久保田城からバイクで25分、秋田城跡にやってきました。
秋田城は奈良時代から平安時代におかれた砦、兼政庁です。
ちなみに、久保田城と間違えて訪れる人がよくいるようですが、秋田市の殿様の城は久保田城であり、秋田城はそれよりもかなり古い時代のものです。
秋田城は、733(天平5)年に対蝦夷対策として出羽柵(いではのき)を築いたことに始まります。
760(天平宝字4)年頃に秋田城と改称され、出羽国北部の軍事・政治の中心地となりました。
復元された外郭東門の近くの駐車場に駐めました。
見学を始めようとしていたら、ボランティアの方が近づいてこられました。
多くの城を見て回った私ですが、律令制時代の城については詳しくない(そもそも、あまり存在しない)ので、ガイドをお願いして、いっしょにまわることにしました。
城内東大路
外郭東門から政庁までの道が復元されていました。
当時でもこのぐらいの広さがあったそうです。牛車が行き交える幅が必要だったのでしょうか。
脇には排水路も作られていました。
築地塀
土を積み、厚さ数cmになるまで上から突きます。
これを繰り返して、バームクーヘンのように層状にした造りです。
平城京でも見られる強度のある土塀なのですが、
雪国では根雪により侵食されてしまうのでした。
したがって、途中からは木造の板塀に変わったようです。
政庁正殿
他の政庁では見られない煉瓦敷きでした。
北東建物跡
政庁の復元模型
外郭東門
このあたりから土を取ったそうで少し低くなっています。
古代もここに沼跡があったらしく
「まつり」や「まじない」で使われた人形(ひとがた)などが発見されています。
この井戸は今でも水が湧いており深さが変わらないとか
こちらの井戸はなぜか煉瓦が放り込まれていたそうです。
隣接する寺院跡
昭和時代に半分が宅地になったため、発掘が難しいそうです。
それでも多賀城廃寺を参考にして伽藍配置を推定してあります。
トイレ
用をたした後、瓶の中の水をひしゃくですくい、それで流す水洗式でした。
この板に足を置いて用をたします。
秋田城跡は道路で分断されて、資料館は史跡公園の反対側にあります。
バイクで資料館横の駐車場へ移動しましたが、ほぼ双方の中心にあるので見学の際はまずここに駐車してまず資料館で予習して、それから史跡公園の見学する順がよいかと思います。
秋田市立秋田城跡歴史資料館
所在地: 秋田市寺内焼山9番6号
開館時間: 9:00~16:30
休館日: 年末年始(12/29~1/3)
観覧料: 一般200円,高校生以下無料
このように秋田城は二重になっていて内側が政庁となっています。
写真下方に見える門が外郭東門です。
さて、秋田へやってきましたので、昼食は稲庭うどんと決めておりました。
しかしながら、久保田城・秋田城と移動してもなかなかうどん店が見当たりません。
道の駅「しょうわ」内のレストラン「花の大地」にてようやくありつけました。
暑い日に具だくさんで冷たい稲庭うどん
サイコーです。
翌日のことを考え、この日は大館に宿泊します。
西向かってバイクを走らせていて、見つけました!
秋田名物ババヘラアイス
秋田の幹線道の脇で、アイスクリームを売るおばあさんをみかけることがあります。
椅子に座って、パラソルとスカーフで日差しをよけています。
足下にはアイスクリームの入ったドラム缶形のジャーが置かれ、保温効果を上げるため布に包まれています。
注文すると、へらを使ってアイスクリームをすくってくれます。
バニラと桃味を適度に混ぜ、バラの花のように盛ってくれます。
この日の宿のホテルルートイン大館駅南
夕食は桃豚餃子と比内地鶏ラーメンでした。
よくご存じですねぇ。信長塀は築地塀の一種になります。積んだ土(熱田神宮の塀では石灰)の間に瓦を挟み込んで強度を増しています。