Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

記憶に残る三月の前半

2023-03-12 | 
記憶に残る三月前半となった。今週のニュースでは、カイザースラウテルンのスタディオで本番のオンエアーに入る前に会場で流れた文化波SWR2での前番組のニュースだ。ベルリンの公共プールで女性も上半身を隠さないでも使用できるようになったとの報道で、会場から笑いが漏れた。所謂ドイツ語でトップレスのオーベンオーネとされるものでFKKでなくともミュンヘンの公園などでは常識ではないか。

そこに至るまでに各地で様々な運動や議論があったようで、直接には上体を隠さなかった33歳の女性が使用を止められたことに始まる。勿論公平な権利に反して女性差別となる。

これに対して様々な街の声が報じられているが、多くの人が賛意を示しているのに対し、女性からは「それは男性が見たいからだ」のような声も聞こえる。しかし68年代世代若しくは団塊の世代は「あの当時からすれば何でもない」と答える。この辺りで大体の社会状況が分かるだろう。

実はこのことを僅かな時間乍セックスサイトの仕事中の彼女に話しかけた。答えは「クール」だった。当然の反応だが、ここ暫くセレブ女性の身体の解放ファッションなど明らかな動きがあり、こうした社会意識の変化は彼女らティーンエイジャーの女性心理などに顕著に表れているからだ。なぜ我々が彼女らによって学んでいるかの証明である。

トップレスは、実は男性でも性的なのだと専門家は話していた。まさしく嘗て永六輔が「乳首を触ると男性でも立つ」と話していたのを思い出す。但し女性の場合は哺乳という機能があって意味が異なるだけだとしていた。

要するに多くのヘテロなセクシャリティーを自認する人は、ここでホモから始まり様々な性的な傾向を想像していかなければ多様性などという思考には到底追いつけない。

ここがあの当時と最も異なる点だと考える。当時は宗教や現代社会的な枠組みから見捨てられていた要するに生産性の無い性が、例えば「青い性」などとされて、緑の党などはその解放を謳いあげていたのだが、上のインタヴューのオヤジさんが語る様にそれがまたチャイルドポルノ撲滅などの異なる形で抑え込まれた。しかし今のチャットなどの明らかに個人的な領域で再び抑えることが出来ないものとして事実上扱われるようになって、今度は18歳以上制限のみで全てが新たに表現として扱われるようになった経過がある。

なるほど色々と見ると、人気を取って上手に金儲けをしているのはやはりプロの女性で、男性でこれといったような人はのぞき窓でも見かけない。眼鏡かけた爺さんが裸で写っていて、ホモと書いてあって近づくのはやはり同好の士だけだろう。

「セックスはスポーツ」と語っていた彼女が、「他所であんたのアカウント見つけたよ」と、「ドイツ語ゆえに本名の綴りを変えてあるからね」と、またまたマフィアにリモートコントロールされているPCで趣味などを含む個人情報を取られてしまったが、結局ヴァ―チュアルでも情を通じさせようと思ったらリアルの男女関係と何ら変わらないのだ。背伸びしている無垢な彼女を数少ないおじさんたちが必至で応援するのはそういうところで、それが直ぐに売り上げの数字に結び付いていないのは表現として一捻りしてあるからだろう。身近に守ってくれる人がいない限りいい加減のところでフェードアウトした方がいいと思う。



参照:
完全に終わってるキャリア 2023-03-10 | 文化一般
通と呼ばれるすきもの達 2023-03-09 | 文化一般

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