正確には514円CDであるが。(笑)
特に欲しいと思う盤でない盤を買う時の基準は値段の安さである。この値段より安い値段で
出会うことは無いだろうなと思った時に、買いたいモードが少し上がる。そして、その
値段が514円ならば・・・。
私は今でも煙草を吸っているので、まずは煙草1箱の値段と比べる。毎日、470円が
文字通り煙となって消えていくことを思えば、そこに50円足らずをぶっ足せば1枚のCDを
買うことができる、なんてことを思えば買いたいモードが全開になる。(笑)
そうして何枚も一気に買えば、結局それなりの額になってしまうのだが、そうでもしないと
出会わない盤もあるので、これはいい機会なのだ。
近年、ベツレヘムのカタログは税込み1000円という廉価でCD化されたのだが、それを
HMVのバーゲンで半額で売っていたので、何枚か手にした。
アラン・メリルの母親がヘレン・メリルであることは、とうの昔に知っていたが父親が
誰であるかなんて気にしたことがなかったのだが、たまたま手にしたアーロン・サクスの
盤のライナーを読んで、初めて彼がアランの父親であることを知った。あぁ、俺はまだ真実に
出会っちゃいなかった。(笑)
これらの盤を聴いていると、いつもあることを思い出す。それは大学4年の時の話なのだが
短期間バイトをした時の職場の社員が、「明日でバイト終わりだから、酒でも飲みに行くか。」
といって、行きつけのジャズ酒場(?)のような処に連れて行ってくれた。その人は
ジャズが好きなようで、時々そこに行って酒を飲んでいるとのこと。自称一本気なロックン・
ローラー(笑)の私の意向などお構いなしで、その場所のなんと居心地が悪いことよ。(笑)
流れてくるのが誰のレコードなのか知ってか知らずか大して話もせず音に聴き入り、まるで
その人は一人で店に来ているかのような感じだったのだから、居心地がいいわけがない。
私も煮込みと何かもう一品をつまみにおとなしくしていたのだが、時間の流れが遅くて
いらいらしたものだ。折角の奢りだというのに。(笑)
そんなことを思い出しつつも何枚聴いても進歩しない自分の耳にあきれる、その繰り返し。
それでも、いつまでも門外漢でいようなんて時は許しちゃくれない、なんてことも思ったり。
死ぬまでに1枚でも多くの盤を聴きたいと思うのは変わらないので、いいタイミングで
いい盤に多く出会えればいいなと改めて思う。
というか、この文章、判る人には単に私が甲斐バンド好きであることがわかるだけの
駄文なんです。(笑)