Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

数字に囚われるなんて

2021-02-20 | 雑感
コッホ研究所の発表は、それほど悪くは無かったが、実効再生数も1へと上がり、再び上昇の可能性が出て来た。下がり方が鈍化するだけならば、解決策はあるだろうが、ロックダウン中に再び上昇するとなると学校再開どころの話しではない。

デンマーク国境のフレンツベルクでは一日でホットスポットへと急上昇する。ここワイン街道からもそう遠くないゲルマースハイムでも変異株で急上昇したので、月曜日から予定だった再開は中止された。

やれることを現場で直ぐに対応することの重要さは、午後一時からのバイエルンの首長たちを集めた会議でのメルケル首相を交えた議論ではっきりして、秋の様にぐずぐずしないという事になったようだ。

具体的には指数35で解放されるのだが、それを越えたら直ぐに再び閉鎖するというようなスマート制御をするという事のようだ。催し物などは一日二日で流れてしまう事になる。それどころか、大劇場でやるならミュンヘンには幾らでも場所があるのでオープンエアーにしろととんでもないことを言い出した。やはりポピュリスト政治家は駄目だ。

緑の党のクレッチマー知事はノルトラインヴェストファーレンのラシェット知事の数字に囚われるなの発言を批判した。基準がどこにあるかという事だろうが、35を超えると一挙に青天井になることは昨秋経験した事であり、厳格に基準を置く方が対処の方法も明らかになる。

木曜日のバーデンバーデンからの中継は、フランクフルト出身のユリアン・プレガルディアンの歌で「詩人の恋」で良かった。親父さんもシューベルトを得意としていて、同じようにフランクフルトのオペラに所属していたようだ。

兎に角まだ若いので声が良い。更に感情細やかで、裏声などを交えながらレパートリーとしてとてっもものになっている。昨年のヨーナス・カウフマンの余興とは大分違う。歌曲も歌劇も、特にフランスの指揮者ピションと受難曲で共演しているようで、大活躍していて名前だけは見かけていた。間違いなくフランクフルトのバッハの会で聴いている筈だ。ザルツブルクでアスミク・グリゴーリアンの「サロメ」でナラボートを歌っていた。昨年はミュンヘンからの無観客中継にも出ていた。少なくともご近所さんなので聴く機会は数多い。しかし今回が前乗りで入ってバーデンバーデンデビューだった様だ。音楽家の家庭という事でミュンヘンでも歌っているユリア・クライターは従兄妹らしい。

興味深かったのは視聴者数で、最高500人を超えていた。前日のテツラフは半分ぐらいだった。それでもドルトムントでエマールがメシアンを弾いた時の140人マックスよりはいい。

さて、週末から来週にかけて摂氏20度近くまで上がるようだ。流石にネックウォーマーは不自然なので、購入した黒いマスクを使ってみた。やはりしろと違って汚れにくいのでとても使い易い。車にももう一セット放り込んでいてもいいと思う。バイエルンまで越境しても問題が無くなる。



参照:
厚かましいネット配信屋 2020-06-17 | 文化一般
顔にぶら下げる何かよりも 2020-03-31 | 女




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