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13年にSuperflyがリリースしたのは新曲3曲を含む2枚組ベスト盤(初回盤は24曲のPVが
収録されたDVDが添付された3枚組)「Superfly BEST」と掲載写真の2組のDVDである。
アルバム「Force」をプロモーションするためのツアー中の、12年11月8日の演奏を収録したのが
左のDVD。ツアーは今年の1月で終了したが、3月には5周年記念のアリーナ・ツアーが
始まり、その最終公演である4月21日の演奏を収録したのが右のDVD。
1年の間にライブDVDを2種もリリースするというのは、あまり例が無いことだと思うが
それを可能にさせるミュージシャンの「旬の力」が今のSuperflyにはあるということなのだろう。
どちらの演奏も聴き応え見応えがあるが、どちらか1枚を選ぶなら右のDVDだ。
セット・リストがヒット・パレードの様相を呈していること、収録曲に『Beep!!』があること(笑)
ホーンとストリングスを加えたバックが豪華であることで、一見派手であるのが理由。
勿論、自前のバンドだけでの演奏も素晴らしいので、左のDVDも面白い。
ほら、豪華なバック陣を従えたストーンズもいいけど、最少編成でのストーンズもいいでしょ。(笑)
ただ、こうやって映像作品を連発するのはいいのだが、もう少し編集に時間を割くことが
できれば良かったのに、と思うきらいはある。ピントがあってない状態で切り替わったカメラの
映像を使っているシーンが目につくのだが、それはそのままカット数の多さでもある。
スピード感を演出するためだとは思うが、もっとじっくり被写体を捉えて欲しいものである。
また、ソロをとっているメンバーとは全く違う楽器奏者を映すというのもその意図が不明に
思えるシーンがあるので、それなら主役を映した方がいいだろうと思ったり。
好きだからこその物言いだが、越智志帆のMCはまだまだ微妙だ。微妙だけど
多分、日本のアリーナ・クラスをまわる人たちはみんなこんな感じなのかもしれない。
私の知るサンプル数が少ないことはさておき、間延びしたMCはジャンボ鶴田の
コブラツイストのように思える(何のこっちゃ)ので、これが今後どうなるか期待して
見守りたい。
服のセンスも私にはよくわからない。セクシーとか洗練とかいった言葉で表すことができる
事柄に重きを置くわけではないが、次の映像では何かを期待したい。別に白シャツにジーパン
だけでも十分に格好いい人であることはファンなら理解しているはずだから。
もちろん、志帆の歌唱は聴きどころ十分だし、今のバンドの二人のギタリストはまさに
全盛期のジョー・ペリーとブラッド・ウィットフォードを彷彿させる。このバンドがいつまで
続くのかは知らないが、今のバンドは演奏がまとまっていていい状態にある。
というわけで、「今年のSuperfly」もつつがなく終了。
来年のニュー・リリースに期待を寄せて、本稿を〆ることにする。