Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

克服すべき倫理と回答

2007-06-12 | 数学・自然科学
生物医学部門の最先端の研究について述べられている。ミュンスターのマックスプランク研究所の分子生医学所ハンス・シェラー所長が最新の成果から研究の必要性を訴えている。

胚性幹(ES)細胞農場は必要無くなった、心配は要らない」と京大山中伸弥教授とMITのラドルフ・ジュニッシュ教授、コンラーロ・ヘックディンガー教授らの各々の最新の成果を紹介して、厳しい規制の中で成果を出し難いドイツの研究者のなすべきことを訴える。

つまり古くなったネズミの皮膚から胚細胞の状態へと戻す技術の驚くべき成果を指している。十ヶ月ほど前の発表が今しがた三種の細胞グループにおいて証明されたと言う。

更にネーチャーやセルステムセルのオンライン公表によれば、倫理的議論はあるものの、その精巧な進化した技術によって、その変遷と増大によって不可能とされる人間の胚細胞のコピーが近く可能となるとされる。

所長は、「これが、胚性幹細胞にとって代わるわけではないが、大変近づいており」、「こうした分化全能性(プラリポテンシー)を所持する細胞はあらゆる臓器の細胞を、その治療において万能となる」として、「現時点ではこうした機能を持った動物の細胞が疾患を和らげたり回復させるかは未知であるとされるが、充分に技術的に可能であるとされている」と発言する。

汚染された全能性細胞による癌の膨大を防ぐための技術的困難は、何れ克服出来ると言うことである。

Oct4、Sox2、c‐Myc、Klf4の遺伝子から皮膚が再生することがテストされて、 培養グラスにおいてさえ胚性幹細胞の遺伝要素を維持出来ることが示された。これで、プラリポテンシーの謎が解けたと言うことになるようだ。

これらは、他の成長に寄与する遺伝子の制御に置ける重要な鍵となっていると知られていたことを、日本の研究者たちは若いマウスの遺伝子を持って実証した。一年ほど前の研究成果では、部分的な胚性幹細胞が扱われていて、本物のコピーとはならなかったのだが、今回の成果によるとかなり目標に迫ったとしてヨアヒム・ミューラー・ユンク記者は記す。それを、iPS(体細胞からの多能性胚性幹細胞)と呼ぶようだが、今回の成果は様々な遺伝子を混合の中で正確に取捨選択していて、この四つの遺伝子が特に安定したものであった事を証明したことにあるようだ。

数日間をおいたあと、三週間で必要な活動域へと至り、再生への流れへと向ったと言う報告から、再プログラム化はゆっくりとした段階をもっていることが知れる。このプロセスは、古い皮膚に置ける遺伝的マーカーが書き換えられる行程であり、遺伝子の化学的な変遷を意味する。それどころか、二つの女性X染色体に一つにおいて、遺伝子全体の遮断がなされて分子生物学的かつ形態発生学的に胚性幹細胞と等しくなったことを言う。

こうした成果を受けて、シェーラー所長は、「人工授精における、90年代からのH1,H7,H9として知られる線維芽の培養が世界中で大きな成果を挙げている」ことをから、それでもドイツでの不安のもとは奇形の可能性に止まらずに、歴史的な背景が不安を強化していると見解を示す。

だからこそ今回の山中教授らの成果は、我々にとってその恐怖心を拭うものとして重要だとする。そして、細胞核が全ての臓器を司り形成して新たに再生させる事は、羊のドリーで見られたものであり、そこからその各々の細胞核での再生プログラムの機能が研究されてきたのであると説明する。そして今回、その中で何が万能細胞となるかが突き止められた。24種類の候補から山中教授が四つを取捨選択したのである。

今回使われたのはウイルスを持った細胞と癌細胞であったので、そのまま治療目的とはならないが、近いうちに他の可能性を持ってiPSが出来ると想像される。そこで、いつ、だれが、使えるものの培養に成功するだろうかとする答えは、少なくとも、法律的に縛られて、充分な線維芽を獲得出来ないドイツ国内では無いとする。

そして、人間の胚細胞を使った研究でこそ、将来的な分化全能性細胞への胚性幹細胞を不用とするような方法が生まれることが認知されるのを希望する。我々には頭脳も人材もあるので、今回の成果が人間の幹細胞での成果となるまで待つべきではないと訴える。



参照:韓国の大スターと子供達 [ テクニック ] / 2005-10-03

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