パンダ イン・マイ・ライフ

ようこそ panda in my lifeの部屋へ。
音楽と本、そしてちょっとグルメなナチュラルエッセイ

ボヘミアン・ロマンティックをあなたに

2008-05-31 | music/classic
ドヴォルザーク シンフォニー8番。
ドヴォルザーク(1841年-1904年)は、チェコの作曲家。ブラームスに見出されたのは有名な話。
1889年48歳の時にシンフォニー8番を作った。9番が有名な「新世界から」である。
イギリスのロンドンの出版社から出版されたため、かつては「イギリス」の愛称で呼ばれたこともあった。
43歳の時にイギリスに渡ってから以後12年の間に9回も訪れたという。
9番がアメリカでのさまざまな経験をもとに作られたのと異なり、8番はまさにボヘミアの香りである。
怒涛の如く押し寄せる全編を彩るロマンティックな旋律。
これをウィーンフィルのまろやかで優美な音色で聞けばさらに・・・である。



カラヤン77歳、85年1月にウィーンで録音されたディスク。36分36秒のひととき。
 1楽章9:43
ボへミヤの美しい調べ。薄暗がりの夜明けを思わせる序章。霧が晴れ、徐々に広がる快活なリズムに乗せて、さまざまな生き物が動き出す。
 2楽章11:16
なんと物悲しい調べなのか。田舎の秋の夕暮れを思わせる。牧歌的な中間部分の主題が、不安を醸し出すティンパニーと交互に織り成す。
 3楽章5:35
美しくも愛らしいワルツ風の調べ。何度聞いても心揺さぶる哀愁。
 4楽章10:02
村の祭りを思わせるリズミカルでいきいきとした4楽章。人の息遣いが聞こえるよう。

1971年に、チェコの指揮者ノイマンが地元チェコフィルを振ったアナログ録音も、いきいきとしてよい。リズムを明確にし、人々の鼓動が聞こえるよう。


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キウイの花

2008-05-30 | life


昨年、まったく実をつけなかったキウイの花が満開だ。このキウイの木は9年目になる。雄株と雌株があり、それぞれ花をつける。
8月には葉を除き、1月には枝を剪定し、手入れをする。昨年、2月に切りすぎたのか、まったく生らなかった。
それが今年はどうだ。
秋にはたわわに実をつけるかと思うとわくわくする。

キウイの原産地は中国で、1904年にニュージーランドで改良された。
産地としては、イタリア、中国、ニュージーランドの順。

緑の産毛を持つ実を切ると、緑色の果肉の中に黒い種子が現れ、甘酸っぱさの中に種子のコリコリが小気味良い。
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休日にキムチチャーハン

2008-05-25 | food
砂糖とキムチのマッチング。簡単レシピのキムチチャーハンです。

キムチは苦手という人にはすみません。
キムチと砂糖が不思議にあう一品です。
休日なら臭いも気にならないかも。



2人前の材料です。
卵1個。キムチ120グラム。万能ねぎ5-6本。ご飯2杯。

①キムチは刻み、万能ねぎは小口切り。
②ボウルに温かいご飯と砂糖大さじ1杯、塩小さじ1/4を乗せておきます(冷たいご飯ならレンジでチンして)。
③フライパンにごま油大さじ1を熱し、ときほぐした卵を加え、半熟で取り出す。
ごま油大さじ2を熱し、キムチの4/5をいため、②と③を加えいためる。
醤油を少々鍋肌から回し入れ、器に盛り。万能ねぎを散らし、最後に残りのキムチを乗せます。
うちはこれに目玉焼きの半熟を乗せます。黄身と砂糖、キムチがのっぺりと口の中でまぜまぜ。白身のつるりんもグッドです。
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医師の哲学 「雪の花」 吉村昭 11

2008-05-24 | 吉村 昭
天然痘。日本では1955年(昭和30年)が最後の患者という。その死への恐ろしさや顔へのあばたが残る悲惨さなどは、いかばかりか。
この撲滅のため種痘の普及に生涯をかけた、幕末に生きた福井の町医師、笠原良策(1809~1880・明治13年、72歳で没)の物語。
昭和46年(1971)に発刊され、昭和63年(1988)に文庫化で「雪の花」と改題された。

役人は変化を嫌い、漢方医は新勢力を排除・孤立させる。偏見と無知は笠原を時にむごいほど追い詰める。そこには、すさまじいほどの熱い思い・信念と、理解者がいて良策を支える。哲学とは、理論と実践であることを証明する。

吉村の資料収集の執念と重なり合う。

京都から福井までの雪の行軍の描写は圧巻。
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2つの弦楽四重奏曲

2008-05-23 | music/classic
5月15日木曜日のNHKFMベストオブクラッシックは弦楽四重奏曲のひと時であった。
ライプチヒ弦楽四重奏団演奏会のライブ。曲目はまさに弦楽四重奏曲のベストプログラム。

「弦楽四重奏曲第12番 ヘ長調 作品96“アメリカ”」ドボルザーク作曲 (25分48秒)
「弦楽四重奏曲第14番 ニ短調“死とおとめ”」シューベルト作曲(43分18秒)
である。

「アメリカ」は92年から95年にかけてアメリカで過ごしたドヴォルザーク(1841~1904)が93年に作曲、94年にボストンで初演された。
黒人やインディアンの音楽に触発された民族的な色彩が強く、親しみやすいメロディがよい。
また、「死と乙女」は、シューベルトの31歳の生涯の中で、健康に不安の影を落とし始めた27歳の頃の作品。
すべて短調でかかれ、暗く、強い悲愴な悲しみが漂う。
シンフォニーのようなダイナミックさはないが、4人の弦が奏でるシンプルな室内楽である。2つの曲風は対照的ではあるが、いずれも心に染みる作品である。

持っているディスクは
「アメリカ」は、スメタナ四重奏団1980年神戸でのライブ録音


「死と乙女」は、ジュリアード弦楽四重奏団1979年
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桜桃の季節到来

2008-05-19 | food


今年もサクランボが取れた。

桜桃(おうとう)。桜の坊、桜の木の実である。

原産はイランからヨーロッパにかけて。日本では明治の頃から本格的に栽培されたという。家のは実も小さく、直径1センチくらいなので、いわゆる食用というよりもまさに桜の実であろう。

鳥が来始めると、実がなり始めたことを知らせる。木の上や畑側など人気が無いところを食べている。

人間はおこぼれを頂戴することになる。

ちなみにサクランボの季語は初夏。赤と緑のコントラストが鮮やかで、さわやかなすっぱさがいい。
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眠れる獅子

2008-05-18 | audio
昨日、ヤマハのスピーカーNS-1000Mの模様替えを決行した。一人で半日かけた。足腰がつらい。でも、むしゃくしゃした時や気分転換に、模様替えはいいもんです。ひととき、雑念を忘れることができます。



学生時代に出会ってからそのクリアなサウンドに憧れ、就職して貯金をし、1987年に購入した。ブルックナーのシンフォニー4番「ロマンティック」でお披露目をした。
スペースの問題もあり、壁収納の飾り棚に鎮座ましました。
その後、20年以上の時が過ぎ、HPオーディオビギナーズさんの飽くなき探究心に触発され、北国タクトさんのオーディオセッティングの注意
・スピーカーの周囲に空間を大きくとる
・スピーカー前面には物を置かない
などに感化を受け、一念発起したのがことの発端です。

実際に行ったのは、収納の棚から出して、目の前にセットしただけなのですが・・・(つまり経費をかけずに、時間と労力でできること)。
しかし、改めて、こんな単純なことで、こんなにクォリティが高まるとは思いませんでした(ただ、低音の切れとパワーが無い)。
スピーカーが鳴るとはことことかと、目から鱗です。眠れる獅子がようやく目を覚ましたという感じです。
しかし、20年の歳月は・・・。この間、もっといい音で聞けていたのかと思うとガックリでした。
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懐かしいもの

2008-05-17 | book
平成が時を重ねるに従い、昭和をテーマにした出版物が多く出るようになった。
ノスタルジーは映画にもなった。

そんなときイラストとエッセイで綴る1冊を。
図書館で見つけた「なつかしの昭和30年代図鑑」である。奥成 達(文)、ながたはるみ(絵)。2005年刊。

ページごとのイラストがほのぼのとしていい。

給食の揚げパンやブック弁当、駄菓子屋のガラス瓶、ガリ版、コルク銃、渡辺のジュースの素、映画、音楽などなど。
まさに昭和30年代から40年代の風俗が満載。その時代をそれぞれの年代で過ごした人にはそれぞれ焦点が異なるが、どこかのページで焦点が合う。

「ああ、こんなのあったな」。その瞬間に記憶の隅で埋もれていたシチュエイションが蘇る。シーンや声、香りが蘇り、なぜかしら、うきうきしたエネルギッシュな気分になるのだから、人間の記憶はすごい。

それにしてもなぜ、人は過去を振り返るのだろう。「昔はよかった」の自己満足なのか。それは現状不満の裏返しなのか。
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新緑の調べ ブラームス 1 「シンフォニー2番(2)」

2008-05-13 | music/classic
続いて、やはりウィーンとベルリンの両オケに登場願いたい。


ウィーンフィルは、これも御大カール・ベーム(1894年-1981年)で。ご存知、日本でも人気が高い、オーストリア生まれのウィーンフィル名誉指揮者。
このブラームスのシンフォニーも、その堅固な指揮が美しいウィーンフィルとマッチし、ヴァントとは異なる柔らか味のある調べを奏でる。
1975年録音。音質もよい。43:04 1楽章15:44 2楽章11:45 3楽章5:38 4楽章9:57


また、ベルリンフィルといえば、カラヤン78歳のデジタル1986年録音を推薦したい。
引き締まったベルリンフィルのアンサンブルが、円熟のカラヤンのタクトでゆったりと優美に奏でるブラ2。
40:13 1楽章15:46、2楽章9:46、3楽章5:22、4楽章9:19
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田んぼが鏡に

2008-05-11 | life
連休明けると田が鏡となる。水面に空や山並みが映り、渡る風も気持ちよい。食料や保水能力はもとより、景観としてもぴか一の季節だ。


また、ツツジが旬である。家々や公園に咲き、皆を楽しめる。

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