Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

パンの美味さは健康の味

2017-01-26 | 生活
バーデンバーデンから帰って来た。コンサートよりも、招待があったのでお呼ばれで遅くまでいた。開演前にコーヒーを呑もうと空いている立机の横の柱に身を寄せる。そこにいる二人に声を掛けるのも面倒だったからである。しかし向こうから声が掛かった。一年以上ぶりに会う公認会計士と十年ぶりぐらいのその奥さんだった。驚いて、話すと彼らは会員だったようだ。偶々で驚いた。公演後にということにした。

前日スイスから帰宅して床に就いたのは零時を回っていた。久しぶりに深い眠りにつけると思ったが、予想外に部屋が冷えていて、暖房を焚きっぱなしで寝たためか、おかしな睡眠だった。所謂疲れ過ぎというものかもしれない。最後の一日も朝食後小屋から駐車場に下りて来て、標高差1400Ⅿを一回だけの休憩で頂上まで足を進め、柱状で頂上岩壁で昼食後に滑り下りて来たのだから天晴だ。そこから五時間ほどかけてのドライヴで疲れ過ぎているのは当然だろう。

正直、昼頃までは夜の予定すら忘れていた。留守中に入っていたメールなどを片づけて、洗濯物などを考えているうち思い出したのであった。出かける前の計画をすっかり忘れることが出来るというのはやはり幸せな余暇なのだろう。

バーデンバーデンへの途上のラディオで面白い健康の話題が流れていた。オックスフォード出身でケムブリッジで教鞭をとっている人の研究で「朝食は健康に悪い」というのが議論になっているようだ。ドイツでは、「朝食は皇帝の如く、昼食は女王の如く、夜は乞食のように」の諺が知られていて、朝食を重視して昼食にディナーというのが理想とされている。それが間違いだというのである。彼自身の糖尿への傾向から研究した結果は、無理して朝食をとると血糖値が上がって午後も落ちないというのである。そこで、11時前と19時過ぎに食事をしないことで、空腹で食事が可能となるというのである。これを冬の自身の生活に当てはめるとそのまま正解である。夏は時間帯異なるが、寝起きに走ることは心臓には悪いのだが、空腹での朝食パンの美味さはそのもの健康の味ということになる。



参照:
二週間ぶりのサクサク感 2017-01-18 | 生活
ピエール・ブーレーズの家構想 2017-01-14 | 文化一般

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2 コメント

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Unknown (old-dreamer)
2017-01-26 10:39:19
いつも楽しみに読ませていただいています。

>ドイツでは、「朝食は皇帝の如く、昼食は女王の如く、夜は乞食のように」の諺が知られていて、朝食を重視して昼食にディナーというのが理想とされている。

1960年代中頃、ドイツのジーゲンの友人の家にしばらく泊めてもらっていたころの状況は、まさにこのとおりでした。特に昼には一家の主人公が帰宅して、食前の祈り(グレース)の後、立派なディナーを楽しみました。夜はほとんどなにも出ないので、驚きました。その後、社会や生活環境の変化で、次第に夜食重視型になったようです。日本では朝食を食べてこない児童、糖尿病予防の観点から、最近は朝食重視が勧められています。正解は生活パターン次第ということでしょうか。
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1960年代中頃 (pfaelzerwein)
2017-01-27 02:36:01
実は山小屋で話していて父親の地質学者の生活習慣は息子の学生のそれとは違ったという話を息子本人から聞きました。

昼食はもはやそのような時間の無い人が普通で年金生活者以外では難しいですね。しかし、日本人がドイツの家庭の夕食に招かれたときは当惑することが今でもあるかもしれません。私などは自分が飲むようにワインを持ち込んだりしますので、コールドミートでも構いませんが、流石に冬はひもじい気持ちがします。夏はそれで結構ですが、寧ろBQなんてことになりますね。
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