選挙結果は大変興味深い。二つの大政党が小さくなり、三つの小政党が連立の決定権を握る事になった。政党同士の交渉はこれから進むが、このような多彩なパズルの組み合わせの可能性があることは幸運である。
言うなれば、議会政治の世界でもイデオロギーの独善の支持・否定から政治の哲学的傾向の選択へと向っているということではないか。つまり、各政党は政治を定めるのではなくて、その議席数に応じたベクトルを与えるだけなのである。基礎数学の二次元でのスカラーとベクトルを考えれば良い。もしくは、三原色のスカラーを其々に足して新しい色にすればよい。
保守連合の歴史的敗北の理由は、党首がアデナウワー風、プロシア風の過去の保守像の影を追いかけて、メディアや知識人ばかりではなく広く有権者に嫌悪された事、またネオリベラル税制案のようなアカデミックな政策が否定された事、社会民主党においても、その労働法案が示すように高圧的な新社会主義思想に東独を中心に反発が強かった事であったのが明白に読み取れるのではないか。ネオ原理主義などは、巷の有権者には関心が無い。
現在の連立パズル出題状況こそ求められたもので、ここで連立が出来ない政党は必要ないだろう。ベルリンは嘗て無いほど政治的にダイナミックに活性化して行く。非常に民主的で進歩的な政治環境を大小の政党は生かして行くべきであり、政治学的にも瞠目に値するだろう。
偶々、社会層環境に購読紙・誌毎を重ねたディアグラムを見つけた。それがそれ程正しいとは思わないが、政党の支持の方向もこのように重なりもあり、多数派工作の連立によって新たな集合を以って、魅力的な政府を作る事が出来る。
再び、スカラーの大きさを見ると、どれほどに方向が違っても ― 違えば違うほど ―、連立によってベクトルが合成された魅力的なディアグラムを描く事が出来る。
参照:
多数連合と少数の不可侵権 [歴史・時事] / 2005-09-12
議席配分の原則とは [雑感] / 2005-09-18
三十五年前からの使者 [歴史・時事] / 2005-09-11
言うなれば、議会政治の世界でもイデオロギーの独善の支持・否定から政治の哲学的傾向の選択へと向っているということではないか。つまり、各政党は政治を定めるのではなくて、その議席数に応じたベクトルを与えるだけなのである。基礎数学の二次元でのスカラーとベクトルを考えれば良い。もしくは、三原色のスカラーを其々に足して新しい色にすればよい。
保守連合の歴史的敗北の理由は、党首がアデナウワー風、プロシア風の過去の保守像の影を追いかけて、メディアや知識人ばかりではなく広く有権者に嫌悪された事、またネオリベラル税制案のようなアカデミックな政策が否定された事、社会民主党においても、その労働法案が示すように高圧的な新社会主義思想に東独を中心に反発が強かった事であったのが明白に読み取れるのではないか。ネオ原理主義などは、巷の有権者には関心が無い。
現在の連立パズル出題状況こそ求められたもので、ここで連立が出来ない政党は必要ないだろう。ベルリンは嘗て無いほど政治的にダイナミックに活性化して行く。非常に民主的で進歩的な政治環境を大小の政党は生かして行くべきであり、政治学的にも瞠目に値するだろう。
偶々、社会層環境に購読紙・誌毎を重ねたディアグラムを見つけた。それがそれ程正しいとは思わないが、政党の支持の方向もこのように重なりもあり、多数派工作の連立によって新たな集合を以って、魅力的な政府を作る事が出来る。
再び、スカラーの大きさを見ると、どれほどに方向が違っても ― 違えば違うほど ―、連立によってベクトルが合成された魅力的なディアグラムを描く事が出来る。
参照:
多数連合と少数の不可侵権 [歴史・時事] / 2005-09-12
議席配分の原則とは [雑感] / 2005-09-18
三十五年前からの使者 [歴史・時事] / 2005-09-11
今回の総選挙でドイツの選挙制度の勉強になりました。結果は、後日ということで期待しています。
全体の選挙の推移はご存知のようですが、私は有権者のマス(社会層)とメディア間の感覚の差異に興味を持っています。
一連の記事で書いた事とも対応するのですが、有権者の視点と反応の仕方の鍵も、このBLOGで書き続けているもので、以下の文章なども一例です。政治を取上げる事は余り無いのですが、また時々どうぞ。
トンカツの色の明暗 [文化一般] / 2005-07-11
連立の交渉はシュトイバーCSU党首がその任に当たる。30日以内に組閣をしなければいけない。
保守党と自由党に対するその他の政党の得票率は前回の2002年と今回では変わらない。前者は二党で分け合って、後者は三党で票を分け合った。万が一、再々選挙となっても、これは変わらないであろう。
調査ではシュレーダー首相待望の声が強い。反面、後継者や若返りへのが関心高まっている。ベック・プァルツ知事や同性連立の達人ヴォヴェライト・ベルリン知事のTV出番が増える。
シュレーダー首相のマスコミ批判は、その首相の態度が批判されている。保守系ビルト紙だけでなく、世界中の女性首相誕生への待望感があったのを言うだろう。
いかなる連立の過程でも、メルケル、シュレーダー抜きが話題となるだろう。
違う性との連立を拒み続ける自由党(ヴェスターヴェレ党首)への風当たりは強くなっている。再選挙の時は大きく議席を失うか。