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Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

汚れを落として欲しい

2021-02-09 | マスメディア批評
冬にこれほど雨が降ることは少なかった。それどころか黄砂が降った。そして寒気がやって来た。各地では所謂氷の雨が降って事故等が続出で一部で交通が閉鎖された。氷の雨の怖さはスキー場から分かれて戻ってくるときに体験したので良く知っている。何回もアウトバーンで駄目かと思った。上から降ってきて直ぐに凍り付くので、数え切れないほどの事故車を横目にボーデン湖からワイン街道に戻って来たときにはヘッドライトが真っ暗になっていた。電圧が下がったのかと思って自宅から数キロ先で態々車を停止して前から見るとヘッドライトも車も氷の下で見えなかったのだ。本当に驚いた。それ以後は同様の天候の時は運転しないことにしている。ある意味大雪よりも怖い。道路開通にも時間が掛かる。

幸い寒気の流れは日曜日はヘッセン州まででこちらは摂氏4度ぐらいもあった。しかし朝走りに行くと森の中の軒から氷柱が垂れていた。このようなことは初めてで、地面も霜柱も無く硬くサクサクとしていた。表面だけが凍っているようだった。陽も出ず小雪なので山の中の気候の様だった。流石にネットウォーマーも役に立ったが、走る時には外した。それほど寒くはないからである。

車中のラディオは、今週は摂氏零下二桁まで行くところも少なくないことを伝えていた。いよいよ本格的な冬である。それも謝肉祭の来週ぐらいになると一挙に春らしくなる。また、医療関係者などの昨年分のボーナスとして1400ユーロが支払われるとあった。医者が看護師だけでなく、清掃要員にも支払われるというのでそれは重要だと思った。

オズナブリュックの老人ホームでファイザーワクチンを接種済みの14人が英国株のコロナに罹った。既に1月15日には二本目を打っていて、2月2日の従業員の抗原検査から陽性が判明した。一体何時の時点で感染したのかなどが不明で、少なくとも接種によって重病化しなかったのだろうとされている。本格的な調査は続けられていて、注目される。

来週15日からの施策への方針は様々な意見が出ているが、四週間ほどで、小売店等を開ける様になれればいいのではないだろうか。その時点で指数25以下ならば、現在6%を超えたとされる英国株の感染拡大を抑えている証拠にもなるだろう。予測よりも実証的に策を練らねばいけないとされていて、皆が求めるように半年間の工程表等の作成はまだ無理だとされている。

それを目指して催し物の再開などが準備されればそれ以上に喜ばしいことは無いであろう。一方隣国のオーストリアでは床屋などが開いたようで、それをして似たもの通しの兄弟であるバイエルン州は叱責している。オーストリア内部ではティロルを閉鎖しようなどと狭いところでとても揉めている。

昨秋綺麗に拭かれた窓が全て黄砂で汚れ、今度はそこに雪が積もって、どこまで綺麗に洗い落とされるかどうか。まだまだこれから陽射しが待ち望まれるところなので、上手く透明度を確保して欲しい。

フランクフルターアルゲマイネ新聞にクリスティアン・ティーレマンをドレスデンに訪ねたインタヴューが掲載されている。注目すべきは、バッハラーとのことで今迄も繰り返して発言していた一度も喧嘩などしたことが無いに加えて、同志として復活祭へと同じ気持ちで向かっているとまで言い放っている。これは新局面に思える程なのだが、昨年の中止に続いて今年だけは何とでもしたいという気持ちで、州知事から一貫して動いたという事で確実性のあるプログラムを満足のいく以上の解決策を導き出したという事での評価とも見た。逆にドレスデンのペーター・ティラーには批判的で、ドレスデンでの夏以降の再開の練習すらも出来なかったと、ザクセン事情に言及しながらも不満を漏らしている。ストリーミングすら出来ないとして失望を漏らす一方、ヴィーンでブルックナーの録音をと録っても自分の楽団では無いことに残念に思ったとしている。その他歌手の名前迄を挙げながらの宣伝もしていてある意味完璧に近い模範解答をしている。バッハラーがそこまで教育したのかと思うほどだ。

バイロイトの関しては再構築の必要性と来年の計画中である事、つまりパルジファルとローヘングリンを一つで一つの枠を作ることなどに言及している。そして、重要なの肩書でなくて何をするかであって、その事に関しても自分自身のバイロイトでの仕事は全く変わらないとしている。

やはりここまで読み進めるとその話しの内容を其の侭鵜呑みには出来ないことは分かるのだが、ある意味物言いはとても大人しく、やはり文化相からの小言が強く効いているとしか思えない。余程バッハラーが影響与えているのか、とても外交的な所作が目立つ。



参照:
Hauptsache, es findet wieder etwas statt, MICHAEL ERNST, FAZ vom 8.2.2021
音楽監督ティーレマンの去就 2020-12-29 | マスメディア批評
紐付きを嫌がる人々 2020-12-24 | マスメディア批評
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