HARRY’S ROCK AND ROLL VILLAGE

お気に入り音楽の紹介と戯言

AREA 105

2013-07-31 01:13:34 | LAND OF 1000 DISCS

       

LOUIS JORDAN / SOMEBODY UP THERE DIGS ME (1958)

CAB CALLOWAY / HI DE HO MAN (COMPILATION 1974)

       

JONNY CASH / RIDE THIS TRAIN (1960)

V.A. / SUN RECORDS THE 50TH ANNIVERSARY COLLECTION (COMPILATION 2002)

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追悼 ミック・ファレン

2013-07-30 01:06:28 | ROCK

連日の追悼記事で気が滅入るが、これは書かずにはいられない。

作家或いはジャーナリストの側面を持ち、ロック者にはデヴィアンツの活動で知られる
ミック・ファレンが7月27日に亡くなった。享年69歳。
ステージで演奏中に倒れた後に亡くなったということであるが、詳しい死因は今のところ
よくわからない。

67年から69年にかけてにデヴィアンツを率いて発表した3枚のアルバムは、今も
世代を超えて広く聴き継がれている盤だし、ソロになってスティッフに籍を置いたかと思えば、
ウェイン・クレイマーと組んでみたり、決してメジャー展開した人ではなかったが
その雑多な活動は、少なからず私の気を曳き続けた。

決してスマートでなく、よれた歌唱はとりとめなく、だらしなささえ感じる時もあるが
その根底にある、言葉で言い表せない部分(実にもどかしいのだが)に魅力があった。

掲載写真は84年にデヴィアンツ名義でリリースされたライブ盤「HUMAN GARBAGE」。
別にとりたてて素晴らしい演奏でもないし、音質がそれほど良いとも思えない。
毎晩どこかで繰り広げられたであろう、酔っ払い達の一夜に過ぎないのだが、ここでの
酔客達と一体となっての演奏を嫌いになることはできない。

この時のギタリストはウェイン・クレイマーとラリー・ウォレス。オリジナル・デヴィアンツに
MC5とピンク・フェアリーズが加わったのだから、これはもうスーパー・バンドだったのだ。
選曲もデヴィアンツ、MC5、ピンク・フェアリーズのナンバーに、ラリーの名曲『POLICE
CAR』に、マザーズ・カバー『TROUBLE COMING EVERY DAY』まで演奏され、
賑やかし感満載である。

「よりによってミック・ファレン追悼で、この盤か。」と一瞬思ったが、賑やかに見送るのが
ファレンに相応しいかなと思ったり。

SO LONG .

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追悼 J.J. CALE

2013-07-29 01:12:30 | ROCK

7月26日、心臓発作によりJ.J.ケイルが亡くなった。享年74歳。
独特の歌唱とギター・プレイは、派手ではないものの聴く者に大きな
印象を残した。

10代の頃、ダイアー・ストレイツに熱中していた私は「マーク・ノップラーは
ディランとECを足したような凄い奴だ。」なんて思っていたのだが、数年後に
ケイルのアルバムに出会って「おおっ」となったわけだ。

掲載写真はケイルが79年にレオン・ラッセルと行ったスタジオ・ライブを収録したDVD。
ずっと発表されずにいた映像であったが01年に発見され05年にリリースされた。
現在はケイルの写真が使われたジャケットで流通している。

ステージは淡々と進むが、セット・リストはこの時点でほぼパーフェクトではないだろうか
と思える選曲。ボーナス扱いの曲も含めれば、サンタナやレイナード・スキナードに
カバーされた曲も見ることができ、ケイルのソングライターとしての素晴らしさを改めて
感じざるを得ない。

ケイルの死去を告知するHPには、生前動物を愛したケイルの人柄を伺わせるような
遺族からのメッセージが掲載されている。

SO LONG.

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AREA 104

2013-07-28 01:02:42 | LAND OF 1000 DISCS

               

ROKY ERICKSON / ALL THAT MAY DO MY RHYME (1995)

MASON RUFFNER / GYPSY BLOOD (1987)

        

MIRANDA LEE RICHARDS / THE HERETHEREAFTER (2001)

SOUTHERN CULTURE ON THE SKIDS / COUNTRYPOLITIAN FAVORITES (2007)

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クラシックは聴かない

2013-07-27 01:16:36 | DAY BY DAY

我が家にはクラシックのLPやCDは無い。実家には親父が買ったLPがあったように
記憶するが、誰が何を演奏した盤があったのか思い出せない。「田園」があったような
気がするが、どうでもいい話だ。

冒頭でクラシックの盤は所持していないと書いたが、発売されるCDの販売元や販売店では、
「クラシック」というジャンルに分類されるCDは持っている。高橋悠治がそれである。

最初に高橋の名前を知ったのは、74年にリリースされた「高橋悠治+佐藤允彦」がCD化
された時である。佐藤の名前に惹かれて購入したのだが、佐藤の名前を知ったのは
彼のアルバム「恍惚の昭和元禄」がCD化された時なので、今更改めて書くほどのことではないが
アルバムのリイシューというのは、新たな聴き手を開拓するための重要な文化伝承作業で
あると思わずにいられない。

先の双頭アルバムは、シンセサイザーを使った日本最初期の即興作品とのことで、
特にアルバム後半(LPでいうとB面)のエレクトリック・サイドが面白かった。
二人が演奏する楽器の別は明記されているものの、それほど耳の良くない私は個々の音を
聴きとるよりも二人の混沌とした交わりの結果としての音を楽しみ、その後は佐藤の
アルバムを機会を見ては聴いていくようになった。
高橋のアルバムに、何故手が伸びなかったかというと、やはりそれはクラシックの括りが
遠因であったのかもしれない。

そんな私が高橋の盤を聴くきっかけになったのがサティである。
数年前のドラマ「熱海の捜査官」(栗○千明♡)では、サティの曲が劇中で効果的に使われていて
漠然と「サティの曲を聴きたいなあ。」と思い、検索したら高橋の名前があったので、これだと
ばかりに盤を購入し、それを気に入ったのだ。

       

       

幸い、近年は廉価でCDが何枚も出ているのが、私にとっての追い風にもなった。
サティ作品集は3枚で、どれも楽しい。ピアノと弦の間に異物を挟んだ「プリペアド・ピアノ」は
ジョン・ケージのアイディアだが、それを実践した76年の盤や、シンセサイザーでバッハを
再構築した75年の盤、如何にもどこかで見たようなシリーズ物の「クラシック」な感じのアルバム・
ジャケットはさておき、武満徹のピアノ曲を演奏した73年の盤と、ここに掲載した4枚のアルバムは
どれも興味深い。そして、何れも私に「クラシックを聴いている」と意識させないのが素晴らしい。

ここには掲載しなかったがクセナキスとメシアンの曲を演奏した盤も得体のしれない凄味を
発していた。アルバムに記された本人の発言の数々は哲学者の領域で、私なんかはいちいち
「なるほど。」と思うことしきり。
さて、次は何処へ行こうか。

クラシックは聴かない・・・。

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まほろブルース

2013-07-26 01:19:27 | 日本のロック・ポップス

        

坂本慎太郎の7インチ「まともがわからない」が、ファットポッサムよりリリースされた。
今回の海外盤7インチは日本での初回限定盤CDのジャケットを元にしている。
日本盤7インチは全く違うジャケットだったので、これはこれで嬉しいジャケットである。

今回のファットポッサム盤のジャケットは掲載写真の右のもので、日本盤CDのジャケットは
左。日本盤のジャケットには日本語表記が無く英語でタイトルが記載され、海外盤には
日本語でタイトルやアーティスト名が書かれている。

本来は逆だろうというべきかもしれないが、もしこのCDリリース時に既に海外プレスの
話があって、それを見越しての所作なら何とも面白い両者のジャケットということになる。

7インチに収録された2曲が最高なのは以前も書いた。ジャケットを眺めながら、再び
不思議なグルーヴに耳を奪われていると、早くフル・レングスのアルバムを聴きたくなる。

そして、まほろ駅前番外地の後日談ができないかなぁと思ってしまうのだった。

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AREA 103

2013-07-25 01:21:06 | LAND OF 1000 DISCS

       

JOHN FAHEY / YELLOW PRINCESS (1969)

LEO KOTTKE / 6- AND 12-STRING GUITAR (1969)

       

DAVY GRAHAM / FIRE IN THE SOUL (COMPILATION 1999)

MOONDOG / SAME (1969)

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AREA 102

2013-07-24 01:11:50 | LAND OF 1000 DISCS

       

GRATEFUL DEAD / AMERICAN BEAUTY (1970)

GRATEFUL DEAD / EUROPE '72 (1972)

       

GRATEFUL DEAD / GRATEFUL DEAD FROM THE MARS HOTEL (1974)

STEVE MILLER BAND / THE VERY BEST OF THE STEVE MILLER BAND (1991)

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NOTHING CAN HURT ME

2013-07-23 00:47:14 | ROCK

アメリカでは7月から公開されているビッグ・スターのドキュメンタリー「NOTHING
CAN HURT ME」。掲載写真は、同名のサントラ盤。春のレコード・ストア・デイで
まずアナログ盤がカラー・ヴィニールでリリースされ、その後通常の流通経路でCDと
アナログ盤がリリースされた。

収録された全曲が別テイクや別ミックスというのが、琴線をくすぐる。流石に09年に出た
4枚組「KEEP AN EYE ON THE SKY」ほどのインパクトは無いが、映画に合わせての
リリースということもあって、ロック者の中にはこの盤を歓迎する向きも多いだろう。
勿論、私もその一人である。

アルバムを楽しんだら、当然映画が見たくなる。残念ながら日本での公開の話は聞かない。
このぶんだと、字幕付きの日本版DVDが出る可能性すら危惧しなければならない。
ティーンエイジ・ファンクラブやR.E.M.を筆頭に多くの後進バンドに影響を与えたビッグ・スターの
功績を今称えなくて、今振り返らなくてどうする、と一人勝手に身もだえ(笑)しているが、
DVDのリリースを切に願っている。

 で、amazonでこんな7インチを見つけた。

 p 2010& c 2011というクレジットがあるのだが、今頃になってamazonで流通するように
なったということなのだろうか。「LIVE TRIBUTE TO ALEX CHILTON」というタイトルが
付いているが、オリジナル・メンバーで唯一の生存者であるドラマーのジョディー・スティーヴンスは
「このコンサートは、クリス・ベル、アレックス、アンディ・ハンメルに捧げられたものだ。」と
コメントしている。収録された3曲は全てビッグ・スターの1ST「#1 RECORD」収録曲。
ジョディーがビッグ・スターを名乗るのはジョーイ・モーランドが一人でバッドフィンガーを名乗る
ようなものだが、この7インチで聴くことができる演奏は原曲に忠実でファンなら持っていても
損はないだろう。

 話戻って、映画「NOTHING CAN HURT ME」。
是非ともDVD化を・・・。

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AREA 101

2013-07-22 01:43:06 | LAND OF 1000 DISCS

       

THE KINKS / SOMETHING ELSE BY THE KINKS (1967)

THE KINKS / THE KINKS ARE THE VILLAGE GREEN PRESERVATION SOCIETY (1968)

       

THE KINKS / MUSWELL HLLBILLIES (1971)

THE KINKS / PRESERVATION ACT1 (1973)

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Vote like the life of your planet depends on it.

2013-07-21 01:01:01 | ROCK

掲載写真は74年8月27日に収録されたフランク・ザッパの「A TOKEN OF HIS
EXTREME」のDVD。TVショーの体裁をとっているが、ザッパが自ら出資して製作した
プロモーションのための映像である。アメリカで放送が予定されながら中止になった
ことで、幻の映像と呼ばれ昔からブートレグの定番であった。

全体で70分ほどの映像だが、ここでの映像の半分ほどはVHSやDVDでオフィシャル・
リリースされた「THE DUB ROOM SPECIAL」に収録された。「THE DUB ROOM
SPECIAL」は74年と81年の演奏を交互に組み合わせた映像で、個人的には「両方の
マテリアルを年代ごとにまとめた方がスッキリするのに」と思っていたが、ここにきて
ようやく74年の映像をまとめて見ることができるようになったのは喜ばしい。

昨日取り上げたニール・ヤングの映画と違って、カメラの切り替えが激しい場面が幾つかあり、
単調な映像にならないようにとの策であったのかもしれないが、何とも煩わしく落ち着かない。
まあ、それは70数分の中のほんの一部なので、いちいち気にしなけらばアッという間に
次の展開が待っているので、74年の映像を見られるだけで良し、とせねば。

ジョージ・デューク、ナポレオン・マーフィー・ブロック、チェスター・トンプスンという3人を擁した
ためか、全体の演奏はどことなくファンキーに感じるし、この時期の面子には女性のルース・
アンダーウッドもいる。絵的にもステージ上は賑やかな感じがして、74年ならではの面白さを
十分に感じさせる。

今回のDVDは日本盤を購入しても字幕がついていない。アーティスト・サイドの意向という
ことだが、これはちょっと残念。『ROOM SERVICE』で、ザッパとブロックは如何に阿呆な
やり取りをしているかは、「THE DUB ROOM SPECIAL」で確認していただきたい。
あっちの日本盤はしっかり字幕付きだから。

更に特筆すべきは、アルバム「ONE SIZE FITS ALL」に収録された『INCA ROADS』と
『FLORENTINE POGEN』は、この日の演奏されたテイクを編集しているという点だろう。
この日のマザーズの好調ぶりを示す話として、これ以上のものは無いだろう。

ただ、ここで見ることのできない2曲が「THE DUB ROOM SPECIAL」に収録されている。
特に『APPROXIMATE』でのバンドの自由な様は必見。ああ、なんてことはない、
今回のDVDを入手したからといって、「THE DUB ROOM SPECIAL」を軽んじることは
できないというわけか。まあ、お楽しみのバリエーションは多い方がいいに違いない。

何故、今日をわざわざ選んでFZのことを書いたかは、察しの良い方ならおわかりだろう。
さあ、選挙に行こう。


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JOURNEY THROUGH LE NOISE

2013-07-20 13:24:13 | ROCK

        

ニール・ヤングが11年に行ったソロ・ツアー最後の二日間を捉えたライブ・ドキュメンタリー
「JOURNEYS」の日本盤DVDがリリースされた。(掲載写真左)海外では昨年にリリース
されていたのだが単純なライブではないために、できれば日本語字幕付きで見たいと思って
いたので、これは待望のリリースである。

11年のソロ・ツアーの最終地はトロント。ニールの地元を自ら車を運転しながら、
コンサート会場まで辿り着く様と、コンサートでの演奏をうまく組み合わせて映像は進む。
自分が慣れ親しんだ街の変わった様と過去の思い出を重ねる、短編ロード・ムービーの
形態をとっている。出発地からコンサート会場までは車で約2時間であるが、
この映画のタイトルは「JOURNEYS」と壮大である。

たった2時間のドライブ、たった2時間のコンサート。それでもそこにはニールの
過去と歴史が凝縮されている。ニールの60数年の人としての長い歴史、或いはミュージシャン
としての40数年の歴史を簡略化して、映像を見る者にその重みを知らしめる。

ジョナサン・デミの映像は実に的確で、余分なものは映さない。カット割りも落ち着いていて
カメラ・アングルも面白く、見ていて飽きのこない映像である。見る人によって意見は
別れると思うのが、ニールのボーカル・マイクの下に据え付けられたカメラの映像だろう。

大映しで画面に登場するニールの顔は、それを見るテレビの画面の大きさによって
受ける印象も変わるだろうが、まるで画面をはみ出さんばかりの迫力で迫ってくる。
皺も髭も全てが大映し。汗が飛んだのか唾が飛んだのかわからないが、カメラが
水滴で滲む映像も平気で使っているのが、妙に生々しい。この生々しさも賛否あるだろう。

映画に収録されたのは全部で13曲。11年のツアーは10年にリリースされたアルバム
「LE NOISE」をプロモートするツアーでもあったので、半分近くが「LE NOISE」収録曲である。
実のところ、個人的にはアルバム「LE NOISE」は好きなアルバムなので、そういった
意味でも、貴重な映像だと思っている。この先、ニールがどんな形のライブをするにせよ、
ここまでアルバム「LE NOISE」の曲を披露することは無いだろうから。

「LE NOISE」といえば、アルバム・タイトルと同じタイトルの映像がある。ダニエル・ラノア宅で
アルバム全曲を演奏するニールの姿をとらえたものだが、モノクロの映像と質感がエレキの
弾き語り(というのもちと変か・・・)におけるノイズ含有量とマッチして、渋い作品だった。

アルバム「LE NOISE」と映像「LE NOISE」、そして映画「JOURNEYS」。
この3つを体験することによって、アルバムの存在意義は更に高いものになるのは間違いない。
正直にいって、昨年の2枚のアルバムはあくまで個人的な意見だが、ピンとこなかった。
それだけに、今「JOURNEYS」を見て、改めてアルバム「LE NOISE」の凄味を再認識する
自分がいるのであった。

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AREA 100

2013-07-19 01:30:14 | LAND OF 1000 DISCS

       

JEFFERSON AIRPLANE / SURREALISTIC PILLOW (1967)

JEFFERSON AIRPLANE / VOLUNTEERS (1969)

       

BRYAN FERRY / THESE FOOLISH THINGS (1973)

ROY WOOD / MUSTARD (1975)

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STONES WERE HOT

2013-07-18 00:14:41 | ROCK

       
       

ここのところ、WOLFGANG'S VAULTにアップされた音源を元にしたストーンズのブートレグが
幾つもリリースされている。81年の北米ツアーは、そこからライブ盤「STILL LIFE」が生まれ、
映画「LET'S SPEND THE NIGHT TOGETHER」が生まれた。ストーンズを熱心に聴きだした
頃に、出来過ぎとも言えるタイミングで出会ったライブ盤と映画には大いに影響を受けた。
今なら、演奏の差し替えや編集、ピッチ操作といったことが施されていることは簡単にわかるし
自分の意識もそこまで働くのだが、10代の頃は映画で見ることができたスピード感溢れる編集に、
「これ以上に俺が求めるものはあるのだろうか。」と思ったほどだ。

81年のストーンズのライブのセット・リストは、最初の数日以外はほとんど固定である。
あるアルバムの特集コーナーがあったり、リクエストで日替わりの曲を演奏したりしないし、キースの
歌も1曲のみ。しかし、代わり映えのしないセット・リストの公演を何公演聴いても飽きさせないのが、
当時のストーンズの凄味ではなかろうか。バンドが放つ熱量は尋常でなく、演奏がミスろうと
何だろうと勢いで突っ走る様は痛快である。

81年の音源は数年前に宅直結のライン録音が大量に出回った。ちょうど、ブートレグに興味を
失いつつあった時期でもあったし、その多くはCDRの交換とかで間に合わせた。ブートレグになった
CDが、所謂ブランド物だったのも気に入らない一因だったし、金が無いの未購入の一因である。

今回のブートレグには初登場のライン録音の音源がある。11月25日のシカゴ3日目や、ツアー自体の
千秋楽である12月19日のハンプトン2日目の音源の登場が歓迎されたのは想像に難しくない。
宅直の音よりレンジは広いし、ミックスが丁寧な今回のライン録音は過去の音源より情報量が多く
ラフでルーズでスピード感のあるストーンズのライブをこれでもかと堪能できる。

       
       

ブートレグ屋の販売方法も上手いというか流石だと思った点がある。
最初に掲載した4枚がバラで売り出され(あっという間に完売したのだが)、その後次に掲載した
4枚が売り出された。WOLFGANG'S VAULTには一挙に音源がアップされたが、これをまとめて
リリースせずに2回にわけてリリースした戦略が冴えていた。一挙に金は出せなくても、小出しなら
払える金はあるというものだ。

シカゴ3公演、ニュー・ジャージー3公演をまとめてボックスとかにしなかったのも良かった。
「3公演6枚組」の箱が11,400円という値段で売り出されれば「1万は高いなあ。」と思ってしまう
のだが、1公演が3,800円だと「なんだ、3公演で11,400円か。ここは無理して3つとも買うか。」
となってしまったのは私だけ?。(笑)で、「ハンプトンの2日目?。これは聴き逃せない。」と言うわけで
結果、4種とも買ってしまった。で、次週もまたその繰り返し。(笑)実によくできた集金システムであり、
私は喜んで金を払った次第である。

ニュー・ジャージーでの3日間は『HONKY TONK WOMAN』でティナ・ターナーが
登場し、場を盛り上げる。それ以上に聴きものなのが、シカゴでの3公演とは違った意味で
ラフな演奏である。特に2日目はモニターの不調が原因で信じられないような迷演が続出。
ギターやドラムが曲の途中で止まってしまう(演奏をやめてしまう)なんてのは、今ならなかなか
考えられないのだが、演奏する側には最悪の事態でありライブを見た人は「何だこりゃ。」と
思ったであろう演奏も、今なら楽しく聴くことができる。(笑)

先日、ストーンズはアメリカでの「50&COUNTING TOUR」を終えた。各公演で多彩なゲストを
招き、ミック・テイラーも毎公演で数曲演奏したツアーであったのだが、何公演か聴いた私の気持ちは
複雑であった。ストーンズが一番好きなバンドであるのは今も変わりないが、72,3年の頃の演奏は
勿論、81,2年の頃と比べると、やはり満足はできない。

現在のストーンズがライブを続けることに「価値」と「意味」はある。しかし、私にとってはそれは
「寛容な心」を試され「参加する忠誠心」を試されているような気がしてならない。
「かつてよりクオリティーの落ちるものに、かつてより高い金を払う価値があるか」、と問われたら
それは私には無理かもしれない。

まあ、今回のツアーのライブ盤や映像がオフィシャルでリリースされたら、尻尾ふって
飛びつくのは間違いないのだけど。(笑)

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AREA 99

2013-07-17 01:02:06 | LAND OF 1000 DISCS

       

MATTEW SWEET / GIRLFRIEND  (1991)

PRIMAL SCREAM / GIVE OUT BUT DON'T GIVE UP (1994)

    

TEENAGE FUNCLUB / BANDWAGONESQUE (1991)

MY BLOODY VALENTINE / LOVELESS (1991)

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