HARRY’S ROCK AND ROLL VILLAGE

お気に入り音楽の紹介と戯言

昨日鳴った音 4月27日~4月28日

2020-04-29 06:57:34 | DAY BY DAY

4月27日
・THE BAND / MUSIC FROM BIG PINK
・THE BAND / NORTHERN LIGHTS - SOUTHERN CROSS

ザ・バンドの1枚目は聴くほどに良さが体に染みこんでくる。メンバー五人五様の個性が
曲創りと演奏と歌唱に出ているのが素晴らしい。そういえば、今月号のレココレは「究極の
ギター・ソロ」特集だった。私なら、ここに収録された『I SHALL BE RELEASED』を
挙げたい。他のバンドならザ・フーの『SUBSTITUTE』か『SO SAD ABOUT US』、ストーンズの
『JUMPIN' JACK FLASH』かなぁ。馬鹿も程ほどに。
なぜかオーロラは無視されて南十字星だけ取り上げられて邦題が付けられたのはザ・バンドの
7枚目。ロビー・ロバートスンに贔屓目でないので私の中でこの盤の位置は低いのだが
リックやレヴォンの歌唱はここでも素晴らしいし、ロビーが書いた曲を絶品たらしめるのに
大きな役割を果たしている。いいアルバムです。

4月28日
・LED ZEPPELIN / EVOLUTION IS TIMING 1
・LED ZEPPELIN / EVOLUTION IS TIMING 2

届いた荷物の品名らしき箇所に「レッド・ツェッペリンの歴史」と印字されていて笑った。
私が配達員なら爆笑したところだが、これを届けた人はどう思っただろう。

出不精なので通常でもGWに何の予定も入れないのが常だが、今年は大威張りでゴロゴロ
できる。未見の録りだめたドラマや映画は山ほどあるし、レコードやCDに至っては、
常人の理解を超えるほど所持している。それでも、「GW用」の大義名分があれば、こんな
買い物も許されると理由付けするのだが、そんなことは私以外の誰も気に留めはしない。

掲載写真のブツはそれぞれ15枚組で「1」には69年から80年までのライブから
ブート・メーカーが選んだ曲が収録されていて、「2」にはスタジオ・アウトテイクや
リハーサルが収録されている。ライブのほうは各日付のライブ盤のサンプルとして音質を
チェックすることができる。アウトテイクに関してはここまでまとめてもらえれば
他の盤を気にすることなく安心してこれを基本アイテムとして置くことができる。
値段も両方合わせて7000円弱(発売当初はもっと安かった)なので、私にも手を出す
ことができた。ライブを1枚、アウトテイクを2枚聴いたのだが、全部聴き終わるのは
いつになるやら。

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昨日鳴った音 4月26日

2020-04-27 18:31:06 | DAY BY DAY

4月26日
・THE ROLLING STONES / AMERICA LATINA OLE TOUR 2016 LIMITRED EDITION
・THE ROLLING STONES / ZIPCODE NORTH AMERICAN LIMITED EDITION

ローリング・ストーンズの「最新ツアーのブートレグ」というものに飛びつかなくなって
久しい(笑)。すぐにYouTubeとかで映像を見ることができるし、何より金が無い。(泣)
宣伝文句を見て「欲しい。」と思うものは多々あったのだけど。

掲載写真は2016年アメリカ・ラティーナ・オレ・ツアーの3公演を収録した8枚組CDと
2015年北米ZIPコードツアーの4公演を収録した、これも8枚組CD。どれも元々は
バラ売りされていたものでそれを纏めて廉価で売り出した物。

これらの音源はイヤー・モニター音源とオーディエンス録音を合体させた、メーカー言う処の
「マルチIEMマトリクス音源」。イヤー・モニター音源だけだとバランスの悪いサウンドボード
になるのをオーディエンス録音をマトリクスすることで臨場感溢れる音に仕上げてある。
バラ売りだと日本語帯だのナンバリング・カードだのが付いてそれなりの値段がするのだが
今回はそんなものは付いてこないがバラ売り全部を買う値段の半分以下の値段設定なのが
嬉しい。遅ればせながら、ゆっくり楽しむことにした。

このメーカーは2018年ノー・フィルター英国公演や2019年ノー・フィルター米国公演も
同趣向で4公演ずつリリースしているので、いつか今回のように廉価の組物でリリースして
くれると嬉しいのだが。(笑)


・THE ROLLING STONES / HAPPY BIRTHDAY NICKY
・THE ROLLING STONES / BRIGHT LIGHT・BIG CITY

さて、引っ張り出してきたのは、おそらくストーンズ最古のCDブートレグであろう2枚。
73年2月24日、ニッキー・ホプキンスの誕生日の演奏を収録した盤はNOJAという
レーベル表記があり型番はPPTC-292。89年のリリースという説があるがもっと
前に出ていたような気もする。今思えばかなり難のあるブツで、板落としだし曲順は
滅茶苦茶だし(『HAPPY』で終わるコンサートなんて無いでしょ。)左右のチャンネルは逆
だし。でも最初に私が買ったCDブートレグがコレなので思い出は尽きないのです。

その時同時に買ったのが「BRIGHT LIGHT・BIG CITY」。「LIGHTS」でないのが如何にも
日本製な感じ。フロント・ジャケは流用なので「LIGHTS」だが、背表紙とリア・ジャケに
記載された曲目は「LIGHT」なのだ。TMOQのロゴがリア・ジャケや盤面にあるが、関係ない
でしょ。型番はRS-541で
88年のリリース。「LP時代に有名だった盤がCDの
時代になって今まで聴いたことの無いブートレグを簡単に聴くことができるようになるのか、
これは凄い。」なんて牧歌的なことを思っているうちは良かったのだが、これが泥沼への
入り口でもあった。(笑)

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昨日鳴った音 4月23日~4月25日

2020-04-26 07:20:31 | DAY BY DAY

4月23日
・RAY BRYANT / LONESOME TRAVELLER
・日野元彦カルテット+1 / 流氷

不要不急の外出を控えている今、新幹線の乗車率はかなり低いという。私が数年前に九州で
乗った列車がたまたまかもしれないが、こんな感じで空気が澱んでなくて良かった。(笑)
レイ・ブライアントの掲載盤はレーベル・カラーを反映するような大衆的なブルーズ或いは
ソウルを体現する盤で私は好きだ。メンバー構成も変わっているし。
日野元彦の盤は元々は3曲収録のLPであったがCD化際して2曲を追加しセット・リスト
通りに曲順を並べたもの。若き渡辺香津美の演奏もいいが、全体に通して貫かれる熱気に
ずっと聴き入ってしまう。フロントもリアもジャケットがクール。字は小さくなってしまうが
オリジナルのライナーノーツの復刻も嬉しい。

 4月24日
・THE WHO / WHO

昨年リリースされたザ・フーの盤は、近年の彼らのレコーディングの中ではよく出来ている。
とは言っても、その近年とやらがまたえらく間が空いたりしていてナンなのだけど。
ロジャー・ダルトリーのボーカルに深みがあるのが良い印象を与えているのは間違いない。

4月25日
・LED ZEPPELIN / FILLMORE WEST ' 69
・LED ZEPPELIN / DON ' T MESS WITH TEXAS
・LED ZEPPELIN / STATE FAIR
・LED ZEPPELIN / SUPER STARS !

69年のライブ盤を4枚。フィルモア・ウエストは69年4月24日の演奏。アメリカでは
1月にファースト・アルバムを出したばかりであるが、アルバムの目玉であろう曲がほとんど
演奏されない。8月31日の演奏は有名なフェスでのもの。この盤は曲のクレジットが
出鱈目であるが、この時期のエレクトリック・サイドとしてはベストな選曲。で、7月21日、
7月25日と続く。21日の掲載盤は頭の『TRAIN KEPT A ROLLIN』が未収録。25日は
クレジットに『LEMON SONG』の記載があるが未収録。初期のCDブートレグなんてこんな
ものだが、昔から持っている物には愛着がある。


・LED ZEPPELIN / FLORIDA SUNSHINE
・LED ZEPPELIN / WHO ' S NEXT

71年8月31日の演奏を収録した盤はジャケットを変更してリリースされた後発盤。
演奏も音質もなかなかのもの。73年6月2日の演奏を収録した盤はジャケットが気に入って
いる。今日は一日中、非正規盤ばかり聴いていたのだが、暫くそんな日が続きそうだ。(笑)

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昨日鳴った音 4月19日~4月22日

2020-04-23 21:43:16 | DAY BY DAY

4月19日
・コスモス・ファクトリー / トランシルヴァニアの古城
・ファー・イースト・ファミリー・バンド / 地球空洞説

家に居る時間が長いと長い間聴いていない盤にも手が伸びる。コスモス・ファクトリーの
デビュー盤は73年のリリース。ということは四人囃子の「一触即発」よりも早い登場と
いうことになる。それを踏まえた上で聴いてみれば掲載盤の価値が私の中で少し上がった。
今までは踏まえてなかったのかって?。まあ、そういうことです。ファー・イースト・
ファミリー・バンドのデビュー盤は75年。それを踏まえて私の中で価値が下がった、なんて
ことはない。(笑)

 つのだひろ / オン・ドラムス

78年リリースの「オン・ドラムス」はドラムの教則用としてリリースされた盤。リズム・
パターンはコピーしてもかまわない、オカズはコピーの必要はないという金言に則って
聴けば単純なように思えるリズムの奥深さに耳が行く。エモーションズやキャロル・キング等の
曲を題材にし、そこで使われるリズム・パターンの紹介があるのだが普通に聴いても
面白い。リア・ジャケの小さな写真に写る高瀬アキが可愛い。(笑)

CHARLIE CHRISTIAN/DIZZY GILLESPIE / AFTER HOURS

私の所持するCDの背表紙にはこんな表記になっているのだが、私がジャズを聴き始めた
頃に買ったLPには「ミントンハウスのチャーリー・クリスチャン」という邦題が付いていた。
音質の貧弱さよりも演奏の熱さに心奪われる。オリジナルの10インチは最初の2曲のみの
収録。オリジナル・ジャケットを使用したCDの再発もあったが、LP時代と色合いは違うが
そのデザインを踏襲した手持ち盤で十分満足。

 4月20日
・DEEP PURPLE / MADE IN JAPAN

この盤を買ったのは93年に出た「LIVE IN JAPAN」の3枚組に未収録の3曲を収録した
ディスク2が目当てであった。それでも72年8月15日、16日、17日の3日間の
完全制覇にならないことを後で知って「もう。いいや。」(笑)と思ったものだ。後に
重厚な組物で全てが網羅されたのだが、その頃には興味が薄れていたわけで、タイミングと
いうのは大事なものだ。なんてことを考えながら聴いた。


4月21日
・THE DOOBIE BROTHERS / TOULOUSE STREET
・THE DOOBIE BROTHERS / MINUTE BY MINUT

幾多のメンバー・チェンジを行ったドゥービー・ブラザーズ。72年盤と78年盤でこれほど
音のニュアンスが違うバンドになってもプロデューサーは同一のテッド・テンプルマンという
のが面白い。以前はマイケル・マクドナルド主導のドゥービーなんてあまり聴く気には
なれなかったが、今聴くとそれはそれで違った味わいを感じ取れるのだから、私も歳をとった
ということか。(笑)自身が参加したバンドが洗練の度合いを増す度に脱退したジェフ・
バクスターが行き着いた先が、アメリカ国防相の軍事顧問というのも私にとっては不思議な話。

 4月22日
・PRINCE / SIGN ☮ THE TIMES

何気に昨日はプリンスの命日だったこと思いだして、私が最初に買ったプリンスのCDを
取り出した。87年リリースだからCDが一般に浸透し始めた時期のブツなので、現行CDが
どんな音質なのか知らないが、私の所持する盤は今の耳で聴けばなんとなく貧弱なようにも
思える。しかし、収録された内容は最高。関連音源やライブを合わせて6枚組くらいの
拡大盤が出ればいいのだけど。

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昨日鳴った音 4月17日~4月18日

2020-04-19 20:55:59 | DAY BY DAY

 4月17日
・VANILLA FUDGE / THE BEAT GOES ON


・JEFFERSON AIRPLANE / BLESS ITS POINTED LITTLE HEAD
・JEFFERSON AIRPLANE / THIRTY SECONDS OVER WINTERLAND

私の職場も出社人数の制限がかかるようになった。何人かを交代で休ませるのだが、とりあえず
私は対象外(泣)でカレンダー通りに出勤。平日に一日休みがあれば随分作業が捗るのだけど。
あ、録り溜めたドラマやアニメの編集&焼き付け作業のことですけど。(笑)

ヴァニラ・ファッジの盤はタイトル通りには旋律が弾まないのだが、こういう盤がまかり通る
時代であったことは了解しないといけない。実に実験的な盤で、心にゆとりがあれば時代背景や
バンドの状態にまで思いを巡らせることでもっと楽しめたかもしれない。

で、ジェファースン・エアプレインの2枚のライブ盤を聴く。「フィルモアのジェファースン・
エアプレイン」は積極的に好きなライブ盤だ。映画「キングコング」の1シーンから怒涛の勢いで
始まる『恋していこう』のオープニングが滅茶苦茶格好いい。スタジオ録音とは別物のまさに
生き物。手直し一切なしなのも良い。ジャケットには酔いつぶれたジャック・キャサディの
写真が使われているが、ストーンズの「GET YER YA- YA'S OUT」のチャーリー・ワッツと同じくらい
素敵な写真だ。

もう1枚のライブ盤はエアプレインの終焉を捉えたもので、ここにはマーティ・バリンも
スペンサー・ドライデンもいない。パパ・ジョン・クリーチのヴァイオリンが新たな
聴きものであるが、後期の盤中心の選曲だけに先のライブ盤と比べると地味めに感じる。しかし
このライブ盤は、バンドは墜落したのではなく新たな地点へ向かうべく着地したことの証明だと
捉えれば大義のある盤だといえる。

4月18日
・ALECEU VALENCA & GERALDO AZEVEDO / QUADRAFONICO
・フラワー・メグ / ささやき・ためいき・もだえ

アルセウ・ヴァレンサとジェラルド・アゼヴェードの二人が組んだ盤は72年のリリース。
サイケ好きには堪らん仕掛けが沢山あるのだが、アレンジに関わったホジェリオ・ドゥプラの
功績大といったところか。ホジェリオの盤って何気にCD化が進んでないのが残念。

フラワー・メグの盤はベタな選曲のオン・パレードなのだが、歌の合間のメグの語りに
ドキっとさせられて面白い。メグについて川上宗薫が書いている文を読むと更にドキドキするのだ。

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昨日鳴った音 4月14日~4月16日

2020-04-17 21:55:58 | DAY BY DAY

 
4月14日
・CLUSTER / CLUSTER Ⅱ
・AREA / CAUTION RADIATION AREA

非常事態宣言が出るまでの猛威を振るう新型ウィルス。まだ中国で流行っている程度の認識の
頃はくだらない冗談を言って笑っていたのだけど。

「なあ、なんで新型コロナって名前なん?コロナってもう作ってないやん。新型プリウスじゃ
あかんの?」
「へ?車の話ですか。なんですかね、今検索します。あ、コロナってギリシャ語で王冠を
意味するって書いてますよ。ウィルスが太陽みたいに見えるし王冠みたいにも見えますね。」
「なら、新型クラウンでええやん。」

昔からエボラとかチフスという名前と同じ程度にコロナの名前がつく特定感染症があるのは
知っていたけど、まさか現代に於いてこれほどの事態が起こるなんて思ってもみなかった。
様々な欲望が満たされない不満はあるけれど、なんとか自分をコントロールせねばと思う日々。

またぞろ聴いたことも無い言葉を幾つも耳にすることになるが、「クラスター」の解釈は
気に入らない。元々は「集団」、それも「特定の意思下の集団」を指す言葉でこれをバンドの名前に
するのは冴えていると思ったことさえある。今は誰もかれもがクラスターという言葉をを感染集団
或いは集団感染みたいに使うのが不快だ。KLUSTERより聴き易くなったCLUSTER。どっちも
好きだけど。自然の驚異は予測不能な処があるが人が作り出した物から生まれる脅威は、
予測できるものなら排除したい。

独逸VS伊太利亜。あぁ、サッカーが見たいぜ。(笑)

 
4月15日
・加川良 / 教訓
・なぎらけんいち / 万年床

テレビで綺麗な女優さんが『教訓』を歌っている動画が放送されたのを見て、不覚にもグっと
きてしまった。朝の番組で見たので仕事が終わって家に帰ってきて、久しぶりに加川良を聴く。
しみったれていると思うのは簡単だが、心の奥底に眠らせてある黒い部分やみっともない部分を
覗かれたような気がして身が引き締まる。酔っぱらってくると「『教訓Ⅱ』も聴きたい」なんて
ことを思いついて、なぎらけんいちまで引っ張り出してしまった。(笑)

 4月16日
・THE THOMPSONS / I ' LL GET OVER IT

ソウル・ミュージックの再発で久しぶりに気になった、そして気に入った1枚。75年リリースの
彼らの唯一盤はコーラスが素晴らしいのは勿論なのだが、トラックの肝が随所で使われる
メロトロンであるというのが面白い。これはしばらくハマりそう。

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昨日鳴った音 4月11日~4月13日

2020-04-14 21:45:00 | DAY BY DAY


4月11日
・THE ROLLING STONES / THE ABANDONED KURHAUS CONCERT (10 INCH)
・KING CRIMSON / CAT FOOD (10 INCH)

ローリング・ストーンズがオランダで初めてコンサートを行った64年8月8日は観客が
暴動を起こしたために途中で中止になった日として知られている。アナログ時代のブートレグでも
何度かリリースされているのだが、私は聴いたことがなかったので最近リリースされた
10インチ(赤盤)を入手。ハードカバー本のような装丁で後年に録られた関係者のインタビュー
中心のドキュメンタリーDVD付き。はっきり言ってDVDは何の面白みもなく、ライブも
ミックがマイクを放棄したのか不調だったのかよくわからないがほとんどインスト状態なので
演奏的にはレアだが大して面白くもない。ま、今まで未聴の音源をちょっと変わった装丁で
所持できることだけに悦びを感じるだけの話。

キング・クリムズンは70年にリリースされたシングルの50周年記念ということでライブや
別ミックスを加えて4曲入りで再発されたもの。当時の7インチジャケを使用していて、
CDも出たのだがアナログは10インチだったのでそれを手にした。追加の2曲はフィジカルでは
初商品化なので価値ある1枚になるかも。


・KNOCKER JUNGLE / SAME

ノッカー・ジャングルの盤は70年にリリースされた彼らの唯一のアルバム。フェアポートや
セイラー、トゥリーズといった二癖くらいあるバンドに関係あるメンバーが参加した英国サイケ
或いはフォーク・ロックの渋い1枚。天気の良い昼下がりが似合う。


4月12日
・JOHNNY THUNDERS & THE HEART BREAKERS / L.A.M.F. THE LOST ' 77 MIXES

ジョニー・サンダース・コンプリート・ワークスという本を買った。熱心なファンではない
のだが、粗製乱造も甚だしいジョニーのディスコグラフィーを詳しく知りたかったので手にした。
素晴らしい本で、これはもしジョニーが生きていて手に取ったら喜ぶんじゃないだろうか
と思う程。違ったタイトルやジャケットだけど内容が同じなんて盤も、これならよくわかる。
で、私も後何枚か気に留めなければいけない盤ができたのだが、それはゆっくり探すことにしよう。



4月13日
・HERMES AQUINO / DESSENCONTRO DE PRIMAVERA
・KEITH CHRISTMAS / PIGMY

エルメス・アキーノが77年にリリースした盤は日本人の心(笑)を擽るメロディーが満載の
好盤。ビートルズの影響もそこかしこに感じられる。キース・クリスマスの盤は71年の
リリース。ここでもマイティー・ベイビー絡みの「いい音」を聴くことができる。翌年
リリースの「FABLE OF THE MUSIC」の方が人気があるようだが、もうすぐ日本盤紙ジャケで
再発されるようなので、未聴の方はまとめて聴くのにいい機会かも。因みに「FABLE OF THE
MUSIC」にはキース・ティペットが参加している。

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昨日鳴った音 4月4日~4月10日

2020-04-11 12:24:33 | DAY BY DAY

 4月4日
・GRATEFUL DEAD / JUNE 1976

今日は1日なんとか、ではないが今年も届いたデッドの大箱を開封。今回はタイトル通りに
76年6月の5公演を15枚のCDで収録。これだけのライブを一気に聴き通す時間も体力も
無いわけで、3公演聴いて翌日に持ち越し。勿論、気持ちは十分に解れた。

 4月5日
・萩原健一 / FINAL LIVE FOREVER SHOKEN TRAIN

デッドの続きを聴いた後に何故か取り出した掲載写真盤。結果的に萩原健一の最後のライブ盤と
なったのだが、この盤の前に出た何枚かのスタジオ再録音盤より演奏もショーケンの歌唱も
生き生きしていて、これがラストなのが惜しまれる。当日の映像を4曲収録したDVDが
付いているのだが、CDと曲の並びというか収録順が違うことに違和感を感じる。というか
何で全曲の映像を収録しなかったの?。

 

 4月6日
・MICHAEL ROTHER / FLAMMENDE HERZEN

ミヒャエル・ローターの盤はどれも聴いていて気持ちがいい。個人的感覚なので賛同は求めないが
今、一部で持てはやされているシティー・ポップスなんかよりよほど快感が持続する。ギターも
シンセもせせらぎの音のように心地良いのだが、全体の心地良さの持続に貢献しているヤキ・
リーベツァイトの存在を忘れてはならない。

 4月7日
・CHRIS SPEDDING / THE ONLY LICK I KNOW

クリス・スペディングの輝かしいキャリアの中で特に重要な70年代の諸作の中では比較的地味な
位置付けの盤。これでもかのテクニックを披露するでもなく、ノリのいいロックを展開するでも
ないのだが、全編に英国フォーク・ロックの渋い魅力が溢れている。タイトルが意味深なので、
私はレコード棚に行き、おかしな方向に進んでしまったのだが、これはクリスのせいではない。(笑)

 

左のアリーネ・カリストは正統派のMPB歌手兼ソングライターで17年リリース。
右のカヒミ・カリイの盤は06年リリース。ほとんど歌っていないというか呟いている感じで
一聴した瞬間の判りやすさは皆無だが、不思議と面白い。ところで以前パロディー・ジャケの
本を2回ほど取り上げたことがあるが、これは趣旨が違うよね。勿論私はアリーネのジャケの
方が好きだけど。(笑)

 4月8日
・FRANK ZAPPA / CHUNGA'S REVENGE
・FRANK ZAPPA / ZAPPATITE

春のZ祭りである。「チャンガの復讐」の邦題がある盤は70年の録音なのだが、未だに
この盤が時系列でいうと「フィルモアのマザーズ」の前で「いたち野郎」の後という位置にある
ことを忘れてしまい、「あれ、いつ頃の盤だっけ」なんて頭の悪いことを繰り返して考える
パブロフの犬状態に陥ってしまうのだが、それも含めて楽しんでいる。ジャケも最高。
エインズレー・ダンバーのドラムにも注目。

ザッパのベスト盤は数あれど、積極的に気に入っているのがタイトルに食欲をもじった掲載盤。
全18曲が前菜(4曲)、メインコース(9曲)、デザート(5曲)に分けられている。
コース料理の最初が『PEACHES EN REGALIA』というのが洒落ているのだが、個人的ハイライトは
『YOU ARE WHAT YOU IS』が終わった後に間髪入れずに『VALLEY GIRL』が始まる瞬間。
この繋ぎというか瞬間のためだけに買っても損は無い。

 4月9日
・FRANK ZAPPA / JOE'S GARAGE ACT 1 . 2 . & 3

EMIは比較的早い時期にザッパのCD化を行った。私が所持するのはLP時代は2タイトルで
リリースされた2種3枚のLPを2枚組CDにまとめた89年リリース盤。5000円でした。
学生時代、このアルバムから店名を付けた店によく行っていたこともあって、思い入れのある
盤である。舞台は違うがキンクスのプリザベーションと似た趣で尚且つこちらの方が話が複雑。
当時の国内EMI盤の不親切な作りの歌詞・対訳を見ながら頭を捻ったのも懐かしい。
再結成ゴールデン・カップスが『WATERMELON IN EASTER HAY』を取り上げたのには
驚いたのだが、それも昔の話である。

 4月10日
・ERIC CLAPTON / ERIC CLAPTON'S RAINBOW CONCERT
・ERIC CLAPTON / NO REASON TO CRY

豪華ゲストに囲まれたクラプトンの盤を2枚。改めて聴いて「RAINBOW CONCERT」で演奏される
曲中のソロは大したことないのが多いと感じるが、それすらも今や貴重な記録である。「RAINBOW
CONCERT」ではトラフィックとブラインド・フェイス人脈をバックに演奏したが、「NO REASON
TO CRY」ではほぼザ・バンドを従えることができたのだからECは偉い人なのだ、きっと。
デュエットにすらなっていないディラン御大の我が道を行く歌唱も素敵。掲載盤2枚に顔を出して
いるロン・ウッドが一番の果報者かも。
                                                               

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昨日鳴った音 3月30日~4月3日

2020-04-04 07:46:21 | DAY BY DAY

 3月30日
・ALAN MERRILL / ALIEN IN TOKYO

『THE LA LA SONG』でアランは「人生はけして悪くない」と歌ったのだが、なんとも不運な
最後であったとしか思えない。一ファンの私がそう思うのだから、アラン本人は尚更無念だった
ろうなぁ。新作のリリースの予定もあったのだから。この好コンピレーション盤を聴いて改めて
アランの才能を確認すると共に、アランの不在を残念に思う。

 3月31日
・BILL WYMAN / SAME

アラン・メリルはロン・ウッドのトリビュート盤に参加した事があるが、アラン自身の
レコーディングに関わったストーンズ関係の人としてビル・ワイマンの盤を引っ張り出した。
82年リリースの3枚目。シンセと戯れた時代の音であるが、この盤の製作者がストーンズの
メンバーであることが何とも面白く思えた。様々な音楽性を持つメンバーの集合体であったが
故にストーンズは永久運動を続けていられるのだ。

 4月1日
・BOB DYLAN / JAPANESE SINGLES COLLECTION

年度変わっての一発目はボブ・ディラン。来日記念盤であるが来日祈念盤になってしまった。
日本で発売されたシングルのA面を集めた企画は面白いのだが、できればシングルの両面を
収録する盤にしてほしかった。例え4枚組になっても。『HURRICANE(PART2)』の
運命や如何に?。(笑)シングルの寄せ集めがミュージシャンにとってベスト盤でないのは
誰しも同じなのだろうけど、記念は大事である。

 4月2日
・サンタクララ / 男と女

80年にリリースされた唯一のアルバム。シングルの製作に近田春夫が関わったことでも
知られるが私は単純にあの『HOTEL CALIFORNIA』の日本語カバーを聴きたいという理由で
手にした。ブルーズと演歌が細く繋がっている日本に於いてはソウル・ミュージックも
演歌や歌謡曲と繋がっていることを確認できる1枚。

 4月3日
・NEIL YOUNG / PSYCHEDELIC PILL

職場のボスが変わって3日経った。仕事を知らないボスのケアをするのは大変だが知っている
人の細かすぎる要求に応えるのも大変。一日でも多く楽をしたいのだけど。(笑)そんな
気疲れの中引っ張り出したのがニールの2枚組。2枚組で9曲しか収録されていない、(笑)
20分超え或いは20分に迫ろうかという長尺の曲も流してダラダラ聴く分には何の問題もない。
いやいや、実際は結構気合の入った演奏である。あの『CHANGE YOUR MIND』のような
緊張感は無いけれど、ニールのファンには好意的に受け止められる1セットだろう。

 

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