Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

淘汰されていく市場

2020-10-14 | 文化一般
車中のラディオでマクロ経済の教授が話していた。コロナ禍で社会的な政府が必要性に皆が気が付いて、自由経済のその力だけでは何も出来ないことが分かったと。要するに市場経済のメカニズムを上手く取り込む政府が必要なのだと語っていた。確かハムブルクの大学の教授だと思ったが、必ずしもSPDのブレインという感じではなかった。

先日から何度も触れていた詰め込み過ぎのケルンのフィルハーモニでのベルリナーフィルハーモニカーのツアー公演が販売を中止した。火曜日に発表された基準ではケルンでは公演が出来なくなったからだ。つまり新感染者指数が十万人中に66人に達しているケルン市では一切の興行が不可能になるか室内250人まで若しくは野外で500人までの催し物しか許可されないからである。あと三週間では不可能。

因みに同州の都市ではデュッセルドルフも55で駄目である。アーヘンなども直に越える。ドルトムントはまだ余裕がある。

既に販売されていたのが半分も売れておらず300人前後の売れ行きだったのでそのままの開催もあり得るたかもしれない。丁度オーストリアのフォアアールベルクでの状況に似ていて至近の演奏会は既に中止されている。本来なら定員半分の800近くを入れようとしていたので、その半分も売れず更に削減しなければいけなくなった。初めから500人ぐらいで販売していれば良かったのだが、こうした地域は必ず感染が広まってロックダウンの恐怖に曝されるのである。ヴィーンに続いてベルリン、ケルンなどは自分の手で自分の首を絞めているようなものなのである。

驚いたことにザルツブルク郊外の祝祭にも使われるハ―ラインの谷で結婚式披露パーティーから大クラスター化したようで、州自体が一挙に50を超えて、ロベルト・コッホ研究所の危険地帯なろうとしている。一週間以内に抑えられなければ、オーストリアのスキー地帯は壊滅の危機に曝されるかもしれない。

しかし慎重にしていても徹底出来ないフランクフルトなども危ない。数字からすればまだヴィーンなどの半分であるが、既に60を超えて危険地域になっている。ここ十日ほどで効果が見られなければ同じような処置となる可能性がある。

バーデンバーデンは市自体が小さいので問題にはならないが、バーデンヴュテムベルクも34と微妙なところに差掛っていて、注意を要する。なんとここワイン街道も最高の34に至った。直ぐに落ちる可能性もあるが、35を超えると街中でもマスクとなる。そんな場所があるのかどうかは知らないが、兎に角宴会やパーティなどは中止である。自宅で飲む場合も一人酒か家族以外はもう駄目である。店仕舞いも早くした方がいい。

興行においてもリゾート観光にしても一度離れると戻ってこないものもある。要するに淘汰されていくことになる。



参照:
音楽会マスク着用様々 2020-09-20 | 雑感
あまり信用出来ない人々 2020-10-13 | 雑感


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