Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

ハーブティーのミックス

2004-12-04 | 料理
ライキョウのハーブティーとぺパーミントティーを混ぜると随分と親しみやすくなる。前者だけでは詰らない味で、後者だけでははっか味しかしないからだ。これは、この夏北チロルのオッツタールで一週間過ごした時に同行者の一人から教わった。彼は、東西分断直後に西側へ抜けたというザクセン人である。一般にザクセン人からは、イデオロギーを超えてある種の主義主張の匂いがすることが多い。カスパー・D・フリードリッヒのロマンチックな目が描いたゼクシシェ・シュヴァイツ(ザクセンのスイス)の岩山に立つ霧の上の放浪人の絵は余りに有名だ。そこで今でも行われている裸足のフリークライミングなども自然が生んだ習慣とは一概に云えない。言葉の訛りだけでなく、そこの文化的・歴史的気候風土は著しく違う。さて我らがザクセン人は、一行の最年長で菜食主義者である。アルコールもコーヒー、紅茶類も飲まない。だからハーブティーは各種ミックスを楽しむ。朝食にはシリアルを食べ、我々が酒と肉を貪るのを尻目に夕食もヌードル等で済ます。それでも我隊において最も健脚とあって可愛げがない。流石に最終日は疲れを覗かせ安心したが、食事の質と量の入力を考えると出力の違いに唖然とさせられる。年齢もあるが痩せず肥らずの中肉中背が燃焼効率の良さを物語っていた。

そして今男性専門医の書物を開くと、肉食の効率について書いてある。栄養素から見た議論は承知のことだが、そこに挙げられる効率良い接収量は思いのほか小さい。蛋白源として週一度の脂肪分の少ない肉で十分という。もちろん脂肪は魚などの不飽和のものを勧める。BSE騒動で牛肉を控えていた時期は、やはり全体の食肉の消費を抑えていたが其の当時の水準でもまだ多すぎることになる。しかし食肉を抑えて変化に富んだ食生活をすることは意外に難しい。

水分の補給についての記載は、さらに現実と離れる。コーヒー、紅茶の効率の悪さに触れている。そしてミネラル水よりも水道の水を勧める。結局ハーブティーの消費量を増やすとなると、種類と変化を楽しみたい。其の解決策として上のミックスがある。この地元プファルツの医者からは、作為的な主張を全く見出すことは出来ない。しかし結果として、またしてもザクセンの菜食主義者に従うかと思うと、大人に話しかけられた児童のような表情を残した彼の甲高くも少し押し殺した笑いが目に浮かぶのである。
コメント (8)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« デューラーの兎とボイスの兎 | トップ | 聖ニコラウスとサンタクロース »
最新の画像もっと見る

8 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ミカン科ですか (pfaelzerwein)
2005-07-11 15:34:35
hayaさん、情報有り難うございます。ミカン科ですか珍しいですね。スペインぐらいにありそうですが、こちらではあまり聞いた事がありません。



一度注意してみましょう。



返信する
沖縄のハーブティー (haya)
2005-07-11 13:02:28
沖縄に純県産品のハーブティー「コヘンルーダ茶」があります。ミカン科のバーブで香りもとてもよく高血圧・慢性肩こり・痛風などに効果があります。是非試してみては!
返信する
Unknown (hana)
2004-12-09 12:22:30
TBありがとうございます。

ハーブティーは効用もさることながら、色、かおりも楽しめますよね。
返信する
Unknown (mahalo)
2004-12-09 00:58:17
コメントにミスあり(^^;

「僕も肉は少量・・」
返信する
mahaloono@jp.bigplanet.com (mahalo)
2004-12-09 00:55:21
コメントありがとうございます(^○^)

僕もハーブは楽しむ程度でそんなに自慢出来るような知識はありませんよ(^^;

いろんなところで得た心と体にいい情報を皆さんに分かち合えればと思っています(^^)



僕の肉は少量・・野菜、フルーツたっぷりを心がけています。

そうなったのはある本との出合い・・

キングベアー出版の「ライフスタイル革命」

けっこう参考になると思いますよ(^^)

結構お詳しいようなので、もう読まれてるかも知れませんね

肉を消化するために沢山の体力を必要とすること・・

フルーツが理想的な食べ物であること・・

いろいろ勉強になりました。



ではまた是非おこしください(^○^)!
返信する
kitt@d1.dion.ne.jp (kitt)
2004-12-07 06:23:09
こんにちは pfaelzerweinさん。

ありがとうございました。



ご紹介いただいた本はいずれ機会があったら、読んでみようと思います。聞けば聞くほど作者の考え方に共鳴するばかりです。
返信する
DER MEGA MANN (pfaelzerwein)
2004-12-07 03:46:18
こんにちわ。kittさん。私の適当な生活からすれば実践できることは少ないのですが、行きつけの歯科衛生師さんから上述の本を借りました。著者は、地元の方でこの分野での専門医です。彼女は講演会聞いて気に入ったということでした。特別なメソッドを使わずに、身の回りの事を一つずつ点検していこうという考え方です。本当の意味で「精力溢れる男性」が目標ということで、ややもすると女性に比べ少年時代から健康に留意しない男性を啓蒙する男性科のようです。特別に新しい内容はありませんが、其の考え方は非常に好ましいものです。今後も少しづつ紹介していきます。



Joachim Dietz, MD - DER MEGA MANN

Fit, gesund und vital - der umfassende Anti-Aging-Ratgeber

ISBN 3-280-02696-2, orell fuessli
返信する
言及されている本について (kitt)
2004-12-05 06:49:21
 こんにちは。kittと申します。先日少々のやり取りをさせていただいたものです。いつも勉強をさせていただいてます。ありがとうございます。

 さて、私は運動生理学と栄養学の実用的な面に関心があるのですが、今回言及されている「男性専門医の書物」に心が惹かれました。日本語または英語以外ですと読むのはおそらく無理ですが、よろしければ書名などをご紹介いただければうれしいです。

それでは失礼します。
返信する

コメントを投稿