パンダ イン・マイ・ライフ

ようこそ panda in my lifeの部屋へ。
音楽と本、そしてちょっとグルメなナチュラルエッセイ

御宿かわせみ(26) 長助の女房

2016-04-03 | 御宿かわせみ
御宿かわせみ26冊目「長助の女房」1999年8月 オール讀物 平成10年8月~11年5月

老いの坂道
町奉行所の定廻り同心の新田彦左衛門は養子大一郎が、同じ吟味方同心の娘を嫁に迎えた。その結婚式風景。
引退しても現職が忘れられない彦左衛門と大一郎のいさかい。結婚式で一緒になった町火消人足改役の同心の原久蔵も隠居した。
その原は琴の師匠を囲っていたが、いさかいを起こし凶行に及ぶ。隠居後の2つの道。
東吾が大一郎夫婦に説く、どの役にもそれなりの役目があるとするシーンが印象的。
江戸の湯船
深川で船で風呂を提供する湯船の船頭、50過ぎの権助が殺される。
そして、船頭の七之助と岡場所のお俊が殺される。
お俊は、幼馴染の大工、弥吉が10年貯めたお金で身を引き受け、2日後に弥吉と祝言をあげるとこにになっていた。
弥吉には30ぐらいmの姉、おらんがいた。おらんは深川の芸者だった。
嫉妬の深さ。
千手観音の謎
香苗が重陽の節句に使おうと準備した神林家の家宝の千手観音像を壊した。東吾は香苗から相談を受け、重陽の節句に宗太郎の知り合いに別の観音像を借りることにした。
節句に呼ばれた小太郎が、この千住観音像の背中から穴を見つけ、煙草のようなものを見つける。
借りてきた像と神林家の像の謎が解き明かされる。
長助の女房
深川の蕎麦屋長寿庵の長助が,奉行所から褒賞を受ける。神林家,麻生家,畝家からそれぞれお祝いの品が届けられる。
長助の女房おえいは,町で見かけた男が気になる。それは魚屋の清五郎の女房,おときの別れた男,おときの子,清太郎の実の父親の辰吉だった。
辰吉は木場人足で事件を起こし,江戸おかまいとなっていたはずだった。
嫌な予感がしたおえいは,魚屋を訪れる。おえいの活躍。颯爽とした通之進の活躍。
嫁入り舟
麻太郎と千春の姿を見守る東吾。意を決して通之進と香苗に真実を伝えようとするが・・・。
その頃,東吾の講武所で教える高岡兵太郎の父,同心の兵左衛門が亡くなる。
兵左衛門は,兵太郎が生まれるとき,実家の今井家から手伝いに来ていた従妹のお先との間に子供お涼ができた。
兵左衛門は,昨年,妻が亡くなり,お涼を引き取る。お涼は嫁入り先が決まっていた。
兵太郎とお涼の微妙な感情の間に東吾は忠告をする。
しかし,それは将来,麻太郎と千春の姿でもあった。
人魚の宝珠
館林から商売で江戸に来る米問屋の伊兵衛はかわせみに泊まって,親類の娘おすみの離縁話の仲裁に入っていた。
菓子屋の和泉屋へ嫁に来たが2年経っても子ができずにいた。
一旦,かわせみまで連れて帰ったが,なんとか和泉屋へ返したつもりが,おすみは帰っていないという。
おすみは姑と仲が悪かったという。悲しい結末。
玉川の鵜飼」
るいは千絵に誘われ,玉川へ鵜飼を見に行くことになる。
その道中の旅籠で知り合った堀の内の名主の倅,藤之助と母親のおつね,嫁のおいつ。
鵜飼の夜に,いっしょに江戸から出かけた蔵前の大口屋の養子伊左衛門の内儀,お秀がいなくなる。その時,おいつが藤之助もいないといってきた。
翌朝,玉川にお秀の死体があがる。
お秀といい仲の藤之助が疑われる。
唐獅子の産着
神田で大店の3歳の子がさらわれ,10両と引き換えに無事帰る事件が続発する。
犯人は3人の亭主に死に別れ,8人の子がいるお咲で,子どもを使ってやり遂げていた。
しかし,1人,まだ帰らない子がいた。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« おひとりさまの最期 | トップ | 居酒屋 ぼったくり »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

御宿かわせみ」カテゴリの最新記事