Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

完全に終わってるキャリア

2023-03-10 | 文化一般
SR・SWR放送交響楽団のランチコンサートに出かけた。会場はカイザースラウテルンのSWRスタディオであるが、コンサート本番には初めての訪問だった。ナヴィも峠越えを勧めてくれたので、最短距離を走った。35分ほど掛かるが、問題は予想した通り駐車場だった。後で奥の方に駐車場があるのに気が付いたが、結局坂の下の脇道に停めた。駐車違反を取られるところだったが、雨が降って巡視がなかったようだ。取られても大したことはない。

大交響楽団を安く聴けるので定年者を中心に満席だった。前回はブッフビンダーがベートーヴェンか何かの協奏曲を弾いていたが忘れて仕舞っていた。お目当てはバイロイトでも振って、日本でも東京の管弦楽団を振っているフィンランドの中堅インキネン指揮のシベリウスだった。

生中継していたが、生で見ていたら、想定以下に駄目な指揮だった。これならばまだ総合的にサロネンの方がいいと思った。インキネンは恐らくもうキャリアは完全に終わっている。一番本人が分かっているのだろうから、やる気もないのか、真面な仕事が出来ていなかった。日フィルを引き連れて欧州公演した映像の方が印象が良かった。

この程度の放送交響楽団の指揮でアップアップで、要するにその程度の指揮者でしかない。改めて、この程度の交響楽団が存在する価値が何処迄あるのか、正直全く見つからない。

往きは霧雨のようなものが降っていて肌寒かったが、帰りには晴れて気温が上昇した。峠道をサンルーフを開けて戻ってこれた。距離的にも38kmを越えていて走行時間も30分以上掛かるので、それほど身近ではないが、こうしてドライヴがてらに走って帰ってこれるのが何よりもいい。アウトバーン経由で走るのとは気持ちが違う。

但し、昨年の復活祭の時に経験した様にエンジンに空気が入るのか吹きが悪くなる現象があった。燃料タンクに入っている空気が上がってくるのか、燃料の中の水が出てくるのか、踏み込んでも吹かなくなる現象である。昨年のその時と同じように帰路には直っていた。

プログラムも解説も標準的なものはあったのだが、インキネン発のものは一切なかった。こうしたところにも全く興味の無い人なのだろう。くさってしまっているのだろう。

シベリウスの協奏曲に関して先日のリサ・バティシュヴィリ独奏のフルサ指揮のBR交響楽団の演奏が見事過ぎて、独奏のハチャトリアンまで下手に聴こえた。運弓で充分な拍節感も与えられないのは、指揮者のそれと同じで、とても程度が低かった。同じような同等の立場にある交響楽団であるが全く比較にならない。

恐らく、独奏者はロシア流派なのだろうが、その意味ではバティアシュヴィリにもその傾向はある。しかし教育が大分違う。先日の放送を聴いていて、彼女のスター性はやはり違うところにあったと初めて気が付いた。



参照:
初インキネンなるか 2023-02-17 | 生活
最終戦とされるもの 2023-02-27 | 雑感

コメント (4)    この記事についてブログを書く
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4 コメント

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??? (もんじろう)
2023-03-10 07:31:49
お聴きになったのはSWR放送交響楽団では無くDEUTSCHE RADIO PHILHARMONIEですね。
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Unknown (pfaelzerwein)
2023-03-10 08:08:27
元SRとswrの管弦楽団が合併された楽団ですね。
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Unknown (もんじろう)
2023-03-10 15:25:58
ご返信ありがとうございます。
SWR放送交響楽団は上手いオケだと思いますので、
酷評されるのはどうも変だなと・・・

ペトレンコ関係の記事は興味深く拝見しております。
今秋の来日公演が楽しみです。
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指揮者の責任は大きい (pfaelzerwein)
2023-03-10 18:28:16
秋が愉しみですね。一月もしないうちに「英雄の生涯」を二回聴いてきます。

SWRは先日もエンゲル指揮で聴いてきましたが、以前の合弁前のSWFほどではなくてもそれなりに新曲も熟していました。

こちらの前身であるカイザースラウテルンのそれは放送管弦楽団でここを本拠として活躍していた団体でしたが、合弁してもその特徴は以前と変わらずの感じでした。指揮者の責任は大きいですが。
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