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Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

積み重なる文化的功労

2025-06-11 | 文化一般
指揮者ティテュス・エンゲルがスイスの文化賞を受賞したようだ。サイトを覗いてみると連邦共和国の賞のようだ。然し音楽大賞ではなくてただの音楽賞である。それでも過去にとっている中に、スイスの現代音楽の重鎮のケルターボルンもトーマス・ケスラーも同じ賞を獲っている。この二人も合わせてヴァイオリンのシュネーベルガーなど個人的に三人と知己があることになる。同時受賞のチェロのトーマス・デメンガが入っていてある意味内輪のような人々である。友人の多いバーゼルの室内楽団も授賞している。友人のおやじさんらしき人がいて一寸驚いた。

2016年から10回で、最初の時にはヴィーンの国立劇場で首になったフィリップ・ジョルダンもノミネートということになっている。どうも二回目からはノミネートの代わりに大賞とその他としたようだ。日本で言えば文化功労賞にあたるのだろう。

スイスに金を集めて来て納税するヴァイオリンのコパチンスカヤや同じくチェロのガベッタが大賞に輝いて、作曲家のヴィッテムバッハが並賞がポップスの人が大賞獲るよりもどうして気になって仕舞うのである。ポップスの人は知らなくてもなるほどスイスを体現しているんぼだろうと思うが、上の二人の演奏家などスイスを思い浮かべる人はその居住地を知らない限りいないだろう。コパチンスカヤもヴィーンだとばかり思っていた。

その他で作曲家のディーター・アンマンなどが入っていて、その意味では確かにスイスの顔になっている人なのかもしれない。その意味ではエンゲルがここに入るのもそれなりに話題になる活躍そしているということで、スイス在住の数多の大音楽家や作曲家などが居並ぶ名士をおいての授賞はそれだけ注目されてきているということだろう。

次のエンゲル指揮公演は来週のフランクフルトでの「ジャンヌダルク」の再演となる。これもオネゲルはルアーヴル生まれながらスイスの作曲家でもあるので、その一貫ともなるのかもしれない。ドビューシー「選ばれし乙女」と共に全くお勉強出来ていないので、なんとかしたい。

既にワイン祭りの為の屋台の外付けクーラーが昼夜ともに激しいファン音を響かせていて、この週末の30度越えには耐え難くなる筈だ。それ以上にその次の週末への間が堪える。第二週目はフランクフルトにも滞在するつもりであるが、いつまで平静でいれるのかよく分からない。

車中のラディオで「ジャンヌダルク」の火刑台への裁判録からの話しであるようだ。三部に分かれた長い作品なので、運転中か車中泊かでは聴ける筈だ。今回のガザへのそれが語る様に、最初はグレタと変わらなかったがということで、その弁論が語られている筈だ。

オラトリオ形式の曲なので、初演は1938年5月12日にパウルザッハー指揮で地元のカジノで為されている。まさしくエンゲルが現在シェフとして腕を振るっているシムフォニエッタのその本拠地そのものである。

こうしたことで文化の歴史が次の時代へと積み重ねられていくのである。



参照:
聖霊降臨祭に清涼感 2025-06-07 | 暦
推挙のその傾向と選択 2025-06-04 | 文化一般
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