に出た『SMILEY SMILE』は米国では41位英国では
9位までしかチャートを上がらなかった。
これはその次のアルバム『WILD HONEY』よりも悪いチャート・アクションだ。
一般的に人気の無い盤だということなのだろう。

ロックンロールやポップスの本来の魅力に乏しいとか、『SMILE』のなれの果てのやっつけ仕事
とかいうのは外れてはいない。まあ、私がビーチ・ボーイズというバンドの出自や歴史を
全方位的に追いかけたファンでないのと(それでもアルバムは『SUMMER IN PARADIE』以外は全て
所持している)、サイケデリックやフォークを好む傾向にある事が『SMILEY SMILE』を
贔屓にしている理由なのかもしれない。ただ、何かというと目の前に現れもしない『SMILE』を
有り難がる人が多いのも不思議なのだ。で、その次には『PET SOUNDS』を最高だと言い、
『SMILEY SMILE』のことはどこか片隅に追いやってしまう。
「人には人のビーチ・ボーイズ」、とか何かのCMみたいなセリフを言ってニッコリ笑えれば
いいのだが、俺のとは違うのだ。(笑)

掲載写真は「HEROES AND VILLAINS」の米国シングル盤。レコード・コレクター誌88年
10月号のカラー・ページで見て以来欲しかったシングルだったのだが、先日想定内の値段で
購入することが出来た。しかもプロモ盤と流通盤を同時にである。
歌詞はちっとも楽しいものではなく難解であるが、当時のアメリカが抱えていたベトナム戦争や
人種差別問題を意識してのものである。誰が英雄で誰が悪漢なのかは、立場が違えばその解釈は
全く逆のものになる。
何でもかんでも「勝てば官軍」ではやりきれないけれど。

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VINCE TAYLOR / BRAND NEW CADILLAC

2010-06-23 20:37:06 | THIS SONG
HMVのクリアランス・セール70%オフを利用して、クラッシュのシングル・ボックスを
買った。輸入盤CD19枚組で3178円ということで、この価格は魅力的である。
日本盤7インチボックスを買った人が一番男前だと思うのだが、「WHITE RIOT」から「LONDON
CALLING」までの8枚のシングルを収めた日本盤シングル・ボックスを持っているので
スルーしてしまった。CDシングル・ボックスはハナから無視していたが、やっぱり
この値段の誘惑には負けてしまったのだ。

アルバム『LONDON CALLING』の2曲目「BRAND NEW CADILLAC」が、クラッシュのオリジナルで
無いのはクレジットを見れば明らかだったが、高校生の頃は単純に曲の格好よさに聴き惚れる
ものの、オリジナルを知りたいという発想にはいたらなかった。
そのうち、あのボウイ様のジギー・スターダストのキャラクターが件の曲の作者である
ヴィンス・テイラーをモデルにしているということを知って、いきなり興味がMAXに達する。(笑)

元々この曲は58年にリリースされたシングル「PLEDGING MY LOVE」のB面である。
A面が多少甘い感じがするのに対し、B面の「BRAND NEW CADILLAC」は圧倒的な破壊力を誇る曲で
これに目を付けたジョー・ストラマーは流石であるとしか言いようがない。
掲載写真は仏オデオンが61年にリリースしたEP。私の所持するのはもちろんリプロです。(笑)
ただ、このEPは明らかに「BRAND NEW CADILLAC」を1発目に配置することを目的としているのが
格好良いのだ。EPのA面にヴィンスの2枚目のシングルの両面をB面A面の順で収録し、
EPのB面には1枚目のシングルをA面B面の順で収録している。
ジャケット写真も実にキマっていて、アメリカ産のロックンローラーに負けない自国の
格好良いロックンローラーをジョー・ストラマーやボウイは誇りに満ちた目で見ていたことが
容易に伺える。

最近、私が今の仕事に就くために出した二十年近く前の履歴書を見る機会があった。
何故か緩いリーゼントと皮ジャンで撮った写真で、一緒に見た数人につっこまれる前に
「普通こういう時はスーツにネクタイだよな。」と自分でつっこみを入れたのは言うまでも無い。

あの娘が乗ってる新型セドリック・・・・。
セドリックに乗るような娘は私の手には負えません。(笑)
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I AM BOB

2010-06-21 20:27:12 | ROCK
84年の映画「RUNNING OUT OF LUCK」を見たことがある人は、ちょっと思い出してほしい。
ミック・ジャガーがひょんな事から、自分のことを誰も知らない異国の田舎に放り出され
難儀する話である。
それとニュアンスが似ているものの、もっと痛快に笑える20分の短編映画をCSで見た。
2007年英国制作の「I AM BOB (邦題:俺はボブ・ゲルドフ)」である。

でかいリムジンで移動中のサー・ボブ・ゲルドフ。運転手が小用を足すために立ち寄った
モーテルやバーが並ぶ一画で、不手際にも置き去りにされるボブ・ゲルドフ。
カードも財布も携帯もリムジンの中。電話をするためにバーに入り「俺はボブ・ゲルドフ。
小銭をくれないか。」と言うとバーテンダーの女に「まだ、金がいるのか。」と笑われる。
小銭をくれるものの、店の誰もが彼を本物と信じていない。
電話で迎えの車を頼むが電話は途中で切れるし、タクシーに乗ろうとすると前金での
支払いを要求される。

上手い具合にバーでは「そっくりさんコンテスト」が開かれる。賞金は500ポンド。
ミック・ジャガーやプレスリー、ベッカムらのそっくりさんに混じってボブも大会に参加。
勿論ボブ・ゲルドフのそっくりさんとして出場し、500ポンドをせしめてタクシーに
乗るためだ。エントリーするのに受け付けで「ノディ・ホルダーか?」と間違われて大笑い。
誰がスレイドやねん。(笑)

ボブの前に歌ったのはエルトン・ジョンのそっくりさん。司会者に「権威あるホモ」と紹介されて
大笑い。いよいよボブ・ゲルドフの登場なのだが、本人以外にそっくりさんとしてエントリー
している人がもう一人。二人で「哀愁のマンディ」を歌うのだが決着つかず、5問早押しで
正解すると勝ち抜けるクイズに挑戦。全てボブ・ゲルドフに関する問題だが、なんと
本人がゲームに敗退する。両者4問正解で臨んだ最終問題は「ボブのテレビでの有名な発言は?」
だったのだが、そっくりさんが「忌々しい金をよこせ。」と答えて正解するのだ。
本物のボブ・ゲルドフは「俺はそんなことは言っていない」と抗議するが受け入れられず
終いには摘まみだされてしまう。
その頃、ボブ・ゲルドフを迎えにリムジンが戻ってくるのだが、本物は警察にパトカーで
連行され、そっくりさんが両手に女性を侍らせてリムジンに乗り込んでしまい、ジ・エンド。

ストーリーを大雑把に書いたのだが、たった20分の間に細かい見どころが多くて
実に面白かった。自分をパロディーにするボブ・ゲルドフの懐の大きさに拍手すべきだろう。
二人で歌い、尚且つ本物は手抜き丸だしだが「哀愁のマンディ」をフル・コーラス歌うのも
見どころだ。

掲載写真はボブ・ゲルドフの86年のシングル「THIS IS THE WORLD CALLING」。
キャッチ・コピーには「英雄ボブ・ゲルドフ、ソロ・ルバム『ディープ・イン・ザ・ハート』
からのファースト・シングル」とある。確かに英雄になったし、サーの称号も貰ったが
ライブ・エイド以降のボブ・ゲルドフに対する非難、やっかみの多さを思うと人間の
浅ましさというヤツに嫌でも対峙してしまう事になるのだが、今ボブ・ゲルドフは何を
考えているか・・・・・。
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DADAWAH / PEACE AND LOVE

2010-06-20 08:22:22 | REGGAE
それほど多くの盤を聴いたわけではないが、所謂ナイヤビンギ物は好きだ。
元々はラスタファリアンの集まり(宗教的な意味合いがある場合が多い)で、パーカッションを
叩きながら歌ったことが始まりで、歌詞の内容も思想的である。
日本人で宗教嫌いの私が聖書やラスタファリズムの教えを実践するわけもないが、何故この手の
音楽を好むかというと、単純に気持ちがいいからである。(笑)

掲載写真はラス・マイケルが74年にDADAWAHという変名で出したアルバム『PEACE AND LOVE』。
翌75年にトロージャンが広くディストリビュートした際のジャケットはラスの写真の
上半身を拡大して抜き出しオレンジを基調に着色したもので、同年のアルバム『NYAHBINGI』と
2イン1でCD化された時もそのジャケットが使われた。
今年になって市場に出たのがオリジナル・ジャケットで、トロージャン盤しか知らなかった者の
度肝を抜いたというわけだ。

全編で聴くことができるパーカッションやピアノ、ボーカルにかけられた深いエコーと、
コードを刻むだけでない官能的なリード・ギターの絡みがおそろしくサイケデリックで
しかもどの曲も10分前後の尺。明るいとか能天気とかという言葉とは全く無縁の
漆黒の世界。レゲエ以外での比較対象としてはヤホワ13かサン・ラの音を挙げるのが
相応しいと言えば、ロック好きにもなんとなくニュアンスは伝わるかも。

デジ・パック仕様だが、フロントとリアに使われたオリジナルのジャケットの情報は
全てわかるようになっているし、レーベルも両面とも写真が掲載されている。
未聴の方はもちろん、過去盤をお持ちの方も購入する価値が大いにある優れた再発であるのは
間違いない。


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あなたも私もブルーズが好き

2010-06-18 19:57:52 | 日本のロック・ポップス
掲載写真は有山じゅんじの最新アルバム「有山岸」。タイトルからわかるように今回は
山岸潤史とのデュオ・レコーディング。潤沢な予算など用意されていないであろうが(失礼)、
二人の手足れの演奏は録音の進行を容易にしたに違いない。
ボーカルの弱い曲が無いことも無いが、それが一つの味になっているし、インストの
出来は気持ちいいことこの上ない。「ろっかばいまいべいびい」の演奏には細野晴臣が
ベースとボーカルで参加している。二人の人脈からは辿り着かないようなイメージがあるが
このゲスト参加が嬉しくないわけがない。
添付されたDVDにはレコーディング風景やインタビュー、更にはアルバムに収録されていない
演奏が46分収録されている。「梅田からナンバまで」のスタジオ・ライブには、今回も
胸ときめいてしまった。

正直なところ、昔から洋楽指向かつテクニック至上主義的な日本のバンドは得意ではない。
そんな中でフラワー・トラヴェリン・バンドを今でも好きなのは、彼らのオリジナリティ故だし、
ブルーズ指向のバンドだと憂歌団やダウンタウン・ブギ・ウギ・バンドを好きなのも
同じ理由からだ。つまり日本のロック黎明期のあんなバンドやこんなバンドの人脈には
今も昔も興味が無いので、今回は個人的に不安もあったが、アベレージをクリアするのは
流石は有山と言わざるをえない。

93年3月号のギター・マガジン誌はブルーズの大特集だった。ギタリストが選ぶ「ブルーズを
感じるギター」ベスト5という特集があって、藤井一彦(グルーヴァーズ)が選ぶベスト5が
掲載されているのだが「あんまり勉強しちゃダメだよ。そういうギターはつまんねえから。」
という正にその通りのコメントが実に格好良い。
ちなみに藤井一彦が選んだ5曲は下記の通り。

1.LET'S GO GET STONE / LOWELL FULSON
2.TALK TO MY BABY / HOUND DOG TAYLOR
3.BOOGIE CHILLEN #2 / JOHN LEE HOOKER
4.SWEET PAPA LOW DOWN / BLIND BLKE
5.GEORGIA BOUND / 有山淳司

有山の演奏する「GEORGIA BOUND」はライブでは定番曲の一つだが、レコードやCDでは聴くことが
出来ない。(間違いだったらすみません)オリジナルはブラインド・ブレイク。4でブラインド・
ブレイクを挙げたので、5の曲に関して有山の名前を出したのかもしれないが、何れにしろ
実に渋い選曲で人選だ。
ちなみに同じ特集で有山は憂歌団の「嫌んなった」と吾妻光良&ザ・スウィンギン・バッパーズの
「歳には勝てないぜ」を5曲の中に挙げている。
タイプの違う有山と藤井だが、私の好きなギタリスト二人が渋くて楽しいところを選んでいると
意味も無く嬉しくなってしまう。

あなたも私もブルーズが好き。
本当はどっちかというと、レゲエの方が好きだけど。(笑)
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YOU CAN DO A LOT WITH 100 WOMEN - 50

2010-06-15 19:53:23 | ROCK

昔々、CDの販売に携わっていた頃の話。
とある販売促進会議で、訳のわからないことがおこった。
幾ら払って呼んだのか知らないが、冴えない顔の爺(部外の人間である)がマドンナの当時の
最新作「I'M BREATHLESS」のさわりをCDラジカセ(笑)でかけながら、全曲解説を始めたのだ。
「ヴォーグ」とは何ぞやだの、これからのトレンドは何ぞやだの、それらを集約しているのが
マドンナであるだの、延々1時間半にわたって講釈は続いた。
あれは一体何だったのだろう。

会議らしき事が終わって、いつものように店長連中と飲みにいったのだが、不機嫌な私を
見て「ハリーにはマドンナは向いてないよな。でもな、良い物はいいんだよ。素直になれよ。
ああいうのがわからないとダメだな。」と有り難い言葉をかけてくれる3歳年上の
他店の店長がいた。流石はかつて軽音楽部に所属し、卒業公演(笑)とやらで部に一つしか
ないワイアレスを独占してギターを弾いたのが自慢のヘヴィ・メタさんは言うことが違う。(笑)
同僚たちは私を見て笑っていた。私が怒りを通り越してヘラヘラしているのが可笑しかった
らしい。

一々言い返すのもバカげていたが、以前も書いたが私は○’Zとドリ○ムが大当たりするで
あろうことをすぐに了解していた男である。好きであろうが嫌いであろうが売れるモノを
売れる時期に欠品無く揃えるのが仕事なのだ。
ただ、あの部外の人間が一体何のために呼ばれ、いくら人気があると言っても邦楽の売れ筋の
何分の一にしかならない1枚の新譜のために何をやっているんだというのがムカついたのだ。
レコード会社のA&Rなら話は別だが、地方の小売店の店長を集めて講釈をたれて何の効果が
あるというのだろう。

マドンナという女性のパワーというか衰えない上昇意欲には、彼女のデビュー時から
圧倒され続けた。CD販売の仕事を離れてもマドンナほどのビッグ・ネームになると新譜を
出す度に好むと好まざるとに関わらずニュースは耳に入る。
大して気にもとめてこなかったが、2000年にカウ・ガールのイメージで登場した時は、
「実に冴えている。彼女は再び米国中で愛されるだろう。」と思ったものだ。
かつてはマドンナのCDシングルのボックス・セットを持っていた。30枚組だったか
何枚組だったか忘れたが今は手元にない。今手元にあるのは掲載写真のシングルだけだ。
一聴して、いやMTVで一目見て、曲が可愛らしかった(歌詞も)という第一印象の良さが
現在まで続いている。「マテリアル・ガール」を歌ったのと同一人物というギャップが
面白かったというのもある。

2005年3月の当ブログでデボラ・ハリーとの対比について書いたが
それについては今も同じような思いだ。
いつか「レディ・ガガとマドンナのどちらが好きですか。」と聴かれるかもしれない。
その時はきっと「前者の曲は知らないが、女性としてならマドンナが好きだ。」と
答えるだろうけど。

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KNEBWORTH FAYRE 1976

2010-06-13 07:37:05 | ROCK
76年8月21日、英国ハートフォードシャー州ネブワースで行われた野外ライブの模様は、
ストーンズに関してはLPの時代から様々なブートレグが流通していた。「HOT AUGUST
NIGHT」と題された2枚組が代表的なもので、一応ライン録音で演奏を聴くことが出来るのだが
コンサートの後半部分がごっそり抜け落ちていた。
映像も流通していたものの、画質はお世辞にも良いとは言えないものであった。
しかしながらDVDの時代になって、かなり高画質のものを見ることができるようになった。
まだコンサートの全曲が素晴らしい画質で見られるわけではないが、曲によっては、
ほとんどオフィシャル・レベルの映像もある。

掲載写真はヴォイスプリントがリリースした「KNEBWORTH FAYRE 1976」。
事前の情報で、コンサートの映像は4曲しか収録されていなく、ほとんどが関係者の喋りで
あることは知っていたが、画質の確認もあって購入した。
DVDをセットすると・・・。

なんだ、この滲んだ映像は。ストーンズのブートレグ・ビデオで見なれた画質でDVDが
始まるのだが、すぐ画質は良くなる。あたりまえだ、最近撮影した喋りのパートなのだから。
もちろんミックやキースが喋るわけではない。チャプターを飛ばすとレーナード・スキナードの
「FREE BIRD」が始まる。う~ん。何回かダビングしたようなビデオの映像がまた始まる。
長尺の曲だが完奏するのと、私自身が初見だったのでそれなりに楽しめたが、誉められる
画質では無い。オリジナル・メンバーでの10CCの映像もあるが、映像の貴重さと
冴えない演奏のどちらを天秤にかけて評価するかは、見る人によって違うだろう。
ストーンズの演奏は2曲収録されているが、レーナード・スキナードや10CCの映像より
動きがスムースで無いように感じた。なんとなくコマ落ちしているのか、ぎこちない
箇所が散見される。ストーンズ以外の2曲を見てみたいと言う方は買ってみてもいいかも
しれなが、100%満足保障とはいかないことは申し添えておく。
今回はブートレグDVDに軍配があがったといってもいいだろう。

この日のストーンズは同年6月まで行われた欧州ツアーのセット・リストを大きく変えた
演奏を披露する。「AROUND AND AROUND」「LITTELE RED ROOSTR」「STRAY CAT BLUES」
「ROUTE 66」「DEAD FLOWERS」そしてチラっとさわりだけの「COUNTRY HONK」。
まさか、70年代最後の英国での演奏になることを意識していたとは思わないが。
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THIS AIN'T ROCK'N' ROLL , THIS IS GENOCIDE

2010-06-12 07:11:44 | ROCK

このブログで私が編んだカバー集は7種ある。対象となったのはボブ・ディラン、
ローリング・ストーンズ、キンクス、ビートルズ、ヴェルヴェット・アンダーグラウンド、
ザ・フー、そしてニール・ヤング。
彼らの曲のカバーを集めてCD2枚(ビートルズは7枚になった)に収めるのだが、
最多収録アーティストがデヴィッド・ボウイ。ディラン・カバー集以外の6枚全てに
ボウイ様が演奏するカバーを収録しているわけだが、実のところ良い出来のカバーは少ない。
自分のオリジナルに比べて、大して手が入ってないような気がするからなのだが、裏返せば
ボウイ自身の楽曲やアルバムに素晴らしいモノが多いということでもある。
そこで、今度はボウイ様の曲をカバーした盤を編んでみようかなという発想に至り、
完成したのがこれだ。

それではデヴィッド・ボウイカバー集、題して『THIS AIN'T ROCK'N'ROLL , THIS IS GENOCIDE』。

DISC1 (66S-009-01)

01 SPACE ODDITY / DEF LEPARD
02 CHAGES / SHAWN MULLINS
03 WATCH THAT MAN / LULU
04 DRIVE-IN SATURDAY / MORRISSEY
05 PANIC IN DETROIT / TEDDY RICHARDS
06 THE PRITTIEST STAR / IAN McCULLOCH
07 CRACKED ACTOR / BIG COUNTRY
08 THE JEAN GENIE / THE DANDY WARHOLS
09 LADY GRINNING SOUL / MYSTEFY
10 JOHN , I'M ONLY DANCING / THE POLECATS
11 BOYS KEEP SWINGING / SUSANNA HOFFS
12 YOUNG AMERICANS / CURE
13 DIAMOND DOGS / BECK
14 QUICK SAND / DINOSAUR JR.
15 THE MAN WHO SOLD THE WORLD / NIRVANA
16 THE BEWLAY BROTHERS / REPLICANTS
17 HEROES / OASIS
18 MEMORY OF A FREE FESTIVAL / MERCURY REV

収録時間 78分47秒

DISC2 (66S-009-02)

01 SOUND AND VISION / FRANZ FERDINAND
02 FAME / EURYTHMICS
03 1984 / TINA TURNER
04 REBEL REBEL / 浅井 健一
05 DO DO ~ CHANT OF EVER CIRCLING SKELETAL FAMILY / STEVIE SALLAS
06 SCARY MONSTERS (AND SUPER CREEPS) / SUPERCHUNK
07 OH YOU PRETTY THING / PETER NOONE
08 THE GOSPEL ACORDING TO TONY DAY / EDWIN COLLINS
09 ANDY WARHOL / DANA GILLESPIE
10 FIVE YEARS / PLACEBO
11 SOUL LOVE / ROGER McGUINN
12 MOONAGE DAYDREAM / TERROVISION
13 STARMAN / CULTURE CLUB
14 LADY STARDUST / DANNY MICHEL
15 STAR / TECHNO COWBOY
16 HANG ON TO YOURSELF / GILBY CLARKE
17 ZIGGY STARDUST / BAUHAUS
18 SUFFRAGET CITY / BIG AUDIO DYNAMITE
19 ROCK'N'ROLL SUICIDE / TONY HADLEY
20 LIFE ON MARS / THE DIVINE COMEDY
21 ASHES TO ASHES / TEARS FOR FEARS
22 ROCK'N'ROLL WITH ME / DONOVAN

収録時間 78分22秒

ディスク1の前半には『ALADIN SANE』のカバーを集めた。RCA時代の数あるアルバムの中で
最初に買った盤なので、それなりの思い入れがあるのだ。テディ・リチャーズはアレサ・
フランクリンの息子でロック寄りのアプローチのアルバムを残しているのだが、今は
何をしているのだろう。こうやってカバーしたアーティスト名を眺めていると、80年代から
90年代に大きな成功を残したバンドの名前が多いことに気づく。ニルヴァーナは
得意なバンドではないが、それなりにアルバムは買っていた。どれも大して気にいってなかったが
MTVで放送された『UNPLUGGED』での演奏を見て、バンドの思慮深い一面を感じた。
オアシスはシングルCDのカップリング収録。以前当ブログで「オアシスはCDを1枚と
7インチを1枚しか所持していない」と書いたが、その7インチと同タイトルのシングルCDの
カップリング。7インチには収録されていないので、今回購入した。(笑)

ディスク2の中で個人的に渋い選曲だなと思ったのはスティーヴィー・サラス。
「DO DO」は『DIAMOND DOGS』セッションの曲で初出はボウイの3枚組ベスト『SOUND AND
VISION』。ライコが出した『DIAMOND DOGS』にも別バージョンがボーナス・トラックで
収録された。そんな曲と「永遠に周り続ける骸骨家族の歌」を繋げたのだから。
ギルビー・クラークは元ガンズン・ローゼズのギタリスト。そんなバンドに居たものだから
偏ったジャンルで紹介されることが多いが、イジー・ストラドリンと同じように紹介される
べきだろう。とにもかくにも『ZIGGY STARDUST』全曲カバーである。(笑)

結果として『STATION TO STATION』以降のカバーが極端に少ないことを露呈するのだが
カバー自体が無かったり、何度も聴きたいと思うに至らなかったりするのが実情だ。
誰か「STAY」の格好良いカバー、演ってよ。(笑)

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A LAD IN SANE

2010-06-10 21:53:55 | ROCK
ボウイ・カバー集を編むに際して役に立ったコンピレーション盤が掲載写真の2枚。
これらの2枚は所謂「トリビュート盤」ではない。ボウイ様の「トリビュート盤」は何枚も
リリースされているのだが、グラム・ロックやハード・ロックに影響を与えたのは
言うに及ばず、『LOW』や『HEROES』のB面のような世界を展開した人でもあるので、
極端なトリビュート盤が結構あって、なかなか購入する勇気(笑)が無い。
個人が全曲ボウイ・カバーでアルバムを作ったものも幾つかあり、私も2枚所持しているの
だが、それと同じレベルで楽しめるか今ひとつ確信が持てないでいるのである。
この2枚はいずれもボウイの曲のカバーか、ボウイ作の曲を他者が演奏した曲を
収録している。よって両者で被る曲は結構あるのだが、こういう盤を購入する際は
そういう事には目を瞑らなければならない。

右の盤は97年に出た『DAVID BOWIE SONGBOOK』。ジグ・ジグ・スパトニックの「REBEL REBEL」、
ミッジ・ユーロの「THE MAN WHO SOLD THE WORLD」といった、何気に忘れそうなカバーを
収録しているのが嬉しい。おっと、今回はどっちも該当の曲は別のアーティストを
選んだけれど。(笑)この盤から採用したのはポールキャッツの「JOHN, I'M ONLY DANCING」。
ロカビリー・タイプのバンドでレッド・ツエッペリンの「ROCK AND ROLL」をカバーした
こともある。原曲(といってもボウイはこの曲の様々なバージョンをリリースしているが)の
良さを上手く活かしたアレンジは一聴の価値がある。

左の盤は06年に出た『OH! YOU PRETTY THINGS THE SONG OF DAVID BOWIE』。
ジャケットが最高でドノヴァンもダナ・ギレスピーもルルも、みんな勝手にメイクを
施された顔でコラージュに使われ、『気の確かな若者』になっている。
実はドノヴァンの「ROCK AND ROLL WITH ME」、ダナ・ギレスピーの「ANDY WARHOL」は
このコンピレーションで初めて聴いた。最近ダナの73年と74年の2枚のアルバムを
中心に選曲された編集盤がCD化されたが、オリジナルのフォーマットでのCD化を
強く希望する。ジョン・クーガー・メレンキャンプの「THE MAN WHO SOLD THE WORLD」も
この盤で初めて知った。もっともこの曲は別のアーティストを選んだが。く、くどい。(笑)
ちなみにこの盤に収録されたダナの「ANDY WARHOL」とルルの「THE MAN WHO SOLD THE
WORLD」にはオルタネイト・ミックスの表記あり。

さあ、いよいよボウイ・カバー集の発表だ。
次回はデヴィッド・ボウイ・カバー集、題して『THIS AIN'T ROCK AND ROLL,THIS IS GENOCIDE』で
お逢いしましょう。


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DREAM BABY DREAM

2010-06-08 22:01:05 | THIS SONG
またまたレコード・ストア・デイ絡みの話だが、今年リリースされたブツの中に
ブルース・スプリングスティーンの10インチがあったことを思い出して検索したところ
とんでもないブツに出くわした。だいたい、「ブルース・スプリングスティーン」もしくは
「BRUCE SPRINGSTEEN」という言葉で検索したこと自体が初めて(笑)だったのだけど、
目配りが足りないとはこういう事かと、思い知らされた。

2005年のライブでスプリングスティーンがスーサイドの「DREAM BAY DREAM」を演奏していた
ことは知っていた。そのことを踏まえて当ブログで2008年6月にスーサイドのライブ盤を
紹介したのだが、スプリングスティーンのバージョンは聴いたことが無かった。
どんな演奏か聴きたくてブートレグを探そうかとも思ったのだが熱心にブートレグを聴かなく
なったこともあって、思いついたものの尻すぼみ状態。

で、今回検索していく過程で2008年10月にリリースされた10インチの存在を知る。
掲載写真はアラン・ヴェガ生誕70周年を祝うためにリリースされた10インチ盤で、
そのA面にスプリングスティーンが演奏する「DREAM BABY DRAM」が収録されている。
しかもB面はスーサイドの演奏する同曲の未発表ライブと、BEAT THE DEVILというバンドの
こちらもスーサイドのカバー「MR RAY」が収録されている。

『「BORN TO RUN」と「DREAM BABY DREAM」は地続きなんだぜ。』と書いたのは、やはり
間違いではなかった。足踏みオルガンを弾きながら一人歌うスプリングスティーンの
なんと神々しいことか。単純な歌詞の繰り返しであるが何度も繰り返される言葉の
到達点は、「BORN TO RUN」と同じく闇夜を突っ走った後に前方に射してくる陽の光であり
ささやかな希望である。スーサイドという非のニュアンスを持ったユニットの名前であるが
この曲には愛する者への慈しみと、それが自分の希望であり喜びであることが表明されている。

限定4000枚のブツで発売当初はamazonで普通に買えたようだが、1年半以上遅れて
知ったものだから、海外通販でなんとか入手したというわけである。
最初の4000枚が完売した後に更に4000枚がプレスされたようで、私が手にした盤は
4218番であった。
スプリングスティーンとスーサイドを同じレコードで聴くことができるというだけで
素敵だなと思える人の手に、このレコードは行きわたるべきだろう。
ジャケットのデザインも優れているので、未入手の方は是非探していただきたい。

今月出るスプリングスティーンのライブDVDの1曲目は「LONDON CALLING」だ。
準備はいいかい?。
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ROGER McGUINN / CARDIFF ROSE

2010-06-06 18:18:49 | ROCK
CDというものが世に出た時、何でもかんでも「音が良くなった」と有り難がる風潮があったが
大して音の良くないCDも存在した。特にCOLUMBIAが出したCDで背表紙が白地に赤で
タイトルやアーティスト名が記された物は、その印象が強い。
掲載写真のロジャー・マッギンが76年に発表した「CARDIFF ROSE(邦題:海賊)」もそんな1枚。
収録曲やアルバムが制作された背景は面白いのだけれど。

このアルバムのプロデューサーはミック・ロンスン。マッギンとロンスンは75年の
ボブ・ディランのローリング・サンダー・レビューで親交を深め、その結果このアルバムが
出来た。冒頭の『TAKE ME AWAY』は明らかにローリング・サンダー・レビューの想い出を
歌った曲で、如何に二人にとって素晴らしい体験だったかが手に取るように解かる。
続く『JOLLY ROGER』はマッギンのオリジナルだが、英国フォーク好きの琴線を擽るメロディーが
たまらない。私は先に「バイオグラフ」を聴いてしまったのだが、リアル・タイムで
マッギンのこのレコードを聴いた人はディラン作の『UP TO ME』に大きな感銘を得ると同時に
ディラン・バージョンを聴きたいと思ったことだろう。ジョニ・ミッチェルの曲も然り。

2007年にリマスターされた際にこのアルバムには2曲のボーナス・トラックが追加された。
その内の1曲がボウイ・カバーの『SOUL LOVE』。何を思ってカバーしたのか解からないが
この曲のアレンジは興味深い。ミック・ロンスンのアルバム『PLAY DON'T WORRY』が初CD化
された際にこれもボーナス・トラックとしてボウイ・カバー『STONE LOVE(SOUL LOVE)』が
収録されたのだが、両者のアレンジが似通っているのが面白い。75年12月録音のロンスンの
バージョンもリアル・タイムで世に出なかったのだが、このアイディアを捨て切れなかった
ロンスンがマッギンに録音を促したのかもしれない。全ては私の想像の域なのだけど。
今回のボウイ・カバー集にはそんな経緯もあって?マッギン・バージョンを採用した。

昨年『PLAY DON'T WORRY』が再発された時はボーナス・トラックが9曲も追加されて
また買いなおすことになったのだが(笑)、今回追加された『LIFE ON MARS ?』は
ボウイ・カバーでなく同名異曲であった・・・・。
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買い物日記 男前シングルその5

2010-06-05 20:48:53 | ROCK
掲載写真はソニックス・ランデヴー・バンドの7インチ「CITY SLANG」。
オリジナルは同曲のステレオとモノをカップリングしたもので、高値のもとい高嶺の花。
これはEASY ACTIONからライセンスを受けてDEVILS JUKEBOXというレーベルが出した再発盤で
レッド・ヴィニール。オリジナル・シングル発売時に予定されていたものの収録されなかった
「ELECTROPHONIC TONIC」がB面に収録されている。

A面とB面の回転数が違うという、ディスク・ジョッキー泣かせの仕様だが、今時こんな曲を
かける男前のD.J.がいるかどうかは怪しいものだけど。(笑)
送料込みの9ポンドで幸福な気分を味わえるとしたら安いものだ。
パティ・スミスが書いたとも言われるこのバンドのロゴというか、書き文字に
どれほど憧れたことか。

しばらく、飾ります。(笑)
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買い物日記 男前シングルその4

2010-06-05 18:47:15 | ROCK
2003年にキャッスル・ミュージックがダムドのスティッフ時代のシングルを集めて
「THE STIFF SINGLES 1976-1977」というシングルCDボックスをリリースした。
大してセンスの良くない箱のデザインであったが、5枚のCDがオリジナル・シングルの
ジャケットを再現して収納されているのが魅力で、飛びついて買った。
1STシングル「NEW ROSE」のB面に収録された「HELP !」を聴いたことが無かったのも
購買理由の一つであった。

5枚のCDシングルを並べてみると、図抜けてジャケットが格好良いのが2枚目のシングル
「NEAT NEAT NEAT」である。これはいつか7インチで欲しいなと思っていたので7年越しで
購入と相成った。念のため若い人のために言っておくと、メンバーが被っているのは
スーパーとかで買い物をした時に買った物を入れて持ち帰るための紙袋である。
ヴィニール袋は有料となり、エコ・バッグを持って買い物に行く今のご時世では、ありえない
ジャケットなのだが、何時見ても惚れ惚れするジャケット・デザインだ。
曲は勿論絶品で、以前も書いたが「パンク・ロックとはなんぞや」と聞かれたら、私が
最初に挙げる曲でもある。
貧困に悩む英国労働者階級の鬱憤と、パンクの時代がうまく噛みあった曲で時代の空気を
見事に切り取っている。しかしながら、あえて書けば「ニート」と「失業者」は全く違うという
ことを再認識しなければいけないのも事実だろう。

日本盤「嵐のロックンロール」をお持ちの方は大切にしてください。
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