Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

「普通の国」になった実感

2014-07-15 | ワールドカップ06・10・14
ワールドカップでドイツが優勝した。24年前のローター・マテウスの時の表彰式を昨日のことのように思い出す。あの時はヘルムート・コール首相のチームだった。東西統一の余波が残っていて、一体何事かと思うほどのお祭り騒ぎだった。

それに比べると比較にならないほど静かな優勝で、メルケル首相も大会の裏で、ウクライナ問題に関して兄弟のプーティン首相との会談が控えているに違いない ― 前日プーティンが中米からブラジルに廻ることが伝えられた。この間に欧州の盟主となった大ドイツ連邦共和国はEUの独自の安全保障の確立に重要な存在となったのだ。

あの夜は車が警笛を鳴らして走り回ったのだが、今回は花火がそこらで上がるぐらいで、近所では20発ほど上がっただけである。車は一台も走り回っていない。如何にドイツの市民は落ち着いてきたかであり、TVの実況アナウンスが伝えるような盛り上がりは若干違うような気もする ― その後近所で集まっていた一派がワイン街道でジークフリートの角笛のようなラッパを鳴らした。赤鬼カイザースラウテルンのサパーターか。

要するに盆と正月がやってきたような騒ぎにはならないということでもある。もっと実質的な国際的な実力がついてきている証拠であろう。あの当時はまだ外国人労働者問題が国内の労働市場を荒らし、更に東ドイツの崩壊の後始末が大変だったことを考えると、漸く普通の国になったのである。

それにしてもあの日のことが昨日のように思えてしまうのはどうしたことだろうか?また覚醒することで、失われた日々を過ごしていたような気になってしまうのである。表彰式が終わって車が走り出したが、それほどの数ではない。そういえばクローゼの奥さんが映っていた。WIKIには家庭ではポーランド語を使うと書かれている。



参照:
今年三度目のTV点灯 2014-07-10 | ワールドカップ06・10・14
首相の言葉の意味するところ 2011-07-18 | ワールドカップ06・10・14
洗濯してみないと分らないが 2014-07-04 | 生活

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