HARRY’S ROCK AND ROLL VILLAGE

お気に入り音楽の紹介と戯言

EGGS OVER EASY / GOOD ’N ’CHEAP

2006-10-29 13:03:39 | ROCK
卵料理が好きである。ゆで卵に、煎り卵、伊達巻・・・・。
学生時代のバンドにも無意識のうちに卵料理の名前を冠した位だから、
食い意地が張っているのかも。あっ、卵かけご飯はダメだ。
これは小学6年生の時に食べ過ぎて、腹を壊して、腹痛にのたうちまわったことを
今でも鮮明に覚えているから。
目玉焼きの下にベーコンが数枚あるだけで、幸せな気分になる。
問題は片面だけ焼くか、両面焼くか、である。

さて、今回取上げるのは両面焼きのほうである。
バンドの名前はそのまんま「EGGS OVER EASY」。掲載写真左がそれ。
パブ・ロックは彼らから始まったと言われるバンドである。
メンバーは全員アメリカ人。渡英してこの傑作を残すのだがアルバムは何故か
72年発表のこれ1枚しかない。
アルバム・デビューはブリンズリー・シュウォーツやヘルプ・ユアセルフより
遅いが、英国でのライブは70年末頃から行っていた。
彼らを英国へと導いたのはチャス・チャンドラーで、ジミ・ヘンドリックスの
オープニング・アクトを務めさせるためだったようだ。
ジミのファンにアピールしたかどうかは知らないが、それはともかく
英国ロックの素晴らしい流れ(大好き)の源流となったのは事実である。

ブリンズリーやヘルプ・ユアセルフのファンなら購入して損はしない。
地味ではあるが、燻し銀のようなプレイがアルバム全てに刻まれている。
ブリンズリーでのコーラスの取り方なんかに、かなり影響を与えているかも
しれない。ブリンズリーがその魅力を全開にするのは72年の「SILVER PISTOL」
以降であると言うのが、持論なので。

掲載写真右は73年発表のザ・バンドの「ムーンドッグ・マチネー」。
ペプシとコカ・コーラの違いを楽しんで欲しい。
このジャケットをパクリというほど、俺は狭量じゃないさ。(笑)

両面焼きで半熟を作るのは難しかろう・・・・。


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I . S. B . / BE GLAD FOR THE SONG HAS NO NAME

2006-10-28 20:01:23 | ROCK
I.S.B.・・・・。
今回取上げるのは、インターナショナル・サブマリン・バンドではない。
インクレディブル・ストリング・バンドである。
紙ジャケ再発が盛り上がったのかどうかしらないが、実はそれほど所持していない。
慢性金欠も相俟って折角の再発にも手が届かない有り様である。
それでも手元には1枚のDVD・・・。

これは元々はBBCが放送が作成した「アート・プログラム」であったが、
放送されず、一部映画のような形で上映されたもののようだ。
製作は1969年。ヨレヨレのISBの演奏を映像で見る事が出来るのは、
聴覚に加えて視覚をもヘロヘロにする、ナチュラルなトリップ体験である。

途中にインタビューや、イメージ・フィルムのようなものも挟まれるが
メンバーが動いているだけで幸福感が体内に充満する。
それなりに演奏も収録されているので、ファンの方は満足するだろう。
怪しげなマスクをつけての演奏シーン(前半の一部)に「しょうがないなぁ。」と
苦笑するものの、マイク・ヘロンのシタールとロビン・ウイリアムスンのギターに加えて
単に二人の彼女と言うだけでメンバーになったローズとリコシスの、
貢献度が極めて怪しいタンバリンとパーカッションを交えた演奏シーンは
「これこそISB」という魅力に満ちている。
収録時間が40分弱と短いのが難点だが、何事もほどほどが一番ということだろう。(笑)

マイクの最初のソロは、英国ロック界の大物が数多く参加した「ロックのアルバム」
だったので、弛緩サウンドの元凶(笑)はロビンなのだろうが、何れにしろ
ここで見られるメンバーの顔は、揃って夢心地なので、まあ同罪ということで。
日曜の昼下がりにビールを飲みながら見るのにお勧め。
出来れば2本目の缶ビールを開けるあたりから見るとちょうどいい。

きっと明日も日曜日。
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THE DICKIES / THE INCREDIBLE SHRINKING DICKIES

2006-10-26 22:45:11 | ROCK
時代に風穴をあけた70年代後半のパンク・ロックという括りの中では、
お気楽な部類に入るであろう、ディッキーズ。
どれくらいお気楽かと言うと、ラモーンズがシリアス過ぎるように聴こえて
しまうくらい、と言えばその程度が測られようか?。

とにかく楽器を持って、ハイ・スピードで演奏すれば格好よかろう、という
感じで始めたバンドだと思う。素人くさく、同時期の他のバンドに比べて
カバーが多いのもそんな考えを助長する。ジャケットも間が抜けた感じ。
だが、これが聴いてみると結構楽しかったりする。
キーボード奏者がいるが、ストラングラーズのように大々的にフューチャーする
わけではなく、ひたすらギターを中心にラウドで軽薄な曲が鳴り続ける。
オリジナル・アルバムは全13曲中、収録時間が2分に満たない曲が半分以上の
7曲もある。しかし、ちゃんとメロディーがあって曲になっている。
オリジナル曲で好きなのが「SHADOW MAN」。曲間でホーン・セクションが
「テキーラ」のメロディを奏でるところは、ロケット・フロム・クリプトを
想起してしまう人もいるだろう。

私はカバー・ソング好きなので、このアルバムの購入はそれが目当てでも
あったのだが、モンキーズの「SHE」はいいセンいっている。
不覚にも2分を超えてしまったが(笑)ブラック・サバスの「PARANOID」は
オリジナルの重量感が全く無いのが、妙に新鮮だったりする。
現行CDにはボーナス・トラックが6曲追加されている。クリスマス・シングルとして
リリースされた「SILENT NIGHT / SOUNDS OF SILENCE」の高速バージョンの
バカバカしさは一度笑えれば十分なレベルだが、嬉しい収録ではある。
レモンヘッズの「ミセス・ロビンソン」も高速カバーだったが、アレンジのセンスは
ディッキーズを軽く超えていた。
サイモン&ガーファンクルの手垢のついた曲を高速で演奏するというのは、
時代を超えて魅力的な「チャレンジ科目」なのかも?(笑)

メンバー・チェンジを繰り返し長く生き残っているバンドだが、
その秘訣はメンバーが楽しんでいるということだろう。
別なアルバムではあの「コミュニケーション・ブレイクダウン」をカバーしているが
さすがに、キーを下げて歌う箇所がある。(笑)
個人的な体験では、ZEPPELINのカバーを演る場合は、幾分遅く感じるくらいに
意識して演奏すれば結構格好よくなる。
そうは思っていても結局走ってしまうのだけど。

BAND ON THE RUN・・・・。
おっと、本来の意味とは違ってしまった。今回はこれにてお終い。

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SONIC’S RENDEZVOUS BAND

2006-10-25 22:28:24 | ROCK
ティラノザウルス・レックスや、MC5等の貴重な音源をボックスで
リリースする「EASY ACTION」から遂にソニックス・ランデヴー・バンドの
箱が登場した。リリースのアナウンス以来、現物を手にするまで
これほど待ち焦がれたのは久しぶりだ。
改めて書くのも何だが、MC5のギタリストで、パティ・スミスの夫であった
故フレッド・ソニック・スミスが中心となって活動したバンドが、
ソニックス・ランデヴーだ。

75年から78年までのライブが4枚と、レアリティーズが2枚の計6枚組。
音質が今ひとつな物もあるが、この量と熱気の前にはそんなことは
たいした問題ではない。
90年代にCD化された2枚のうち、78年のANN ARBORでのものは
「SWEET NOTHING」というタイトルでリリースされ、唯一私が聴いたことがある
ものだったのだが、今回めでたくボックスに収録されている。
ただ、シークレット・トラックのような形で収録されていたインストが
今回は未収録だが、気にしない、気にしない。

どの盤もデータが不明確で、特にレアリティーズは何年のどこでのライブか
表記が無い。でも。今まで聴くことが出来なかったのだ。
世に出ただけでも満足なのだ。ストーンズ者は「FLIGHT 505」のカバーに
納得し、チャック・ベリー・カバーにロックの歴史と必然を感じるべし。

6枚組の一番最後に、スタジオ録音のシングル曲「CITY SLANG」が収録されている。
この1曲が収録されているのといないのとでは、箱の価値が大きく違ってくる。
圧倒的なスピード感と迫力、シングルにするには5分15秒と長尺だが
アッという間に終わってしまい、またリピートしてしまう。
大袈裟を承知で言わせてもらうと、この曲を聴かずに一生を終えるというのは
本当に不幸だと思う。たまには騙されてみるのも悪くないでしょ。

問答無用のロックンロール。つまりはそういうことである。
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何事にも例外はある・・・・?!

2006-10-23 21:40:22 | ROCK
いくら、「木」や「森」が好きでもデザインや「被写体」によっては・・・。

いやいや、本当は好きなんだけど「笑いどころ」のお約束として。
4,5年前に300円で見つけて機嫌よく棚に収まっていますよ。(笑)
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THOUGHTS & WORDS / SAME

2006-10-23 21:35:50 | ROCK
今年の年賀状のデザインを考える際に、多くの「犬ジャケ」を抱え、
「ああ、犬ジャケはいいなぁ」と思ったことは以前に書いたことがある。
四国のどちらかというと海ではなく山のふもとで育ったせいか、「木」や「森」、
「野原」なんかが写ったジャケットも好きだ。
GAY & TERRY WOODSの「BACKWOODS」や、TWINKの「THINK PINK」あたりは
最高に素敵だし、FAIRPORT CONVENTIONの「UNHALFBRICKING」や、
OILY RAGSの74年のアルバムも木々が写っているだけで嬉しいし、
FLEETWOOD MACの「BARE TREES」にいたっては、悩殺ものだ。(笑)

そして、また必殺のジャケットを擁するアルバムがCD化された。
まだ雪が残る中での撮影とあって、いい感じで光が反射している。
それほど厚着をしていないので、春先の撮影なのかもしれない。
内容も知らないのに「ジャケ買い」してしまった。

結果は大当たり。パンダモニアムというサイケ・ポップ・バンドにいた
BOB PONTONとMARTIN CURTISの二人組のアルバムで69年の作品。
これも埋もれるには惜しい英国フォーク。ドラムレスの曲も多いが、
陰鬱な感じではなく暖かく穏やかな曲の数々は時間や季節を問わず、
聴く者の耳に心地よい印象を残すだろう。ストリングスの入る曲はひたすら美しく
ハーモニカが入れば土臭く・・・。KEITH CROSS & PETER ROSS ほど、
ギターの比重は重くないが、隣に並べたくなるといえば、出来の良さを
わかっていただけるだろうか。
これから冬を越えて春に向うまで、何度でも聴いてみたいアルバム。

「夏の終わりの海は痛みだけが残るもんだ。」と言ったのは「探偵物語」での
松田優作。「海」はやっぱり嫌いだ・・・・。

そういえば、レインボーマンで一番好きだったのも「木の葉の化身」だったな。(笑)



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999

2006-10-21 19:22:56 | DAY BY DAY
子供の頃からアニメというものを余り見なかった。そのかわり、
「実写物」は好きで、ウルトラマン、仮面ライダーはもちろん、レインボーマンや
キカイダーといった類は熱心に見ていた。アニメは現実離れした「絵」が
受け入れ難く、特に描かれた人物の顔や体型の「うそくささ」が気持ち悪かった。
周りで「ガンダム」や「エヴァンゲリオン」「アキラ」なんぞが流行っていても
何のことやらさっぱり・・・。
何かの拍子でそんな話になって「いや、よくわからないんだ」と言うと、
「ああ、ハリーさんはもうちょっと上の年代ですからねえ。」などと言われるのだが
そういう問題ではない。
「宇宙戦艦ヤマト」も「銀河鉄道999」も、たまたま見た事はあっても
映画やテレビのシリーズ物を追いかけたことは全く無い。

「銀河鉄道999」の中でのセリフが、ホモ歌手に無断使用されたと999の作者が
騒いでいる事が話題になっている。「銀河鉄道999」の作者はセリフと歌詞が
似ていると指摘していて、「彼が知らないはずが無い」とも言っている。
この件は朝のテレビで見ただけなので、本当にそう発言したのかどうか
わからないが、確かに「セリフ」と「歌詞」は酷似している。
もしかすると、ホモ歌手は知っていたのかもしれないし、刷り込みから
無意識のうちに使ったのかもしれない。
私はそんなことはどうでもいいのだが、「知らないはずがない」という
発言が本当なら、そのほうに反応してしまう。
私は本当に知らなかったのだから。過去形なのは今回の騒ぎで、
知らされてしまったから・・・。

999は76年に結成されたパンク・バンド。スリー・ナインなんて読むんじゃないよ。
掲載写真は彼らの1STだが、見ての通り特に深く何かを考えているようでもない。
このカラフルなジャケットのように軽薄なサウンドであるが、若さと時代を
武器にして叩きだす音と何よりキャッチーなメロディはバズコックスほどではないが、
記憶に残る。
クラッシュの「ロンドン’ズ・バーニング」の歌詞中に使用された
緊急電話番号をバンド名にしたというのも、好きなエピソードだ。

それでは最後に一句。
「メーテルに エーテル嗅がせて モーテルへ」
失礼しました。




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DAVID BLUE / NICE BABY AND THE ANGEL

2006-10-19 22:08:52 | ROCK
デヴィッド・ブルーといえば、一般的には自身の肖像が描かれた「ストーリーズ」を
想起する方が多いと思う。私はあのジャケットが嫌いなせいもあるが、
ブルーといえば、まずは「ナイス・ベイビー・アンド・ジ・エンジェル」だ。
73年作の5枚目。ジャケットも渋くていい感じだ。

グレアム・ナッシュが製作にあたり、デイヴ・メイスン、デヴィッド・リンドレー、
グレン・フライらが参加した、アサイラム・レーベルらしいサウンドだ。
冒頭の「アウトロー・マン」はイーグルスにカバーされヒットした。

自由気ままに生きて、満ち足りるという事を知らなかった男の歌といえば
格好はいいのだが、どこかで折り合いをつければよかったのになんて思うのは
私が凡人だからだろう。そんな歌が10曲収録されているのだが、
才人の痛みや生き方から何も学んでいない愚かさ故に、今日もこのアルバムを聴く。
レナード・コーエン風でもあるし、曲によっては歌声がジョン・ケイルのように
聴こえることもあるが、どちらにしろ、悪いものではない。

私が一番好きなジョニ・ミッチェルのアルバムは「ブルー」なのだが、
「青」「憂鬱」というニュアンス意外に、かつての恋人だったデヴィッド・ブルーを
指していると言われると、改めて恋多き女の傑作盤を引っ張りだしてくるのは
当然の流れだろう。

かつて、デイヴ・ルイスのアルバムを取上げた時にも書いたのだが、
こちらの「デヴィッド」も私と誕生日が同じである。
たったそれだけの事が嬉しくあり、単純に好きなこのアルバムを
私の中で更に特別なものにしている。

YOU ARE BLUE , SO AM I ・・・・・。

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WEDDING ALBUM

2006-10-15 20:34:06 | DAY BY DAY
ジョーン!。ヨーコー!。
ジョ~ン!。ヨォーコォー!。
ョォコ?。ジョォ~~~ン・・・。

と、いうわけで今日は職場の部下の披露宴に出席した。
たいして出たい気持ちはなかったのだが、付き合いということで。
司会者の「学業・スポーツともに優秀で・・・」なんてのは、
自分のときもそうだが、誰も本当のところを知らないので「流しとけ」ってな
ものだが、「職場では皆に慕われ、将来を大いに期待され云々」という件には
「今日だけは許してやろう」という醒めた笑いがテーブルに充満。
さして仕事の出来る部下でもないので、上司の挨拶の内容が気になった。
流石に言葉は選んでいるものの、よく聞けば「もうちょっとなんとかしろ」という
ニュアンスを感じ取った出席者もいるかもしれない。
職場関係者という事で、最前列のド真ん中に配置された我々が最もクールだった
ように思える不思議な披露宴だった。

何よりうんざりしたのは、折につけ流れる音楽であった。
新卒の若者が一人いるのだが、「こういうときの音楽は選べるんだぜ」といったら
「えっ、それであれなんですか。」という反応が返るくらいなので
適当に想像していただきたい。(笑)

私の場合であるが「じゃあ、お前の時はどうだったの?」といわれると
実に情けない返答しかできないのが本当のところである。
このブログの読者の方々の中で現状を見たのは一人なのだが、新郎新婦は添え物で
田舎の実力者が自分のしみったれた権力を誇示するためだけに催されたような
ものであったのだから。
進行の段取りとか、意見はしたものの最終的にはすべて誰かが決めたようになっていた。
もともと、神前で結婚式はしても披露宴なんざする気は更々なかった。
それを、当時の私の両親の付き合い上、生じた軋轢の結果わけのわからないものに
なってしまった。
だいたい、仕切った爺は披露宴終了後、まだ何人かが見ているのに
「これから旅行か、軍資金でもやるわ。」といって裸銭で十数万の札を
私のポケットにねじこんでニヤついたくらいだから、品格の程が知れよう。

そんな披露宴で私が選んだ曲はデタラメの限りである。
とりあえずそれらしく、デビッド・ボウイの「ニュー・キャリア・イン・ニュー・
タウン」とかニック・ロウの「アイ・ニュー・ザ・ブライド」とかは使った。
しかし、スライ&ファミリー・ストーンの「スタンド」で入場するバカバカしさを
ご理解いただけるだろうか。その場に似つかわしいとかの問題でなく、
単に「好きな曲」を流しただけ、というヤケクソなものではあったが
「スタンド」でも聴かないと、これから始まる数時間をとても乗り切れないと
思ったからである。他に何を使ったかは忘れてしまった。
ただ、来てくれたごくわずかの友人達がビートルズの「TWO OF US」を
歌ってくれたのだけは嬉しかったけど・・・。

ロビーでの集合時間には私が一番遅れていった。
当たり前だが、皆普段とは出で立ちが違う。
そんな中で上司が「あれ、ハリー君、職場と全然雰囲気違うねえ。
普段は厳しい目線なのに。とんだ色男だねぇ」と不思議なコメント。
ああ、そんな台詞は新婦の友人にでも言ってもらいたかったよ。(笑)
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ビートル・ファンを悩ませるモノ

2006-10-13 22:15:44 | ROCK
ルー・リードのファンが「メタル・マシーン・ミュージック」の
取り扱いもしくは評価に、頭を悩ませたり困ったりしているのは、
先日の紙ジャケ再発時にも、そこかしこから伝え漏れてきた。

ビートルズ・ファン、ジョン・レノンのファンにも同様の難関が
あることはご承知だろう。それも3枚。
12月にはご丁寧にも紙ジャケで再発される。
内容はともかく、装丁が凝ったものがあるので早くも買うべきか否か
頭を悩ます人も多いと思う。

掲載写真はジョンの「前衛作品」最初のアルバム「TWO VIRGINS」の
外袋を取ったジャケットに写る、ジョンとヨーコである。
美しいか否かはさておき、なかなかチャレンジングな写真である。
ジョンの股間にぶらさがったモノがなんとも情けなく、首からさげた
おもちゃ?とそっくりで困ってしまう。
キース・ムーンの全裸写真を見た時も衝撃を受けたが、偉大なミュージシャンとも
なれば、自分のモノが人からどう思われようと気にならないのだなあ、
などと間抜けな感想しかでてこない。
その点、イギー・ポップともなると立派なもので・・・(笑)

どうせ購入しても棚に収まって、所有しているというだけの満足感を
満たすだけの物になるかもしれないが、きっと足は速いだろう。
で、一度聴いて「みんなヨーコが悪い」なんて言うのかな。
このアルバムこそ、ポール・マッカートニーのもっともらしいコメントが
ジャケットに印刷されているが、「UNFINISHED MUSIC NO.2」の裏ジャケには
『NO COMMENT - GEORGE MARTIN』と記されている。
わざわざこんなことを印字するのは、古い世代や、ついてこれなくなった
ビートルズ・ファンをからかうジョンらしい所作で、ある意味痛快である。

私も正直なところ、5回聴いたか聴かないか、といったところである。
これなら、ヨーコの諸作品のほうがよほど、破壊力があるロックだ。
もし、これら3枚が気に入らないならヨーコが悪いのではなく、悪いのは
ジョンか、聞き手の狭量だということだけは正しかろう。

ジョージ・ハリスンの「壁」や「電子音楽」、ジョンの3枚より
私にとってタチが悪いのは、サーが時たま思いついたように発表する
クラシックものである。
え、お前こそ狭量だって?。
ごもっとも。
ここは「HARRY'S ROCK AND ROLL VILLAGE」だから・・・。
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DO YOU REMEMBER THE SATURDAY GIGS

2006-10-08 22:05:22 | ROCK
日本盤が出るCDも限られてきた昨今、DVDにいたっては
よほどのものでないと、日本発売されないような感さえする。
ここにとりあげるイアン・ハンターの2枚のDVDも、日本盤はない。

掲載写真左は2002年にオスロで撮影されたもので、多くの弦楽器奏者を
従えての演奏。アンプラグドなんて言葉は大嫌いだが、まあそんな感じだ。
この時点での「イアン・ハンター・バンド」も演奏に参加しているので
まるっきり「クラシック仕様」というわけではないが、ノリは抑えられてしまう。
その分、曲に込める感情表現は細やかにも思えるが。

見所は「SATURDAY GIGS」だろう。
ザ・フーの「BABA O'RILIE」の同じところでいつも個人的に感情が高ぶるのだが
モット・ナンバーではこの曲のサビの部分がソレだ。
イアンの「DO YOU REMEMBER THE SATURDAY GIGS」の問いかけに
客席は「WE DO, WE DO」と反応するのだが、ここではイアンはバックを
務める弦楽奏者にマイクを向ける。マイクを向けられた女性の弦楽奏者が
少し照れながら「WE DO,WE DO」と歌うところがなんともいい。
このシーンだけでも見る価値はある。

掲載写真の右は2004年にロンドンで撮影されたもの。
こちらは「これぞイアン・ハンター」というステージで、ロックの魅力満載だ。
先のDVDでも的確な演奏をしていた、ギタリストのアンディ・ヨークの
プレイが素晴らしい。ミック・ロンスン亡き後のイアンの良き理解者なんだろう。
そして、キーボードはキンクスを支えたイアン・ギボンズ。
これだけでも嬉しいのに、このステージではミック・ラルフスが参加し、
往年の名フレーズを弾く。リード・ギターの分担もアンディとバランスよく
分担している。

オープニングの「REST IN PEACE」でゆっくりとステージは始まるが
次の「ROCK'n'ROLL QUEEN」で客席は盛り上がり始める。
中盤で「ROLL AWAY THE STONE」「SATURDAY GIGS」と続き「SATURDAY GIGS」
から間髪入れずに「ALL THE YOUNG DUDES」に繋がるのだが、この怒涛の
3連発には参った。「ROLL AWAY THE STONE」ではレコードと同じように
途中で女性が登場し、イアンと絡むのだがあれは誰なんだろう。
まさか、リンジー・ディポールじゃないよね。(笑)
とか言いながらもう一度見直すと、え~、娘さんのようですね。(笑)

「CLEVELAND ROCKS」では出だしをやり直すのだが、余裕綽々。
最後の曲「ALL THE WAY FROM MEMPHIS」ではブライアン・メイと、
ハンター信者として名高いジョー・エリオットも参加し大団円となる。

残念ながら、何故か右のDVDは簡単に入手できないようだし、
リージョン・コードも違うので入手しても再生に苦労する。
こういうDVDこそ、日本盤をリリースしなくてどうするという思いが強いのだが
なんだか書いていて虚しくなってきたな。
もし、見つけたら迷わず購入し気合を入れて見ていただきたい。

今年最大の不覚は、5月頃リリースされたピーター・ペレットのDVDを
入手できなかったことだ。完全限定リリースだったようで・・・・。
いつものことではあるが、後悔先に立たず。





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1975年 二つのロック・フェスティバル

2006-10-07 22:07:28 | 日本のロック・ポップス
日本のロック史を記述した本を読むと、大きなコンサートがいつ何処で
開催されたかなんてことが書いてある。出演バンドの名前を見ては
「凄いなあ、リアル・タイムなら絶対見に行ってただろうな。」なんて
思うのだが、当時より大規模に毎年開催される様々なフェステティバルに
ちっとも足を向けないのだから、怪しいものではある。
いや、それでも鈍行列車を乗り継いで豊橋に行ったり、0泊2日で北海道に
行ったこともあるから、今や体力と気力が無いのだろう。

掲載写真は1975年8月7日後楽園球場で行われた「ワールド・ロック・フェスティバル・
イーストランド」の模様を収録したブートレグ。
2001年に発売されたものの即完売、ブートレグ雑誌に紹介された
時点で店頭に無かったというものだ。
私は雑誌を見て当然「欲しい」と思ったのだが、後の祭り。
ネット・オークションに出れば軽く1万数千円で落札されたりしているし。
数ヵ月後にコピ-を貰って一安心。(笑)

ラジオで放送された音源と、会場録音を組み合わせた3枚組でおそらく
ジェフ・ベック目当てに購入した方がほとんどじゃないかと思う。
風邪をひいたために急遽2番目に出演したのだが、セット・リストは
短いもののドラムスにバーナード・バーディを擁したこの時の音は、
体調不良を感じさせない聴き応えのある演奏だ。
ニューヨーク・ドールズの音が収録されていないのが不満だが、それよりも
驚くべきはこのブートレグには「日本のバンド」の音が収録されていることだった。

「イエロー」「四人囃子」「カルメン・マキ&OZ」そして、フェリックス・
パパラルディとジョー山中を中心としたセッション。
ブートレグとはなんぞや、なんて説明はするだけ野暮だが、いつもに増して
「こんなの販売していいのだろうか?」と心配したりして。(笑)

ここ数年、日本の某カルト・バンドの非公認だか未公認だか知らないが
怪しいブツが特定の店で溢れかえっているものの、あまりワクワクはしない。
もちろん「販売して大丈夫なのか?」なんて心配もしない。
今のところ、親切な方たちがコピーをくれるので1枚も買うことなく
ほぼ全て音はあるし、それなりに楽しんでいるが「WORLD ROCK FESTIVAL」の
ブツの時みたいに「何としても聴きたい」という思いが湧いてこないのは
ここに収録されているバンドの音源をそれほど聴いていないからなんだろうけど。

話がそれてしまった。(笑)
このフェスティバルの約1ヶ月前にあたる7月19日、同じく後楽園球場で
サマー・ロック・フェスティバルが開催されている。
この時の模様もラジオで放送され、ブートレグにこそなっていないものの
音源は残されている。そのON AIRでは、「クリエイション」「安全バンド」
「サディスティック・ミカ・バンド」「外道」の他にもちろん裕也さんの歌も
聴く事ができる。ここでもパパラルディは参加しているので、かなり長期間、
日本に滞在したことになる。
ワン・ステップ・フェスティバルで、日本のロックの夜明けを導き、
更にはいわゆる「外タレ」に負けない演奏を「洋楽ファン」に聴かせることで
日本のロックの価値を更に高みに持っていこうとした裕也さんの
行動力と熱意には恐れ入る。
翌年にはフランク・ザッパの来日も実現させるし・・・。

それにしても。
7月とか8月は野球のシーズン真っ盛りのはず。巨人は遠征にでも出ていたのだろう
けど、今のようにドームでもない時代にシーズン中に野球以外の大きな興行を
入れてしまう後楽園という会社の度量というか商魂にも恐れ入る次第である。



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LET THE MUSIC DO THE TALKING

2006-10-05 22:29:30 | THIS SONG
エアロスミスを脱退したジョー・ペリーは、80年に自身のバンドを組んだのだが
その時の名前が「ジョー・ペリー・プロジェクト」。これはちょっと凄い
ネーミングだと思った。
「○○○バンド」や「○○○グループ」とかいうのではなく、「プロジェクト」
なのだ。なんか大袈裟で笑いそうにもなる。
でも、それが「ジョー・ペリー」という名前の音の後にくると、なんとも
うまくハマる感じだ。
学生時代のバンドが解散してその後、バンドのギタリストが自身の名前を
冠して「○○○プロジェクト始動させたいが、つきあわないか」と言われた時は
ネーミングのダサさに笑い転げ、丁重にお断りした。(笑)

そういう意味では「甲斐バンド」というネーミングも凄い。
甲斐というのはバンドの中心人物の姓だが、例えば私を含めて自分の周囲の
パッと思いつく人の姓の後に「バンド」という音をつけても様にはならない。
それでも「バンド」の前にくる言葉の母音が「い」で終わるとまだ格好はつく。
不思議だが本当だ。言葉のマジックか。それとも「甲斐バンド」という
名前の刷り込みがあるからなのか・・・。

この曲の邦題は「熱く語れ!」。
マスター・テープをレコード会社の重役連中につきつける、ジャケットが粋で
再出発に賭けるジョーの意気込みを感じさせるが、曲はともかく
ボーカリストが弱い。3枚のアルバムを残したもののさほどの成果を残せず
プロジェクトは崩壊し、ジョー抜きではこちらもさほどの成果を残せなかった
エアロスミスに結局もどることになる。

復帰第一弾アルバム「DONE WITH MIRRORS」のオープニングに選ばれたのが
なんと「熱く語れ」のリメイクである。J.P.P.バージョンよりドライブ感を
増し、歌詞も書き直され、なによりボーカルに歴然とした差を感じる。
やはり、スティーブン・タイラーが歌うほうが似合っている。
オリジナルと同じくスライドが唸るのだが、曲間に「ドロー・ザ・ライン」の
フレーズを入れる遊び心も楽しいし、歌詞中に「ONE FOR THE MONEY,
TWO FOR THE SHOW」と言うくだりがあるのもいい。

プロモ・ビデオも面白い。コンサート会場でフィルムの隠し撮りをする
若者達ををセキュリティが見つけ、追い掛け回すのだが彼らはなんとか
セキュリティを振り切って会場を後にする。戦利品の映像を仲間達で
見ているその中にはエアロスミスのメンバーが・・・というものだ。

大袈裟なタイトルの割にはJ.P.P.では女の子をモノにするための手段の
キメ手のような感じで扱われるし、エアロスミス・バージョンでは
「最初は金、次が見た目で、その次が女の子、そして音楽」と
まるで『4番目に大事なもの』という感じで、タイトルに対するこちらの
思い込みをスルっとかわすところもニクらしい。
微妙な納得のいかなさを感じながらも大好きな曲である。

話は、この項の書き出しにもどるが究極のバンド名があった。

ジョニー・ウィンター・アンド。
アンドって・・・・・。(笑)

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高額物件「愛の営み」

2006-10-02 22:44:34 | ROCK
もうすぐ引越しして1年になろうとするのだが、まだ近所をそれほど
探索しているわけではない。それどころか駅近辺でもよく知らない所もある。
先日、いつも利用する改札口とは違う方向に降り、ブラブラしていたら
なんとも挑発的なキャッチ・コピーを掲げる店があることに気が付いた。

「サザンとジャズの流れる店」。
なんじゃ、そりゃ?。サザンて何?。サザンとジャズ?。
サザン・ロックでも流れているのだろうか。というか、「サザン・ロック」って
もはや死語だな。カプリコーン・レーベルでもコンプリート・コレクション
しているのかなぁ。アウトローズとかZZトップとかと、セシル・テイラーや
ローランド・カークでも流れているのかな。

「そんなわけねーじゃん。」と、笑いがこみ上げてきたのは言うまでも無い。
わたせせいぞうの「ハートカクテル」(古い!)みたいな世界だったら
どうしよう。飲み屋か飯屋かよく見なかったが、怖くて入れない店だな、きっと。
で、サザンというのはあの「サザン」でなぜかある曲名が頭に浮かんで
そんで「愛の営み」という言葉に辿り着く。

ローラ・ニーロの廃盤CDの中でとび抜けてこのアルバムは高額だ。
赤黒買取価格も6000円ときた。そんなに希少なのか・・・。
78年発表のアルバムで、この後出産もあって家庭に入り復帰するのに
6年ほどかかる。原題が「NESTED」というくらいだから、安らぎの場所を見つけた
喜びと安らぎに満ち溢れた内容である。
何故か1STだけは所持していないのだが、それ以外のスタジオ盤は所持している。
そこまで所持していれば「好き」なはずなのだが、結構キツかったりする。
それはひとえに「ニューヨーク・テンダベリー」の呪縛から
逃れられていない私の心の在り様に原因があるのかもしれないけれど。

件の高額物件CDは93年のリリースだが、見開きの印刷が甘く滲んだような
感じがする。ソニーの紙ジャケは低価格で作りがしっかりしているので
ローラ・ニーロあたりがリリースされたら話題になると思うのだが。
2002年に再発された幾つかのアルバムにはボーナス・トラックが入っているので
それも含めての実現なら・・・・。


コメント (3)
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