HARRY’S ROCK AND ROLL VILLAGE

お気に入り音楽の紹介と戯言

門外漢が聴くジャズ~ストーンズ者の場合・その4

2012-02-28 22:28:21 | JAZZ

  

デューク・エリントンのことを知ったのは、ストーンズが81年の北米ツアーの際のオープニングに
『TAKE THE A TRAIN』を使ったことによる。コンサートのオープニングに使う曲として実に
スマートで格好良い曲だと一聴して思ったし、贔屓の引き倒しだがストーンズのセンスの良さに惚れた。

軽快なピアノの印象的なメロディーにホーンが被さる瞬間、聞こえてきたのが、あのイントロ。

   

今見ても、痺れる。(笑)この先100回見ても痺れるだろう。

映画での『UNDER MY THUMB』は12月13日のサン・デヴィル・スタジアム。
アルバム「STILL LIFE」での『UNDER MY THUMB』は11月5日のブレンダン・バーン・アリーナ。
画がついていることを抜きにしても、『TAKE THE A TRAIN』から『UNDER MY THUMB』の流れは
映画の方が格好よい。
 
エリントンの『TAKE THE A TRAIN』の初録音は41年だが、ストーンズの北米ツアーで使われたのは
何の確証も無いのだが66年の再録音盤「THE POPULAR DUKE ELLINGTON」のバージョンだと思っている。
単純にこの盤を聴いて、そんな感じがしたからだけど。

で、この盤は私が2番目に買ったジャズのレコードであった。
「デューク・エリントン」と「TAKE THE A TRAIN」という2つの言葉だけを手掛かりに探して、たまたま
手にとったレコードである。以前書いたが、最初に買ったジャズのレコードがチャーリー・パーカーの
「ON DIAL VOL.4」。パーカーにエリントン、この流れは今思えば、何だか出来過ぎな感じだが
全てはストーンズのおかげである。(笑)

82年の夏に「STILL LIFE」を手に入れ、同年冬にロッド・スチュワートの「ABSOLUTLY LIVE」を購入。
ロッドのライブのオープニング曲『THE STRIPPER』は、如何にもロッドが選びそうな曲だと思ったものだが、
その曲を70年代後半からオープニングに使用していたことを知ったのは、ずっと後になってからだった。
でも、まだデヴィッド・ローズの『THE STRIPPER』が収録されたレコードって持ってないのだなぁ。(笑)

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僕たちローリング・ストーンズの大ファンです

2012-02-27 20:19:02 | ROCK

       

タイトルは、勿論レナード・コーエンのトリビュート盤の邦題の捩りです。(笑)

掲載写真はブートレグ7インチ「LOVE YOU LIVE」。例によって貧弱なカセット録音のライブ音源3曲と、
アルバム「EXILE ON MAIN ST.」からの『TURD ON THE RUN』を収録。
勝手にストーンズの商標であるベロ・マークを使っているのが、如何にもブートレグなのだが
これを制作したブートレガーに「愛」があるのは間違いない。
勿論、勝手に使用したという意味合いいおいては、ストーンズの利益を損ねた(と言っても、大海に目薬を
一滴垂らす程度だろうが)かもしれないが、私はストーンズとプッシー・ガロアの双方への「愛」を感じる。

      で、もっと「愛」があるのがこれだ。

ジョン・スペンサー・ブルース・エクスプロージョンが97年にリリースしたライブ盤「CONTROVERSIAL NEGRO」の
プロモ盤には、上記のジャケットが使われた。英国ではCDで、米国ではLPでこのジャケットが使われ、
私なんかはオフィシャルで出たオリジナル・ジャケットより、こっちを大々的に使って欲しかったと
思うのだが、それはそれでいろいろと面倒くさいことがあって実現不可能だったのだろうと想像する。(笑)

まあ、何にせよ、僕たちはローリング・ストーンズの大ファンなのです。

ストーンズの結成50周年ツアーとか、あるのだったら是非ともオープニング・アクトにジョン・スペンサーを起用して
いただきたいのだが、今のストーンズにその度量は・・・・・。  

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THIS FRIDAY NIGHT ONLY

2012-02-26 17:32:56 | ROCK

昨年末、突如再結成したものの、その後全く音沙汰無しのプッシー・ガロア。
まあ、ジョン・スペンサーが活動しているなら、その形態は何でもいいのだけどね。

雑誌「クロスビート」の新譜紹介のレビュー欄で、そのジャケットを見て「内容はともかく、このレコードは
欲しいな。」と思ったことは確実なのだが、立ち読みだった故か、それほど熱心でなかった故か
どうしてもアルバムのタイトルが思い出せず、いや覚えられないまま(笑)今日に至ったのだが
ひょんなことから、とりあえず聴くことができたのが、掲載写真の盤。

掲載写真はプッシー・ガロアが88年に日本オンリー、限定2000枚でリリースしたライブ盤
「THIS FRIDAY NIGHT ONLY」。ジャケット左には日本語で以下のような表記がある。

”このLPは音質の悪いカセット録音です。このレコードは品の悪い言葉、例えば、FUCK、そしてSHIT、
またCUNT、あるいはMOTHERFUCKER等々が出てきます。”

ご丁寧にどうも。(笑)音質も内容も、プッシー・ガロアのレコードを1枚でも聴いたことがある方なら
何の問題もない、いつものプッシー・ガロア。高音質CDだのハイレゾだのと音質追求の人々の耳には
おそらく受け入れられない録音で、底意地の悪い私は「姿の見えない仮想敵」を想像しながら
勝手にニヤニヤしている。いや、ジャケット写真の「名前も知らない裸女」を思い出してニヤニヤしているのだけど。

V.U.のライブ音源に音質の良さなんて、それほど求めることがないようにプッシー・ガロアの音源も
何故だか、録音レンジの狭い荒々しい音が良く似合う。会場の空気を含めた混沌とした猥雑な雰囲気の
生々しさこそが、彼らの在り方だったのだろうから。

B面の演奏は、こんな叫び声とともにスタートする。
「THE ROLLING STONES WERE NEVER LIKE THIS BABY」
ジョンはストーンズのことを好きなはずなんだけどねぇ。(笑)

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CHIMES OF FREEDOM

2012-02-25 20:18:45 | ROCK

アムネスティー・インターナショナル設立50周年記念ということで、4枚組のボブ・ディラン・カバー集
「CHIMES OF FREEDOM THE SONG OF BOB DYLAN」がリリースされた。
これだけのボリュームで、多くの有名ミュージシャンが揃ったカバー・アルバムというのは例がなく
単純にカバー好きの私には嬉しい企画盤であr。

アムネスティーに関しては、その在り方に難癖をつけるほど私は自分の信念や考え方に自信を持っている
わけではないし、むしろ自分には出来ない素晴らしいことを継続して活動している団体なのだと認識している。
その中立性や善意の在り方に異を唱えるような状況になく、そういう現場に居ないというのも事実だが
アムネスティーを超える活動をしている団体名が思い浮かばないのも事実である。

今回の4枚組『CHIMES OF FREEDOM』は70組を超えるミュージシャン達がディランの曲を
カバーし、最後にディランが64年にアルバム「ANOTHER SIDE OF BOB DYLAN」に収録した
タイトル曲が収録されている。

ジャケットには「PREVIOUSLY UNRELEASED RECORDINGS」と書かれたステッカーが貼られているので
それぞれのミュージシャンの熱心なファンには気になるところだろう。収録された曲の録音時期は明記されて
いないが、ジョニー・キャッシュが故人であることから判るように様々な時期のレコーディングが集められているようだ。

例えばフェリーさんが今回提供した曲は『BOB DYLAN'S DREAM』。もともと2006年のアルバム
「DYLANESQUE」のレコーディング時のもので、当時はボーカルが気に入らないという理由でお蔵入したのだが、
アムネスティーから声が掛かり、完成にこぎつけたことがフェリーさんのHPに記されている。
参加メンバーの中にはクリス・スペディングやフランク・リコッティの名前がある。
また、この盤にはそれぞれの曲の録音に参加したパーソネルのクレジットも無いのだが、アムネスティーのHPで
全てではないが知ることができる。
例えば(笑)フェリーさんのHPではパーソネル表記はなかったが、ドラムスはアンディー・ニューマークであることが
記されている。おいおい、フェリーさんだけ熱心に調べたのかという突っ込みは無しで。(笑)

余りに有名な曲をカバーするのは、私なんかからすれば少々気恥しい気もするのだが、そういう曲が無いと
アルバムが地味になるのも事実。まだ一通りしか聴いていないのだが、私が気に入ったのはシー・ギルモアの
『I'LL REMEMBER YOU』、ビリー・ブラッグの『LAY DOWN YOUR WEARY TUNE』。
前者は、流石はサンディー・デニーの未発表歌詞に曲をつけることを許された人だと思わされたし、
後者は選曲のセンスにまず唸り、その自由な軽やかさにまた唸った。

コステロの『LICENSE TO KILL』は流石で、昨年のツアーにおけるディランの誕生日である5月24日には
同曲を演奏したというから、この曲には特別な意味があるのかもしれない。
エリック・バードンの『GOTTA SERVE SOMEBODY』も、ボーカルとアレンジが良くて気に入っている。
今年のグラミーで6冠に輝いた人の魅力に私がたどり着けるのは、いつの日か・・・。

長いレコーディング・アーティストとしてのディランの歴史の中で、特に60年代に偏るということも無く、
選曲の幅も広いので、多くの人が楽しめるカバー集である。値段も安いので気になるミュージシャンが
収録されている方は聴いてみるといいだろう。

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MAGIC CAPSULE

2012-02-22 21:24:18 | 日本のロック・ポップス

掲載写真は、昨年リリースされたゴダイゴの8枚組DVDボックス「COLLECTORS' DVD BOX」。
先日取り上げたジュリーのDVDと同時購入。このボックスは収録された8枚のうち、2枚は以前に
DVDで、3枚(厳密には2枚と半分)はVHSで発売されていたので、ファンには賛否両論だったのだが、
いずれも未購入だった私は、ありがたく購入と相成った。

ゴダイゴの魅力とは何なのだろう。ジャンル分けとかはどうでもいいのだが、ロックをテレビもしくは
茶の間に浸透させた貢献というのは大きいだろう。日本のバンドが高度の演奏能力を嫌味なく披露し、
尚且つ英語で歌い、それが違和感なく大人から子供まで受けれられた例は、かつてなかったのでは
ないかと思う。いやいや、あれはロックじゃないよ、歌謡曲だよという物言いもあるかもしれないが
そうだとすれば、歌謡曲の演奏レベルと楽曲の完成度のレベルを、おそろしく高い位置に持っていった
ということになる。ジャンル分けはどうでもいいと先に書いたのは、どちらの言い分にも対応するためで
あるが、もっと平たく言えば、メンバーが目指した「ニュー・スタンダード」、或いは新しい基準を
作り得たことが、最大の魅力ということになろうか。

そういう私も、本当の目当ては79年の映画「マジック・カプセル」と、77年から82年までの
テレビ出演シーンの収録であった。音楽を聴くことに楽しみを覚えてから、洋楽中心の生活へ移行する
までに大きな影響を受けたバンドの一つであるので、こればかりは仕方がない。

映画「マジック・カプセル」は初めて見たのだが、尺が短いものの実に楽しい映像だった。
タイトル曲『マジック・カプセル』が、タケとミッキーのデモから完成に至るまでと、ツアーのドキュメンタリー、
ライブの様子を上手く組み合わせてあって、見応えがあった。このDVDには、他に「NTV紅白歌の
ベストテン」出演時の映像等が15曲収録されている。当時の司会は堺正章で、先日取り上げた
「夜のヒットスタジオ」の司会は井上順。おお、気が付けば彼らはスパイダースの2トップではないか。(笑)

NHKのテレビ番組出演時の映像を集めたDVDも面白い。スカパーでレッツゴーヤングの再放送を
何度か見た際に、78年の『DEAD END ~LOVE FLOWERS PROPHECY』の演奏を偶然見たのだが
録画していなかったのを残念に思っていたら、こうしてDVDになって一安心。
また、同年の『セレブレイション』では、チャーがキーボードを弾く姿を見ることができる。

07年から09年にかけて行われた「TOKYO 新創世記」全3章は、それぞれアルバム「新創世記」「DEAD
END」、そしてスタジオ録音としては未発表の「ゴダイゴ号の冒険」を中心にした、タケカワユキヒデが
脚本と演出を手がけたロック・オペラ。個人的には、ロック・バンドがオーケストラと共演してもろくなことは
ないと思っているのだが、やはりその思いは今回も変わらない。バンドの向上心や新たな分野の開拓と
いった意欲がこういう形になるのは、洋の古今東西を問わず多々あるのだが、まあ、好きなアルバムを
丸ごと違ったバリエーションで演奏してくれると思えば、それなりに楽しめないこともない。

今、敢えて穿った見方で振り返れば、やたらと「きれい」なタイアップがあったり、中国やインド、アフリカを題材に
したのが如何ようにも(つまりは、否定的ニュアンスで)捉えることができなくもないが、私にとって
そういった批判は全て後付けであり、当時の彼らの仕事の質と量には今でも驚かされる。

なんといっても、このボリュームである。時間をかけて楽しみたいと思っている。

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沢田研二 IN 夜のヒットスタジオ

2012-02-20 21:33:30 | 日本のロック・ポップス

ジュリーの昨年リリースされた6枚組DVDを、ようやく購入した。HMVで30%引きであったのと、
それまでため込んできたポイントや、セゾンの永久不滅ポイントをHMVで使えるようにポイント交換した
複合技で、大幅に値引いて手にしたというわけだ。同時購入のDVDも8枚組の大物なのだが
こんな機会でもないと手にしないだろうから、自分の中では今回は思いきった購入とも言える。(笑)

沢田研二が75年から90年の間にCXの「夜のヒットスタジオ」に出演したシーンを実に丁寧に
集めたDVDで、「何で74年以前が無いのか」という不満は言うまい。本来ディスク1から順に見るべき
だろうが、1、2と見たら我慢できなくなって4を見てしまった。(笑)何故なら3は、一番曲のバリエーションが
少なく、ついでに言えば『LOVE(抱きしめたい)』をあまり好きでないから。(笑)

もう全編見処と言って過言でないだろう。完全に生演奏かつジュリーは自前のバンドを用意していたので
その時々のテレビでのミックスの違いを差し引いても、バンドの細かい演奏は同じ曲でも違いがわかるのが
本当に面白い。本当に毎回演奏が違うのだ。生ものだから当たり前と言われれば、そうかもしれないが
2週間おきとかでなく、こうして続けて見ると毎回の演奏の違いに気づき、ちょっと感動したりして。(笑)
同じ曲におけるジュリーの服装や演出の違いも、これだけまとめて続けて見るといろいろなことが推測されて、
それもまた面白い。

例えば。『憎みきれないろくでなし』では、77年9月5日だと、最初にくわえタバコで登場し、歌う前にそれを
吐き捨てるシーンがある。多分これは苦情があったのだろう、次の9月26日の出演時は服装と演出が
変わり、司会の井上順にそれとなくつっこまれる。で、10月28日の出演時は9月5日の服装に近い形に
戻るが、今度はTシャツに安全ピンが何個もつけられ、耳にも安全ピンのピアスだかイヤリングだかが
装着されている。これは明らかにパンクの影響下にあるもので、流行に敏感なところもよくわかる。

78年1月30日の『サムライ』では、畳の上で歌う演出以上にハーケンクロイツの腕章が気になったのだが、
2月20日の放送では、腕章がハーケンクロイツから「×」に変わっているのが、またまた悶着あったのだろうと
いらぬ想像をするのであった。

この番組は、ゲストが数多く登場し、オープニングやエンディングはもちろん、他の歌手が歌っている時も
後方にいる姿が映ることがある。大抵の人はそのまま写っているのだが中には、ぼかしを入れられている
人もいる。もう芸能界から引退して映るのを良しとしなかったのか、はたまたCX、ナベプロ、或いは沢田個人と
相容れなかったのが尾を引いているのか、とにかく何人かぼかされているのが可笑しい。
明らかにゴ○イゴだとわかる集団は、何故ぼかされているのだろう。

同時出演して、たまたま映っている全ての人に、DVD化にあたって承諾をとったとはとても思えないのだけど。
『ストリッパー』を歌う回の後ろには、アダム&ジ・アンツの皆さんが映っているし。(笑)
あと、これは私が爺になったからだろうが、後方で踊ったりメドレーで見ることができる八代亜希の色気に
やられてしまった。(笑)

話が大きく逸れた。もう一度書くが全編見処と書いたのは間違いない。86年6月18日の放送は今でも
よく覚えていてジュリーの自前の曲でなく『WHITE ROOM』『STAND BY ME』と2曲の洋楽カバーを歌ったのが
印象的だったのだ。特に「なんで、唐突に『WHITE ROOM』なの?。」と、これを見た後輩と翌日
ニヤニヤしながら話したものだ。

そうそう、司会の井上順が同じG.S.仲間ということもあってか、ジュリーのバックバンドである
井上堯之バンドに気を使っているのが端々でわかり、彼の優しい人柄が垣間見えるのも良かった。

これは黄金期のジュリーを捉えた映像として、また歌謡史の資料としても充実した内容のDVDである。
何度でも繰り返して見たいものだ。

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DAVE'S PICKS

2012-02-19 19:37:47 | ROCK

ROAD TRIPシリーズに替わる新シリーズである、DAVE'S PICKSの第一段が届いた。
77年5月25日リッチモンドでのライブを3枚のCDに収録。当日の写真を収録した詳細な
ライナーを含むブックレットが添付され、再生紙でジャケットが制作されるのは、ROAD TRIP
シリーズと同じである。
ただ、プラスチックのトレイ仕様にするくらいだったら、ROAD TRIPの方が装丁としては
良かったように個人的には思う。なんせ、デジパック嫌いなんで。(笑)

で、今回の日付であるが前日公演の5月22日はDICK'S PICKSで、翌々日公演の5月28日は
「TO TERRAPIN:HARTFORD ' 77」としてCD化されている。昨日は「そのうち、74年のウィンターランド
15枚組が出るんじゃないか。」と書いたが、いやいや全公演出たっていいじゃないか。(笑)
デッドのCDはシリーズで並べるのでなく、コンサートが行われた日付順に並べるのが正解なのかも
しれない。

今回は12000枚の限定仕様でシリアル・ナンバーが入っている。事前にデッドのHPで年間発売
予定の4枚をまとめてオーダーすればボーナス・ディスクが付いてくるというので、昨年中に早々に
オーダーしたのだが、気になるのは今後デッド・ネットから届く残りの3枚のシリアル・ナンバーが
最初から最後まで同じなのかどうかということである。(笑)
こんなもので、「管理されている」という気持ちになるわけもないので、「同じシリアル・ナンバーならいいな」と
思っている。

内容?。いつものデッド。デッドの個々のライブに大きな差異を求めることは無い。ひたすら量を体験すれば
するだけ幸せになれるのだから。ストーンズやザ・フーのように、「ある日ある時期の決定的なライブ」を
選べるほど聴き込めていないと言われればそうなのだが、逆に言えば、「いつの時代の、どの日付の
ライブを選んでも大きく外さない」という意味で選択の必要が無いということは、たまたま出会った盤、
手にした盤を聴けばいいということで、これほどリラックスできることは無いのだ。

先に書いた5月22日、25日、28日の全く違うセット・リストを、機会があれば見て欲しい。
こんなに自由で、縦横無尽に演奏できたバンドは無かったのだから。

早くも次の盤の到着が待ち遠しい。

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THE GRATEFUL DEAD MOVIE

2012-02-18 19:28:26 | ROCK

       

グレイトフル・デッドの数ある映像作品の中で、最も重要かつ重厚な「THE GRATEFUL DEAD MOVIE」の
日本版DVDが発売されることになった。04年にDVD化されたものの、現在はデッドのHPでも
入手不可能(ブルー・レイは入手可能)だったのと、VHSでは日本版が出たことがあるが、DVDは国内初登場と
いうこともあって未入手の方には嬉しいニュースではないだろうか。

74年10月16日から20日に敢行されたウィンターランド公演の映像を軸に、冒頭のアニメーションや
サウンドチェックの模様やコンサートに集まる観客の様子も含めて、デッドとその周辺の実態と魅力を
余すことなく記録したのが本編の映画で、収録時間は130分を超える。

DVDは、本編の映画をディスク1に収録し、ディスク2には本編に収録されなかったライブの映像を
約95分収録。ディスク2は他に映画で使われた、アニメーションやDVD制作のドキュメンタリー、
メンバーのインタビュー、「火星ホテルのグレイトフル・デッド」発売時のテレビCM等が収録され、
全編175分という大盤振る舞い。

本編にはコメンタリー音声が収録されていて、私が所持する盤には当然ながら字幕がないのであるが
今回発売される日本版には字幕がつくようである。正直なところ買い直す余裕は無いのだが(笑)
こんなところも気が利いていて、未所持の方の購買意欲を促進するのではないだろうか。

掲載写真右は、「THE GRATEFUL DEAD MOVIE SOUNDTRACK」と題された5枚組CD。
ウィンターランドでの5公演の抜粋とはいえ、5枚のボリュームには発売当時は圧倒されたものだ。
しかし。ウィンターランド公演といえば、73年と77年の公演はそれぞれ10枚組のボックスで
リリースされたのが記憶に新しいわけで、それを思えばいつの日か15枚組のボックスが出るのではと
期待したりして。

いや、本当に期待しているのだ。できれば、数年内にお願いしたいものだ。(笑)

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ジャズ、映画、ときどきロック

2012-02-15 21:36:19 | JAZZ

昨年の秋頃からなのだが、実のところ家では毎日ジャズを聴いている。カーステは別として
家では、ほとんどの時間をジャズを聴くのに費やしている。自分でも意外なのだが、まさかこんな日々が
やってくるとは思わなかった。(笑)

おおよその枚数を計算してみたのだが、休日に枚数が増えるからなのだが1週間で約40枚くらいは
聴いているかもしれない。その8割方がジャズなのだから、一体どうしたことだろう。
それと、1週間の間に衛星放送やDVDで映画を4、5本見るようになった。1日平均の睡眠時間は
4.5時間くらいなのだが、いい加減にもうちょっと寝るようにしなければ。(笑)

ジャズを聴くと言っても、求道的あるいは体系的に聴き進めているわけではない。単純に気の向くまま、
出会うままに聴いている。そんなものだから、いつまでたってもウェイン・ショーターとハンク・モブレーの
区別もつかない。(笑)
それでも、聴き進めれば面白いもので、飽きずにどんどん前に進んでいる気だけはしている。

そんな中、HMVで1枚700円でブルー・ノートの輸入盤CDを販売しているとなれば、飛びつかざるを得ない。

     
 
   

先月、EMIジャパンから出た1枚999円のCDのことを書いたが、更に低価格の700円だとほんの少しだけ興味を
持ったものから、未所持の大物の1枚まで「コレ」と思ったものは買ってしまうというものだ。
「何でこの4枚を載せたのか?。」という問いには、いろいろな解釈が可能だ。

ジャケ買い?。あながち外れてはいないし、他の有名な盤は既に通過しているともいえるかもしれないし。(笑)
つきあいの長いhopperさんには笑われそうだが、次の100選は「門外漢が聴くジャズ100選」に決めた。
従来通り、1アーティスト名義につき1枚縛り。ただジャズの場合リーダー・アルバム以外にメンバー入り乱れて
様々なカルテットやクインテット等々があるので、サイドメンが大幅に被るケースもあろうが、それは意識しないことに
した。

「ジャズ」という極めて大雑把な括りも、私らしくていいだろう。60数枚のアルバムを聴いたマイルスから
選ぶのも1枚、たまたま知ったミュージシャンから選ぶのも1枚。米国は勿論、日英仏蘭など国別の区別も無し。
モダン・ジャズとか、ソウル・ジャズとかフリーとかの区別も無し。門外漢、あるいは一介のロック者が
楽しんだジャズというのが、選出基準として気楽で肩が凝らないはずだから。

先にジャズと映画三昧だと書いたが、同時に「日本映画100選」もできればいいなと思っている。
来年初頭は豪華2本立て(笑)を狙うことにしたのだが、どうなることやら。

約束?。忘れちまったなぁ。
さて、三輪明宏の「白呪」でも聴こうかな。

コラコラ・・・・。(笑)

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電気の武者震い

2012-02-13 05:11:15 | ROCK

祝「電気の武者」40周年。

と、いうわけで、T.レックスの「ELECTRICK WORRIOR」が2枚のCDと1枚のDVD、それに豪華な
ブックレット付きのデラックス・エディションで発売される。とは言っても「ELECTRIC WORRIOR」が
発売されたのは71年だから、企画の段階では「40周年」だったのだけど完成したら「41周年」に
なっちゃったよ、という感じなのが笑わせてくれる。

目玉は勿論、未発表テイクなのだが、ディスク2収録の21曲中、20曲がこれまで未発表だというから
期待も高まる。T.レックス関連のデモやアウトテイクは、それほど山ほどリリースされたし、『ELECTRIC
WORRIOR SESSION』と題されたCDもあった。それでも、今回は電気の武者40周年というわけで
今までになかったクオリティーのものを期待するものだ。

DVDに関しては熱心なファンなら大半の映像は見たことがあるだろうが、それでも初DVD化のトップ・オブ・
ザ・ポップスでの『HOT LOVE』や、ビート・クラブで奇妙な画像処理をされた『JEEPSTER』や『LIFE'S A GAS』の
別映像が見られるとなれば、これも嬉しい。

その前に。今春のレコード・ストア・デイではT.レックスの4枚組7インチ・ボックスのリリースも
アナウンスされている。ここにも未発表テイクが4曲。これは行くしかないでしょう。(笑)
タイトルは「ELECTRIC SEVENS」。ああ、ウルトラセブンもワイルド7も格好いいけど、
「ELECTRIC SEVENS」というタイトルだけで痺れてしまった。

春よこい。

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電撃的東京

2012-02-12 08:02:59 | 日本のロック・ポップス

ローリーの「グラマラス・ローリー」を聴き終えると無性に聴きたくなったのが、近田春夫&ハルヲフォンが
78年に発表した「電撃的東京」であった。

近田春夫の名前を知ったのはいつ頃だったか忘れたが、多分小学生の頃に買った「明星」か何かの
付録の歌本で、その名前を見た時である。新曲やヒット曲の歌詞や、場合によってはコードが載っていた
付録本に近田は新曲レビューというかコメントを載せていて、その甘さと辛さの両方併せ持った言い回しが
子供心に面白かったのだ。

「電撃的東京」はグループ・サウンズや歌謡曲をロックのアレンジで演奏したカバー集で、アルバムの最後に
オリジナルの『恋のT.P.O.』を配している。ここで聴くことができるアレンジもまた、何となくグラム・ロックの
香りが残る派手で煌びやかなもので、ローリーを聴いた後にこれを連想したのは、私にとっては当たり前というか
ごく自然な流れであった。

アルバムのライナーで渋谷陽一氏はボウイ様の「PIN UPS」やフェリーさんの「THESE FOOLISH THINGS」や
「ANOTHER TIME, ANOTHER PLACE」を引き合いに出しているが、彼らもかつてはグラム・ロックの
一翼を担っていたわけで、日本にもそれらと肩を並べることが出来るレコードがあるというのは嬉しい限り。

このアルバムを初めて聴いた頃はオリジナルを知らない曲の方が多かった。それでもテレビで何度も見たことが
あるフォーリーブスの『ブルドッグ』のカバーにはぶっ飛んだし、ピーターが『人間狩り』なんて曲を歌っていたことも、
この盤で知った。近田は郷ひろみのことを高く評価していたような記憶があったので、ここでのカバーには
合点がいったものだし、ジュリーのカバーがシングルのB面曲というのも渋い。

『デサノヨツイスト』はオリジナルの個人的な好き嫌いは置いといて(笑)、ここでのアレンジは解りやすい
なかにも何重にも仕掛けのあるもので、当時のハルヲフォンのバンドとしてのセンスの良さを感じずにはいられない。
平山みきのルックスは割と好きで、また声が不思議な魅力を持っていた。なんであんな綺麗な人が
あの人と結婚しているのだろうと昔は思ったものだが(現在は離婚)、ここで取り上げた『真夜中のエンジェル・
ベイビー』のカバーも素敵だ。

山本リンダの『きりきり舞い』は、実はシングル盤の方が格好よい。全くアレンジが違っていて、リズムやコーラスが
強調されたディスコ・バージョンで、シングルにも関わらずアルバム収録バージョンより1分も尺が長い。(笑)
曲の後半のブレイクも実に格好よいし、ジャケットも近田がジョン・トラボルタに為りきっていて面白い。

個人的にはこの路線は大好きというか、ハルヲフォンが好きなのだが、この盤を最後にハルヲフォンは
消滅する。パンクやニュー・ウェーブ、ラップにヒップホップというシーンの動きに敏感に反応する近田の
動きは素早いものがあり、当時のファンは戸惑ったのではないだろうか。私は後者で振り落とされました。(笑)

出来れば、またこういうアルバムを作っていただきたいものだ。

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彼女はデリケート

2012-02-11 18:32:44 | 日本のロック・ポップス

藤田敏八監督の82年の映画「ダイアモンドは傷つかない」は、田中美佐子を目当てに見た。
映画での山崎努演じる不良中年に憧れる女子大生という図式は、当時の私には全く理解できなかったが
今でも女性がどんな男性に憧れるかなんてのは、全く予想がつかない。当たり前か。

映画の中で田中美佐子が街中のレコード店に入る場面がある。今現在、街中のレコード店にどれほどの
需要があるのかは計り知れぬが、当時は私も大いに利用した。馴染みの女主人にはよくしてもらったものだ。
で、店内には「ナイアガラ・トライアングルVOL.2」のポスターがでかでかと貼ってあるのだが、
当時このレコードはよく売れたように記憶するし、シングルとなった『A面で恋をして』は私も好きだった。

この曲がバディー・ホリーの『EVERYDAY』を下敷きにしていることに気がつくのは、かなりの時間が
かかったのだが、それを知ったのはエリオット・マーフィーがカバーした『EVERYDAY』を聴いた時だった。
勿論、単純に私はマーフィーの選曲とアレンジのセンスの良さに唸り、より多面的に件のシングルを
楽しむことができるようになった。

「ナイアガラ・トライアングルVOL.2」を気に留めたのは、佐野元春が参加しているからであった。
佐野主導の曲にはデビュー時から佐野を支えた伊藤銀次がギターやコーラスで参加しているのが、古くからの
ナイアガラ・ファンには感慨深いものがあったと思うが、当時の私はそんなことは知る由もなかった。(笑)

ここで聴くことができる『彼女はデリケート』は、この1曲のためだけに、この盤を手にした価値があったと思うほどの
出来で、私の大好きな曲となった。アルバムと同時にリリースされたシングル盤は冒頭の語りがカットされた
バージョンなのだが、語り好き(笑)の私としては、やはりアルバム・バージョンが好きだ。
コーラスにラッツ&スターのメンバーが参加しているのは、レーベル関係やかつての大瀧詠一との関係とかが
上手く機能したためであろう、そのために実に楽しい出来になっている。曲の途中で『TWIST & SHOUT』の
フレーズが挟み込まれるのも、洋楽の深みに填り始めた私には格好よく思えたものだ。

佐野が沢田研二に楽曲を提供していることは知っていたが、高校生当時の私はジュリーのシングルは
気にしても、とてもアルバムまでは手が回らなかった。後にCD化された時に飛びついたのがコレだ。

 ジュリーの「G.S. I LOVE YOU」は80年のアルバム。
これがG.S.出身のジュリーが『P.S. I LOVE YOU』に引っ掛けたアルバム・タイトルだというのは
すぐにわかったが、ビートルズを聴いていなかったら、こんなわかりやすい捩りに気がつくのも遅かっただろう。

このアルバムには佐野作の『THE VANITY FACTORY』や『I'M IN BLUE』と共に『彼女はデリケート』が
収録されている。ブルース・ブラザーズっぽい曲のアレンジが格好いいのだが、全体に妙なエフェクトを
かけすぎなのが、今思えばちょっと不可解ではある。ジュリーの歌唱のハジけ具合が強烈なだけに
そう思うのだが、それでも曲の良さは変わらない。単に私が当時好きだった誰かを、曲のイメージと被らせて
いるだけなのだろうけど。(笑)

このアルバムにはジュリー自身の曲に加え、かまやつひろしや加瀬邦彦といった当時のG.S.仲間が
曲を提供しているのも面白く、そんな中でもシングルになった『おまえがパラダイス』の出来は群を抜いていて
シングルというのは重要なのだなぁと再認識したものだ。

そう言えば、大瀧作の『あの娘に御用心』も佐野作の『彼女はデリケート』も、共にジュリーのための
書下ろしである。後に作者がセルフ・カバーしたという共通項があるのが、何だか美しい偶然のように思えてきた。

あれから30年。
えっ、30周年?。それに関しては興味が無いのだなぁ。(笑)

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ROLLY / グラマス・ローリー グラム歌謡を歌う

2012-02-09 21:47:53 | 日本のロック・ポップス

掲載写真はローリーが70年代の洋楽邦楽のヒット曲を、「グラム歌謡」仕様でカバーしたアルバム「GLAMOROUS
ROLLY」。洋楽も過去に先達が日本語詞でカバーしたバージョンを下敷きにしているのが面白い。

ランナウェイズの『CHERRY BOMB』はガールズ、ベイ・シティ・ローラーズの『SATURDAY NIGHT』は
北公次が作詞したJOHNNY'Sジュニア・スペシャルのバージョンというのが「歌謡」気分を高める。
派手派手にカバーするそのアレンジの端々に、グランド・ファンクやスレイド風のメロディーを忍び込ませるという
洋楽ファンの気分を擽る仕掛けも満載だ。

キャンディーズの『あなたに夢中』、フィンガー5の『個人授業』もいいのだが、個人的に「やったぜ、ローリー」と
叫びたい気持ちになったのが、特撮番組スーパー・ロボット・マッハバロンの主題歌をカバーしたことだ。
08年7月の当ブログにおける「極私的血肉音楽」で、この曲こそ「私のグラムロック事始め。ロイ・ウッドにも
聞かせたい」と書いたのだが、ローリーもきっと同じことを思っていたのかも、と想像するだけで
嬉しくなるのだ。歌詞は男気爆発の阿久悠、曲は井上忠夫というフィンガー5でお馴染みの組み合わせだとは
今回初めて知ったのだが、何にせよ燃える。(笑)ここでは隠し味にT.レックスというか、ウォッカ・コリンズが
使われているのがまた萌える。(笑)

アルバムの最後にはローリー自前の『薔薇の誘惑』が収録されていて、これが先にカバーした曲に
負けず劣らずのグラム歌謡で、そのいかがわしい煌びやかさにヤられてしまった。数々の有名曲のカバーの
最後に自前の曲を置くとは、それだけ自信がある曲ということなのだろう。曲の途中に語りが入るのも
私好み。ライブで演奏するのは照れるだろうけど。(笑)

添付されたDVDには『あなたに夢中』のビデオ・クリップと、ピンク・レディーの『S・O・S』のライブを収録。
『S・O・S』は以前に別のオムニバスに収録されていたので、今回はアルバムには収録されていない。
個人的にはピンク・レディーの曲なら『渚のシンドバッド』が一等好きなので、続編があれば是非とも
とりあげていただきたい。

ああ、なんだかハルヲフォンの「電撃的東京」を聴きたくなってきた。(笑)

コメント (4)
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FIVE STONES READY TO ROLL

2012-02-07 11:25:57 | ROCK

昨年、73年のブリュッセルでのライブがDL購入できることが話題になったストーンズ。今回は
81年12月18日のハンプトンでのライブがDLで購入できるようになった。

この日はケーブル・テレビで全米に生中継されたので、それを元にしたブートレグが多種出回り、
当然のように映像もブートレグとして売られた。記憶が曖昧なのだが、私が80年代中頃に見た
ブートレグ・ショップの広告では、ストーンズのライブのみを収録したVHSと、ライブ前の楽屋の模様も
収録したVHSがあって、後者の方は収録時間が長いものの画質が1ランク悪いような表記があった。
収録時間が長いせいもあって後者の方が値段も高かったので、私はライブのみが収録されたVHSを
買ったのだが、値段は忘れた。(笑)

81年のライブなのに、何でこんなに甘い画質なんだろうと不満があったのだが、現在DVDで購入できる
ブツも音声はともかく、画質はドンピカではない。更なる画質の向上に期待したいのだが、この日の
ライブはキース・リチャーズの誕生日でもあり、キースが『LITTLE T & A』を歌う前に、飲み物が運ばれてきたり
『(I CAN'T GET NO) SATISFACTION』の演奏中にステージを横切った男をキースがギターを
振りかざして追い払うというファンには有名なシーンもあるので、未見の方は是非探して見ていただきたい。

この日の演奏曲中、『LET'S SPEND THE NIGHT TOGETHER』『SHATTERD』『TIME IS ON MY
SIDE』が、アルバム「STILL LIFE」に収録された。「STILL LIFE」はアルバム1枚という短い尺なのだが
購入当時は、その収録時間の短さがテンポの良さを感じさせ、繰り返し聴いたものだが、高音質ブートレグの
質と量を伴ったブツに出会うとそっちになびいてしまうのだから、我ながら勝手なものだ。

ブートレグはTSPから出た3枚組LPをずっと聴いてきた。後にCDも買ったが今どこにあるか
すぐに見つからない(笑)ので、多分それは気に入らなかったのだろう。LPのF面は『BROWN SUGAR』から
始まるのだが、この日のライブは『BROWN SUGAR』の前に演奏された『HONKY TONK WOMEN』と
ほとんど曲が繋がっているので、この2曲が別の面に収録されているのは違和感があったことを思い出した。

今回のDL音源も前回に引き続いてボブ・クリアマウンテンがミックスを手がけている。オリジナルの音源に
幾つかの差し替えがあるようだが、低音の出が良くてビル・ワイマンのベースのうねりが気持ちいい。(笑)
ドラムスの音もしっかりしている。73年の後が81年なので「え〜?」と思った方もいるだろうし、
まして有名なハンプトン公演なので期待感が削がれた方もいるだろう。しかし、ブートレグとは別物であるのは
間違いないし、私のように81年が振り出しの者にはなんとも言えない嬉しい一撃であった。

次は75年のL.A.とか期待しちゃうのだけど、待ってていいのだろうか。(笑)

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CROWING STONES

2012-02-05 20:09:57 | ROCK

いつものように、だらだらとネットを徘徊していたところ、面白いものを見つけた。
「いやぁ、同じようなことを考える人がいるものだ」と思ったのが掲載写真のブツで、「CROWING
STONES」と名付けられたそれは1990年から2010年にかけてブラック・クロウズがライブで演奏したり
スタジオで録音したストーンズ絡みの曲を集めたもので2枚のCDに収まる尺に編集されている。

ご存知の通り、クロウズは自分たちのライブの多くをネットで販売したので私も幾つか購入した。
大抵の場合、ライブでは何がしかのカバーを披露することが多く、とりわけストーンズの曲は数多く
カバーしていたので、私もかつて1枚をストーンズ・カバーで、もう1枚をバンドやニール・ヤング、リトル・フィートに
ピンク・フロイド等のカバーを集めたCDRを作ろうと思ったことがあり、例によって頓挫(笑)したのだが、
ストーンズ絡みだけで、よく23曲(『SILVER TRAIN』と『TORN & FRAYED』『LET IT BLEED』が
2バージョン収録されていて、収録曲は26曲)も集めたものだと感心した。

『SYMPATHY FOR THE DEVIL』や『STOP BREAKIN' DOWN』のデモは、普通にオフィシャルで
発売されたライブ盤を買っても聴くことができないし、いつぞや取り上げた2010年のフィルモア(この日の
ライブから6曲選ばれている)は、正式に発売されていないので、編集した人の苦労が伺える。
リッチ・ロビンスンのソロから『MEMO FROM TURNER』を引っ張ってくるのも気が利いている。

ただ、全ての曲がベスト・テイクかどうかは、聴く人の嗜好や捉え方によって違ってくるのは当然で、
私見では『TUMBLING DICE』はもっと良いテイクがあるとか、いろいろあるのだがここまで纏めていただければ
ありがたいわけで、ただダウンロードして聴くだけの私の不満なんぞはどうでもいい話だ。
まあ、自分で曲を差し替えるほど手間をかける気もないのだけど。(笑)

因みに私が思いついたクロウズのカバー集が頓挫したのは、恥ずかしながら計画では1枚目に充てるはずだった
ストーンズ・カバー集が上手くいかなかったから。(笑)つまり、先に書いたことと相反するようで恥ずかしい限り
なのだが、「良いテイク」の選出に迷ったのであった。

で、もう1枚のカバー集に予定した曲は下記の通り。最後の2曲は別の「俺編集盤」で使ったから
こちらも今では無効である。(笑)

01 DO RIGHT WOMAN DO RIGHT MAN
02 TRAIN IN VAIN
03 UP ON CRIPPLE CREEK
04 TONIGHT I'LL BE STAYING HERE WITH YOU
05 BOOMER'S STORY
06 WILLIN'
07 DON'T LET ME DOWN
08 (HEY HEY) WHAT CAN I DO
09 POOR ELIJAH 〜 TRIBUTE TO JOHNSON
10 OH WELL
11 LUCIFER SAM
12 EVERYBODY KNOWS THIS IS NOWHERE
13 THE SEEKER
14 OH SWEET NUTHIN'

いつの日か、クロウズのカバー集がネット販売のCDRでなく、オフィシャルのCDで普通に流通する形で
発売されることを願って・・・。

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